JP7384206B2 - バイアス回路、増幅器及びバイアス電圧制御方法 - Google Patents

バイアス回路、増幅器及びバイアス電圧制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、バイアス回路、増幅器及びバイアス電圧制御方法に関する。
携帯電話等の無線通信においては、同一周波数帯で上りと下りの通信を時分割で切り替えるTDD(Time Domain Duplexing)方式が採用されることがある。TDD方式で用いられる増幅器のトランジスタは、送信時には、送信信号を増幅させるためにオン状態に制御される。受信時には、受信感度を向上するために送信系統から受信系統に回り込むノイズを抑制する必要がある。このため、受信時には、増幅器のトランジスタは、送信信号の出力を停止するオフ状態に制御される。
トランジスタのオンオフを制御する方法として、トランジスタをオン状態とするセット電圧とオフ状態とするピンチオフ電圧を用意して、スイッチでこれらの電圧を切り替え、トランジスタのゲートに印加する方法がある。
特許文献1には、増幅器をオンオフ制御するためのゲート電圧を供給するバイアス回路が開示されている。この回路は、増幅器をオン状態とするための第1ゲート電圧に必要な電圧を出力する第1電源と、オフ状態とするための第2ゲート電圧に必要な電圧を出力する第2電源とを有している。第1電源と増幅器との間には切替スイッチが設けられている。切替スイッチが短絡状態の場合、第1電源及び第2電源が増幅器に接続され、第1ゲート電圧が増幅器へ供給される。切替スイッチが解放状態の場合、第2電源のみが増幅器に接続され、第2ゲート電圧が増幅器へ供給される。
また、特許文献2には、増幅用トランジスタのゲート端子にゲート電圧を供給するゲートバイアス回路が開示されている。この回路は、オン時にゲート端子に印加されるべき第1ゲート電圧を発生する第1電源と、オフ時にゲート端子に印加されるべき第2ゲート電圧を発生する第2電源とを有している。第1電源及び第2電源と増幅用トランジスタとの間にはスイッチ回路が設けられており、スイッチ回路を切り替えることにより、第1ゲート電圧と第2ゲート電圧のいずれかが増幅用トランジスタに出力される。
国際公開第2018/154659号 国際公開第2016/125424号
上記の方法において、トランジスタをオン状態とするセット電圧はトランジスタのばらつきに応じて個別に設定する必要がある。一方、ピンチオフ電圧は、個別に設定する方法と、トランジスタのばらつきを考慮して必ずピンチオフする電圧に設定する方法がある。
特許文献1、2では、セット電圧とピンチオフ電圧とを生成するために、それぞれ2つの電源を設ける必要がある。また、トランジスタのばらつきを考慮してピンチオフ電圧を設定する方法では、ピンチオフ時のゲートとドレイン間の電位差が大きいことに起因するゲートラグにより高周波特性が劣化するという問題がある。
本開示の目的は、上述した問題を鑑み、ピンチオフ時のゲートとドレイン間の電位差が大きいことに起因するゲートラグによる高周波特性の劣化を抑制することが可能なバイアス回路、増幅器及びバイアス電圧制御方法を提供することにある。
本発明の第1態様に係るバイアス回路は、増幅用トランジスタをオン状態とするための第1ゲート電圧を発生する第1電源と、前記第1電源から入力される前記第1ゲート電圧を用いて、前記増幅用トランジスタをオフ状態とするための第2ゲート電圧を生成する電圧生成回路と、前記増幅用トランジスタのオンオフ制御に関する切替信号に基づいて、第1入力端子に入力される前記第1ゲート電圧と第2入力端子に入力される前記第2ゲート電圧とを切り替えて出力する第1スイッチ回路と、前記第1スイッチ回路から出力されたゲート電圧を前記増幅用トランジスタに出力する電圧出力端子とを備えるものである。
本発明の第2態様に係るバイアス電圧制御方法は、増幅用トランジスタをオン状態とするための第1ゲート電圧を発生し、前記第1ゲート電圧を用いて、前記増幅用トランジスタをオフ状態とするための第2ゲート電圧を生成し、前記増幅用トランジスタのオンオフ制御に関する切替信号に基づいて、第1入力端子に入力される前記第1ゲート電圧と第2入力端子に入力される前記第2ゲート電圧とを切り替えて前記増幅用トランジスタに出力する。
本発明によれば、ピンチオフ時のゲートとドレイン間の電位差が大きいことに起因するゲートラグによる高周波特性の劣化を抑制することが可能なバイアス回路、増幅器及びバイアス電圧制御方法を提供することができる。
実施の形態1に係るバイアス回路の構成を示す図である。 実施の形態1に係るバイアス回路を用いた増幅器の構成を示す図である。 増幅用トランジスタのゲート電圧に対するドレイン電流特性を示すグラフである。 デプレッション型の増幅用トランジスタのゲート電圧に対するドレイン電流特性のばらつきを示すグラフである。 実施の形態2に係るバイアス回路を用いた増幅器の構成を示す図である。 実施の形態2と比較例によるピンチオフ電圧の違いを示す図である。 エンハンスメント型の増幅用トランジスタのゲート電圧に対するドレイン電流特性のばらつきを示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。
実施の形態は、通信装置に用いられる増幅器の増幅用トランジスタのゲート電圧を制御する技術に関する。実施の形態に係るバイアス回路は、増幅用トランジスタをオン状態とするための第1ゲート電圧を発生する第1電源と、前記第1電源から入力される前記第1ゲート電圧を用いて、前記増幅用トランジスタをオフ状態とするための第2ゲート電圧を生成する電圧生成回路と、前記増幅用トランジスタのオンオフ制御に関する切替信号に基づいて、第1入力端子に入力される前記第1ゲート電圧と第2入力端子に入力される前記第2ゲート電圧とを切り替えて出力する第1スイッチ回路と、前記第1スイッチ回路から出力されたゲート電圧を前記増幅用トランジスタに出力する電圧出力端子とを備える。
実施の形態によれば、オン時のセット電圧に応じたオフ時のピンチオフ電圧を、増幅用トランジスタの性能のばらつきに影響されることなく増幅用トランジスタに印加することが可能となる。これにより、ゲートとドレイン間の電位差を小さくし、ゲートラグにより高周波特性が劣化することを防ぐことができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るバイアス回路10の構成を示す図である。図1に示すように、バイアス回路10は、第1電源11、電圧生成回路12、第1スイッチ回路13、高周波チョーク回路14、電圧出力端子15、切替信号入力端子16を備える。このバイアス回路10は、例えば、同一周波数帯で上りと下りの通信を時分割で切り替えるTDD(Time Domain Duplexing)方式の通信装置の増幅器に適用される。バイアス回路10の電圧出力端子15から出力されるゲート電圧が増幅用トランジスタのゲートに供給される。
第1電源11は、増幅用トランジスタをオン状態とするための第1ゲート電圧を発生する。電圧生成回路12は、第1電源11から入力される第1ゲート電圧を用いて、増幅用トランジスタをオフ状態とするための第2ゲート電圧を生成する。すなわち、実施の形態1では、1つの第1電源11のみが設けられており、第1電源11で発生した第1ゲート電圧から第2ゲート電圧が生成される。
第1スイッチ回路13は、SPDT(Single-Pole Double-Throw:単極双投)型のスイッチ回路である。第1スイッチ回路13は、第1入力端子13a、第2入力端子13b、出力端子13cを有している。第1入力端子13aには、第1ゲート電圧が入力される。第2入力端子13bには、第2ゲート電圧が入力される。
出力端子13cは、2つの第1入力端子13a、第2入力端子13bのいずれか一方に接続される。切替信号入力端子16には、増幅用トランジスタのオンオフ制御に関する切替信号が入力され、第1スイッチ回路13に供給される。第1スイッチ回路13は、この切替信号に基づいて、出力端子13cの接続先を第1入力端子13a、第2入力端子13bのいずれかに切り替え、第1ゲート電圧、第2ゲート電圧のいずれかを出力する。
電圧出力端子15は、第1スイッチ回路13から出力されたゲート電圧を外部の増幅用トランジスタに出力する。高周波チョーク回路14は、第1スイッチ回路13と電圧出力端子15との間に設けられている。高周波チョーク回路14は、増幅用トランジスタからの高周波信号がバイアス回路10に入り込むのを遮断する。
図2は、バイアス回路10を通信装置の内部に設けられる増幅器20に適用した例を示す図である。図2に示すように、増幅器20は、バイアス回路10、増幅用トランジスタ21、高周波信号入力端子22、キャパシタ23、入力整合回路24、出力整合回路25、キャパシタ26、高周波信号出力端子27、ドレインバイアス回路28、電源29を備える。図2に示す例では、図1の高周波チョーク回路14を、λ/4伝送線路30とシャントコンデンサ31とで構成している。バイアス回路10の電圧出力端子15は、増幅用トランジスタ21のゲート端子に接続されている。
なお、図2に示す例では、第1スイッチ回路13と電圧出力端子15の間の伝送線路としてλ/4伝送線路30を用いているが、増幅用トランジスタ21において増幅する信号の波長に応じた線路長の伝送線路を用いれば良い。また、高周波チョーク回路14として電圧出力端子15側から見たインピーダンスが高周波数信号の周波数帯域で所望の高インピーダンスとなればよく、この伝送線路の線路長は必ずしも増幅する信号波長のλ/4でなくてもよい。
第1電源11で発生する第1ゲート電圧は、高周波信号が高周波信号出力端子27から出力されている場合に、増幅用トランジスタ21のゲート端子に印加されるべき電圧である。すなわち、第1ゲート電圧は、増幅用トランジスタ21がオン状態となるセット電圧である。
電圧生成回路12は、入力された第1ゲート電圧に対して所定の演算を行うことにより、第2ゲート電圧を生成する。電圧生成回路12で生成される第2ゲート電圧は、高周波信号が高周波信号出力端子27から出力されていない場合に、増幅用トランジスタ21のゲート端子に印加されるべき電圧である。すなわち、第2ゲート電圧は、増幅用トランジスタ21がオフ状態となるピンチオフ電圧である。
切替信号入力端子16には、増幅用トランジスタ21のオンオフを切り替える切替信号が入力される。第1スイッチ回路13、切替信号に基づいて、第1ゲート電圧と第2ゲート電圧のいずれかを選択する。増幅用トランジスタ21のゲートに印加される電圧は、第1スイッチ回路13の第1入力端子13aに入力される第1ゲート電圧、第2入力端子13bに印加される第2ゲート電圧のいずれかとなる。
この切替信号は、TDD(Time Domain Duplexing)方式で送信から受信に切り替えるタイミングに合わせて、増幅用トランジスタ21のオンオフを切り替えるものである。第1スイッチ回路13は、この切替信号に基づき、送信から受信に切り替えるタイミングに合わせて、第1ゲート電圧から第2ゲート電圧へと切り替えて出力する。
第1スイッチ回路13において、出力端子13cが第1電源11側の第1入力端子13aに接続されている状態を、増幅用トランジスタ21がオンとなるオン時接続状態とする。また、出力端子13cが電圧生成回路12側の第2入力端子13bに接続されている状態を、増幅用トランジスタ21がオフとなるオフ時接続状態とする。図2では、第1スイッチ回路13により第1ゲート電圧が選択されたオン時接続状態が示されている。
ここで、増幅用トランジスタ21のゲートに印加されるゲート電圧について説明する。ここでは、増幅用トランジスタ21は、一例として、デプレッション型の電界効果トランジスタとする。図3は、デプレッション型の電界効果トランジスタのゲート電圧とドレイン電流との関係を示したグラフである。図3において、横軸はゲート電圧、縦軸はドレイン電流を示している。
図3に示すように、ゲート電圧がピンチオフ電圧以下の場合にはドレイン電流が流れない。ゲート電圧がピンチオフ電圧を超えるとドレイン電流が流れはじめ、ゲート電圧の上昇と共にドレイン電流が増加していく。通常、増幅用トランジスタ21をオン状態とするためには、ゲート電圧をあるドレイン電流の値(例えば、ゲート電圧-3Vでドレイン電流500mA)に設定し、オフ状態とするためにはゲート電圧をドレイン電流が流れない値(例えば、ゲート電圧-5V)に設定する。
このようにデプレッション型の電界効果トランジスタはオン状態とオフ状態においてゲート電圧はいずれも負の極性であり、絶対値はオフ状態の方が大きい。そのためオン状態の第1ゲート電圧から所定の値を減算する(例えば-2V)ことでオフ状態になる第2ゲート電圧を算出することができる。
これを利用して、図2の増幅器20において、第1スイッチ回路13の第1入力端子13aに印加される第1ゲート電圧は、増幅用トランジスタ21がオン状態となるように設定される。そして、第1スイッチ回路13の第2入力端子13bに印加される第2ゲート電圧が、増幅用トランジスタ21がオフとなるように、電圧生成回路12は入力された第1ゲート電圧から所定の値を減算して第2ゲート電圧を出力するように設計される。これにより、第1ゲート電圧を設定するだけで、増幅用トランジスタ21をオフ状態とする第2ゲート電圧を決定することができる。
図4は、デプレッション型の増幅用トランジスタのゲート電圧に対するドレイン電流特性のばらつきを示すグラフである。図4に示すように、オン時のゲート電圧の値は、デバイス(Q1~Q3)によりばらつきがある。実施の形態に係るバイアス電圧制御技術を用いない場合、オフ時のゲート電圧の値は、この増幅用トランジスタ21のばらつきを考慮して全ての増幅用トランジスタ21がオフとなるような値にしなければならず、オフ時のゲート電圧の絶対値が大きくなる。ピンチオフ時のゲートとドレイン間の電位差が大きいと、ゲートラグにより高周波特性が劣化してしまう。また、各増幅用トランジスタ21のばらつきを把握するために、図4に示すような特性を複数回測定する必要がある。
発明者は、図4に示すように、それぞれのデバイス(Q1~Q3)において、オン時のゲート電圧からピンチオフ電圧までの電圧は、ばらつきに依存せず一定であることを見出した。そこで、実施の形態では、増幅用トランジスタ21がオンとなる第1ゲート電圧から所定の値を減算して、オフとなる第2ゲート電圧を生成する。これにより、オフ時のゲート電圧の絶対値を小さくできるため、ゲートとドレイン間の電位差が大きいことに起因するゲートラグによる高周波特性の劣化を防ぐことができる。また、図4の特性を1回測定するだけで、オン時のゲート電圧からピンチオフ電圧までの値、すなわち、第2ゲート電圧を生成するために第1ゲート電圧から減算する値を求めることができる。
以下、実施の形態1に係る増幅器20の動作について説明する。まず、高周波信号が出力されている場合(オン状態)の動作について説明する。この場合、第1スイッチ回路13では、出力端子13cが第1入力端子13aに接続される。このため、第1電源11で発生した第1ゲート電圧は、第1スイッチ回路13、λ/4伝送線路30を介して増幅用トランジスタ21のゲート端子に印加される。第1スイッチ回路13とλ/4伝送線路30との間に並列に接続されたシャントコンデンサ31によって高周波信号はGNDに接地される。また、電源29にて発生したドレイン電圧は、ドレインバイアス回路28を介して増幅用トランジスタ21のドレイン端子に印加される。
このように、増幅用トランジスタ21にドレイン電圧及び第1ゲート電圧が印加されている状態において、高周波信号入力端子22から入力された高周波信号は、キャパシタ23、入力整合回路24を介して増幅用トランジスタ21に入力される。そして、高周波信号は、増幅用トランジスタ21で増幅された後、出力整合回路25、キャパシタ26を介して高周波信号出力端子27から出力される。
次に、高周波信号が出力されていない場合(オフ状態)の動作について説明する。この場合、第1スイッチ回路13では、出力端子13cが第2入力端子13bに接続される。このため、第1ゲート電圧を用いて電圧生成回路12で生成された第2ゲート電圧が、増幅用トランジスタ21のゲート端子に印加される。この時、増幅用トランジスタ21はピンチオフされ、高周波信号が入力されても増幅しない。なお、この場合には高周波信号の入力がなくても良い。
次に、増幅用トランジスタ21のオンオフが切り替わる場合の動作について説明する。なお、以下では、増幅用トランジスタ21がオンからオフに切り替わる時の動作について述べるが、逆の場合も同様である。まず、切替信号入力端子16に、増幅用トランジスタ21をオンからオフへと制御する制御信号に基づいて、第1スイッチ回路13をオン時接続状態からオフ時接続状態へと切り替える切替信号が入力される。これにより、第1スイッチ回路13では、出力端子13cの接続先が第1入力端子13aから第2入力端子13bへと切り替わる。これにより、第1スイッチ回路13の出力が第1ゲート電圧から第2ゲート電圧に切り替わる。
以上説明したように、実施の形態では、増幅用トランジスタのバイアス回路において、セット電圧と、セット電圧から所定の値を減算する演算処理して生成したピンチオフ電圧とをスイッチで切り替えることにより、増幅用トランジスタ21のオンとオフを切り替える。これにより、オン時のセット電圧に応じたオフ時のピンチオフ電圧を、増幅用トランジスタのばらつきに影響されずに生成することが可能となる。このため、ゲートとドレイン間の電位差を小さくすることができ、ゲートラグによる高周波特性の劣化を防止することが可能となる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係るバイアス回路10Aを通信装置の内部に設けられる増幅器20Aに適用した例を示す図である。図5に示すように、実施の形態2に係るバイアス回路10Aは、図2のバイアス回路10に加えて、第2スイッチ回路17、遅延回路18を備えている。第2スイッチ回路17、遅延回路18は、電圧生成回路12の出力端子と第1スイッチ回路13の第2入力端子13bとの間に直列に設けられている。
第2スイッチ回路17は、第1スイッチ回路13と同様に、SPDT型のスイッチ回路である。第2スイッチ回路17は、第1入力端子17a、第2入力端子17b、出力端子17cを有している。図5に示す例において、第1入力端子17aに入力される電圧を第2ピンチオフ電圧とし、第2入力端子17bに入力される電圧を第1ピンチオフ電圧とする。
第1電源11は、第1ゲート電圧を発生し、第1ピンチオフ電圧として第2入力端子17bに出力する。すなわち、第1ピンチオフ電圧は第1ゲート電圧に等しい。電圧生成回路12は、入力される第1ゲート電圧を用いて第2ゲート電圧を生成し、第1入力端子17aに第2ピンチオフ電圧として出力する。すなわち、第2ピンチオフ電圧は第2ゲート電圧に等しい。
出力端子17cは、2つの第1入力端子17a、第2入力端子17bのいずれか一方に接続される。切替信号入力端子16から入力される切替信号は、第1スイッチ回路13だけではなく、第2スイッチ回路17にも供給される。第2スイッチ回路17は、この切替信号に基づいて、出力端子17cの接続先を第1入力端子17a、第2入力端子17bのいずれかに切り替え、第1ピンチオフ電圧、第2ピンチオフ電圧のいずれかを出力する。出力端子17cと第2入力端子13bとの間には、遅延回路18が設けられている。遅延回路18は、第2スイッチ回路17から出力されたピンチオフ電圧に遅延を付加して、第2入力端子13bに第2ゲート電圧として出力する。
上述したように、第1スイッチ回路13において、出力端子13cが第1電源11側の第1入力端子13aに接続されている状態がオン時接続状態、出力端子13cが電圧生成回路12側の第2入力端子13bに接続されている状態がオフ時接続状態である。また、第2スイッチ回路17では、出力端子17cが第2入力端子17bに接続されている状態がオン時接続状態、出力端子17cが第1入力端子17aに接続されている状態がオフ時接続状態である。
従って、第2スイッチ回路17は、第1スイッチ回路13が第1ゲート電圧を出力するときに、第1ピンチオフ電圧を、遅延回路18を介して第2入力端子13bに出力する。また、第2スイッチ回路17は、第1スイッチ回路13が第2ゲート電圧出力するときに、第2ピンチオフ電圧を、遅延回路18を介して第2入力端子13bに出力する。
オン時接続状態の場合、図2に示す増幅用トランジスタ21のゲート電圧と図5に示す増幅用トランジスタ21のゲート電圧に差はない。その後、オフ時接続状態となると、第1ピンチオフ電圧から第2ピンチオフ電圧に変化した電圧が遅延回路18に入力され、第2ゲート電圧として出力される。このため、図6に示すように、セット電圧からピンチオフ電圧へと緩やかに変化する電圧が、増幅用トランジスタ21のゲートに印加される。これにより、ゲートとドレイン間の電位差を緩やかに変化させることが可能となり、ゲートラグによる高周波特性の劣化を防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。上記の実施の形態では、増幅用トランジスタ21として、デプレッション型の電界効果トランジスタを用いたが、これに限定されない。増幅用トランジスタ21として、エンハンスメント型の電界効果トランジスタを用いることも可能である。図7に示すように、エンハンスメント型の電界効果トランジスタはオン状態とオフ状態においてゲート電圧はいずれも正の極性であり、絶対値はオン状態の方が大きい。したがって、エンハンスメント型の電界効果トランジスタを用いた場合も、上記の実施の形態と同様に、オン状態の第1ゲート電圧から所定の値を減算することでオフ状態になる第2ゲート電圧を算出することができる。実施の形態は、トランジスタを備えるマイクロ波帯電子回路に好適に用いられ得る。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2019年9月9日に出願された日本出願特願2019-163718を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 バイアス回路
10A バイアス回路
11 第1電源
12 電圧生成回路
13 第1スイッチ回路
13a 第1入力端子
13b 第2入力端子
13c 出力端子
14 高周波チョーク回路
15 電圧出力端子
16 切替信号入力端子
17 第2スイッチ回路
17a 第1入力端子
17b 第2入力端子
17c 出力端子
18 遅延回路
20 増幅器
21 増幅用トランジスタ
22 高周波信号入力端子
23 キャパシタ
24 入力整合回路
25 出力整合回路
26 キャパシタ
27 高周波信号出力端子
28 ドレインバイアス回路
29 電源
30 λ/4伝送線路
31 シャントコンデンサ

Claims (8)

  1. 増幅用トランジスタをオン状態とするための第1ゲート電圧を発生する第1電源と、
    前記第1電源から入力される前記第1ゲート電圧を用いて、前記増幅用トランジスタをオフ状態とするための第2ゲート電圧を生成する電圧生成回路と、
    前記増幅用トランジスタのオンオフ制御に関する切替信号に基づいて、第1入力端子に入力される前記第1ゲート電圧と第2入力端子に入力される前記第2ゲート電圧とを切り替えて出力する第1スイッチ回路と、
    前記第1スイッチ回路から出力されたゲート電圧を前記増幅用トランジスタに出力する電圧出力端子と、
    前記電圧生成回路の出力端子と前記第1スイッチ回路の前記第2入力端子との間に設けられ、前記切替信号に基づいて、前記第1ゲート電圧に等しい第1ピンチオフ電圧と前記第2ゲート電圧に等しい第2ピンチオフ電圧とを切り替えて出力する第2スイッチ回路と、
    前記第2スイッチ回路の出力端子と前記第1スイッチ回路の前記第2入力端子との間に設けられた遅延回路とを備える、
    バイアス回路。
  2. 前記増幅用トランジスタは、同一の極性の前記第1ゲート電圧、前記第2ゲート電圧によりオンオフ制御される電界効果トランジスタであり、
    前記電圧生成回路は、前記第1ゲート電圧から所定の値を減算して前記第2ゲート電圧を算出する、
    請求項1に記載のバイアス回路。
  3. 前記第1スイッチ回路は、TDD(Time Domain Duplexing)方式で送信から受信に切り替えるタイミングに合わせて、前記第1ゲート電圧から前記第2ゲート電圧へと切り替える、
    請求項1又は2に記載のバイアス回路。
  4. 前記第2スイッチ回路は、
    前記第1スイッチ回路が前記第1ゲート電圧を出力するときに、前記第1ピンチオフ電圧を、前記遅延回路を介して前記第2入力端子に出力し、
    前記第1スイッチ回路が前記第2ゲート電圧を出力するときに、前記第2ピンチオフ電圧を、前記遅延回路を介して前記第2入力端子に出力する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のバイアス回路。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のバイアス回路と、
    前記バイアス回路の前記電圧出力端子から出力されるゲート電圧が供給される前記増幅用トランジスタと備える、
    増幅器。
  6. 増幅用トランジスタをオン状態とするための第1ゲート電圧を発生し、
    前記第1ゲート電圧を用いて、前記増幅用トランジスタをオフ状態とするための第2ゲート電圧を生成し、
    前記増幅用トランジスタのオンオフ制御に関する切替信号に基づいて、第1入力端子に入力される前記第1ゲート電圧と第2入力端子に入力される前記第2ゲート電圧とを切り替えて前記増幅用トランジスタに出力し、
    前記第1ゲート電圧を出力するときに、前記第1ゲート電圧に等しい第1ピンチオフ電圧を、遅延回路を介して前記第2入力端子に出力し、
    前記第2ゲート電圧を出力するときに、前記第2ゲート電圧に等しい第2ピンチオフ電圧を、遅延回路を介して前記第2入力端子に出力する、
    バイアス電圧制御方法。
  7. 前記増幅用トランジスタは、同一の極性の前記第1ゲート電圧、前記第2ゲート電圧によりオンオフ制御される電界効果トランジスタであり、
    前記第1ゲート電圧から所定の値を減算して前記第2ゲート電圧を算出する、
    請求項に記載のバイアス電圧制御方法。
  8. TDD(Time Domain Duplexing)方式で送信から受信に切り替えるタイミングに合わせて、前記第1ゲート電圧から前記第2ゲート電圧へと切り替える、
    請求項又はに記載のバイアス電圧制御方法。
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