JP7392186B1 - 収納家具及び収納家具の組立方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このような収納家具の場合、ほとんどの部材を木製とした収納家具に比して、シャープさや工業的な武骨さといった、木製家具とは異なる印象を付与することができて意匠性が高い。
金属製のフレーム10,50と、
前記フレーム10,50が接合されて前記フレーム10,50を支持する金属製の支持体20,60と、
前記フレーム10,50を内包した状態で前記フレーム10,50に一体的に設けられている、少なくとも表面が非金属製の棚板30,40,70と、を備え、
前記棚板30,40,70は、
前記フレーム10,50における一方の面に固定された第一化粧板部31,41,71と、
前記フレーム10,50における他方の面に設けられて前記第一化粧板部31,41,71と共に前記フレーム10,50を挟み込む第二化粧板部35,45,75と、を有しており、
前記第一化粧板部31,41,71は、
第一本体板材32,42,72と、
前記第一本体板材32,42,72の裏面に固定された固定芯部33,43,73と、を備え、
前記固定芯部33,43,73は、前記フレーム10,50の側面に沿って配置されるとともに前記フレーム10,50に固定されており、
前記固定芯部33,43,73の厚さ寸法は、前記フレーム10,50の厚さ寸法と等しく設定されていることを特徴とする。
前記第二化粧板部35,45は、
第二本体板材36,46と、
前記第二本体板材36,46の裏面に固定されて前記棚板30,40の長さ方向に沿う一方及び他方の側縁に設けられた側縁芯部37,47と、を備え、
前記側縁芯部37,47は、前記フレーム10の側面に沿って配置されており、
前記側縁芯部37,47の厚さ寸法は、前記フレーム10,50の厚さ寸法と等しく設定されていることを特徴とする。
前記第二化粧板部35,45における前記側縁芯部37,47は、断面視凹型に形成されて溝部37a,47aを有し、
前記第二化粧板部35,45における前記第二本体板材36,46の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部36a,46aは、前記側縁芯部37,47の前記溝部37a,47aに巻き込まれて固定されており、
前記第一化粧板部31,41における前記第一本体板材32,42の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部32a,42aは、前記第二化粧板部35,45側に屈曲して突出し、前記第二化粧板部35,45における前記側縁芯部37,47の前記溝部37a,47aに差し込まれていることを特徴とする。
前記第一化粧板部71における前記固定芯部73は、前記第一本体板材72の裏面のうち前記棚板70の長さ方向に沿う一方及び他方の側縁に設けられ、かつ、断面視凹型に形成されて溝部73aを有し、
前記第一化粧板部71における前記第一本体板材72の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部72aは、前記固定芯部73の前記溝部73aに巻き込まれて固定されており、
前記第二化粧板部75は、長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部76aが、前記第一化粧板部71側に屈曲して突出し、前記第一化粧板部71における前記固定芯部73の前記溝部73aに差し込まれていることを特徴とする。
金属製のフレーム10,50と、
前記フレーム10,50が接合されて前記フレーム10,50を支持する金属製の支持体20,60と、
前記フレーム10,50を内包した状態で前記フレーム10,50に一体的に設けられている、少なくとも表面が非金属製の棚板30,40,70と、を備え、
前記棚板30,40,70は、
前記フレーム10,50における一方の面に固定された第一化粧板部31,41,71と、
前記フレーム10,50における他方の面に設けられて前記第一化粧板部31,41,71と共に前記フレーム10,50を挟み込む第二化粧板部35,45,75と、を有しており、
前記フレーム10,50は、前記支持体20,60に固定される固定フレーム部12,52(短手フレーム部12,52)を有し、
前記固定フレーム部12,52は、前記支持体20,60に接する面とは反対側の面から前記支持体20,60に向かって設けられる固定材13,53によって前記支持体20,60に固定されていることを特徴とする。
また、フレーム10,50における固定フレーム部12,52が、支持体20,60に接する面とは反対側の面から支持体20,60に向かって設けられる固定材13,53によって支持体20,60に固定されているので、棚板30,40,70の骨組みとなるフレーム10,50を内包した状態となる棚板30,40,70によって、固定フレーム部12,52や固定材13,53を覆い隠すことが可能となる。これにより、金属製の部材である支持体20,60と少なくとも表面が非金属製の部材である棚板30,40,70との接合箇所を目立たないようにすることができる。
前記フレーム10,50における長手方向の長さと前記棚板30,40,70における長手方向の長さは等しく設定され、
前記フレーム10,50における短手方向の長さは、前記棚板30,40,70における短手方向の長さよりも短く設定されていることを特徴とする。
前記フレーム10,50が接合されて前記フレーム10,50を支持する金属製の支持体20,60と、
前記フレーム10,50を内包した状態で前記フレーム10,50に一体的に設けられている、少なくとも表面が非金属製の棚板30,40,70と、を備え、
前記棚板30,40,70は、
前記フレーム10,50における一方の面に固定された第一化粧板部31,41,71と、
前記フレーム10,50における他方の面に設けられて前記第一化粧板部31,41,71と共に前記フレーム10,50を挟み込む第二化粧板部35,45,75と、を有する収納家具1,2,3を組み立てる方法であって、
前記フレーム10,50を前記支持体20,60に接合する工程と、
前記棚板30,40,70の前記第一化粧板部31,41,71を、前記フレーム10,50における一方の面に固定する工程と、
前記棚板30,40,70の前記第二化粧板部35,45,75を、前記フレーム10,50における他方の面に設けて前記第一化粧板部31,41,71と共に前記フレーム10,50を挟み込むことで、前記フレーム10,50を前記棚板30,40,70に内包した状態にする工程と、を有することを特徴とする。
また、フレーム10,50を支持体20,60に接合し、棚板30,40,70の第一化粧板部31,41,71を、フレーム10,50における一方の面に固定し、棚板30,40,70の第二化粧板部35,45,75を、フレーム10,50における他方の面に設けて第一化粧板部31,41,71と共にフレーム10,50を挟み込むことで、フレーム10,50を棚板30,40,70に内包した状態にするので、フレーム10,50と支持体20,60との接合箇所を棚板30,40,70によって覆い隠すことが可能となる。これにより、金属製の部材である支持体20,60と少なくとも表面が非金属製の部材である棚板30,40,70との接合箇所を目立たないようにして、金属製の部材である支持体20,60と少なくとも表面が非金属製の部材である棚板30,40,70とを組み合わせた収納家具1,2,3の意匠性を向上させることができる。
図1において符号1は、収納家具を示す。この収納家具1は、収納ラックとも称される家具であり、床置きされて使用される。
このような収納家具1は、金属製のフレーム10と、金属製の支持体20と、少なくとも表面が木目調の棚板30と、を備えている。
本実施形態のフレーム10は、平面視において矩形枠状に形成されて、長手方向に伸びる一対の長手フレーム部11と、短手方向に伸びる一対の短手フレーム部12と、を有しており、長手方向と短手方向がある状態となっている。ただし、フレーム10の形状はこれに限られるものではなく、支持体20に接合固定できる形状であればよいものとする。例えば1本の長手フレーム部と、当該1本の長手フレーム部における両端部に設けられた一対の短手フレーム部からなるH型のフレームであってもよい。
なお、本実施形態の長手フレーム部11及び短手フレーム部12は、角筒状に形成されている。
短手フレーム部12には、この短手フレーム部12を支持体20に固定するための固定材13が通される通孔が水平方向に貫通して形成されている。
本実施形態における各々の支持体20は、垂直方向に伸びる一対の支柱部21と、これら一対の支柱部21間に水平に架け渡されて設けられた複数(本実施形態においては、3本)の横架部22と、を有している。横架部22は、一対の支柱部21における上端部間と、中央部間と、下端部間に架け渡されて設けられている。
なお、本実施形態の支柱部21及び横架部22は、角筒状に形成されている。
一対の支柱部21の下端部間に設けられた横架部22は、一対の支柱部21の下端面よりも上方に位置している。すなわち、当該横架部22は、支持体20全体の下端面を構成しておらず、収納家具1を床置きしたときに床には接しない。
各支柱部21の下端面には、キャスター等の移動手段が設けられてもよい。
より詳細に説明すると、フレーム10は、支持体20に固定される固定部位(すなわち、固定フレーム部)として短手フレーム部12を有している。短手フレーム部12は、支持体20に接する面とは反対側の面から支持体20に向かって設けられる固定材13によって支持体20の横架部22に固定されている。つまり、矩形枠状に形成されたフレーム10の枠内側から支持体20の横架部22に向かって固定材13が設けられている。また、角筒状の短手フレーム部12は中空部を有する状態に形成されており、ボルト等の固定材13が通される通孔が、支持体20に接する面とその反対側の面に形成されている。
支持体20の横架部22は角筒状であるため中空部を有する状態に形成されている。そのため、横架部22におけるフレーム10側面には、雌ネジが形成されたヘキサナットが埋め込まれ、このヘキサナットに対してビス等の固定材13がねじ込まれるようになっている。
本実施形態の棚板30は、フレーム10における一方の面(下面)に固定された第一化粧板部31と、フレーム10における他方の面(上面)に設けられて第一化粧板部31と共にフレーム10を挟み込む第二化粧板部35と、を有する。すなわち、フレーム10は、第一化粧板部31と第二化粧板部35に挟み込まれて、これら第一化粧板部31と第二化粧板部35からなる棚板30に内包された状態となる。
この第一化粧板部31における長手方向の長さは、フレーム10における長手方向の長さと等しく設定されている。
また、この第一化粧板部31における短手方向の長さはフレーム10における短手方向の長さよりも長く設定されている。つまり、図4(b)を参照して説明すると、第一化粧板部31は、フレーム10よりも前後方向に長く形成されている。
第一本体板材32の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部32aは、第二化粧板部35側(すなわち、上方)に屈曲して突出している。つまり、第一本体板材32は、断面視においてコ字状に形成されている。
なお、本実施形態の第一本体板材32は、薄板状の基材と木目調シートからなるものとしたが、これに限られるものではない。基材は、木製であってもよいし、樹脂製であってもよい。表面化粧材は、ビニールクロスでもよいし、突板でもよい。また、第一本体板材32そのものを天然木による板材によって構成してもよい。
このような固定芯部33の厚さ寸法は、フレーム10の厚さ寸法と等しく設定されている。そのため、固定芯部33の上面とフレーム10の上面は面一となっており、第一本体板材32の裏面は、フレーム10の下面に接している。
そして、これら一対の固定芯部33は、一対の長手フレーム部11における外側面から固定芯部33側に向かって設けられたビス等の固定材34によって一対の長手フレーム部11に固定されている。すなわち、第一化粧板部31が、フレーム10に固定された状態となっている。
なお、本実施形態においては、固定材34の頭部が、長手フレーム部11の外側面に接した状態となっているが、長手フレーム部11の中空部に納まるように通孔の直径を変更してもよい。すなわち、長手フレーム部11における外側面の通孔を、固定材34の頭部が通過する寸法に設定し、長手フレーム部11における内側面の通孔を、固定材34の頭部が通過しない寸法に設定する。
この第二化粧板部35における長手方向の長さは、フレーム10における長手方向の長さと等しく設定されている。
また、この第二化粧板部35における短手方向の長さはフレーム10における短手方向の長さよりも長く設定されている。つまり、図4(b)を参照して説明すると、第二化粧板部35は、フレーム10よりも前後方向に長く形成されている。
また、第二本体板材36の厚さ寸法は、第一化粧板部31における第一本体板材32の厚さ寸法と等しく設定されている。
このような側縁芯部37の厚さ寸法は、フレーム10の厚さ寸法と等しく設定されている。そのため、第二本体板材36の裏面は、フレーム10の上面に接している。
一対の側縁芯部37における各々の溝部37aには、第二本体板材36の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部36aが巻き込まれて接着固定されている。第二本体板材36における一方及び他方の側端末部36aは、溝部37aのうち外側に位置する面に対して接着されて固定されている。
第一本体板材32における双方の側端末部32aは、溝部37aに差し込まれた状態において、第二本体板材36における双方の側端末部36aに隣接した状態となる。
また、側縁芯部37のうち第二本体板材36が巻かれていない部位の下面は、第一化粧板部31における第一本体板材32のうちフレーム10よりも外側に位置する部位の裏面に接着される。
さらに、第一本体板材32における双方の側端末部32aと、第二本体板材36における双方の側端末部36aは接着されてもよい。
なお、接着剤としては酢酸ビニル系の接着剤が好適に使用されるが、その他の接着剤が使用されてもよい。
また、棚板30と支持体20との間からはフレーム10が露出しない程度に隙間がない状態となっている。
なお、第一本体板材32と一対の固定芯部33は予め一体化され、第一本体板材32における一方及び他方の側端末部32aも予め屈曲形成されているものとする。また、第二本体板材36と一対の側縁芯部37は予め一体化され、第二本体板材36における一方及び他方の側端末部36aも予め一対の側縁芯部37における溝部37aに差し込まれて固定されているものとする。
このとき、第一化粧板部31における第一本体板材32の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部32aを、第二化粧板部35の双方の側縁芯部37における各々の溝部37aに差し込むようにする。さらに、第二本体板材36を、フレーム10の上面及び第一化粧板部31における固定芯部33の上面に接着する。また、側縁芯部37のうち第二本体板材36が巻かれていない部位の下面を、第一化粧板部31における第一本体板材32のうちフレーム10よりも外側に位置する部位の裏面に接着する。
これによって、第一化粧板部31と第二化粧板部35との間にフレーム10が挟み込まれ、フレーム10は棚板30に内包された状態となるので、棚板30を、フレーム10に一体的に設けることができる。
すなわち、第一化粧板部31が、フレーム10における一方の面に固定され、第二化粧板部35が、フレーム10における他方の面に設けられて第一化粧板部31と共にフレーム10を挟み込むだけで、棚板30を、フレーム10を内包した状態でフレーム10に一体的に設けることができ、フレーム10を内包した状態の棚板30を容易に形成することができる。そして、このようにフレーム10を棚板30に内包した状態とすることができるので、フレーム10と支持体20との接合箇所を棚板30によって覆い隠すことが可能となる。これにより、金属製の部材である支持体20と少なくとも表面が木目調の部材である棚板30との接合箇所を目立たないようにして、金属製の部材である支持体20と木目調の部材である棚板30とを組み合わせた収納家具1の意匠性を向上させることができる。
次に、図面を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上記の第1実施形態との共通する要素については共通の符号を付して説明を省略又は簡略し、上記の第1実施形態とは異なる構成部分に重点を置いて説明する。
このような収納家具1は、金属製のフレーム10と、金属製の支持体20と、少なくとも表面が木目調の棚板40と、を備えている。
複数の羽部14は、フレーム10と後述する第一化粧板部41との接合に用いられる部位であり、ビス等の固定材44が通される通孔が形成されている。
そして、このフレーム10は、固定材13によって支持体20に接合固定されている。
本実施形態の棚板40は、フレーム10における一方の面(下面)に固定された第一化粧板部41と、フレーム10における他方の面(上面)に設けられて第一化粧板部41と共にフレーム10を挟み込む第二化粧板部45と、を有する。
なお、フレーム10における長手方向の長さと棚板40における長手方向の長さは等しく設定され、フレーム10における短手方向の長さは、棚板40における短手方向の長さよりも短く設定されている。
第一化粧板部41における固定芯部43は、本実施形態においては一対とされており、第一本体板材42の裏面に接着されて固定されている。
一対の固定芯部43の上面(第二化粧板部45側の面)には、フレーム10における複数の羽部14が嵌め入れられる座堀部43aが形成されている。そのため、座堀部43aに羽部14が嵌め入れられて固定材44によって固定されたときに、羽部14の上面が固定芯部43の上面よりも上方に飛び出さないようにすることができる。なお、固定材44として皿ビス等を用いることにより、固定材44の頭部も固定芯部43の上面よりも上方に飛び出させないようにする。
まず、図6(a)に示すように、複数のフレーム10を固定材13によって支持体20に接合する。
続いて、棚板40の第一化粧板部41を、フレーム10における一方の面(下面)に固定する。すなわち、第一本体板材42をフレーム10の下面に接触させるとともに、一対の固定芯部43における複数の座堀部43aに、フレーム部10における複数の羽部14を嵌め入れる。この時、一対の固定芯部33を、フレーム10における一対の長手フレーム部11の内側面に接触させた状態とし、その後、複数の羽部14に形成された通孔に固定材44を通して固定芯部43(座堀部43a)にねじ込むことによって、長手フレーム部11と固定芯部33とを接合固定する。
このとき、第一化粧板部41における第一本体板材42の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部42aを、第二化粧板部45の双方の側縁芯部47における各々の溝部47aに差し込むようにする。さらに、第二本体板材46を、フレーム10及び複数の羽部14の上面及び第一化粧板部41における固定芯部43の上面に接着する。また、側縁芯部47のうち第二本体板材46が巻かれていない部位の下面を、第一化粧板部41における第一本体板材42のうちフレーム10よりも外側に位置する部位の裏面に接着する。
これによって、第一化粧板部41と第二化粧板部45との間にフレーム10が挟み込まれ、フレーム10は棚板40に内包された状態となるので、棚板40を、フレーム10に一体的に設けることができる。
さらに、本実施形態の収納家具2におけるフレーム10は、複数の羽部14を備えていて、複数の羽部14を、固定材44によって、第一化粧板部41における一対の固定芯部43の上面に固定するので、フレーム10の上面側から固定作業を行うことができ、作業性の向上に貢献できる。
次に、図面を参照して本発明の第3実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上記の第1又は第2実施形態との共通する要素については共通の符号を付して説明を省略又は簡略し、上記の第1又は第2実施形態とは異なる構成部分に重点を置いて説明する。
このような収納家具3は、金属製のフレーム50と、金属製の支持体60と、少なくとも表面が木目調の棚板70と、ダウンライト80と、を備えている。
複数の羽部54は、フレーム50と後述する第一化粧板部71との接合に用いられる部位であり、ビス等の固定材74が通される通孔が形成されている。
そして、このフレーム50は、固定材53によって支持体60に接合固定されている。
本実施形態における各々の支持体60は、垂直方向に伸びる一対の縦軸部61と、これら一対の縦軸部61間に水平に架け渡されて設けられた複数(本実施形態においては、2本)の横架部62と、天井固定部63と、を有している。なお、本実施形態の縦軸部61及び横架部62は、角筒状に形成されている。
横架部62は、一対の縦軸部61における下端部間と、中央部間に架け渡されて設けられている。
天井固定部63は、本実施形態においては横架部62と同様に角筒状に形成されて、一対の縦軸部61における上端部間に架け渡されて設けられている。また、この天井固定部63の下面側から上面側にかけて、ビス等の固定材(図示省略)が通される通孔が形成されている。そして、当該固定材によって天井(又は天井裏の野縁等)に固定される。
なお、本実施形態の天井固定部63は、角筒状に形成されているものとしたが、これに限られるものではなく、一対の縦軸部61における上端部の各々から突出する板状体、又は一対の縦軸部61における上端部間に架け渡されて設けられた板状体であってもよい。
そして、このような支持体60の側面に対してフレーム50が接合固定されている。すなわち、支持体60の横架部62に対し、フレーム50の短手フレーム部52が、固定材53によって固定されている。
また、本実施形態の収納家具3ではない他の家具の側面や住宅の壁面を支持体としてもよい。この場合、当該他の家具の側面や住宅の壁面は金属製とされる。
本実施形態の棚板70は、フレーム50における一方の面(下面)に固定された第一化粧板部71と、フレーム50における他方の面(上面)に設けられて第一化粧板部71と共にフレーム50を挟み込む第二化粧板部75と、を有する。
この第一化粧板部71における長手方向の長さは、フレーム50における長手方向の長さと等しく設定されている。
また、この第一化粧板部71における短手方向の長さはフレーム50における短手方向の長さよりも長く設定されている。つまり、図8(b)を参照して説明すると、第一化粧板部71は、フレーム50よりも前後方向に長く形成されている。
このような固定芯部73の厚さ寸法は、フレーム50の厚さ寸法と等しく設定されている。また、一対の固定芯部73の上面(第二化粧板部75側の面)には、フレーム50における複数の羽部54が嵌め入れられる座堀部73bが形成されている。そのため、座堀部73bに羽部54が嵌め入れられて固定材74によって固定されたときに、羽部54の上面が固定芯部73の上面よりも上方に飛び出さないようにすることができる。
一対の固定芯部73における各々の溝部73aには、第一本体板材72の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部72aが巻き込まれて接着固定されている。第一本体板材72における一方及び他方の側端末部72aは、溝部73aのうち外側に位置する面に対して接着されて固定されている。
第二本体板材76の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部76aは、第一化粧板部71側(すなわち、下方)に屈曲して突出している。つまり、第二本体板材76(第二化粧板部75)は、断面視においてコ字状に形成されている。
この第二化粧板部75における長手方向の長さは、フレーム50における長手方向の長さと等しく設定されている。
また、この第二化粧板部75における短手方向の長さはフレーム50における短手方向の長さよりも若干長く設定されている。
第二本体板材76の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部76aは、溝部73aに差し込まれた状態において、第一本体板材72における双方の側端末部72aに隣接した状態となる。
また、第二本体板材76における双方の側端末部76aと、第一本体板材72における双方の側端末部72aは接着されてもよい。
ダウンライト80の配線は、上記のように支持体60における横架部62の配線孔と、フレーム50における短手フレーム部52の配線孔52aに通されて、棚板70の中空部に配線できるようになっている。
収納家具3の最も下方に位置する棚板70の第一化粧板部71にダウンライト80を設けることができるので、収納家具3の下方を照明することができる。そして、そのダウンライト80の配線を見せないようにすることができるので見栄えも良い。
まず、図8(a)に示すように、複数のフレーム50を固定材53によって支持体60に接合する。
続いて、棚板70の第一化粧板部71を、フレーム50における一方の面(下面)に固定する。すなわち、第一本体板材72をフレーム50の下面に接触させるとともに、一対の固定芯部73における複数の座堀部73bに、フレーム50における複数の羽部54を嵌め入れる。この時、一対の固定芯部73を、フレーム50における一対の長手フレーム部51の外側面に接触させた状態とし、その後、複数の羽部54に形成された通孔に固定材74を通して固定芯部73(座堀部73b)にねじ込むことによって、長手フレーム部51と固定芯部73とを接合固定する。
このとき、第二化粧板部75における第二本体板材76の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部76aを、第一化粧板部71の双方の固定芯部73における各々の溝部73aに差し込むようにする。さらに、第二本体板材76を、フレーム50及び複数の羽部54の上面及び第一化粧板部71における固定芯部73の上面に接着する。
これによって、第一化粧板部71と第二化粧板部75との間にフレーム50が挟み込まれ、フレーム50は棚板70に内包された状態となるので、棚板70を、フレーム50に一体的に設けることができる。
すなわち、第一化粧板部71が、フレーム50における一方の面に固定され、第二化粧板部75が、フレーム50における他方の面に設けられて第一化粧板部71と共にフレーム50を挟み込むだけで、棚板70を、フレーム50を内包した状態でフレーム50に一体的に設けることができ、フレーム50を内包した状態の棚板70を容易に形成することができる。そして、このようにフレーム50を棚板70に内包した状態とすることができるので、フレーム50と支持体60との接合箇所を棚板70によって覆い隠すことが可能となる。これにより、金属製の部材である支持体60と少なくとも表面が木目調の部材である棚板70との接合箇所を目立たないようにして、金属製の部材である支持体60と木目調の部材である棚板70とを組み合わせた収納家具3の意匠性を向上させることができる。
2 収納家具
3 収納家具
10 フレーム
11 長手フレーム部
12 短手フレーム部
20 支持体
21 支柱部
22 横架部
30 棚板
31 第一化粧板部
32 第一本体板材
33 固定芯部
35 第二化粧板部
36 第二本体板材
37 側縁芯部
37a 溝部
40 棚板
41 第一化粧板部
42 第一本体板材
43 固定芯部
45 第二化粧板部
46 第二本体板材
47 側縁芯部
47a 溝部
50 フレーム
51 長手フレーム部
52 短手フレーム部
60 支持体
61 縦軸部
62 横架部
63 天井固定部
70 棚板
71 第一化粧板部
72 第一本体板材
73 固定芯部
73a 溝部
75 第二化粧板部
76 第二本体板材
80 ダウンライト
Claims (7)
- 金属製のフレームと、
前記フレームが接合されて前記フレームを支持する金属製の支持体と、
前記フレームを内包した状態で前記フレームに一体的に設けられている、少なくとも表面が非金属製の棚板と、を備え、
前記棚板は、
前記フレームにおける一方の面に固定された第一化粧板部と、
前記フレームにおける他方の面に設けられて前記第一化粧板部と共に前記フレームを挟み込む第二化粧板部と、を有しており、
前記第一化粧板部は、
第一本体板材と、
前記第一本体板材の裏面に固定された固定芯部と、を備え、
前記固定芯部は、前記フレームの側面に沿って配置されるとともに前記フレームに固定されており、
前記固定芯部の厚さ寸法は、前記フレームの厚さ寸法と等しく設定されていることを特徴とする収納家具。 - 請求項1に記載の収納家具において、
前記第二化粧板部は、
第二本体板材と、
前記第二本体板材の裏面に固定されて前記棚板の長さ方向に沿う一方及び他方の側縁に設けられた側縁芯部と、を備え、
前記側縁芯部は、前記フレームの側面に沿って配置されており、
前記側縁芯部の厚さ寸法は、前記フレームの厚さ寸法と等しく設定されていることを特徴とする収納家具。 - 請求項2に記載の収納家具において、
前記第二化粧板部における前記側縁芯部は、断面視凹型に形成されて溝部を有し、
前記第二化粧板部における前記第二本体板材の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部は、前記側縁芯部の前記溝部に巻き込まれて固定されており、
前記第一化粧板部における前記第一本体板材の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部は、前記第二化粧板部側に屈曲して突出し、前記第二化粧板部における前記側縁芯部の前記溝部に差し込まれていることを特徴とする収納家具。 - 請求項1に記載の収納家具において、
前記第一化粧板部における前記固定芯部は、前記第一本体板材の裏面のうち前記棚板の長さ方向に沿う一方及び他方の側縁に設けられ、かつ、断面視凹型に形成されて溝部を有し、
前記第一化粧板部における前記第一本体板材の長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部は、前記固定芯部の前記溝部に巻き込まれて固定されており、
前記第二化粧板部は、長さ方向に沿う一方及び他方の側端末部が、前記第一化粧板部側に屈曲して突出し、前記第一化粧板部における前記固定芯部の前記溝部に差し込まれていることを特徴とする収納家具。 - 金属製のフレームと、
前記フレームが接合されて前記フレームを支持する金属製の支持体と、
前記フレームを内包した状態で前記フレームに一体的に設けられている、少なくとも表面が非金属製の棚板と、を備え、
前記棚板は、
前記フレームにおける一方の面に固定された第一化粧板部と、
前記フレームにおける他方の面に設けられて前記第一化粧板部と共に前記フレームを挟み込む第二化粧板部と、を有しており、
前記フレームは、前記支持体に固定される固定フレーム部を有し、
前記固定フレーム部は、前記支持体に接する面とは反対側の面から前記支持体に向かって設けられる固定材によって前記支持体に固定されていることを特徴とする収納家具。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の収納家具において、
前記フレームにおける長手方向の長さと前記棚板における長手方向の長さは等しく設定され、
前記フレームにおける短手方向の長さは、前記棚板における短手方向の長さよりも短く設定されていることを特徴とする収納家具。 - 金属製のフレームと、
前記フレームが接合されて前記フレームを支持する金属製の支持体と、
前記フレームを内包した状態で前記フレームに一体的に設けられている、少なくとも表面が非金属製の棚板と、を備え、
前記棚板が、
前記フレームにおける一方の面に固定された第一化粧板部と、
前記フレームにおける他方の面に設けられて前記第一化粧板部と共に前記フレームを挟み込む第二化粧板部と、を有する収納家具を組み立てる方法であって、
前記フレームを前記支持体に接合する工程と、
前記棚板の前記第一化粧板部を、前記フレームにおける一方の面に固定する工程と、
前記棚板の前記第二化粧板部を、前記フレームにおける他方の面に設けて前記第一化粧板部と共に前記フレームを挟み込むことで、前記フレームを前記棚板に内包した状態にする工程と、を有することを特徴とする収納家具の組立方法。
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JP2023015932A JP7392186B1 (ja) | 2023-02-06 | 2023-02-06 | 収納家具及び収納家具の組立方法 |
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JP2023015932A Active JP7392186B1 (ja) | 2023-02-06 | 2023-02-06 | 収納家具及び収納家具の組立方法 |
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JP2002336068A (ja) | 2001-05-16 | 2002-11-26 | Iris Ohyama Inc | 載置用棚板、支持用棚板、組み合わせ棚板及びカバー部品 |
JP3135142U (ja) | 2007-06-22 | 2007-09-06 | アイリスオーヤマ株式会社 | ラック |
JP2011005086A (ja) | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Koyo Sangyo Co Ltd | 軽量棚板及びこの棚板に用いられる木質芯材 |
-
2023
- 2023-02-06 JP JP2023015932A patent/JP7392186B1/ja active Active
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