JP7384901B2 - 自動車のフラップ用の駆動アセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の前提部に記載された、自動車のフラップ、特にバックドア用の駆動アセンブリ、および請求項12に記載された、フラップ、特にバックドアと、このような駆動アセンブリとを備えたフラップアセンブリに関する。
本明細書における駆動アセンブリは、自動車のそれぞれの閉鎖要素のモータ式の移動の範疇で使用される。このような閉鎖要素は、例えばバックドア(リヤフラップ)、リヤカバー、エンジンフード、荷物室底部であってよく、さらにまた、自動車のドアであってもよい。したがって、「フラップ」という概念は、本明細書では広く理解されるべきである。
本発明の出発点である公知の駆動アセンブリ(独国特許出願公開第102008057014号明細書)は、自動車のバックドアをモータ式に移動させるために働く。駆動アセンブリは、バックドアの一方の側に、スピンドル駆動装置の形態のモータ式の駆動装置を有しており、この駆動装置は、電気式の駆動ユニットと、電気式の駆動ユニットに駆動技術的に後置されたスピンドル・スピンドルナット伝動装置とを有しており、このスピンドル・スピンドルナット伝動装置によって、フラップを開閉するための、ボディ側の駆動接続部とフラップ側の駆動接続部との間における直線的な駆動運動が生ぜしめられる。フラップの開放位置において、スピンドル駆動装置は走出された位置にあり、これに対してスピンドル駆動装置はフラップの閉鎖位置において、走入された位置にある。
バックドアの重量は、かなりの大きさである可能性があるので、スピンドル駆動装置とは別個に、フラップの他方の側に、ガスばねの形態のガス圧要素が配置されており、このガス圧要素は、バックドアの重量を補償するようになっている。これによって、通常、バックドアが常にバランス状態の付近にあるか、または開放方向に押し退けられることが達成されるようになっている。一方の側におけるモータ式の駆動装置と、他方の側におけるガス圧要素、ここではガスばねとを備えている、このようなフラップアセンブリは、アクティブ/パッシブシステムとも呼ばれる。
本発明の根底にある課題は、相応のフラップの重量に抗して作用するための更なる可能性が得られるように、公知の駆動アセンブリを構成しかつ改良することである。
上記課題は、請求項1の前提部に記載された駆動アセンブリにおいて、請求項1の特徴部の特徴によって解決される。
重要なのは、ガス圧要素であって、通常動作から緊急時動作へのガス圧要素の自動的な切換を可能にする切換可能な弁アセンブリを有しているガス圧要素を提供するという基本的な考えである。
ガス圧要素というのは、ここではまったく一般的に、シリンダとその中でシリンダのシリンダ軸線に対して同軸に案内されているピストンとを備えた要素のことを意味しており、この要素は、シリンダに対して相対的なピストンの運動していない状態および/または運動している状態において、空気圧および/または液圧、特に静的な圧力および/または動的な圧力を、ガス圧要素のシリンダとピストンとの間において提供する。シリンダは、少なくとも1つの流体、特にガスおよび/または液体によって満たされており、ガスおよび/または液体は、圧力下で、つまり、周囲圧を上回るかまたは下回る圧力で、または無圧で、つまり、ほぼ周囲圧に相当する圧力で、シリンダ内に満たされていてよい。好ましくは、ガス圧要素は、単にガスばねによって、特に圧縮ガスばねまたは引張りガスばねによって、つまり、ピストンが圧力下に、特に正圧下にある流体によって満たされているシリンダ・ピストンユニットによって形成される。ガス圧要素は、ガスダンパによって、つまり、ピストンが無圧の流体によって満たされているシリンダ・ピストンアセンブリによって形成されていてもよい。ガス圧要素は、1つの構成部分として、このようなシリンダ・ピストンアセンブリを、特にガスばねおよび/またはガスダンパを有していて、付加的に更なる構成部分として、シリンダ軸線ひいてはガス圧要素もしくはガスばねまたはガスダンパの作用方向に対して平行にまたは同軸に作用するばねアセンブリを有していてもよい。したがって、「ガス圧要素」、「ガスばね」、および「ガスダンパ」という概念は、つまり、広く理解されるべきである。
通常動作において、本発明のように提案されているガス圧要素のガスばねもしくはガスダンパは、通常のように流体を満たされた、特にガスおよび/または液体を満たしたシリンダと、シリンダ内で案内されているピストンとを有している、汎用のガスばねもしくはガスダンパのように機能する。したがって、ガス圧要素は、充填された流体、特にガスの可縮性を、そのばね弾性作用もしくは緩衝作用のために利用している。ガスばねでは、圧力下にある流体は、ピストンの横断面を押圧し、これによって、シリンダ側の駆動接続部と、ガスばねをそれぞれ車両に連結しているピストン側の駆動接続部とを互いに押し離す。ガスばねに、充填圧とピストンの横断面とによって確定された力によって荷重が加えられると、両駆動接続部は互いに押し離される。ガスダンパ、つまり、その流体が無圧であるガスダンパでは、両駆動接続部は、外部からガス圧要素内に導入される運動、例えばバックドアの手動操作またはモータ式の駆動装置を介して生ぜしめられる操作によって、互いに相対的に運動可能であり、これによって、流体には、ピストンの横断面を介して圧力が加えられる。ピストン、特にピストンの、ピストンヘッドとも呼ばれる基体は、ガスばねにおいてもガスダンパにおいても、シリンダ室を2つの部分室に分割しており、特に少なくとも一部が基体によって形成されるオーバフロー通路によって、流体が一方の部分室からそれぞれ他方の部分室内に流入できることが生ぜしめられる。相応の流れは、以下において補償流と呼ばれる。
通常動作において弁アセンブリは、自動的に少なくとも部分的に、好ましくは完全にオーバフロー通路を閉鎖しており、つまり、オーバフロー通路によって提供された1つまたは複数の部分通路を閉鎖しており、これによって、両駆動接続部の互いに相対的な運動は、特に互いに接近する運動は、制動されるかまたはロックされる。補償流が予め設定された切換流を上回ると、特に、つまり、補償流の流速に対する限界値に達すると、弁アセンブリは、自動的に通常動作から緊急時動作に切り換わる。つまり、弁アセンブリのこの自動的な切換は、流れの上昇によって、もしくは設定された限界値への流れの流速によって達成される。
詳細に述べると本発明によれば、ピストンに、切換可能な弁アセンブリが配設されており、この弁アセンブリは、弁アセンブリがオーバフロー通路を少なくとも部分的に、好ましくは完全に閉鎖している閉鎖状態と、弁アセンブリがオーバフロー通路を開放している開放状態とに変位可能であり、オーバフロー通路は、予め設定された切換流を上回る、特に緊急時に起因した補償流に対応して自動的に閉鎖状態に切り換わる。本発明に係る駆動アセンブリは、このようにして、切換可能な弁アセンブリを介して、自動車のフラップ、特にバックドアの閉鎖運動を制動および/またはロックすることを可能にする。フラップの比較的大きな重量にも、特に簡単に抗して作用することができ、これによって、フラップを開放された位置において保持するかまたはいずれにせよフラップの閉鎖運動を著しく減速させることができる。
請求項2記載の構成によれば、ガス圧要素は、少なくとも1つのコイルばね、特に圧縮コイルばねまたは引張りコイルばねを備えたばねアセンブリを有している。ばねアセンブリは、シリンダ軸線に対して平行にまたは同軸に作用し、これによって、特に両駆動接続部に互いに相対的に予荷重を加える。これによって、両駆動接続部は、好適に互いに離反方向にまたは互いに接近方向にもたらされる。ばねアセンブリは、特に、ガス圧要素がガスダンパを有しており、つまり、シリンダ・ピストンアセンブリ自体はばね弾性作用を有していないことが提案されていてよい。しかしながら、基本的には、ばねアセンブリをガスばねとの組合せにおいて設けることが好適である。好ましくは、それぞれのコイルばねは、シリンダに対して平行にまたは同軸に、シリンダを特に半径方向において取り囲むように配置されている。
請求項3記載の構成によれば、弁アセンブリの自動的な切換を生ぜしめる切換流は、20mm/秒~200mm/秒の範囲内、好ましくは40mm/秒~70mm/秒の範囲内、特に50mm/秒のピストン速度に相当している。「ピストン速度」というのは、ピストンがシリンダに対して相対的に直線運動する速度を意味している。上に述べたピストン速度よりも低いピストン速度では、補償流は僅かであるので、弁アセンブリは、オーバフロー通路が開放されたままである開放状態に留まる。切換流を確定するそれぞれの限界値に達すると、特に直接的に、弁アセンブリは切り換えられ、もしくは作動させられ、これによって、オーバフロー通路は部分的にまたは完全に閉鎖する。
請求項4において定義された好適な構成では、オーバフロー通路は、少なくとも2つの部分通路を有しており、これらの部分通路のうちの少なくとも1つの通路が、閉鎖状態において、つまり、弁アセンブリの作動時において、少なくとも部分的に、好ましくは完全に閉鎖されている。特に第1の部分通路は、ピストンの基体を貫いて、または基体とシリンダ内面との間において延在しており、第2の部分通路は、弁アセンブリの弁体を貫いて、または弁体とシリンダ内面との間において延在している。基本的に、閉鎖状態にある弁アセンブリでは、すべての部分通路は少なくとも部分的に、好ましくは完全に閉鎖されていてもよい。
請求項5に記載された好適な構成によれば、閉鎖状態への弁アセンブリの自動的な切換は、ガス圧要素のただ1つの移動方向において、すなわち、両駆動接続部の互いに相対的なただ1つの運動方向においてのみ行われる。この移動方向は、特にフラップの閉鎖方向に相当しており、これは、両駆動接続部の互いに接近する運動に相当している。
請求項6~請求項11において定義された特に好適な構成では、弁アセンブリは弁体を有しており、この弁体は、ピストンの基体に、特にピストンの、ピストンヘッドと呼ばれる前端部材に配置されていて、基体に対して、閉鎖状態に相当する閉鎖位置と、開放状態に相当する開放位置とに移動可能である。弁体には、好ましくは弁アセンブリの開放方向において予荷重、特にばね予荷重が加えられている(請求項9)。特に好ましくは、弁体には双安定性のばね予荷重が加えられており(請求項10)、すなわち、弁体には、その閉鎖位置において閉鎖方向に、かつその開放位置において開放方向に予荷重が加えられている。このことには次の利点がある。すなわち、このようになっていると、弁アセンブリは、補償流が切換流を上回った後で、作動されたままとなり、このことはいずれにせよ、弁アセンブリが再び不作動になり、つまり、通常動作への切換が行われるまで続く。通常動作への切換は、例えばガス圧要素の、閉鎖状態を惹起した移動方向とは逆向きの、フラップの手動操作によって、つまり、特にフラップの開放方向における手動操作によって行うことができる。弁体に双安定性のばね予荷重を加える別体のばねの代わりに、弁体自体が弾性のダイヤフラムとして形成されていてよく、このダイヤフラムは、2つの安定した位置に変形可能であり、ダイヤフラムは、一方の位置において切換可能な弁アセンブリの開放状態を、かつ他方の位置において閉鎖状態を確定する。
独立した意味にふさわしい、請求項12記載の別の教示によれば、フラップ、特にバックドアと、フラップに配設された、本発明に係る駆動アセンブリとを有している、フラップアセンブリが特許請求されている。本発明に係る駆動アセンブリに対するすべての構成を示唆することが許される。フラップは、好ましくは、組み付けられた状態においてほぼ水平に方向付けられているフラップ軸線を中心にして旋回可能である。
請求項13記載の好適な構成によれば、補償流が予め設定された切換流を上回っていることを惹起する緊急時とは、駆動装置の駆動力および/または保持力が消失し、これによって、フラップをばね力に起因してかつ/または重力に起因して閉鎖方向または開放方向に押し退け、弁アセンブリの閉鎖状態への緊急時に起因した切換が、フラップの更なる移動に抗して作用すること、特にフラップの更なる移動をロックすることによって定義されている(請求項13)。
フラップにガス圧要素が、特に好ましくは予荷重を加えており、特にフラップの開放方向において予荷重を加えている(請求項14)。特に、フラップアセンブリは、フラップの第1の側に駆動装置、特に正確に1つの駆動装置を有していて、フラップの、反対側の第2の側にガス圧要素、特に正確に1つのガス圧要素を有していることが提案されている。このような構成においてフラップアセンブリは、特にアクティブ/パッシブシステムである。駆動装置は、好ましくは直動駆動装置として、特にスピンドル駆動装置として形成されている。
請求項15記載の構成によれば、閉鎖状態への弁アセンブリの切換を生ぜしめる切換流は、フラップの外縁部の、0.5m/秒~3.0m/秒の範囲内、好ましくは0.8m/秒~1.2m/秒の範囲内、特に1.0m/秒の速度に相当している。
次に本発明について、単に実施例が示されている図を参照しながら詳説する。
本発明に係る駆動アセンブリを備えて構成された本発明に係るフラップアセンブリを備えた、自動車のリヤ領域を示す図である。 通常動作および緊急時動作における、図1に示された駆動アセンブリの第1実施例におけるガス圧要素を示す断面図である。 通常動作および緊急時動作における、図1に示された駆動アセンブリの第2実施例におけるガス圧要素を示す断面図である。
本発明に係る駆動アセンブリ1は、自動車のフラップ2をモータ式に移動させるために働く。フラップ2は、駆動アセンブリ1を用いてフラップ2の開放方向および/または閉鎖方向に移動可能である。
フラップ2は、ここでは好ましくは、自動車のバックドア(リヤフラップ)である。本発明に係る駆動アセンブリ1は、まさに「バックドア」における適用時に、特に好適に使用することができる。それというのは、バックドアは比較的大きな重量を有しているからである。
基本的には、本発明に係る駆動アセンブリ1は、自動車の他の形式のフラップ2にも適用することができる。他の形式のフラップには、リヤカバー、フロントフード、またはこれに類したもの、さらにまた、ドアが該当する。すべての構成が、他のフラップに対しても相応に通用する。
図1に示されているように、本発明に係る駆動アセンブリ1は、ここでは好ましくは、正確に1つのモータ式の駆動装置3と正確に1つのガス圧要素4とを有している。モータ式の駆動装置3は、これについては後でさらに詳説するが、ここでは好ましくは直動駆動装置、特にスピンドル駆動装置である。ガス圧要素4は、ここでは好ましくはガスばね、特にガス圧縮ばねである。ここでは好ましくは、ガスばねによって、フラップ2にはその開放方向において予荷重が加えられている。
ガスばねは、基本的にはガス引張りばねであってもよい。また、ガス圧要素4はガスダンパであること、つまり、ばね弾性作用を有していないことも考えられる。この場合、しかしながら、基本的にはガスばねの場合でも、ガス圧要素4は付加的にばねアセンブリを有していてよく、このばねアセンブリは、ばね力をガス圧要素4の作用方向に対して並列にまたは同軸に生ぜしめる。
ここに記載された実施例においては、単に例として、ガスばねがガス圧要素4として設けられている。しかしながら、これに関連した構成は、述べられた他のガス圧要素4に対しても同様に通用する。
本発明に係る駆動アセンブリ1は、基本的にまた、1つよりも多くのモータ式の駆動装置、および/または1つよりも多くのガス圧要素4を有していてもよい。自動車のフラップ2の他に駆動アセンブリ1をも有している、図1に示されたフラップアセンブリ5では、モータ式の駆動装置3はフラップ2の第1の側に配置されていて、ガス圧要素4もしくはここではガスばねは、フラップ2の、反対側の第2の側に配置されている。
ここではアクティブ/パッシブシステムのアクティブ側を構成しているモータ式の駆動装置3は、フラップ2を開閉するように設置されている。この目的のために駆動装置3は、ここには図示されていない駆動ユニットを有しており、この駆動ユニットは、電気式の駆動モータ、および場合によっては、中間伝動装置、過負荷防止クラッチ、および/またはブレーキのような1つまたは複数の別の駆動コンポーネントを備えている。駆動ユニットには、ここでは好ましくは、同様に図示されていない直動伝動装置、特にスピンドル・スピンドルナット伝動装置が、駆動技術的に後置されており、この直動伝動装置は、伝動装置コンポーネントとして、特にスピンドルと、このスピンドルに噛み合い係合しているスピンドルナットとを有している。ここでは好ましくは、スピンドルは、駆動ユニットに駆動技術的に連結されていて、作動時に回転させられ、これによって、スピンドルナットはスピンドルに沿って直線運動を行う。
駆動ユニットおよび直動伝動装置、特にスピンドル・スピンドルナット伝動装置を有しているモータ式の駆動装置3は、第1の、特にスピンドル側の駆動接続部3aと、第2の、特にスピンドルナット側の駆動接続部3bとを有しており、この第2の駆動接続部3bを介して駆動装置3は、自動車に連結されている。ここでは好ましくは、駆動装置3は、スピンドル側の駆動接続部3aを介してフラップ2に連結されていて、スピンドルナット側の駆動接続部3bを介して自動車のボディに連結されている。直動伝動装置の直線的な駆動運動は、駆動接続部3a,3bを互いに押し離す(これは開放方向におけるフラップ2の移動運動に相当)か、または駆動接続部3a,3bを互いに接近させる(これは閉鎖方向におけるフラップ2の移動運動に相当)。
アクティブ/パッシブシステムのパッシブ側を形成している、ここでは好ましくはガス圧要素4を形成しているガスばねは、固有の駆動装置を有しておらず、ここではばね機能を提供する。したがって、ガスばねは、フラップ2の重量の一部を受け止め、これによって、フラップ2を、フラップ2が開放されている場合に、バランス状態の付近で保持するか、またはフラップ2を開放方向に押し退ける。
ガスばねは、自体汎用の形式で、外部に対してシールされているシリンダ6と、シリンダ6によって半径方向で取り囲まれている内室7内においてシリンダ軸線Aに沿って延びていてシリンダ内室7を2つの部分室7a,7bに分割しているピストン8とを有している。ピストン8はピストンロッド8aを有しており、このピストンロッド8aは、シリンダ軸線Aに沿って延びていて、シリンダ6に対して相対的に移動可能である。ピストンロッド8aは、シリンダ6における軸方向開口を、シール作用を伴って貫通しており、これによって、ピストンロッド8aの一方の区分はシリンダ内室7内に配置されていて、他方の区分はシリンダ6の外に配置されている。さらにピストン8は、ピストンロッド8aの、シリンダ内室7内に配置されている区分に、特にその前端部に、特にピストンヘッドを形成している基体8bを有している。
基体8bは、ここでは好ましくは、半径方向における断面で見て、シリンダ内室7の横断面にほぼ相当する横断面を有している。「ほぼ」というのは、ピストン8の基体8bがシリンダ内室7の横断面を、1つの特にリング形状の通路9aまたは複数の互いに並んで延びている個別通路から成る通路9aを除いて、完全に閉鎖しているということを意味している。通路9aは、少なくとも2つの互いに流体接続されている部分通路9a,9bのうちの1つの通路であり、部分通路9a,9bは、オーバフロー通路9の一部であり、オーバフロー通路9によって、ピストン運動に対応して両部分室7a,7bの間の補償流が発生する。ここでは好ましくは、部分通路9aは、この部分通路9aを貫流する補償流の貫流方向に対して半径方向において、一方ではシリンダ6の半径方向内側面によって、他方では基体8bの半径方向外側面によって画定される。オーバフロー通路9のこのような構成が、図2に示された実施例において設けられている。
付加的にまたは代替的に、オーバフロー通路9の部分通路9aは、1つの通路または複数の互いに並んで延びている個別通路として、シリンダ軸線Aに沿って基体8bを貫いて延びていてよい(これは、図3に示された実施例において設けられている)。後者の場合、通路もしくはそれぞれの個別通路は、側方において、つまり、完全に基体8bの材料によって取り囲まれていて、例えば1つの孔によって形成される。
両方の場合においていずれにせよ、シリンダ6は流体によって満たされており、この流体は、両部分室7a,7b内に存在していて、オーバフロー通路9の部分通路9a,9bを通って、部分室7a,7bの間において上に述べた補償流の枠内で流れることができる。流体は、特に圧縮可能なガスであり、場合によっては、好ましくは僅かな量のオイルのような液体をも有していてよく、これによって、例えば終端位置緩衝を行うことができる。
ガスばねはさらに、シリンダ6に結合されている第1の駆動接続部4aと、ピストン8に結合されている第2の駆動接続部4bとを有している。シリンダ6は、両駆動接続部4a,4bが互いに押し離されるように、圧力下にある、つまり加圧された流体によって満たされている。無負荷状態において、つまり、外部からの力がガスばねに作用していない場合に、ガスばねの両駆動接続部4a,4bは互いに離反方向に最大に駆動された位置にあり、この位置は、それぞれの実施例を示す図2および図3においてそれぞれ左側の図に示されている。駆動接続部4a,4bの相対的なこの位置はまた、ここでは好ましくは、フラップ2の、図1に示された開放位置に相当している。シリンダ側の駆動接続部4aはフラップ2に連結されていて、ピストン側の駆動接続部4bは自動車のボディに連結されている。再度強調しておくと、上において述べたように、シリンダ6は無圧であってもよく、つまり、ガスばねの代わりにガスダンパの場合には無圧であってもよい。
通常動作においては、駆動接続部4a,4bを互いに接近させる外的な力が作用した場合、例えばフラップ2のモータ駆動での、または手動での閉鎖が行われた場合に、ピストン8はシリンダ6に対して相対的に、図2および図3においてそれぞれ左側の図に示された位置から変位させられ、つまり、図2および図3において右側の図に示された位置の方向に変位させられる。つまり、ピストン8の、シリンダ内室7内に配置された区分は、シリンダ内室7内を貫くシリンダ軸線Aに沿って移動し、これによって、シリンダ内室7の両部分室7a,7bは、その容積を変化させる。図2および図3から看取できるように、ここに選択された実施例では、駆動接続部4a,4bが互いに接近方向に駆動されると、部分室7aの容積は減少し、これに対して部分室7bの容積は増大する。このとき、図2および図3において左側の図の詳細図が示すように、補償流としての流体が、上側の部分室7aから下側の部分室7b内に、オーバフロー通路9の部分通路9a,9bを通って流れる。流体は、ここでは好ましくは、圧力下でシリンダ6内に充填されているので、流体はピストン8の、ここでは基体8bの横断面を押圧し、これによって、ピストン8を、シリンダ6に対して相対的に常に、図2および図3において左側に示されている位置へと押圧する。そのための基本は、ピストン8もしくは基体8bの、ピストンとは反対の側、ここでは、つまり、部分室7aに向いている側の横断面が、反対側に位置している横断面よりも大きいということである。それというのは、反対側においては、流体圧によって荷重が加えられる横断面(受圧面)は、単にピストンロッド8aの周囲で延在しているリング面によってしか与えられないからである。部分室7bの側において有効なリング面は、シリンダ内室7の横断面全体に相当している、部分室7aの側の有効な受圧面よりも小さい。相応に部分室7aの側からは、他方の側から作用する圧力よりも大きな圧力がピストン8もしくは基体8bに作用する。これによって、ピストン8は、常にシリンダ6から押し出される。
重要なことは、ピストン8に切換可能な弁アセンブリ10が配設されており、この弁アセンブリ10は、弁アセンブリ10がオーバフロー通路9を少なくとも部分的に、好ましくは完全に閉鎖している閉鎖状態と、弁アセンブリ10がオーバフロー通路9を開放している開放状態とに変位可能であること、およびオーバフロー通路9が、予め設定された切換流を上回る、特に緊急時に起因した補償流に対応して、自動的に閉鎖状態に切り換わることである。このことは、既に述べたように、ガスばねの使用に対してもガスダンパの使用に対しても言えることであり、場合によってはガスばねもしくはガスダンパの作用方向において作用する付加的なばねアセンブリとの組合せにおいても言えることである。
切換可能な弁アセンブリ10によって、ガスばねを通常動作から自動的に緊急時動作に切り換えることができるという可能性が得られる。緊急時は、例えば、フラップ2をその開放位置と閉鎖位置との間において運動させる速度、特にフラップ2が閉鎖される速度が設定された限界値を上回っている場合に、つまり、閉鎖運動が高められている場合に、発生する。フラップ2の高められた速度によって、オーバフロー通路9を貫流する補償流の流速が上昇し、相応にピストン8とは反対側の部分室7a内における動的な圧力が高まり、ピストンロッド側の部分室7b内における動的な圧力が低下し、この動的な圧力の変化は、弁アセンブリ10が、特に予め設定された圧力差(切換圧力差)の到達時に、開放状態から閉鎖状態に切り換わるまで続く。閉鎖状態においてオーバフロー通路9は、部分的に閉鎖されて、シリンダ6に対して相対的なピストン8の直線運動がいずれにせよ制動されるか、または完全に閉鎖されて、シリンダ6に対して相対的なピストン8の直線運動が、いずれにせよ部分室7a内における流体の設定された圧縮到達後にロックされる。
つまり、それを上回った場合に弁アセンブリ10を閉鎖状態に切り換える、つまり、弁アセンブリ10を作動させる、予め設定された切換流は、好ましくは20mm/秒~200mm/秒の範囲内、好ましくは40mm/秒~70mm/秒の範囲内のピストン速度、特に50mm/秒のピストン速度に相当している。フラップ2自体に関連して、切換流は、フラップ2の外縁部の、0.5m/秒~3.0m/秒の範囲内、好ましくは0.8m/秒~1.2m/秒の範囲内、特に1.0m/秒の速度に相当することが提案されていてよい。比較的低いピストン速度もしくは縁部速度の場合には、ガスばねは通常動作において機能する。
ここでは好ましくは、オーバフロー通路9は、上において述べたように少なくとも2つの部分通路9a,9bを有しており、部分通路9a,9bのうちの1つの部分通路9aは、基体8bとシリンダ6との間に(図2)または基体8bの内部に(図3)形成されている。別の部分室9bは、ここでは特に別体の弁体11内に形成されている。このように構成されていると、弁アセンブリ10は、ここでは好ましくは、ピストン8の基体8bに配置されている弁体11であって、基体8bに対して、弁アセンブリ10の閉鎖状態に相当する閉鎖位置と、弁アセンブリ10の開放状態に相当する開放位置とに移動可能である弁体11を有している。図2および図3におけるそれぞれ左側の図とそれぞれ右側の図との比較から認識できるように、基体8bによって提供された部分通路9aは、弁アセンブリ10の作動状態において、基体8bにおける弁体11の接触によって閉鎖される。
ここでは好ましくは、弁体11によって提供された部分通路9bは、1つの通路としてまたは複数の互いに並んで延びている個別通路として、シリンダ軸線Aに沿って弁体11を貫いて延びている。つまり、通路もしくはそれぞれの個別通路は、側部において完全に弁体11の材料によって取り囲まれていて、例えば孔によって形成される。また、基本的に、部分通路9bが、これが補償流によって貫流される貫流方向に対して半径方向において、一方ではシリンダ6の半径方向内側面によって、他方では弁体11の半径方向外側面によって画定されることも考えられる。
閉鎖状態への弁アセンブリ10の自動的な切換は、ここでは好ましくは、ガスばねのただ1つの移動方向においてしか行われず、この移動方向は、ここでは好ましくはフラップ2の閉鎖方向に相当している。この方向においてのみ、補償流が予め設定された切換流を上回っている場合に、弁アセンブリ10は閉鎖され、特に弁体11はピストン8の基体8bに押圧される。基本的には、また、他の適用例のために、弁アセンブリ10の他の設計も考えられる。しかしながら、ここでは好ましくは、弁体11は、補償流が、特に緊急時に起因して切換流を上回っている場合に、特に補償流に起因する動的な圧力に基づいて、弁体11を開放位置から閉鎖位置に移行させるように、補償流内に配置されている。
この目的のために図2に示された実施例では、弁体11はシリンダ軸線Aに沿って基体8bに対して案内されている。つまり、弁体11は、基体8bに対して相対的に移動可能である。弁体11は、ここでは好ましくは、ほぼプレート形状の変形不能な要素であり、この要素は、シリンダ軸線Aに対して同軸にピストン8に沿って軸方向において運動可能である。ここでは好ましくは、弁体11には、弁アセンブリ10の開放方向において予荷重が加えられており、ここでは弁体11には、ばねアセンブリ12を介してばね予荷重が加えられている。このようにして、弁体11は常に弁アセンブリ10の開放状態に相当する位置に押圧される。
好ましくは、閉鎖状態への弁アセンブリ10の自動的な切換後に、弁体11は、シリンダ6の両部分室7a,7bの間における静的な圧力の差が切換圧力差を上回っている限り、閉鎖位置に留まっている。静的な圧力の差は、許容誤差に起因したまたは確定された非シール性によって、ある程度の時間経過後に、切換圧力差についての限界値を下回って低下することがあり、これによって、弁アセンブリ10は、再び開放状態に移行する。しかしながら、このことは、好ましくは、フラップ2が徐々にしかさらに閉鎖方向に下降しないように、ゆっくりと行われる。
また弁体11には、弁体11が閉鎖位置にある時には弁アセンブリ10の閉鎖方向に予荷重が、特にばね予荷重が加えられていて、弁体11が開放位置にある時には弁アセンブリ10の開放方向において予荷重が、特にばね予荷重が加えられているように、双安定性のばね予荷重を弁体11に加えることも提案されていてよい。このことは特に、ばねアセンブリ12が弁体に作用するトグルばね(Kippfeder)を有していることによって達成することができる。
閉鎖位置にある弁体11に、弁アセンブリ10の閉鎖方向に予荷重を加えることには、特に緊急時に起因して作動させられた弁アセンブリ10が、再び開放状態に容易に移行することが可能でないという利点がある。開放状態への移行は、好ましくは、弁アセンブリ10が以前に作動させられた移動方向とは逆方向に、フラップ2を手動操作することによってしか、特にその開放方向へのフラップ2の手動操作によってしか可能でない。
このことは、図3に示された実施例においてその事例が示されているが、特に、弁体11が、2つの安定位置に変形可能である弾性のダイヤフラム13として形成されていることによっても、達成することができる。したがって、図3の実施例では、弁体11自体がトグルばねを形成している。図3において左側の図に示されているように、弁体11が開放位置にある場合に、弁体11は、弁体11に弁アセンブリ10の開放方向に予荷重を加える形状(姿勢)をとっている。図3において右側の図に示されているように、弁体11が閉鎖位置にある場合には、弁体11はそれとは逆に、弁体11に弁アセンブリ10の閉鎖方向に予荷重を加える形状(姿勢)をとっている。そのために好ましくは、ダイヤフラム13は2つの双安定位置において、互いに異なった、特に逆向きの方向に反転する円錐形の形状を有している。
独立した意味にふさわしい更なる教示によれば、フラップ2、特にバックドアと、本発明に係る駆動アセンブリ1とを備えたフラップアセンブリ5が特許請求される。本発明に係る駆動アセンブリ1に対するすべての構成を、示唆することが許される。
特に、フラップ2は、組み付けられた状態においてほぼ水平に方向付けられている旋回軸線Xを中心にして旋回可能であるフラップ2である。まさにこの実施例では、上において述べたように、本発明に係る駆動アセンブリ1は特に好適に使用可能である。このことは特に、上において述べたように、特にフラップ2の速度が高められている緊急時に対して言える。
本発明に係るフラップアセンブリ5では、緊急時というのは特に、駆動装置3の駆動力および/または保持力が欠落し、これによって、フラップ2がばね力に起因してかつ/または重力に起因して閉鎖方向または開放方向に押し退けられること、閉鎖状態への弁アセンブリ10の緊急時に起因した切換が、フラップ2の更なる移動に抗して作用すること、特にフラップ2の更なる移動をロックしていることによって規定されている。

Claims (15)

  1. 自動車のフラップ(2)用の駆動アセンブリであって、少なくとも1つのモータ式の駆動装置(3)と、少なくとも1つのガス圧要素(4)、特にガスばねとを備えており、前記ガス圧要素(4)は、外部に対してシールされたシリンダ(6)と、シリンダ内室(7)内においてシリンダ軸線(A)に沿って延びていて、前記シリンダ内室(7)を2つの部分室(7a,7b)に分割しているピストン(8)とを有しており、
    前記ピストン(8)は、ピストン運動に対応して前記2つの部分室(7a,7b)の間に補償流を生ぜしめるオーバフロー通路(9)を有しており、
    前記ガス圧要素(4)は、前記シリンダ(6)に結合されている第1の駆動接続部(4a)と、前記ピストン(8)に結合されている第2の駆動接続部(4b)とを有しており、前記シリンダ(6)は、特に圧力下にある流体によって満たされている、駆動アセンブリにおいて、
    前記ピストン(8)に、切換可能な弁アセンブリ(10)が配設されており、前記弁アセンブリ(10)は、前記弁アセンブリ(10)が前記オーバフロー通路(9)を少なくとも部分的に、好ましくは完全に閉鎖している閉鎖状態と、前記弁アセンブリ(10)が前記オーバフロー通路(9)を開放している開放状態とに変位可能であり、前記オーバフロー通路(9)は、予め設定された切換流を上回る、特に緊急時に起因した補償流によって自動的に前記閉鎖状態に切り換わることを特徴とする、駆動アセンブリ。
  2. 前記ガス圧要素(4)は、少なくとも1つのコイルばね、特に圧縮コイルばねまたは引張りコイルばねを備えたばねアセンブリを有しており、好ましくは、前記コイルばねは、前記シリンダ(6)に対して平行にまたは同軸に、特に半径方向において取り囲むように配置されている、請求項1記載の駆動アセンブリ。
  3. 前記切換流は、20mm/秒~200mm/秒の範囲内、好ましくは40mm/秒~70mm/秒の範囲内、特に50mm/秒のピストン速度に相当している、請求項1または2記載の駆動アセンブリ。
  4. 前記オーバフロー通路(9)は、少なくとも2つの部分通路(9a,9b)を有しており、前記閉鎖状態にある前記弁アセンブリ(10)は、前記部分通路(9a,9b)のうちの少なくとも1つの部分通路を閉鎖している、請求項1から3までのいずれか1項記載の駆動アセンブリ。
  5. 前記閉鎖状態への前記弁アセンブリ(10)の自動的な切換は、前記ガス圧要素(4)のただ1つの移動方向において、特に前記ガス圧要素(4)の、前記フラップ(2)の閉鎖方向に相当する移動方向においてのみ行われる、請求項1から4までのいずれか1項記載の駆動アセンブリ。
  6. 前記ピストン(8)は基体(8b)を有しており、前記基体(8b)は、少なくとも部分的にシリンダ内面に対してシールされていて、前記オーバフロー通路(9)の一部を提供しており、前記弁アセンブリ(10)は弁体(11)を有しており、前記弁体(11)は、前記基体(8b)に配置されていて、前記基体(8b)に対して、前記閉鎖状態に相当する閉鎖位置と、前記開放状態に相当する開放位置とに移動可能である、請求項1から5までのいずれか1項記載の駆動アセンブリ。
  7. 前記弁体(11)は、前記補償流が、前記切換流を、特に緊急時に起因して上回っている場合に、特に前記補償流に起因する動的な圧力に基づいて、前記弁体(11)を前記開放位置から前記閉鎖位置に移行させるように、前記補償流内に配置されている、請求項記載の駆動アセンブリ。
  8. 前記弁体(11)は、前記シリンダ軸線(A)に沿って前記基体(8b)に対して案内されている、請求項6または7記載の駆動アセンブリ。
  9. 前記弁体(11)に、前記弁アセンブリ(10)の開放方向において予荷重、特にばね予荷重が加えられており、好ましくは、前記閉鎖状態への前記弁アセンブリ(10)の自動的な切換後に、前記弁体(11)は、前記シリンダ(6)の前記2つの部分室(7a,7b)の間の静的な圧力の差異が切換圧力差を上回っている限り、前記閉鎖位置に留まっている、請求項から8までのいずれか1項記載の駆動アセンブリ。
  10. 前記閉鎖位置にある前記弁体(11)に前記弁アセンブリ(10)の閉鎖方向で予荷重が加えられていて、かつ前記開放位置にある前記弁体(11)に前記弁アセンブリ(10)の開放方向で予荷重が加えられているように、前記弁体(11)に双安定性のばね予荷重が加えられている、請求項から9までのいずれか1項記載の駆動アセンブリ。
  11. 前記弁体(11)は、2つの安定した位置に変形可能である弾性のダイヤフラム(13)として形成されており、好ましくは、前記ダイヤフラム(13)は、前記2つの安定した位置において、互いに異なった、特に逆向きの方向に反転する円錐形の形状を有している、請求項から10までのいずれか1項記載の駆動アセンブリ。
  12. フラップ(2)、特にバックドアと、前記フラップ(2)に配設された、請求項1から11までのいずれか1項記載の駆動アセンブリ(1)とを備えた、フラップアセンブリ。
  13. 緊急時とは、駆動装置(3)の駆動力および/または保持力が消失し、これによって、前記フラップ(2)をばね力に起因してかつ/または重力に起因して閉鎖方向または開放方向に押し退け、弁アセンブリ(10)の閉鎖状態への緊急時に起因した切換が、前記フラップ(2)の更なる移動に抗して作用すること、特に前記フラップ(2)の更なる移動をロックすることによって定義されている、請求項12記載のフラップアセンブリ。
  14. 前記フラップ(2)に、特に前記フラップ(2)の開放方向においてガス圧要素(4)が予荷重を加えており、かつ/または前記フラップアセンブリ(5)は、前記フラップ(2)の第1の側に前記駆動装置(3)、特に正確に1つの駆動装置(3)を有していて、前記フラップ(2)の、反対側の第2の側に前記ガス圧要素(4)、特に正確に1つのガス圧要素(4)を有している、請求項12または13記載のフラップアセンブリ。
  15. 切換流は、前記フラップ(2)の外縁部の、0.5m/秒~3.0m/秒の範囲内、好ましくは0.8m/秒~1.2m/秒の範囲内、特に1.0m/秒の速度に相当している、請求項12から14までのいずれか1項記載のフラップアセンブリ。
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