JP7390714B2 - 物品保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、被取付体に着脱可能に取り付けられて物品を保持可能な物品保持具に関する。
従来から、被取付体に着脱可能に取り付けられて物品を保持可能な物品保持具が提案されている。例えば、特許文献1に記載の物品保持具は、被取付体に掛止されてU字状に形成された掛止部と、掛止部に回動自在に設けられて物品を保持可能なフック部と、掛止部及びフック部に設けられ掛止部に対してフック部を回動自在に支持するヒンジ部と、を有して構成される。
ヒンジ部は、掛止部の先端部の両側面に設けられた凸状の軸部と、フック部の長手方向中間部に形成された溝の対向する一対の内面に設けられた凹状の軸受部とを有してなる。凹状の軸受部に凸状の軸部が挿入されて、フック部は軸部を回動支点として回動可能である。また、フック部は、軸部よりも下側部分のモーメントが上側部分のそれよりも大きくなるように形成されている。このため、特許文献1に記載の物品保持具は、フック部の自重によって回動してフック部の上端部が机等の天板の下面に接触するとともに、天板に挿入された掛止部と共働して、天板の上下面を挟持して、物品保持具を天板に仮固定することができる。
特開平11-225869号公報
特許文献1に記載のU字状に形成された掛止部の一方側端部には、厚さ方向の両側面に内側方向へ窪んだ段部が一対形成されるとともに、一対の段部の夫々から掛止部の一方側端部側へ向かって平面状のヒンジ接合部が形成されている。このヒンジ接合部上に軸部が突出して形成される。段部は、掛止部の一方側端部側から他方側へ進むに従って掛止部の幅方向外側へ傾斜するように斜めに延びる。
一方、フック部に形成された溝の長手方向両側には、溝の開口側に進むに従って溝の長手方向外側へ傾斜する傾斜面が形成される。この傾斜面に掛止部に形成された段部が当接してフック部の回動を規制する。このように、フックを回動させるための軸部、ヒンジ接合部、段部、及び軸受部が形成された溝の構造は複雑である。
本発明の技術的課題は、被取付体に着脱可能に取り付けられ、簡素な構成で掛止部に対してフック部が回動可能な物品保持具を提供することにある。
上記課題を達成するため、本発明は、被取付体に着脱可能に取り付けられて物品を保持可能な物品保持具であって、前記被取付体の上面上に掛止される掛止部と、前記掛止部の下方に配置されて前記物品を保持するためのフック部と、前記掛止部及び前記フック部を繋ぐ連結部と、を有し、前記掛止部は、前記被取付体の前記上面上に掛止されて前記上面の端部を超える前方に突出する掛止本体部と、前記掛止本体部の前側端部から下方へ延びる掛止脚部と、を有し、前記フック部は、前記連結部の前側を向く連結部外面よりも前方に向かって延びて前記物品を保持するための保持部と、前記保持部の後端側から前記連結部の後側を向く連結部内面よりも後方側へ向かって延びるアーム部と、を有し、前記連結部は、上下方向に延びて、上端部が前記掛止脚部に接続されるとともに下端部が前記アーム部の前側を向くアーム部外面に接続されて、前後方向に弾性変形可能であり、前記フック部は、側面視において前記連結部の下側を回動支点として回動可能であり、前記アーム部の上端部は、前記フック部の回動に伴う前記連結部の弾性力によって、前記連結部の前記連結部内面側に向かって付勢されることを特徴とする物品保持具である。
この場合において、前記連結部の上端部は、前記掛止脚部の下端部に接続され、
前記連結部の下部は、前記アーム部の前記アーム部外面の下部に上下方向に接触幅を有して接続されることが好ましい。
また、前記連結部の上端部の後側には、上方へ延びる連結延長部が形成され、前記連結部の上端部は、さらに前記連結延長部の前側を向く延長部外面が前記掛止脚部の脚部内面に接続されてもよい。
また、 前記フック部は、前記アーム部の上端部が前記連結延長部の後側を向く延長部内面に近接する第1位置と、前記アーム部の上端部と前記掛止本体部との間に前記被取付体が挿入可能な挿入空間部が形成されるとともに、前記アーム部の上端部が前記被取付体の下面に当接可能な第2位置と、の間で回動可能であってもよい。
さらに、前記保持部は、前記フック部が前記第2位置に移動した状態で、上方に延びてもよい。
また、前記フック部は、前記連結部の弾性力によって、前記アーム部の上端部が前記挿入空間部内に挿入された前記被取付体の下面に接触した状態で上方に付勢することが好ましい。
また、前記掛止脚部、前記連結部、前記アーム部は、前方から見たときに、上下方向に対して直交する幅方向に延びる板状に形成されてもよい。
また、前記掛止本体部の下側を向く本体部下面及び前記アーム部の上端部の少なくともいずれかには、滑り止め部が設けられてもよい。
また、前記掛止部、前記連結部及び前記フック部は、樹脂による一体成型品であってもよい。
また、掛止部、前記連結部、前記フック部及び前記滑り止め部は、樹脂による一体成型品であってもよい。
また、前記掛止部及び前記フック部は、硬質樹脂により形成され、前記連結部は、軟質樹脂により形成されてもよい。さらに、前記掛止部及び前記フック部は、硬質樹脂により形成され、前記連結部及び前記滑り止め部は、軟質樹脂により形成されてもよい。
以上のように、本発明によれば、被取付体に着脱可能に取り付けられ、簡素な構成で掛止部に対してフック部が回動可能な物品保持具を提供することができる。
額縁に取り付けられた本発明の一実施形態に係る物品保持具の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る物品保持具の側面図である。 厚さが異なる2つの被取付体の夫々に取り付けられた物品保持具の側面図である。 厚さが大きい被取付体に取り付けられた物品保持具の側面図である。 額縁に取り付けられて服が掛けられたハンガーを保持した物品保持具の斜視図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る物品保持具について説明する。本実施形態では、物品保持具が取り付けられる被取付体として、額縁を例にして説明する。また、以下の説明において、各構成を説明するために、実際の構造と各構造における縮尺等を異ならせる場合がある。
また、本明細書において、図2に示す物品保持具の厚さ方向を「前後方向」と記述し、物品保持具の幅方向(図2の紙面の垂直方向)を単に「幅方向」と記述し、物品保持具の上下方向を単に「上下方向」と記述する。
なお、本実施形態に係る物品保持具を説明する前に、額縁について概説する。額縁70は、図1に示すように、正面視において矩形の枠状に形成された外枠71を有する。外枠71は、4つの辺を構成する縁部材73を有して形成される。縁部材73は、断面が矩形状に形成されて棒状に延びる。外枠71の上部に配置された縁部材73’は、平面状に形成された上面73a、下面73b、前面73c、後面73dを有する。この縁部材73’の上面73aに物品保持具1が掛止される。
本発明に係る物品保持具1は、図1及び図2に示すように、額縁70に着脱可能に取り付けられて、物品60(図5参照)を保持可能であり、掛止部10と、フック部20と、連結部30と、を有する。掛止部10は、額縁70の上面73a上に掛止される。フック部20は、掛止部10の下方に配置されて物品60を保持する。連結部30は、掛止部10及びフック部20を繋ぐ。以下、構成部材ごとに詳細に説明する。
[掛止部10]
掛止部10は、合成樹脂製であり、額縁70の上面73a上に掛止されて上面73aの端部を超える前方に突出する掛止本体部11と、掛止本体部11の前側端部から下方へ延びる掛止脚部14と、を有する。掛止本体部11は、板状であり、平面視において幅方向に延びる長方形状に形成される。このため、掛止本体部11の前後方向長さL2は幅方向長さよりも短い。掛止本体部11の本体部下面11aは平面状に形成される。掛止本体部11の本体部下面11aが額縁70の上面73aに掛止される。本実施形態では、掛止本体部11の本体部下面11aが滑り止め部40を介して額縁70の上面73aに掛止される。
掛止脚部14は、掛止本体部11の前側端部から下方に向かって延びる。本実施形態では、掛止脚部14は、掛止本体部11に対して直交する方向に延びる。掛止脚部14は、板状であり、前側から見たときに、幅方向に延びる長方形状に形成される。掛止脚部14の上下方向長さL1は、掛止本体部11の前後方向長さL2よりも長い。掛止脚部の下端面14aは、下方を向いた平面状に形成される。下端面14aの後側は、面取りされている。
掛止本体部11の本体部下面11aには、滑り止め部40が形成されている。滑り止め部40は、合成樹脂製であり、掛止本体部11の本体部下面11aの全面に亘って設けられている。滑り止め部40は、弾性変形可能であり、滑り止め部40の下面には、多数の凹凸が形成される。このため、滑り止め部40が額縁70の上面73aに接触した際の摩擦が増大して、物品保持具1が額縁70から脱落する虞を抑制することができる。
[連結部30]
連結部30は、合成樹脂製であり、図2に示すように、上下方向に延びて、上端部が掛止脚部14に接続されるとともに下部がフック部20に接続されて、前後方向に弾性変形可能である。本実施形態では、連結部30は、正面視において、幅方向に延びる板状(長方形状)に形成され、連結部30の幅方向長さは、掛止部10の掛止脚部14の幅方向長さと略同一である。このため、連結部30は、剛性が向上して、弾性力を増大することができる。
連結部30及び掛止脚部14は、幅方向において同一位置に配置される。
連結部30の上下方向長さL3は、連結部30の幅方向長さよりも短く、後述するフック部20のアーム部24の長さL4よりも短い。連結部30の前後方向の厚さw3は、掛止脚部14の厚さw1と略同じ厚さを有する。連結部30は、フック部20に物品60が保持されていない無負荷時において、連結部30の下側部分30aが上側部分30bに対して前側に角度θを有して屈曲している。連結部30は、掛止脚部14の下端部よりも僅かに下方にずれた位置を回動支点f1として前後方向に弾性変形可能である。
連結部30の上端部には幅方向に延びる平面部31が形成されている。平面部31の後側は上方へ進むに従って後側に傾斜する。連結部30の上端部の後側には、上方へ延びる連結延長部33が形成される。連結延長部33は、板状であり、後側から見たときに、幅方向に延びる長方形状に形成される。連結延長部33の幅方向長さは、連結部30及び掛止脚部14の幅方向長さと略同じ長さを有し、連結延長部33の厚さw6は、連結部30の厚さw3よりも薄い。連結延長部33の上下方向の長さは、掛止脚部14の長さL1の半分よりも長い。連結延長部33及び掛止脚部14は、幅方向において同一位置に配置される。
連結部30は、その上端部の平面部31が掛止脚部14の下端部の下端面14aに対向して接続されている。さらに、連結延長部33の前側を向く延長部外面33aが掛止脚部14の後側を向く脚部内面14bに対向して接続されている。このため、連結部30と掛止部10との接続面積が拡大して、連結部30と掛止部10との接続強度を増大することができる。また、物品保持具1を額縁70等に取り付ける際に、額縁70の前端部が連結延長部33に接触することで、掛止脚部14の損傷を防止することができる。連結部30の下端部は、フック部20に接続される。連結部30のフック部20への接続の詳細は後述する。
[フック部20]
フック部20は、合成樹脂製であり、図2に示すように、連結部30の前側を向く連結部外面30cよりも前方に向かって延びて物品60を保持するための保持部21と、保持部21の後端側から連結部30の後側を向く連結部内面30dよりも後方側へ向かって延びるアーム部24と、を有する。
本実施形態では、フック部20は、保持部21とアーム部24とが90度の角度を有して形成される。保持部21は、板状であって平面視において幅方向に延びる長方形状に形成される。保持部21の幅方向長さは連結部30の幅方向長さと略同一であり、保持部21の前後方向長さL5は、連結部30の上下方向長さL3の半分よりも長い大きさを有し、保持部21の厚さw5は掛止脚部14の厚さw1と略同一である。保持部21の前側端部には、上方へ突出する突起部21aが形成される。突起部21aは、ハンガー等の物品60を保持部21に保持させる際に、ハンガー等が保持部21から脱落するのを抑制する。保持部21は、連結部30に対して幅方向において同一位置に配置される。
アーム部24は、板状であって後方から見たときに幅方向に延びる長方形状に形成される。アーム部24の幅方向長さは、連結部30の幅方向長さと略同一であり、アーム部24の厚さw4は保持部21の厚さw5と略同一の大きさを有する。アーム部24は、連結部30に対して幅方向において同一位置に配置される。
アーム部24の前側を向くアーム部外面24aの下部には、連結部30の下側部分30aが接続される。本実施形態では、アーム部外面24aの下側には、連結部30の下側部分30aが上下方向に延びる接触幅wを有して接続される。このため、連結部30とアーム部24との接続強度を増大することができる。
アーム部24の上部には、滑り止め部41が形成される。滑り止め部41は、掛止本体部11に形成された滑り止め部40と同様の合成樹脂製であり、アーム部外面24aの上部と、アーム部24の上端部に、アーム部24の幅方向全域に亘って形成されている。滑り止め部41は、弾性変形可能であり、掛止本体部11とアーム部24の上端部との間に挿入される額縁70の縁部材73’の下面73bに接触する(図3(a)参照)。このため、アーム部24の上端部と縁部材73’の下面73bとの間の摩擦が増大して、額縁70から物品保持具1が脱落する虞を抑制することができる。
前述したように、連結部30の上端部は掛止脚部14の下端部に接続されている。また、フック部20は、アーム部24のアーム部外面24aの下側に連結部30の下側部分30aが接触幅wを有して接続されている。このため、フック部20は、図2に示すように、連結部30の上部を回動支点f1として前後方向に回動可能であるとともに、連結部30の接触幅wの上限位置よりも僅かに上方へずれた位置を回動支点f2として回動可能である。
フック部20は、保持部21に物品60が保持されていない状態では、アーム部24の上端部が連結延長部33の後側を向く延長部内面33bに対して隙間25を有して近接する第1位置P1に移動する。また、フック部20は、図3(a)、図3(b)、図4に示すように、アーム部24の上端部と掛止本体部11との間に額縁70の縁部材73’が挿入可能な挿入空間部Asが形成されるとともに、アーム部24の上端部が額縁70の縁部材73’の下面73bに当接可能な第2位置P2に移動する。このため、フック部20を第2位置P2に移動させることで、物品保持具1を額縁70に取り付けて、物品60を保持部21に保持させることができる。
具体的には、本実施形態では、図3(a)に示すように、額縁70の縁部材73’の上下方向の厚さwdが掛止脚部14の上下方向長さL1と略同じ大きさを有する額縁70に物品保持具1が取り付けられる。この場合、フック部20は、連結部30の回動支点f2を中心として時計方向に回動して、フック部20の保持部21が水平方向に対して鋭角の角度θ1を有して斜め上方へ延びる。これと同時に、連結部30の下側部分30aが前側に弾性変形する。このため、連結部30の下側部分30aが元の位置に戻ろうとする弾性力が発生し、この弾性力によってアーム部24の先端部に形成された滑り止め部41を介して額縁70の縁部材73’の下面73bを上方へ付勢する。
したがって、掛止部10の掛止本体部11とアーム部24の先端部とによって額縁70の縁部材73’が挟持されて、物品保持具1を額縁70の縁部材73’に仮固定することができる。
なお、本実施形態の物品保持具1は、保持部21に物品60が保持されていない状態でも、連結部30の弾性力によって、額縁70に仮固定することができる。また、物品保持具1は、フック部20の重心位置が掛止脚部14よりも前方に位置する場合でも、連結部30の弾性力によって物品保持具1を額縁70に仮固定することが可能である。このため、本実施形態の物品保持具1は、フック部20の設計の自由度を拡大することができる。また、物品保持具1は、保持部21に物品60を保持させると、この物品60の重力Wgに応じた力F1、F2が、掛止本体部11の本体部下面11a及びアーム部24の上端部から縁部材73’に作用するので、縁部材73’をより強固に挟持することができる。
また、本実施形態では、図3(b)に示すように、額縁70の縁部材73’の厚さwdが掛止脚部14の上下方向長さL1よりも大きい長さを有する額縁70に物品保持具1が取り付けられる。この場合、掛止部10の掛止本体部11とアーム部24の先端部との間に額縁70の縁部材73’が挿入可能な挿入空間部Asが形成されるように、フック部20を連結部30の回動支点f2を中心として時計方向に回動させる。フック部20の保持部21は、水平方向に対して角度θ1よりも大きな鋭角の角度θ2を有して斜め上方へ延びる。これと同時に、連結部30の下側部分30aがより前側に屈曲して弾性変形し、この連結部30の下側部分30aの弾性力によってアーム部24の先端部に形成された滑り止め部41が額縁70の縁部材73’の下面73bを上方へ付勢する。したがって、掛止部10の掛止本体部11とアーム部24の先端部とによって額縁70の縁部材73’が挟持されて、物品保持具1を額縁70の縁部材73’に仮固定することができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、縁部材73’の厚さwdが掛止脚部14の上下方向長さL1の約2倍の大きさを有する額縁70に物品保持具1が取り付けられる。この場合、掛止部10の掛止本体部11とアーム部24の先端部との間に額縁70の縁部材73’が挿入可能な挿入空間部Asが形成されるように、フック部20を連結部30の回動支点f2を中心として時計方向に回動させる。フック部20の保持21部は、水平方向に対して角度θ2よりも大きな鈍角の角度θ3を有して斜め上方へ延びる。本実施形態では、保持部21は水平方向に対して約93度の角度を有して上方へ延びている。これと同時に、連結部30の下側部分30aがより前側に屈曲して弾性変形し、この連結部30の下側部分30aの弾性力によってアーム部24の先端部に形成された滑り止め部41を介して額縁70の縁部材73’の下面73bを上方へ付勢する。したがって、掛止部10の掛止本体部11とアーム部24の先端部とによって額縁70の縁部材73’が挟持されて、物品保持具1を額縁70の縁部材73’に仮固定することができる。
このように、本実施形態の物品保持具1は、額縁70の縁部材73’の厚さwdが異なるものでも取り付けが可能であり、使い勝手がよい。
額縁70に物品保持具1が取り付けられた状態では、図3(b)及び図5に示すように、フック部20の保持部21が上方へ向いた姿勢に維持される。このため、服61が掛止されたハンガー62の物品60を保持部21に保持させることができる。
前述した物品保持具1を構成する掛止部10、フック部20、連結部30及び滑り止め部40,41は、合成樹脂製であると説明したが、物品保持具1は合成樹脂による一体成型品であってもよい。この場合、掛止部10及びフック部20は、硬質樹脂(硬質ポリ塩化ビニル樹脂)により形成され、連結部30及び滑り止め部40,41は、軟質樹脂(軟質ポリ塩化ビニル樹脂)により形成されて、物品保持具1が一体で押し出し成形される。このため、物品保持具1の製造を容易にすることができる。
<物品保持具1の着脱方法>
次に、図1、図2、図3(a)を参照しながら、物品保持具1を額縁70に取り付け及び取り外すための着脱方法について説明する。物品保持具1を額縁70に取り付ける場合には、先ず、図2に示すように、保持部21に何ら物品60が保持されていない状態で、フック部20に対して掛止部10が上方に位置するように、物品保持具1を保持する。そして、図3(a)に示すように、掛止本体部11とアーム部24の先端部との間に額縁70の縁部材73’が挿入可能な挿入空間部Asが形成されるように、掛止部10に対してフック部20を回動して保持する。
挿入空間部Asが形成されると、額縁70の縁部材73’を挿入空間部As内に挿入し、縁部材73’の前側端部を掛止脚部14の脚部内面14bに接続された連結延長部33に接触させる。額縁70の縁部材73’を連結延長部33に接触させると、第2位置P2に移動しているフック部20の保持状態を解放して、連結部30の弾性力によって、フック部20を反時計方向に回動させる。従って、アーム部24の上端部に形成された滑り止め部41が額縁70の縁部材73’の下面73bを上方へ付勢する。よって、縁部材73’は、掛止本体部11とアーム部24の先端部とによって挟持されて、物品保持具1を額縁70の縁部材73’に取り付けることができる。
次に、額縁70から物品保持具1を取り外す場合には、図3(a)に示すように、先ず、掛止部10に対してフック部20を時計方向に回動させる。フック部20の回動時には、連結部30の弾性力に抗してフック部20を回動させる。従って、アーム部24の上端部に形成された滑り止め部41が縁部材73’の下面73bから離れる。
滑り止め部41が縁部材73’の下面73bから離れた状態を維持して、物品保持具1を縁部材73’に対して前側に移動させる。したがって、物品保持具1が額縁70から取り外され、掛止部10に対して回動された状態のフック部20を解放すると、連結部30の弾性力によってフック部20が反時計方向に回動して第1位置P1(図2参照)に移動する。
このように、本実施形態の物品保持具1は、図3(a)に示すように、額縁70の上面73a上に掛止される掛止部10と、掛止部10の下方に配置されて額縁70を保持するためのフック部20と、掛止部10及びフック部20を繋ぐ連結部30と、を有し、連結部30は、上端部が掛止脚部14に接続されるとともに下端部がアーム部24の前側を向くアーム部外面24aに接続されて、前後方向に弾性変形可能である。このため、連結部30の弾性変形によってフック部20が回動するので、フック部20を回動させるための構造が簡素である。よって、額縁70等の被取付体に着脱可能であって、簡単な構成で掛止部10に対してフック部20が回動可能な物品保持具1を提供することができる。
[本実施形態の変形例]
図2に示した実施形態では、連結部30の連結延長部33が連結部30の上部後側から上方へ延びる例を示した。しかしながら、連結延長部33の構造はこれに限るものではない。図2の二点鎖線で示すように、連結延長部33は、連結部30の上部前側から上方へ延びてもよい(第1変形例)。
このように、連結延長部33が連結部30の上部前側から上方へ延びることで、連結部30と掛止脚部14との連結強度が向上するとともに、掛止脚部14の下側が連結延長部33で覆われるので、物品60を保持部21に保持させる際に、物品60が掛止脚部14に接触する虞を抑制して掛止脚部14の損傷を防止することができる。
また、前述した実施形態では、物品保持具1を構成する、掛止部10、連結部30、フック部20及び滑り止め部40,41が合成樹脂製である例を示した。しかしながら、これら掛止部10、フック部20、連結部30及び滑り止め部40,41は、合成樹脂製に限るものではない。掛止部10、フック部20、連結部30が金属材料で形成され、滑り止め部40,41が合成樹脂で形成されて、滑り止め部40,41が掛止部10及びフック部20に対して後付けで設けられてもよい(第2変形例)。
この場合、連結部30は、例えば金属材料製の板バネで形成される。また、連結部30の上部は、掛止脚部14に対して、ボルト、ナット等の締結手段又は溶接等によって接続される。また、連結部30の下部は、アーム部24に対して、同様にボルト、ナット等の締結手段又は溶接等によって接続される。
このように、物品保持具1が金属材料で形成されることで、物品保持具1の剛性がより強くになり、物品保持具1がより重い物品60を保持することが可能になる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として例示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明と均等の範囲に含まれるものである。
1 物品保持具
10 掛止部
11 掛止本体部
11a 本体部下面
14 掛止脚部
14b 脚部内面
20 フック部
21 保持部
24 アーム部
24a アーム部外面
30 連結部
30c 連結部外面
30d 連結部内面
33 連結延長部
33a 延長部外面
33b 延長部内面
40,41 滑り止め部
60 物品
70 額縁
73a 上面
73b 下面
As 挿入空間部
f2 回動支点
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (11)

  1. 被取付体に着脱可能に取り付けられて物品を保持可能な物品保持具であって、
    前記被取付体の上面上に掛止される掛止部と、
    前記掛止部の下方に配置されて前記物品を保持するためのフック部と、
    前記掛止部及び前記フック部を繋ぐ連結部と、を有し、
    前記掛止部は、
    前記被取付体の前記上面上に掛止されて前記上面の端部を超える前方に突出する掛止本体部と、
    前記掛止本体部の前側端部から下方へ延びる掛止脚部と、を有し、
    前記フック部は、
    前記連結部の前側を向く連結部外面よりも前方に向かって延びて前記物品を保持するための保持部と、
    前記保持部の後端側から前記連結部の後側を向く連結部内面よりも後方側へ向かって延びるアーム部と、を有し、
    前記連結部は、上下方向に延びて、上端部が前記掛止脚部の下端部に接続されるとともに下端部が前記アーム部の前側を向くアーム部外面の下部に上下方向に接触幅を有して接続されて、前後方向に弾性変形可能であり、
    前記フック部は、側面視において前記連結部の下側を回動支点として回動可能であり、
    前記アーム部の上端部は、前記フック部の回動に伴う前記連結部の弾性力によって、前記連結部の前記連結部内面側に向かって付勢される
    ことを特徴とする物品保持具。
  2. 前記連結部の上端部の後側には、上方へ延びる連結延長部が形成され、
    前記連結部の上端部は、さらに前記連結延長部の前側を向く延長部外面が前記掛止脚部の脚部内面に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の物品保持具。
  3. 前記フック部は、
    前記アーム部の上端部が前記連結延長部の後側を向く延長部内面に近接する第1位置と、
    前記アーム部の上端部と前記掛止本体部との間に前記被取付体が挿入可能な挿入空間部が形成されるとともに、前記アーム部の上端部が前記被取付体の下面に当接可能な第2位置と、の間で回動可能である
    ことを特徴とする請求項2に記載の物品保持具。
  4. 前記保持部は、前記フック部が前記第2位置に移動した状態で、上方に延びる
    ことを特徴とする請求項3に記載の物品保持具。
  5. 前記フック部は、前記連結部の弾性力によって、前記アーム部の上端部が前記挿入空間部内に挿入された前記被取付体の下面に接触した状態で上方に付勢される
    ことを特徴とする請求項3に記載の物品保持具。
  6. 前記掛止脚部、前記連結部、前記アーム部は、前方から見たときに、上下方向に対して直交する幅方向に延びる板状に形成される
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の物品保持具。
  7. 前記掛止本体部の下側を向く本体部下面及び前記アーム部の上端部の少なくともいずれかには、滑り止め部が設けられる
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の物品保持具。
  8. 前記掛止部、前記連結部及び前記フック部は、樹脂による一体成型品である
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の物品保持具。
  9. 前記掛止部、前記連結部、前記フック部及び前記滑り止め部は、樹脂による一体成型品である
    ことを特徴とする請求項に記載の物品保持具。
  10. 前記掛止部及び前記フック部は、硬質樹脂により形成され、
    前記連結部は、軟質樹脂により形成される
    ことを特徴とする請求項に記載の物品保持具。
  11. 前記掛止部及び前記フック部は、硬質樹脂により形成され、
    前記連結部及び前記滑り止め部は、軟質樹脂により形成される
    ことを特徴とする請求項に記載の物品保持具。
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