JP7390643B2 - 振動抑制方法及び振動抑制装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動抑制方法及び振動抑制装置に関する。
特許文献1は振動抑制装置を開示する。振動抑制装置は、工作機械が送り軸指令に応じて駆動した時に発生する振動を抑制する為、送り軸指令に補償トルク指令を付加する。補償トルク指令は、振動の位相に対して逆位相となる波形を有する。該時、振動の振幅は補償トルク指令により減少するので、工作機械は振動を抑制できる。
特開2019-153085号公報
工作機械が送り軸指令に応じて駆動する時に生じる振動の周波数が、送り軸指令の条件に応じて複数発生する時がある。該時、特許文献1の如く補償トルク指令を用いる方法は複数の周波数の振動を全て抑制できない時がある。
本発明の目的は、工作機械が送り軸指令に応じて駆動する時に発生する振動を適切に抑制できる振動抑制方法、及び振動抑制装置を提供することである。
本発明の第一態様に係る振動抑制方法は、モータの加速度を制御する加速度指令に応じた加速度波形を示す入力情報を、前記モータにより駆動する機械装置の振動モデルに入力する入力工程と、前記入力工程により前記入力情報を前記振動モデルに入力した時に前記振動モデルが出力する情報であって、前記機械装置の振動波形の振幅を示す出力情報を取得する取得工程と、前記取得工程により取得した前記出力情報が所定要件を満たす時の前記加速度指令を決定する決定工程と、を備えた振動抑制方法であって、前記振動モデルは、前記機械装置をモデル化した伝達関数を含み、前記入力工程により入力した前記入力情報が示す前記加速度波形のパラメータを、前記モータの駆動に応じて前記機械装置が振動する時の前記振動波形の振幅に変換して前記出力情報を出力し、前記加速度指令は、連続する第一期間、第二期間、第三期間、第四期間に亘り前記モータの加速度を制御し、前記第一期間では、前記モータの加速度が零から第一加速度迄増加し、前記第二期間では、前記モータの加速度が前記第一加速度から零迄減少し、前記第三期間では、前記モータの加速度が零から第二加速度迄減少し、前記第四期間では、前記モータの加速度が前記第二加速度から零迄増加し、前記決定工程は、前記第一期間の長さである第一時間、前記第二期間の長さである第二時間、前記第三期間の長さである第三時間、前記第四期間の長さである第四時間の内何れか二つの時間が同一であり、且つ、他の二つの時間が同一である前記加速度指令を決定することを特徴とする。
第一態様によれば、振動抑制方法により決定した加速度指令で機械装置のモータを駆動することにより、モータの駆動時に発生する機械装置の振動を抑制できる。
第一態様において、前記決定工程は、同一な前記第一時間、前記第二時間、前記第三時間、前記第四時間の内何れか二つの時間を第一軸にとり、前記第一時間、前記第二時間、前記第三時間、前記第四時間の総和を第二軸にとり,前記振幅を第三軸にとったグラフに基づいて、前記二つの時間の組み合わせを決定し、前記第一時間、前記第二時間、前記第三時間、前記第四時間を決定してもよい。該時、最も効果的に振動を抑制できる時間の組み合わせを決定し、モータの駆動時に発生する機械装置の振動を抑制できる。
第一態様において、前記決定工程は、前記第一時間と前記第四時間とが同一であり、且つ、前記第二時間と前記第三時間とが同一である前記加速度指令を決定してもよい。該時、該方法で決定した加速度指令によりモータが駆動する機械装置の振動を、より適切に抑制できる。
第一態様において、前記決定工程は、前記第一時間と前記第四時間が、前記第二時間と前記第三時間より小さい前記加速度指令を決定してもよい。該時、該方法で決定した加速度指令によりモータが駆動する機械装置の振動を、更に抑制できる。
第一態様において、前記決定工程は、前記第一時間と前記第四時間が零である前記加速度指令を決定してもよい。該時、該方法で決定した加速度指令によりモータが駆動する機械装置の振動を、最大限抑制できる。
第一態様において、前記入力工程は、指定周波数を更に示す前記入力情報を前記振動モデルに入力し、前記取得工程は、前記入力工程により前記加速度指令及び前記指定周波数を示す前記入力情報を前記振動モデルに入力した時に前記振動モデルが出力する前記出力情報であって、前記モータの駆動に応じて前記機械装置が前記指定周波数で振動する時の前記振動波形の振幅を示す前記出力情報を取得し、前記決定工程は、前記取得工程により取得した前記出力情報が示す前記振動波形の振幅が所定閾値以下の前記加速度指令を決定してもよい。該時、モータの駆動に応じて機械装置が振動周波数で振動することを、加速度指令により適切に抑制できる。
本発明の第二態様に係る振動抑制装置は、第一態様に係る振動抑制方法により決定した前記加速度指令で前記機械装置の前記モータを制御する制御部を備えたことを特徴とする。第二態様によれば、第一態様と同様の効果を奏することができる。
工作機械1の斜視図。 数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を示すブロック図。 工具4の位置、速度波形、加速度波形を示すグラフ。 工作機械1の振動特性を示すグラフ。 (A)第一条件、(B)第二条件、(C)第三条件の時の加速度波形を示すグラフ。 式(1-1)(1-2)の導出方法を説明する説明図。 主処理の流れ図。 振幅yを示す等高線図(第一条件且つ周波数30Hzの時) 振幅yを示す等高線図(第一条件且つ周波数90Hzの時) 振幅yを示す等高線図(第二条件且つ周波数30Hzの時) 振幅yを示す等高線図(第二条件且つ周波数90Hzの時) 振幅yを示す等高線図(第三条件且つ周波数30Hzの時) 振幅yを示す等高線図(第三条件且つ周波数90Hzの時) 最適化した加速度波形を示すグラフ。
本発明の実施形態を説明する。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は夫々工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。図1に示す工作機械1は主軸9に装着した工具4を回転し、テーブル13上面に保持した被削材3に切削加工を施す機械である。数値制御装置30(図2参照)は工作機械1の動作を制御する。
<工作機械1の概要>
図1を参照し、工作機械1の構造を説明する。工作機械1は、基台2、コラム5、主軸ヘッド7、主軸9、テーブル装置10、工具交換装置20、制御箱6、操作パネル15(図2参照)等を備える。基台2は金属製の略直方体状の土台である。コラム5は基台2上部後方に固定する。主軸ヘッド7はコラム5前面に沿ってZ軸方向に移動可能に設ける。主軸ヘッド7は内部に主軸9を回転可能に支持する。主軸9は主軸ヘッド7下部に装着穴(図示略)を有する。主軸9は該装着穴に工具4を装着し、主軸モータ52(図2参照)の駆動で回転する。主軸モータ52は主軸ヘッド7に設ける。主軸ヘッド7はコラム5前面に設けたZ軸移動機構(図示略)でZ軸方向に移動する。数値制御装置30はZ軸モータ51(図2参照)の駆動を制御することで、主軸ヘッド7をZ軸方向に移動制御する。
テーブル装置10は、Y軸移動機構(図示略)、Y軸テーブル12、X軸移動機構(図示略)、テーブル13等を備える。Y軸移動機構は基台2上面前側に設け、一対のY軸レール、Y軸ボール螺子、Y軸モータ54(図2参照)等を備える。Y軸レールとY軸ボール螺子はY軸方向に延びる。Y軸レールは上面にY軸テーブル12をY軸方向に案内する。Y軸テーブル12は略直方体状に形成し、底部外面にナット(図示略)を備える。該ナットはY軸ボール螺子に螺合する。Y軸モータ54がY軸ボール螺子を回転すると、Y軸テーブル12はナットと共にY軸レールに沿って移動する。故にY軸移動機構はY軸テーブル12をY軸方向に移動可能に支持する。
X軸移動機構はY軸テーブル12上面に設け、一対のX軸レール(図示略)、X軸ボール螺子(図示略)、X軸モータ53(図2参照)等を備える。X軸レールとX軸ボール螺子はX軸方向に延びる。テーブル13は平面視矩形板状に形成し、Y軸テーブル12上面に設ける。テーブル13は底部にナット(図示略)を備える。該ナットはX軸ボール螺子に螺合する。X軸モータ53がX軸ボール螺子を回転すると、テーブル13はナットと共に一対のX軸レールに沿って移動する。故にX軸移動機構はテーブル13をX軸方向に移動可能に支持する。故にテーブル13は、Y軸移動機構、Y軸テーブル12、X軸移動機構により、基台2上をX軸方向とY軸方向に移動する。
工具交換装置20は主軸ヘッド7の前側に設け、円盤型の工具マガジン21を備える。工具マガジン21は外周に複数の工具(図示略)を放射状に保持する。工具交換装置20はマガジンモータ55(図2参照)により工具マガジン21を駆動し、工具交換指令が指示する工具を工具交換位置に位置決めする。工具交換指令はNCプログラムで指令する。工具交換位置は工具マガジン21の最下部位置である。工具交換装置20は主軸9に装着する工具4と工具マガジン21に取り付けられた工具とを主軸ヘッド7の上昇、工具マガジン21の回転、主軸ヘッド7の下降の一連の動作により入れ替え交換する。
制御箱6は数値制御装置30(図2参照)を格納する。数値制御装置30は、工作機械1に設けたZ軸モータ51、主軸モータ52、X軸モータ53、Y軸モータ54(図2参照)を夫々制御し、テーブル13上に保持した被削材3と主軸9に装着した工具4を相対移動して各種加工を被削材3に施す。各種加工とは、ドリル、タップ等を用いた穴空け加工、エンドミル、フライス等を用いた側面加工等である。
操作パネル15(図2参照)は、例えば工作機械1を覆うカバー(図示略)の外壁に設ける。操作パネル15は入力部16と表示部17(図2参照)を備える。入力部16は各種情報、操作指示等の入力を受け付け、数値制御装置30に出力する。表示部17は数値制御装置30からの指令に基づき、各種画面を表示する。
<電気的構成>
図2を参照し、数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を説明する。数値制御装置30と工作機械1は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶装置34、入出力部35、駆動回路51A~55A等を備える。CPU31は数値制御装置30を統括制御する。ROM32は、主プログラム等を記憶する。主プログラムは、主処理(図7参照)を実行する為のプログラムである。主処理は、NCプログラムを一行ずつ読み込んで各種動作を実行する。NCプログラムは各種制御指令を含む複数行で構成し、工作機械1の軸移動、工具交換等を含む各種動作を行単位で制御する。RAM33は各種情報を一時的に記憶する。記憶装置34は不揮発性であり、NCプログラム、各種情報を記憶する。CPU31は作業者が操作パネル15の入力部16で入力したNCプログラムに加え、外部入力で読み込んだNCプログラム等を記憶装置34に記憶できる。
駆動回路51AはZ軸モータ51とエンコーダ51Bに接続する。駆動回路52Aは主軸モータ52とエンコーダ52Bに接続する。駆動回路53AはX軸モータ53とエンコーダ53Bに接続する。駆動回路54AはY軸モータ54とエンコーダ54Bに接続する。駆動回路55Aはマガジンモータ55とエンコーダ55Bに接続する。Z軸モータ51、主軸モータ52、X軸モータ53、Y軸モータ54、マガジンモータ55は何れもサーボモータである(以下、総称する場合は単にモータ50と称す)。駆動回路51A~55AはCPU31から指令を受け、対応する各モータ51~55に駆動電流を夫々出力する。駆動回路51A~55Aはエンコーダ51B~55Bからフィードバック信号を受け、位置と速度のフィードバック制御を行う。入出力部35は操作パネル15の入力部16と表示部17に夫々接続する。
<送り軸制御(加減速処理)>
被削材3に対して工具4をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に夫々移動するNCプログラムの指令(以下、送り軸指令と称す。)に基づき、工作機械1が駆動する場合を例示する。以下、被削材3に対して工具4をZ軸方向に沿って下向きに移動する時を例示して説明する。詳細説明は省略するが、被削材3に対して工具4をX軸方向、Y軸方向に夫々移動して加工する時も同様である。図3に示すグラフの縦軸は、Z軸方向の位置(図3(A))、速度(図3(B)(C))、加速度(図3(D))を示す。図3(A)~(D)は、縦軸において零より下側がZ軸の正領域であり、零より上側がZ軸の負領域である。図3(A)において、所定の基準位置にある工具4の位置を示すZ軸座標を零で示す。基準位置よりも下側にある工具4の位置を示すZ軸座標を正の値で示す。図3(B)~(D)において、工具4が下向きに移動する時の速度及び加速度を正の値で示し、上向きに移動するときの速度及び加速度を負の値で示す。
CPU31はNCプログラムの送り軸指令を読み込んだ時、主軸9を保持した主軸ヘッド7を送り軸指令により指定した位置まで移動する為、主軸ヘッド7の目標位置の時系列データを生成する。CPU31は、所定周期で目標位置のデータを駆動回路51Aに出力する。駆動回路51Aは、CPU31が出力した目標位置のデータに基づき、Z軸モータ51を駆動する。Z軸モータ51は、主軸ヘッド7を介して工具4を目標位置までZ軸方向に移動する。CPU31が駆動回路51Aに目標位置のデータを入力する都度、駆動回路51AはZ軸モータ51を駆動する。これにより、工具4は、送り軸指令により指定した位置(以下、指令位置と称す。)に最終的に到達する(図3(A)参照)。送り軸指令に基づきCPU31が実行する上記の制御を、送り軸制御と称す。
上記において目標位置の時系列データを生成する時、初めにCPU31は、指令位置まで工具4がZ軸方向に移動する時の速度が一定に推移するように、各目標位置を決定する(図3(B)参照)。次にCPU31は、速度の時系列変化を示す波形(以下、速度波形と称す。)の立ち上がり特性及び立ち下がり特性に対応する加減速特性を調整する(図3(C)(D)参照)。以下、速度波形の加減速特性を調整する処理を、加減速処理と称す。加減速処理を実行した速度波形の立ち上がり及び立ち下がりの夫々の傾きは、工具4の加速度に対応する。
CPU31は、加減速処理を実行した速度波形に基づき、所定周期毎の目標位置を決定する。CPU31は、決定した目標位置のデータを所定周期で駆動回路50Aに出力する。該時、図3(C)に示すように、駆動回路51Aが駆動するZ軸モータ51により移動する工具4は、移動開始時に加速期間Paで加速し、移動終了時に減速期間Pdで減速する。以下、加速期間Paの長さを加速時間Taと称し、減速期間Pdの長さを減速時間Tdと称す。
以下、CPU31がNCプログラムの送り軸指令に基づき駆動回路50Aに出力する制御指令を、加速度指令と称す。加速度指令は、工具4を加速する加速指令、及び、工具4が減速する減速指令を含む概念である。図3(D)は、加速度指令に応じて工具4が移動した時の加速度の時系列変化(以下、加速度波形と称す。)を示す。加速期間Paにおいて工具4の加速度が増加する期間を第一期間Pと称し、第一期間Pの長さを第一時間Tと称す。第一期間Pでは、モータ50の加速度が零から第一加速度A迄増加する。加速期間Paにおいて工具4の加速度が減少する期間を第二期間Pと称し、第二期間Pの長さを第二時間Tと称す。第二期間Pでは、モータ50の加速度が第一加速度Aから零迄減少する。減速期間Pdにおいて工具4の加速度が減少する期間を第三期間Pと称し、第三期間Pの長さを第三時間Tと称す。第三期間Pでは、モータ50の加速度が零から第二加速度A迄減少する。減速期間Pdにおいて工具4の加速度が増加する期間を第四期間Pと称し、第四期間Pの長さを第四時間Tと称す。第四期間Pでは、モータ50の加速度が第二加速度Aから零迄増加する。
加速度指令は、連続する第一期間P~第四期間Pに亘りモータ50の加速度を制御する。第一期間Pの開始から第四期間Pの終了迄の長さを、加減速時間Tsumと称す。第一時間T~第四時間Tを、加減速時定数Tαと総称する。
尚、加速度指令に応じた加速度波形は、図3(D)に示す場合に限らず、例えば、第二期間Pと第三期間Pとの間に加速度0で推移する期間を含む時もある。以下では、説明を容易化する為、図3(D)に示すように加速度0で推移する期間を含まない加速度波形であることを前提とする。
<補償トルクによる振動抑制>
加速度指令に応じて工具4が移動することで発生する工作機械1の振動を、加速度指令とは別の補正トルク指令により抑制する方法がある。補正トルク指令は、工作機械1の振動と逆位相の振動を発生する為の指令である。例えば、加速度指令により工具4がZ軸方向に移動する時、工作機械1の主軸ヘッド7がZ軸方向に90Hzで振動する時がある。該時、90Hzに振動のピークを有し、且つ、振動の位相と逆位相である補正トルク指令を用いて、主軸ヘッド7のZ軸方向の振動を抑制する。
加速度指令により工具4がZ軸方向に移動する時に発生する工作機械1の振動周波数の成分は、主軸ヘッド7がZ軸方向に振動する時の周波数90Hzだけでなく、工作機械1全体が振動する時の周波数30Hzもある(図4参照)。又、工作機械1全体が振動する時の周波数は、工具4のZ軸方向の移動距離に応じて30Hzから変動する時がある。該時、補正トルク指令により工作機械1全体の振動を抑制できない時がある。
<加速度指令による振動抑制>
数値制御装置30のCPU31は、補正トルク指令により抑制できない振動を抑制する為、送り軸指令に応じて駆動回路50Aに出力する加速度指令の加速度波形を決定する。より詳細には、CPU31は、工作機械1の振動モデルを用いて、補正トルク指令により抑制できない振動を加速度指令により抑制するのに適切な加速度波形を示すパラメータを決定する。該パラメータは、加減速時定数Tαである第一時間T、第二時間T、第三時間T、第四時間Tの大小関係を含む。
図5に示すように、振動モデルは、工作機械1の振動特性をモデル化した伝達関数G(s)を含む。伝達関数G(s)は、加速度波形を示すパラメータ及び指定周波数を入力情報として振動モデルに入力した時、振動波形の振幅を生成する。振動波形の振幅は、加速度波形に基づいてモータ50が駆動し工具4が移動したことに応じて工作機械1が指定周波数で振動する時の振動量を示す。言い換えれば、伝達関数G(s)は、加速度波形を変換して振動波形を生成する。振動モデルは、伝達関数G(s)が生成した振動波形を示す出力情報を出力する。
伝達関数G(s)は、工作機械1の振動特性をモデル化したものである。ここでは、一般的な二次系の伝達関数である式(1-0)を用いる。
Figure 0007390643000001
ここで、振動モデルは加減速時定数Tαである第一時間T~第四時間Tの大小関係(以下、「加減速時定数Tαの大小関係」という。)毎に規定する。より詳細には、振動モデルは、以下で示す加減速時定数Tαの大小関係の三つの条件(第一条件~第三条件)の夫々で規定する。
・第一条件:T=T、T=T(図5(A)参照)
・第二条件:T=T、T=T(図5(B)参照)
・第三条件:T=T、T=T(図5(C)参照)
<第一条件:T=T、T=T
第一時間Tと第四時間Tが同一且つ第二時間Tと第三時間Tが同一の時(T=T、T=T、図5(A)参照)、振幅yは式(1-1)の関係を満たし、送り量Lは式(1-2)の関係を満たす。尚、振幅yは、モータ50の駆動に応じて工作機械1が振動する時の振幅を示す。送り量Lは、工具4のZ軸方向の送り量を示す。Jは、加減速波形の第一期間Pにおける躍度を示す。ωは、振動の角周波数であり、ω=2πf(fは指定周波数)である。aは、第一時間Tに対する第二時間Tの比(T/T)を示す。
Figure 0007390643000002
Figure 0007390643000003
尚、式(1-1)の導出方法の概略は次の通りである。初めに、図6(A)に示す4つのステップ入力波形R、R、R、Rを定義する。ステップ入力波形R、R、R、Rの加算結果は、図6(B)に示すように、第一条件における躍度波形Jである。ステップ入力波形R、R、R、Rに対する伝達関数G(s)の応答y,y,y,yは、式(1-3)~(1-6)で導出する。
Figure 0007390643000004
,y,y,yを加算して整理することで、躍度波形Jに対する伝達関数G(s)の振幅を示す数式(1-1)を導出する。尚、演算容易化のためζ=0とする。
式(1-2)の導出方法の概略は次の通りである。図6(B)に示す躍度波形Jを積分して加速度波形を示す数式を導出する。次に図6(C)に示す加速度波形を示す数式を積分して図6(D)に示す速度波形を示す数式を導出する。次に、速度波形を示す数式を積分して、図6(E)に示す送り量を示す数式を導出する。次に、導出した送り量の数式について、第一条件(T=T、T=T)を適用して変数を整理することにより、式(1-2)を導出する。
<第二条件:T=T、T=T
第一時間Tと第二時間Tが同一且つ第三時間Tと第四時間Tが同一の時(T=T、T=T、図5(B)参照)、振幅yは式(2-1)の関係を満たし、送り量Lは式(2-2)の関係を満たす。aは、第一時間Tに対する第三時間Tの比(T/T)を示す。尚、式(2-1)(2-2)の導出方法は、式(1-1)(1-2)の導出方法と略同一であるので、説明を省略する。
Figure 0007390643000005
Figure 0007390643000006
<第三条件:T=T、T=T
第一時間Tと第三時間Tが同一且つ第二時間Tと第四時間Tが同一の時(T=T、T=T、図5(C)参照)、振幅yは式(3-1)の関係を満たし、送り量Lは式(3-2)の関係を満たす。aは、第一時間Tに対する第二時間Tの比(T/T)を示す。尚、式(3-1)(3-2)の導出方法は、式(1-1)(1-2)の導出方法と略同一であるので、説明を省略する。
Figure 0007390643000007
Figure 0007390643000008
尚、式(1-2)(2-2)(3-2)に因れば、送り量Lを指定した時、第一加速度Aを第一時間Tと加減速時間Tsumの二つの変数で表すことができる。躍度Jは、J=A/Tの関係を満たす。故に、躍度Jは、第一時間Tと加減速時間Tsumの二つの変数で表すことができる。
故に、CPU31は、加速度波形を示すパラメータとして、加減速時定数Tαの大小関係(第一条件~第三条件の何れか)、送り量L、第一時間T、加減速時間Tsum、及び指定周波数を上式に代入し、振動波形の振幅yを算出する。CPU31は、パラメータを変更しながら、振動波形の振幅yを算出する処理を繰り返す。CPU31は、算出した振動波形の振幅yが所定閾値Thよりも小さくなる時の加速度波形を示すパラメータを、指定周波数の振動を抑制する為の加速度指令の加速度波形を示すパラメータとして決定できる。
<主処理>
図7を参照し、数値制御装置30のCPU31が実行する主処理について説明する。CPU31は、記憶装置34に記憶したプログラムを読み出して実行することにより、主処理を実行する。
CPU31は、振動モデルに入力する入力情報として、加速度指令の加速度波形を示すパラメータを決定する(S11)。決定するパラメータは、加減速時定数Tαの大小関係(第一条件(T=T、T=T)、第二条件(T=T、T=T)、第三条件(T=T、T=T)の何れか)、第一時間T、加減速時間Tsumである。送り量Lは工作機械の送り軸指令によって決定するパラメータである。指定周波数は工作機械1が振動しやすい周波数(固有振動数)に基づき決定するパラメータであり、主処理の前に決定済みであるものとする。CPU31は、決定したパラメータを含む入力情報を、振動モデルに入力する(S13)。該時、振動モデルの伝達関数G(s)は、入力情報が示す加速度波形に基づくモータ50の駆動に応じて工作機械1が指定周波数で振動する振動波形を生成する。振動モデルは、振動波形の振幅yを示す出力情報を出力する。CPU31は、振動モデルが出力した出力情報を取得する(S15)。
CPU31は、加速度指令の加速度波形を示すパラメータの組合せを、S11の処理により全て決定したか判定する(S17)。CPU31は、パラメータの組合せを全て決定していないと判定した時(S17:NO)、処理をS11に戻す。CPU31は、加減速時定数Tαの大小関係、第一時間T、加減速時間Tsumの各々を変更して別の組み合わせを決定し(S11)、決定したパラメータに基づいてS13、S15の処理を繰り返す。CPU31は、パラメータの組合せを全て決定したと判定時(S17:YES)、処理をS19に進める。CPU31は、図8~図13に示すグラフに基づき、指定周波数の振動を抑制する為の加速度指令に対応する加速度波形のパラメータを、以下の方法で特定する(S19)。
図8~図13は、振動モデルが出力した振動波形の振幅yを、第一時間Tと加減速時間Tsumを変数として示したグラフである。グラフは、第一軸、第二軸、第三軸を基準軸とした三次元グラフを二次元的に示してある。第一軸は横軸に対応し、第一時間Tを示す。第二軸は縦軸に対応し、加減速時間Tsumを示す。第三軸は、第一軸及び第二軸と直交し、振動波形の振幅yを示す。振幅yは等高線図で示してある。尚、第一軸で示す第一時間Tは、第一条件において第四時間Tと一致し、第二条件において第二時間Tと一致し、第三条件として第三時間Tと一致する。第二軸で示す加減速時間Tsumは、第一時間T、第二時間T、第三時間T、第四時間Tの総和に対応する。
図8、図9は、加減速時定数Tαの大小関係として第一条件(T=T、T=T)を入力した時の結果を示す。図10、図11は、加減速時定数Tαの大小関係として第二条件(T=T、T=T)を入力した時の結果を示す。図12、図13は、加減速時定数Tαの大小関係として第三条件(T=T、T=T)を入力した時の結果を示す。図8、図10、図12は、送り量1mm、指定周波数30Hzを入力した時の結果を示す。図9、図11、図13は、送り量1mm、指定周波数90Hzを入力した結果を示す。
一例として、補正トルク指令により抑制できない工作機械1の振動の周波数が30Hzであることを前提とする(図8、図10、図12参照)。又、振幅yを判断する時の所定閾値Thとして5が予め設定してあることを前提とする。該時、CPU31は、図8、図10、図12に示すグラフの内振幅yが5以下の第一時間T及び加減速時間Tsumの組合せを決定する。又、CPU31は、対応する加減速時定数Tαの大小関係と、決定した第一時間T及び加減速時間Tsumに基づき、第二時間T、第三時間T、第四時間Tを更に決定する。該パラメータは、指定周波数の振動を抑制する為の加速度指令に対応する加速度波形のパラメータに対応する。
尚、工作機械1による切削加工に要する時間を短縮化する為に、加減速時間Tsumは短い方が好ましい。故に、CPU31は、図8、図10、図12に示すグラフの内振幅yが5の等高線が第二軸と交差する点での加減速時間Tsumが最も小さい第一条件(図8参照)を、最も適切な加速度波形のパラメータとして決定する。より詳細には、CPU31は、第一時間Tと第四時間Tが同一且つ第二時間Tと第三時間Tが同一である第一条件(図8参照)を、加速度指令の加速度波形を示すパラメータとして決定する。
又、図8において振幅yが5の等高線は、第一時間T1が約0.04から0に向けて減少する程、対応する加減速時間Tsumは短くなる。故に、CPU31は、図14(A)に示すように、第一条件において第一時間Tと第四時間Tが第二時間Tと第三時間Tよりも小さくなるパラメータを、加速度指令を示す最適な加減速波形のパラメータとして決定する。更にCPU31は、図14(B)に示すように、第一時間Tと第四時間Tが最も小さくなる時、即ち、第一時間Tと第四時間Tが零となるパラメータを、加速度波形を示すより最適な加速度波形のパラメータとして決定する。
CPU31は、上記にて決定した各要件を満たす第一時間T~第四時間Tを更に決定し(S19)、主処理を終了する。
<本実施形態の主たる作用、効果>
数値制御装置30は、工作機械1のモータ50を駆動する為の加速度波形のパラメータを入力情報として振動モデルに入力する(S13)。振動モデルは、入力情報に応じ、振動波形の振幅yを含む出力情報を出力する。数値制御装置30は、振動モデルが出力した出力情報を取得する(S15)。数値制御装置30は、取得した振幅yが所定閾値Th以下となる時の加減速時定数Tαの大小関係を、モータ50の駆動に応じて発生する工作機械1の振動を抑制する為の加速度波形のパラメータとして決定する(S19)。該時、加減速時定数Tαの大小関係は、第一時間Tと第四時間Tとが同一となり、且つ、第二時間Tと第三時間Tとが同一となる。数値制御装置30は、決定したパラメータの加減速波形を示す加速度指令により工作機械1のモータ50を駆動することにより、モータ50の駆動時に発生する工作機械1の振動を抑制できる。特に数値制御装置30は、上記パラメータの加速度波形を示す加速度指令により、補正トルク指令により抑制できない周波数の振動も効果的に抑制できる。
加減速時定数Tαの大小関係としては、第一時間Tと第四時間Tが第二時間Tと第三時間Tよりも小さいほうが好ましい。より好適には、第一時間Tと第四時間Tが零となることが更に好ましい。該時、数値制御装置30は、決定した加速度指令によりモータ50が駆動する工作機械1の振動を、より適切に抑制できる。
数値制御装置30は、指定周波数を更に示す入力情報を、振動モデルに入力する(S13)。振動モデルは、モータ50の駆動に応じて工作機械1が指定周波数で振動する時の振動波形の振幅yを、出力情報として出力する。数値制御装置30は、振幅yが所定閾値Th以下となるようなパラメータの加速度波形を示す加速度指令を決定する。該時、数値制御装置30は、モータ50の駆動に応じて工作機械1が指定周波数で振動することを、加速度指令により適切に抑制できる。例えば数値制御装置30は、補正トルク指令により抑制できない周波数を指定周波数とすることにより、補正トルク指令により抑制できない工作機械1の振動を効果的に抑制できる。
数値制御装置30は、振動モデルが出力した出力情報を示したグラフに基づき、加速度波形の第一時間T~第四時間Tを決定する。該時、数値制御装置30は、最も効果的に振動を抑制できる加減速時定数Tαの大小関係を容易に決定し、モータ50の駆動時に発生する工作機械1の振動を抑制できる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。本発明は、数値制御装置30のCPU31により主処理を実行する場合に限らない。例えば、PC等により主処理を実行してもよい。該時、PC等により主処理を実行することで決定した加速度波形を示す情報を、数値制御装置30に入力してもよい。数値制御装置30は、入力した加速度波形を示す加速度指令により、工作機械1のモータ50を制御してもよい。
数値制御装置30が主処理により決定する加速度波形のパラメータのうち、加減速時定数Tαの大小関係は、上記に限らない。例えば数値制御装置30は、第一時間Tと第二時間Tが同一且つ第三時間Tと第四時間Tが同一である加速度波形、即ち第二条件に対応する加減速時定数Tαの大小関係を有する加速度波形(T=T、T=T)を決定してもよい。又、例えば数値制御装置30は、第一時間Tと第三時間Tが同一且つ第二時間Tと第四時間Tが同一である加速度波形、即ち第三条件に対応する加減速時定数Tαの大小関係を有する加速度波形(T=T、T=T)を決定してもよい。数値制御装置30は、第一時間Tと第四時間Tが第二時間Tと第三時間Tよりも大きい加速度波形を示す加速度指令を決定してもよい。数値制御装置30は、第一時間Tと第四時間Tが零より大きい加速度波形を示す加速度指令を決定してもよい。
数値制御装置30が振動モデルに入力情報として入力する指定周波数は、補償トルク指令により工作機械1の振動を抑制できない周波数に限らない。例えば数値制御装置30は、加速度指令により工具4がZ軸方向に移動する時に発生する工作機械1の振動周波数のうち、補償トルク指令によって工作機械1の振動を抑制できる周波数を入力情報の指定周波数として振動モデルに入力してもよい。数値制御装置30は、該時の出力情報に応じたグラフ(図9、図11、図13参照)に基づき、最適な加速度波形のパラメータを特定して加速度指令を決定してもよい。該時、数値制御装置30は、工作機械1が指定周波数で振動することを抑制できる。故に、数値制御装置30は、補償トルク指令による振動抑制制御を必要とせず、モータ50の駆動時に発生する工作機械1の振動を抑制できる。
数値制御装置30が振動モデルに入力情報として入力する指定周波数は、1つに限らない。例えば数値制御装置20は、30Hzと90Hzの両方において、所定閾値Thを満足する加減速時定数Tα、第一時間T、加減速時間Tsumを決定しても良い。該時、所定閾値Thは夫々の指定周波数に対して、例えばTh30Th90のように指定しても良い。
数値制御装置30が加減速時定数Tα、第一時間T、加減速時間Tsumを決定する時、該パラメータによって生成する送り軸指令により、工作機械1の送り軸のモータ50の最大トルクを超えないことを条件として決定しても良い。また数値制御装置20は、加減速時定数Tα、第一時間Tに下限値を設けても良い。
数値制御装置30は、振動モデルが出力した出力情報を示したグラフに基づき、加速度波形の第一時間T~第四時間Tを決定した。これに対し、数値制御装置30は、振動モデルが出力する振動波形の振幅yをそれぞれ所定閾値Thと比較することによって、加速度波形の第一時間T~第四時間Tを決定してもよい。
<その他>
工作機械1は、本発明の「機械装置」の一例である。S13の処理は、本発明の「入力工程」の一例である。S15の処理は、本発明の「取得工程」の一例である。S19の処理は、本発明の「決定工程」の一例である。数値制御装置30は、本発明の「振動抑制装置」の一例である。
1 :工作機械
4 :工具
30 :数値制御装置
31 :CPU
50 :モータ
50A :駆動回路

Claims (6)

  1. モータの加速度を制御する加速度指令に応じた加速度波形を示す入力情報を、前記モータにより駆動する機械装置の振動モデルに入力する入力工程と、
    前記入力工程により前記入力情報を前記振動モデルに入力した時に前記振動モデルが出力する情報であって、前記機械装置の振動波形の振幅を示す出力情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得した前記出力情報が所定要件を満たす時の前記加速度指令を決定する決定工程と、
    を備えた振動抑制方法であって、
    前記振動モデルは、
    前記機械装置をモデル化した伝達関数を含み、
    前記入力工程により入力した前記入力情報が示す前記加速度波形のパラメータを、前記モータの駆動に応じて前記機械装置が振動する時の前記振動波形の振幅に変換して前記出力情報を出力し、
    前記加速度指令は、
    連続する第一期間、第二期間、第三期間、第四期間に亘り前記モータの加速度を制御し、
    前記第一期間では、前記モータの加速度が零から第一加速度迄増加し、
    前記第二期間では、前記モータの加速度が前記第一加速度から零迄減少し、
    前記第三期間では、前記モータの加速度が零から第二加速度迄減少し、
    前記第四期間では、前記モータの加速度が前記第二加速度から零迄増加し、
    前記決定工程は、
    前記第一期間の長さである第一時間、前記第二期間の長さである第二時間、前記第三期間の長さである第三時間、前記第四期間の長さである第四時間の内何れか二つの時間が同一であり、且つ、他の二つの時間が同一である前記加速度指令として、同一な前記第一時間、前記第二時間、前記第三時間、前記第四時間の内何れか二つの時間を第一軸にとり、前記第一時間、前記第二時間、前記第三時間、前記第四時間の総和を第二軸にとり、前記振幅を第三軸にとったグラフに基づいて、前記二つの時間の組み合わせを決定し、前記第一時間、前記第二時間、前記第三時間、前記第四時間を決定することを特徴とする振動抑制方法。
  2. 前記決定工程は、
    前記第一時間と前記第四時間とが同一であり、且つ、前記第二時間と前記第三時間とが同一である前記加速度指令を決定することを特徴とする請求項1に記載の振動抑制方法。
  3. 前記決定工程は、
    前記第一時間と前記第四時間が、前記第二時間と前記第三時間より小さい前記加速度指令を決定することを特徴とする請求項に記載の振動抑制方法。
  4. 前記決定工程は、
    前記第一時間と前記第四時間が零である前記加速度指令を決定することを特徴とする請求項又はに記載の振動抑制方法。
  5. 前記入力工程は、指定周波数を更に示す前記入力情報を前記振動モデルに入力し、
    前記取得工程は、
    前記入力工程により前記加速度指令及び前記指定周波数を示す前記入力情報を前記振動モデルに入力した時に前記振動モデルが出力する前記出力情報であって、前記モータの駆動に応じて前記機械装置が前記指定周波数で振動する時の前記振動波形の振幅を示す前記出力情報を取得し、
    前記決定工程は、
    前記取得工程により取得した前記出力情報が示す前記振動波形の振幅が所定閾値以下の前記加速度指令を決定することを特徴とする請求項1からの何れかに記載の振動抑制方法。
  6. 請求項1からの何れかに記載の前記振動抑制方法により決定した前記加速度指令で前記機械装置の前記モータを制御する制御部を備えたことを特徴とする振動抑制装置。
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