JP7204759B2 - ウインドシールドとカウルルーバとの連結構造 - Google Patents

ウインドシールドとカウルルーバとの連結構造 Download PDF

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Description

本発明は、ウインドシールドとカウルルーバとの連結構造に関する。
特許文献1には、自動車のウインドシールド(合わせガラス)とカウルトップカバー(カウルルーバ)とを連結する連結構造が開示されている。特許文献1の連結構造によれば、ウインドシールドの下端部側の裏面にクリップ部材(クリップ)を固着し、このクリップ部材に形成された被係合部と、カウルトップカバーに形成された係合部とを係合させることで、ウインドシールドとカウルトップカバーとを連結するものである。
特許文献1のクリップ部材は、熱可塑性樹脂やゴム材などを用いて射出成形し、弾性的に変形可能な一体形成の樹脂成型品として形成されている。このように形成されたクリップ部材の前端側には、被係合部としての段差部が形成されている。
特開2013-32083号公報
ところで、合わせガラスは、曲率等の形状及び外形の寸法に誤差を有しており、また、クリップ及びカウルルーバにおいても形状及び外形の寸法に誤差を有している。さらに、合わせガラス、クリップ及びカウルルーバを組み合わせたときの組み付け位置の誤差を有している。
特許文献1のウインドシールドの下縁部に取り付けられるクリップは、弾性変形可能な合成樹脂の成形体であるものの、圧縮に対して強い抵抗を有し、かつ一定の体積を有する固体物である。このため、合わせガラス、クリップ及びカウルルーバの寸法や組み付け位置の誤差が大きい場合、クリップの弾性変形だけではその誤差を吸収することができなくなるため、係合部と被係合部とを係合させることができなくなるという問題があった。
さらに具体的に説明すると、特許文献1にも開示(特許文献1の図14及び図15参照)されているように、クリップとカウルルーバとは、その連結を確実にするために、少なくとも二組の係合部と被係合部とを有している。このような二組の係合部と被係合部とを有する連結構造において、合わせガラス、クリップ及びカウルルーバの寸法や組み付け位置の誤差が大きい場合には、例えば、クリップを大きく弾性変形させて一組目の係合部と被係合部とを係合させたとしても、クリップはそれ以上弾性変形しないため、二組目の係合部と被係合部とを有効に係合させることができず、よって、ウインドシールドとカウルルーバとを連結することができなくなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、合わせガラス、クリップ及びカウルルーバの各々の形状及び寸法、組み付け位置の誤差を効果的に吸収することにより、ウインドシールドとカウルルーバとを確実に連結することができる新規なウインドシールドとカウルルーバとの連結構造を提供することを目的とする。
本発明は、本発明の目的を達成するために、車外側に配置される第1ガラス板と、車内側に配置される第2ガラス板と、第1ガラス板及び第2ガラス板を接合する中間膜と、を有する合わせガラスと、合わせガラスの前端部に配設されるクリップと、本体と、本体の後端部に形成された第1突出部と、本体の車内側面に接合部を介して本体の後端部に向けて延設された係合部と、係合部の後端部に形成された第2突出部と、を有するカウルルーバと、を含み、クリップは、板状体であって、第2ガラス板の車内側面に接着される第1板部と、合わせガラスの前端部側に位置し、かつ合わせガラスの前端部の端面に沿って配設された第2板部と、第1板部と第2板部とを連結する第1屈曲部と、合わせガラスの前端部に対し前方に向けて配設された第3板部と、第2板部と第3板部とを連結する第2屈曲部と、第3板部の先端部に形成された被係合部と、を備え、第2屈曲部の少なくとも一部と第1突出部の少なくとも一部とが当接し、被係合部の少なくとも一部と第2突出部の少なくとも一部とが当接する、ウインドシールドとカウルルーバとの連結構造を提供する。
本発明によれば、合わせガラス、クリップ及びカウルルーバの各々の形状及び寸法の誤差を効果的に吸収することにより、ウインドシールドとカウルルーバとを確実に連結することができる。
実施形態に係る連結構造を示した要部拡大断面図 カウルルーバの後端部の要部拡大断面図 クリップの拡大断面図 ウインドシールドとカウルルーバとを連結する連結作業を開始した説明図 ウインドシールドとカウルルーバとが連結する直前の説明図 ウインドシールドとカウルルーバとが連結された直後の説明図 クリップの第1変形例を示したクリップの断面図 クリップの第2変形例を示したクリップの断面図 長尺状及び短尺状のクリップの形態を示した説明図 スペーサの他の形態を示した説明図 スペーサの他の形態を示した説明図 スペーサの他の形態を示した説明図
以下、添付図面に従って本発明に係るウインドシールドとカウルルーバとの連結構造の実施形態について説明する。なお、以下の図面において、同一又は類似する部材については、同一の符号を付して説明し、説明が重複する場合にはその説明を省略する場合もある。
また、以下の明細書にて説明する「上下」とは車体の上下方向を指し、「前後」とは車体の前後方向を指す。ウインドシールドは、下端部が前方に向けて、かつ上端部が後方に向けて傾斜した状態で車体に取り付けられることが通常であることから、その下端部を前端部と称し、その上端部を後端部と称する。クリップ及びカウルルーバについても同様である。
また、以下の図面において、矢印U(up)は車体(不図示)の上方を示し、矢印D(down)は車体の下方を示し、矢印F(forward)は車体の前方を示し、矢印B(backward)は車体の後方を示す。また、ウインドシールド、クリップ及びカウルルーバの各々「面」に関し、「車外側面」と称した場合には車体の外側に面する面を指し、「車内側面」と称した場合には車体の室内側に面する面を指す。
図1には、ウインドシールド12の前端部がクリップ14を介してカウルルーバ16の後端部に連結された連結構造10が示されている。
図1に示すウインドシールド12は、合わせガラスによって構成されている。図1に示す合わせガラスは、車外側に配置される第1ガラス板18と、車内側に配置される第2ガラス板20と、第1ガラス板18及び第2ガラス板20を接合する中間膜22と、を有している。中間膜22としては、例えば、ポリビニルブチラール(PVB(Polyvinyl butyral))又はエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA(Ethylene-Vinyl Acetate))等の樹脂製の中間膜を挙げることができる。
図2に示すカウルルーバ16は、本体24と、第1突出部26と、係合部28と、第2突出部30と、を有している。カウルルーバ16は、例えば、ポリプロピレン製又はABS(アクリロニトリル、ブタジエン及びスチレンの3成分からなる熱可塑性樹脂)製の射出成形品からなる板材部材である。
カウルルーバ16は、図1の如くウインドシールド12の前端部がクリップ14を介してカウルルーバ16の後端部に連結された形態において、その車外側面16Aが、ウインドシールド12の第1ガラス板18の車外側面18Aと略同一面上に位置するように構成されている。
第1突出部26は、図2に示すように、本体24の後端部に形成されるとともに、車体の車内側に向けて突出形成されている。また、第1突出部26には端面26Aが備えられており、この端面26Aは、車両の後方側から前方側に向けて傾斜した傾斜面として構成されている。なお、この端面26Aは、後述するように第1ガイド面として機能する。
係合部28は、平板状に構成される。また、係合部28は、本体24の車内側面に接合部32を介して接合されて、本体24の後端部に向けて延設されている。さらに詳細に説明すれば、係合部28は、本体24から接合部32を介して車内側に分岐されとともに、本体24に対して車内側に離間し、且つ略平行に後方に向けて延設されている。また、接合部32は、括れ部33を有している。この括れ部33によって係合部28は、接合部32を支点として車内側(図2の矢印E方向)に弾性変形することが許容されている。
第2突出部30は、係合部28の後端部に形成される。また、第2突出部30は、本体24の後端部に形成された第1突出部26よりも前端側に配置されている。このような構成により、車体の前後方向において、本体24と係合部28との間には、クリップ14とカウルルーバ16とを相対的に嵌合させるための隙間34が備えられる。
第2突出部30についてさらに詳細に説明すれば、第2突出部30は、車両の車外側に向けて突出した第1凸部36と、車内側に向けて突出した第2凸部38と、を有している。第1凸部36と第2凸部38とを連結する第2突出部30の端面30Aは、車両の後方側から前方側に向けて傾斜した傾斜面として構成されている。なお、この端面30Aは、後述するように第2ガイド面として機能する。
図3に示すクリップ14は、図1に示すように、ウインドシールド12の前端部に配設される。クリップ14は、金属製の板状体であって、その板厚は0.1mm以上1.2mm以下であるが、その板厚に限定されるものではない。
実施形態のクリップ14は、特許文献1のような合成樹脂の成形体ではなく、金属製の板状体によって構成されたものである。クリップ14を構成する金属の一例として、実施形態ではステンレスを例示するが、ステンレスに限定されるものではなく、合わせガラスであるウインドシールド12、クリップ14及びカウルルーバ16の各々の形状及び寸法の誤差を弾性変形によって吸収することが可能な金属(例えば、アルミニウム又は鉄)であれば適用することができる。このクリップ14は、以下の複数の部材を構成要素として備えており、このような構成要素によって、弾性変形量及び弾性変形する方向が効果的に増大されている。
クリップ14は、図1及び図3に示すように、第1板部40と、第2板部42と、第1屈曲部44と、第3板部46と、第2屈曲部48と、被係合部50と、を備える。
第1板部40は、図1に示すように、第2ガラス板20の車内側面20Aに接着部材52によって接着される。また、第1板部40の後端部は、第1板部40の前端部に向けて折り返しされた折り返し形状の曲部54を有する。この曲部54は、いわゆるヘミング曲げと称されるものであり、この曲部54によって第1板部40が補強されている。なお、上記の接着部材52としては、例えば、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系又はエポキシ樹脂系などの接着剤や、公知の両面接着テープを挙げることができる。曲部54の前端部は、第2ガラス板20の車内側面20Aに接したり、接着部材52に干渉したりしなければ、車外側面18Aに向けて屈曲してから、第1板部40の前端部に向けて折り返しされた形状であってもよい。
第2板部42は、ウインドシールド12の前端部側に位置し、かつウインドシールド12の前端部の端面12Aに略平行となるように配設される。すなわち、第1板部40の前端部近傍から、車外側に向けて屈曲する第1屈曲部44を介して第2板部42が配置される。このように構成された第1板部40と第2板部42とが、第1屈曲部44を介して互いに交差する方向に連結される。
第3板部46は、ウインドシールド12の前端部に対し前方に向けて配設される。第3板部46の車外側面46Aは、第1ガラス板18の車外側面18Aの延長面(カウルルーバ16の車外側面16Aと等価)に対して車内側に位置している。さらに、第3板部46は、車両の前後方向における断面形状がL字状に構成されている。すなわち、第2板部42の車外側端部近傍から、前方に向けて屈曲する第2屈曲部48を介して第3板部46が配置される。このように構成された第2板部42と第3板部46とが、第2屈曲部48を介して互いに交差する方向に連結される。
被係合部50は、第3板部46の前端部に形成される。また、被係合部50は、第3板部46の前端部近傍から、車内側に向けて屈曲し、さらに先端が車外側に向くように屈曲する。すなわち、被係合部50は、車両の前後方向における断面形状がU字状に構成される屈曲部56を有している。なお、被係合部50の形状はU字状に限定されるものではく、それ以外の形状であってもよい。
なお、実施形態の連結構造10では、合わせガラスであるウインドシールド12の前端部の端面12Aとカウルルーバ16の第1突出部26とが離間して配置されており、端面12Aと第1突出部26との間の隙間には、スペーサ58が配置されている。このスペーサ58は、金属製のクリップ14よりも軟質な部材である、樹脂又はゴムなどの軟質部材によって構成されている。図1では、スペーサ58は第1突出部26の端面12Aに対向する部位に配置されているが、第1板部40の車外側面であって、端面12Aと第1突出部26との間に位置する部位にスペーサ58を配置してもよい。スペーサ58が第1板部40の車外側面であって、端面12Aと第1突出部26との間に位置する部位にスペーサ58を配置されている場合、クリップ14とスペーサ58とが、一体に成形されてもよい。
次に、上記の如く構成された連結構造10によるウインドシールド12とカウルルーバ16との連結手順について図4、図5及び図6を参照しながら説明する。
図4によれば、クリップ14の第2屈曲部48が、カウルルーバ16の第1突出部26の先端に当接されるとともに、クリップ14の被係合部50が、カウルルーバ16の第2突出部30の端面30Aに当接されている。
図5は、ウインドシールド12の前端部とカウルルーバ16の後端部とを図4の状態から相対的に近づけた図である。
図5によれば、クリップ14の第2屈曲部48がカウルルーバ16の第1突出部26の端面26Aに押されることにより、第2板部42が第1屈曲部44を支点として矢印A方向、すなわち前方向に弾性変形されている。また、クリップ14の被係合部50がカウルルーバ16の第2突出部30の端面30Aに押されることにより、第3板部46が第2屈曲部48を支点として矢印C方向、すなわち車外側方向に弾性変形されている。
図5の状態から、ウインドシールド12の前端部とカウルルーバ16の後端部とをさらに相対的に近づけていくと、クリップ14の第2屈曲部48が、カウルルーバ16の第1突出部26の端面26A(第1ガイド面)をガイド面として摺動しながら、図6に示す嵌合位置に移動していく。また、クリップ14の被係合部50が、カウルルーバ16の第2突出部30の端面30A(第2ガイド面)をガイド面として摺動しながら、図6に示す嵌合位置に移動していく。
そして、図6の如く、第2屈曲部48の少なくとも一部とカウルルーバ16の第1突出部26の少なくとも一部とが当接され、被係合部50の少なくとも一部とカウルルーバ16の第2突出部30の少なくとも一部とが当接されて、ウインドシールド12とカウルルーバ16とがクリップ14を介して連結される。以上でウインドシールド12とカウルルーバ16との連結作業が終了する。
実施形態の連結構造10では、第2屈曲部48と第1突出部26とが、第1屈曲部44を支点とする第2板部42の矢印A方向(図3参照)で示す弾性変形により弾性をもって互いに嵌合される。つまり、第2板部42の矢印A方向で示す弾性変形により生じた第2板部42の矢印B方向、すなわち後方向の弾性復元力によって、第2屈曲部と第1突出部26とが弾性をもって互いに嵌合される。
また、実施形態の連結構造10では、被係合部50と第2突出部30とが、第2屈曲部48を支点とする第3板部46の矢印C方向(図3参照)で示す弾性変形により弾性をもって互いに嵌合されている。つまり、第3板部46の矢印C方向で示す弾性変形により生じた第3板部46の矢印D方向(図3参照)、すなわち車内側方向の弾性復元力によって、被係合部50と第2突出部30とが弾性をもって互いに嵌合される。
さらに、前述の如く、被係合部50と第2突出部30とが嵌合されると、カウルルーバ16の係合部28は、括れ部33による弾性変形作用によって、接合部32を支点として矢印E方向(図2参照)で示す車内側に弾性変形される。そして、矢印E方向(図2参照)で示す弾性変形により生じた係合部28の矢印F方向(図2参照)の弾性復元力によって、被係合部50と第2突出部30とが弾性をもって互いに嵌合されている。すなわち、被係合部50と第2突出部30とは、矢印D方向(図3参照)と矢印F方向(図2参照)の弾性復元力によって強固に嵌合される。
以上説明したように、実施形態の連結構造10によれば、カウルルーバ16においては本体24と、第1突出部26と、係合部28と、第2突出部30とを有し、クリップ14においては第1板部40と、第2板部42と、第1屈曲部44と、第3板部46と、第2屈曲部48と、被係合部50とを有し、第2屈曲部48の少なくとも一部と第1突出部26の少なくとも一部とが当接し、被係合部50の少なくとも一部と第2突出部30の少なくとも一部とが当接する。これにより、実施形態の連結構造10によれば、ウインドシールド12、クリップ14及びカウルルーバ16の各々の形状及び寸法の誤差を効果的に吸収することができる。
さらに詳細に説明すると、実施形態の連結構造10によれば、弾性変形量を増加可能な板状体でクリップ14を構成し、且つ弾性変形の支点となる第1屈曲部44及び第2屈曲部48をクリップ14に備えることで、クリップ14の2方向への弾性変形を可能とし、且つ弾性変形より生じる弾性復元力を利用して第2屈曲部48と第1突出部26、及び被係合部50と第2突出部30を嵌合(密着)させている。これにより、実施形態の連結構造10によれば、上記の如く、ウインドシールド12、クリップ14及びカウルルーバ16の各々の形状及び寸法の誤差を効果的に吸収することができ、これによって、ウインドシールド12とカウルルーバ16とを確実に連結することができる。
また、クリップ14においては、その表面の少なくとも一部が表面処理されていることが好ましい。表面処理は、例えば、樹脂膜処理であって、樹脂膜は、クリップ14の車両の前後方向における断面の厚さより薄いことが好ましい。また、クリップ14の表面の表面処理されている部位が、第2屈曲部48であって第1突出部26と当接する部位であり、かつ、被係合部50であって第2突出部30と当接部位であることが好ましい。このような部位に樹脂膜処理を施すことにより、第2屈曲部48と第1突出部26との間、及び被係合部50と第2突出部30と間のそれぞれの摩擦抵抗を小さくすることができるので、ウインドウガラス12とカウルルーバ16との連結作業を円滑に行うことができる。なお、第1突出部26の端面26A、及び第2突出部30の端面30Aにもそれぞれ樹脂膜処理を施してもよい。また、表面処理としては樹脂膜処理に限定されず、防錆処理などの表面処理を施してもよい。
次に、図3に示したクリップ14の変形例について説明する。
図3に示したクリップ14に対する図7のクリップ114の相違点は、被係合部150の形状である。図3のクリップ14の被係合部50は、先端50Aを車両の後方側にU字状に屈曲させた形状であるのに対し、図7の被係合部150は、先端150Aを車両の前方側にU字状に屈曲させた形状としている。このような被係合部150の形状であれば、クリップ114をプレス成形にて製造することが可能となる。
図3に示したクリップ14に対する図8のクリップ214の相違点は、第3板部246の形状である。図3のクリップ14の第3板部46は、略90度の角度で屈曲したL字形状であるのに対し、図6の第3板部246は、鈍角で屈曲させた形状となっている。つまり、第3板部246の屈曲角度は、90度に限定されるものではなく、図8の如く鈍角でよい。また、その屈曲開度は、鋭角であってもよい。
一方、図9の9Aには、ウインドシールド12の端面12Aに沿って長尺状に構成された一つのクリップ14を配置した形態が示されている。また、図9の9Bには、ウインドシールド12の端面12Aに沿って短尺状に構成された複数のクリップ14を、間隔をあけて配置した形態が示されている。なお、図9の9A及び9Bでは、カウルルーバ16(図1参照)の図示を省略している。
図9によれば、本発明の構成要素であるクリップ14は、9Aで示した長尺状の形態であっても、9Bで示した短尺状の形態であっても適用することができる。9Aの形態又は9Bの形態を選択するに当たっては、カウルルーバ16の形状などが考慮される。
図10~図12には、クリップ14に対するスペーサ58等の形成方法の一例が示されている。
図10~図12に示す形成方法は、ステンレス製のクリップ14をロール成形により押し出し成形した後、同一の押し出しラインの次工程にてクリップ14の所定の位置に、接着剤であるプライマー60、62を塗布する。ここで、プライマー60の塗布位置は、スペーサ70、80、90の配置位置に相当する位置であり、プライマー62の塗布位置は、ダム機能を有するシール部64の配置位置に相当する位置である。この後、同一押し出し工程内に設置されたモール押し出し設備によって、ポリオレフィン系軟質樹脂又はポリ塩化ビニル等の軟質部材を押し出して、プライマー60の塗布位置にスペーサ70、80、90を形成し、プライマー62の塗布位置にシール部64を形成する。
図10に示すスペーサ70は、第1突出部26の端面26Aに当接するテーパ状の端面70Aを有することで水密効果を高めている。図11に示すスペーサ80は、二点鎖線で示すように、中空部80Aを有する筒状に構成されたものであり、実線で示すように弾性変形された状態で端面12Aと第1突出部26との間の隙間に配置されることで水密効果を高めている。図12に示すスペーサ90は、第1突出部26の端面26Aに当接する部分に二点鎖線で示す中空部90Aを備えたものであり、実線で示すように弾性変形された状態で端面26Aに当接されることで水密効果を高めている。
なお、2018年8月29日に出願された日本特許出願2018-160464号の明細書、特許請求の範囲、図面および要約書の全内容をここに引用し、本発明の開示として取り入れるものである。
10…連結構造、12…ウインドシールド、14…クリップ、16…カウルルーバ、18…第1ガラス板、20…第2ガラス板、22…中間膜、24…本体、26…第1突出部、28…係合部、30…第2突出部、32…接合部、33…括れ部、34…隙間、36…第1凸部、38…第2凸部、40…第1板部、42…第2板部、44…第1屈曲部、46…第3板部、48…第2屈曲部、50…被係合部、52…接着部材、54…曲部、56…屈曲部、58…スペーサ、60、62…プライマー、64…シール部、70…スペーサ、80…スペーサ、90…スペーサ、114…クリップ、150…被係合部、214…クリップ、246…第3板部

Claims (15)

  1. 車外側に配置される第1ガラス板と、車内側に配置される第2ガラス板と、前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板を接合する中間膜と、を有する合わせガラスと、
    前記合わせガラスの前端部に配設されるクリップと、
    本体と、前記本体の後端部に形成された第1突出部と、前記本体の車内側面に接合部を介して前記本体の後端部に向けて延設された係合部と、前記係合部の後端部に形成された第2突出部と、を有するカウルルーバと、
    を含み、
    前記クリップは、板状体であって、
    前記第2ガラス板の車内側面に接着される第1板部と、
    前記合わせガラスの前記前端部側に位置し、かつ前記合わせガラスの前記前端部の端面に沿って配設された第2板部と、
    前記第1板部と前記第2板部とを連結する第1屈曲部と、
    前記合わせガラスの前記前端部に対し前方に向けて配設された第3板部と、
    前記第2板部と前記第3板部とを連結する第2屈曲部と、
    前記第3板部の先端部に形成された被係合部と、
    を備え、
    前記第2屈曲部の少なくとも一部と前記第1突出部の少なくとも一部とが当接し、
    前記被係合部の少なくとも一部と前記第2突出部の少なくとも一部とが当接する、
    ウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  2. 前記第2屈曲部と前記第1突出部とが、前記第1屈曲部を支点とする前記第2板部の弾性変形により弾性をもって互いに嵌合され、
    前記被係合部と前記第2突出部とが、前記第2屈曲部を支点とする前記第3板部の弾性変形により弾性をもって互いに嵌合される、
    請求項1に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  3. 前記第3板部の車外側面は、前記第1ガラス板の車外側面の延長面に対して車内側に位置している、
    請求項1又は2に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  4. 前記被係合部は、車両の前後方向における断面形状がU字状である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  5. 前記第3板部は、車両の前後方向における断面形状がL字状である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  6. 前記合わせガラスの前記前端部の前記端面と前記第1突出部とは離間して配置され、前記端面と前記第1突出部との間の隙間に、前記クリップよりも軟質な部材がスペーサとして配置される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  7. 前記第1板部の後端部は、前記第1板部の前端部に向けて折り返しされた折り返し形状を有する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  8. 前記クリップは、金属製である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  9. 前記クリップの表面の少なくとも一部が表面処理されている、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  10. 前記表面処理は、樹脂膜処理であって、
    前記樹脂膜は、前記クリップの車両の前後方向における断面の厚さより薄い、
    請求項9に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  11. 前記クリップの表面の前記表面処理されている部位が、前記第2屈曲部であって前記第1突出部と当接する部位であり、かつ、前記被係合部であって前記第2突出部と当接部位である、
    請求項9又は10に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  12. 前記第1突出部は、前記第2屈曲部に摺接して前記第1突出部を前記第2屈曲部との嵌合位置に向けてガイドする第1ガイド面を有し、
    前記第2突出部は、前記被係合部に摺接して前記第2突出部を前記被係合部との嵌合位置に向けてガイドする第2ガイド面を有する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  13. 前記接合部は、前記接合部を支点として前記係合部が車内側に弾性変形することを許容する括れ部を有する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  14. 前記カウルルーバの車外側面は、前記第1ガラス板の車外側面の延長面と同一面上に位置する、
    請求項1から13のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
  15. 前記クリップは、1.2mm以下の板厚を有する、
    請求項1から14のいずれか1項に記載のウインドシールドとカウルルーバとの連結構造。
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