JP7390710B2 - 容器 - Google Patents

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本発明は、水等の排出孔を有する容器に関する。
従来、内側部材と外側部材との間に断熱部材を有する断熱性の容器が多用されている。特許文献1に開示されている容器は、内側部材と外側部材との間の空間に、発泡性の断熱部材を注入することにより形成されている。このような容器は、例えば、屋外において、氷水を収容し、飲用ボトルや飲用缶を冷やす用途に使用される。
特開平9-202365号公報
容器は、上記のような用途に使用する場合、内部の水を排出する排出孔を有することが求められるものの、上記従来の容器は排出孔を有していない。そこで、上記従来の容器には、後加工にて排出孔を形成することが考えられる。しかしながら、この場合には、排出孔の形成時に、断熱部材を内側部材または外側部材から引き裂く方向に力が働くため、断熱部材と内側部材または外側部材との間に隙間が生じて、容器の保冷性や保温性の低下を招く恐れがある。
一方、容器が排出孔を有する構成とするために、内側部材および外側部材に排出孔となる貫通孔を予め形成しておくことが考えられる。しかしながら、この場合には、内側部材と外側部材との間の空間に断熱部材を注入する際に、内側部材の貫通孔または外側部材の貫通孔から断熱部材がはみ出てしまい、内側部材と外側部材との間に隙間が生じることが考えられる。この結果、容器内の氷水の水分や容器内を洗浄した際の洗浄液等が、上記隙間から内側部材と外側部材との間に浸入し、内側部材と外側部材との間に溜まる事態が生じる虞がある。
本発明の一態様は、排出孔において、断熱部材と内側部材または外側部材との間に隙間が生じる事態や、内側部材と外側部材との間に隙間が生じる事態を防止することができる容器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る容器は、壁部を貫通する内側貫通孔を有し、前記内側貫通孔の周りに当接部を有する内側部材と、内側に前記内側部材が嵌合され、壁部を貫通する外側貫通孔を前記内側貫通孔と対向する位置に有し、前記内側部材の前記当接部と当接する当接部を前記外側貫通孔の周りに有する外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間の空間に設けられた断熱部材と、排出孔を有し、前記内側貫通孔と前記外側貫通孔とを貫通するように設けられ、前記内側部材の前記当接部と前記外側部材の前記当接部とを挟み込む排出部材とを備えている。
本発明の一態様に係る容器において、前記内側部材は、底壁部に前記内側貫通孔を有し、前記当接部を有する内側貫通孔形成部を前記内側貫通孔の周りに有し、前記外側部材は、底壁部に前記外側貫通孔を有し、前記当接部を有する外側貫通孔形成部を前記外側貫通孔の周りに有し、前記内側貫通孔形成部および前記外側貫通孔形成部のうちの一方を第1貫通孔形成部、他方を第2貫通孔形成部とした場合、前記第1貫通孔形成部の前記当接部である第1当接部は、前記第2貫通孔形成部の前記当接部である第2当接部に向かって突出し、前記第2貫通孔形成部は、前記第1当接部が内側に嵌合する突部を前記第1当接部の周りに有している構成としてもよい。
本発明の一態様に係る容器において、前記第1当接部と前記第2当接部との少なくとも一方は、当接面が平坦、かつ前記内側貫通孔または前記外側貫通孔に向かって横方向に延びる突形状であり、前記排出部材は、前記排出孔を有し、前記内側貫通孔と前記外側貫通孔とを貫通する筒状部、前記内側部材の前記当接部の上面側に配置される上面側配置部、および前記外側部材の前記当接部の下面側に配置される下面側配置部を有し、前記上面側配置部と前記下面側配置部とにより前記内側部材の前記当接部と前記外側部材の前記当接部とを挟み込む構成としてもよい。
本発明の一態様に係る容器において、前記内側部材は、側壁部の上縁部に内側上枠部を有し、前記外側部材は、側壁部の上縁部に、前記内側上枠部の下に位置する外側上枠部を有し、前記外側上枠部は、前記内側上枠部の内部から前記内側上枠部の外壁部と対向する環状の対向部を有し、前記対向部の上縁部と前記内側上枠部の内面との間に、これら両者の隙間を塞ぐ漏れ防止部材が設けられている構成としてもよい。
本発明の一態様に係る容器は、前記排出孔を塞ぐ栓、および前記栓に連結された連結部材を備え、容器内部である収容空間の外部に、横方向に延びた延設部を有し、前記延設部には開口部が形成され、前記連結部材の前記栓側とは反対側の端部は、前記開口部を通した状態にて前記延設部に形成された取付け部に取り付けられている構成としてもよい。
本発明の一態様によれば、排出孔において、断熱部材と内側部材または外側部材との間に隙間が生じる事態や、内側部材と外側部材との間に隙間が生じる事態を防止することができる。
本発明の実施形態の容器の斜視図である。 図1に示した容器を長手方向に切った場合の縦断面を示す斜視図である。 図1に示した容器における内側部材の斜視図(上の図)、および内側部材を伏せた状態の斜視図(下の図)である。 図1に示した容器における外側部材の斜視図(上の図)、外側部材を伏せた状態の斜視図(下の図)、および外側部材が有する流動規制部の拡大図(中間の図)である。 図1に示した容器の底部の一部分を拡大して示す縦断面図(上の図)、および排出部貫通孔部分をさらに拡大して示す縦断面図(下の図)である。 図1に示した内側部材の内側上枠部と外側部材の外側上枠部の構造を示す縦断面図(上の図)、および図5に示した栓の支持構造を示す縦断面図(下の図)である。 図6に示した栓に連結されたチェーンの取り付け構造を示す斜め下からの斜視図(上の図)、上記チェーンが取り付けられる取付け部を示す斜め下からの斜視図(下の図)である。 図1に示した容器をスタンドの上に配置した状態を示す斜視図(上の図)、この状態から上下反転させた状態を示す斜視図(中間の図)、および上記スタンドを示す斜視図である。 容器の上面の一部を1枚の蓋にて塞いだ状態示す斜視図(上の図)、並びに上記蓋の斜め上方からの斜視図および上記蓋の斜め下方からの斜視図(下の図)である。 図1に示した容器の上面の全てを3枚の蓋にて塞いだ状態示す斜視図(上の図)、および上記容器においてチェーンが容器の上面に配置した蓋の下を通過した状態を縦断面にて示す斜視図(下の図)である。 図5に示した排出部貫通孔部分の第1~第3変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、本実施形態の容器1の斜視図である。図2は、容器1を長手方向に切った場合の縦断面を示す斜視図である。図3は、容器1における内側部材2の斜視図(上の図)、および内側部材2を伏せた状態の斜視図(下の図)である。図4は、容器1における外側部材3の斜視図(上の図)、外側部材3を伏せた状態の斜視図(下の図)、および外側部材3が有する流動規制部39の拡大図(中間の図)である。図5は、容器1の底部の一部分を拡大して示す縦断面図(上の図)、および排出部貫通孔11部分をさらに拡大して示す縦断面図(下の図)である。なお、図5では、排出部貫通孔11の周囲および内部構造を分かり易く示すため、排出部貫通孔11の中央よりも右側の部分に関して断熱部材4、排出部材12および栓13の記載を省略している。また、図5では、チェーン(連結部材)14を省略している。これらの点については、図11においても同様である。
(容器1の概要)
図1および図2に示すように、容器1は、平面視が例えば長方形の内側部材2と外側部材3とを有し、内側部材2と外側部材3との間に断熱部材4(図5参照)を有している。容器1は、底壁を貫通する排出部貫通孔11を有している。図5に示すように、排出部貫通孔11には、排出孔121を有する排出部材12が排出部貫通孔11を貫通するように設けられている。排出孔121は栓13によって閉じる。なお、図2の断面図では、容器1の内部構造を分かり易くするため、断熱部材4の記載を省略している。容器1は、さらに図7に示す蓋5を備えている。図7では、一例として蓋5を3分割した場合を示している。
内側部材2および外側部材3は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、その他の比較的保形強度を有する合成樹脂にて真空成形または射出成形されている。断熱部材4は、例えばウレタン等の注入発泡成形できる樹脂を素材とする発泡体にて形成されている。また、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂等の型内ビーズ発泡成形できる樹脂を素材とする発泡体にて形成されてもよい。
(内側部材2の概要)
図3に示すように、内側部材2は、容器形状を有し、底壁部(壁部)21の中央に底壁部21を貫通する内側貫通孔22を有し、内側貫通孔22の周りに内側貫通孔構成部23を有する。
内側部材2は、側壁部26の上縁部の最外周部に、環状の内側上枠部24を有し、内側上枠部24の内側に蓋受部25を有している。内側上枠部24は略逆U字形に形成されている。具体的には、内側上枠部24は、内壁部241、横壁部242および外壁部(側壁部)243を有している。内壁部241は、蓋受部25の外縁部から上方に延びている。横壁部242は、内壁部241の上縁部から横方向外側に延びている。外壁部243は、横壁部242の外縁部から下方に延びている。
蓋受部25は、高さ方向において内側上枠部24の上端面よりも蓋5の厚み程度一段下がった状態の環状の平面を有し、この平面に蓋5が配置される。蓋受部25の左右の短辺部には、内側部材2の側壁部26から上方向へ突出した状態のそれぞれ2個の位置決め部27が形成されている。位置決め部27は、各蓋5の載置位置を規定する。
(外側部材3の概要)
図4に示すように、外側部材3は、同様に容器形状を有し、内側に内側部材2が嵌合される。外側部材3は、底壁部(壁部)31を貫通する外側貫通孔32を内側部材2の内側貫通孔22と対向する位置に有し、外側貫通孔32の周りに外側貫通孔構成部33を有している。外側貫通孔32は内側貫通孔22とともに排出部貫通孔11を構成する。
外側部材3は、短辺部の側壁部34の上縁部の最外周部に、外側上枠部35を有している。外側上枠部35は、外側の横方向へ突出しており略逆U字形に形成されている。具体的には、外側上枠部(延設部)35は、内壁部351、横壁部352および外壁部353を有している。内壁部351は、側壁部34の外縁部から上方に延びている。横壁部352は、内壁部351の上縁部から横方向外側に延びている。外壁部353は、横壁部352の外縁部から下方に延びている。なお、側壁部34と内壁部351との境界部は段差形状になっている。また、長辺部の側壁部34の上縁部には、内壁部351および横壁部352を有している。短辺部側と同様に側壁部34と内壁部351との境界部は段差形状になっている。長辺部側の横壁部352は、短辺部側の横壁部352より突出量が小さい。外側上枠部35の上面(横壁部352)には内側部材2の内側上枠部24(外壁部243)の下縁部が当接している。
図5に示すように、外側部材3の底壁部31における長手方向の一方側の端部付近には、注入部貫通孔37が形成され、この注入部貫通孔37における外側部材3の裏面側の端部は断熱部材の注入口371となっている。注入口371はキャップ38にて塞がれている。
外側部材3の内面における注入部貫通孔37の周りには、断熱部材の流動規制部39が形成されている。
流動規制部39は、図4に示すように、流動規制部39の形成位置側とは反対側、すなわち外側部材3の底壁部31における長手方向の一方側とは反対側が開口した、平面視が例えばV字形あるいはU字形の縦壁形状を有する。流動規制部39の上端部は、内側部材2の底壁部21と当接していてもよい。
断熱部材4は、断熱部材4が未形成の容器1を伏せた状態とし、断熱部材4となる発泡成形材料が注入口371から注入されることにより、内側部材2と外側部材3との間の空間に流入して広がり、形成される。この場合、容器1が流動規制部39を有することにより、発泡成形材料は、注入部貫通孔37に近い側の内側部材2の側壁部26と外側部材3の側壁部34との間にいきなり流れ込み難くなっている。すなわち、発泡成形材料は、内側部材2の底壁部21と外側部材3の底壁部31との間に広がった後、四方の側壁部26,34の間に流れ込む。これにより、発泡成形材料を略均等に内側部材2と外側部材3との間の空間に充填することができ、断熱部材4を均一に形成することができる。なお、発泡成形材料の充填は、注入口371側が少し高くなるように容器1を斜めに持ち上げて行うことが好ましい。断熱部材の形成後には、キャップ38によって注入口371に蓋をする。
外側部材3の裏面にはスタンド対応凹部36が形成されている。スタンド対応凹部36には、容器1を図8に示すスタンド101上に載置したときに、スタンド101の上部が入り込むようになっている。
(内側貫通孔構成部23、外側貫通孔構成部33)
図5に示すように、内側貫通孔構成部23は、内側貫通孔22の周りに内側当接部231を有している。外側貫通孔構成部33は、内側当接部231と当接する外側当接部321を外側貫通孔32の周りに有している。内側当接部231と外側当接部321とは第1相互当接部(内側当接部231の下面と外側当接部321の上面)を構成している。
内側当接部231は、外側当接部321に向かって突出した後、内側貫通孔22の中心に向かって横方向に延びている。同様に、外側当接部321は、内側当接部231に向かって突出した後、外側貫通孔32の中心に向かって横方向に延びている。内側当接部231と外側当接部321とは対向する当接面が平坦面である。なお、内側当接部231および外側当接部321は、少なくとも一方のみが上記構成であってもよい。
排出部材12は、内側当接部231と外側当接部321とを挟み込んでいる。排出部材12は、筒状部122、上面側配置部123および下面側配置部124を有している。筒状部122は、排出部貫通孔11すなわち内側貫通孔22および外側貫通孔32を貫通し、内部が排出孔121となっている。上面側配置部123は、内側当接部231の上面側に配置され、下面側配置部124は、外側当接部321の下面側に配置される。排出部材12は、上面側配置部123と下面側配置部124とにより、内側当接部231と外側当接部321とを挟み込んでいる。排出部材12は、例えば、上面側配置部123としてのフランジ部を上端部に有し、円筒形である筒状部122の外周面に雄ねじが形成された部材であり、下面側配置部124は、筒状部122の雄ねじに締結される六角ナットである。これによって、排出部材12は、内側当接部231と外側当接部321とを締結することができる。
また、外側貫通孔構成部33は上方に突出する突部322を有している。突部322は、外側当接部321の外周部に沿って形成され、内側当接部231の外周部および底壁部21に当接、または近接している。したがって、内側当接部231は、外側当接部321の上面かつ突部322の内周部に嵌り込んだ状態である。したがって、容器1を組み立てる際に、外側部材3の内側に内側部材2を配置した場合、内側貫通孔22と外側貫通孔32とを容易に位置を合わせることができる。これにより、内側貫通孔22と外側貫通孔32とのずれを防止して、容器1を組み立てる際の作業性を向上することができる。
なお、突部322は環状である必要はなく、外側当接部321の外周部に沿って分散して形成されていてもよい。
(内側上枠部24および外側上枠部35の構造)
図6は、内側部材2の内側上枠部24と外側部材3の外側上枠部35の構造を示す縦断面図(上の図)、栓13の支持構造を示す縦断面図(下の図)である。図7は、栓13に連結されたチェーンの取り付け構造を示す斜め下からの斜視図(上の図)、上記チェーンが取り付けられる取付け部を示す斜め下からの斜視図(下の図)である。
図6に示すように、外側部材3の外側上枠部35は、内壁部351から上方に延びた環状の壁形状の対向部357を有している。対向部357は、内側上枠部24の外壁部243の内側に位置し、水平方向において内側上枠部24すなわち外壁部243と対向している。対向部357の上縁部と内側上枠部24の横壁部242の下面との間には、漏れ防止部材17が設けられている。漏れ防止部材17は、空気は通すが断熱部材4となる発泡成形材料を通さない部材であり、例えばスポンジからなる。このような内側上枠部24および外側上枠部35の構成により、内側部材2の内側上枠部24と外側部材3の外側上枠部35との合わせ目から、断熱部材がはみ出す事態を防止することができる。
(栓13の支持構造)
図6および図7に示すように、栓13にはチェーン(連結部材)14の一端部が連結されており、チェーン14の他端部は、外側部材3の外側上枠部(延設部)35における取付け部354に取り付けられている。取付け部354は、外側上枠部35を構成する内壁部351、横壁部352および外壁部353に連結して形成されたリブ形状のものである。チェーン14の他端部は、ねじ15およびナット16にて取付け部354に取り付けられている。取付け部354には、ねじ15を通す取付け孔356が形成されている。
外側上枠部35(横壁部352)における取付け部354の近傍には、栓13の外径よりも小径の開口部355が形成されている。開口部355の周りにおける外側上枠部35(横壁部352)の上面は、非使用時における栓13の配置部である水平部となっている。したがって、栓13を開口部355の上に配置した場合、チェーン14は開口部355を通過して取付け部354に達する。このような構成によれば、チェーン14を折り返すようにして水平部に置くことが可能であり、この場合にはチェーン14の上下方向の長さが短くなり、チェーン14が地面に付かないようにすることができる。
なお、栓13を外側部材3の外側上枠部35(取付け部354)と連結する部材は、チェーン14に限定されず、可撓性を有する部材や柔軟に変形可能な部材等の連結部材であればよい。また、チェーン14の取り付け位置は、外側上枠部35に限定されず、例えば容器1の内部である収容空間の外部に、横方向に延びた延設部であればよい。
(容器1の使用状態)
図8は、容器1をスタンド101の上に配置した状態を示す斜視図(上の図)、この状態から上下反転させた状態を示す斜視図(中間の図)、および上記スタンド101を示す斜視図である。
図8に示すように、容器1は通常にはスタンド101の上に配置して使用される。この場合、容器1のスタンド対応凹部36にはスタンド101の上部が嵌り込み、スタンド101上で容器1は横方向に移動せず、安定した状態である。容器1をスタンド101の上に配置した状態では、図5に示すように、注入口371を塞ぐキャップ38の下にスタンド101の上部が位置する。これにより、スタンド101によってキャップ38の外れを防止することができる。
(容器1が蓋5を備えた構成)
図9は、容器1の上面の一部を1枚の蓋5にて塞いだ状態示す斜視図(上の図)、並びに上記蓋5の斜め上方からの斜視図および上記蓋5の斜め下方からの斜視図(下の図)である。図10は、容器1の上面の全てを3枚の蓋5にて塞いだ状態示す斜視図(上の図)、および容器1においてチェーン14が容器1の上面に配置した蓋5の下を通過した状態を縦断面にて示す斜視図(下の図)である。
図9および図10に示すように、容器1は、例えば3分割した蓋5を備え、容器1を使用する目的や環境等に応じて、適当な枚数の蓋5にて上面を覆うことができる。容器1は、スタンド101の上に配置し、例えば氷水および飲用ボトルや飲用缶を収容することができる。
蓋5は、短辺部の側面に凹形状の第1切欠き形状部51を有し、短辺部の下面に凹形状の第2切欠き形状部52を有している。なお、第1切欠き形状部51および第2切欠き形状部52は、連続した一つの凹部であってもよい。蓋5は、さらに、上面における長手方向の中央に例えば長方形の上面第1凹部53を有し、上面第1凹部53の左右の位置に例えば長円形の上面第2凹部54を有している。
例えば、容器1の上面、詳細には蓋受部25に1枚の蓋5を配置した場合(図9の上の図)、蓋5の上面第2凹部54には容器1が収容している飲用ボトルや飲用缶を陳列することができる。上面第1凹部53は、例えば飲用ボトルや飲用缶を販売する場合に、金銭の授受のための金銭の配置領域として使用することができる。また、容器1は上面を塞ぐ蓋5が3分割すなわち複数に分割されているので、特に、夏場など、気温が高くなる季節には、一部の蓋5のみを開けて内容物を出し入れできるので、容器1内部の温度の上昇や氷が溶けることを抑制可能である。
容器1に栓13をした状態にて、容器1の上面であって、最も取付け部354に近い位置に蓋5を配置する場合(図10の下の図)、チェーン14を第1切欠き形状部51および第2切欠き形状部52を通るように配置することにより、チェーン14と蓋5が干渉することなく、蓋5を配置することができる。
容器1の上面の全てを3枚の蓋5にて塞ぐ場合(図10の上の図)、各蓋5の位置は、位置決め部27によって容易に位置決めすることができる。
(容器1の主たる利点)
本実施形態の容器1は、後加工にて貫通孔を開けずに済むので、断熱部材4と内側部材2または外側部材3との間に隙間が生じてしまうといった不具合を防ぐことができる。これにより、容器1の保冷性および保温性の低下を防止することができる。
また、内側部材2の内側当接部231と外側部材3の外側当接部321とが排出部材12によって挟み込まれるので、容器1の排出部貫通孔11となる内側貫通孔22または外側貫通孔32から断熱部材4がはみ出し難い。さらに、内側貫通孔22の周りと外側貫通孔32の周りとの間に隙間が生じ、その隙間から例えば容器内の収容物(氷水の水分)や洗浄液等が侵入し、内側部材2と外側部材3との間に溜まる事態を防止することができる。
〔変形例〕
本発明の変形例について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図11は、図5に示した排出部貫通孔11部分の第1変形例(上の図)、第2変形例(中間の図)および第3変形例(下の図)を示す縦断面図である。
図5の例では、排出部材12の上面位置は、内側部材2の底壁部21の上面位置と略一致していた。これに対し、第1変形例では、内側当接部231の外側当接部321方向への突出量は図4の場合よりも大きくなっているため、排出部材12の上面位置は、内側部材2の底壁部21の上面位置よりも一段下がった位置となっている。このために、突部322は、外側当接部321の外周部に沿って形成され、内側当接部231の外周部に当接、または近接している。第1変形例において、内側貫通孔22と外側貫通孔32とのずれを防止して、容器1を組み立てる際の作業性を向上することができる点は、図5の例と同様である。
図5の例および第1変形例では、排出部材12の下端部は、底壁部31の下面よりも上の位置となっている。これに対し、第2変形例では、排出部材12の下端部は、底壁部31の下面よりも下の位置、すなわち底壁部31の下面よりも下方へ突出している。このために、内側当接部231の外側当接部321方向への突出量は第1変形例の場合よりも大きく、外側当接部321の内側当接部231方向への突出量は、第1変形例の場合よりも小さくなっている。また、排出部材12の下面側配置部124の下面位置は底壁部31の下面位置と略一致している。
さらに、第2変形例では、外側貫通孔構成部33の突部322に代えて、内側貫通孔構成部23が下方に突出する突部232を有している。突部232は、内側当接部231の外周部に沿って形成され、外側当接部321の外周部および底壁部31に当接、または近接している。したがって、外側当接部321は、内側当接部231の下面かつ突部232の内周部に嵌り込んだ状態である。第2変形例において、内側貫通孔22と外側貫通孔32とのずれを防止して、容器1を組み立てる際の作業性を向上することができる点は、図5の例と同様である。
第3変形例では、内側貫通孔構成部23の内側当接部231は、外側当接部321に向かって突出した後、内側貫通孔22の中心に向かって横方向に延び、その後、外側当接部321に向かって下向きに延びた下方突部233を有している。下方突部233は、外側当接部321の内周側縁部と当接している。下方突部233と外側当接部321の内周側縁部とは第1相互当接部を構成している。
外側貫通孔構成部33の外側当接部321は、内側当接部231に向かって突出した後、外側貫通孔32の中心に向かって横方向に延びている。外側貫通孔構成部33は、外側当接部321から内側当接部231へ向かって上方へ突出する上方突部323を有している。上方突部323は、内側貫通孔構成部23の下方突部233の外周部に沿って形成されており、側端部が下方突部233の外周部と近接、または当接し、上端部が内側当接部231の下面と当接している。上方突部323の上端部と内側当接部231の下面とは第2相互当接部を構成している。
排出部材12は、上面側配置部123と下面側配置部124とにより、第1相互当接部(内側当接部231の下方突部233の下端部と外側当接部321の上面)および第2相互当接部(上方突部323の上端部と内側当接部231の下面)を挟み込んだ状態となっている。
また、内側貫通孔構成部23の下方突部233は、外側貫通孔構成部33の上方突部323の内周部に嵌り込んだ状態となっている。したがって、容器1を組み立てる際に、外側部材3の内側に内側部材2を配置した場合、内側貫通孔22と外側貫通孔32とを容易に位置合わせることができる。これにより、内側貫通孔22と外側貫通孔32とのずれを防止して、容器1を組み立てる際の作業性を向上することができる。なお、内側当接部231の形状と外側当接部321の形状とは逆であってもよい。
実施形態では、第1相互当接部(内側当接部231、下方突部233、外側当接部321)または第2相互当接部(上方突部323、内側当接部231)が本発明の「当接部、第1当接部、または、第2当接部」に相当する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 容器
2 内側部材
3 外側部材
4 断熱部材
5 蓋
11 排出部貫通孔
12 排出部材
13 栓
14 チェーン(連結部材)
17 漏れ防止部材
21,31 底壁部
22 内側貫通孔
23 内側貫通孔構成部
24 内側上枠部
26,34 側壁部
32 外側貫通孔
33 外側貫通孔構成部
35 外側上枠部(延設部)
37 注入部貫通孔
38 キャップ
51 第1切欠き形状部
52 第2切欠き形状部
121 排出孔
122 筒状部
123 上面側配置部
124 下面側配置部
231 内側当接部
232,322 突部
233 下方突部
241 内壁部
242 横壁部
243 外壁部
321 外側当接部
323 上方突部
354 取付け部
357 対向部
371 注入口

Claims (2)

  1. 壁部を貫通する内側貫通孔を有し、前記内側貫通孔の周りに当接部を有する内側部材と、
    内側に前記内側部材が嵌合され、壁部を貫通する外側貫通孔を前記内側貫通孔と対向する位置に有し、前記内側部材の前記当接部と当接する当接部を前記外側貫通孔の周りに有する外側部材と、
    前記内側部材と前記外側部材との間の空間に設けられた断熱部材と、
    排出孔を有し、前記内側貫通孔と前記外側貫通孔とを貫通するように設けられ、前記内側部材の前記当接部と前記外側部材の前記当接部とを挟み込む排出部材と、
    前記排出孔を塞ぐ栓、および前記栓に連結された連結部材と、を備え、
    容器内部である収容空間の外部に、横方向に延びて、非使用時における前記栓を配置する延設部を有し、
    前記延設部には前記栓の外径よりも小径の開口部が形成され、
    前記連結部材の前記栓側とは反対側の端部は、前記開口部を通した状態にて前記延設部の下面側で、前記開口部の近傍に形成された取付け部に取り付けられ、
    前記栓を前記開口部の上に配置した場合、前記連結部材は上下方向に折り返されて前記延設部の下面側に配置されることを特徴とする容器。
  2. 壁部を貫通する内側貫通孔を有し、前記内側貫通孔の周りに当接部を有する内側部材と、
    内側に前記内側部材が嵌合され、壁部を貫通する外側貫通孔を前記内側貫通孔と対向する位置に有し、前記内側部材の前記当接部と当接する当接部を前記外側貫通孔の周りに有する外側部材と、
    前記内側部材と前記外側部材との間の空間に設けられた断熱部材と、
    排出孔を有し、前記内側貫通孔と前記外側貫通孔とを貫通するように設けられ、前記内側部材の前記当接部と前記外側部材の前記当接部とを挟み込む排出部材と、
    前記排出孔を塞ぐ栓、および前記栓に連結された連結部材と、を備え、
    容器内部である収容空間の外部に、横方向に延びた延設部を有し、
    前記延設部には開口部が形成され、
    前記連結部材の前記栓側とは反対側の端部は、前記開口部を通した状態にて前記延設部に形成された取付け部に取り付けられ、
    前記内側部材は、
    側壁部の上縁部に内側上枠部と、
    前記内側上枠部の内側に前記横方向に長い平面視長方形状の蓋を1枚または複数枚配置可能な蓋受部と、を有し、
    前記蓋受部は、前記内側上枠部の上端面よりも前記蓋の厚み程度一段下がった状態の環状の平面を有し、
    前記蓋は、
    短辺部の側面に前記連結部材を挿通可能な凹形状の第1切欠き形状部を有し、
    短辺部の下面に前記連結部材を挿通可能な凹形状の第2切欠き形状部を有することを特徴とする容器。
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