JP7389979B2 - ゲル状組成物及びこれを含む化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲル状組成物に関し、より具体的には安定性が高いゲル状組成物、及び皮膚への刺激感が少ないゲル状組成物を含む化粧料に関する。
有機変性粘土鉱物は、レオロジーコントロール剤として一般工業用途や化粧品用途として使用されている。例えば非特許文献1には、有機変性ベントナイトの分散処理法として、物理的分散処理法と化学的分散処理法が示されている。ここで、化学的分散処理法としては、極性溶媒としてメタノール等の低分子アルコール類、ケトン類、エーテル類、さらには芳香族有機化合物、酢酸やそれらの混合物が利用できるとしている。
また特許文献1には、有機変性粘土鉱物10~20質量%と、該粘土鉱物を分散し得る非極性有機分散媒と、前記非極性有機分散媒中に分散ないし溶解し得る極性溶媒2~10質量%と、を含むことを特徴とするゲル状組成物が記載され、有機変性粘土鉱物の層間を広げる為に、極性溶媒としてエタノールが使用されている。さらに、特許文献1には、極性溶媒として、エタノールと1,3-ブチレングリコールを併用し得ることが開示されているものの、1,3-ブチレングリコールを利用可能なのは、あくまで、エタノールの一部代替として開示されているに過ぎない。また、例えば非特許文献2に記載されているように、エタノール等の直鎖アルコールは皮膚に刺激感を引き起こす要因となっていることが知られている。
国際公開第2006/137383号
皆瀬慎、有機変性粘土鉱物の工業的利用、オレオサイエンス、第14巻、第5号、第21-25頁(2014) 藤井政志、岡野由莉、正木仁、皮膚刺激感について、日本化粧品技術者会誌、第22巻、第4号、第229-235頁(1989)
そこで、本発明は、安定性が高いゲル状組成物、及びこれを含む、皮膚への刺激感が少ない化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、1,3-ブチレングリコール及び/又はシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを有機変性粘土鉱物の層間を広げるアクティベーターとして含み、且つ、粘度・粘弾性測定装置における、回転粘度測定が可能な剪断速度の内で最も低速の剪断速度で1.5Pa・s以上の粘度を有するゲル状組成物が、高い安定性を有することを見出した。また、当該ゲル状組成物を含む化粧料が、皮膚への刺激感が少ないことを見出した。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]
以下の成分(A)~(C)を含み、
(A)有機変性粘土鉱物
(B)液状油
(C)1,3-ブチレングリコール及び/又はシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
粘度・粘弾性測定装置における、回転粘度測定が可能な剪断速度の内で最も低速の剪断速度で測定される粘度が、1.5Pa・s以上である、ゲル状組成物。
[2]
1,3-ブチレングリコール及び/又はシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールの含有量が、前記ゲル状組成物の総量に対して、1質量%以上である、[1]に記載のゲル状組成物。
[3]
有機変性粘土鉱物の含有量が、前記ゲル状組成物の総量に対して、3質量%以上である、[1]又は[2]に記載のゲル状組成物。
[4]
有機変性粘土鉱物が、カチオン性界面活性剤で変性されたヘクトライト及び/又はモンモリロナイトである、[1]~[3]のいずれかに記載のゲル状組成物。
[5]
[1]~[4]のいずれかに記載のゲル状組成物を含む、化粧料。
[6]
[1]~[4]のいずれかに記載のゲル状組成物を含む、スキンケア化粧料、サンケア化粧料、メイクアップ化粧料、又はヘアケア化粧料。
本発明によれば、安定性が高いゲル状組成物を提供することができる。また、該ゲル状組成物を化粧料に利用することで、皮膚への刺激感が少ない化粧料を提供することができる。
以下、本発明のゲル状組成物及びその具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。しかし、本発明は、以下で説明する具体的な実施形態に限定されるものではない。
本発明のゲル状組成物は、以下の成分(A)~(C)を含む。
(A)有機変性粘土鉱物(以下、「有機変性粘土鉱物(A)」、「成分(A)」ともいう。)
(B)液状油(以下、「液状油(B)」、「成分(B)」ともいう。)
(C)1,3-ブチレングリコール及び/又はシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(以下、「1,3-ブチレングリコール等(C)」、「成分(C)」ともいう。)
本発明において、ゲル状組成物は、特定の粘性を有する組成物であれば特に限定されず、完全に流動性を有する状態に対してその流動性の少なくとも一部を失って半固体状乃至柔軟な固体状の状態である組成物を含む。例えば、組成物がゲル状組成物であることは、該組成物を充填した透明な容器を傾けたとき又は該組成物を容器中で撹拌したときに、目視で該組成物に粘性が観察されることにより確認できる。
本発明のゲル状組成物は、粘度・粘弾性測定装置における、回転粘度測定が可能な剪断速度の内で最も低速の剪断速度で1.5Pa・s以上の粘度を有する。
本発明のゲル状組成物が、1.5Pa・s以上の粘度を有することにより、例えば20℃で静置保管した1ヵ月後の状態において分離することなく、安定に存在する。
本発明のゲル状組成物は、成分(A)として、有機変性粘土鉱物を含む。「有機変性粘土鉱物」とは、有機化合物で変性された粘土鉱物を意味する。
成分(A)としては、公知の有機変性粘土鉱物であればよく、特に限定されないが、例えばモンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイト、スメクタイト等の粘土鉱物の結晶層間に介在する交換性カチオンを、有機カチオン性化合物を用いてイオン交換されたものが挙げられる。この中では、カチオン性界面活性剤で変性されたヘクトライト及びモンモリロナイトが好ましく、カチオン性界面活性剤で変性されたヘクトライトがより好ましく、ヘクトライトの層間カチオンをアルキル4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤でイオン交換して得られるカチオン変性ヘクトライトがさらに好ましい。
成分(A)は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
成分(A)の含有量は、特に限定されないが、ゲル状組成物の総量(100質量%)に対して、下限は、1.5質量%が好ましく、2質量%がより好ましく、3質量%がさらに好ましく、上限は、50質量%が好ましく、40質量%がより好ましく、20質量%がさらに好ましい。より具体的な成分(A)の含有量の範囲は、好ましくは1.5~50質量%であり、より好ましくは2~40質量%であり、さらに好ましくは3~20質量%である。
本発明のゲル状組成物は、成分(B)として、液状油を含む。「液状油」とは、常温かつ単独で液状の形態を有する油を意味する。
成分(B)としては、公知の液状油であればよく、特に限定されないが、例えばジメチコン、シクロメチコン(シクロペンタシロキサン)、フェニルジメチコン、フェニルトリメチコン、ジメチコノール等のシリコーン;オレフィンオリゴマー、スクワラン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、イソドデカン等の炭化水素;オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等の脂肪酸;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セチル、エチルヘキサン酸ステアリル、エチルヘキサン酸イソステアリル、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル、エチルヘキサン酸セトステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ(エチルヘキサン酸/イソノナン酸)ジエチレングリコール、ジオレイン酸グリコール、ジカプリル酸PG、ジ(カプリル/カプリン酸)PG、ジカプリン酸PG、ジオレイン酸PG、エルカ酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリリン、トリエチルヘキサノイン、ジ(カプリル/カプリン酸)ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン、トリイソステアリン、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、エチルヘキサン酸イソセチル、エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、ジネオペンタン酸メチルペンタンジオール、ジネオペンタン酸ジエチルペンタンジオール、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソパルミチン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、PPG-3カプリリルエーテル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリエチルヘキシル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリオクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジエチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジエチルヘキシル、アジピン酸ジブチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチルヘキシル、サリチル酸ブチルオクチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)等のエステル類;オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;及びアーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、ダイズ油、ローズヒップ油、ククイナッツ油、月見草油、ツバキ油、サザンカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、杏仁油、パーム核油、ヒマシ油、ブドウ種子油、綿実油、ホホバ種子油、ヒマワリ種子油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、シア脂油、クランベアビシニカ種子油等の植物油の化粧品用途に使用される公知の油が挙げられる。
成分(B)は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
成分(B)の含有量は、特に限定されないが、ゲル状組成物の総量に対して、下限は、50質量%が好ましく、60質量%がより好ましく、70質量%がさらに好ましく、上限は、95質量%が好ましく、90質量%がより好ましく、85質量%がさらに好ましい。より具体的な成分(B)の含有量の範囲は、好ましくは50~95質量%であり、より好ましくは60~90質量%であり、さらに好ましくは70~85質量%である。
本発明のゲル状組成物は、成分(C)として、1,3-ブチレングリコール及び/又はシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含む。
成分(C)の含有量は、特に限定されないが、ゲル状組成物の総量に対して、下限は、0.5質量%が好ましく、0.75質量%がより好ましく、1質量%がさらに好ましく、上限は、30質量%が好ましく、25質量%がより好ましく、20質量%がさらに好ましい。より具体的な成分(C)の含有量の範囲は、好ましくは0.5~30質量%であり、より好ましくは0.75~25質量%であり、さらに好ましくは1~20質量%である。
本発明のゲル状組成物は、成分(A)~(C)以外の成分をさらに含んでもよいが、該ゲル状組成物を含む化粧料として用いる際にヒトの皮膚に対して刺激感を引き起こす可能性がある成分は含まないことが好ましい。
本発明のゲル状組成物は、該ゲル状組成物を含む化粧料として用いる際に、実質的に室温で液状のアルコールを含まないことが好ましい。
本発明において、ゲル状組成物が、「実質的に室温で液状のアルコールを含まない」とは、室温で液状のアルコールの含有量が、ゲル状組成物の総量(100質量%)に対して、1質量%以下であることを意味する。室温で液状のアルコールの含有量は、好ましくは0.3質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下であり、さらに好ましくは0.01質量%以下である。
ゲル状組成物が、実質的に含まない室温で液状のアルコールとしては、室温で液状の直鎖アルコール及び分岐鎖アルコールであり、より具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t-ブタノールであり、特にエタノールであることが好ましい。
本発明のゲル状組成物において、粘度・粘弾性測定装置における、回転粘度測定が可能な剪断速度の内で最も低速の剪断速度で測定される粘度は、1.5Pa・s以上であり、好ましくは1.75Pa・s以上であり、より好ましくは2.0Pa・s以上である。このような範囲にある粘度を有するゲル状組成物は、安定性が高い。このような範囲にある粘度を有するゲル状組成物を得るためには、後述する本発明のゲル状組成物の製造方法に従ってゲル状組成物を製造すればよい。
粘度・粘弾性測定装置における、回転粘度測定が可能な剪断速度の内で最も低速の剪断速度で測定される粘度は、例えば後述する実施例に記載の方法に準じて測定できる。また例えば、当該粘度は、JIS K 7117-2:1999、特にその付属書Bに記載の方法の少なくとも一部を使用して測定してもよい。
本発明のゲル状組成物は、成分(C)以外の極性物質を含んでいてもよく、極性物質としては、特に限定されないが、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,2-ペンタンジオール等のグリコール類、及び(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、テトラデカン二酸ポリグリセリル-10が挙げられる。ここで、「極性物質」とは、極性を有することにより、有機変性粘土鉱物の層間を広げるアクティベーターとして機能する有機物質を意味する。
本発明のゲル状組成物は、極性物質として、成分(C)を含み、所望により、上記極性物質を含んでもよいが、該ゲル状組成物を含む化粧料として用いる際に、皮膚への刺激感(以下、「皮膚刺激感」ともいう。)を引き起こす可能性がある成分は含まないことが望ましい。皮膚刺激感を引き起こす可能性がある成分とは、室温で液状のアルコールであり、具体的には、室温で液状の直鎖アルコール及び分岐鎖アルコールであり、より具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t-ブタノールであり、特にエタノールであることが好ましい。
本発明のゲル状組成物は、上述した成分以外にも化粧料等で通常許容される添加物をさらに含んでもよい。添加物としては、特に限定されないが、例えば賦形剤、安定剤、矯臭剤、基剤、分散剤、希釈剤、界面活性剤、乳化剤、pH調整剤、保存剤、着色剤、液状油以外の油分(油脂、鉱物油等)、増粘剤、ポリマー、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、細胞賦活剤、酸化防止剤、防腐剤、清涼剤、消臭剤、顔料、染料、香料、糖類、アミノ酸類、ビタミン類、有機酸、有機アミン、植物抽出物等が挙げられる。
本発明の化粧料は、本発明のゲル状組成物を含む。本発明の化粧料は、例えばスキンケア化粧料、サンケア化粧料、メイクアップ化粧料、又はヘアケア化粧料であることが可能である。本発明の化粧料は、より具体的には、液状口紅、油性コンシーラー、油中水型スキンクリーム、化粧下地、リキッドファンデーション、又はリップグロスの形態をとった化粧料である。
本発明の化粧料は、化粧分野において通常使用することのできる添加物をさらに含んでもよい。添加物としては、上述したゲル状組成物に用いられる添加物と同様のものが挙げられる。
本発明によれば、皮膚刺激感が少ない、特にヒトの皮膚への刺激感が少ない、本発明のゲル状組成物を含む化粧料を提供することができる。
本発明の化粧料は、ヒトの皮膚に対して刺激感を引き起こす可能性がある成分は含まないことが好ましい。
本発明の化粧料は、実質的に室温で液状のアルコールを含まないことが好ましい。
本発明において、化粧料が、「実質的に室温で液状のアルコールを含まない」とは、室温で液状のアルコールの含有量が、化粧料の総量(100質量%)に対して、1.0質量%以下であることを意味する。室温で液状のアルコールの含有量は、好ましくは0.3質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下であり、さらに好ましくは0.01質量%以下である。
化粧料が、実質的に含まない室温で液状のアルコールとしては、室温で液状の直鎖アルコール及び分岐鎖アルコールであり、より具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t-ブタノールであり、特にエタノールであることが好ましい。
本発明のゲル状組成物は、成分(A)~(C)を含む組成物に対して、機械的高剪断力を加えることで製造することができる。
本発明のゲル状組成物の製造方法は、成分(A)~(C)を混合し、混合物を得る工程、成分(A)~(C)を混合して得られた混合物に対して、該混合物をゲル状の組成物の形態とするために、機械的高剪断力を加える工程を含む。
ここで、機械的高剪断力を加える方法は、液体を含む流体に対して機械的剪断力を加えて所望の粘度を得る方法であれば特に限定されないが、例えば、試料をホモミキサーにて8000rpmで10分以上分散させた後、さらに3本ローラー処理を行う方法や、ボールミル、ビーズミル、ペイントシェーカー、高圧分散機、マイクロス(奈良機械製作所社製)を使用する方法が挙げられる。
ゲル状組成物の製造方法の具体例としては、機械的高剪断力を加える工程の一部としてホモミキサーを用いて、先ず液状油(B)中にて有機変性粘土鉱物(A)を剥離処理した後、1,3-ブチレングリコール等(C)の添加によって会合体を形成させることが好ましい。
本発明の化粧料の製造方法は、特に限定されず、化粧分野において用いられる公知の方法を採用することができる。本発明のゲル状組成物と、必要に応じて、添加物を混合することで、本発明の化粧料を製造可能である。
以下、本発明を、実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に何ら限定されるものではない。
試料の調製
表1に示す組成のとおりに、実施例1~7、比較例1及び2については、液状油にBENTONE 38Vを添加し、ホモミキサー8000rpm(プライミクス社製)にて10分間撹拌後、極性物質を加えてホモミキサー4000rpmにて2分間撹拌した。その後、さらに3回の3本ローラー(アイメックス社製)で処理を行って、各ゲル状組成物を調製し、試料を得た。比較例3及び4については、液状油にBENTONE 38Vを添加し、ホモミキサー5000rpmにて5分間撹拌後、極性物質を加えて、ホモミキサー4000rpmにて2分間撹拌し、各ゲル状組成物を調製し試料を得た。なお配合量は質量%で表1に示す。その後、調製した各ゲル状組成物の粘度、安定性スコア及び皮膚刺激感について評価した。その結果も表1に示す。
Figure 0007389979000001
※1:BENTONE 38V(Elementis Specialities社製)
※2:Neosolue-Aqulio(日本精化社製)
※3:ハイコールK-230(カネダ社製)
粘度測定
コーンプレートセンサー(直径60mmでコーン角1°、又は直径35mmでコーン角1°を使用)を装着したコーンプレート形回転粘度計「HAAKE MARSIII」(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を用いて、25℃条件下で剪断速度を0.19~1000(1/S)まで変化させ、粘度曲線を得た。粘度が測定できた最も低速の剪断速度で測定された値を測定粘度とした。この時の剪断速度は、0.37(1/S)であった。ここで、粘度測定に用いた上記測定装置等は、上記で調製した試料が非ニュートン流体であったため、非ニュートン流体の上記安定性スコアを評価するための粘度測定に適したものを用いた。
安定性スコア評価
11号規格瓶にゲル状組成物を8割充填し、20℃静置状態で保管し、1ヵ月後の状態を目視にて観察し、以下のようにスコア化した。
3:安定。離油が全く確認されない。
2:安定。1mm未満の離油が確認される。
1:不安定。1mm以上の離油が確認される。
皮膚刺激感評価
専門パネル10名により皮膚刺激感を官能試験により評価した。塗布部位は、前腕内側部、塗布量は、0.5gとし、下記評価基準に従って評価した。また、ここでの「皮膚刺激感」の評価方法は、本実施例全体における「皮膚刺激感」の評価方法として用いた。
◎:10名中9名~10名が無刺激と判定した
〇:10名中6名~8名が無刺激と判定した
△:10名中3名~5名が無刺激と判定した
×:10名中0名~2名が無刺激と判定した
表1に示されるように、ヒトの皮膚への刺激感の少ない、且つ、安定性が高いゲル状組成物を得ることができる「有機変性粘土鉱物(A)」、「液状油(B)」、及び「1,3-ブチレングリコール等(C)」の配合量は、「有機変性粘土鉱物(A)」は3質量%以上であり、「液状油(B)」は、85質量%以下であり、「1,3-ブチレングリコール等(C)」は、1質量%以上であった。
化粧料に関する検討
上述したゲル状組成物の化粧料への応用例について検討した。結果を表2~8に示す。なお、化粧料についての「皮膚刺激感」は、ゲル状組成物を化粧料に置き換えた以外は、ゲル状組成物についてのそれと同様の評価方法によって評価した。
液状口紅
試料の調製
表2に示す組成のとおりに、各粉体原料を油性原料中にてよく分散し均一混合し、液状口紅を調製した。なお配合量は質量%で表2に示す。
Figure 0007389979000002
※4:DOWSIL 9041 Silicone Elastomer Blend(東レ・ダウコーニング社製)
※5:板状硫酸バリウム・H(堺化学工業社製)
※6:SYMPHOLIGHT WO SDM(日揮触媒社製)
※7:SYMPHOLIGHT RO SDM(日揮触媒社製)
※8:SYMPHOLIGHT YO SDM(日揮触媒社製)
※9:SYMPHOLIGHT BO SDM(日揮触媒社製)
※10:DK-PGT PASTE R7(大東化成工業社製)
油性コンシーラー
試料の調製
表3に示す組成のとおりに、各粉体原料を油性原料中にてよく分散し均一混合し、油性コンシーラーを調製した。なお配合量は質量%で表3に示す。
Figure 0007389979000003
※11:RonaFlair Softshade(メルクパフォーマンスマテリアルズ社製)
※12:SA-チタンCR-50(三好化成社製)
※13:Unimer U-1946(Givaudan社製)
※14:DOWSIL SW-8005 C30 Resin Wax(東レ・ダウコーニング社製)
油中水型スキンクリーム
試料の調製
表4に示す組成のとおりに、油中水型乳化法の常法に従い乳化組成物(油中水型スキンクリーム)を調製した。なお配合量は質量%で表4に示す。
Figure 0007389979000004
※15:DOWSIL SH 200 C Fluid 100 cSt(東レ・ダウコーニング社製)
※16:DOWSIL 9045 Silicone Elastomer Blend(東レ・ダウコーニング社製)
※17:LUSPLAN PI-DA(日本精化社製)
※18:PolyAquol OS2(Innovacos社製)
※19:DOWSIL BY22-008M(東レ・ダウコーニング社製)
油中水型サンケア製剤
試料の調製
表5に示す組成のとおりに、油中水型乳化法の常法に従い乳化組成物(油中水型サンケア製剤)を調製した。なお配合量は質量%で表5に示す。
Figure 0007389979000005
※20:DOWSIL FA 4001 CM Silicone Acrylate(東レ・ダウコーニング社製)
※21:TIOVEIL CM(クローダジャパン社製)
化粧下地
試料の調製
表6に示す組成のとおりに、油中水型乳化法の常法に従い乳化組成物(化粧下地)を調製した。なお配合量は質量%で表6に示す。
Figure 0007389979000006
※22:DOWSIL ES-5612 Formulation Aid(東レ・ダウコーニング社製)
※23:DOWSIL ES-5300 Formulation Aid(東レ・ダウコーニング社製)
※24:DOWSIL BY11-030(東レ・ダウコーニング社)
※25:Plandool-H(日本精化社製)
※26:DOWSIL EL-7040 Hydro Elastomer Blend(東レ・ダウコーニング社製)
※27:Timiron Supersheen MP-1001(メルクパフォーマンスマテリアルズ社製)
※28:RonaFlair Balance Green(メルクパフォーマンスマテリアルズ社製)
※29:Timiron SynBeam Violet(メルクパフォーマンスマテリアルズ社製)
※30:DIF-AW4(堺化学工業社製)
※31:DIS-11A(堺化学工業社製)
リキッドファンデーション
試料の調製
表7に示す組成のとおりに、油中水型乳化法の常法に従い乳化組成物(リキッドファンデーション)を調製した。なお配合量は質量%で表7に示す。
Figure 0007389979000007
リップグロス
試料の調製
表8に示す組成のとおりに、各粉体原料を油性原料中にてよく分散し均一混合し、リップグロスを調製した。なお配合量は質量%で表8に示す。
Figure 0007389979000008
※32:Neosolue-DiSM(日本精化社製)
※33:SA-Colorona Bronze Fine(メルクパフォーマンスマテリアルズ社製)
※34:LUSPLAN DD-DA5(日本精化社製)
表2~8に示されるように、本発明のゲル状組成物を配合することで、化粧料として、皮膚刺激感、安定性のいずれにおいても良好であった。
本発明のゲル状組成物は、化粧品用途として、スキンケア化粧料、サンケア化粧料、メイクアップ化粧料、ヘアケア化粧料等に利用できる。

Claims (8)

  1. 以下の成分(A)~(C)を含み、
    (A)有機変性粘土鉱物
    (B)液状油
    (C)シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
    コーンプレートセンサー(直径60mmでコーン角1°、又は直径35mmでコーン角1°を使用)を装着したコーンプレート形回転粘度計HAAKE MARSIIIにおける、剪断速度を0.19~1000(1/S)として回転粘度測定が可能な剪断速度の内で最も低速の剪断速度で測定される粘度が、1.5Pa・s以上である、ゲル状組成物。
  2. 以下の成分(A)~(C)を含み、
    (A)有機変性粘土鉱物
    (B)液状油
    (C)1,3-ブチレングリコール及びシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
    コーンプレートセンサー(直径60mmでコーン角1°、又は直径35mmでコーン角1°を使用)を装着したコーンプレート形回転粘度計HAAKE MARSIIIにおける、剪断速度を0.19~1000(1/S)として回転粘度測定が可能な剪断速度の内で最も低速の剪断速度で測定される粘度が、1.5Pa・s以上である、ゲル状組成物。
  3. シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールの含有量が、前記ゲル状組成物の総量に対して、1質量%以上である、請求項に記載のゲル状組成物。
  4. 1,3-ブチレングリコール及びシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールの含有量が、前記ゲル状組成物の総量に対して、1質量%以上である、請求項に記載のゲル状組成物。
  5. 有機変性粘土鉱物の含有量が、前記ゲル状組成物の総量に対して、3質量%以上である、請求項1~のいずれか一項に記載のゲル状組成物。
  6. 有機変性粘土鉱物が、カチオン性界面活性剤で変性されたヘクトライト及び/又はモンモリロナイトである、請求項1~のいずれか一項に記載のゲル状組成物。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載のゲル状組成物を含む、化粧料。
  8. 請求項1~のいずれか一項に記載のゲル状組成物を含む、スキンケア化粧料、サンケア化粧料、メイクアップ化粧料、又はヘアケア化粧料。
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