JP7386602B2 - シートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のシートの前後位置を調節するためのシートスライド装置に関する。
従来、ロアレールと、アッパーレールと、ロック部材と、操作部材とを備える車両用のシートスライド装置が知られている(例えば、特許文献1)。このようなシートスライド装置において、ロック部材は、アッパーレールをロアレールに対して解除可能にロックしている。すなわち、ロック部材がロック配置状態のとき、アッパーレールはロアレールに対して摺動不能であり、ロック部材がロック解除配置状態のとき、アッパーレールはロアレールに対して摺動可能となる。
以下では、図15を参照してロアレールとロック部材の構造について簡単に説明する。図15(a)は、ロック部材がロック配置状態のときの、ロアレールとロック部材とを示す概略断面図である。図15の各構成要素の符号は、後述する本発明の実施形態の各構成要素の符号に「’」を付して表している。
ロアレール3’は、車両前後方向に間隔をあけて配列された複数のロック歯341’を備えている。複数のロック歯341’間には凹部が形成されている。ロック部材4’は、車両前後方向に延びる長尺な薄板状部材から成り、弾性変形可能な材料から作製されている。ロック部材4’は、ロック片41’と、支持部42’と、固定部43’と、連結部44’と、を備える。ロック片41’と固定部43’とは、支持部42’及び連結部44’を介して接続されている。ロック片41’及び固定部43’はアッパーレール(不図示)に取り付けられ、これにより、ロック部材4’はアッパーレールに固定されている。ロック片41’には、ロアレール3’のロック歯341’と係合する複数の係合片414’(414a’~414e’)が、車両前後方向に間隔をあけて配列されている。ロック部材4’の係合片414’とロアレール3のロック歯341’とが係合しているとき、すなわち、係合片414’がロック歯341’間の凹部内に配置され、係合片414’とロック歯341’とが噛み合っているとき、アッパーレールはロアレール3’に対して摺動不能となる。
図15(b)を参照して、ロアレール3’のロック歯341’とロック部材4’の係合片414’との係合関係についてより詳細に説明する。図15(b)は図15(a)のXVb部分拡大図である。ロック部材4’がロック配置状態のとき、ロック部材4’の複数の係合片414’のうち、最前方に存在する係合片414a’の前端部は、係合片414a’の直前に位置するするロック歯341’の後端部と当接している。また、係合片414a’の後端部は、係合片414a’の直後に位置するロック歯341’の前端部と当接している。これにより、ロック部材4’(すなわち、アッパーレール)はロアレール3’に対して位置決めされる。一方、係合片414a’よりも後方の係合片414b’~414e’は、ロアレール3’のロック歯341’と当接しておらず、ロック歯341’との間に隙間を有した状態でロック歯341’間の凹部内に配置されている。これは、後方の係合片414b’~414e’を含めた全ての係合片414’がロアレール3’のロック歯341’と当接するよう設計すると、製造誤差による寸法に狂いが生じた場合に、係合片414’とロック歯341’とが噛み合わなくなってしまうおそれがあるためである。このように、従来は、最前方の係合片414a’のみがそれに対応するロック歯341’と当接し、それ以外の係合片414b’~414e’はロック歯341’と当接しないような設計が成されている。
特開2017-100516号公報
ところで、車両のシートを後方に移動させた後、ロック部材4’の係合片414’とロアレール3’のロック歯341’とを係合させると、ロック部材4’は後方に押し込まれるためロック部材4’には圧縮応力が働く。これにより、ロック部材4’は、図15(c)に示すように、最前方の係合片414a’の後端部を屈曲支点として、固定部43’よりも後方の部位が上方に凸となるよう屈曲する。つまり、ロック片41’のうち、屈曲支点(最前方の係合片414a’の後端部)よりも後方の部位は、下方に撓むことになる。その結果、係合片414a’よりも後方の係合片414b’~414e’においては、ロアレール3’のロック歯341’と噛み合いが浅くなったり、あるいは、噛み合いがなくなったりするため、ロック強度が低下するという問題がある。
本発明は、ロック部材に圧縮応力が加わった際におけるロック強度が従来よりも向上されたシートスライド装置を提供することを目的とする。
本発明のシートスライド装置は、
車両に固定されると共に、車両前後方向に間隔をあけて配列された複数のロック歯を備えるロアレールと、
シートに固定されると共に、前記ロアレールに対して摺動可能なアッパーレールと、
前記ロアレールに対して前記アッパーレールを解除可能にロックするためのロック部材であって、前記アッパーレールに固定される固定部と、前記ロック歯と係合可能な、車両前後方向に間隔をあけて配列された複数の係合片と、前記固定部と前記係合片とを接続する接続部とを備え、前記係合片が前記ロック歯に係合しているとき、前記ロアレールに対して前記アッパーレールが摺動不能であるロック配置状態となり、前記係合片が前記ロック歯から係合離脱しているとき、前記ロアレールに対して前記アッパーレールが摺動可能なロック解除配置状態となる、ロック部材と、
前記ロック部材の前記ロック配置状態と前記ロック解除配置状態とを切り替える操作部材と、
を備え、
前記複数の係合片は、最前方の前記係合片よりも後方に位置し、且つ、前記ロック部材が前記ロック配置状態のとき、後端部が対応する前記ロック歯の前端部に当接する係合片を含む、
ことを特徴とする。
本発明のシートスライド装置において、前記ロック部材が前記ロック配置状態のとき、最後方の前記係合片の後端部は、対応する前記ロック歯の前端部に当接していることが好ましい。
本発明では、ロック部材がロック配置状態のとき、最前方の係合片よりも後方に存在する係合片の後端部が、ロアレールの対応するロック歯の前端部と当接している。これにより、圧縮応力が加わった際におけるロック部材の屈曲支点は、従来よりも後方に位置することになる。そのため、圧縮応力が加わった際に下方に撓むことになる、屈曲支点よりも後方のロック部材の領域を小さくすることができる。その結果、ロック歯と噛み合いが浅くなる、又は、噛み合いが無くなる係合片が少なくなるため、ロック強度を向上させることができる。
ロック部材がロック配置状態のとき、最後方の係合片の後端部が、対応するロック歯の前端部に当接していることにより、ロック部材に圧縮応力が加わったとしても、すべての係合片において、ロック歯と噛み合いが浅くなる又は噛み合いがなくなることを防止することができる。
第一実施形態におけるシート及びシートスライド装置の概略側面図である。 シートスライド装置の斜視図である。 シートスライド装置の分解斜視図である。 アッパーレールの斜め下方から見た斜視図である。 (a)アッパーレールの底面図、(b)アッパーレールの側面図である。 ロック部材の斜視図である。 (a)ロック部材の平面図、(b)ロック部材の側面図、(c)ロック部材の正面図である。 (a)操作部材の斜め下方から見た斜視図、(b)操作部材の底面図である。 アッパーレールとロック部材とを組み付けた状態を示す、下方側から見た斜視図である。 (a)及び(b)はそれぞれ、アッパーレールとロック部材とを組み付けた状態の側面図及び底面図であり、(c)は(b)のXc部分拡大図である。 (a)アッパーレール、ロック部材及び操作部材を組み付けた状態の下方側から見た斜視図、(b)アッパーレール、ロック部材及び操作部材を組み付けた状態の断面図である。 ロアレールのロック歯とロック部材の係合片との係合関係を示す概略断面図である。 (a)ロック部材がロック配置状態のときの断面図、(b)ロック部材がロック解除配置状態のときの断面図である。 第二実施形態のシートスライド装置における、ロアレールのロック歯とロック部材の係合片との係合関係を示す概略断面図である。 (a)従来技術における、ロック部材がロック配置状態のときの概略断面図、(b)(a)のXVb部分拡大図、(c)(a)の状態からロック部材に圧縮応力が加わった状態を表す概略断面図である。
本発明のシートスライド装置について図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は、本発明の好ましい一具体例を示すものである。本発明は、以下の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
<1 第一実施形態>
シートスライド装置1の第一実施形態について説明する。図1は、車両のシートS及びシートスライド装置1の概略側面図である。図2は、シートスライド装置1の斜視図である。図3は、シートスライド装置1の分解斜視図である。以下では、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向をそれぞれ単に上下方向、前後方向、左右方向と表記する。
<1-1 シートスライド装置の概要>
シートスライド装置1は、アッパーレール2と、ロアレール3と、ロック部材4と、操作部材5と、を備える。アッパーレール2、ロアレール3、及びロック部材4は、それぞれ左右一対設けられている。
アッパーレール2は、シートSに固定されると共に、ロアレール3に摺動可能に取り付けられている。ロアレール3は、ブラケットBを介して車両のフロアFに固定されている。ロック部材4は、アッパーレール2とロアレール3との間に挟まれており、アッパーレール2をロアレール3に対して解除可能にロックする。すなわち、ロック部材4は、アッパーレール2がロアレール3に対して摺動可能となるロック解除配置状態と、アッパーレール2をロアレール3に対して摺動不能となるよう固定するロック配置状態との間で変位可能である。操作部材5を操作することにより、ロック部材4のロック解除配置状態とロック配置状態とを切り替えることができる。以下、各構成要素について詳述する。
<1-2 アッパーレール>
図4及び図5を参照して、アッパーレール2について説明する。図4は斜め下方から見たアッパーレール2の斜視図である。図5(a)はアッパーレール2の底面図、図5(b)はアッパーレール2の側面図である。
アッパーレール2は、上壁21と、側壁22と、連結部23と、フランジ部24と、を備えた、前後方向に延びる長尺な部材から成る。アッパーレール2は例えばプレス加工によって一体成形されている。上壁21は、前後方向に延びる平板状である。側壁22は、上壁21の左右両端から、上壁21と略直角を成してそれぞれ下方に延びている。連結部23は、側壁22の下端から外側斜め上方に向けて延びている。フランジ部24は、連結部23から上方に向けて延びると共に、上端が側壁22に向けて傾斜している。
側壁22と連結部23とには、前後方向に延びる長孔状の切欠き221が形成されている。切欠き221には、後述するロック部材4のロック片41が挿入される。側壁22には、切欠き221の上端から下方に延びる複数のロック歯222(本実施形態では4つ)が形成されている。複数のロック歯222は、前後方向に間隔をあけて設けられており、隣接するロック歯222間には後述するロック部材4の係合片414が配置される凹部が存在する。
切欠き221よりも前方の側壁22及び連結部23には、切欠き223が形成されている。切欠き223には、後述するロック部材4の第二突出部433が嵌合する。切欠き223の底縁には、他方の側壁22に向けて突出する突出部224が形成されている。
切欠き223よりも前方の側壁22及び連結部23には、切欠き225が形成されている。切欠き225には、後述するロック部材4の第一突出部432が嵌合する。切欠き225の上縁には、下方に突出する突出部226が形成されている。
<1-3 ロアレール>
図3を参照して、ロアレール3について説明する。ロアレール3は、底壁31と、側壁32と、連結部33と、フランジ部34と、を備えた、前後方向に延びる長尺な部材から成る。ロアレール3は例えばプレス加工によって一体成形されている。底壁31は、前後方向に延びる平板状である。側壁32は、底壁31の左右両端から、底壁31と略直角を成してそれぞれ上方に延びている。連結部33は、側壁32の上端から内方に、底壁31と略平行に延びている。フランジ部34は、連結部33の端部から下方に、側壁32と略平行に延びている。
フランジ部34の下端には、複数のロック歯341(本実施形態では6つ以上)が前後方向の間隔をあけて形成されている。複数のロック歯341は、アッパーレール2の複数のロック歯222と略同じ間隔で設けられている。隣接するロック歯341間には後述するロック部材4の係合片414が配置される凹部が存在する。
<1-4 ロック部材>
図6及び図7を参照してロック部材4について説明する。図6はロック部材4の斜視図である。図7(a)はロック部材4の平面図、図7(b)はロック部材4の側面図、図7(c)はロック部材4の正面図である。
ロック部材4は、ロック片41と、一対の支持部42と、一対の固定部43と、連結部44と、一対の延出部45と、規制部46とを備えた薄板状部材から成る。ロック部材4は例えばバネ鋼など弾性変形可能な材料から作製された一体成形品である。
ロック片41は、平面視で矩形状であり、ロック部材4の後方に設けられている。ロック片41の左右方向略中央には、前後方向に延びる長方形状の貫通孔411が形成されている。貫通孔411の後縁には、上方に立ち上がる突出部412が形成されている。
貫通孔411の左右両側にはそれぞれ、複数の貫通孔413(本実施形態では4つ)が前後方向に間隔をあけて形成されている。これにより、ロック片41には、貫通孔411の左右両側それぞれに、複数の係合片414(本実施形態では5つの係合片414a~414e)が前後方向に間隔をあけて形成される。つまり、ロック片41の前端部から最前方に位置する貫通孔413までの部位が係合片414aを構成し、各貫通孔413間に存在するロック片41の部位がそれぞれ係合片414b~414dを構成し、最後方の貫通孔413からロック片41の後端部までの部位が係合片414eを構成する。
一対の支持部42はそれぞれ前後方向に延びる長手状である。一対の支持部42は、左右方向に間隔をあけて配置されている。一対の固定部43は、一対の支持部42の前方にそれぞれ形成されている。連結部44は、前後方向に延びる長手状であり、後端部にはロック片41が接続され、前端部には一対の支持部42が接続されている。このように、固定部43と係合片414とは、支持部42及び連結部44を介して接続されている。
固定部43には、内方に凹む凹部431が形成されている。これにより、固定部43は、凹部431よりも前方の位置に、第一突出部432を有し、凹部431よりも後方の位置に、第二突出部433を有している。
第一突出部432は、他方の固定部43とは反対側に突出しており、アッパーレール2の切欠き225に挿入される。一対の第一突出部432間の間隔は、アッパーレール2の一対の切欠き225間の間隔よりも大きくなっている。
第二突出部433は、他方の固定部43とは反対側に突出しており、アッパーレール2の切欠き223に挿入される。一対の第二突出部433間の間隔は、アッパーレール2の一対の切欠き223間の間隔よりも大きくなっている。
一対の延出部45は、ロック片41から前方に向けて連結部44と略平行に延びる長手状であり、連結部44を挟むようにして連結部44の左右両側にそれぞれ配置されている。延出部45は、操作部材5からの押圧力を受ける部位である。延出部45の長さは、連結部44の長さの半分よりもわずかに長くなっている。
規制部46は、一対の支持部42の間の配置されており、後端部が一対の支持部42と共に連結部44に接続されている。規制部46は、平板部461と、屈曲板部462と、を備えており、一対の支持部42の変形を規制する。平板部461は、上方に傾斜しながら前方に延びる長手状である。屈曲板部462は、平板部461に一体的に接続されており、側面視で略逆U字状である。つまり、屈曲板部462は、平板部461から上方に傾斜した後、屈曲して下方に傾斜して延び、一対の支持部42よりも上方の位置で終端する。
<1-5 操作部材>
図2、図3及び図8を参照して、操作部材5について説明する。図8(a)は斜め下方から見た操作部材5の斜視図であり、図8(b)は操作部材5の底面図である。操作部材5は、把手部51と、連結部52と、操作部53と、を備える。連結部52及び操作部53は、左右一対設けられている。
把手部51は、車両の搭乗者が掴んで操作部材5を操作する部位であり、操作部材5がアッパーレール2に組み付けられた状態においてアッパーレール2の外部に配置される。連結部52は、把手部51と操作部53とを連結している。
各操作部53は、一対の凸部531と、一対の凸部532と、凸部533と、凸部534と、を備える。一対の凸部531は、操作部53の後部に形成されている。一対の凸部531は、操作部53の下面から下方に突出し、且つ、操作部53の長手方向に沿って長手状に形成されている。一対の凸部532は、一対の凸部531よりも前方に形成され、且つ、一対の凸部531にそれぞれ連なっている。また、一対の凸部532は、操作部53の下面から下方に突出し、且つ、操作部53の長手方向に沿って長手状に形成されている。一対の凸部532よりも前方には、貫通孔535が形成されている。凸部533は貫通孔535よりも後方に設けられており、操作部53の上面から上方に突出している。凸部534は貫通孔535よりも前方に設けられており、操作部53の上面から上方に突出している。
<1-6 組み立て>
図9及び図10を参照して、アッパーレール2、ロアレール3、ロック部材4及び操作部材5の組み立てについて説明する。
まず、アッパーレール2とロック部材4との組み立てについて説明する。図9はアッパーレール2とロック部材4とが組み付けられた状態の下方側から見た斜視図である。図10(a)及び(b)はそれぞれ、アッパーレール2とロック部材4とが組み付けられた状態の側面図及び底面図であり、図10(c)は図10(b)のXc部分拡大図である。ロック部材4の一対の第一突出部432はアッパーレール2の切欠き225内に圧入され、アッパーレール2の突出部226と連結部23との間に挟まれた状態となる。また、ロック部材4の一対の第二突出部433は、アッパーレール2の切欠き223内に圧入され、アッパーレール2の突出部224の上面に当接した状態となる。係合片414はアッパーレール2のロック歯222間の凹部内に配置される。アッパーレール2のロック歯222は、ロック片41の貫通孔413内に挿入される。
次に、アッパーレール2及びロック部材4と、操作部材5との組み立てについて説明する。図11(a)及び(b)はそれぞれ、操作部材5が組み付けられた状態の下方側から見た斜視図、及び操作部材5が組み付けられた状態の断面図である。ロック部材4をアッパーレール2に組み付けた状態において、操作部材5の操作部53をアッパーレール2とロック部材4との間に差し込むようにして、操作部材5を組み付ける。このとき、操作部53のほぼ全体がアッパーレール2とロック部材4との間に入り込むことになる。また、操作部53の後端部がロック部材4の突出部412の近傍に位置し、凸部532の後端部付近が延出部45と対向するように位置する。
また、ロック部材4の屈曲板部462が操作部材5の貫通孔535内に入り込む状態となる。このとき、屈曲板部462が貫通孔535の縁部に当接することで押圧力を受けて下方に弾性変形する。
最後に図2及び図3を参照して、アッパーレール2とロアレール3との組み立てについて説明する。アッパーレール2とロアレール3とは、アッパーレール2の上壁21がロアレール3の底壁31と対向し、ロアレール3の側壁32とフランジ部34との間の空間にアッパーレール2のフランジ部24が入り込むように組み付けられる。なお、図示を省略するが、例えば、ロアレール3の側壁32から連結部33との間のコーナー部分とアッパーレール2のフランジ部24の間と、ロアレール3の底壁31と側壁32との間のコーナー部分とアッパーレール2の連結部23の間には、ボール等の転動手段が配置されている。この転動手段により、アッパーレール2とロアレール3は車両前後方向に円滑に摺動できるようになる。
操作部材5が操作されていない場合、係合片414と、アッパーレール2のロック歯222及びロアレール3のロック歯341とが係合し、ロック部材4はロック配置状態となっている(図13(a)参照)。つまり、ロック部材4の係合片414は、アッパーレール2のロック歯222間の凹部及びロアレール3のロック歯341間の凹部に配置されている。また、アッパーレール2のロック歯222及びロアレール3のロック歯341はロック部材4の貫通孔413に挿入されている。
<1-7 ロック部材のロック歯とロアレールのロック歯との関係>
図12を参照して、ロック部材4がロック配置状態のときの、ロック部材4の係合片414とロアレール3のロック歯341との関係についてより詳細に説明する。
ロック部材4がロック配置状態にあるとき、複数の係合片414のうち最前方に存在する係合片414aの前端部と、この係合片414aの直前に位置するロック歯341の後端部とが当接している。また、係合片414aよりも後方に存在する係合片414cの後端部と、この係合片414cの直後に位置するロック歯341の前端部とが当接している。係合片414aの後端部、係合片414bの前端部及び後端部、係合片414cの前端部、並びに係合片414d~414eの前端部及び後端部は、対応するロック歯341と当接していない。
<1-8 ロック解除操作及びロック操作>
次に、図13を参照して、操作部材5による、ロック部材4のロック配置状態とロック解除配置状態との切り替え操作について説明する。図13(a)は、ロック部材4がロック配置状態にあるときの断面図である。図13(b)はロック部材4がロック解除配置状態にあるときの断面図である。
図13(a)の状態から、操作部材5の把手部51を上方向に移動するように操作すると、図13(b)に示すように、操作部材5の操作部53は、後方側が下方に向かうように傾動する。具体的には、操作部53の凸部534がアッパーレール2の突起部211に支持され、貫通孔535の縁部がロック部材4の屈曲板部462に支持された状態で操作部53が下方に傾動することになる。そして、このように傾動する操作部53の凸部532がロック部材4の延出部45を下方に押圧することにより、支持部42は、ロック片41を介してロック片41側が下方に向かうように弾性変形することになる。また、このように支持部42が弾性変形することによって、ロック片41が下方に移動する。そして、ロック部材4の係合片414は、アッパーレール2のロック歯222間の凹部内及びロアレール3のロック歯341間の凹部内から下方に移動し、係合片414が、ロック歯222及びロック歯341から係合離脱する。これにより、ロック部材4はロック解除配置状態となり、アッパーレール2とロアレール3とが相対移動可能になる。
アッパーレール2とロアレール3との相対位置を調整した後に操作部材5の把手部51を解放すると、支持部42が弾性変形して元に戻り、ロック片41が上方に移動することになる。そして、ロック部材4の係合片414と、アッパーレール2のロック歯222及びロアレール3のロック歯341とが係合されて、アッパーレール2とロアレール3とが再び相対移動不能となる。
<1-9 特徴>
第一実施形態のシートスライド装置1では、図12に示すように、ロック部材4がロック配置状態のとき、最前方の係合片414aよりも後方に存在する係合片414cの後端部と、ロアレール3の対応するロック歯341の前端部とが当接している。そのため、圧縮応力が加わった際におけるロック部材4の屈曲支点(係合片414cの後端部)は、従来よりも後方に位置することになる。これにより、ロック片41のうち屈曲支点よりも後方の部位、すなわち、圧縮応力が加わった際に下方に撓むことになる部位は小さくなる。その結果、ロック部材4に圧縮応力が加わったときに、ロック歯341と噛み合いが浅くなる、又は、噛み合いがなくなる係合片414の数を減らすことができ、従来よりもロック強度を向上させることができる。
<2 第二実施形態>
以下では、シートスライド装置1の第二実施形態について説明する。第一実施形態と相違する点のみ説明し、第一実施形態で既に説明した構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。図14は、ロアレール3のロック歯341とロック部材4の係合片414との係合関係を示す概略断面図である。
シートスライド装置1の第二実施形態において、ロック部材4がロック配置状態のとき、最後方の係合片414eの後端部と、係合片414eの直後に位置するロック歯341の前端部とが当接している。これにより、ロック部材4に圧縮応力が加わった際には、最後方の係合片414eの後端部が屈曲支点になる。その結果、すべての係合片414において、ロック歯と噛み合いが浅くなる、又は、噛み合いがなくなることを防止することができ、ロック強度を向上させることができる。
<3 変形例>
以下では、シートスライド装置1の変形例について説明する。
上記では、最前方の係合片414aの前端部が、ロアレール3の対応するロック歯341の後端部に当接する実施形態について説明したが、最前方の係合片414aよりも後方の係合片414b~414eの前端部が、対応するロック歯341の後端部に当接するようにしてもよい。
1 シートスライド装置
2 アッパーレール
3 ロアレール
341 ロック歯
4 ロック部材
42 支持部(接続部の一部)
43 固定部
44 連結部(接続部の一部)
414 係合片
414a~414e 係合片
5 操作部材
S シート

Claims (2)

  1. 車両に固定されると共に、車両前後方向に間隔をあけて配列された複数のロック歯を備えるロアレールと、
    切欠きを有しており、シートに固定されると共に、前記ロアレールに対して摺動可能なアッパーレールと、
    前記ロアレールに対して前記アッパーレールを解除可能にロックするためのロック部材であって、前記切欠きに嵌合された複数の突出部を有し、前記アッパーレールに固定される固定部と、前記固定部よりも後方に設けられており、前記ロック歯と係合可能であり、車両前後方向に間隔をあけて配列された複数の係合片と、前記固定部と前記係合片とを接続する接続部とを備え、前記係合片が前記ロック歯に係合しているとき、前記ロアレールに対して前記アッパーレールが摺動不能であるロック配置状態となり、前記係合片が前記ロック歯から離脱しているとき、前記ロアレールに対して前記アッパーレールが摺動可能なロック解除配置状態となる、ロック部材と、
    前記ロック部材の前記ロック配置状態と前記ロック解除配置状態とを切り替える操作部材と、
    を備え、
    前記複数の係合片は、最前方の係合片、最後方の係合片、および前記最前方の係合片と前記最後方の係合片との間に設けられた中間の係合片を含み、
    前記ロック部材が前記ロック配置状態のとき、前記最前方の係合片の前端部は、対応する前記ロック歯の後端部に当接しており、前記最後方の係合片の後端部は、対応する前記ロック歯の前端部に当接しており、すべての前記中間の係合片の前端部及び後端部は、対応する前記ロック歯と当接していない、
    ことを特徴とするシートスライド装置。
  2. 前記突出部は、前記切欠き内に圧入されている、
    請求項1に記載のシートスライド装置。
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