JP4719099B2 - ハンガー部材とその取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、組立棚や収納棚等における側板の前端部に着脱自在に装着するハンガー部材とその取付構造に関するものである。
従来から、組立棚や収納棚等の棚の構造としては、左右方向に一定間隔を存して立設している側板の対向面に前後一対のダボ孔を上下方向に一定間隔毎に多数対、設けておき、所望高さ位置における前後一対のダボ孔にダボを挿嵌、支持させたのち、これらのダボ上間に棚板を架設状態で支持させるように構成したものが一般的に知られているが、このよような組立棚は、複数枚の棚板を上下方向に所望間隔毎に配設するものであるから、箪笥等の収納家具のように、側板の内側面や扉の内面にネクタイやスカーフ等を吊支するための棒部材等を装着しておくことができず、そのため、前面にフック体を突設している市販の金具をネジや或いは接着剤によって側板の外側面等の適所に取付けることも行われているが、側板を傷めるばかりでなくその取付作業や取り外しに著しい手間を要するといった問題点がある。
また、ネジや接着剤による取付手段に代えて吸盤を用いた場合には、その取付面が平滑な面でなければ装着することができない上に、比較的重量のある物品を支持した場合には平滑面に沿って滑りが発生し、支持することができなくなる。一方、組立棚ではないが収納家具において、例えば、特許文献1に記載されているように、棚の側板に設けているダボ孔を支持孔に利用して収納家具の奥側空間部に補助棚等を架設し得るように構成した受け部材が開発されている。この受け部材は、上端面を載置面に形成している受け板片の背面中央部に、上記収納家具の両側板の対向面の前後部に上下方向に一定間隔毎に設けているダボ孔の間隔と同一間隔を存して上下一対のダボを突設し、このダボを上下に隣接するダボ孔に嵌め込むことによって側板の内側面の所望高さ部分に受け部材を取付けるように構成されている。
実開平6−19573号公報
しかしながら、このような受け部材によれば、上下一対のダボをダボ孔に嵌め込んで受け板片の背面を直接、側板の内側面に当接させた状態となるように取付けるものであるから、収納家具の狭い内部空間に配設されることになって、組立棚のように、複数枚の棚板が両側板の対向面に設けているダボ孔に嵌め込んだダボ上に上下方向に所定間隔毎に架設、支持させている場合には、殆ど採用することができず、仮に、この受け部材の前面にフック片を一体に突設してハンガー部材に構成したとしても、下方の棚板が邪魔になって吊支し得る物品が著しく制限されることになると共に、フック片に掛かる荷重によって受け部材の受け板片の背面に突設している上下一対のダボにおける上側のダボが下側のダボを支点としてダボ孔から抜け出て受け部材が落下してしまうといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、棚の側板に設けているダボ孔等の支持孔に支持させているにもかかわらず、物品を側板の前端面側の広い空間部で確実に支持しておくことができると共に、構造も簡単で支持孔に対する取付けも容易に行え、且つ、安定した状態で取付けておくことができるハンガー部材とその取付構造を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明のハンガー部材は、請求項1に記載したように、棚の側板前端部に着脱自在に装着するハンガー部材であって、側板の前端面に当接、受止させる前面片と、この前面片の一側端から後方に向かって直角に屈折して上記側板の内側面に当接させる側面片と、側板の前端部内側面に上下方向に一定間隔毎に設けている支持孔に着脱自在に取付ける支軸とからなり、上記前面片又は側面片に物品吊支部を設けていると共に上記側面片に上記支軸を挿通させて前面片を側板に支持させるための係止孔を設けてなる構造を有している。
このように構成したハンガー部材において、請求項2に係る発明は、上記支軸を、側板に設けた支持孔に支持させる軸部と、側板の側面から突出してハンガー部材における側面片に設けている係止孔を係止させるボス部と、このボス部の先端に一体に設けられ、係止孔よりも大径の頭部とからなることを特徴とする。
さらに、請求項3に係る発明は、棚の側板に設けている上記支持孔をネジ孔としている一方、上記支軸の軸部をこのネジ孔に螺合する螺軸部としていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、ハンガー部材における側面片の上部に上記係止孔を設け、且つこの係止孔と共に側面片に該係止孔よりも下方に支軸の頭部より大径の挿入孔を設けてあり、さらに、この挿入孔から上記係止孔間に支軸のボス部のガイド孔を穿設していることを特徴とする。一方、請求項5に係る発明は、側面片の上部に設けている係止孔から該係止孔よりも下方の側面片の端面に亘って支軸のボス部を係止孔に案内するための長溝孔を設けていることを特徴とする。なお、請求項6に記載したように、ハンガー部材における前面片の他側端にも、該他側端から後方に向かって直角に屈折して側板の外側面に当接させる側面片を一体に設けておいてもよい。
請求項7に係る発明は、棚の側板前端部に対するハンガー部材の取付構造であって、側板の側面の前端部と後端部とに前後方向に間隔を存して棚板を支持する支軸の支持孔が設けられ、且つ、この前後支持孔が側板の上下方向に一定間隔毎に設けられている一方、ハンガー部材は、前面片の一側端に、この一側端から後方に向かって直角に屈折してなる側面片を一体に設けて、この側面片に係止孔を設けると共に、上記前面片又は側面片に物品吊支部を設けてなり、このハンガー部材の前面片を棚の側板の所望高さ位置における前端面に当接させると共に側面片を側板の内側面に当接させた状態にしてその係止孔を側板の側面前端部に設けられている上記支持孔に上記支軸によって取付けられた構造を有している。
このように構成したハンガー部材の取付構造において、請求項8に係る発明は、上記側板に設けている支持孔はネジ孔である一方、支軸はこのネジ孔に螺合する螺軸部と、側板の側面から突出させるボス部と、このボス部の先端に一体に設けている頭部とからなり、この支軸のボス部にハンガー部材の側面片に設けている係止孔を挿通させた状態で係止させ、且つ、頭部とこの頭部に対向する側板の側面部との対向面によってハンガー部材の側面片における係止孔周縁部を挟持させていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ハンガー部材は、側板の前端面に当接、受止させる前面片と、この前面片の一側端から後方に向かって直角に屈折して上記側板の内側面に当接させる側面片と、側板の前端部内側面に上下方向に一定間隔毎に設けている支持孔に着脱自在に取付ける支軸とからなり、上記前面片に物品吊支部を設けていると共に上記側面片に上記支軸を挿通させて前面片を側板に支持させるための係止孔を設けてなる構造としているので、物品を支持する吊支部を設けた前面片を棚の側板前端面に当接させた状態で配設するように構成しているから、左右両側に立設している側板の対向面間に、上下方向に所定間隔毎に複数枚の棚板が配設してなる組立棚であって、棚板上の載置される物品の存在に左右されることなく、側板前方の空間部を利用してこのハンガー部材により各種物品を支持させることができる。
さらに、物品吊支部を設けている前面片の一側端に後方に向かって直角に屈折した側面片を一体に設け、この側面板に設けている係止孔を、棚の側面の前端部内側面に上下方向に一定間隔毎に設けている支持孔に着脱自在に取付けた支軸に支持させるように構成しているので、ハンガー部材の前面片に一体に設けている上記物品吊支部に物品を支持させた際には、該前面片が棚の側面の前端部内側面に当接している側面片を支持した支軸を中心として下方に回動させられる方向に付勢されてその背面を側板の前端面に受止させることができ、従って、支軸からハンガー部材が外れることなく、該ハンガー部材を側板の前端部に安定した状態で確実に装着しておくことができる。
その上、側板の前端部内側面に設けている上記支持孔は、棚板の側端部の前端部の支持用孔であって、この支持孔に上記支軸を取付け、該支軸上に棚板を支持させるように構成しているので、棚板の支持に使用していない支持孔を利用してハンガー部材を上記支軸により簡単に側板の前端部における所望の高さ位置に取付けることができ、タオル等の長尺物であっても簡単且つ確実に吊り下げておくことができる。さらに、左右に一定間隔を存した立設した両側板における同一高さ位置にハンガー部材をそれぞれ装着し、これらのハンガー部材間にパイプ体や棒状物を水平状に架設状態に支持させることもでき、棚の前端開口部の前方空間を利用してこれらのパイプ体や棒状物に布製品や紐状物等を垂下状態に吊支させることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、上記支軸は側板に設けた支持孔に支持させる軸部と、側板の側面から突出してハンガー部材における側面片に設けている係止孔を係止させるボス部と、このボス部の先端に一体に設けられ、係止孔よりも大径の頭部とからなるものであるから、ハンガー部材の前面片と側面片を側板の前端面から内側面にかけて当接させた状態にして側面片に設けている係止孔に支軸の軸部を挿通して支持孔に支持させることにより、その頭部が係止孔の周辺部に当接し、且つ、ボス部上に係止孔が配設された取付状態にすることができ、側面片が支軸の頭部と側板の内側面とで挟着された安定したハンガー部材の取付構造を構成することができる。
請求項3に係る発明によれば、上記側板に設けた支持孔はネジ孔である一方、支軸の軸部はこのネジ孔に螺合する螺軸部としているので、ハンガー部材の側面片を側板の内側面に強固に圧接させ、且つ、支軸の抜け出しをなくした確実なハンガー部材の取付けが可能となる。
さらに、請求項4に係る発明によれば、係止孔を側面片の上部に設け、且つこの係止孔と共に側面片に該係止孔よりも下方に支軸の頭部より大径の挿入孔を設けてあり、この挿入孔から上記係止孔間に支軸のボス部のガイド孔を穿設しているので、側面片の下方部に設けている挿入孔に支軸の頭部を挿通させたのち、該側面片を落とし込むことにより、ガイド孔を通じて支軸のボス部上に側面片の係止孔を簡単に係止させることができ、ハンガー部材の取付作業が容易に且つ正確に行うことができる。
同様に、請求項5に係る発明によれば、係止孔を側面片の上部に設け、且つこの係止孔から該係止孔よりも下方の側面片の端面に亘って支軸のボス部を係止孔に案内するための長溝孔を設けているので、この長溝孔の開口下端部から支軸のボス部を挿入させることによって、長溝孔を通じて支軸のボス部に側面片の係止孔を簡単に係止させることができ、ハンガー部材の取付作業が容易に且つ正確に行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、ハンガー部材における上記前面片の他側端に、該他側端から後方に向かって直角に屈折して側板の外側面に当接させる側面片を一体に設けているので、この側面片と、前面片の一側端から後方に向かって直角に屈折している上記側面片とによって、棚の側板の前端部両側面を挟持させた状態にハンガー部材を装着することができ、従って、ハンガー部材が左右方向にガタツクことがなく、且つ、支軸に拗れ方向の力が作用することなく、一層、安定した状態で装着しておくことができると共に、側板の外側面の前端部に当接するこの外側側面片に物品吊支部を突設しておくことによって、側板の外側方の空間部も物品の吊支場所として利用することができる。
上記のように構成したハンガー部材の取付構造としては、請求項7に記載したように、側板の側面の前端部と後端部とに前後方向に間隔を存して棚板を支持する支軸の支持孔が設けられ、且つ、この前後支持孔が側板の上下方向に一定間隔毎に設けられている一方、ハンガー部材は、上記のように、前面片の一側端に、この一側端から後方に向かって直角に屈折してなる側面片を一体に設けて、この側面片に係止孔を設けると共に、上記前面片又は側面片に物品吊支部を設けてなり、このハンガー部材の前面片を棚の側板の所望高さ位置における前端面に当接させると共に側面片を側板の内側面に当接させた状態にしてその係止孔を側板の側面前端部に設けられている上記支持孔に上記支軸によって取付けられている構造としているので、上述したように棚板上の載置される物品の存在に左右されることなく、側板前方又は側方の空間部を利用して棚の側板の前端部における所望高さ位置にハンガー部材を装着した取付構造とすることができ、従って、棚板上の載置される物品の存在に左右されることなく、このハンガー部材により各種物品を支持させることができる。
さらに、ハンガー部材の前面片を側板の前端面に当接、受止させていると共にこの前面片から後方に直角に屈折している側面片を側板の前端部内側面に当接させた状態にして側板の前端部内側面に設けている棚板の支持孔に支軸によってハンガー部材を装着しているので、棚板の支持に使用していない支持孔を利用してハンガー部材を上記支軸により側板の前端部における所望の高さ位置に安定した状態で取付けた簡単な取付構造を構成することができる。
本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1はハンガー部材1と組立棚における一方の側板10の一部とを示す斜視図で、ハンガー部材1は側板10の前端面10a に当接、受止させる前面片2と、この前面片2の一側端から後方に向かって直角に屈折して上記側板10の前端部内側面10b に当接させる側面片3と、前面片2の前面に一体に設けている物品吊支部4と、側面片3に該側面片3の内外側面間に亘って貫通した状態で穿設している係止孔5と、上記側板10の前端部内側面10b に上下方向に一定間隔毎に設けている支持孔11に着脱自在に取付ける支軸6とからなり、図2に示すように、側板10の所望高さ位置における前端部に、その前端面10a から内側面10b に亘ってハンガー部材1の前面片2と側面片3を当接させた状態にして支持孔11に取付けた支軸6に係止孔5を係止させることにより、ハンガー部材1を側板10の前端部に着脱自在に装着するように構成している。
ハンガー部材1は硬質合成樹脂製又は金属製であって、その前面片2は横幅が側板10の幅(厚み)と同等ないしは僅かに狭い幅を有する正面矩形状の板片に形成されていてその前面に上面が凹円弧状に湾曲したフック形状の吊支部4を一体に設けている。この前面片2と上記側面片3とによって平面L字状のハンガー部材の本体を形成してあり、側面片3は側面矩形状の平板片の形状を有していて、その前後幅方向の中央部における上部に上記係止孔5を穿設していると共に、この実施例図においては該係止孔5の下方における側面片3の下端部に上記支軸6の頭部6aよりも大径の挿入孔5aを設けてあり、この挿入孔5aと上記係止孔5間を該係止孔5の径と同一幅を有するガイド孔5bによって連通させている。
上記側板10は一定幅と一定長さを有する縦長長方形状の木質板からなり、その内側面10b の前端部に上下方向に一定間隔毎に上記支持孔11を設けていると共に、後端部にも図3に示すように上下方向に同一間隔毎にこの支持孔11と同一形状、同一構造の支持孔11を設けている。即ち、前後に一定間隔を存して設けている支持孔11、11を一対として、多数対の支持孔を上下方向に一定間隔毎に設けている。この支持孔11はダボ孔であってもよいが、図1等に示すようにネジ孔であることが好ましく、このネジ孔からなる支持孔11は、側板10に袋ナットを埋設させることによって形成されている。
一方、上記支軸6は図1に示すように、支持孔11に螺合する螺子部(螺軸部)よりなる軸部6bと、この軸部6bの先端に設けている一定径と一定厚みを有する円形の上記頭部6aと、この頭部6aの軸部6b側に面する背面中央部に一体に設けられた一定厚みを有する円形のボス部6cとからなり、このボス部6cは軸部6bよりも大径で、頭部6aよりも小径に形成されていると共にその厚みは上記ハンガー部材1における側面片3の厚みに略等しく形成されてあり、このボス部6cの先端側外周端から外径方向に突出している上記頭部6aのリング状背面を、ハンガー部材1の側面片3に設けている上記係止孔5の開口端周縁部上に圧接させてこの頭部6aと側板10の内側面10b とでハンガー部材1の側面片3を挟持させるように構成している。
この支軸6は、全体を硬質合成樹脂により一体に成形された成形品であってよいが、頭部6aとボス部6cとを硬質合成樹脂によって一体に形成して、頭部6aの頂面中央部からボス部6cの中央部を貫通する挿通孔を設け、この挿通孔に金属製の皿ネジを挿嵌させてボス部6cから突出する螺子部を上記軸部6bとしている。なお、上記支持孔11がダボ孔である場合には、軸部6bとしては当然のことながら螺子が設けられてなく、その軸部を支持孔11に抜き取り可能に挿嵌させるように構成しておけばよい。
図3は、組立棚の簡略斜視図であって、この組立棚は、上記側板10、10を左右に一定間隔を存して互いに平行に立設し、これらの側板1、1の所望高さ位置における前後一対の支持孔11、11に上記支軸6を螺合させると共に対向する側板10、10間の上下部と中間部とに複数枚の棚板12を配設してこれらの棚板12の両側端面を上記支軸6を介して側板10、10の対向面間に取り外し可能に固着することによって構成されている。
なお、この図3に示す組立棚においては、棚板12の両側端部に固定用カバー部材13、13を取付けておき、この固定用カバー部材13、13の端面を側板10、10の対向面に全面的に圧着させた状態となるように支軸6によって固着して、天板や底板を使用することなくこれらの複数枚の棚板12と両側板10、10とを強固に結合した剛直な組立棚を構成しているが、側板10、10の上端間と下端間とをそれぞれ天板と底板とで一体に連結して矩形枠状の棚本体を形成し、この棚本体の両側板間に上記支持孔11、11に支持させた支軸6、6を介して棚板12を取付けるように構成した組立棚であってもよい。
さらに、組立棚に限らず、背面板を設けている収納棚や収納家具、本棚、吊り棚等であってもよく、要するに、対向面に前後一対の支持孔11、11が複数対、上下方向に一定間隔毎に設けられていて、これらの支持孔11に上記支軸6を介して棚板を取付けるように構成している両側板10、10を備えていればよい。
上記のように構成したハンガー部材1を棚における側板10の前端部に装着するには、まず、ハンガー部材1を装着すべき側板10の所望高さ位置における支持孔11に支軸6の軸部6bをボス部6cの端面が支持孔11周囲の側板10面に当接するまで螺合し、頭部6aが側板10から突出した状態に支軸6を支持孔11に取付ける。しかるのち、ハンガー部材1の側面片3に設けている挿入孔5aを支軸6の頭部6aに対向させ、該挿入孔5aに頭部6aを挿通させるようにしながら、側面片3の内側面を側板10の前端部内側面10b に当接させると共に前面片2を側板10の前端面に接した状態にする。
この状態にしてハンガー部材1を下方に落とし込むように移動させると、支軸6のボス部6cが挿入孔5aからガイド孔部5bを通じて係止孔5に係止し、ハンガー部材1の前面片2が側板10の前端面10a に当接、受止された状態になると共に側面片3は支軸6の頭部6aと側板10の前端部内側面10b とで挟持された状態に装着される。このように側板10の前端部に装着されたハンガー部材1は、その前面片2から前方に突設しているフック形状の物品吊支部4にスカーフ等の布製品を引っ掛けたり、或いは、袋状物の開口端の紐等を吊支したりして使用する。
さらに、図3に示すように、このハンガー部材1を他方の側板10における同一高さ位置に上記同様にして装着し、これらのハンガー部材1、1におけるフック形状の吊支部4、4間にパイプ等の棒状物14を架設すれば、この棒状物14を服等のハンガ掛けなどに使用することができる。なお、この場合、他方に側板10に装着されるハンガー部材1は、一方の側板10に装着されたハンガー部材1と対称的な形状、即ち、前面片2の他側端に側面片3を直角に屈折させてなる形状としている。
ハンガー部材1にタオルや袋状物等の物品を吊り下げ状態に支持させると、この物品の荷重によって前面片2が側面片3を支持している支軸6を中心としてその軸回りに下方に回動させられる方向に付勢されるが、その後面を側板10の前端面に圧接させて側板10の前端面により荷重を確実に受止させることができる。また、ハンガー部材1の側面片3は支軸6の頭部6aによって押さえられてあり、ハンガー部材1が側板10から不測に外れる虞れはない。
このハンガー部材1を取り外すには、吊支部4を摘んで上方に引き上げてその挿入孔5aに支軸6を位置させたのち、ハンガー部材1を側板10の内側面10b から離れる方向に移動させて該挿入孔5aを支軸6から離脱させればよい。
図4は上記ハンガー部材1の変形例を示すもので、その側面片3には支軸6の頭部6aよりも大径の挿入孔5aやボス部6cのガイド孔部5bなどは設けられてなく、単に、ボス部6cと係合する係止孔5を設けているものである。なお、前面片2の前面に物品吊支部4を突設していることは上記ハンガー部材1と同様である。
このハンガー部材1Aを棚の側板10の所望高さ位置における前端部に装着するには、上記のよう予め支軸6を側板10の前端部内側面10b に設けている支持孔11に取付けておくことなく、該ハンガー部材1Aの前面片2と側面片3とを側面片3の前端面から内側面10b の前端部に亘って当接状態に接合させると共に該側面片3に設けている係止孔5をネジ孔からなる上記支持孔11に合致させ、しかるのち、この係止孔5に支軸6を通して該支軸6の軸部6bを上記支持孔11に螺合させてそのボス部6cを係止孔5内に挿嵌させると共に頭部6aを係止孔5の周囲の側面片3の面に圧着させ、この頭部6aと側板10とで側面片3を挟着、固定した状態に装着する。
なお、以上のいずれの実施例においても、支軸6にボス部6cを設けているが、このようなボス部6cを設けることなく、先端に頭部6aを有する軸部6bをハンガー部材1、1Aの側面片3に設けている係止孔5に挿通して上記側板10に設けている支持孔11に螺合、又は、挿嵌させた時に、その頭部6aと側板10とによって側面片3を挟持させるように構成しておけばよい。
図5は、上記フック形状の物品吊支部4に代えて、吊支枠からなる物品吊支部4Aを前面片2の前面上端部に取付けてなるハンガー部材1Bを示すもので、前面片2の前面上端部に水平支持筒体7を一体に設けて、この水平支持筒体7に吊支枠からなる物品吊支部4Aの上側枠部を前後方向に回動自在に挿通、支持させてなるものである。前面片2にはその一側端に後方に向かって側面片3が直角に屈折した状態で一体に設けあり、この側面片3に係止孔5を穿設している点等は、上記実施例と同様である。なお、前面片2はその中央部を部分的に切除して材料の削減を図っているが、このような切除部を設けておかなくてもよい。
図6は、さらに別な実施例を示すもので、前面にフック形状の物品吊支部4を一体に設けてなる前面片2の一側端に後方に向かって該前面片2に対し直角に側板10を屈折した状態で連設し、この側板10の上部に係止孔5を設けてなるハンガー部材1Cにおいて、係止孔5から下方に向かってこの係止孔5の径と同一幅を有する長溝孔5cを設け、この長溝孔5cの下端を側板10の下端から下方に開口させていると共に、上記前面片2の他側端に後方に向かって側板10の前端部外側面に当接させる外側側面片3aを前面片2に対して直角に突設してあり、さらに、吊支部4の外側開口端を端面板部4aによって閉止した構造としているものである。
このよう構成したハンガー部材1Cは、棚の側板10の所望高さ位置における前端部両側面にその両側側面片3、3aを挟持させるようにして沿わせ、側板10の前端部内側面10b に設けている支持孔11に予め取付けておいた上記支軸6の頭部6aと側板内側面10b との間の間隔部の上方に長溝孔5cの開口端を臨ませた状態にして側面片3を側板10の内側面10b に接して下方に移動させることにより支軸6を長溝孔5cを通じて係止孔5に係止させ、この支軸6の頭部6aと側板10の前端部内側面10b とでハンガー部材1Cの側面片3を挟持させ、且つ、前面片2を側板10の前端面10a に当接させた取付け状態にして使用する。なお、この実施例においては、側板10の前端部外側面に接して配設される上記外側側面片3aにも外側方に向かって物品吊支部(図示せず)を突設しておいてもよい。
図7、図8は、上記図6に示したハンガー部材の変形例であって、このハンガー部材1Dは、前面上部にフック形状の物品吊支部4'を一体に設けてなる前面片2の両側端に後方に向かって内外側面片3、3bを前面片2に対して直角に屈折、形成すると共に内側の側面片3には上記同様に係止孔5を穿設している一方、外側側面片3bにこの係止孔5に同一軸線上で対向させた同一大きさ、同一形状の係止孔5Aを設けてなり、さらに、これらの係止孔5、5Aから両側面片3、3bの後端面に向かって斜め下方に係止孔5、5Aの径と同一幅の長溝孔5d、5dをそれぞれ設けてなるものである。また、棚の側板10にはその内外両側面に、前後一対の支持孔11、11を複数対、上下方向に一定間隔毎に設けている。
この側板10の前端部における所定高さ位置にハンガー部材1Dを装着するには、まず、その装着位置における該側板10の前端部内外側面10b 、10c に設けている支持孔11、11に支軸6、6をその頭部が側板10の側面から側面片3、3bの厚み分に相当する間隔を存して突出した状態となるように取付け、しかるのち、両側側面片3、3bで側板10の前端部を挟持させた状態にして、該両側側面片3、3bを側面片3の内外両側面板に沿わせながらハンガー部材1Dを斜め下方に移動させ、その両側側面片3、3bの端面に開口している上記長溝孔5d、5dに支軸6、6をそれぞれ挿入させて係止孔5、5Aに係止させ、これらの支軸6、6の頭部6aと側板10の前端部内外側面10b 、10c とでハンガー部材1Cの側面片3、3bをそれぞれ挟持させ、且つ、前面片2を側板10の前端面10a に当接させた取付け状態にして使用する。
なお、この実施例においては、側板10の前端面10a に当接させる前面片2の下端部は、両側側面片3、3bの下端部を前方に向かって突出させ、その突出端間に一体に設けている当接部材8によって形成されているものであり、要するに、支軸6よりも下方に位置する前面片2の下端部を側板10の前端面10a に当接、受止させるように構成しておけばよい。また、前面片2の後面を直接、側板10の前端面10a に当接、受止させることなく、該前面片2の後面、又は、側板10の前端面10a にゴム板等の弾性部材を貼着しておいてもよい。
ハンガー部材と側板の一部との分割斜視図。 側板に装着したハンガー部材の斜視図。 組立棚全体の簡略斜視図。 ハンガー部材の変形例を示す斜視図。 別な実施例を示す斜視図。 さらに別な実施例を示す斜視図。 その変形例を示す斜視図。 その平面図。
符号の説明
1 ハンガー部材
2 前面片
3 側面片
4 物品吊支部
5 係止孔
6 支軸
6a 頭部
10 側板
11 支持孔

Claims (8)

  1. 棚の側板前端部に着脱自在に装着するハンガー部材であって、側板の前端面に当接、受止させる前面片と、この前面片の一側端から後方に向かって直角に屈折して上記側板の内側面に当接させる側面片と、側板の前端部内側面に上下方向に一定間隔毎に設けている支持孔に着脱自在に取付ける支軸とからなり、上記前面片又は側面片に物品吊支部を設けていると共に上記側面片に上記支軸を挿通させて前面片を側板に支持させるための係止孔を設けていることを特徴とするハンガー部材。
  2. 支軸は側板に設けた支持孔に支持させる軸部と、側板の側面から突出してハンガー部材における側面片に設けている係止孔を係止させるボス部と、このボス部の先端に一体に設けられ、係止孔よりも大径の頭部とからなることを特徴とする請求項1に記載のハンガー部材。
  3. 側板に設けた支持孔はネジ孔である一方、支軸の軸部はこのネジ孔に螺合する螺軸部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハンガー部材。
  4. 係止孔を側面片の上部に設け、且つこの係止孔と共に側面片に該係止孔よりも下方に支軸の頭部より大径の挿入孔を設けてあり、さらに、この挿入孔から上記係止孔間に支軸のボス部のガイド孔を穿設していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハンガー部材。
  5. 係止孔を側面片の上部に設け、且つこの係止孔から該係止孔よりも下方の側面片の端面に亘って支軸のボス部を係止孔に案内するための長溝孔を設けていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハンガー部材。
  6. 前面片の他側端に、該他側端から後方に向かって直角に屈折して側板の外側面に当接させる側面片を一体に設けていることを特徴とする請求項1に記載のハンガー部材。
  7. 棚の側板前端部に対するハンガー部材の取付構造であって、側板の側面の前端部と後端部とに前後方向に間隔を存して棚板を支持する支軸の支持孔が設けられ、且つ、この前後支持孔が側板の上下方向に一定間隔毎に設けられている一方、ハンガー部材は、前面片の一側端に、この一側端から後方に向かって直角に屈折してなる側面片を一体に設けて、この側面片に係止孔を設けると共に、上記前面片又は側面片に物品吊支部を設けてなり、このハンガー部材の前面片を棚の側板の所望高さ位置における前端面に当接させると共に側面片を側板の内側面に当接させた状態にしてその係止孔を側板の側面前端部に設けられている上記支持孔に上記支軸によって取付けられていることを特徴とするハンガー部材の取付構造。
  8. 側板に設けている支持孔はネジ孔である一方、支軸はこのネジ孔に螺合する螺軸部と、側板の側面から突出させるボス部と、このボス部の先端に一体に設けている頭部とからなり、この支軸のボス部にハンガー部材の側面片に設けている係止孔を挿通させた状態で係止させ、且つ、頭部とこの頭部に対向する側板の側面部との対向面によってハンガー部材の側面片における係止孔周縁部を挟持させていることを特徴とする請求項7に記載のハンガー部材の取付構造。
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