JP7387454B2 - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッドに関する。
吐出口からインクなどの液体を吐出して記録媒体に画像を記録する液体吐出ヘッドが知られている。液体吐出ヘッドに求められる信頼性の1つとして、吐出口内へのゴミや異物の侵入を抑制することがある。その原因としては、液体吐出ヘッドに供給される液体にゴミや異物が含まれることが挙げられる。このような液体中のゴミや異物の侵入を抑制して液体吐出ヘッドの信頼性を高めるために、液体吐出ヘッドにフィルタを設ける技術が知られている。特許文献1には、基板を貫通する液体供給路の開口部にメンブレンフィルタ構造が形成された液体吐出ヘッドが記載されている。
特開2005-178364号公報
ところで、液体吐出ヘッドに強い衝撃や振動が生じた場合に、吐出口を通じて液体内に気泡を抱き込んでしまうことがある。このように気泡を抱き込んでしまうと、複数の吐出口に連通する共通液室に気泡が滞留してしまい、吐出不良の原因になるため、吐出口を通じて気泡を吸引することが必要になる。しかしながら、特許文献1に記載された液体吐出ヘッドでは、液体供給路の開口部にフィルタが形成されているため、滞留した気泡がフィルタ上の共通液室で合体して大きくなり、吸引時に泡残りが発生することがある。泡残りが発生すると、液体の吐出不良が発生して画像品位の低下を引き起こしてしまう。液体の吸引量を増やすことで泡残りの発生を抑制することもできるが、その場合、吸引による廃液の量が増加してしまう。
そこで、本発明の目的は、吸引による無駄な液体の消費を抑制しながら高い信頼性を実現する液体吐出ヘッドを提供することである。
本発明の液体吐出ヘッドは、基板と、液体を吐出するための複数の吐出口を有する吐出口形成部材と、基板と吐出口形成部材との間に設けられた中間層とを有し、基板が、複数の吐出口に液体を供給するための供給路を有し、吐出口形成部材が、複数の吐出口に連通する共通液室を有し、供給路と共通液室が、中間層に形成された複数の孔からなるフィルタ部を介して連通し、吐出口形成部材が、フィルタ部に対向する位置で共通液室内に突出する壁部を有し、壁部が、複数の吐出口の配列方向と交差する方向に沿って延びている。
以上、本発明によれば、吸引による無駄な液体の消費を抑制しながら高い信頼性を実現する液体吐出ヘッドを提供することができる。
一実施形態に係る液体吐出ヘッドの斜視図である。 一実施形態に係る液体吐出ヘッドの透視平面図および断面図である。 図2(a)の円Cで囲まれた領域の拡大図である。 共通液室内に滞留する気泡が合体する様子を示す透視平面図である。 一実施形態に係る液体吐出ヘッドの変形例を示す透視平面図である。 一実施形態に係る液体吐出ヘッドの変形例を示す透視平面図である。 一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造方法を示す断面図である。 一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造方法を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、同一の機能を有する構成には図面中に同一の番号を付与し、その説明を省略する場合がある。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの斜視図である。図1(b)は、本実施形態の液体吐出ヘッドを構成する記録素子基板の斜視図である。
液体吐出ヘッド1は、インクなどの液体を吐出して記録媒体に画像を記録するものであり、記録素子基板2と、電気配線基板3と、支持部材4とを有している。記録素子基板2および電気配線基板3は、記録素子基板2が電気配線基板3に形成された開口部(図1には図示せず)内に位置するように、支持部材4に接合されている。なお、支持部材4には、記録素子基板2に液体を供給するための流路(図示せず)が設けられ、2種類以上の液体を供給する場合、それらが混色しないように流路に隔壁が形成されていることが好ましい。
記録素子基板2は、基板11と、基板11に設けられた吐出口形成部材16とを有している。吐出口形成部材16には、液体を吐出するための複数の吐出口19と、それぞれが吐出口19に連通する複数の流路17と、複数の流路17に連通する共通液室15とが形成されている。複数の吐出口19は、吐出口形成部材16の長手方向に沿って所定のピッチで配列され、並列する2つの吐出口列を形成している。共通液室15は、これら2つの吐出口列の間に配置されている。複数の吐出口19の配列方向(以下、「吐出口配列方向」という)は、共通液室15の開口の長手方向に沿っている。図1においては、吐出口配列方向Xは、共通液室15の開口の長手方向と平行である。基板11には、吐出口19に対向する位置に、液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生する発熱素子であるエネルギー発生素子12が設けられている。この熱エネルギーにより、流路17内の液体を発泡させて吐出口19から吐出することができる。エネルギー発生素子12としては、発熱素子(ヒータ)の他、流路17の壁を変形させることで圧力を発生させて液体を吐出する圧電素子(ピエゾ素子)を用いることもできる。
また、基板11には、基板11を貫通して支持部材4の流路に連通する供給路18が形成されている。供給路18は、複数の吐出口19に液体を供給するためのものであり、基板11の吐出口形成部材16に対向する面に、吐出口配列方向Xに沿って開口する開口部18aを有している。複数のエネルギー発生素子12は、複数の吐出口19からなる2つの吐出口列に対応して2つの素子列を形成しているが、供給路18の開口部18aは、それら2つの素子列の間に位置している。なお、基板11の長手方向の端部には、エネルギー発生素子12に駆動信号と駆動電力を供給するための接続端子群20も形成されている。
図2(a)は、本実施形態の液体吐出ヘッドの吐出口付近を拡大して示す透視平面図である。図2(b)は、図2(a)のA-A線に沿った断面図であり、図2(c)は、図2(a)のB-B線に沿った断面図である。図3は、図2(a)の円Cで囲まれた領域の拡大図である。
液体吐出ヘッド1は、基板11と吐出口形成部材16との間の中間層として密着層13を有している。密着層13は、基板11と吐出口形成部材16との密着性を向上させる機能を有している。このため、例えば、基板11がシリコンで形成されており、吐出口形成部材16がエポキシ樹脂で形成されている場合、密着層13はポリエーテルアミド樹脂で形成されていることが好ましい。密着層13は、供給路18と共通液室15に対向する領域にフィルタ部14を有している。換言すると、供給路18と共通液室15は、密着層13のフィルタ部14を介して連通している。フィルタ部14は、複数の孔14aからなり、供給路18から共通液室15へと供給される液体に含まれるゴミや異物を除去し、それらが吐出口19に侵入することを抑制する機能を有している。このような観点から、各孔14aは、吐出口19の直径をD、孔14aの直径をEとしたとき、D>Eの関係を満たしていることが好ましい。
さらにフィルタ部14の性能を高めるためには、孔14aの直径をできるだけ小さくし、隣接する孔14a同士の間隔もできるだけ狭くすることが好ましい。しかしながら、複数の孔14aをこのように構成すると、圧力損失(流抵抗)が大きくなって液体の流れが悪くなり、液体の吐出速度に影響を与えるため、孔14aの直径や間隔をむやみに小さくすることは好ましくない。すなわち、複数の孔14aからなるフィルタ部14の性能と圧力損失(流抵抗)との間にはトレードオフの関係が成り立つため、孔14aの直径や間隔は、フィルタ性能と液体供給性能とのバランスを考慮して決定されることが好ましい。このような観点から、孔14aの直径をE、隣接する2つの孔14aの間隔をLとしたとき、L>E/2の関係を満たしていることが好ましい。また、複数の孔14aは、隣接する3つの孔14aの中心が正三角形の頂点に位置するように三角格子状に配置されていることが好ましい。これにより、フィルタ性能と液体供給性能とを両立させることができる。
また、液体吐出ヘッド1は、吐出口形成部材16に形成され、いずれも共通液室15内に突出する2種類の突起として、柱状突起101,梁状突起102を有している。流路17の入口に面する位置には、柱状突起101が設けられている。柱状突起101は、流路17を通じて吐出口19に供給される液体中のゴミや異物を除去するフィルタとして機能する。また、密着層13のフィルタ部14に対向する位置には、吐出口配列方向Xに沿って梁状突起102が設けられている。梁状突起102は、吐出口配列方向Xに沿った共通液室15の中心線上に配置されている。梁状突起102は、突出方向の先端がフィルタ部14に当接していることが好ましく、これにより、供給路18と共通液室15との間に形成されたフィルタ部14を保持し、その強度を向上させることができる。
さらに、吐出口形成部材16には、共通液室15内に突出する分断壁(壁部)103が形成されている。分断壁103は、梁状突起102の両側に設けられ、吐出口配列方向X(共通液室15の開口の長手方向)と交差する方向に沿って延びている。分断壁103が吐出口配列方向Xと交差する方向に沿って延びているとは、分断壁103が吐出口配列方向Xに垂直な方向に対して20度以内の傾きの範囲内で延びていることを意味する。好ましくは、分断壁103は、吐出口配列方向Xに垂直な方向に沿って(垂直な方向に平行に)延びている。分断壁103は、梁状突起102と同様に、フィルタ部14に当接していることが好ましく、これにより、供給路18と共通液室15との間に形成されたフィルタ部14を保持し、その強度を向上させることができる。また、分断壁103は、吐出口配列方向Xにおいて流路17に対応する位置に配置され、流路17に面する端部を有している。したがって、分断壁103は、柱状突起101と同様に、液体中のゴミや異物を除去するフィルタとしても機能する。
加えて、分断壁103は、上述した機能の他、吐出口19を通じて液体内に気泡を抱き込んでしまった場合に、そのような気泡が吐出口配列方向Xに合体して大きくなるのを抑制する機能も有している。以下、この機能について、図4を参照しながら説明する。図4(a)は、分断壁を備えていない液体吐出ヘッドにおいて、共通液室内に滞留する気泡が合体する様子を示す透視平面図である。図4(b)は、分断壁を備えた本実施形態の液体吐出ヘッドにおいて、共通液室内に滞留する気泡が合体する様子を示す透視平面図である。
図4(a)に示すように、分断壁103を備えていない液体吐出ヘッド201では、共通液室15を吐出口配列方向Xに分断する構造物が存在しない。そのため、吐出口19を通じて液体内に抱き込まれた気泡104が共通液室15内のフィルタ部14上に滞留した場合、それらが吐出口配列方向Xに合体して大きくなり、液体の吐出不良を発生させることがある。これを抑制するには、吐出口19を通じて気泡104を吸引することが考えられるが、大きくなった気泡104のために、吸引時に泡残りが発生する可能性がある。液体の吸引量を増やすことで泡残りの発生を抑制することもできるが、その場合、吸引による廃液の量が増加してしまう。
一方、図4(b)に示すように、本実施形態の液体吐出ヘッド1では、共通液室15を吐出口配列方向Xに分断する分断壁103が設けられている。これにより、吐出口19を通じて液体内に抱き込まれた気泡104が共通液室15内のフィルタ部14上に滞留した場合でも、それらが吐出口配列方向Xに合体して大きくなることを抑制することができる。その結果、供給路18と共通液室15との間にフィルタ部14を設けることで高い信頼性を確保しながら、共通液室15内での気泡の大型化を抑制して吸引による無駄な液体の消費を抑制することができる。
なお、分断壁103は、上述したように、フィルタ部14の強度向上という観点からはフィルタ部14に当接していることが好ましい。ただし、共通液室15内での気泡の大型化を抑制するという観点からは、分断壁103はフィルタ部14に当接していなくてもよく、両者の間に数μm程度の隙間があってもよい。また、分断壁103の平面形状および配置は上述したものに限定されるものではない。図5および図6は、そのような分断壁の変形例を示す透視平面図である。なお、分離壁(壁部)103とフィルタ部14とは、いずれも有機樹脂で形成することが好ましい。
図5(a)に示すように、液体吐出ヘッド1には梁状突起102が設けられていなくてもよく、すなわち、分断壁103のみが設けられていてもよい。また、図5(b)に示すように、分断壁103の端部は、液体の吐出方向から見て、流路17に向かうにつれて幅が狭くなる形状(先細形状)を有していてもよい。また、気泡の合体を良好に抑制するために、吐出口配列方向Xと交差する方向に沿って延びる分断壁103は、吐出口配列方向Xに複数設けられていることが好ましい。すなわち、分断壁103は、吐出口配列方向Xにおいて重複しないように複数設けられていることが好ましい。具体的には、分断壁103は、吐出口配列方向Xに3つ以上設けられていることが好ましい。なお、梁状突起102を介して分断壁が接続している場合(例えば、分断壁Aと分断壁Bが接続している場合)、分断壁Aと分断壁Bとは別の分断壁であるとみなし、すなわち、分断壁は複数設けられているものとする。
また、図6(a)に示すように、梁状突起102の両側にそれぞれ複数の分断壁103が設けられていてもよい。この場合、複数の分断壁103をフィルタ部14に当接させてフィルタ部14の強度向上を図るためには、吐出口配列方向Xにおいて隣接する分断壁103同士の間隔をできるだけ狭くすることが好ましい。しかしながら、分断壁103同士の間隔が狭すぎると、圧力損失(流抵抗)が大きくなって液体の流れが悪くなり、液体の吐出速度に影響を与えてしまう。すなわち、複数の分断壁103によるフィルタ部14の強度向上と圧力損失(流抵抗)との間にはトレードオフの関係が成り立つ。そのため、分断壁103同士の間隔は、フィルタ部14の強度向上と液体供給性能とのバランスを考慮して決定されることが好ましい。このような観点から、吐出口配列方向Xにおいて、複数の吐出口19の間隔をF、複数の分断壁103の間隔をGとしたとき、G≧2Fの関係を満たしていることが好ましい。これにより、フィルタ部14の強度向上と液体供給性能とを両立させることができる。
なお、複数の分断壁103の配置は、液体の吐出方向から見て、図6(a)に示すように梁状突起102に対して対称でなくてもよく、図6(b)に示すように梁状突起102に対して非対称であってもよい。この場合、複数の分断壁103をフィルタ部14に当接させることで、複数の分断壁103が対称に配置されている場合に比べて、フィルタ部14の強度をより一層向上させることができる。
次に、図7および図8を参照して、本実施形態の液体吐出ヘッドの製造方法について説明する。図7(a)から図8(c)は、本実施形態の製造方法の各工程における液体吐出ヘッドの概略断面図であり、図1(b)に対応する図である。
まず、単結晶シリコンからなり、主面が(100)面である基板11を用意する。基板11の表面11aには、図7(a)に示すように、エネルギー発生素子12が設けられている。
次に、基板11の表面11aに、例えばポリエーテルアミド樹脂などの有機樹脂を塗布し、パターニングを行い、図7(b)に示すように、フィルタ部14を有する密着層13を形成する。樹脂の塗布方法としては、スピンコート法、ダイレクトコート法、スプレー法などを用いることができる。また、パターニングは、レジストを塗布し、露光および現像を行うことでレジストパターンを形成し、それをエッチングマスクとしたエッチングにより行われる。なお、感光性の樹脂材料を用いて、直接パターニングを行ってもよく、フィルム化したものを貼りつけて所望のパターンを形成してもよい。
次に、図7(c)に示すように、基板11の表面11a側に、パターニングにより共通液室15および流路17を形成するための型材21を形成する。型材21のパターニングは、レジストを塗布し、露光および現像を行うことでレジストパターンを形成し、それをマスクとしたエッチングにより行われる。なお、感光性の樹脂材料を用いて、直接パターニングを行ってもよく、フィルム化したものを貼りつけて所望のパターンを形成してもよい。
次に、型材21上に、例えばエポキシ樹脂などの有機樹脂を塗布し、パターニングを行うことで、図8(a)に示すように、吐出口19を備えた吐出口形成部材16を形成する。樹脂の塗布方法としては、スピンコート法、ダイレクトコート法、スプレー法などを用いることができる。また、パターニングは、吐出口19に相当する部分を露光および現像により除去することで行われる。なお、レジストパターンを形成し、それをエッチングマスクとしたエッチングによりパターニングを行ってもよく、フィルム化したものを貼りつけて所望のパターンを形成してもよい。
次に、基板11の表面11a側を環化ゴムやテープなどにより保護した後、基板11にエッチング処理を行うことで、図8(b)に示すように、基板11に供給路18を形成する。なお、事前に先導孔を形成しておくことで、エッチング時間の短縮を図ることができる。したがって、基板11の裏面11bに、事前に樹脂層をパターニングして開口を有するエッチングマスクを形成し、その開口を通じて基板11に先導孔を形成しておくことが好ましい。先導孔を形成する方法としては、レーザ光照射、ドリルなどを用いることができる。基板11のエッチングは、所望のアルカリ性を示す液を用いたウェットエッチングでもよく、所望の比率からなるガスを用いたドライエッチングでもよい。
その後、基板11を保護した環化ゴムやテープなどを除去し、共通液室15および流路17を形成するための型材21を除去する。これにより、図8(c)に示すように、吐出口形成部材16に共通液室15および流路17が形成されるとともに、共通液室15内に突出する分断壁103が形成される。そして、このような基板11をレーザーソータやダイシングソータなどによって切断分離することで、記録素子基板2が得られる。
次に、記録素子基板2を接合するための支持部材4を用意する。支持部材4は、樹脂材料やアルミナ材料を成形することで形成されてもよく、粉末材料を焼結することで形成されてもよい。なお、樹脂材料をモールド成形する場合、形状的剛性を向上させるために、その樹脂材料にガラスなどからなるフィラーを混入してもよい。支持部材4の材料としては、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)などの樹脂材料や、Alに代表されるセラミック材料などを幅広く用いることができる。
次に、記録素子基板2の接続端子群20に電気配線基板3の対応するリード端子群を接合する。そして、支持部材4の凹部に接着剤を塗布し、支持部材4の流路と記録素子基板2の供給路18とが連通するように、記録素子基板2を支持部材4に接合する。接着剤の塗布方法は、転写ピンによる転写であってもよく、ディスペンサーによる描画塗布であってもよい。ここで用いられる接着剤としては、液体としてインクを用いる場合、耐インク性の良好なものが好ましく、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化性接着剤を使用することができる。このように、電気配線基板3に接合された記録素子基板2を支持部材4に接合することで、図1に示す液体吐出ヘッド1が形成される。
10 液体吐出ヘッド
11 基板
13 密着層(中間層)
14 フィルタ部
16 吐出口形成部材
103 分断壁(壁部)

Claims (15)

  1. 基板と、液体を吐出するための複数の吐出口を有する吐出口形成部材と、前記基板と前記吐出口形成部材との間に設けられた中間層とを有し、前記基板が、前記複数の吐出口に液体を供給するための供給路を有し、前記吐出口形成部材が、前記複数の吐出口に連通する共通液室を有し、前記供給路と前記共通液室が、前記中間層に形成された複数の孔からなるフィルタ部を介して連通する、液体吐出ヘッドであって、
    前記吐出口形成部材が、前記フィルタ部に対向する位置で前記共通液室内に突出する壁部を有し、前記壁部が、前記複数の吐出口の配列方向と交差する方向に沿って延びていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記壁部が、前記フィルタ部に当接している、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記壁部が、前記共通液室と前記吐出口とを連通する流路に面する端部を有する、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記壁部の前記端部が、液体の吐出方向から見て、前記流路に向かうにつれて幅が狭くなる形状を有する、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記吐出口形成部材が、複数の前記壁部を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記共通液室は、前記複数の吐出口からなる並列する2つの吐出口列の間に位置し、前記複数の壁部は、前記配列方向に沿った前記共通液室の中心線の両側に配置されている、請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記複数の壁部は、液体の吐出方向から見て、前記中心線に対して非対称に配置されている、請求項6に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記配列方向において、前記複数の吐出口の間隔をF、前記複数の壁部の間隔をGとしたとき、G≧2Fの関係を満たす、請求項5から7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記吐出口の直径をD、前記フィルタ部の前記孔の直径をEとしたとき、D>Eの関係を満たす、請求項1から8のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記フィルタ部の前記複数の孔は、隣接する2つの孔の間隔をLとしたとき、L>E/2の関係を満たす、請求項9に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記複数の孔は、隣接する3つの孔の中心が正三角形の頂点に位置するように三角格子状に配置されている、請求項10に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記フィルタ部および前記壁部がそれぞれ有機樹脂で形成されている、請求項1から11のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  13. 前記基板がシリコンで形成されており、前記フィルタ部がポリエーテルアミド樹脂で形成されており、前記壁部がエポキシ樹脂で形成されており、請求項1から12のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  14. 前記壁部は、前記配列方向と交差する方向に複数設けられている、請求項1から13のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  15. 前記配列方向は、前記共通液室の開口の長手方向に沿っている、請求項1から14のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
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