JP2008049521A - 液体吐出記録ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】記録素子と電気配線基板との間の封止構造を改善する。
【解決手段】記録素子110に電気信号を入力するための電気配線基板130に、記録素子110の吐出口列111が形成されている面を露出させるデバイスホール134と、デバイスホール134から独立した補助開口部135とを設ける。また、補助開口部135内に、記録素子110と接続される複数のインナーリード132を並列配置する。さらに、補助開口部135には、その開口領域がインナーリード132の配列方向と交差する方向に拡張された拡張部135aを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、インク等の液体を吐出して記録を行う記録装置に搭載される液体吐出記録ヘッドに関するものである。
尚、本発明の液体吐出記録ヘッドは、一般的なプリント装置の他に複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリント部を有するワードプロセッサ等の記録装置に適用することができる。さらには、各種処理装置と複合的に組み合わされた産業用の記録装置に適用することもできる。
図5は、従来の液体吐出記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と略す場合もある。)の主要部を示す図であって、(a)は、吐出面を示す斜視図、(b)は(a)の反対面の斜視図である。また、図6は、同分解斜視図である。
図5(a)に示すように、記録ヘッド1001は、次の3つの構成に大別することができる。一つは、発熱抵抗体である電気熱変換体によってインクを加熱し、膜沸騰の作用によりインク滴を吐出させる記録素子1100である。一つは、記録素子1100に装置本体(不図示)からの駆動信号等を印加する電気配線基板1300である。一つは、インクタンク(不図示)から記録素子1100にインクを供給するためのインク流路を形成する支持部材1500である。
ここで、支持部材1500は、図5(b)に示すように、接続部にフィルタ1504およびシールゴム1505を備え、インクタンクからのインクを記録素子1100へと導く流路を形成している。
図6に示すように、支持部材1500と、記録素子1100とは、上記流路の出口であるインク供給口1506が記録素子1100のインク供給口(不図示)と対応するようにして、接着剤1501によって接続される。また、記録素子1100は、該記録素子1100を組み込むための開口部1303を有する電気配線基板1300と電気的に接続される。具体的には、支持部材1500に接着固定された記録素子1100の電極部1103に対して、電気配線基板1300のインナーリード1302を接続できるように、電気配線基板1300を支持部材1500に接着剤1502で固定する。また、電気配線基板1300には、装置本体からの駆動信号等を入力する外部信号入力端子1301が設けられており、該端子1301の形成部位は、支持部材1500の側面に接着剤1503によって接着固定される。
次に、図7(a)(b)および図8(a)(b)を参照して、記録ヘッド1001の組み立て過程について概説する。図7(a)(b)に示すように、記録素子1100の主面には、吐出口列1101が形成されたノズルプレート1102と電極部1103とが設けられている。これらは、電気配線基板1300の開口部1303から露出している。また、開口部1103には、電気配線基板1300のインナーリード1302が配設されている。インナーリード1302は、記録素子1100の電極部1103と金バンプ1104を介してTAB実装技術によって電気的に接続される(特許文献1参照)。
その後、図8(a)に示すように、記録素子1100の側面周囲を、第1の封止剤1201によって封止する。さらにインナーリード1302(図7(b))による電気接続部を第2の封止剤1202によって封止し、電気接続部をインクによる腐食や外力から保護する(特許文献2参照)。
上記構成では、図8(b)に示すように、記録素子1100の側面周囲に充填される第1の封止剤1201を、直接塗布できない電気接続部の裏面にも浸透させる。よって、第1の封止剤1201には、低粘度で記録素子1100に応力をかけない弾性のある封止剤が使用される。
一方、電気接続部の表側を封止する第2の封止材1202には、吐出口列1101(図8(a))が形成されたノズルプレート1102の面上に広がらないことが要求される。よって、第2の封止材1202には、高い粘度と外力に対する剛性が必要であり、第1の封止剤1201とは特性の異なる封止剤を使用する必要があった。
また、インナーリード1302の先端側の封止幅L7は、封止剤塗布装置の性能や、封止剤の封止性能を考慮した幅が必要となる。
ここで、電気配線基板1300は、ベースフィルム1307、接着剤層1308および1400、配線1309、カバーフィルム1401から構成されている。この電気配線基板1300の電気接続部を粘度が高く流動性の低い第2の封止剤1202によって確実に封止するためには、開口部1303(図8(a))の縁から距離L1だけ封止剤1202をオーバーラップさせる必要があった。さらに、ベースフィルム1307上に、高さH1だけ第2の封止剤1202を盛る必要があった。
ここで、ノズルプレートの面上への封止剤の広がりを防止する技術が特許文献3に開示されている。この技術は、ノズルプレートの面上に中断部を設け、封止剤の広がりを防止するものである。しかし、電気配線基板のベースフィルム上に封止剤を塗布する点は共通であり、高さH1だけ封止剤を盛る必要がある点では変わりがない。
特開平10−000776号公報 特開2001−130001号公報 特開平08−048042号公報
記録装置に記録ヘッドを搭載する場合には、記録ヘッドと記録紙等の記録媒体との接触を避けるべく、両者の間に例えば2mm程度の間隔が空けられる。この間隔は、電気配線基板上に盛られた封止剤の高さが高い程、大きくなる。しかし、記録ヘッドと記録媒体との間の間隔が大きくなると、インクの着弾精度が低下するなどして画像性能の低下を招く。また、2種類の封止剤を用いる構成は、材料コストの上昇を招いていた。
そこで、少なくとも記録素子の吐出口列が形成された領域を露出させるデバイスホールと、デバイスホールに近接する補助開口部とが形成された電気配線基板を用いた記録ヘッドが考案された。
この記録ヘッドでは、記録素子の吐出口を露出させるデバイスホールと、記録素子と電気配線基板の電気接続部を形成する補助開口部とが互いに独立して設けられているので、封止部材の高さを下げることが可能となる。この結果、記録ヘッドと記録媒体との間隔を縮めることが可能となり、画像性能を向上させることが可能となった。また、1種類の封止剤で封止するため、材料コストの削減も可能になった。
上記記録ヘッドの製造に際しては、封止剤を記録素子側面周囲から全ての必要領域に充填することが望ましい。しかし、全ての領域に必要な量の封止剤を安定して流し込むことは困難であり、補助開口部上面からの封止剤塗布が製造上必須となっている。
しかし、補助開口部上面からの封止剤塗布時に、封止剤が「ダマ」になりやすく、また塗布終了時に「糸引き」を起こし、電気配線基板表面に封止剤が付着し、封止不良の発生に繋がることがあった。また、電気配線基板表面に付着した封止剤をクリーニング時にブレードで削り取ってしまい、ゴミの発生に繋がるという未解決の課題があった。
本発明は、上記従来技術が有する未解決の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、記録素子と電気配線基板との間の電気接続部の封止構造を改善し、液体吐出記録ヘッドの生産性および画像性能を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の液体吐出記録ヘッドは、次のような構成を有する。即ち、本発明の本発明の液体吐出記録ヘッドは、入力された電気信号に応じて吐出口から液滴を吐出する記録素子と、記録素子に電気信号を入力するための電気配線基板と、記録素子および電気配線基板を固定支持する支持手段とを有する。そして、電気配線基板は、記録素子の吐出口が形成されている面を露出させる第1の開口部と、第1の開口部から独立した第2の開口部と、第2の開口部内に並列配置され、記録素子と接続された複数のリードとを備える。さらに、電気配線基板の第2の開口部には、その開口領域がリードの配列方向と交差する方向に拡張された拡張部が設けられている。
本発明によれば、記録素子と電気配線基板との間の電気接続部の封止構造が改善され、液体吐出記録ヘッドの生産性および画像性能を向上させることができる。
(実施形態1)
以下、本発明の液体吐出記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と略す場合もある。)の実施形態の一例について詳細に説明する。図1、図2に示すように、本例の記録ヘッド100は、液体(インク)を吐出させるためのエネルギーを発生するエネルギー発生手段を備えた記録素子110と、記録素子110と電気的に接続された電気配線基板130とを備えている。そして、記録素子110と電気配線基板130との間は、封止剤120によって封止されている。
電気配線基板130は、記録素子110が備えるノズルプレート112に形成された吐出口列111を外部に露出させる第1の開口部(デバイスホール134)を有する。また、記録素子110との電気接続部に対応して設けられた第2の開口部(補助開口部135)を有する。
補助開口部135は、デバイスホール134を挟んで2つ設けられており、それぞれの補助開口部135とデバイスホール134とは、電気接続部と平行に延在する分離帯130a、130bによってそれぞれ分離されている。ここで、デバイスホール134と補助開口部135とを分離している分離帯130a、130bは、記録素子110の主面(ノズルプレート112)に接着されていることが望ましい。
本例の記録ヘッド100についてさらに詳しく説明する。図1は、本例の記録ヘッド100を吐出口側から見た模式的平面図であり、図2は図1におけるA−A断面図である。
ここでは、説明の便宜上、記録素子110が1個の場合を例にとって説明するが、記録素子110の数に制限はない。
本例の記録ヘッド100は、電気信号に応じて、液体(インク)に対して膜沸騰を生じせしめるための電気熱変換体を有する記録素子110を用いて記録を行うバブルジェット方式のサイドシューター型記録ヘッドである。
記録ヘッド100は、ノズルプレート112を有する記録素子110、電気配線基板130、これらを固定支持する支持手段である支持部材150などから構成されている。
記録素子110は、シリコン製の基板の中央にインク供給口(不図示)が長穴の形状で開口されており、この基板上には複数の発熱抵抗体からなる電気熱変換体がほぼ等間隔でインク供給口の両側に並んでいる。このような形態の基板は、ヒーターボード110aと呼ばれている。
記録素子110の本体であるヒーターボード110aの主面には、発熱抵抗体に電力を供給するための配線(不図示)が設けられ、記録素子110の両端に設置された電極部113と結線されている。さらに、ヒーターボード110a上には、保護膜と吐出口列111とを有するノズルプレート112が積層され、記録素子110が完成している。発熱抵抗体は、装置本体から出力される駆動信号に応じてインクを加熱し、膜沸騰の作用によりインク滴を吐出させる。
ノズルプレート112の表面は撥水処理されている。また、ノズルプレート112の厚みは、例えば、25μmである。
電気配線基板130は、外部配線と接続される外部信号入力端子(不図示)と、記録素子110のノズルプレート112を露出させるデバイスホール134と、デバイスホール134を挟んで配置された一対の補助開口部135とを有する。
各補助開口部135は、記録素子110の電極部113の配列方向に沿って細長い略長方形の形状を有する。さらに、各補助開口部135の一方の長辺部には、複数のインナーリード132が並列配置されており、各インナーリード132が対応する電極部113に金バンプ114を介して接続されている。換言すれば、補助開口部135は、インナーリード132の配列方向に沿って細長い長方形の形状を有する。そして、補助開口部135の長手方向両端には、開口領域が他の部分よりも幅方向に拡張された拡張部135aが形成されている。ここで、補助開口部135の幅方向とは、インナーリード132の配列方向と直交する方向を意味する。
さらにデバイスホール134内の記録素子110の周囲には、封止剤121が充填され、補助開口部135には、封止剤122が充填されている。そして、デバイスホール134と、その両側の補助開口部135との間は、分離帯130a、130bによって分離されている。
ここで、電気配線基板130は、記録装置の本体から出力され、外部信号入力端子に入力された駆動信号を電気接続手段であるインナーリード132を介して記録素子110に伝えるものである。電気配線基板130には、例えばTABテープが用いられる。本例の電気配線基板130は、ベースフィルム137に、接着剤138を介して、インナーリード132に接続する配線139が積層され、配線層139に、接着剤140を介して、カバーフィルム141が積層された積層構造を有するTABテープである。また、各層の厚みは、例えば、ベースフィルム137が50μm、接着剤138が20μm、配線139が25μm、接着剤140が15μm、カバーフィルム141が10μmである。
電気配線基板130に上記のようなTABテープを用いる場合、金バンプ114を介した電極部113とインナーリード132との電気的接続には、例えばTAB実装技術が用いられる。また、バンプの形成方法は、例えばスタッドバンプや各種めっき法によるメッキバンプであっても良い。もっとも、インナーリード132を直接電極部113に接続するバンプレス構造を採用することもできる。
ノズルプレート112を露出させる電気配線基板130のデバイスホール134と、電気接続部を露出させる補助開口部135とは、電気配線基板130のベースフィルム137に形成されている。また、デバイスホール134と補助開口部135とを隔てる分離帯130a、130bは、ベースフィルム137の一部によって形成されている。
ここで、分離帯130aの幅が広いほど、対応する記録素子110のサイズも大きくなってしまうので、分離帯130aの幅はできるだけ狭い方が望ましい。また、分離帯130aからインナーリード132の先端までの距離L3をできるだけ狭くすることによって、対応する記録素子110のサイズを小さくすることができる。
本例では、デバイスホール134の打ち抜きを行う金型の加工精度や、ベースフィルム137の材料特性、TABテープの加工精度を考慮し、分離帯130aの幅を0.35mmとし、分離帯130bの値を0.1mm、距離L3を0.05mmとしてある。
記録素子110は接着剤151によって支持部材150に固定され、電気配線基板130は接着剤152によって支持部材150に固定されている。記録素子110は、支持部材150に設けられたインク流路(不図示)に、記録素子110のインク供給口(不図示)が対応するように位置決めされた上で、接着剤151によって支持部材150に固定されている。
また、記録素子110の周囲には、電気配線基板130のデバイスホール134から注入された封止剤121が充填されている。封止剤121は、直接注入することのできない電気接続部の裏側まで充填する必要があるため、初期の粘度が低く流動性の良いものを用いた。具体的には、熱硬化型の封止剤であるサンユレック社製NR200Cをエアーディスペンス方式で充填した。
ここで、記録素子110の厚さは0.6mm、記録素子110と支持部材150とのX方向の片側隙間は2mm、X方向と直交するY方向の片側隙間は0.6mmとしてある。これは、毛細管現象によって封止剤121の一部121aを記録素子110の側面全体に充填するためである。また、封止剤121の他の一部121bは、記録素子110と分離帯130aの間に充填されている。
上記のようにして封止剤121を充填した際、記録素子110と分離帯130aおよび130bとの間には、毛細管現象によって封止剤121が保持される。よって、分離帯130aおよび130bと記録素子110の主面との間に、封止剤121の壁が形成される(補助開口部135がダム形状となる)。
また本例では、ノズルプレート112の外寸をデバイスホール134より若干小さくすることにより、分離帯130aに近接する段差を形成してある。また、前述のとおり、ノズルプレート112の表面は撥水処理されている。以上によって、封止剤121(121b)がノズルプレート112の表面に広がるのが防止されている。
補助開口部135への封止剤122の充填は、充填用ニードルを補助開口部135の一方の拡張部135aからインナーリード132の配列方向に沿って他方の拡張部135まで移動させることによって行う。このとき、充填用ニードルの先端は、補助開口部135の上方0.1mmの高さを維持した。かかる封止剤122の充填では、充填開始時に充填用ニードルの先端に、封止剤122の「ダマ」ができる。また、充填終了時には「糸引き」が起こる。しかし、充填の始点および終点となる補助開口部135の両拡張部135aは、他の部分に比べて幅が広いので、封止剤122が電気配線基板130上面に付着することはない。
以上のようにして封止剤122を充填することによって、封止剤122の高さを電気配線基板130のベースフィルム137の表面とほぼ同じにすることが可能となり、補助開口部135にメニスカス保持力を持たせることができる。この結果、補助開口部135のメニスカス保持力によって、熱硬化による粘度変化による封止剤121、122の液面位置の低下が防止され、インナーリード132の露出を回避することもできる。
また、熱硬化時に封止剤122の硬化収縮による応力がインナーリード132に作用するが、補助開口部135の両端が大きく開口しているので、その応力を低減させることも可能となる。
本例では、封止剤122に、封止剤121と同じ、サンユレック社製NR200Cを用いることにより、両者が互いの硬化を阻害することなく硬化が可能となるようにしている。
封止剤122を充填した後、例えば150℃で3時間程度、加熱することにより、封止剤121、122を完全に硬化させる。
本例では補助開口部135の両拡張部135aを四角形としているが、形状はこれに限定されない。また、拡張部を2以上設ける場合、すべての拡張部の形状や寸法を同一に揃えることは必須ではない。
これまでの説明によって、本発明の記録ヘッドでは、流動性の良い一種類の封止剤によって、記録素子の周囲および電気接続部が封止されていることが理解できる。よって、本発明の記録ヘッドでは、封止剤の塗布性、接着性の向上が図られ、かつ材料コストの低減も図られている。
また、前述のように封止部の高さを下げることによって、記録ヘッドと記録媒体との間の間隔を縮め、記録装置の印字品位等を向上させることができる。
さらに、従来よりも口径の大きな充填用ニードルを使用することが可能となり、封止剤の充填作業時間を短縮することもできる。
加えて、電気配線基板に拡張部を形成するために工程数が増加するなどの弊害もないので、コストアップを招くことなく上記利点を得ることができる。
(実施形態2)
図3は、本発明の記録ヘッドの実施形態の他例を示す図であって、吐出面側から見た模式的平面図である。本例の記録ヘッド200は、実施形態1の記録ヘッド100と基本構成を共通にする。よって、共通する構成について同一の符号を用いることによって説明を省略する。
また、本例においても、説明の便宜上、記録素子が1個の場合を例にとって説明を行うが、記録素子の数が限定されないことは実施形態1と同様である。
本例の記録ヘッド200が実施形態1の記録ヘッド100と相違する点は、補助開口部135に対する拡張部135aの位置関係である。具体的には、図3に示すように、補助開口部135の長手方向一端にのみ拡張部135aが設けられている。かかる形態の補助開口部135に封止剤を充填する場合には、封止剤充填の始点と終点とが同じ位置となる。即ち、充填用ニードルを拡張部135aからインナーリード132の配列方向に沿って補助開口部135の他方端部まで移動させ、他方端部で折り返して拡張部135aまで戻す。この場合も、充填用ニードルの先端は、補助開口部135の上方0.1mmの高さを終始維持することが望ましい。
尚、図3には、補助開口部135の紙面左側に拡張部135aが設けられた形態が示されているが、拡張部135aは紙面右側に設けることもできる。また、一方の補助開口部135には、その左側に拡張部135aを設け、他方の補助開口部135には、その右側に拡張部135aを設けることもできる。
(実施形態3)
図4は、本発明の記録ヘッドの実施形態のさらに他例を示す図であって、吐出面側から見た模式的平面図である。本例の記録ヘッド300は、実施形態1の記録ヘッド100と基本構成を共通にする。よって、共通する構成について同一の符号を用いることによって説明を省略する。
また、本例においても、説明の便宜上、記録素子が1個の場合を例にとって説明を行うが、記録素子の数が限定されないことは実施形態1と同様である。
本例の記録ヘッド300が実施形態1の記録ヘッド100と相違する点は、補助開口部135に対する拡張部135aの位置関係である。具体的には、図4に示すように、補助開口部135の長手方向中央に拡張部135aが設けられている。かかる形態の補助開口部135に封止剤を充填する場合には、封止剤充填の始点と終点とが同じ位置となる。即ち、充填用ニードルを拡張部135aからインナーリード132の配列方向に沿って補助開口部135の一方端部まで移動させ、該端部で折り返す。次いで、折り返した充填用ニードルを、拡張部135aを経由して補助開口部135の他方端部まで移動させ、該端部で再度折り返し、拡張部135aまで移動させて停止させる。この場合も、充填用ニードルの先端は、補助開口部135の上方0.1mmの高さを終始維持することが望ましい。
実施形態1による記録ヘッドの模式的平面図である。 図1の記録ヘッドのA−A断面図である。 実施形態1による記録ヘッドの模式的平面図である。 実施形態1による記録ヘッドの模式的平面図である。 (a)は、従来の記録ヘッドを示す斜視図であり、(b)は、(a)に示す支持部材の斜視図である。 図5に示す記録ヘッドの分解斜視図である。 (a)は、図5に示す記録ヘッドをその吐出口面側から見た斜視図であり、(b)は、(a)の部分拡大図である。 (a)は、図7に示す記録素子周辺の封止状態を示す部分拡大図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。
符号の説明
100、200、300 記録ヘッド
110 記録素子
111 吐出口列
130 電気配線基板
132 インナーリード
134 デバイスホール
135 補助開口部
135a 拡張部

Claims (3)

  1. 入力された電気信号に応じて吐出口から液滴を吐出する記録素子と、前記記録素子に電気信号を入力するための電気配線基板と、前記記録素子および前記電気配線基板を固定支持する支持手段とを有する液体吐出記録ヘッドであって、
    前記電気配線基板は、前記記録素子の前記吐出口が形成されている面を露出させる第1の開口部と、
    前記第1の開口部から独立した第2の開口部と、
    前記第2の開口部内に並列配置され、前記記録素子と接続された複数のリードとを備え、
    前記第2の開口部には、その開口領域が前記リードの配列方向と交差する方向に拡張された拡張部が設けられていることを特徴とする液体吐出記録ヘッド。
  2. 前記第2の開口部における前記リードの配列方向両端または一端に、前記拡張部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の液体吐出記録ヘッド。
  3. 前記第2の開口部における前記リードの配列方向中央に、前記拡張部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の液体吐出記録ヘッド。
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JP2015231730A (ja) * 2014-05-12 2015-12-24 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド、および液体吐出ヘッドの製造方法

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