JP7397746B2 - 自動車用モール - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用モールに関し、特に、自動車のガラスルーフ等を構成するガラス板とその周囲の車体を構成するパネル部材との間に装着される自動車用モールに関する。
従来から自動車のボディやルーフを構成するパネル部材と、該パネル部材の開口を塞ぐように配設されてガラスルーフやウインドシールドガラス等を構成するガラス板との間には、それらの間を塞ぐモールが配設されている。モールは、パネル部材側にモール本体からパネル部材側に延びてパネル部材とモール本体との隙間を塞ぐシールリップを備え、ガラス板側には、ガラス板の周縁を挟持する略コ字状の挟持部が形成されている。従来のモールとして、特許文献1には、挟持部としての第1の脚部と第2の脚部とを有し、これら両脚部の内側面をもってガラス板の周縁部の表裏両面を弾発的に挟持するモールが開示されている(特許文献1の図2を参照。)。
特許文献1に示される従来のモールのガラス板及びパネル部材への取付手順として、まず、ガラス板をモールの挟持部に挟持されるように圧着し、その後、接着材が塗布されたパネル部材に対してモールに挟持されたガラス板を押圧して接着材を介して互いに接着させる。なお、特許文献1では、モールとパネル部材との間にのみ接着材が存在するが、接着性を向上させるためにガラス板とパネル部材との間にも接着材を存在させる場合が多い。
また、モールと接着材との接着性を向上させるために、予めモールにおける後に接着材と接触する領域にプライマー材を塗布することも知られている(例えば特許文献2等を参照。)。また、ガラス板とパネル部材との間にも接着材を存在させる場合、それらの接着性を向上させるために、予めガラス板における後に接着材と接触する領域にプライマー材を塗布することも知られている。接着性の向上の効果を最大限に得るために、プライマーは、モール及びガラス板のそれぞれの材質に適するものが選択される必要がある。
2種類のプライマーを用いる場合における従来のモールの取付手順について図5を参照しながら説明する。まず図5(a)に示すように、モール130における後に接着材140と接触する領域に、モール用の第1プライマー141を塗布する。その後、図5(b)に示すように、ガラス板120の周縁をモール130の挟持部131に圧着する。次に、図5(c)に示すように、モール130が装着されたガラス板120における後に接着材140と接触する領域に、ガラス用の第2プライマー142を塗布する。その後、図5(d)に示すように、パネル部材110におけるモール130が接着される領域に接着材140を塗布し、その後、モール130が装着されたガラス板120をパネル部材110に押圧して接着材140を介して固着させる。これにより、モール130が装着されたガラス板120をパネル部材110に取り付けることができる。
実開昭63-111309号公報 特開2001-316503号公報
しかしながら、上記のように2種類のプライマーを塗布する場合、2種類のプライマーの塗布部分が近接しているため、第2プライマー塗布時に第2プライマーが、第1プライマーが塗布された領域にはみ出ししてしまう場合がある(図5(c)を参照。)。その結果、そのはみ出し部分におけるモールのパネル部材への接着性が低減するという問題が起こる。その問題を解決するために、第2プライマーを塗布する際に第1プライマーが塗布された領域にマスキングを行うことが考えられるが、マスキングを行うと作業工程が増加して生産性が低下してしまう。この他に、第1プライマーを用いずに第2プライマーの1種類のみを用いることも考えられるが、そうすると、材料に適したプライマーを用いることができずに、モールとパネル部材との接着性が低下してしまう。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、2種類のプライマーを用いる場合における、一方のプライマー部の他方のプライマー部へのはみ出しに起因するモールのパネル部材への接着性の低下を防止することにある。
前記の目的を達成するために、本発明ではモールの底壁からガラス板の周縁における下面を支持するための支持部に向かう側壁に可動リップを設けた。
具体的に、本発明に係る自動車用モールは、自動車のパネル部材と該パネル部材に設けられた開口を塞ぐガラス板の周縁との間に配設される自動車用モールであって、前記ガラス板の周縁における下面を支持するための支持部と、前記パネル部材への取付時に該パネル部材に当接される底壁と、前記底壁から前記支持部に向かって延びる側壁と、前記側壁から前記ガラス板中央方向に延びる可動リップとを備え、前記可動リップは、前記側壁に向かう力が負荷されることによって、該可動リップの基端部から先端部に亘って少なくとも部分的に前記側壁に当接するように移動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る自動車用モールによると、モールの側壁からガラス板中央方向に延びる可動リップが設けられていることで、モールの底壁近傍に第1プライマーが塗布された後にガラス板及びモールの側壁近傍に第2プライマーが塗布される際に、可動リップが障壁となり、第1プライマーが塗布された領域に第2プライマーがはみ出すことを防止できる。その結果、第1プライマーが塗布された領域にマスキングを行わずに、2種類のプライマーを所望の部分に塗り分けることができ、モールのパネル部材への接着性の低下を防止することができる。さらに、可動リップはモールの側壁に向かう力が負荷されることによって、側壁に当接するように移動可能であるため、モールが装着されたガラス板を接着材が塗布されたパネル部材に押圧することにより、接着材が周囲に拡がって可動リップは接着材からの側壁方向への圧力を受けることとなり、側壁に当接するように移動する。これにより、可動リップはモールの側壁に対して突出せずにその基端部から先端部に亘って接触した状態となるため、モールにおける接着材と接触する平面領域を十分に確保でき、その結果、モールとパネル部材との接着性の低下を防止できる。
本発明に係る自動車用モールにおいて、前記可動リップは、該可動リップの基端部における前記側壁側の面に溝部が設けられていることが好ましい。
このようにすると、可動リップが接着材からの側壁方向への圧力を受けた際の可動リップの移動の支点となる基端部が薄肉となるため、より小さい圧力であっても可動リップの側壁方向への移動を促すことができる。
本発明に係る自動車用モールにおいて、前記可動リップは、前記モールの他の部分よりも軟質な材料からなることが好ましい。
このようにすると、可動リップが接着材からの側壁方向への圧力を受けた際に、可動リップが軟質材料からなるため、より小さい圧力であっても可動リップの側壁方向への移動を促すことができる。
本発明に係る自動車用モールにおいて、前記側壁における前記支持部側の端部には、前記ガラス板中央方向に突出する段差部が形成されていることが好ましい。
このようにすると、可動リップの側壁との当接後に可動リップの先端部とガラス板との間に生じる隙間部分に段差部が存在することとなるため、当該隙間部分を少なくとも部分的に段差部が埋めることとなる。このため、接着材が入り込み難い隙間を低減でき、その結果、モールとパネル部材との良好な接着性を得ることができる。
本発明に係る自動車用モールにおいて、前記側壁は、前記底壁から前記支持部に向かって前記ガラス板中央側に傾斜していることが好ましい。
このようにすると、可動リップの側壁方向への移動距離を低減できて、より小さい圧力であっても可動リップを側壁に当接するように移動させることができる。
本発明に係る自動車用モールによると、モールのパネル部材への接着性が低下することを防止できる。
自動車の左側の側面を示す図である。 図1に示す自動車のルーフ部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る自動車用モールをルーフパネルに取り付けた状態を示す、図2のIII-III線における断面図である。 (a)~(d)は本発明の一実施形態に係るモールをガラス板及びルーフパネルに取り付ける工程を工程順に示す図である。 (a)~(d)は従来のモールをガラス板及びルーフパネルに取り付ける工程を工程順に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用方法或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示す自動車において、1は車体、2は自動車のルーフ部、3は自動車のウインドシールドガラスを示す。
図2に示すように、図1に示す自動車のルーフ部2は、車体1におけるルーフ部2以外の部分と同様に金属製のパネル部材(ルーフパネル)10からなり、ルーフパネル10には略四角形状の開口が形成されている。該開口には開口の形状に対応する略四角形状のガラス板20が開口を塞ぐように設置されている。ルーフパネル10とガラス板20との間には、それらの間を塞ぐように、ガラス板20の外周縁に対応する略四角環状で樹脂製のモール30が配設されている。
次に、図3を参照しながら、本発明の一実施形態に係るモール30の構造、並びにルーフパネル10、ガラス板20及びモール30の互いの組付き及び接着状態について説明する。図3は、図2のIII-III線の断面を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係るモール30は、ガラス板20の周縁を挟持するための略コ字状の部分を含む。具体的に当該部分は、ガラス板20の周縁における下面側を支持するための支持部31と、ガラス板20の周縁においてガラス板20の上面側から支持部31と共にガラス板20を挟持するための挟持部32と、支持部31と挟持部32とをつなぐ縦壁33とによって略コ字状に形成されている。モール30は、そのルーフパネル10側に底壁34を有し、底壁34にはルーフパネル10側に突出する突出部34aが形成されている。また、モール30は、底壁34から支持部31に向かって延びる側壁35を有する。側壁35は、具体的に、底壁34の突出部34aから支持部31側に略鉛直方向に延びる鉛直部35aと、当該鉛直部35aから支持部31に向かうに従ってガラス板20の中央方向に傾斜した傾斜部35bと、傾斜部35bの支持部31側端部にガラス板20の中央方向に突出する段差部35cとを含む。側壁35の鉛直部35aには、鉛直部35aからガラス板20方向に延びる可動リップ36が設けられている。可動リップ36は、後に説明するようにルーフパネル10への取付時に、可動リップ36の基端部から先端部に亘って側壁に当接するように移動可能に構成されている。一方、モール30におけるガラス板20と反対側にはルーフパネル10側に延びてルーフパネル10とモール30との隙間を塞ぐためのシールリップ37が形成されている。ここで、本実施形態に係るモール30の材料は、特に限定されることはないが、例えば熱可塑性樹脂等を使用することができ、特にポリ塩化ビニル(PVC)等を用いることができる。また、本実施形態に係るモール30の成形方法も特に限定されることはないが、例えば押出成形等の方法により形成される。
本実施形態に係るモール30は、ガラス板20の周縁に装着され、具体的に挟持部32及び支持部31によりガラス板20を上下から挟持することで装着されている。該モール30及びガラス板20は、接着材40を介してルーフパネル10に固着されている。なお、本実施形態では、挟持部32と支持部31とを有するモール30を示しているが、これに限られず、挟持部32を有さずに支持部31のみを有していてもよい。この場合、モール30は、ガラス板20を挟持せずに、支持部31によってガラス板20の下面を支持する形態となる。ガラス板20の周縁に装着されたモール30は、ルーフパネル10に接着材40を介してルーフパネルに接着されたとき、モール30の底壁34の突出部34aがルーフパネル10に当接した状態で接着されることとなる。
次に、本実施形態に係るモール30の構造のさらなる詳細、並びにモール30をガラス板20及びルーフパネル10に取り付ける際の工程について、図4を参照しながら説明する。
図4(a)に示すように、まず、モール30におけるルーフパネル10への取り付け時に接着材40と接触する領域にモール用の第1プライマー41を塗布する。具体的に、ルーフパネル10に当接される底壁34の突出部34aにおける可動リップ36側の一部と、可動リップ36の底壁34側の面における基端部から先端部に亘って第1プライマー41を塗布する。なお、図4(a)では、第1プライマー41はモール30の底壁34の一部分にしか塗布されていないが、底壁34全体に亘って塗布されてもよい。第1プライマー41は、モール30の材料と接着材40の材料との接着性の向上に適するプライマーが適宜選択される。
その後、図4(b)に示すように、ガラス板20の周縁をモール30の挟持部32と支持部31との間に圧着する。このとき、ガラス板20は、モール30の挟持部32及び支持部31により強固に挟持されることとなるため、容易に外れ難くなる。なお、本実施形態では、ガラス板20を挟持するように挟持部32及び支持部31が設けられているが、これに限定されず、上述の通り支持部31のみでガラス板20を支持させてもよい。また、ガラス板20へのモール30の装着に接着材を用いても構わない。
次に、図4(c)に示すように、ガラス用の第2プライマー42をガラス板20におけるルーフパネル10への取り付け時に接着材40と接触する領域に塗布する。具体的に、第2プライマーをガラス板20の周縁部における下面からモール30の側壁35に亘って塗布する。このとき、従来のモールの場合、2種類のプライマーの塗布部分が近接しているため、第2プライマー塗布時に第2プライマー42が第1プライマー41を塗布した部分にはみ出ししてしまう場合があるが(図5(c))、本実施形態に係るモール30の場合は、図4(c)に示すように、可動リップ36が障壁となるため、第2プライマー42が第1プライマー41を塗布した部分にはみ出すことを防ぐことができる。その結果、そのはみ出し部分におけるモール30のルーフパネル10への接着性の低下を防ぐことができる。なお、第2プライマー42は、少なくとも接着材40と接触する領域に塗布すればよく、図4(c)に示すように、可動リップ36の基端部まで塗布しなくてもよい。
その後、図4(d)に示すように、ルーフパネル10におけるモール30が接着される領域に接着材40を塗布し、モール30が装着されたガラス板20をルーフパネル10に押圧する。これにより、接着材40が周囲に拡がって可動リップ36は接着材40からの側壁35方向への圧力が負荷されることとなり、可動リップ36はその基端部を支点として側壁35方向に移動する。さらに、底壁34の突出部34aがルーフパネル10に当接するまで押圧すると、図3に示すように、さらに接着材40が拡がって可動リップ36は接着材40からの側壁35方向への圧力を受け、その基端部から先端部に亘って側壁に接触した状態になるまで移動する。この状態でモール30は接着材40を介してルーフパネル10に固着される。なお、図3では第1プライマー41及び第2プライマー42の図示を省略している。この固着状態では、シールリップ37は自らの弾性力によりルーフパネル10に圧接され、ルーフパネル10とモール30との隙間が閉塞される。
以上のように、本実施形態に係るモール30によると、上述の通り、可動リップ36が障壁となるため、第2プライマー42が第1プライマー41を塗布した部分にはみ出すことを防ぐことができる。その結果、そのはみ出し部分におけるモール30のルーフパネル10への接着性の低下を防ぐことができる。また、可動リップ36はモール30のルーフパネル10への接着時において、その基端部から先端部に亘って側壁に接触した状態となり、モール30と接着材40との接着面積の低減などによる接着性の低下を引き起こさない。従って、本実施形態に係るモール30によると、マスキング等の追加部材や追加工程等を必要とせずに、2種類のプライマーを用いる場合における、第2プライマー42の第1プライマー41塗布領域へのはみ出しに起因するモール30のルーフパネル10への接着性の低下を防止することができる。
本実施形態では、モール30のルーフパネル10への接着時において、図3に示すように、可動リップ36は、その基端部から先端部に亘って全体的に側壁35に接触した状態となってるが、基端部から先端部に亘って部分的に接触した状態であってもよい。但し、モール30と接着材40との接触面積の確保の観点から、可動リップ36は、モール30のルーフパネル10への接着時において、その基端部から先端部に亘って全体的に側壁35に接触した状態となるように構成されていることが好ましい。
本実施形態では、モール30のルーフパネル10への接着時において、可動リップ36はその基端部から先端部に亘って全体的に側壁35に接触した状態となることが好ましいため、可動リップの長さは、側壁35、特に傾斜部35bの長さよりも短いことが好ましいが、その長さは特に限定はされない。また、可動リップ36の基端部は、図3に示すように、底壁34近傍に設けられていることが好ましいが、これに限定されない。
可動リップ36が接着材40からの側壁35方向への圧力を受けた際、可動リップ36はより小さい圧力であっても側壁35方向に移動を促されることが好ましく、このために、可動リップ36の移動の支点となる基端部における側壁35側の面に溝部36aが設けられていることが好ましい(図4(a)を参照)。
さらに、可動リップ36はモール30の他の部分よりも軟質な材料からなることが好ましい。それにより、可動リップ36が接着材40からの側壁35方向への圧力を受けた場合、より小さい圧力であっても可動リップ36の側壁35方向への移動を促すことができる。ここで、本実施形態に係る可動リップ36及びシールリップ37の構成材料は、JIS K 6253に準拠したタイプAデュロメーターによる測定で、硬度40から80未満のPVCを用いることが好ましいが、PVCに限定されるものではない。また、ガラス板20を挟持する取付基部を構成する挟持部32及び支持部31は、JIS K 6253に準拠したタイプAデュロメーターによる測定で、硬度80から95のPVCで構成すると効果的であるが、PVCに限定されるものではない。
また、上述の通りモール30の側壁における支持部31側の端部には、ガラス板20中央方向に突出する段差部35cが設けられていることが好ましい。このような構造にすることにより、図3に示すように、可動リップ36の側壁35との当接後に可動リップ36の先端部とガラス板20との間に生じる隙間部分に段差部35cが存在することとなるため、当該隙間部分を少なくとも部分的に段差部35cが埋めることができる。これにより、接着材40が入り込み難い隙間を低減でき、その結果、モール30とルーフパネル10との良好な接着性を得ることができる。但し、可動リップ36が側壁35と当接した際に、可動リップ36の先端部とガラス板20との間に隙間が生じない設計である場合は、段差部35cを設けなくてよい。なお、段差部35cは、可動リップ36の先端部とガラス板20との間に生じる隙間部分に存在できればよく、大きさは特に限定しない。
また、本実施形態において、モール30の側壁35には、底壁34から支持部31に向かって前記ガラス板20中央側に傾斜している傾斜部35bを設けたが、必ずしも設ける必要はない。但し、傾斜部35bを設けた方が、可動リップ36の側壁35方向への移動距離を低減できて、より小さい圧力であっても可動リップ36を側壁35に当接するように移動させることができるので好ましい。
以上の通り、本実施形態ではガラスルーフに取り付けられるモール30を例示して説明したが、本発明はこれに限定はされず、車体1を構成するパネル部材10の開口を塞ぐガラス板20の周縁に取り付けられるモール30であればよく、例えばウインドシールドガラス3に取り付けられるモールでも適用可能である。
1 車体
2 ルーフ部
3 ウインドシールドガラス
10 パネル部(ルーフパネル)
20 ガラス板
30 モール
31 支持部
32 挟持部
33 縦壁
34 底壁
35 側壁
36 可動リップ
37 シールリップ
40 接着材
41 第1プライマー
42 第2プライマー

Claims (5)

  1. 自動車のパネル部材と該パネル部材に設けられた開口を塞ぐガラス板の周縁との間に配設される自動車用モールであって、
    前記ガラス板の周縁における下面を支持するための支持部と、
    前記パネル部材への取付時に該パネル部材に当接される底壁と、
    前記底壁から前記支持部に向かって延びる側壁と、
    前記側壁から前記ガラス板中央方向に延びる可動リップとを備え、
    前記可動リップは、前記側壁に向かう力が負荷されることによって、該可動リップの基端部から先端部に亘って少なくとも部分的に前記側壁に当接するように移動可能に構成されていることを特徴とする、自動車用モール。
  2. 前記可動リップは、該可動リップの基端部における前記側壁側の面に溝部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車用モール。
  3. 前記可動リップは、前記モールの他の部分よりも軟質な材料からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の自動車用モール。
  4. 前記側壁における前記支持部側の端部には、前記ガラス板中央方向に突出する段差部が形成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の自動車用モール。
  5. 前記側壁は、前記底壁から前記支持部に向かって前記ガラス板中央側に傾斜していることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の自動車用モール。
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