JP2015520210A - 皮膚及び/又は唇を明るくする化粧方法 - Google Patents

皮膚及び/又は唇を明るくする化粧方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、(i)体積平均径(D50)が0.3μmから40μmの間であり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間であることを特徴とし、組成物の総質量に対して1質量%以上、好ましくは厳密に1質量%超、好ましくは前記組成物の総質量に対して2質量%から12質量%の含量の少なくとも非干渉性散乱白色粒子と、(ii)屈折率が2.3以上であり、好ましくは厳密に2.3超である0質量%から2質量%の粒子とを含む少なくとも1層の化粧用組成物を、皮膚又は唇、とりわけ顔の皮膚及び/又は目の周りの陰へ適用することを含む、特に皮膚及び/又は唇の色を明るくする及び/又は均質にする非治療的な化粧方法に関する。

Description

本発明は、材料を導入することなく、皮膚及び/又は唇の色を明るくして(輝かせるとも称する)、とりわけ顔色を明るくして、自然で透明なメイクアップ結果をもたらす、非治療的な化粧の分野に関する。
着色した皮膚を有する人々、又は色素性斑点、酒さ、若しくは目の周りの陰を呈する人々が、これらの皮膚異常変色を修正したいと思い、この目的のために顔色を明るくして均質にできる化粧用又は皮膚科学的な組成物を使用することは、一般的である。この目的のために、ホワイトニング剤を含む化粧用組成物を使用することは、既知の実践法である。
ホワイトニング剤として最も一般に使用される物質は、単独で又は他の活性剤との組合せで、ヒドロキノン及びその誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アゼライン酸、アルブチン及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体(例えばリン酸アスコルビルマグネシウム又はアスコルビルグルコシド)である。
しかしながら、皮膚の上にホワイトニング効果を観察するためには、これらの作用剤を、長期にわたって多量に使用する必要がある。しかも、これらを含む組成物を適用した際に、即時の効果は観察されない。
干渉性色素を含む製品を使用することは既知の実践法であり、これらが皮膚の欠点、とりわけ着色した欠点を隠すことができるとはいえ、これは、皮膚に、輝きはするが自然であるとは言い難い外観を付与するという大きな欠点を呈する。その上、これらの色素は、真珠光沢の外観を付与するという際立った特徴と、これが存在する製品を強力に着色するという際立った特徴を有する。
顔色を均一にし、且つ任意選択で即時の白色の外観を与えることが可能な化粧用組成物を使用することもまた既知の実践法であり、これらの組成物は、結合剤中に分散された粉末から構成されている。該粉末は、所望される効果に応じて、一般に、白色の色素(二酸化チタン)、又は着色された色素(酸化鉄)であり、及び/又は所望される効果に応じて、異なる形(薄板状、球状)のフィラーである。
手段のうちの1つは、「インスタントホワイトニング」タイプの化粧品のベースを形成している、白色の色素、一般に二酸化ナノチタンを堆積させることから成り、これらの製品は、ΔL>+1(明度)を特徴とする。
より最近の、別の手段は、二酸化チタン及び酸化鉄を配合することから成るが、それは高度に彩度が低下した陰を伴っており、従来技術のファンデーションとは対照的である。この方法では、製品が一旦適用されると、製品の色と皮膚の色とが組み合わされて、やや彩度が低下したな色の外観を生じることになり、皮膚が明るくなったと認識させることになる。これは、「BBCream-Balm Blemish Cream」製品の手段である。これらの製品は、ΔC<-1(彩度低下)を特徴とする。
したがって、顔色は、主に色素及びフィラーにより付与される被覆粉末のおかげで均一にされる。こうした組成物の欠点は、皮膚の欠陥、とりわけ着色した欠陥をやわらげることが、組成物の被覆力によってもたらされることである。このようにメイクアップされた皮膚は、これらの組成物が透明さに欠けるため、その自然な外観を失う。
仏国特許第2829344号 米国特許第2004/175338号 欧州特許第A-847752号 欧州特許出願第895779号 欧州特許出願第524109号 国際公開第99/10318号 国際公開第99/32077号 国際公開第99/22707号
International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook
したがって、即時性であって材料の影響がなく、皮膚及び/又は唇、とりわけ顔の皮膚及び/又は目の周りの陰若しくは目の輪郭への局所適用を企図された、認識できるほど色を明るくすることに繋がる化粧用組成物を得ることへの必要性が残る。
驚くことに、我々は、本発明により定義した有効量の白色粒子の使用が、一旦それが適用されると、自然な効果を伴いながら、皮膚又は唇の色を明るくすると極めてはっきり認識させることを明示した。使用される用語は、材料の影響なしに明るくすること、又は「透明な白色」に明るくすることである。
したがって、本発明の組成物は、明度が上がり(ΔL>+1)、彩度が下がり(ΔC<-1)、且つ透明度が高いことを特徴とし、これらは、本出願社の知識では、既存の化粧品には見られないものである。
実際に、これらの粒子は、光の散乱と不透明さとの間に極めて特異なバランスを示し、適用の際に自然ではない結果をもたらさずに、従来技術の、白色粒子を高含量で含む配合物を形成することを可能にする。
本発明は、特に皮膚及び/又は唇の色、とりわけ顔色を明るくする及び/又は均質にする非治療的な化粧方法に関し、該方法は、生理学的に許容される媒体中に、体積平均径(D50)が0.3μmから40μmであり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間である、組成物の総質量に対して1質量%以上、好ましくは厳密に1質量%超、好ましくは組成物の総質量に対して2質量%から12質量%の含量の少なくとも非干渉性散乱白色粒子と、屈折率が2.3以上であり、好ましくは厳密に2.3超である、0質量%から2質量%の粒子(例えば二酸化チタン又は酸化鉄)とを含む、少なくとも1層の組成物を、皮膚及び/又は唇、とりわけ顔の皮膚及び/又は目の周りの陰へ適用することを含む。
「皮膚及び/又は唇を明るくする(又は輝かせる)及び/又は均質にする」ことは、本発明によれば、皮膚及び/又は唇の色に対して、とりわけ顔の色に対して、皮膚及び/又は唇の自然な効果(透明度)を維持する組成物の効果を意味する。
この、色、及び着色した欠陥(例えば目の周りのしみ又は陰)に対する組成物の効果は、ぼかすことによって均質にする効果(色の修正を含まない「ソフトフォーカス」効果とも称される)とは異なる。実際、本発明の組成物は、局所的に目の周りのしみ又は陰の色を減じることによって顔色を明るくして顔の色の性質を修正することを期待しているのであり、「ぼかす」効果は目指していない。
本発明による化粧用組成物は、単独で適用されてもよく、又はケア製品の若しくはメイクアップ製品の適用前に適用されてもよい。
本発明はまた、化粧用組成物中での、有効量のこうした粒子の、特に皮膚及び/又は唇の色、とりわけ顔色を明るくする及び/又は均質にする作用剤としての使用にも関し、これは、特に即時の効果を有し、例えば顔色を明るくすることにより、又は目の周りのしみ若しくは陰の色の視認性を減じることによる。
本発明の別の対象は、前記非干渉性散乱白色粒子を含み、メイクアップされた表面の、透明度の及び被覆の特異な光学的性質を特徴とする、化粧用組成物である。
詳細には、本発明の別の対象は、生理学的に許容される媒体中に、
(i)体積平均径(D50)が0.3μmから40μmの間であり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間であることを特徴とし、組成物の総質量に対して4質量%から8質量%の好ましい含量の少なくとも非干渉性散乱白色粒子と、
(ii)屈折率が2.3以上であり、好ましくは厳密に2.3超である0質量%から2質量%の粒子と
を含み、
例えば本明細書で以下に開示される測定プロトコルに従って、少なくとも75%の透過度、少なくとも0.1の被覆効率(コントラスト比/透過度)を呈する、特に油中水型エマルションの形態にある化粧用組成物である。
特に好ましい一形態によれば、体積平均径D50が6μm未満であり、好ましくは0.3〜6μm、特に1.5〜5μm、好ましくは1.5〜3μmを範囲とする窒化ホウ素粒子、例えばSaint Gobain Ceramics社により名称PUHP1030Lで販売されているものが使用されることになる。
特定の一実施形態では、本発明は、生理学的に許容される媒体中に、
(i)体積平均径(D50)が0.3μmから6μmの間であり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間であることを特徴とし、組成物の総質量に対して4質量%から8質量%の好ましい含量の少なくとも非干渉性散乱白色粒子、好ましくは窒化ホウ素粒子と、
(ii)屈折率が2.3以上であり、好ましくは厳密に2.3超である0質量%から2質量%の粒子と
を含み、
例えば本明細書で以下に開示される測定プロトコルに従って、少なくとも75%の透過度、少なくとも0.1の被覆効率(コントラスト比/透過度)を有利には呈する、特に油中水型エマルションの形態にある化粧用組成物に関する。
特定の一実施形態では、本発明は、生理学的に許容される媒体中に、
(i)体積平均径(D50)が0.3μmから6μmの間であり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間であることを特徴とし、組成物の総質量に対して4質量%から8質量%の好ましい含量の少なくとも非干渉性散乱白色粒子、好ましくは窒化ホウ素粒子と、
(ii)屈折率が2.3以上であり、好ましくは厳密に2.3超である0質量%から2質量%の粒子と
を含み、
例えば本明細書で以下に開示される測定プロトコルに従って、皮膚及び/又は唇の上への適用の後に、色彩明度をΔL>+1と上げ、色彩彩度をΔC<-1と下げる、特に油中水型エマルションの形態にある化粧用組成物に関する。
本発明の組成物は、有利には高レベルの透明度(透過度)を付与し、メイクアップ結果として自然な効果を授け、マスク効果が一切ない。
本発明の組成物の、皮膚の色に対する効果は、以下のプロトコルにより測定されうる:
顔の半分当たり、この組成物100mgを適用する。続いて、測定を、該方法により、且つ仏国特許第2829344号に記載されている規定の410×410ピクセルを有するクロマスフィア装置で実施する。CIELab76系でのL*(明度)及びC*(彩度)の測定は、標準化された方法で20℃で実施し、組成物100gを、顔の半分、片方の頬のみから成る表面積4cm×4cmにわたり、素手で、適用する前及び適用した後に行う。この操作を、両頬の上に行う。
本発明による組成物はマスク効果を一切もたらさずに色を明るくする及び/又は均質にするメイクアップ効果に関連して、色彩明度をΔL>+1と上げ、色彩彩度をΔC<-1と下げ、且つ有利には高い透明度を付与する(自然な効果)。
本発明による組成物は、ゲルの形態、小平板の形態、直接エマルション、逆エマルション及び多重型エマルションの形態、熱間硬化スティックの形態、又はルース若しくはコンパクトパウダーの形態とすることができる。
本発明による組成物は、該組成物が適用される皮膚又は唇の上に、とりわけ顔色に対して、均一性、均質性、透明性及び白さに関する向上した品質を即時に授けることを可能にする。これらの組成物はまた、隠す性質も呈することができる。
本発明による組成物はまた、皮膚の着色した欠陥、即ち具体的には赤いしみを認識させることを減らすこともできる。
非干渉性散乱白色粒子
用語「散乱粒子」は、望ましい方向を示さない光散乱を呈する粒子を意味すると理解される。結果として、光学的干渉効果を呈する粒子は、「干渉性」粒子として知られ、極めて特に散乱粒子から排除される。同様に、輝く効果を示す粒子、例えばメタル粒子、又はメタリック効果を有する他の粒子、例えばオキシ塩化ビスマスは、散乱粒子から排除される。
用語「白色」は、主要な色及びそこから派生した色とは逆に、白色及びそこから派生した色(オフホワイト、アラバスターホワイト及び類似の色)を有する粒子を意味すると理解される。
具体的には、白色粒子は、CIELab76系において、100に近い輝度値L*を有する。
本発明による散乱白色粒子は、平均屈折率1.7から2.2の間を呈する。その理由は、粒子の平均屈折率が2.2超である場合、組成物の不透明度が高すぎ、屈折率が1.7未満である場合、明るくする効果が十分でないからである。
本発明による白色粒子は、継続的な効果を有し、目の解像能により調節される。前記解像能が約40μmであることから、体積平均径(D50)40μm未満、好ましくは25μm未満、より良好には6μm以下を呈する粒子がそのために検討される。しかしながら、不透明度が低すぎないように(所望の効果に対して著しく害がありうる)、D50が0.3μm超、優先的には0.5μmである粒子が採用されることが確認される。
したがって、本発明の組成物は、平均屈折率が1.7から2.2の間を呈し、体積径(D50)が40μm未満、好ましくは0.3μmから25μmの間、より良好には0.3μmから6μmの間、実際に更には0.5μmから3μmの間を呈する、少なくとも白色粒子を含む。
これらの粒子は、1種の材料で作製されてもよく、又はそうでなければ複合体であってもよい。例えば、これらの粒子は、平均屈折率が1.74である窒化ホウ素とすることができる。それらはまた、二酸化チタンと、アルミナ、シリカ、硫酸バリウム、ガラス、マイカ、合成マイカ、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)粒子、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子又はそれらの混合物から選択される担体とを含む複合粒子からも選択されてよく、その平均屈折率は1.7から2.2の間である。
第1の実施形態によれば、粒子は、窒化ホウ素粒子である。
別の実施形態によれば、粒子は、二酸化チタンとアルミナ担体とを含む複合粒子である。
別の実施形態によれば、粒子は、二酸化チタンとマイカ担体とを含む複合粒子である。
非干渉性散乱白色粒子は、有利には、窒化ホウ素粒子であり、好ましくは体積平均径が0.3〜6μmである。
非干渉性散乱白色粒子は、前記組成物の総質量に対して1質量%〜12質量%、好ましくは2質量%〜10質量%、特に4質量%〜8質量%に相当することができる。
平均屈折率は、粒子中の、質量による含量により計測された屈折率の和であると定義される。
複合粒子の例として、例えば、平均屈折率が1.9(0.6×1.5+0.4×2.5)である、TiO2(40%)で被覆されたマイカ(60%)の小平板のもの;平均屈折率が1.96(0.6×1.6+0.4×2.5)である、アルミナ(60%)のマトリックス中の酸化チタン(40%)包含物を挙げることができる。
以下は、使用される屈折率の表である:
Figure 2015520210
表1:各種材料の屈折率の例
注釈:オキシ塩化ビスマスの屈折率は、本明細書では、示度により付与される。当然ながら、前記オキシ塩化ビスマスは、その従来技術の形態にあって、本発明の趣旨にある粒子には相当せず、なぜならば、それが望ましい反射粒子であるからである。
粒子の例として、窒化ホウ素の粒子、例えばSaint Gobain Ceramics社からのPUHP 1030L、及びCarborundum社からのUHP-1010を挙げることができる。
本発明に従って選択される散乱白色粒子は、コントラスト比及び透明度(透過度)の点で極めて特異な光学的性質のものとなる。その理由は、該粒子が、例えば実施例で例示している組成物の媒体等の媒体中で調製されるとき、自然な外観をもつためには透過度の高い値を有していなければならず、しかし、また、認識できるほど明るくする効果を得るためにはメイクアップ表面の十分な「被覆度」も有していなければならないためである。
透過度(「透過率」とも言う)(TH)又は透明度は、Byk Gardner社製のHaze-gardを使用して求める。この装置は、客観的測定値の手段によって、視覚的認識を特徴づける。
25μmの組成物フィルムを、50μmのポリエチレン(PE)フィルムへ適用する。続いて、フィルムを、室温で1時間乾燥した後に評価する。フィルムを装置の中に置き、透明度(透過度)の測定を実施する。
その部分のために、コントラスト比を、白色部分と黒色部分とを呈しているコントラストチャートの上に50μmのフィルムを用意して評価する。配合物を広げるためのプロトコルは、標準コントラストチャート上に50μm広げることから成る。測定は、白地の上で実施する。
色の測定は、比色計を用いて行った。比色計は、コニカミノルタ株式会社のCR-400 Chroma Meterである。比色計により、絶対値、及び参照試料とモニターされる試料との色の差を表す数多くのデータが提供される。フィルムを置かない露出したチャート上で得た値を、参照値として使用する。
操作条件は、以下の通りである:
・Standard CIE 1964 10°観察装置
・CIE発光型 D65
・測定の形状d/0、変形d/8。該装置は、散乱光を発生する光学装置を備え、光の重複反射を誘導する白色の層で被覆された球孔中に設置されている。抗グレアトラップは、試料の表面のグレアの効果を排除する。
これらの分光反射率の測定は、コントラストチャートの2種の各背景上で、分光比色計の測定ヘッドを直接50μmのフィルム上に当てることにより実施する。得た値は:X、Y及びZである。
コントラスト比は、黒地の上の3つのYの値を、白地の上の3つのYの平均値で割って100を掛け、数学的平均を出すことにより計算する。
Figure 2015520210
例えば、W/O型エマルション、例えば窒化ホウ素5質量%を含む、本特許出願の実施例1に例示されているものを検討している場合、以下の挙動が観察されうる:
Figure 2015520210
組成物が何であれ(好ましくは流体である)、本発明による非干渉性散乱粒子の含量が、前記組成物の総質量に対して4質量%から8質量%の間であるという条件であれば、同様の結果が得られることになる。
したがって、本発明の非干渉性散乱白色粒子は、全ての組成物中、4質量%〜8質量%の含量であり、それらが、上に開示した測定プロトコルに従って、透過性が少なくとも75%、特に少なくとも80%であり、被覆効率(CR/T)が0.1超、好ましくは0.15超である製品に帰着するものである。
後者のパラメータは、透過度の単位当たりの被覆効率を反映している。
したがって、特に好ましい一実施形態によれば、体積平均径D50が6μm未満である窒化ホウ素粒子が使用されることになり、例えばSaint Gobain Ceramics社により名称PUHP 1030Lで販売されている窒化ホウ素粒子であり、体積平均径D50は3μmである。
本発明による前記非干渉性白色粒子は、皮膚及び/又は唇を明るくする及び/又は均質にする有効量で、言い換えれば、全ての組成物の少なくとも1質量%の含量で、特に少なくとも1.5質量%、好ましくは少なくとも2質量%の含量で、組成物中に存在する。
好ましくは、前記粒子の含量は、前記組成物の総質量に対して2質量%〜12質量%、好ましくは4質量%〜8質量%を範囲とすることになり、特に5質量%の含量である。前記組成物の総質量に対して12%超の含量では、マスク効果が大きくなりすぎ、白色性と透明性との組合せである所望の効果に害があるおそれがある。
更に、色を加えることが可能であり、これは、染料により導入される、又はそうでなければ顔料、レーキ、真珠光沢剤、角度依存性顔料及び類似のものにより導入される。
しかしながら、これらの複合粒子又は非複合粒子が、屈折率2.3超を呈する事例では、例えば無機顔料では、採り入れる必要のある手当ては2%を超えない。その理由は、この濃度を超えると、明るくする効果が低下する又は実際に消滅さえするからである。その上、消滅するという現象は、マスク効果を伴う。
本発明による化粧用組成物は、有利には、追加の白色粒子(即ち本発明による非干渉性白色粒子以外の粒子)を含まず、特に二酸化チタンを含まない。
本発明に従って使用される組成物は、詳細には、化粧用組成物を構成することができる。それらは、そうした用途のために、生理学的に許容される媒体を含む。用語「生理学的に許容される媒体」は、本明細書では、皮膚及び/又は唇に適合性のある媒体を意味すると理解される。
配合物の形態
本発明による組成物は、皮膚又は唇への適用に適した全ての配合物の形態で提供される:サスペンション、ディスパーション、ゲル、セラム、流体若しくは固体エマルション(W/O型、O/W型、多重型エマルション)、水性、無水若しくは脂肪性スティック、固体、液体若しくはペースト状の無水製品、ルース若しくはコンパクトパウダー、又は注型、成形若しくは押出成形の形態。
特定の一実施形態によれば、組成物は、エマルションの形態、詳細には油中水型又は水中油型エマルション、特に油中水型エマルションの形態にある。
特に、組成物は、流体エマルションである。
「固体」形態にある製品は、本発明によれば、「流体」組成物とは対照的に、室温で自重下で流れないような硬度を呈する組成物を意味すると理解される。
本発明の組成物は、皮膚及び/又は唇をケアする及び/又はメイクアップするための組成物とすることができる。
詳細には、それは、皮膚をケアする又はメイクアップするためのベースとなる。
別の実施形態によれば、それは、唇をケアする又はメイクアップするためのベースとなる。
前記組成物は、単独で適用されてもよく、又はケア製品若しくはメイクアップ製品との組合せで適用されてもよく、それは、後者の事例では、ケア製品又はメイクアップ製品を適用する前に、メイクアップされる皮膚及び/又は唇の表面へ適用される。
水性相
本発明による組成物は、少なくとも1種の水性相を、組成物の総質量に対して、好ましくは10質量%から99質量%、より特定すると20質量%から70質量%を範囲とする含量で含むことができる。
水性相は、水、及び任意選択で少なくとも1種の水溶性溶媒を一般に含む。
水は、フローラルウォーターとすることができ、例えば、コーンフラワーウォーター、及び/又は植物若しくは果実から抽出された水、及び/又は温泉水若しくは鉱物性非温泉水、例えば、Vittel水、Lucas水又はLa Roche Posay水、及び/又は湧水、海水、化石水、氷河の融解からの水、又は任意の他の方法により蒸留、再蒸留若しくは滅菌された水である。
本発明では、用語「水溶性溶媒」は、室温で液体であり、水と混和性である(25℃及び大気圧での水中混和性が50質量%超)化合物を示す。
本発明に好適な水溶性溶媒は、C1〜8及び特にC1〜5モノアルコール、具体的にはエタノール、イソプロパノール、tert-ブタノール又はn-ブタノール、上述のポリオール、及びそれらの混合物から選択されうる。エタノール及びイソプロパノール、好ましくはエタノールは、このように本発明に極めて好適である。好ましい一実施形態によれば、本発明による組成物は、少なくとも1種のC1〜C4モノアルコール、具体的にはエタノールを含む。
本発明の組成物はまた、少なくとも1種の塩、例えば、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム又はリン酸カルシウムを、単独で又はバッファ混合液の形態で追加で含むことができる。
水性相はまた、水性相と適合性である任意の水溶性又は水分散性の化合物も含むことができ、例えば、ゲル化剤、成膜ポリマー、増粘剤、可溶性着色分子若しくは染料、界面活性剤及びそれらの混合物、又は水溶性の日焼け止め剤である。
液体脂肪相
本発明による化粧用組成物は、少なくとも1種の油を含む少なくとも1種の液体脂肪相を含むことができる。
液体脂肪相は、組成物の1質量%〜80質量%、特に2質量%〜50質量%に相当することができる。
油は、炭化水素、シリコーン、又はフッ素化されている若しくはされていない性質を有する揮発性又は不揮発性の油、又はそれらの混合物とすることができる。
これらは、動物、植物、鉱物又は合成起源のものとすることができる。
用語「不揮発性油」は、室温及び大気圧で皮膚又はケラチン繊維の上に残留する油を意味すると理解される。より特定すると、不揮発性油は、厳密に0.01mg/cm2/分未満の蒸発速度を呈する。
この蒸発速度を測定するために、試験を受ける油又は油混合物15gを、温度25℃に調節されて相対湿度50%に湿度測定法で調節された約0.3m3の大きなチャンバ内にある天秤上に置かれた直径7cmの結晶皿内に導入する。該液体を、前記油又は前記混合物を含有している結晶皿の上に垂直に配置させた送風機(Papst-Motoren、参照名8550N、2700rpmで回転)で換気させながら、撹拌せずに自由に蒸発させ、送風機の羽根は、結晶皿の底部から20cm離れるように結晶皿の方へ向ける。結晶皿中に残留している油の質量を、一定の間隔で測定する。蒸発速度は、単位表面積(cm2)当たり及び単位時間(分)当たりの、蒸発した油のmgで表す。
用語「揮発性油」は、室温及び大気圧で、皮膚又は唇と接触して1時間以内に蒸発することが可能な任意の非水性媒体を意味すると理解される。揮発性油は、室温で液体である揮発性化粧用油である。より特定すると、揮発性油は、0.01mg/cm2/分から200mg/cm2/分の間(上下限値を含む)の蒸発速度を呈する。
本発明の趣旨の範囲内で、用語「シリコーン油」は、少なくとも1個のケイ素原子、具体的には少なくとも1つのSi-O基を含む油を意味すると理解される。
用語「フッ素化油」は、少なくとも1個のフッ素原子を含む油を意味すると理解される。
用語「炭化水素油」は、主に水素原子及び炭素原子を含む油を意味すると理解される。
油は、任意選択で、酸素、窒素、イオウ及び/又はリン原子を、例えば、ヒドロキシル又は酸基の形態で含むことができる。
揮発性油
揮発性油は、8〜16個の炭素原子を有する炭化水素油から、具体的には分枝状のC8〜C16アルカン(イソパラフィンとしても知られる)、例えば、イソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても知られる)、イソデカン又はイソヘキサデカン、例えば、商品名Isopar(登録商標)又はPermethyl(登録商標)で販売されている油から選択されうる。
揮発性油として更に使用できるのは、揮発性シリコーン、例えば揮発性の直鎖状又は環状のシリコーン油、とりわけ粘度が8センチストーク(cSt)(8×10-6m2/s)以下で、詳細には2〜10個のケイ素原子、とりわけ2〜7個のケイ素原子を有するものであり、これらのシリコーンは、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキシ基を任意選択で含む。特に、本発明中で使用できる揮発性シリコーン油として、粘度が5〜6cStのジメチコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、及びそれらの混合物を挙げることができる。
揮発性フッ素化油、例えばノナフルオロメトキシブタン又はペルフルオロメチルシクロペンタン、及びそれらの混合物もまた使用できる。
不揮発性油
不揮発性油は、詳細には、不揮発性炭化水素油、フッ素化油及び/又はシリコーン油から選択されうる。
不揮発性炭化水素油として、具体的に以下のものを挙げることができる:
- 動物起源の炭化水素油、例えば、ペルヒドロスクアレン、
- 植物起源の炭化水素油、例えばフィトステリルエステル、例えばオレイン酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、及びオクチルドデシル/グルタミン酸ラウロイルフィトステリル(味の素株式会社、Eldew PS203)、グリセロールの脂肪酸エステルで形成されたトリグリセリド、詳細にはそこで脂肪酸がC4〜C36及び特にC18〜C36と多様である鎖長を有することができるもの(これらの油は、直鎖状又は分枝状、且つ飽和又は不飽和であることが可能である);これらの油は、特に、ヘプタン酸又はオクタン酸トリグリセリド、シア油、アルファルファ油、ケシ油、冬カボチャ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、ククイ油、パッションフラワー油、シアバター、アロエベラ油、スイートアーモンド油、ピーチ核油、落花生油、アルガン油、アボカド油、バオバブ油、ボラージ油、ブロッコリー油、キンセンカ油、カメリナ油、キャノーラ油、ニンジン油、ベニバナ油、亜麻油、ナタネ油、綿実油、ヤシ油、ウリ種子油、コムギ胚芽油、ホホバ油、ユリ油、マカダミア油、トウモロコシ油、メドウフォーム油、セイヨウオトギリソウ油、モノイ油、ヘーゼルナッツ油、杏仁油、クルミ油、オリーブ油、月見草油、パーム油、ブラックカラント種子油、キウイ種子油、ブドウ種子油、ピスタチオ油、カボチャ種子油、ジャコウバラ油、ゴマ油、大豆油、ヒマワリ油、ヒマシ油及びスイカ種子油、並びにそれらの混合物、又は代わりにカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されているもの、又はDynamit Nobel社により名称MIGLYOL 810(登録商標)、812(登録商標)及び818(登録商標)で販売されているもの、
- 鉱物又は合成起源の直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば、液体パラフィン及びその誘導体、ワセリン、ポリデセン、ポリブテン、水素化ポリイソブテン、例えばParleam、又はスクアラン、
- 10〜40個の炭素原子を有する合成エーテル、
- 合成エステル、例えば式R1COOR2(式中、R1は、1〜40個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の脂肪酸の残基を表し、R2は、1〜40個の炭素原子を有する炭化水素鎖、特に分枝状である炭化水素鎖を表し、但し、R1鎖の炭素原子数とR2鎖の炭素原子数との和が10以上であるという条件がある)の油。エステルは、具体的には、脂肪酸及びアルコールエステルから選択されることが可能であり、例えば以下のものから選択されうる:オクタン酸セテアリル、イソプロピルアルコールエステル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はパルミチン酸イソプロピル、パルチミン酸エチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル又はヒドロキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、ヘプタン酸エステル、具体的にはヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸イソステアリル、又はアルコール若しくはポリアルコールのリシノール酸、例えばジオクタン酸プロピレングリコール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4-ジヘプタン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、ジ(2-エチルヘキサン酸)プロピレングリコール、及びそれらの混合物、C12〜C15安息香酸アルキル、ラウリン酸ヘキシル、ネオペンタン酸エステル、例えばネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル若しくはネオペンタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸エステル、例えばイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル若しくはイソノナン酸オクチル、又はヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル若しくはリンゴ酸ジイソステアリル、
- ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル、例えばテトラヒドロキシステアリン酸/テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、
- ダイマージオールとダイマー二酸とのエステル、例えば米国特許第2004/175338号に記載されている、日本精化株式会社により販売されているLusplan DD-DA5(登録商標)及びLusplan DD-DA7(登録商標)、
- ダイマージオールとダイマー二酸とのコポリマー及びそれらのエステル、例えばダイマージノレイルジオール/ダイマージリノール酸コポリマー及びそれらのエステル、例えばPlandool-G、
- ポリオールとダイマー二酸とのコポリマー及びそれらのエステル、例えばHailuscent ISDA又はジリノール酸/ブタンジオールコポリマー、
- 12〜26個の炭素原子を有する分枝状の及び/又は不飽和の炭素鎖を含む、室温で液状である脂肪アルコール、例えば2-オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール及び2-ウンデシルペンタデカノール、
- 高級C12〜C22脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、及びそれらの混合物、
- 炭酸ジアルキル(2つのアルキル鎖が同一又は異なりうるもの)、例えばCognis社により名称Cetiol CC(登録商標)で販売されている炭酸ジカプリリル、
- 高モル質量の油、具体的には、モル質量が約400〜約10000g/mol、特に約650〜約10000g/mol、特に約750〜約7500g/molを範囲とするもの、より特定すると約1000〜約5000g/molと多様であるもの。本発明中で使用できる分子量の高い油として具体的に以下から選択される油を挙げることができ:
・親油性ポリマー、
・全炭素数が35〜70個を範囲とする直鎖状脂肪酸のエステル、
・ヒドロキシル化エステル、
・芳香族エステル、
・分枝状であり、24〜28個の炭素原子を含む、脂肪アルコールの又は脂肪酸のエステル、
・シリコーン油、
・植物起源の油、
・及びそれらの混合物、
- 任意選択で部分的に炭化水素修飾された、及び/又はシリコーン修飾されたフッ素化油、例えばフルオロシリコーン油、フッ素化ポリエーテル又はフルオロシリコーン、例えば欧州特許第A-847752号に記載されているもの、
- シリコーン油、例えば不揮発性で直鎖状又は環状であるポリジメチルシロキサン(PDMS);その基が2〜24個の炭素原子を有する、ペンダントのアルキル、アルコキシ又はフェニル基を含む、又はシリコーン鎖の末端にアルキル、アルコキシ又はフェニル基を含む、ポリジメチルシロキサン;フェニル化シリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニル(トリメチルシロキシ)ジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニル(メチルジフェニル)トリシロキサン又は(2-フェニルエチル)トリメチルシロキシシリケート、並びに
- それらの混合物。
知られているように、本発明の組成物はまた、化粧品分野又は皮膚科学分野で一般的なアジュバントも含むことができ、例えば、親水性又は親油性ゲル化剤、親油性構造剤、親水性又は親油性活性剤、保存剤、抗酸化剤、溶媒、香料、界面活性剤、ワックス、フィラー、スクリーニング剤、殺細菌剤、臭い吸収剤、着色剤又は塩がある。
界面活性剤
本発明による組成物は、少なくとも1種の界面活性剤を含むことができる。
本発明による組成物は、単独で又は混合物として使用される、詳細には両性、陰イオン性、陽イオン性又は非イオン性界面活性剤から選択される1種又は複数の界面活性剤を含むことができる。
界面活性剤は、組成物中に、組成物の総質量に対して3質量%から20質量%を範囲とすることができる含量で、特に3.5質量%から15質量%、実際に更に厳密には5質量%超、更に特定すると5.1質量%から10質量%を範囲とする含量で一般に存在する。
特定の一実施形態によれば、詳細には、本発明による組成物がW/O型エマルションである事例では、組成物は、少なくとも1種のシリコーン界面活性剤を含むことができる。
例を挙げれば、シリコーン界面活性剤は、組成物の総質量に対して0.5質量%から10質量%、特に1質量%から6質量%を範囲とする含量で存在することができる。
別の特定の一実施形態によれば、非シリコーン界面活性剤は、組成物の総質量に対して4質量%から10質量%、特に5質量%から8質量%を範囲とする含量で存在することができる。
当然ながら、界面活性剤は、エマルションを、より詳細には本発明により検討中であるエマルション、即ちO/W型、W/O型又はO/W/O型のエマルションを効果的に安定化させるように選択される。この選択は、当業者の技量に含まれる。
O/W型エマルションでは、例えば、非イオン性界面活性剤、詳細には、例えば8〜24個の炭素原子、より良好には12〜22個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の鎖を有するポリオールと脂肪酸とのエステル及びそれらのオキシアルキレン化誘導体、即ちオキシエチレン化単位及び/又はオキシプロピレン化単位を含む誘導体、例えばC8〜C24脂肪酸のグリセリルエステル及びそれらのオキシアルキレン化誘導体、C8〜C24脂肪酸のポリエチレングリコールエステル及びそれらのオキシアルキレン化誘導体、C8〜C24脂肪酸のソルビトールエステル及びそれらのオキシアルキレン化誘導体、C8〜C24脂肪酸の糖(スクロース、グルコース若しくはアルキルグルコース)エステル及びそれらのオキシアルキレン化誘導体、脂肪酸と糖(グルコース若しくはアルキルグルコース)とのオキシエチレン化エーテル、スクロースエーテル、脂肪アルコールエーテル、C8〜C24脂肪アルコールの糖エーテル、並びにそれらの混合物を挙げることができる。
W/O型エマルションでは、特に、炭化水素界面活性剤又はシリコーン界面活性剤が使用できる。
例えば、炭化水素界面活性剤として、ポリエステルポリオール、例えばUniqema社により参照名Arlacel P 135で販売されているジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、又はCognisにより参照名Dehymuls PGPHで販売されているジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2を挙げることができる。
例えば、シリコーン界面活性剤として、アルキルジメチコンコポリオール、例えばDow Corning社により名称Dow Corning 5200 Formulation Aidで販売されているラウリルメチコンコポリオール、及びGoldschmidt社により名称Abil EM 90で販売されているセチルジメチコンコポリオール、又はGoldschmidt社により名称Abil WE 09で販売されているイソステアリン酸ポリグリセリル-4/セチルジメチコンコポリオール/ヘキシルラウレートの混合物を挙げることができる。
1種又は複数の補助乳化剤もまた、そこへ添加されうる。補助乳化剤は、有利には、ポリオールアルキルエステルから成る群から選択されうる。ポリオールアルキルエステルとして、具体的には、グリセロール及び/又はソルビタンエステルがあり、例えばCognis社により名称Lameform TGIで販売されているジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、Goldschmidt社により名称Isolan GI 34で販売されている製品等のイソステアリン酸ポリグリセリル-4、ICI社により名称Arlacel 987で販売されている製品等のイソステアリン酸ソルビタン、ICI社により名称Arlacel 986で販売されている製品等のイソステアリン酸ソルビタングリセリル、及びそれらの混合物を挙げることができる。
ワックス
本発明による組成物は、ワックスから選択される液体脂肪相のための少なくとも1種の構造剤を含むことができる。
詳細には、本発明に好適なワックスは、詳細には、動物、植物、鉱物又は合成起源のワックス並びにそれらの混合物から選択されうる。
本発明に従って使用できるワックスの例として、以下のものを挙げることができる:
- 動物起源のワックス、例えばミツロウ、鯨ロウ、ラノリンワックス及びラノリン誘導体、又は植物ワックス、例えばカルナウバロウ、カンデリラロウ、オーリクリーロウ、木ロウ、カカオバター、又はコルク繊維ワックス又はサトウキビロウ、
- 鉱物性ワックス、例えばパラフィンワックス、ワセリンワックス、亜炭ワックス、微結晶ワックス又はオゾケライト、
- ポリエチレンワックス及びFischer-Tropsch合成により得られるワックスを含む、合成ワックス
- シリコーンワックス、特に置換された直鎖状のポリシロキサン、挙げることができるのは、例えばポリエーテルシリコーンワックス、16〜45個の炭素原子を有するアルキル又はアルコキシジメチコン、又は例えばアルキルメチコン、Dow Corning社により商品名AMS C 30で販売されているC30〜C45アルキルメチコン、
- 25℃で固体である水素化油、例えば水素化ヒマシ油、水素化ホホバ油、水素化パーム油、水素化獣脂又は水素化ヤシ油、及び25℃で固体である脂肪エステル、例えばKoster Keunen社から商品名Kester Wax K82Hで販売されているC20〜C40ステアリン酸アルキル、
- 及び/又はそれらの混合物。
フィラー
本発明による組成物はまた、少なくとも1種の、有機又は無機の性質のフィラーも含むことができ、これは、詳細には、組成物に、マットの、被覆の、及び/又は適用後の滲出及び非移動の性質の点での向上した安定性の、更なる性質を授けることを可能にする。
用語「フィラー」は、組成物の媒体に不溶性で分散性の形態にある、任意の形態の、無色又は白色の固体粒子の意味であると理解されるべきである。無機若しくは有機の性質のこれらの粒子は、組成物に量感又は硬性を、且つ/又はメイクアップに軟らかさ及び均一性を授けることができる。
本発明による組成物中で使用されるフィラーは、薄板状、球形又は球状の形態にあってもよく、繊維の形態にあってもよく、又はこれらの規定された形態の間の任意の他の中間形態にあってもよい。
本発明によるフィラーは、表面被覆されてもされなくてもよく、詳細には、シリコーン、アミノ酸、フルオロ誘導体、又は組成物中のフィラーの分散性及び適合性を促進する任意の他の物質で表面処理されてもよい。
無機フィラーの例として、タルク、マイカ、シリカ、中空シリカ微小球、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、ガラス又はセラミックのマイクロカプセル、及びシリカと二酸化チタンとの複合体、例えば日本板硝子株式会社により販売されているTSGシリーズを挙げることができる。
有機フィラーの例として、ポリアミドで形成された粉末[Atochem社からのOrgasol Nylon(登録商標)]、ポリエチレンで形成された粉末、ポリ(メタクリル酸メチル)で形成された粉末、ポリテトラフルオロエチレン(Teflon)で形成された粉末、又はアクリル酸コポリマーで形成された粉末(Dow Corning社からのPolytrap)、ラウロイルリジン、中空ポリマー微小球、例えばポリビニリデンクロリド/アクリロニトリルのもの、例えばExpancel(Nobel Industrie社)、ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンコポリマー粉末(東色ピグメント株式会社からのPlastic Powder)、シリコーン樹脂マイクロビーズ(例えば東芝株式会社からのTospearl)、合成又は天然の微小化ワックス、8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する有機カルボン酸から誘導された金属石けん、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、Polypore(登録商標)L 200(Chemdal Corporation社)、又はポリウレタン粉末、具体的には、コポリマー(トリメチロールヘキシルラクトンを含む)を含む架橋結合ポリウレタンから形成された粉末を挙げることができる。それは、詳細には、ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンポリマーとすることができる。こうした粒子は、具体的には、例えば東色ピグメント株式会社から名称Plastic Powder D-400(登録商標)又はPlastic Powder D-800(登録商標)で市販されており、それらの混合物もある。
これらの各種アジュバントの量は、想定される分野で従来技術で使用される量であり、例えば、組成物の総質量の0.01総質量%から20総質量%、好ましくは組成物の総質量の0.01総質量%から10総質量%で使用される。これらのアジュバントは、これらの性質に応じて、脂肪相の中へ、水性相の中へ及び/又は脂質小球の中へ導入されうる。
活性剤として、組成物は、化粧品中で従来技術で使用される活性剤を含むことができ、例えば、剥離剤(又は、「落屑剤」とも言う)、保湿剤、脱色素沈着剤(又は、「脱色剤」とも言う)、ホワイトニング剤、色素促進剤、抗グリケーション剤、NO合成阻害剤、真皮又は表皮の高分子の合成を刺激する及び/又はそれらの分解を妨げる作用剤、繊維芽細胞若しくはケラチノサイトの増殖及び/又はケラチノサイトの分化を刺激する作用剤、引き締め剤、筋弛緩性剤、汚染若しくはフリーラジカルの除去作用を示す薬剤、微小循環に対する作用剤、細胞のエネルギー代謝に対する作用剤、又はUV-A及び/若しくはUV-Bの領域で活性である有機光保護剤若しくは無機光保護剤から選択される。
散乱粒子により授けられる即時の効果を完全なものとするために本発明による組成物中に組み入れられうるホワイトニング剤は、例えば以下の化合物であり、この列挙に限定されない:コウジ酸;エラグ酸;アルブチン及びその誘導体、例えば欧州特許出願第895779号及び欧州特許出願第524109号に記載のもの;ヒドロキノン;アミノフェノール誘導体、例えば国際公開第99/10318号及び国際公開第99/32077号に記載のもの、具体的にはN-コレステリルオキシカルボニル-パラ-アミノフェノール及びN-エチルオキシカルボニル-パラ-アミノフェノール;イミノフェノール誘導体、具体的には国際公開第99/22707号に記載のもの; L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸又はプロシステイン、及び更にその塩及びエステル;スルホン酸D-パンテテインカルシウム;アスコルビン酸及びその誘導体、具体的にはアスコルビルグリコシド;及び植物の抽出物、具体的には、カンゾウの、ブラックベリーの、タツナミソウの、及びBacopa monnieriの抽出物。
本発明の一実施形態によれば、使用される組成物は、UV-A及び/又はUV-Bの領域で活性である(吸収剤)、且つ水溶性若しくは脂溶性若しくはそれ以外に通常使用される化粧用溶媒に不溶性である、少なくとも1種の有機の光保護剤及び/又は少なくとも1種の無機の光保護剤を、追加で含むことができる。
光保護剤は、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して0.1質量%〜20質量%を範囲とする割合で、好ましくは組成物の総質量に対して0.2質量%〜15質量%を範囲とする割合で、一般に存在する。
本発明に従って使用される組成物は、多少なりとも流動性であってよく、且つ白色又は有色のクリーム、軟膏、バーム、乳液、セラム、ペースト又はフォームの外観を有することができる。それらは、任意選択で、エアロゾルの形態で皮膚又は唇に適用されうる。それらはまた、固体形態で、例えばスティック形態で提供されうる。
したがって、本発明はまた、皮膚及び/又は唇を、とりわけ顔及び/又は目の周りの陰(シャドウ)を明るくする及び/又は均質にする化粧方法にも関し、該方法は、皮膚又は唇へ、上に定義した本発明による組成物を局所適用することを含む。この化粧方法は、より詳細には、皮膚又は唇を、即時に明るくすること及び/又は即時に均質にすることが企図されることになる。
本発明の組成物は、そのままで使用されてもよく、又はケア及び/又はメイクアップのベースとして、ケア製品又はメイクアップ製品の前に皮膚へ適用して使用されてもよい。
本発明はまた、皮膚又は唇をメイクアップする及び/又は非治療的ケアする方法にも関し、該方法は、上に定義した本発明による化粧用組成物を皮膚へ適用する少なくとも1つの段階を含む。
本発明の別の態様は、上に定義した非干渉性散乱白色粒子の、皮膚及び/又は唇を、とりわけ顔色を、明るくする及び/又は均質にするための、及び/又は皮膚の欠陥をやわらげるための作用剤としての使用に関する。
以下の実施例は、本発明を例示することに役立つが、限定する性質を呈するものではない。化合物は、事例がそうであるように、化学物質名で、又はCTFA(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)名で挙げられる。
量は、組成物の総質量に対する質量パーセントとして示す。逆の指定がない限り、量は、活性材料の量として示すのではなく、組成物中へ導入されたグロスの量として示す。
以下の組成物を、化粧用組成物を配合する従来技術の方法に従って調製した。
(実施例1)
顔を明るくするためのベース:W/O型エマルション
Figure 2015520210
顔の半分につき、この組成物100mgを適用する。続いて、測定を、該方法によって、且つ仏国特許第2829344号に記載されている規定の410×410ピクセルを有するクロマスフィア装置で実施する。CIELab76系でのL*(明度)及びC*(彩度)の測定は、組成物100mgを、顔の半分へ、片方の頬のみから成る表面積4cm×4cmにわたり、素手で適用する前及び適用した後に、標準化された方法で、20℃で実施する。この操作を、両頬の上に行う。
得られた結果は、以下の通りである:
Figure 2015520210
実施例1の組成物によりメイクアップされた表面上で、メイクアップされていない皮膚に比べ、マスク効果なしの色を明るくする効果(自然な効果であるメイクアップ結果)が得られる。
(実施例2)
目の輪郭を明るくする:追加の着色剤を有する油中水型エマルション
Figure 2015520210
目の周りの陰又は目の輪郭へ適用すると、メイクアップされていない皮膚に比べ、マスク効果なしの即時に色を明るくする効果が観察される(自然な効果であるメイクアップ結果)。
(実施例3)
着色製品の下に適用されるメイクアップベース(2つの動作)
Figure 2015520210
メイクアップパウダーの下に適用すると、本発明の組成物は、顔色を明るくする及び均質にするという最終的なメイクアップ結果をもたらすことを可能にする。
(実施例4)
スティック
Figure 2015520210
この配合物を唇へ適用すると、唇の色が明るくなる。この製品が不透明ではないリップグロスの場合には、第2の動作が適用されうる。

Claims (16)

  1. 特に皮膚及び/又は唇の色を明るくする及び/又は均質にする非治療的な化粧方法であって、皮膚又は唇、とりわけ顔の皮膚及び/又は目の周りの陰へ、
    (i)体積平均径(D50)が0.3μmから40μmの間であり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間であることを特徴とし、組成物の総質量に対して1質量%以上、好ましくは厳密に1質量%超、好ましくは前記組成物の総質量に対して2質量%から12質量%の含量の少なくとも非干渉性散乱白色粒子と、
    (ii)屈折率が2.3以上であり、好ましくは厳密に2.3超である0質量%から2質量%の粒子と
    を含む少なくとも1層の化粧用組成物を適用することを含む、化粧方法。
  2. 前記化粧用組成物が、単独で適用される、又はケア製品の若しくはメイクアップ製品の適用の前に適用されることを特徴とする、請求項1に記載の化粧方法。
  3. 前記化粧用組成物が、追加の白色粒子を含まず、特に二酸化チタンを含まないことを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧方法。
  4. 前記化粧用組成物が、界面活性剤を追加で含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧方法。
  5. 前記化粧用組成物が、ワックスを追加で含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧方法。
  6. 前記化粧用組成物が、油中水型又は水中油型エマルションの形態にあることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の化粧方法。
  7. 前記非干渉性散乱白色粒子が、窒化ホウ素、二酸化チタンと、アルミナ、シリカ、硫酸バリウム、ガラス、マイカ、合成マイカ、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)粒子、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子又はそれらの混合物から選択される担体とを含む複合粒子から選択され、その平均屈折率が1.7から2.2の間であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化粧方法。
  8. 前記非干渉性散乱白色粒子が、窒化ホウ素であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧方法。
  9. 前記非干渉性散乱白色粒子が、体積平均径D50が0.3〜6μmである窒化ホウ素粒子であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の化粧方法。
  10. 前記非干渉性散乱白色粒子が、前記組成物の総質量に対して1質量%から12質量%、好ましくは2質量%から10質量%、特に4質量%から8質量%に相当することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の化粧方法。
  11. 前記組成物が、剥離剤、保湿剤、脱色素沈着剤、ホワイトニング剤、色素促進剤、抗グリケーション剤、NO合成阻害剤、真皮又は表皮の高分子の合成を刺激する及び/又はそれらの分解を妨げる作用剤、繊維芽細胞若しくはケラチノサイトの増殖及び/又はケラチノサイトの分化を刺激する作用剤、引き締め剤、筋弛緩性剤、汚染若しくはフリーラジカルの除去作用を示す薬剤、微小循環に対する作用剤、細胞のエネルギー代謝に対する作用剤、又はUV-A及び/若しくはUV-Bの領域で活性である有機光保護剤若しくは無機光保護剤から選択される少なくとも1種の化粧用成分を追加で含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の化粧方法。
  12. 生理学的に許容される媒体中に、
    (i)体積平均径(D50)が0.3μmから6μmの間であり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間であることを特徴とし、組成物の総質量に対して4質量%から8質量%の好ましい含量の少なくとも非干渉性散乱白色粒子と、
    (ii)屈折率が2.3以上であり、好ましくは厳密に2.3超である0質量%から2質量%の粒子と
    を含み、
    例えば本願明細書に記載しているプロトコルに従って、有利には透過度が少なくとも75%であり、被覆効率(コントラスト比/透過度)が少なくとも0.1であることを特徴とする、特に油中水型エマルションの形態にある化粧用組成物。
  13. 生理学的に許容される媒体中に、
    (i)体積平均径(D50)が0.3μmから6μmの間であり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間であることを特徴とし、組成物の総質量に対して4質量%から8質量%の好ましい含量の少なくとも非干渉性散乱白色粒子と、
    (ii)屈折率が2.3以上であり、好ましくは厳密に2.3超である0質量%から2質量%の粒子と
    を含み、
    例えば本願明細書に記載している測定プロトコルに従って、皮膚及び/又は唇の上への適用の後、色彩明度におけるΔL>+1の向上及び色彩彩度のΔC<-1の低下をもたらす、特に油中水型エマルションの形態にある化粧用組成物。
  14. 前記非干渉性散乱白色粒子が、体積平均径D50が0.3μmから6μmの間である窒化ホウ素粒子であることを特徴とする、請求項12又は13に記載の組成物。
  15. 請求項3から10のいずれか一項に規定の組成物であることを特徴とする、請求項12又は13に記載の組成物。
  16. 体積平均径(D50)が0.3μmから40μmの間であり、屈折率(RI)が1.7から2.2の間であり、好ましくは体積平均径が0.3μmから6μmの間であり、特に窒化ホウ素粒子であることを特徴とする、有効量の非干渉性散乱白色粒子の、皮膚及び/又は唇の色、とりわけ顔色を明るくする及び/又は均質にするための、特に即時の効果を有する化粧用組成物中の作用剤としての使用。
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