JP7395363B2 - 可動式収納装置 - Google Patents
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Description
収納棚の一例として、ガレージで使用される収納棚に関する技術が、特許文献1や特許文献2で開示されている。
しかしながら、収納部が天井付近となるため、収納部へのアクセス性(収納物の出し入れの利便性)が良いとは言えず、使い勝手に課題を有していた。
収納部と、前記収納部を、保管位置と、収納/取出し位置との間で昇降させる昇降機構と、を備えることにより、前記収納部が前記保管位置にある際に、前記収納/取出し位置に空きスペースを形成する、可動式収納装置。
前記昇降機構が、立設されたレール部と、前記収納部と接続され、前記レール部上を走行又は摺動して移動する接触移動部材と、前記収納部を牽引する牽引機構と、を有する、構成1に記載の可動式収納装置。
前記収納部が前記レール部に対して片持ち状に配置され、前記レール部が、固定端側接触面と自由端側接触面を有し、前記接触移動部材が、前記収納部の、前記レール部に沿った上部側と下部側に設けられ、前記上部側の接触移動部材が、前記固定端側接触面を移動し、前記下部側の接触移動部材が、前記自由端側接触面を移動する、構成2に記載の可動式収納装置。
前記収納部が略直方体であり、その四隅に前記レール部が配されている、構成2に記載の可動式収納装置。
前記収納部が所定の高さ以下に下降しないように制御する下端位置制御部を備える、構成1から4の何れかに記載の可動式収納装置。
前記昇降機構が、立設されたレール部と、前記収納部と接続され、前記レール部上を走行又は摺動して移動する接触移動部材と、前記収納部を牽引する牽引機構と、を有し、前記レール部に対する前記接触移動部材の移動範囲を規制するストッパーを設けることにより、前記下端位置制御部が構成される、構成5に記載の可動式収納装置。
前記収納部の下端に、前記所定の高さ以上の突き当たり部を備えることにより、前記下端位置制御部が構成される、構成5又は6に記載の可動式収納装置。
前記収納部の下降又は上昇中に、前記収納部の下部又は上部に障害物がある場合にこれを検知する障害物検知部と、前記障害物検知部によって障害物が検知された場合に、前記収納部の下降又は上昇を停止させる収納部停止部と、を備える、構成1から7の何れかに記載の可動式収納装置。
前記昇降機構が、前記収納部を昇降させるためのモーターを備え、前記障害物検知部が、前記モーターへの電源供給ラインの電流値を測定する電流測定部を有し、前記電流値に基づく値の変動に基づいて、前記収納部が障害物に接触したことを検知する、構成8に記載の可動式収納装置。
正常時における、前記収納部の下降動作中の下降位置と、前記電流値に基づく値と、の対応関係を示す正常下降時対応情報を有し、当該正常下降時対応情報と前記電流測定部によって測定される電流値に基づく値との比較によって、前記収納部が障害物に接触したことを検知する、構成9に記載の可動式収納装置。
前記収納部の下降動作中に前記電流測定部によって測定される電流値に基づく値に基づいて、前記正常下降時対応情報の学習を行う、構成10に記載の可動式収納装置。
前記収納部の上昇動作中に、前記収納部の上昇位置と前記電流値に基づく値の対応関係を示す上昇時対応情報を取得し、当該上昇時対応情報を用いて、前記収納部の下降中又は上昇中に前記電流測定部によって測定される電流値に基づく値の変動に基づいて前記収納部が障害物に接触したこと検知する、構成9に記載の可動式収納装置。
前記障害物検知部を光学式センサによって構成し、非接触で障害物を検知する、構成8に記載の可動式収納装置。
前記障害物検知部を、前記収納部の底面に設けた接触式センサによって構成した、構成8に記載の可動式収納装置。
前記収納部の上部に突出した収納物を検知する突出物検知部と、前記突出物検知部によって収納物が上部に突出していると判別された場合に、前記収納部の上昇を制限する収納部上昇制限部と、を備える、構成1から14の何れかに記載の可動式収納装置。
前記突出物検知部が、前記収納部に備えられた蓋部と、前記蓋部の開閉状態を検知する蓋開閉センサと、を備えることにより、前記蓋部の開閉状態に基づいて収納物の突出を検知する、構成15に記載の可動式収納装置。
前記突出物検知部を光学式センサによって構成し、非接触で収納物の突出を検知する、構成15に記載の可動式収納装置。
前記収納部の底面に、前記収納部の内部を視認可能とさせる透過部を有する、構成1から17の何れかに記載の可動式収納装置。
前記収納部の正面に、正面開閉部を備える、構成1から18の何れかに記載の可動式収納装置。
前記正面開閉部が、前記収納部の下端側を開閉軸として開き、前記収納/取出し位置において前記正面開閉部を開いた際に、前記正面開閉部の先端側が床に当接又は近接してスロープを形成する、構成19に記載の可動式収納装置。
前記収納部が着脱可能に構成されている、構成1から20の何れかに記載の可動式収納装置。
前記収納部がキャスターを備える、構成21に記載の可動式収納装置。
前記収納部が、走行車輪と、牽引用接続具と、を備える、構成21に記載の可動式収納装置。
前記走行車輪若しくは前記牽引用接続具が、前記収納部に対して着脱可能である、構成23に記載の可動式収納装置。
前記収納部の収納物の重量を検知する重量検知部と、前記重量検知部によって検知される重量に応じた通知を行う通知部と、を備える、構成1から24の何れかに記載の可動式収納装置。
前記重量検知部によって検知される重量が所定値以上であった場合に、前記収納部の昇降動作を制限する収納部昇降制限部を備える、構成25に記載の可動式収納装置。
前記昇降機構が、前記収納部を昇降させるためのモーターを備え、前記重量検知部が、前記モーターへの電源供給ラインの電流値を測定する電流測定部を有し、前記電流値に基づいて収納物の重量を検知する、構成25又は26に記載の可動式収納装置。
図1A、1Bは、本実施形態の可動式収納装置1の概略を示す図であり、図1Aは収納部が下降して“収納/取出し位置(物の出し入れに人がアクセスしやすい位置)”にある状態を示す図、図1Bは収納部が上昇して“保管位置”にある状態を示す図である。
図1A、1Bからも理解されるように、本実施形態の可動式収納装置1は、収納部30を昇降させる昇降機構を備えることにより、収納部30を、保管位置と収納/取出し位置との間で昇降させることができるものであり、収納部30が保管位置にある際に、収納/取出し位置に空きスペースを形成する。
可動式収納装置1は、その大まかな構成として、収納部30と、収納部30を牽引する牽引機構20と、レール部11と、を備えている。
ここでは、可動式収納装置1がガレージ等の室内に設けられ、巻き上げ部21が、天井部内に設置されるものを例としている。
図2は、可動式収納装置1(巻き上げ部21やベルト部22を除く)の概略を示す斜視図である。また、図3A、Bは牽引部23に取り付けられた収納部30を示す図であり、図3Aは前面側からの斜視図、図3Bは背面側からの斜視図である。
収納部30は、牽引部23に対して取り付けることができる“収納ボックス”であればよく、任意の収容体を用いることができる。収納部30の牽引部23への取り付けは、溶接や接着などの固定的な取り付けや、ボルトや嵌合等による着脱可能な取り付け等、必要な強度を有するものであれば、任意の取り付け方法を採用することができる。
収納部30が、車輪を備える牽引部23に対して取り付けられることにより、車輪が収納部30に接続される結果になる。
図4は、支柱10及びこれに設けられるレール部11を示す斜視図である。支柱10はガレージ等の室内の壁面、床、天井(これらの全て若しくは何れか)に対して固定されて設けられ、当該支柱10に対してレール部11が固定的に設けられている。
本実施形態では、レール部11の前面側に前面部12を有することによりC型チャンネル状に形成されている。前面部12は、牽引部23の車輪等を隠す目隠しとして機能する。
図5は、当該片持ち構造について説明する図であり、可動式収納装置1を側面方向から見た説明図である。牽引部23の前面側(図5の右側)に、収納部30の背面側(図5の左側)が取り付けられる構造であることにより、背面側(図5の左側)を固定端、前面側(図5の右側)を自由端とする片持ち構造となる。
図5に示されるように、レール部11は、その背面側である固定端側接触面11Aと、その前面側である自由端側接触面11Bを有し、上部側車輪WTが固定端側接触面11Aを走行し、下部側車輪WBが、自由端側接触面11Bを走行するように構成されている。これにより、収納部30を片持ち構造で保持すると共に、収納部30を昇降させる(上下に摺動させる)機構を構成している。
なお、レール部11を走行する車輪は、タイヤ付きの車輪、プーリー、ローラー等であってよい。また、本実施形態では接触移動部材として車輪を例としているが、車輪に代えて、レール上を摺動して移動する部材等としてもよい。
例えば、可動式収納装置1をガレージに設置することで、車と共に利用することの多い道具(交換タイヤ等の各種の車用品、ゴルフ道具、キャンプ用品など)や、庭で使用して居室内には持ち込みたくないガーデニング用品(スコップ、肥料など)をガレージの天井付近のスペースを利用して収納できるようになる。
図6には、レール部(及び支柱)を4本としたものの一例を示した。図6の可動式収納装置1´では、略直方体の収納部30の四隅にレール部を有する支柱10´が配されている。
また、図6の可動式収納装置1´は、巻き上げ部21が天井内に配されるのではなく、支柱10´の上部に設けられたボックス内に巻き上げ部21を有する。
これらの構成により、図6の可動式収納装置1´は、ガレージ等の建物から独立した構造とすることができ、建物への施工を要せずに設置することができる。これに対し、本実施形態の可動式収納装置1では、片持ち構造であることにより、より有効に空きスペースを利用することができる。
巻き上げのためのベルト部22は、牽引部23を巻き上げることができるものであればよく、ベルトの他、チェーン、ワイヤ等を用いることができる。また、昇降の機構として巻き上げ方式に限るものではなく、収納部を昇降させることが可能な任意の機構(例えば底面側から油圧シリンダーで押し上げる等)を用いることができる。
図7は、実施形態2の可動式収納装置2の概略を示す図である。なお、実施形態1と同様の構成については、実施形態1と同じ符号を使用し、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
本実施形態の可動式収納装置2は、収納部30が所定の高さ以下に下降しないように制御する下端位置制御部を備えている。
本実施形態における下端位置制御部は、収納部30の下降を物理的に制限するものであり、安全確保のためのフェイルセーフ機構である。
また、本実施形態では、収納部が所定の高さ以下に下降しないように制御する下端位置制御部を示したが、収納部が所定の高さ以上に上昇しないように制御する上端位置制御部を設けるようにしてもよい。上端位置制御部は、上下が反転するだけで、上記説明した下端位置制御部と同様の概念である。
図8は、実施形態3の可動式収納装置3の制御に関する構成の概略を示すブロック図である。なお、本実施形態の可動式収納装置3の機構的な構成は実施形態1や2と同様であるため、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
“モーターMの負荷トルク値(電流値に基づく値)”とは、下降時にモーターMにかかっている負荷トルクを、モーターMに流れる電流の大きさにて換算したものである。即ち、モーターMに大きな電流が流れている≒負荷トルク大≒荷重大であり、モーターMに流れる電流が小さい≒負荷トルク少≒荷重少として扱うものである。
“収納部の下降時に収納部が障害物に接触した場合”とは、収納部が障害物に乗った状態が想定され、これにより、荷重が減る→負荷トルク減少→モーターMに流れる電流が減少するため、当該変動を検知することにより、障害物に接触したこと検知するものである。なお、例えばカウンターウェイトを用いているような場合には、収納部が障害物にぶつかることによって荷重が増加する→負荷トルク増大→モーターMに流れる電流が増大することもあり得る。即ち、障害物にぶつかった際の“モーターMの負荷トルク値(電流値に基づく値)”の変動の仕方は、可動式収納装置の構成に対応したものとなるため、可動式収納装置の構成に合わせた検知方法とする必要がある。
本実施形態では、“正常時における、収納部30の下降動作中の下降位置と、モーターMの負荷トルク値(電流値に基づく値)と、の対応関係を示す正常下降時対応情報”を装置に備えさせ、当該正常下降時対応情報と電流測定部によって測定される電流値に基づく値との比較によって、前記収納部が障害物に接触したことを検知するようにしている。
“正常時における、収納部30の下降位置と、モーターMの負荷トルク値(電流値に基づく値)と、の対応関係を示す正常下降時対応情報”とは、正常時、即ち、障害物との接触等が無い状態での、収納部30の下降に伴うモーターMの負荷トルク値(電流値に基づく値)の変動状態を示す情報である。図9は、“正常下降時対応情報”の一例を示すグラフである。
図9のグラフは、収納部30が上限から下限まで下降する際の、モーターMの負荷トルク値の変化を示している。上限付近で負荷トルク値が増大しているのは、下降開始時に生じる起動トルクに起因するものである。また、起動トルク消失後に、下降に伴って比例的に負荷トルク値が減少しているのは、実施形態1で説明した機構を有する可動式収納装置3の昇降機構が、ベルト部22を巻き取るものであるため、巻取りに応じて巻き取り部の直径が変化するためである。
本実施形態では、図9に示されるように、上限から下限までを複数のセクションに分割し、各セクションごとに、図9のグラフに基づく閾値を設け、当該情報を“正常下降時対応情報”としており、これが装置に設定されている。
負荷トルク値が閾値を下回っていた場合には、下降制御のループ処理を抜け、ステップ106へと移行して、モーターMの停止処理を行う(ステップ103:Yes→ステップ106)。
また、緊急停止処理時には、警告を出力(警告音や音声、警告表示の出力等)するようにしてもよい。
本実施形態では障害物検知時に、収納部を停止させるものを例としているが、収納部の停止後に収納部を反転上昇させる(若しくは少し上昇させた後に停止させる)ような処理としてもよい。
例えば、障害物を検知した下降時のデータは除外した過去5回の下降動作時の平均負荷トルクを更新学習し、それに対して所定量割合(例えば30%)設定以上に負荷トルクが変動したら、停止処理や警告出力を行うもの等であってよい。
“収納部の上昇位置と電流値に基づく値の対応関係を示す上昇時対応情報”は、“正常下降時対応情報”と同様の傾向を有するものとなる。即ち、その傾向としては図9と同様のものとなる(ただし、起動トルクの影響は下端側で発生することになる)。よって、当該“上昇時対応情報”に基づいて、収納部の上昇中に電流測定部によって測定される電流値に基づく値の変動に基づいて前記収納部が障害物に接触したことを検知するようにしてもよい。下降と上昇の相違はあるが、処理概念としては図10と同様である。
可動式収納装置3の収納部の下降は基本的に“荷物の出し入れをして上昇させた”後に行われるため、直前の上昇時の負荷トルクに基づいて障害物検知をすることで、荷物の出し入れに基づく重量の変動に対してより正確に対応できる。
また、“モーターの負荷トルクに基づく判断”を行うために、モーターの電流値を測定するものを例としているが、負荷トルクを機械的に測定する測定部を備えさせることによって“負荷トルクに基づく判断”を行うようにしてもよい。
図11の可動式収納装置は、収納部30の底面に設けられたスイッチ機構63と、当該スイッチ機構63の動作に伴って開閉する反射部を有する開閉反射部62と、開閉反射部62に対して光を照射/受光する発光/受光部61と、を有する。
スイッチ機構63は、収納部30の底面に全面的に設けられたスイッチ板に障害物が触れるとスイッチ板が押し上げられ、これに基づく動作を開閉反射部62に伝えるものである。
開閉反射部62は、発光/受光部61に対向した反射部を有しており、通常時は反射部を覆うカバーを有している。当該カバーは、スイッチ機構63のスイッチ板が押し上げられる動作に基づいて開かれ、これによって反射部が露出する。
即ち、通常時は発光/受光部61では受光は行われず、収納部30の底面に設けられたスイッチ機構63に障害物が当たった際に、発光/受光部61での受光が行われる。発光/受光部61からの信号により、制御部51では、障害物検知を行うことができる。
当該構成による障害物検知が、図10のステップ103の処理に換えて行われることで、実施形態3で説明した可動式収納装置3と同様の作用効果を得ることができる。
なお、発光/受光部61と反射部の関係や、カバーの開閉の関係等は上記説明と逆となるものであってもよい。即ち、発光/受光部61が収納部30側に設けられて発光/受光部61に開閉カバーが設けられるようなものや、障害物が触れることによってカバーが閉じるもの等であってよい。
図12の可動式収納装置は、収納部30の底面に設けられたスイッチ機構63´と、当該スイッチ機構63´の動作状態を送信する送信部65と、これを受信する受信部64と、を有する。
スイッチ機構63´は、マイクロSW66を備え、収納部30の底面に設けられたスイッチ板に障害物が触れるとスイッチ板が押し上げられ、これによってマイクロSW66がONになるものである。
即ち、通常時はマイクロSW66はOFFであり、収納部30の底面に設けられたスイッチ機構63´に障害物が当たった際に、マイクロSW66がONになる。当該ON/OFF情報が送信部65、受信部64によって伝達されることにより、制御部51で障害物検知を行うことができる。
当該構成による障害物検知が、図10のステップ103の処理に換えて行われることで、実施形態3で説明した可動式収納装置3と同様の作用効果を得ることができる。
なお、マイクロSW66のON/OFFの関係は上記説明と逆となるものであってもよい。即ち、障害物が触れることによってマイクロSW66がOFFになるもの等であってよい。
図13の可動式収納装置は、収納部30の底面に張られたワイヤ67と、当該ワイヤ67によってON/OFFされるマイクロSW66と、当該ON/OFF情報を送信する送信部65と、これを受信する受信部64と、を有する。
ワイヤ67は、収納部30の底面に張られており、これに障害物が接触すると、ワイヤ67が引かれる(張力が大きくなる)構成である。通常時マイクロSW66はOFFであり、ワイヤ67が引かれた際にONとなる。当該ON/OFF情報が送信部65、受信部64によって伝達されることにより、制御部51で障害物検知を行うことができる。
当該構成による障害物検知が、図10のステップ103の処理に換えて行われることで、実施形態3で説明した可動式収納装置3と同様の作用効果を得ることができる。
なお、マイクロSW66のON/OFFの関係は上記説明と逆となるものであってもよい。即ち、障害物が触れることによってマイクロSW66がOFFになるもの等であってよい。
図13の可動式収納装置は接触式のものであるが、ワイヤ67(及びマイクロSW66)に換えて、光電センサを設置することにより、非接触で障害物を検知することができるようにしてもよい。即ち、収納部30の底面に平行に光線が沿うように発光部と受光部を設け、障害物が光線を遮ることによって障害物の検知をするようにしてもよい。当該受光情報が送信部65、受信部64によって伝達されることにより、制御部51で障害物検知を行うことができる。
当該構成による障害物検知が、図10のステップ103の処理に換えて行われることで、実施形態3で説明した可動式収納装置3と同様の作用効果を得ることができる。
図14は、実施形態4の可動式収納装置4を説明するための図であり、図15は可動式収納装置4の制御に関する構成の概略を示すブロック図である。なお、本実施形態の可動式収納装置4の機構部分の基本的な構成は実施形態1等と同様であるため、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
これにより、蓋部31の開閉を検知することができる。
蓋開閉センサ71の信号が発信部72、受信部73によって伝達されることにより、制御部51で蓋部31の開閉状態を検知できる。
蓋部31が閉まっていなかったら、蓋部31が閉まっていない旨の警告を出力(警告音や音声、警告表示の出力等)する(ステップ162:No→ステップ167)。
蓋部31が閉まっていたら、モーターMを駆動して、収納部30を上昇させる処理を行う(ステップ162:Yes→ステップ163)。
収納した物が収納部の上部から突出していると、これが天井にぶつかって収納物、天井、若しくは可動式収納装置を傷つける恐れがあるが、本実施形態によればこれを抑止することができる。収納した物が収納部の上部から突出している場合には、蓋が閉まらないため、蓋の開閉状態の検知によって、収納した物が収納部の上部から突出しているか否かを判別できるものである。
収納部30の上面に平行に光線が沿うように発光部と受光部を設け、収納物が光線を遮ることによって収納物の突出を検知するようにしてもよい。当該受光情報が発信部72、受信部73によって伝達されることにより、制御部51で収納物の突出を検知することができる。
当該構成による突出物検知を、図16のステップ162の処理で行うことで、実施形態4で説明した可動式収納装置4と同様の作用効果を得ることができる。
図17は、実施形態5の可動式収納装置の収納部(牽引部を含む)を示す斜視図である。なお、収納部以外の構成については、上記説明した各実施形態と同様であるため、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
“収納部の内部を視認可能とさせる透過部”は、本実施形態では、収納部30の底面がパンチングメタル33で形成されることによって構成されている。
また、収納部の内部を収納部30の底面側から視認できるため、収納部30が保管位置(上部)にある状態で、収納物を確認することができ、利便性においても優れている。
図18は、実施形態6の可動式収納装置6の収納部(牽引部を含む)を示す斜視図であり、図19は、可動式収納装置6の概略を示す図である。
本実施形態の可動式収納装置6は、収納部30の正面に、収納部30の下端側を開閉軸として開く正面開閉部32を備えている。
図19に示されるように、収納部30が下降した位置(収納/取出し位置)において正面開閉部32を開いた際に、正面開閉部32の先端側が床に当接又は近接してスロープを形成するように構成されている。
図20は、実施形態7の可動式収納装置7の概略を示す図である。
本実施形態の可動式収納装置7は、収納部30が着脱可能に構成されており、走行車輪35と、トレーラー(荷物運搬カーゴトレーラー)として自動車側と接続するための牽引用接続具34と、を備えている。
走行車輪35と牽引用接続具34を備えていることにより、収納部30は、荷物運搬カーゴトレーラーとして利用できるものである。
即ち、収納部30を降下させた上で、牽引用接続具34を自動車側と接続し、収納部30と係合支持部24との係合を解除することで、そのまま自動車で収納部30を牽引して走行することができる。
この際に、収納部30にキャスターを備えさせるようにしてもよい。
実施形態8の可動式収納装置は、収納部30の重量を検知する重量検知部と、重量検知部によって検知される重量に応じた通知を行う通知部と、重量検知部によって検知される重量が所定値以上であった場合に、収納部30の昇降動作を制限する収納部昇降制限部と、を備える。
下記の説明では処理主体を省略しているが、下記処理は各部(操作部55や受信部73等)からの入力信号等に基づいて、制御部51において行われるものである。
“モーターMの電流値から換算される負荷トルク値”は、実施形態3で説明したものと同じ概念であり、収納部30の重量に対応する値である。即ち、電流測定部52や制御部51等によって、“収納部30の重量を検知する重量検知部”が構成されるものである。
最大積載重量としての閾値を超えていた場合には、警告を出力(警告音や音声、警告表示の出力等)する(ステップ212:Yes→ステップ167)。これにより、“重量検知部によって検知される重量に応じた通知を行う通知部”が構成される。
ステップ167の後はステップ166へと移行して、収納部30の昇降の停止制御が行われる。これにより“収納部昇降制限部”が構成される。
なお、図9で説明したように、起動トルクによって負荷トルク値が増大する場合があるため、当該起動トルクが生じする期間(例えば、数百msecの期間)の経過後にステップ212の処理が行われるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、最大積載重量を超えた場合のみ警告が出力されるものを例としているが、“モーターMの電流値から換算される負荷トルク値”に対応する重量を都度表示させるようにしてもよい。
重量表示は具体的な重量値を表示させるものの他、レベル分けに応じた表示等(例えば、赤、黄、青の3段階表示等)としてもよい。
11...レール部
11A...固定端側接触面
11B...自由端側接触面
20...牽引機構
21...巻き上げ部
22...ベルト部
23...牽引部
30...収納部
31...蓋部
32...正面開閉部
33...パンチングメタル(透過部)
34...牽引用接続具
35...走行車輪
41...ストッパー(下端位置制御部)
42...突き当たり部(下端位置制御部)
51...制御部
52...電流測定部
63...スイッチ機構(接触式センサ)
71...蓋開閉センサ
M...モーター
WT...上部側車輪(接触移動部材)
WB...下部側車輪(接触移動部材)
Claims (8)
- 収納部と、前記収納部を、保管位置と、収納/取出し位置との間で昇降させる昇降機構と、を備えることにより、前記収納部が前記保管位置にある際に、前記収納/取出し位置に空きスペースを形成し、
前記収納部が所定の高さ以下に下降しないように制御する下端位置制御部を備え、
前記収納部の下端に、前記所定の高さ以上の突き当たり部を備えることにより、前記下端位置制御部が構成される、可動式収納装置。 - 収納部と、前記収納部を、保管位置と、収納/取出し位置との間で昇降させる昇降機構と、を備えることにより、前記収納部が前記保管位置にある際に、前記収納/取出し位置に空きスペースを形成し、
前記収納部の下降中又は上昇中に、前記収納部の下部又は上部に障害物がある場合にこれを検知する障害物検知部と、前記障害物検知部によって障害物が検知された場合に、前記収納部の下降又は上昇を停止させる収納部停止部と、を備え、
前記昇降機構が、前記収納部を昇降させるためのモーターを備え、前記障害物検知部が、前記モーターへの電源供給ラインの電流値を測定する電流測定部を有し、
正常時における、前記収納部の下降動作中の下降位置と、前記電流値に基づく値と、の対応関係を示す正常下降時対応情報を有し、当該正常下降時対応情報と前記電流測定部によって測定される電流値に基づく値との比較によって、前記収納部が障害物に接触したことを検知する、可動式収納装置であって、
前記収納部の下降動作中に前記電流測定部によって測定される電流値に基づく値に基づいて、前記正常下降時対応情報の学習を行う、可動式収納装置。 - 収納部と、前記収納部を、保管位置と、収納/取出し位置との間で昇降させる昇降機構と、を備えることにより、前記収納部が前記保管位置にある際に、前記収納/取出し位置に空きスペースを形成し、
前記収納部の下降中又は上昇中に、前記収納部の下部又は上部に障害物がある場合にこれを検知する障害物検知部と、前記障害物検知部によって障害物が検知された場合に、前記収納部の下降又は上昇を停止させる収納部停止部と、を備え、
前記昇降機構が、前記収納部を昇降させるためのモーターを備え、前記障害物検知部が、前記モーターへの電源供給ラインの電流値を測定する電流測定部を有し、
前記収納部の上昇動作中に、前記収納部の上昇位置と前記電流値に基づく値の対応関係を示す上昇時対応情報を取得し、当該上昇時対応情報を用いて、前記収納部の下降中又は上昇中に前記電流測定部によって測定される電流値に基づく値の変動に基づいて前記収納部が障害物に接触したこと検知する、可動式収納装置。 - 収納部と、前記収納部を、保管位置と、収納/取出し位置との間で昇降させる昇降機構と、を備えることにより、前記収納部が前記保管位置にある際に、前記収納/取出し位置に空きスペースを形成し、
前記収納部の上部に突出した収納物を検知する突出物検知部と、前記突出物検知部によって収納物が上部に突出していると判別された場合に、前記収納部の上昇を制限する収納部上昇制限部と、を備え、
前記突出物検知部が、
前記収納部に備えられた蓋部と、
前記蓋部の開閉状態を検知する蓋開閉センサと、
を備えることにより、前記蓋部の開閉状態に基づいて収納物の突出を検知する、可動式収納装置。 - 収納部と、前記収納部を、保管位置と、収納/取出し位置との間で昇降させる昇降機構と、を備えることにより、前記収納部が前記保管位置にある際に、前記収納/取出し位置に空きスペースを形成し、
前記収納部の正面に形成された正面開閉部を備え、
前記正面開閉部が、前記収納部の下端側を開閉軸として開き、前記収納/取出し位置において前記正面開閉部を開いた際に、前記正面開閉部の先端側が床に当接又は近接してスロープを形成する、可動式収納装置。 - 収納部と、前記収納部を、保管位置と、収納/取出し位置との間で昇降させる昇降機構と、を備えることにより、前記収納部が前記保管位置にある際に、前記収納/取出し位置に空きスペースを形成し、
前記収納部が着脱可能に構成されており、
前記収納部がキャスターを備える、可動式収納装置。 - 前記収納部が、走行車輪と、牽引用接続具と、を備える、請求項6に記載の可動式収納装置。
- 前記走行車輪若しくは前記牽引用接続具が、前記収納部に対して着脱可能である、請求項7に記載の可動式収納装置。
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