JP7391204B2 - ワモンゴキブリの抽出物、製剤、調製方法およびその使用 - Google Patents

ワモンゴキブリの抽出物、製剤、調製方法およびその使用 Download PDF

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Description

本発明は薬の分野に関連し、特に、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana L)の抽出物、製剤、調製方法およびその使用に関する。
ワモンゴキブリ、ゴキブリ目(Blattodea)のゴキブリ属(Periplaneta)に属する昆虫は、「ゴキブリ目(blattaria)」または一般に「ゴキブリ(cockroach)」としても知られ、常に害虫と見なされてきた。それは、様々な手段によって人類に殺されているが、今でも粘り強く生き残っている。文献調査によると、ワモンゴキブリは、3億年以上前から地球上に生息している。地殻変動や気候・環境の変化に伴い、多くの種が絶滅していく中で、ゴキブリはますます強い生存適応力を発揮しており、その粘り強い生命力を示している。ワモンゴキブリは、2000年以上の歴史を持つ、中国最古の薬物書である「神農本草経」に収載された薬物である。同書では、「味は塩味で寒く、鬱血を治し、寒熱を緩和し、消化不良、喉頭閉鎖、内寒、子無しを治す」と中品として掲載されている。「本草綱目」の補遺には、「乳児の栄養失調は、その重症度にもかかわらず(死に至ることさえある場合でも)、台所から得られたゴキブリを焼いて食べると効果的に治る」と書かれている。患者は、ゴキブリの香りを感じる程度で、魚臭は感じない。ゴキブリを1~2回食べるだけで、失敗することなく、患者を完全に治すことができる。治療した後、患者はよく発達して白くなる。これはどの試験でも成功することが証明されている。このように、ゴキブリ目は古くから薬や食用として利用されてきたことが分かる。ワモンゴキブリは、鬱血の分散、消化不良の治療、解毒、湿気の除去、腫れの軽減などの機能を持っていることが臨床的に証明されている。
近年、臨床投与量の増加により、中国南部と北部でワモンゴキブリの人工育種が徐々に行われ、薬物と食品の基準を満たす医薬品、薬物およびグリーンオーガニック食品としてワモンゴキブリを生産できるGAP標準給餌工場がある。
実際の生産のプロセスとワモンゴキブリの保存では、ワモンゴキブリの新鮮な昆虫は2~3日で腐敗し、劣化し、悪臭を放ち、使用できない。ワモンゴキブリを保存するために、製造業者は、通常、凍結乾燥または加熱乾燥の手段によって昆虫の体を乾燥昆虫に処理する。しかし、凍結乾燥または高温乾燥のいずれかであっても、エネルギー、人的資源、物的資源、時間を浪費し、さらには多くの生物活性物質を破壊し、それは、続いて製品を製剤する助けとはならない。
ワモンゴキブリをより有効に活用し、よりよい抽出物を得るためには、ワモンゴキブリの抽出および調製方法のさらなる研究および改善が依然として必要である。ワモンゴキブリの新鮮な体を直接抽出することは、間違いなく比較的よい方法である。現在、ワモンゴキブリの新鮮な体をより効果的に抽出する方法について、関連報告はない。
本発明者は、多数の実験により、優れたワモンゴキブリの体の新鮮な保管方法を偶然獲得した。この保管方法は、先行技術の問題を解決する。本明細書に記載の新鮮な保管方法は、ワモンゴキブリの新鮮な体を長期間保存し、それに含有される生物活性物質を改善できる。
したがって、一方で、本発明は、以下のステップを含む、ワモンゴキブリ抽出物を調製するための方法を提供する:
1)新鮮なワモンゴキブリをエタノールに浸漬するステップと;
2)エタノールで還流抽出した後、濾過して、濾液を混ぜ合わせるステップと;
3)濾液をエキスに濃縮するステップ。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ1)における浸漬をするために使用するエタノールの濃度は、20%~95%、好ましくは25%~70%、より好ましくは25%~45%、最も好ましくは25%である。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ1)における浸漬時間は、10~60日、好ましくは20~60日、さらに好ましくは20~40日である。例として、浸漬時間は20日、21日、22日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、30日、31日、32日、33日、34日、35日、36日、37日、38日、39日、または40日であってよい。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ1)における浸漬温度は、20℃~60℃、好ましくは30℃~50℃、最も好ましくは40℃である。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ1)における使用するエタノールの量は、新鮮なワモンゴキブリの重量の1.5~3.5倍である(すなわち、1.5~3.5BV)。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ2)におけるエタノールの濃度は、50%~80%、好ましくは80%である。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ2)において加えられるエタノールの量は、新鮮なワモンゴキブリの重量の1.5~3.5倍(すなわち、1.5~3.5BV)、好ましくは1.5倍である。
実施形態の1つとして、ステップ1)において、新鮮な昆虫の1.5倍の重量のエタノールが浸漬中に加えられ、ステップ2)において、1.5倍の量のエタノールが、1回目の還流のために再度加えられる。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ2)における還流の回数は1~3回である。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ2)において、1回目の還流のために、新鮮なワモンゴキブリの1.5倍の重量(1.5BV)のエタノールが再度加えられ;ステップ2)において2回目または3回目の還流が行われる場合には、加えられるエタノールの量は新鮮なワモンゴキブリの3倍の重量(3BV)である。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ2)における還流の時間は、1~2時間である。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ3)における濃縮は、減圧濃縮である。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ3)における減圧濃縮の温度は、60℃~90℃である。
本発明において、実施形態の1つとして、ステップ3)におけるエキスの60℃での相対密度は、1.04~1.08である。
別の態様では、本発明は、前記の方法によって調製されたワモンゴキブリ抽出物を提供する。実施形態の1つとして、抽出物中の遊離アミノ酸の含有量は、30~55%である。
別の態様では、本発明は、ワモンゴキブリ抽出物を含有する製剤を提供し、この製剤は前記記載の方法により調製されたワモンゴキブリ抽出物と、賦形剤とを含有する。本発明において、賦形剤は、清澄剤を含む。
本発明において、実施形態の1つとして、清澄剤は、キトサンとゼラチンの組成物である;実施形態の1つとして、キトサンは1%キトサン溶液である;および実施形態の1つとして、ゼラチンは1%ゼラチン溶液である。
本発明において、実施形態の1つとして、キトサン対ゼラチンの比は、1:1~1:4、好ましくは1:3~1:4、最も好ましくは1:3である。
本発明において、実施形態の1つとして、清澄化ステップにおける生薬濃度は、1/3~1/11g/ml、好ましくは1/3~1/7g/ml、最も好ましくは1/3g/mlである。
生薬濃度とは、1ミリリットルあたりのワモンゴキブリの新鮮な体の質量または重量を指す。一例として、生薬濃度が1/3g/mlの場合、ワモンゴキブリの新鮮な体1/3gが1mlの溶液に調製されることを意味する。
本発明において、実施形態の1つとして、製剤中の清澄剤の量は、0.2~1.0ml/g生薬、好ましくは、0.2~0.6ml/g生薬である。
本発明において、実施形態の1つとして、賦形剤は、甘味料および防腐剤をさらに含む。
本発明において、実施形態の1つとして、甘味料としては、グリセロール、チクロ、アスパルテームまたはステビオシドが挙げられるが、これらに限定されず、好ましくはグリセロールである。
本発明において、実施形態の1つとして、前記防腐剤としては、ヒドロキシフェニルアルキルエステル(例えば、ニパギン)、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸またはソルビン酸カリウムが挙げられるが、これらに限定されず、好ましくはソルビン酸カリウムである。
本発明において、実施形態の1つとして、甘味料の量は5~20%である。
本発明において、実施形態の1つとして、防腐剤の量は0.05~0.3%である。
本発明において、実施形態の1つとして、製剤は伝統的な漢方薬混合物である。
本発明のさらなる態様は、以下のステップを含む製剤を調製するための方法をさらに提供する:ワモンゴキブリ抽出物を水で希釈するステップと、次に100℃に加熱するステップと、70℃に冷却するステップと、撹拌しながら清澄剤を加えるステップと、冷却するステップと、濾過するステップと、濾液にグリセロールとソルビン酸カリウムを加えるステップと、最後に残りの水を加えるステップと、よく混合するステップと、微孔性フィルター膜で濾過するステップと、滅菌するステップ。
本発明において、実施形態の1つとして、前記方法は、ワモンゴキブリの新鮮な体を秤量するステップと、前記新鮮な体の1.5倍(1.5BV)の重量の25%エタノールを加えるステップと、密封するステップと、40℃で20日間放置するステップと、取り出すステップと、80%エタノールで3回還流抽出するステップであって、各抽出は1時間行い、1回目の抽出に1.5BVを加え、2回目と3回目の抽出に3.0BVを加えるステップ、濾過して濾液を混ぜ合わせるステップと、65℃で減圧下、エタノールを回収して、相対密度1.04(60℃で測定)に濃縮するステップと、新鮮な昆虫の3倍の重量になるまで水を加えるステップと、よく混合するステップと、10分間加熱および煮沸するステップと、70℃に冷却するステップと、清澄剤をゆっくりと加えるステップと、撹拌するステップと、冷却するステップと、一晩冷蔵して濾過し、ワモンゴキブリの新鮮な体の透明な溶液を得るステップと、次にソルビン酸カリウムとグリセロールを加えるステップと、よく混ぜるステップと、水を加えるステップと、よく混ぜるステップと、濾過するステップと、115℃で40分間滅菌して得るステップとを含む。
本発明は、抗炎症用薬物を調製するための、本発明によって調製されたワモンゴキブリ抽出物または本発明の製剤の使用をさらに提供する。
本発明の目的の1つは、ワモンゴキブリの新鮮な体を長期間保存する方法を提供することである。エタノールなどの環境保護試薬を使用すれば、時間、人的および物的資源、エネルギーを節約し、生産費用を削減する。同時に、ワモンゴキブリの生物活性物質を増加できる。
本発明の目的の一つは、水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、水溶性キトサンおよび海藻多糖類から1種または複数種選択される、ワモンゴキブリの鮮度保持剤を提供することである。防腐剤で処理した新鮮な体は、未処理の生虫や乾燥昆虫に比べて生物活性物質が多いことが、多数の実験により判明している。
さらに、ワモンゴキブリの防腐剤溶液は、10~90%の濃度のエタノールである。
本発明の目的の1つは、ワモンゴキブリの鮮度保持方法を提供することである。この方法は、エタノール、プロピレングリコール、グリセロール、水溶性キトサンと海藻多糖類を含む1種または複数種の物質に、ワモンゴキブリが浸漬されることによって特徴づけられる。
さらに、ワモンゴキブリが10~90%の濃度のエタノールに浸漬されることによって特徴づけられる。
さらに、25~60%のエタノールは、ワモンゴキブリを浸漬するために使用される。
さらに、ワモンゴキブリの浸漬時間は、10日以上である。
さらに、ワモンゴキブリを浸漬する温度は、20~60℃である。
さらに、ワモンゴキブリの鮮度保持法では、浸漬のためのエタノールの量は新鮮な体の重量の1.5~3.5倍(1.5~3.5BV)である。
本発明は、凍結乾燥や乾燥を必要とせずに、ワモンゴキブリの新鮮な体を長期間保存できる、という利点を有する。一方、本発明は、ワモンゴキブリの薬用材料中の生物活性物質を増加させることができる。エタノールおよび他の環境保護試薬を使用することで、時間、人的および物的資源を節約し、エネルギーを節約し、生産費用を削減できる。本発明により得られたワモンゴキブリの抽出物は、より優れた抗炎症活性を有し、アミノ酸の含有量も高い。
試験例1において、エタノール濃度および浸漬時間の違いが全遊離アミノ酸に及ぼす影響を示す図である。 試験例1において、エタノール濃度および浸漬時間の違いが水溶性全固形分の収量に及ぼす影響を示す図である。 試験例1において、エタノール濃度および浸漬時間の違いが全固形分に及ぼす影響を示す図である。 試験例1において、エタノール濃度および浸漬時間の違いが遊離アミノ酸に及ぼす影響を示す図である。 試験例1において、エタノール濃度および浸漬時間の違いが水溶性全固形分に及ぼす影響を示す図である。 試験例1において、エタノール濃度および浸漬時間の違いが遊離アミノ酸に及ぼす影響を示す図である。 試験例1において、常温群および40℃群における時間の関数としての遊離アミノ酸収量の変動傾向を示す図である。 試験例1において、常温群および40℃群における時間の関数としての水溶性全固形分の変動傾向を示す図である。 試験例1において、エタノールに浸す時間の違いが及ぼす影響の調査結果を示す図である。 試験例1において、全遊離アミノ酸の変動傾向を示す図である。 試験例1において、水溶性全固形分の変動傾向を示す図である。 試験例1において、3種の抽出物の様々な物質の合計量の比較図である。 試験例1において、MLP、MLG、MLX試料の全固形分中の各種物質を示す円グラフである。 試験例1において、MLG、MLP、MLXによるLPS炎症誘発細胞のTNFa、IL-6、NOの分泌量に対する影響(±s、n=3)を示す図である。ここで、「con.」はブランク群を表し、「model」はモデル群を表し、「andro.」は陽性薬物であるアンドログラホリド群を表し、Lは低用量群(原液を160倍に希釈したもの)を表し、Mは中用量群(原液を120倍に希釈したもの)を表し、Hは高用量群(原液を80倍に希釈したもの)を表し、すべての薬物を同時に測定しているため、すべての薬物で同じ指標(対照群と比較して、#P<0.01;モデル群と比較して、*P<0.05、**P<0.01)のため、ブランク群、モデル群、陽性薬物群のデータを共有している。
以下、実施例を通じて本発明を詳細に説明するが、本発明に不利な限定を課すことを意味するものではない。本発明を詳細に説明するが、その具体的な実施形態も開示する。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の特定の実施形態に様々な変更および改良を加えることは、当業者には明らかであろう。
ワモンゴキブリ抽出物の調製
[実施例1]
ワモンゴキブリの新鮮な体を1.5BVの25%エタノールに加え、40℃±2℃で20~40日間浸漬し、80%エタノールで3回還流し、ここで、各還流は1時間ずつ行い、還流ごとにエタノールをそれぞれ1.5倍、3.0倍、3.0倍加えた。この溶液を濾過した。60~90℃でエタノールを回収し、溶液を濃縮して相対密度1.04~1.08(60℃で測定)の薄いエキスを得た。
[実施例2]
ワモンゴキブリの新鮮な体を1000g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、25%エタノール1500mlを加え、密封し、40℃で20日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、エタノールを1回目に1.5BV(1.5L)、2回目と3回目に3.0BV(3.0L)加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。65℃で減圧下、エタノールを回収して、相対密度1.06(60℃)まで溶液を濃縮し、得た。
[実施例3]
ワモンゴキブリの新鮮な体1000gを秤量し、ガラス瓶に入れ、50%エタノール4500mlを加え、密封し、40℃で60日間放置し、取り出し、50%エタノール5000mlで2時間還流して抽出し、濾過した。90℃で減圧下、エタノールを回収し、相対密度1.08(60℃)まで溶液を濃縮した。
[実施例4]
ワモンゴキブリの新鮮な体1000gを秤量し、ガラス瓶に入れ、20%エタノール1500mlを加え、密封し、20℃で10日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、エタノールを1回目に1.5BV(1.5L)、2回目と3回目に3.0BV(3.0L)加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。60℃で減圧下、エタノールを回収して、相対密度1.04(60℃)まで溶液を濃縮し、得た。
[実施例5]
ワモンゴキブリの新鮮な体1000gを秤量し、ガラス瓶に入れ、90%エタノール2000mlを加え、密封し、50℃で60日間放置し、取り出し、70%エタノールで3回抽出し、ここで、各抽出は1.5時間行い、エタノールを1回目に2BV(2L)加え、2回目と3回目に4.0BV(4.0L)加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。70℃で減圧下エタノールを回収して、相対密度1.07(60℃)まで溶液を濃縮し、得た。
[実施例6]
ワモンゴキブリの新鮮な体2000gを秤量し、ガラス瓶に入れ、7000mlの30%エタノールを加え、密封し、30℃で40日間放置し、取り出し、60%エタノールで3回抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、エタノールを1回目に0.5BV(1.0L)、2回目と3回目に4.0BV(8.0L)加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。60℃で減圧下エタノールを回収して、相対密度1.05(60℃)まで溶液を濃縮し、得た。
[実施例7]
ワモンゴキブリの新鮮な体1500gを秤量し、ガラス瓶に入れ、25%エタノール3000mlを加え、密封し、35℃で45日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回抽出した。各抽出は1.5時間行い、エタノールを1回目に2.0BV(3.0L)、2回目と3回目に4.0BV(6.0L)加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。80℃で減圧下エタノールを回収して、相対密度1.07(60℃)まで溶液を濃縮し、得た。
ワモンゴキブリ抽出混合物の調製
清澄剤の調製
1%ゼラチン溶液:ゼラチン3gを秤量し、150mlの精製水に30分間浸漬した後、150mlの熱水(>95℃)を撹拌しながらゼラチンが完全に溶解するまで加え、冷却して、得た。
1%キトサン溶液:1gのキトサンを秤量し、100mlの精製水に加え、均一に撹拌し、キトサンが完全に溶解するまで撹拌しながら1mlの氷酢酸をゆっくりと加えて、得た。
清澄剤溶液:1%ゼラチン溶液と1%キトサン溶液を3:1の比率で混合して、得た。
[実施例8]
ワモンゴキブリの新鮮な体200gを25%エタノール300mlに加え、40℃(±2℃)で20~40日間置き、80%エタノールで3回還流抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、エタノールを1回目に300ml、2回目と3回目にそれぞれ600mlずつ加える、および濾過した。50~100℃で減圧下、エタノールを回収して、溶液を濃縮し、相対密度1.04~1.08(60℃下で測定)の薄いエキスを得た。薄いエキスに水を600mlまで加え、10~30分間煮沸し、60~70℃に冷却し、1%ゼラチン溶液と1%キトサン溶液を3:1の比率で均一に混合して調製した清澄剤40~120mlを加えた。均一に混合し、1~8℃で16~48時間放置し、濾過し、150gのグリセロールと1gのソルビン酸カリウムを加え、水を1000mlまで加え、均一に混合し、濾過し、瓶詰めし、116℃(±2℃)で40分滅菌し、得た。
[実施例9]
ワモンゴキブリの新鮮な体を1000g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、1500mlの25%エタノールを加え、密封し、40℃で20日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、エタノールを1回目は1.5BV(1.5L)、2回目と3回目は3.0BV(3.0L)加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。65℃で減圧下、エタノールを回収した。この溶液を相対密度1.06(60℃)まで濃縮し、冷却し、3000mlまで水を加え、均一に混合し、10分間煮沸し、70℃まで冷却し、清澄剤600mlをゆっくりと加え、10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵し、濾過してワモンゴキブリの新鮮な体の清澄な溶液を得た。この清澄な溶液を適量(生体200g相当)取り、ソルビン酸カリウム1.0g、グリセロール150gをそれぞれ加え、均一に混合し、1000mlまで水を加え、均一に混合し、濾過し、10ml/瓶で瓶に詰め、115℃で40分間滅菌した。
試験例1 ワモンゴキブリの体を浸漬する際の条件の検討。
1)エタノール濃度と浸漬時間に関する検討
20%、50%、70%、95%エタノールを含む様々なエタノール濃度での新鮮な体の浸漬に関する検討
ワモンゴキブリの新鮮な体を100gずつ数回採取し、20%、50%、70%、95%のエタノールをそれぞれ150ml加えた。それらを常温に保ち、0日目(0カ月)、12日目(0.5カ月)、31日目(1.0カ月)、47日目(1.5カ月)および61日目(2.0カ月)に、それぞれ4BV、3BV、3BVの70%エタノールで還流抽出し、濾過した。65℃で減圧下、濾液からエタノールを回収し、溶解するため水を500mlになるまで加えた後、高速冷却遠心機(10℃12000r/min)で30分間遠心して上澄み、すなわち、試料を得た。試料中のアミノ酸の含有量および水溶性全固形分の収量を測定した。
(水溶性全固形分の収量は薬局方2015年版の乾燥法を参考にして測定し、全アミノ酸の含有量は試料を誘導体化した後、HPLC法により測定した。)試験結果を表1、表2に示す。
Figure 0007391204000001
Figure 0007391204000002
図1および図2より、異なる濃度のエタノールに浸漬されたワモンゴキブリの体の全アミノ酸含量および水溶性全固形分の収量は、浸漬時間の増加とともに異なる程度に増加している。エタノール濃度の上昇に伴い、増加速度が遅くなった。特に、20%エタノールに浸漬すると、増加速度が最も速く、増加量が最大になる。95%エタノールに浸漬すると、増加速度が最も低くなり、増加量が最小になる。
(ii)25%、35%、45%エタノールでの浸漬に関する検討
ワモンゴキブリの新鮮な体の100g/部分をガラス瓶に入れ、それぞれ25%、35%、45%のエタノール150mlを加え、密封し、40℃に保った。25%、35%、45%エタノールに浸漬した試料の一部を5日ごとに取り出し、70%エタノールで3回還流抽出し、ここで、1回目の還流抽出では250mlのエタノールを加え、2回目と3回目の還流抽出では300mlのエタノールを加え、各抽出は1時間行う、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。65℃で減圧下、エタノール臭がなくなるまで、エタノールを回収した。抽出物を冷却し、500mlになるまで水を加え、均一に混合し、30分間遠心分離(12000r/min)して上澄みを得た。上澄みを濾過し、濾液中の遊離アミノ酸および水溶性全固形分の含有量を測定した。その結果を表3および表4に示す。
表3の試験結果に従って、ワモンゴキブリの新鮮な体を25%、35%、45%のエタノールに浸漬したときの時間の関数としての水溶性固形物の変動傾向を示す図を描く。図3に示すように、浸漬時間は横軸で、水溶性全固形分は縦軸である。
表4の試験結果に従って、ワモンゴキブリの新鮮な体を25%、35%、45%のエタノールに浸漬したときの時間の関数としての遊離アミノ酸の変動傾向を示す図を描く。図4に示すように、浸漬時間は横軸で、遊離アミノ酸の量は縦軸である。
その結果、水溶性全固形分および遊離アミノ酸の量がエタノール濃度の減少とともに有意に増加すること、および各時点で25%エタノール浸漬群が最も高かったことを示した。したがって、ワモンゴキブリの新鮮な体を浸漬するために、25%エタノールを選択した。
25%エタノール浸漬群の結果は、水溶性全固形分および遊離アミノ酸の量が後の期間よりも最初の20日間で有意に増加して、20~38日間で比較的平坦な増大があったことを示した。そのため、浸漬時間は20~38日と予備的に測定された。
以上の結果から、浸すエタノール濃度が低いほど、水溶性全固形分と遊離アミノ酸の収量が高くなることが分かった。25%未満のエタノールに浸漬して、浸漬中の腐食防止の問題を検討する比較試験のため、ワモンゴキブリの新鮮な体の別の群を20%エタノールに浸漬する。
(iii)20%エタノールへの浸漬に関する検討。
ワモンゴキブリの新鮮な体を100g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、150mlの20%エタノールを加え、密封し、40℃で25日間放置した。浸漬した試料の一部を5日ごとに取り出し、70%エタノールで3回還流抽出し、ここで、1回目の抽出では250mlのエタノールを加え、2回目と3回目で300mlのエタノールを加え、各抽出は1時間行う、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。65℃で減圧下、エタノール臭がなくなるまで、エタノールを回収した。抽出物を冷却し、500mlまで水を加え、均一に混合し、30分間遠心分離(12000r/min)して上澄みを得た。上澄みを濾過し、濾液中の遊離アミノ酸および水溶性全固形分の含有量を測定した。その結果を表5および表6に示す。
表5と表6の試験結果に従って、ワモンゴキブリの新鮮な体を20%と25%のエタノールに浸漬したときの、時間の関数としての水溶性固形物の変動傾向を示す図を描く。図5に示すように、浸漬時間は横軸で、水溶性全固形分は縦軸である。
表5と表6の試験結果に従って、ワモンゴキブリの新鮮な体を20%と25%のエタノールに浸漬したときの、時間の関数としての遊離アミノ酸の変動傾向を示す図を描く。図6に示すように、浸漬時間は横軸で、遊離アミノ酸は縦軸である。
前記の試験結果は、水溶性の全固形分と遊離アミノ酸の収量が2つの群で同様に増加すること、25%エタノール群でわずかに高いことを示した。しかし、20%エタノール群では、ワモンゴキブリの新鮮な体を20日間浸漬した後、試料の臭いや劣化が見られた。したがって、ワモンゴキブリの新鮮な体を20~38日間浸漬するため、25%エタノールを事前に選択した。
2)浸漬温度に関する検討
ワモンゴキブリの新鮮な体を100g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、それぞれ150mlの25%エタノールを加え、密封し、40℃で放置した。浸漬した試料を5日ごとに取り出し、70%エタノールで3回還流抽出し、ここで、1回目の抽出で250mlのエタノールを加え、2回目と3回目で300mlのエタノールを加え、各抽出は1時間行う、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。65℃で減圧下、エタノール臭がなくなるまで、エタノールを回収した。抽出物を冷却し、500mlまで水を加え、均一に混合し、30分間遠心分離(12000r/min)して上澄みを得た。上澄みを濾過し、濾液中の遊離アミノ酸および水溶性全固形分の含有量を測定した。その結果を表7および表8に示す。
表7および表8の試験結果に従って、図7に示すように、浸漬時間を横軸、得られたアミノ酸の量を縦軸とする、アミノ酸の収量の時間に対する変動傾向を示す図を描く。
表7および表8の試験結果に従って、図8に示すように、浸漬時間を横軸、水溶性全固形分を縦軸とする、水溶性全固形分の時間の関数としての変動傾向を示す図を描く。
前記の試験結果より、浸漬後の各時点において、常温群の水溶性全固形分および遊離アミノ酸の収量は、40℃群のそれに比べ、有意に低いことが分かった。そのため、浸漬温度は40℃を選択した。
3)エタノール量に関する検討
予備試験により、ワモンゴキブリの新鮮な体は1.5BVのエタノール丁度で浸漬できることが分かった。したがって、1.5BV、2.5BV、3.5BVの25%エタノールを比較試験に加えた。
ワモンゴキブリの新鮮な体を100g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、それぞれ150ml、250ml、350mlの25%エタノールを加え、密封し、40℃で10日間放置した。浸漬した試料を取り出し、70%エタノールで3回還流抽出し、ここで、1回目はエタノール250ml、2回目と3回目はエタノール300mlを加え、各抽出は1時間行う、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。抽出物を冷却し、均一に混合した後、濾過した。濾液中の遊離アミノ酸および水溶性全固形分の含有量を測定した。その結果を表9に示す。
表9の結果に従って、図9に示すように、25%エタノールの添加量を横軸、全固形分と遊離アミノ酸を縦軸とする、柱状図表を描く。
前記の試験結果は、25%エタノールの添加量が全固形分と遊離アミノ酸にほとんど影響しないこと、1.5BVの量でわずかに高くなっていることを示した。ワモンゴキブリの新鮮な体内の水分含有量は50%以上であるため、エタノール濃度がわずかに低下し、低下の程度はエタノールの添加量に反比例すると考えられる。この実験結果は、エタノールの浸漬濃度と水溶性全固形分および遊離アミノ酸の収量とが反比例するというこれまでの結果と一致する。したがって、25%エタノールの添加量は1.5BVである。
4)浸漬温度と浸漬時間に関するさらなる検討
ワモンゴキブリの新鮮な体を100g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、それぞれ150mlの25%エタノールを加え、密封し、それぞれ20℃、30℃、40℃、50℃、60℃で60日間放置した。浸漬した試料を10日ごとに取り出し、70%エタノールで3回還流抽出し、ここで、1回目の抽出で250mlのエタノールを加え、2回目と3回目で300mlのエタノールを加え、各抽出は1時間行う、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。65℃で減圧下、エタノール臭がなくなるまで、エタノールを回収した。抽出物を冷却し、500mlまで水を加え、均一に混合し、30分間遠心分離(12000r/min)して上澄みを得た。上澄みを濾過し、濾液中の遊離アミノ酸および水溶性全固形分の含有量を測定した。その結果を表10に示す。
表10の結果に従って、図10および図11に示すように、浸漬時間を横軸とし、遊離アミノ酸および水溶性全固形分の収量を縦軸とする、変化傾向を示す図を描く。
試験結果から、浸漬温度が全遊離アミノ酸と水溶性全固形分の収量に大きな影響を与えることが分かる。浸漬後の各時点で、40℃群の全遊離アミノ酸と水溶性全固形分が最も多くなっている。生産費用や実情を考慮すると、浸漬温度は40℃(±2℃)で管理することがより適切である。
一方、遊離アミノ酸と水溶性全固形分の収量は、最初の20日間で急激に増加し、その後は比較的緩やかに増加し、40日以降は大きな変化は見られない。したがって、ワモンゴキブリの体の浸漬時間を20~40日に決定した。
5)ワモンゴキブリの3種の抽出物の比較研究。
予備試験は、25%エタノールに浸漬したワモンゴキブリの新鮮な体のアルコール抽出物中の全アミノ酸、遊離アミノ酸、ペプチド、および水溶性全固形分の含有量が有意に増加したことを示した。以下は、同じ調製プロセスにより、ワモンゴキブリの新鮮な体(MLX)、ワモンゴキブリの乾燥体(MLG)、および25%エタノールに浸漬した後の新鮮な体(MLP)から調製された抽出物中の物質を相対的に比較する試験、およびin vitroでの炎症に対する阻害を比較する試験である。
(i)MLX、MLG、MLP抽出物の調製プロセス
同じバッチのワモンゴキブリの新鮮な体を1000g/割合で秤量し、詳細については表11に示すように、MLX、MLGおよびMLPの調製プロセスに従って、同じモデルおよび仕様を有する3種のワモンゴキブリの抽出物を調製した。
(ii)MLX、MLG、MLP抽出物中の相対的な物質の比較
MLX、MLGおよびMLPの全固形分、ヌクレオシド塩基、遊離アミノ酸、全アミノ酸およびペプチドの含有量を測定した。その結果を表12に示す。
Figure 0007391204000012
表12の結果に従って、抽出物中の各種物質を横軸、総量を縦軸とした柱状図表を描く。その結果を図12に示す。
表12の結果に従って、全固形分中の遊離アミノ酸、ペプチド、ヌクレオシド塩基の全量を算出する。その結果を図13に示す。
Figure 0007391204000013
表13の結果に従って、MLP、MLG、MLXの各試料に含まれる全固形分中の各種物質を円グラフで描くと、図13のようになる。
その結果、ヌクレオシド塩基を除いて、ワモンゴキブリの新鮮な体の浸漬群のその他の物質は、新鮮な体群および乾燥体群よりも有意に高かった。浸漬群の水溶性全固形分は、新鮮な体群のそれよりも4倍高く、乾燥体群のそれよりも2倍高かった。浸漬群の遊離アミノ酸量は、新鮮な体群のそれの10倍高く、乾燥体群のそれの5倍以上高かった。浸漬群の全アミノ酸量は、新鮮な体群のそれの7倍以上高く、乾燥体群のそれの3倍以上高かった。また、浸漬群のペプチド量は、新鮮な体群のそれの3倍以上高く、乾燥体群のそれの2倍以上高かった。
新鮮な体群、乾燥体群、浸漬された新鮮な体群の抽出物は、遊離アミノ酸、ペプチド、ヌクレオシド塩基および他の物質を含有しているが、各種成分の割合や含有量は有意に異なっており、MLX、MLG、およびMLP抽出物の間で物質基盤が大きく異なることを示している。
(iii)抗炎症効果に関するin vitroでの比較研究の結果
TNF-a-IL-6/iNOS-NO炎症シグナル経路に基づき、マウスマクロファージ(RAW264.7)のLPS誘発炎症に対する薬物MLG、MLPおよびMLXの調節効果を評価した。
薬物MLG、MLP、MLXの原液をそれぞれ80倍、120倍、160倍に希釈し、あらかじめ細胞とともに12時間インキュベートし、最終濃度1μg/mlのLPSで細胞を刺激して炎症を誘導させるために使用した。LPS刺激による50分後のTNF-α放出量、4時間後IL-6の放出量、12時間後のNO放出量は酵素免疫測定法(ELISA)およびグリース(Griess)法により検出した。
その結果、MLG、MLPおよびMLXによるLPS誘発TNF-αの放出に対する阻害効果は明白ではなかった。しかし、異なる希釈率で希釈したMLG、MLPおよびMLXは、LPSによって誘導されるNOおよびIL-6の放出を有意に抑制でき、中でも、MLPは同じ希釈率で最も有意なNOおよびIL-6の抑制効果を示した。(詳細は別紙1参照:LPS刺激マウスマクロファージ炎症モデルにおけるMLG、MLP、MLXの効果に関する研究)
結論として、ワモンゴキブリの新鮮な体から、同じプロセス、すなわち25%エタノールに20~40日間浸漬して作られた抽出物中の水溶性全固形分、全遊離アミノ酸、全アミノ酸およびペプチドの含有量は、ワモンゴキブリの新鮮な体/乾燥体から作られた抽出物のそれらよりも有意に高く、浸漬した新鮮な体からの抽出物は、LPS誘発マウスマクロファージ(RAW264.7)の炎症に対して最も高い調節効果がある。
(iv)MLG、MLP、MLX細胞試験の結果
薬物MLG、MLP、MLXの原液をそれぞれ80倍、120倍、160倍に希釈し、あらかじめ細胞と12時間インキュベートした後、1μg/mLのLPSを加えて細胞の炎症を刺激した。LPS刺激による50分後のTNF-α放出量、4時間後のIL-6放出量、12時間後のNO放出量を、酵素免疫測定法(ELISA)およびグリース法で検出し、LPS誘導による細胞炎症に対する薬物MLG、MLP、MLXの調節作用について検討した。
細胞密度が6×105/ml、1ウェルあたり500μLとなるように、対数増殖期の細胞を24ウェルプレートに接種した。12時間培養後、培養液を捨て、ブランク群とモデル群には500mLのDMEM高グルコース培地を加え、薬物投与群には濃度の異なる薬物溶液を含む500μLの培養液を入れた(個々の群の溶媒含有量は同一であった)。それらを37℃および5%CO2セルインキュベーターでさらに12時間培養し、20μLの上澄みを個々のウェルから除去した。ブランク群には20μLのDMEM培地を、その他の群には0.025μg/mLのLPSを含む20μL培地を加え、LPSの終濃度が1μg/mLとなるように調整した。さらに50分間インキュベートした後、各ウェルから300μLの上澄みを吸引して、TNF-αを検出するため、0.6mLのEPチューブに充填した。
対応するプレートについても同様の操作を行った。LPS添加後、4時間培養して、各ウェルから300μLの上清を吸引し、IL-6を検出するため、0.6mLのEPチューブに充填した。
対応するプレートについても同様の操作を行った。LPS添加後、12時間培養して、各ウェルから300μLの上澄みを吸引し、NOを検出するため、0.6mLのEPチューブに充填した。
すべての指標は、キットの説明書に従って厳密に試験された。最後に、酵素標識装置で特定波長の吸光度値を検出し、同じ方法で作成した標準曲線に従って、各試料の指標含有量を算出した。吸光度値が標準曲線の下限の試料の吸光度値より低い場合、該当する値より低いと見なし、該当する統計量を平均0、分散0として計算する。
前記の方法と時点に従って検体を検出した結果、モデル群と比べ、MLG、MLP、MLXはTNF-αの抑制効果がないことが分かった。様々な薬物が、用量依存的にIL-6の産生に有意な抑制効果を示した(P<0.05)。中でも、MLPは最も高い効果を示し、MLGのIL-6抑制効果は投与量の増加とともに減少した。MLG、MLPおよびMLXは、用量依存的にNOの放出に対して有意な抑制効果を示し(P<0.05)、中でも、MLPは最も高い効果を示した。その結果を以下の図14と表14に示す。
Figure 0007391204000014
(v)キシレンによって誘導されるマウスの皮膚毛細血管透過性の増加におけるMLX、MLG、MLPの3種の抽出物の影響。
体重18~22gの50匹のマウスを体重に応じて無作為に5つの群に分けた:MLX、MLG、MLP試験群。0.2mg/kgのデキサメタゾンを陽性対照薬として使用し、モデル対照群に等容積の生理食塩水を灌流した。様々なグループに1日1回ずつ7回投与した。最後の投与から1時間後、様々なマウスに0.5%エバンスブルー生理食塩水を0.1ml/10g・bwで尾静脈から注射し、24時間前に脱毛した腹部皮膚にキシレンをマウス1匹あたり30μL滴下した。20分後、頸椎を切断することによりマウスを殺した。腹部の青く染色された皮膚を切り取り、手術用ハサミで細かく切り、栓付きの試験管に入れ、5mlのアセトン通常生理食塩水(7:3)を加えて浸漬し、72時間間暗所に置き、3000r/minで10分間遠心分離し、上澄みを得た。吸光度(OD値)を測定するために、スペクトルスキャン多機能リーダーにより、590nmの波長で比色検出した。透過性はOD値で表され、結果は統計的に比較した。結果を表15に示す。
Figure 0007391204000015
その結果、キシレンモデリングの後、マウスの皮膚毛細血管透過性が有意に増加し、スキンブルー染色の程度が増加したことが分かった。デキサメタゾンの投与はキシレンによる皮膚毛細血管透過性の増加を抑制でき、スキンブルー染色の程度はモデル群のそれよりも有意に低く(P<0.01)、抑制率は80%以上であった。MLX、MLG、およびMLP抽出物の胃内投与した後、様々な抽出物群における皮膚の青色染色の程度も、モデル群と比較して有意に減少した(P<0.05またはP<0.01)。MLPグループは、最も有意に減少し、MLX群とMLG群と有意差があった。
(vi)マウスの綿球肉芽腫におけるMLX、MLGおよびMLPの3種の抽出物の影響
体重18~22gのマウスを50匹、10/群、オスとメス半々で採取した。マウスを固定し、胸部をヨウ素で消毒した。75%アルコール綿球でヨウ素を除去した。胸に小さな穴を開け、20mgの高圧滅菌済みの綿球を眼科用鉗子で切開部から腋窩に皮下移植し、皮膚を縫合した。手術の日から始めて、投与群にはMLX、MLG、MLPの抽出物(2ml/kg)およびデキサメタゾン(0.2mg/kg)を与え、モデル対照群には等容積の生理食塩水を与えた。前記の群に7連続日投与した。8日目の試験が終了する前に、体重を測定した後、頸椎を切断してマウスを殺した。移植した綿球を周囲の結合組織と一緒に取り出し、脂肪組織を取り除き、湿重量を量り、60℃のオーブンに24時間入れ、精密天秤で秤量した。肉芽腫の重量は、秤量した重量から綿球の元の重量を差し引いて求め、群間の比較および統計分析を行った。結果を表16に示す。
Figure 0007391204000016
その結果、デキサメタゾン投与が綿球肉芽腫の形成を有意に抑制し、肉芽腫の湿重量および乾重量がモデル群のそれよりも有意に減少したことが分かった(P<0.01)。モデル群と比較して、MLGおよびMLPの肉芽腫の湿重量および乾重量も有意に減少した(P<0.05またはP<0.01)、特にMLP群では、MLX群およびMLG群とは有意に異なっていた。
結論として、細胞試験と動物試験は、MLX、MLG、MLPの3種の抽出物が炎症を抑制する効果があることを示しており、その中でも、MLPが最も効果があることを示している。
実験例2 抽出条件の検討
ワモンゴキブリの新鮮な体を100g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、それぞれ150mlの25%エタノールを加え、密封し、40℃で20日間放置し、取り出し、50%、60%、70%、80%のエタノールで3回還流抽出し、ここで、1回目の抽出で2.5BV(250ml)のエタノールを加え、2回目と3回目で3BV(300ml)のエタノールを加え、各抽出は1時間行う、10メッシュの濾過網で濾過した。濾液を混ぜ合わせ、冷却し、濾紙で濾過して、得た。得られた濾液中の全遊離アミノ酸の量と抽出率を検出した。その結果を図17に示す。
Figure 0007391204000017
その結果、エタノールの濃度は、全遊離アミノ酸の抽出量および抽出率にほとんど影響を与えないことが分かった。80%エタノール群の抽出率はやや低くなるが、透明度が最も高く、濾過速度は最も速く、製造・操作に便利である。同時に、80%エタノール抽出物は高分子タンパク質の種類が少なく、その後の精製プロセスに便利である。したがって、抽出溶媒として80%エタノールを選択する。
2)粒子径の選択
エタノールに浸漬したワモンゴキブリの新鮮な体は、柔らかな触感で、粉砕するとホモジネートになり易いので、抽出物の濾過は困難である。また、ワモンゴキブリの新鮮な体は、長さ2.5~3.2cm、幅1~1.4cm、重量たった約1.3g、つまり、大きさが小さい。そのため、全身を直接与えても抽出効果に影響はないだろう。
3)直交抽出試験
浸漬した後のワモンゴキブリの新鮮な体のエタノール抽出効果には、多くの要因が影響している。含有される物質の物理的および化学的特性の分析を通じて、検討要因として、抽出の回数、抽出時間、および80%エタノールの添加の採用を決定した。実際の生産と組み合わせて、要因ごとに3つのレベルを設計する。試験計画を表18に示す。
Figure 0007391204000018
要因レベル表により、L9(34)直交表を検定に選択した。この表に従って、最大4つの3レベルの要因を配置できる。この実験では、テーブルにランダムに配置された要素は3つだけで、4番目の列は空である。試験項目の要素を左から右に表に記入することにより、試験結果を表19に記入して、全遊離アミノ酸の抽出量と抽出率を評価指標とし、テスト結果について分散分析する。
試験結果の分散分析によると、F試験の臨床Fp表は、F0.05(2,2)=19.0およびF0.01(2,2)=9.0であることが分かる。結果を表20に示す。
範囲分析の結果、抽出時間と固液比は遊離アミノ酸の抽出量と抽出率にほとんど影響を与えず、抽出時間は遊離アミノ酸の抽出量と抽出率に大きな影響を与えたることが分かった。同時に、分散分析の結果、抽出時間は大きなF値を持ち、抽出量に大きな影響を与えることが分かった。2つの要因、すなわち、抽出時間と固液比は、抽出結果に有意な影響を与えない。
要約すると、生産効率の向上と生産費用の削減を考慮して、最良の抽出プロセスは次のように決定される:A311、つまり、80%エタノールによる3回の還流抽出を実行し、ここで、1回目に1.5BV(3BVまで補充)を加え、2回目と3回目に3BVを加え、毎回1時間抽出を行った。
4)優先プロセス(A311)による試験
直交試験により決定された最適な技術条件に従って、全遊離アミノ酸の収量および抽出比を検討した。
ワモンゴキブリの新鮮な体を1000g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、それぞれ1.5Lの25%エタノールを加え、密封し、40℃で20日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回還流抽出し、ここで、1回目の抽出で1.5Lのエタノールを加え、2回目と3回目で3.0Lのエタノールを加え、各抽出は1時間行う、および濾過した。濾液を混ぜ合わせ、冷却し、濾過した。濾液を採取し、全遊離アミノ酸の量と抽出率を検出した。その結果を表21に示す。
その結果は、浸漬後、ワモンゴキブリの新鮮な体を80%エタノールで3回抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、抽出のために3BVのエタノールを加えたことを示す。全遊離アミノ酸の収率は6.41%、抽出率は16.31%であった。
実験例3 ワモンゴキブリの新鮮な体のエタノール抽出物の混合物の調製プロセスの検討。
1)清澄プロセス用エキスの調製と清澄剤の調製
(i)清澄プロセスのための低濃度エキスの調製
ワモンゴキブリの新鮮な体を1000g/部分で秤量し、ガラス瓶に入れ、1500mlの25%エタノールを加え、密封し、40℃で20日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回還流抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、1回目の抽出に1.5BVのエタノール(3.0BVに補充、1.5L)を加え、2回目の抽出と3回目の抽出に3.0BV(3.0L)のエタノールを加える、および濾過した。60~90℃で減圧下、濾液からエタノールを回収し、相対密度1.04~1.08(60℃)まで濾液を濃縮した後、適量の水を加えて1.0g生薬/mlの薄いエキスを調製し、冷蔵して、使用可能とした。
(ii)清澄剤の調製
1%ゼラチン溶液:10gのゼラチンを秤量し、500mlの精製水に30分間浸漬した後、500mlの熱水(>95℃)を撹拌しながら、すべてのゼラチンが完全に溶解するまで加えて、冷却し、得た。
1%キトサン溶液:10gのキトサンを秤量し、1%氷酢酸溶液1000mlを撹拌しながら加えて、完全に溶解するまで放置し、得た。
キトサン:ゼラチン(1:3):1%キトサン溶液と1%ゼラチン溶液を1:3の比率で均一に混合した。
2)清澄剤の選択
前記の薄いエキスの8つの部分を、30ml/部(30gの生薬に相当)ずつ取り、それぞれ180mlの精製水を加え(すなわち、生薬:薬液=1:7)、よく混合し、それぞれ30mlの精製水、30mlの1%ゼラチン溶液、30mlの1%キトサン溶液、30mlのキトサン/ゼラチン(1:3)の混合溶液を撹拌しながら60℃で加え、60℃でさらに10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵した。抽出物を取り出し、濾過した。試料の濾過時間を記録し、濾液の状態を観察し、濾液の全固形分と全遊離アミノ酸の含有量と光透過率を検出した。その結果を表22に示す。
試験結果から、全固形分および全遊離アミノ酸の収量は4群間で有意差はないことが分かった。キトサン/ゼラチン(1:3)は、最高の清澄効果、最短の濾過時間、透明な濾液、濾液の高い透過率をもたらす。したがって、清澄剤にキトサン/ゼラチンを選択し、清澄プロセスを研究した。
3)清澄剤の比率の選定
薄いエキスの10部分を秤量し、30ml/部(30gの生薬に相当)に、180mlの精製水(すなわち、生薬:薬液=1:7)を加え、よく混合し、30mlのキトサン/ゼラチン(2:1)、キトサン/ゼラチン(1:1)、キトサン/ゼラチン(1:2)、キトサン/ゼラチン(1:3)およびキトサン/ゼラチン(1:4)をそれぞれ60℃で撹拌しながら加え、すべての清澄剤は1%混合溶液であり、60℃でさらに10分間撹拌して、冷却し、一晩冷蔵した。抽出物を取り出して濾過した。試料の濾過時間を記録し、濾液の状態を観察し、濾液の全固形分と全遊離アミノ酸の含有量と光透過率を検出した。その結果を表23に示す。
試験結果から、キトサン/ゼラチンの比率を変えても、全固形分および全遊離アミノ酸の収量に有意な差はないことが分かった。キトサンとゼラチンの比率が(1:3)、(1:4)の場合、濾過時間が最も短く、清澄効果が最も高くなる。キトサン/ゼラチンの比率が(1:3)の場合、濾液の透過率が最も高くなる。したがって、キトサン/ゼラチンの比率として(1:3)を選択する。
4)添加される水の量に関する検討
薄いエキスの12部分を秤量し、適量の水を加えて生薬濃度がそれぞれ1g/ml、1/3g/ml、1/5g/ml、1/7g/ml、1/9g/ml、1/11g/mlの溶液を調製し、60℃で清澄剤をゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却して、一晩冷蔵した。抽出物を取り出して濾過した。試料の濾過時間を記録し、濾液の清澄状態を観察し、濾液の全固形分と全遊離アミノ酸の含有量と光透過率を検出した。その結果を表24に示す。
試験結果から、生薬濃度を1/3~1/7g/mlの間で変化させても、全遊離アミノ酸および全固形分の収率に有意な影響はないことが分かる。生薬濃度が1/3g/ml未満であれば、清澄効果が高く、濾過速度が速く、濾液の光透過率が80%以上であり、生産効率と費用のバランスが取れている。したがって、生薬濃度は1/3g/mlを選択する。
5)清澄剤量の検討
希釈抽出物の12部分を秤量し、水を加え、それぞれ生薬濃度1/3g/mlの溶液を調製し、よく混合し、60℃で0.1~1.2ml/g生薬の清澄剤をゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵した。抽出物を取り出して濾過した。試料の濾過時間を記録し、濾液の清澄状態を観察し、濾液の全固形分および全遊離アミノ酸の含有量と光透過率を検出した。その結果を表25に示す。
その結果、清澄剤の量が0.2~1.0ml/g生薬の場合、濾液が清澄化され、濾過時間が短く、光透過率が70%以上であることが分かった。0.2~0.6ml/g生薬の場合、清澄剤中の全固形分および全遊離アミノ酸の収率がいずれも高くなることが分かった。したがって、清澄剤の量は0.2~0.6ml/g生薬である。
6)清澄温度の検討
薄いエキスの8部分を秤量し、水を加えて、それぞれ生薬濃度1/3g/mlの溶液を調製し、よく混合し、50℃、60℃、70℃、80℃で0.6ml/g生薬の清澄剤をゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵した。抽出物を取り出して濾過した。試料の濾過時間を記録し、濾液の清澄状態を観察し、濾液の全固形分および全遊離アミノ酸の含有量と光透過率を検出した。その結果を表26に示す。
その結果、清澄温度は水溶性全固形分および全遊離アミノ酸の収率に有意な影響を及ぼさないことが分かった。60℃~70℃の温度で清澄化した場合、試料の濾過時間は最短であり、濾液の光透過率は80%を超える。したがって、清澄温度は60℃~70℃を選択する。
7)熱処理および冷蔵プロセスに関する検討
(i)熱処理プロセスの検討
薄いエキスの4部分を秤量し、水を加え、生薬濃度がそれぞれ1/3g/mlの溶液を調製し、よく混合した。2部分を10分間煮沸し、清澄剤0.6ml/g生薬をそれぞれ70℃でゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵した。抽出物を取り出して濾過した。試料の濾過時間を記録し、濾液の清澄状態を観察し、濾液の全固形分および全遊離アミノ酸の含有量と光透過率を検出した。その結果を表27に示す。
その結果、熱処理および冷蔵プロセスの有無は、水溶性全固形分および全遊離アミノ酸の収率に大きな影響を与えないことが分かった。しかし、熱処理や冷凍プロセスを施した試料は、濾過され易くなる。そこで、煮沸ステップを追加し、煮沸順序が濾過に与える影響について検討した。
(ii)沸騰の順序の検討
エキスの2部分を秤量し、水を加えてそれぞれ生薬濃度1/3g/mlの溶液を調製し、よく混合した。一部分を、10分間煮沸し、60℃に冷却し、0.6ml/g生薬の清澄剤をゆっくり加え、10分間撹拌した。別の一部に60℃で0.6ml/gの清澄剤をゆっくりと加え、10分間撹拌し、10分間沸騰し、冷却し、一晩冷蔵した。2つの部分を取り出して濾過した。試料の濾過時間を記録し、濾液の清澄状態を観察し、濾液の全固形分および全遊離アミノ酸の含有量と光透過率を検出した。その結果を表28に示す。
その結果、煮沸の順序は水溶性全固形分および全遊離アミノ酸の収率に大きな影響を及ぼさないことが分かった。また、濾過液の清澄化も同様である。先に煮沸して清澄化した試料は、濾過速度が速い。それを考えると、実際の生産では、まず加熱して煮沸し、60~70℃に冷却して清澄化した後、冷却して冷蔵した方が、より滑らかになるであろう。したがって、まず煮沸した後、清澄化のために60~70℃に冷却する順序を選択する。
(iii)沸騰時間の検討
薄いエキスの適量を秤量し、水を加えて生薬濃度1/3g/mlの溶液を調製し、よく混合し、6部分に分け、それぞれ10分、30分、60分煮沸し、70℃まで冷却し、0.6ml/gの清澄剤をゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵し、取り出して、濾過した。試料の濾過時間と濾液の清澄状態を記録した。その結果を表29に示す。
その結果、煮沸時間が長くなると、濾過時間が若干長くなることが分かった。したがって、煮沸時間を10~30分に制御することがより適切であろう。
8)清澄および冷蔵温度と冷蔵時間の決定
ワモンゴキブリの新鮮な体を2000g秤量し、ガラス瓶に入れ、25%エタノール1.5BVを加え、密封し、40℃で36日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回還流抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、1回目の抽出に1.5BVのエタノールを加え、2回目と3回目に3.0BVのエタノールを加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせて冷却した。65℃で減圧下、エタノールを回収した。濾液を相対密度1.06(60℃)まで濃縮し、水を6000mlまで加え、10分間煮沸し、70℃まで冷却し、清澄剤600mlをゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却し、16分割し、それぞれ1℃と8℃で冷蔵し、16時間、24時間、40時間および48時間後にそれぞれ取り出し、濾過した。試料の濾過時間と濾液の清澄化状態を記録し、濾液中の全固形分、全遊離アミノ酸の収率および光透過率を検出した。その結果を表30に示す。
その結果、冷蔵時間と温度は、試料の濾過時間、清澄度、全固形分および全遊離アミノ酸の収率に影響を及ぼさないことが分かった。1℃群の冷蔵試料の光透過率は、8℃群より若干高くなっている。実際の生産状況に応じて、清澄液は1℃~8℃で16時間~48時間静置することを選択する。
9)清澄化プロセス繰り返し試験
ワモンゴキブリの新鮮な体を1000g/部分秤量し、ガラス瓶に入れ、1500mlの25%エタノールを加え、密封し、40℃で20日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回還流抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、1回目の抽出に1.5BV(1.5L)のエタノールを加え、2回目と3回目に3.0BV(3.0L)のエタノールを加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせ、冷却した。65℃で減圧下、エタノールを回収した。濾液を相対密度1.05(60℃)まで濃縮し、3000mlまで水を加え、10分間煮沸し、70℃まで冷却し、清澄剤600mlをゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵し、濾過した。試料の濾過時間と濾液の清澄化状態を記録し、濾液中の全固形分、全遊離アミノ酸の含有量および光透過率を検出した。その結果を表31に示す。
繰り返しテストの結果、清澄効果は良好で、濾過も滑らかであることが分かった。水溶性全固形分、全遊離アミノ酸、全アミノ酸の転化率は90%以上である。
10)製剤形成プロセス
(1)製剤形成プロセスの説明
ワモンゴキブリの清澄液(生薬200gに相当)を適量秤量し、グリセロール150g、ソルビン酸カリウム1gを加え、1000mlまで水を加え、よく混合し、濾過(0.22μm~0.45μmミクロポーラス濾過膜)し、瓶詰めし、116℃±2℃で40分間殺菌し、冷却し、検査し、表示し、包装し、検査し、完成品を得た。
(2)滅菌方法の選択
混合物は通常、湿熱殺菌法を採用する。中国薬局方2015年版1421の滅菌方法による湿熱殺菌条件は、通常121℃×15分、121℃×30分、または116℃×40分のプログラムを採用する。実生産を考慮し、本製剤の滅菌条件は116℃±2℃×40分とした。同時に、殺菌前後の試料の物性、pH値、相対密度、全遊離アミノ酸の含有量の違いを比較した。
清澄液の適量(生薬80g相当)を秤量し、グリセロール60gおよびソルビン酸カリウム0.4gを加え、400mlまで水を加え、よく混合し、濾過し、瓶詰めした。半数の試料を116℃、40分間殺菌した後、取り出して冷却した。それぞれ試料を採取して特性を観察し、サンプルのpH値、相対密度、総遊離アミノ酸含有量を測定した。その結果を表32に示す。
その結果、殺菌プロセスによって、殺菌前後の試料の物性、pH値、相対密度、全遊離アミノ酸に大きな差はないことが分かった。
(3)形成プロセス繰り返し試験
1000g/部分のワモンゴキブリの新鮮な体を秤量し、ガラス瓶に入れ、1500mlの25%エタノールを加え、密封し、40℃で20日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回還流抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、1回目の抽出に1.5BV(1.5L)のエタノールを加え、2回目と3回目に3.0BV(3.0L)のエタノールを加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせ、冷却した。65℃で減圧下、エタノールを回収した。濾液を相対密度1.06(60℃)まで濃縮し、冷却し、3000mlまで水を加え、よく混合し、10分間煮沸し、70℃まで冷却し、清澄剤600mlをゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵し、濾過し、ワモンゴキブリの新鮮な体の澄明な溶液を得た。清澄液の適量(新鮮な体200gに相当)を秤量し、ソルビン酸カリウム1.0gおよびグリセロール150gを加え、よく混合し、1000mlまで水を加え、よく混合し、濾過し、10ml/瓶で瓶詰めし、115℃で40分間滅菌した。
(4)小規模試験試料の薬力学的試験の結果
1)薬力学的試料の調製
1000g/部分のワモンゴキブリの新鮮な体を秤量し、ガラス瓶に入れ、1500mlの25%エタノールを加え、密封し、40℃で20日間放置し、取り出し、80%エタノールで3回還流抽出し、ここで、各抽出は1時間行い、1回目の抽出に1.5BV(1.5L)のエタノールを加え、2回目と3回目に3.0BV(3.0L)のエタノールを加える、および濾過した。濾液を混ぜ合わせた。65℃で減圧下、エタノールを回収した。濾液を相対密度1.04(60℃で測定)まで濃縮し、3000mlまで水を加え、よく撹拌し、10分間煮沸し、70℃に冷却し、清澄剤600mlをゆっくり加え、10分間撹拌し、冷却し、一晩冷蔵し、濾過し、ワモンゴキブリの新鮮な体の透明溶液を得た。清澄液610ml(新鮮な体200g相当)を秤量し、ソルビン酸カリウム1.0g、グリセロール150gを加え、よく撹拌し、1000mlまで水を加えてよく撹拌し、濾過し、10ml/瓶で瓶詰めし、115℃で40分間滅菌した。小規模の試料は、名称/コードがGD-N1901であり、バッチ番号が190801である。
2)薬力学的試験の結果
ゴールデンハムスターの左頬袋に40GyのX線を照射した(照射面積:1.82cm2)。口腔粘膜炎発症の後、1~2点の40匹を口腔粘膜炎の点数(補助的な参照指標:動物体重)に応じてランダムに4群(モデル対照群1群、薬物治療群3群)に分けた。その後、腹腔内注射または胃内投与を併用する患部への浸潤により、対応する薬剤を14日間投与した(12~25日、2回)。投与量を表33に示す。動物口腔粘膜炎の点数(変形ソニス(Sonis)採点法)の検出を通じて、ハムスターの放射線口腔粘膜炎に対する試験薬物の治療効果を評価した。その結果を表34に示す。
ゴールデンハムスターの口腔粘膜炎の潰瘍発症時期は、モデリングから12~18日であった。口腔粘膜炎の点数が急激に増加し、18日に頂点に達した(4点)。モデリングの後の20日~26日(D20~D26)から、潰瘍は回復期にあり、各群における動物の腔粘膜炎の点数は順調に減少を続けた。薬物介入後、モデル対照群(モデル)動物の口腔粘膜炎の点数は、投与の2日から試験終了まで(14日~26日)は最高の状態であった。オドキン(Odkin)治療群、高容量群、低用量群の口腔粘膜炎の点数はモデル対照群のそれよりも低かった。全回復期間において、低用量群は、点数が最も低く、最も回復している。20日から24日まで、低用量群および高用量群における口腔粘膜炎の点数は、モデル群およびモデル対照群のそれよりも有意に低かった(P<0.05)。その結果、試料の投与量が低い場合と高い場合では、ハムスターの口腔粘膜炎の回復を有意に促進できることが分かった。

Claims (38)

  1. 以下のステップ:
    1)新鮮なワモンゴキブリを20~45%エタノールに30~50℃で10~60日間浸漬するステップと;
    2)50~80%エタノールを加え、還流抽出した後、濾過して、濾液を回収するステップと;
    3)濾液をエキスに濃縮して得るステップと
    を含むことを特徴とする、ワモンゴキブリ抽出物を調製するための方法。
  2. ステップ1)における浸漬するためのエタノールの濃度は、25%~45%であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ1)における浸漬時間は、20~60日であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. ステップ1)における浸漬温度は、40℃であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. ステップ1)における20~45%エタノールの量は、新鮮なワモンゴキブリの重量の1.5~3.5倍であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. ステップ2)において加えられる50~80%エタノールの量は、新鮮なワモンゴキブリの重量の1.5~3.5倍であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. ステップ2)における還流の回数は、1~3回であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. ステップ2)における還流の時間は、1~2時間であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  9. ステップ3)における濃縮は、減圧濃縮であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. ステップ3)における減圧濃縮の温度は、60℃~90℃であることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  11. ステップ3)におけるエキスの60℃での相対密度は、1.04~1.08であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  12. 1)新鮮なワモンゴキブリを25~45%エタノールに30~50℃で10~60日間浸漬するステップと;
    2)50~80%エタノールで還流抽出した後、濾過して、濾液を回収するステップと;
    3)濾液をエキスに濃縮して得るステップと
    によって調製されたワモンゴキブリ抽出物。
  13. 抽出物中の遊離アミノ酸の含有量は、30~55%であることを特徴とする、請求項12に記載のワモンゴキブリ抽出物。
  14. 請求項1から11のいずれか一項に記載の方法によって調製されたワモンゴキブリ抽出物または請求項12から13のいずれか一項に記載のワモンゴキブリ抽出物と、賦形剤とを含有することを特徴とする、ワモンゴキブリ抽出物を含有する製剤。
  15. 賦形剤は、キトサン、ゼラチン、およびキトサンとゼラチンの組成物からなる群より選択される清澄剤を含むことを特徴とする、請求項14に記載の製剤。
  16. 清澄剤は、キトサンとゼラチンの組成物であり、キトサンは1%キトサン溶液であり、ゼラチンは1%ゼラチン溶液であることを特徴とする、請求項15に記載の製剤。
  17. 1%キトサン溶液1%ゼラチン溶液の比は、1:1~1:4であることを特徴とする、請求項16に記載の製剤。
  18. 清澄プロセスにおける生薬濃度は、1/3~1/11g/mlであることを特徴とする、請求項15に記載の製剤。
  19. 製剤中の清澄剤の量は、0.2~1.0ml/g生薬であることを特徴とする、請求項15に記載の製剤。
  20. 賦形剤は、甘味料および防腐剤をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の製剤。
  21. 甘味料は、グリセロール、チクロ、アスパルテームまたはステビオシドであり;防腐剤は、ヒドロキシフェニルアルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸またはソルビン酸カリウムであることを特徴とする、請求項20に記載の製剤。
  22. 製剤は、伝統的な漢方薬混合物であることを特徴とする、請求項14に記載の製剤。
  23. ワモンゴキブリ抽出物を水で希釈するステップと、次に100℃に加熱するステップと、70℃に冷却するステップと、撹拌しながら清澄剤を加えるステップと、冷蔵するステップと、濾過するステップと、濾液にグリセロールとソルビン酸カリウムを加えるステップと、最後に残りの水を加えるステップと、よく混合するステップと、微孔性フィルター膜で濾過するステップと、滅菌するステップとを含むことを特徴とする、請求項14から22のいずれか一項に記載の製剤を調製するための方法。
  24. ワモンゴキブリの新鮮な体を秤量するステップと、新鮮な体の1.5倍の重量の25%エタノールを加えるステップと、密封するステップと、40℃で20日間放置するステップと、取り出すステップと、80%エタノールで3回還流抽出するステップであって、各抽出は1時間行い、1回目の抽出に1.5BVを加え、2回目と3回目の抽出に3.0BVを加えるステップ、濾過して濾液を回収するステップと、65℃で減圧下、エタノールを回収して、相対密度1.04(60℃で測定)に濃縮するステップと、新鮮な昆虫の3倍の重量になるまで水を加えるステップと、よく混合するステップと、10分間加熱および煮沸するステップと、70℃に冷却するステップと、清澄剤をゆっくりと加えるステップと、撹拌するステップと、冷却するステップと、一晩冷蔵して濾過し、ワモンゴキブリの新鮮な体の透明な溶液を得るステップと、次にソルビン酸カリウムとグリセロールを加えるステップと、よく混ぜるステップと、水を加えるステップと、よく混ぜるステップと、濾過するステップと、115℃で40分間滅菌して得るステップとを含むことを特徴とする、請求項23に記載の方法。
  25. 抗炎症薬物を調製するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法により調製されたワモンゴキブリ抽出物を含有する製剤、請求項12から13のいずれか一項に記載のワモンゴキブリ抽出物を含有する製剤、または請求項14から22のいずれか一項に記載の製剤の使用。
  26. ステップ1における浸漬のためのエタノールの濃度が25%である請求項2に記載の方法。
  27. ステップ1における浸漬時間が20~40日間である、請求項3に記載の方法。
  28. ステップ2において加えられるエタノールの濃度が80%である、請求項に記載の方法。
  29. ステップ2において加えられるエタノールの量が、新鮮なワモンゴキブリの重量の1.5倍である、請求項に記載の方法。
  30. ステップ2において、1回目の還流において加えられるエタノールの量が新鮮なワモンゴキブリの重量の1.5倍であり、2および3回目の還流において加えられるエタノールの量が新鮮なワモンゴキブリの重量の3倍である、請求項に記載の方法。
  31. 1%キトサン溶液1%ゼラチン溶液の比が1:3~1:4である、請求項17に記載の製剤。
  32. 1%キトサン溶液1%ゼラチン溶液の比が1:3である、請求項31に記載の製剤。
  33. 清澄プロセスにおける生薬濃度が1/3~1/7g/mlである、請求項18に記載の製剤。
  34. 清澄プロセスにおける生薬濃度が1/3g/mlである、請求項33に記載の製剤。
  35. 製剤中の清澄剤の量が0.2~0.6ml/g生薬である、請求項19に記載の製剤。
  36. 甘味料の量が5~20%である、請求項20に記載の製剤。
  37. 防腐剤の量が0.05~0.3%である、請求項20に記載の製剤。
  38. 甘味料がグリセロールであり、防腐剤がソルビン酸カリウムである、請求項21に記載の製剤。
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