JP7382473B1 - ダンプトラック - Google Patents

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Abstract

【課題】車体の重量を増大させることなく、キャブの支持強度を高める。【解決手段】ダンプトラック1の車体フレーム14には、キャブ9の後側部位9Aを支持するキャブ支持部28Eと、車体フレーム14とキャブ9との間に配置されキャブ9の前側部位9Bを支持する前側支持部材30と、前側支持部材30とキャブ支持部28Eとの間を連結する補強部材31とが設けられている。キャブ支持部28Eに設けられたフレーム側ブラケット29と補強部材31に設けられた補強部材側ブラケット33とは、連結ピン36を介して連結され、フレーム側ブラケット29と連結ピン36との間には球面軸受34が設けられている。これにより、補強部材側ブラケット33とフレーム側ブラケット29とが、球面軸受34の内輪34Bを中心として相対的に回動することにより、車体フレーム14のねじれ変形を吸収することができる。【選択図】図6

Description

本開示は、例えば鉱山で採掘した砕石物等を運搬するのに好適に用いられるダンプトラックに関する。
鉱山で採掘した砕石物等を運搬するダンプトラックは、車輪が取付けられる車体フレームと、車体フレームに対して傾動可能に設けられた荷台と、荷台の前側に位置して車体フレームに設けられ運転室を画成するキャブとを備えている。キャブの後側部位は、車体フレームに設けられたキャブ支持部によって支持され、キャブの前側部位は、車体フレームの前側に配置された前側支持部材によって支持されている。
前側支持部材は、重量物であるキャブからの荷重を受けると共にダンプトラックが走行するときの振動により大きな負荷が作用するため、大きな強度が必要となる。これに対し、前側支持部材(建屋)の上部と車体フレームとの間に、上下方向(車高方向)に対して傾斜した状態で補強部材を設けることにより、前側支持部材の強度を高めるようにしたダンプトラックが開示されている(特許文献1)。
特開2019-43481号公報
しかし、ダンプトラックは、通常、鉱山等の凹凸が大きな路面(不整地)を走行するため、車体フレームは走行時にねじれ変形を生じる。このため、特許文献1のように前側支持部材と車体フレームとの間に補強部材を設けた場合には、補強部材と車体フレームとの連結部に対し、車体フレームのねじれ変形による負荷が作用することにより、キャブの支持強度が低下してしまう。
これに対し、車体フレームの剛性を高めてねじれ変形を抑制する方法、あるいは補強部材の強度を高めて補強部材と車体フレームとの連結部の強度を高める方法が考えられる。しかし、いずれの方法を採用した場合でも、車体の重量が増大してしまうという問題がある。
本発明の目的は、車体の重量を増大させることなく、キャブの支持強度を高めることができるようにしたダンプトラックを提供することを目的としている。
本発明は、前後方向に延び、車輪が取付けられた車体フレームと、前記車体フレームに対して傾動可能に設けられ運搬物を積載する荷台と、前記荷台の前側に位置して前記車体フレーム上に設けられ運転室を画成するキャブと、を備えてなるダンプトラックにおいて、前記車体フレームには、前記キャブの後側部位を支持するキャブ支持部と、前記車体フレームと前記キャブとの間に配置され前記キャブの前側部位を支持する前側支持部材と、前記前側支持部材と前記キャブ支持部との間を連結する補強部材とが設けられ、前記キャブ支持部と前記補強部材との連結部、および前記前側支持部材と前記補強部材との連結部の少なくとも一方の連結部には、球面軸受が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、キャブの後側部位を支持するキャブ支持部とキャブの前側部位を支持する前側支持部材との間を連結する補強部材により、走行中に前側支持部材に作用する負荷を低減することができる。しかも、ダンプトラックが不整地等を走行することにより、車体フレームにねじれ変形が生じたとしても、キャブ支持部と補強部材との連結部、および前側支持部材と補強部材との連結部の少なくとも一方の連結部に設けられた球面軸受により、車体フレームのねじれ変形を吸収することができる。これにより、キャブ支持部と補強部材との連結部、あるいは前側支持部材と補強部材との連結部に対し、車体フレームのねじれ変形による負荷が作用するのを抑えることができ、車体の重量を増大させることなく、キャブの支持強度を高めることができる。
本発明の実施形態によるダンプトラックを示す左側面図である。 ダンプトラックの正面図である。 車体フレームとキャブを示す斜視図である。 車体フレームのキャブ支持部と補強部材との連結部を示す斜視図である。 キャブ支持部と補強部材との連結部を示す左側面図である。 キャブ支持部と補強部材との連結部を図5中の矢示VI-VI方向から見た断面図である。
以下、本発明に係るダンプトラックの実施形態について、添付図面に沿って詳細に説明する。なお、実施形態では、ダンプトラックの走行方向を前後方向とし、走行方向と直交する方向を左右方向として説明する。
図中、ダンプトラック1は、左右の前輪3と左右の後輪4とを備えた自走可能な車体2と、車体2上に傾動(起伏)可能に搭載された後述の荷台5とを含んで構成され、鉱山で採掘した砕石物等の運搬物を荷台5に積載して運搬する。ダンプトラック1の車体2は、後述の建屋7、デッキ8、キャブ9、車体フレーム14等を含んで構成されている。
左右の前輪3は、車体2の前側に回転可能に設けられ、操舵輪を構成している。前輪3は、前輪側サスペンション(図示せず)を介して車体フレーム14に支持され、前輪3から車体2に伝わる振動が緩和されている。左右の後輪4は、車体2の後側に回転可能に設けられ、電動モータを備えた走行装置(図示せず)によって回転駆動される。後輪4の走行装置は、後輪側サスペンション(図示せず)を介して車体フレーム14に支持され、後輪4から車体2に伝わる振動が緩和されている。
荷台(ベッセル)5は、車体フレーム14上に傾動可能(起伏可能)に取付けられている。荷台5は、例えば油圧ショベル(図示せず)によって採掘された大量の鉱物等を積載する有底な大型の容器として形成されている。荷台5の後底部は、車体フレーム14に設けられた後述する左右の後端ブラケット24に連結ピン5Bを介して傾動可能に連結されている。荷台5の前側には、その上部から前方に向けて水平に延びる庇部5Aが一体に設けられている。荷台5の庇部5Aは、キャブ9を上側から覆った状態でデッキ8の前端側まで延びている。
ホイストシリンダ6は、車体フレーム14と荷台5との間に左右方向で対をなして設けられている(左側のみ図示)。ホイストシリンダ6は、例えば油圧シリンダからなり、荷台5の前側を車体フレーム14に対して上下に傾動させるものである。ホイストシリンダ6の一端側(下端側)は、後述するシリンダ支持軸26に回動可能に取付けられ、ホイストシリンダ6の他端側(上端側)は、荷台5の下面側に回動可能に取付けられている。従って、ホイストシリンダ6を伸長または縮小させることにより、荷台5の前側(庇部5A側)は連結ピン5Bを支点として上下方向に回動(昇降)する。これにより、荷台5は、前側が上方に持上げられた排土位置へと傾動し、荷台5に積載された運搬物を排出することができる。
建屋7は、車体2の前側に設けられている。建屋7は、左右の側面板および上面板によって囲まれた四角形の枠状に形成され、エンジン、発電機、油圧ポンプ等の搭載機器(いずれも図示せず)を収容する機械室を画成している。
デッキ8は、荷台5よりも前側に位置して車体フレーム14の左支柱22、右支柱23および建屋7の上側に設けられている。デッキ8は、左右方向に長尺な長方形の平板状に形成され、後述する上部横梁28と建屋7とによって下側から支持されている。デッキ8は、左右の前輪3よりも上方に配置されて水平方向に延び、デッキ8上には、キャブ9、コントロールキャビネット10等が搭載されている。また、デッキ8の上面はオペレータ等が通行する平坦な通路面となり、デッキ8の外周は複数の手摺り8Aによって取囲まれている。
キャブ9は、荷台5の前側に位置して車体フレーム14上に設けられ、庇部5Aによって上側から覆われている。キャブ9は、前面、後面、左右の側面、上面および下面によって囲まれた箱体からなり、ダンプトラック1のオペレータが乗降する運転室を画成している。キャブ9の後側部位9Aは、上部横梁28のキャブ支持部28Eによって下側から支持され、キャブ9の前側部位9Bは、後述の前側支持部材30によって下側から支持されている。キャブ9の内部には、運転席、アクセルペダル、ブレーキペダル、操舵用のハンドルおよび複数の操作レバー(いずれも図示せず)等が設けられている。
ラジエータ11は、車体フレーム14の前端側に設けられている。ラジエータ11は、建屋7の前側に配置され、建屋7によって画成された機械室内に収容されたエンジン(図示せず)のエンジン冷却水等を冷却する。ラジエータ11の左右両側には、建屋7の左右の側面板から左右方向に張出すフェンダー12が設けられている。これら左右のフェンダー12には、それぞれエアクリーナ13が取付けられている。エアクリーナ13は、鉱山等の作業現場の外気中に含まれる塵埃を捕捉し、エンジンに向けて清浄な空気(吸気)を供給する。
車体フレーム14は、車体2のベースとなり、強固な支持構造体を構成している。図3に示すように、車体フレーム14は、前後方向に延びるメインフレーム15と、メインフレーム15の前側に一体に固定されたフロントバンパ27とを含んで構成されている。メインフレーム15は、左フレーム16、右フレーム17、前フレーム18、後フレーム19、上板20、下板21、左支柱22、右支柱23、上部横梁28等により構成されている。
左フレーム16は、車体フレーム14の左側に配置され、前後方向に延びている。左フレーム16は、左右方向で対向する左右の側板16Aと、左右の側板16Aの上端を閉塞する上板20と、左右の側板16Aの下端を接続する下板21とを含んで構成されている。右フレーム17は、車体フレーム14の右側に配置され、前後方向に延びている。右フレーム17は、左右方向で対向する左右の側板17Aと、左右の側板17Aの上端を閉塞する上板20と、左右の側板17Aの下端を接続する下板21とを含んで構成されている。
前フレーム18は、左フレーム16の前端と右フレーム17の前端との間を接続している。前フレーム18は、前後方向で対向する前板18Aおよび後板(図示せず)と、前板18Aと後板の上端を閉塞する上板20と、前板18Aと後板の下端を閉塞する下板21とを含んで構成されている。前フレーム18の左端部は、左フレーム16の前端部に溶接によって接合され、前フレーム18の右端部は、右フレーム17の前端部に溶接によって接合されている。
後フレーム19は、左フレーム16の後端と右フレーム17の後端との間を接続している。後フレーム19は、前後方向で対向する前板および後板(いずれも図示せず)と、前板と後板の上端を閉塞する上板20と、前板と後板の下端を閉塞する下板21とを含んで構成されている。後フレーム19の左端部は、左フレーム16の後端部に溶接によって接合され、後フレーム19の右端部は、右フレーム17の後端部に溶接によって接合されている。
上板20は、左フレーム16、右フレーム17、前フレーム18、後フレーム19の上端を閉塞すると共に、左フレーム16と右フレーム17との間を接続している。上板20の前側は、左フレーム16および右フレーム17の上端を閉塞する二又状の分岐部20Aとなっている。分岐部20Aの前端部は前側接続部(図示せず)によって連結され、この前側接続部は前フレーム18の上端を閉塞している。
下板21は、上板20と上下方向で対面した状態で、左フレーム16、右フレーム17、前フレーム18、後フレーム19の下端を閉塞すると共に、左フレーム16と右フレーム17との間を接続している。下板21の前側は、上板20と同様な二又状の分岐部21Aとなっている。分岐部21Aの前端部は前側接続部21Bによって連結され、前側接続部21Bは、前フレーム18の下端を閉塞している。
左支柱22および右支柱23は、車体フレーム14の前後方向の中央部から前側寄りの位置に設けられ、左右方向で対面している。これら左支柱22および右支柱23は、山形状をなした中空な製缶構造体からなっている。左支柱22は、左フレーム16を構成する上板20から上向きに突設され、右支柱23は、右フレーム17を構成する上板20から上向きに突設されている。左支柱22および右支柱23の上端には、それぞれ平板状の取付フランジ(左支柱22の取付フランジ22Aのみ図示)が固定されている。これら左支柱22の取付フランジ22Aおよび右支柱23の取付フランジ(図示せず)には、上部横梁28が取付けられている。
メインフレーム15の後端には、左右の後端ブラケット24が設けられている。後端ブラケット24は、それぞれ左フレーム16および右フレーム17を構成する上板20の後端から後向きに突出し、左右方向で対向している。これら左右の後端ブラケット24は、連結ピン5Bを介して荷台5の底面部を回動可能に支持している。
メインフレーム15の前後方向の中間部下側には、左右のシリンダブラケット25が設けられている。これら左右のシリンダブラケット25は、左フレーム16および右フレーム17を構成する下板21から下向きに突出し、左右方向で対向している。シリンダブラケット25の突出端側には、左右方向に延びるシリンダ支持軸26が固定され、このシリンダ支持軸26には、ホイストシリンダ6の下端側が回動可能に取付けられる。
フロントバンパ27は、メインフレーム15を構成する前フレーム18の前側に溶接等の手段を用いて一体に固定されている。フロントバンパ27は、前フレーム18と前後方向で対向しつつ左右方向に延びる前枠部27Aと、前枠部27Aの左端と前フレーム18の左端との間を連結する左枠部27Bと、前枠部27Aの右端と前フレーム18の右端との間を連結する右枠部27CとによりU字型の断面形状を有し、全体としてU字型に屈曲した枠体として形成されている。
上部横梁28は、左支柱22および右支柱23の上端側に取付けられ、左右方向に延びている。上部横梁28は、前面28A、後面28B、上面28C、下面28Dによって囲まれた四角形の断面形状を有する角筒体によって形成され、上部横梁28の下面28Dは、左支柱22の取付フランジ22Aと右支柱23の取付フランジ(図示せず)とに固定されている。上部横梁28の左端側はキャブ支持部28Eとなり、キャブ支持部28Eの上面28Cにはキャブ9の後側部位9Aが取付けられている。これにより、上部横梁28のキャブ支持部28Eは、キャブ9の後側部位9Aを下側から支持している。また、上部横梁28のうちキャブ支持部28Eよりも右側に位置する部位は、建屋7と共にデッキ8を下側から支持している。
キャブ支持部28Eの前面28Aには、フレーム側ブラケット29が設けられている。図4ないし図6に示すように、フレーム側ブラケット29は、四角形状のベース板29Aと、ベース板29Aの左右方向の中央部から前方に突出した突出板29Bとを有している。ベース板29Aは、複数のボルト29Cを用いて上部横梁28の前面28Aに固定されている。図6に示すように、フレーム側ブラケット29の突出板29Bには、左右方向に貫通する軸受取付孔29Dが形成され、軸受取付孔29Dには、後述する球面軸受34の外輪34Aが取付けられる。
前側支持部材30は、車体フレーム14とキャブ9との間に設けられている。前側支持部材30は、例えば角筒状のパイプを溶接等の手段を用いて接合することにより、左右方向に延びる上枠部30Aと、上枠部30Aの左端から下方に垂下する左枠部30Bと、左枠部30Bよりも大きな長さ寸法を有し、上枠部30Aの右端から下方に垂下する右枠部30Cと、左枠部30Bの下端と右枠部30Cの下端との間を連結し、左枠部30Bから右枠部30Cに向けて斜め下向きに延びる斜め枠部30Dとを有する台形状の枠体として形成されている。
前側支持部材30の右枠部30Cと斜め枠部30Dとの接合部(前側支持部材30の下端)には、四角形状の取付基板30Eが設けられ、取付基板30Eは、車体フレーム14を構成する左フレーム16の前端側の側板16Aにボルト等を用いて固定されている。前側支持部材30の上枠部30Aには、キャブ9の前側部位9Bが取付けられている。これにより、前側支持部材30は、キャブ9の前側部位9Bを下側から支持している。
ここで、前側支持部材30の右枠部30Cには、建屋7を構成する左側の側面板(図示せず)が取付けられ、前側支持部材30は、建屋7の一部(サポート部材)を構成している。これにより、建屋7を形成するための部品点数を削減することができる。また、前側支持部材30を構成する上枠部30A、左枠部30B、右枠部30Cの前面には、左側のフェンダー12が固定され、このフェンダー12にはエアクリーナ13が取付けられている。
補強部材31は、上部横梁28のキャブ支持部28Eと前側支持部材30との間に設けられ、前後方向に延びている。補強部材31は、四角形の断面形状を有する角筒体を用いて形成され、補強部材31の長さ方向の一端側(前端側)には、取付フランジ(図示せず)が設けられている。この取付フランジは、補強部材31の前端側と前側支持部材30との前側連結部となり、前側支持部材30の上側部位(上枠部30Aまたは左枠部30Bの上端側)にボルト等の締結部材を用いて固定されている。
一方、補強部材31の長さ方向の他端側(後端側)と上部横梁28のキャブ支持部28Eとは後側連結部32によって連結されている。後側連結部32は、キャブ支持部28Eに設けられたフレーム側ブラケット29と、補強部材31に設けられた補強部材側ブラケット33と、後述する連結ピン36とを含んで構成されている。
2枚の補強部材側ブラケット33は、補強部材31の長さ方向の他端側(後端側)に設けられている。補強部材側ブラケット33は、補強部材31の後端側に一体に設けられたブラケット取付板31Aを挟んで左右方向で対向した状態で、ブラケット取付板31Aに複数のボルト33Aを用いて固定されている。補強部材側ブラケット33の後端はブラケット取付板31Aから後方に突出し、この突出端側には左右方向に貫通するピン挿通孔33Bが形成されている。2枚の補強部材側ブラケット33は、フレーム側ブラケット29の突出板29Bを左右方向から挟込み、かつ補強部材側ブラケット33のピン挿通孔33Bと突出板29Bの軸受取付孔29Dとが同心上に並ぶように配置されている。そして、2枚の補強部材側ブラケット33は、ピン挿通孔33Bに挿通された連結ピン36、および球面軸受34を介して、フレーム側ブラケット29の突出板29Bに連結されている。
球面軸受34は、上部横梁28のキャブ支持部28Eと補強部材31との後側連結部32に設けられている。図6に示すように、球面軸受34は、フレーム側ブラケット29に取付けられた外輪34Aと、連結ピン36に取付けられた内輪34Bとを含んで構成されている。外輪34Aの内周面は凹球面34Cとなり、内輪34Bの外周面は、外輪34Aの凹球面34Cに摺動可能に当接する凸球面34Dとなっている。外輪34Aは、フレーム側ブラケット29の突出板29Bに形成された軸受取付孔29Dに挿通され、軸方向の両側を2個の穴用止め輪35によって挟まれた状態で、突出板29Bに固定されている。
連結ピン36は、2枚の補強部材側ブラケット33、および球面軸受34の内輪34Bに挿通されている。具体的には、連結ピン36の軸方向の中間部は、球面軸受34の内輪34Bに嵌合し、連結ピン36の軸方向の両側は、2枚の補強部材側ブラケット33のピン挿通孔33Bにそれぞれ挿通されている。連結ピン36の一端側には、連結ピン36の中心を通って軸方向と直交する方向に貫通するピン孔36Aが形成されている。
2枚の補強部材側ブラケット33のうち一方の補強部材側ブラケット33の外側面には、ピン挿通孔33Bと同心上に円筒部材37が固定されている。円筒部材37には、その中心を通って径方向に貫通する貫通孔37Aが形成されている。ピン孔36Aが形成された連結ピン36の一端側は、一方の補強部材側ブラケット33に固定された円筒部材37の内周側に配置され、円筒部材37の貫通孔37Aと連結ピン36のピン孔36Aには、ストッパボルト38が挿通されている。これにより、球面軸受34の内輪34Bに嵌合した連結ピン36は、補強部材側ブラケット33に対して廻止めされると共に、軸方向に抜止めされている。
球面軸受34を構成する内輪34Bの軸方向の両端と2枚の補強部材側ブラケット33との間には、それぞれ環状のスペーサ39が設けられている。スペーサ39は、連結ピン36に挿通され、フレーム側ブラケット29の突出板29Bと補強部材側ブラケット33との間に形成される隙間Aを調整している。これにより、補強部材側ブラケット33とフレーム側ブラケット29とは、球面軸受34の内輪34Bを中心として、隙間Aの範囲で相対的に回動可能に連結されている。
このように、キャブ9の後側部位9Aを支持する上部横梁28のキャブ支持部28Eと、キャブ9の前側部位9Bを支持する前側支持部材30との間は、補強部材31によって連結されている。これにより、ダンプトラック1の走行中に前側支持部材30に作用する負荷を低減することができる。
また、キャブ支持部28Eに設けられたフレーム側ブラケット29と補強部材31に設けられた補強部材側ブラケット33とは、連結ピン36を介して連結され、連結ピン36とフレーム側ブラケット29(突出板29B)との間には球面軸受34が設けられている。これにより、ダンプトラック1が不整地等を走行することにより、車体フレーム14にねじれ変形が生じたとしても、補強部材側ブラケット33とフレーム側ブラケット29とが、球面軸受34の内輪34Bを中心として相対的に回動することにより、車体フレーム14のねじれ変形を吸収することができる。これにより、キャブ支持部28Eと補強部材31との連結部に対し、車体フレーム14のねじれ変形による負荷が作用するのを抑えることができる。
本実施形態によるダンプトラック1は、上述の如き構成を有するもので、ダンプトラック1を用いて鉱山等の砕石を運搬する場合には、キャブ9に搭乗したオペレータがエンジンを起動し、エンジンによって油圧ポンプ、発電機等(いずれも図示せず)が駆動される。発電機からの電力は走行装置の電動モータに供給され、後輪4が回転駆動することにより、ダンプトラック1は砕石場まで走行する。そして、砕石場で停止したダンプトラック1の荷台5に、大型の油圧ショベル等(図示せず)を用いて掘削した砕石が積載される。砕石を積載したダンプトラック1は、集荷場まで走行した後、ホイストシリンダ6によって荷台5を傾動させ、砕石を集荷場に排出する。
ダンプトラック1は、鉱山等において凹凸の大きな路面(不整地)を走行するため、車体フレーム14は、ねじれ変形を生じる。これにより、上部横梁28のキャブ支持部28Eと前側支持部材30との間を連結する補強部材31には、車体フレーム14のねじれ変形による負荷が作用する。これに対し、本実施形態では、キャブ支持部28Eと補強部材31との後側連結部32、即ち、連結ピン36を介して連結されたフレーム側ブラケット29と補強部材側ブラケット33との間に、球面軸受34が設けられている。
このため、車体フレーム14にねじれ変形が生じたとしても、補強部材側ブラケット33とフレーム側ブラケット29とが、球面軸受34の内輪34Bを中心として相対的に回動することにより、車体フレーム14のねじれ変形を吸収することができる。これにより、キャブ支持部28Eと補強部材31との連結部に対し、車体フレーム14のねじれ変形による負荷が作用するのを抑えることができる。この結果、本実施形態によるダンプトラック1は、例えば車体フレーム14のねじれ変形を抑えるために車体フレーム14の剛性を高めたり、補強部材31の強度を高めたりする必要がなく、車体の重量を増大させることなく、キャブ9の支持強度を高めることができる。
かくして、実施形態では、前後方向に延び、車輪が取付けられた車体フレーム14と、車体フレーム14に対して傾動可能に設けられ運搬物を積載する荷台5と、荷台5の前側に位置して車体フレーム14上に設けられ運転室を画成するキャブ9と、を備えてなるダンプトラック1において、車体フレーム14には、キャブ9の後側部位9Aを支持するキャブ支持部28Eと、車体フレーム14とキャブ9との間に配置されキャブ9の前側部位9Bを支持する前側支持部材30と、前側支持部材30とキャブ支持部28Eとの間を連結する補強部材31とが設けられ、キャブ支持部28Eと補強部材31との連結部(後側連結部32)、および前側支持部材30と補強部材31との連結部(前側連結部)の少なくとも一方の連結部には、球面軸受34が設けられている。
この構成によれば、ダンプトラック1の走行時に車体フレーム14にねじれ変形が生じたとしても、連結ピン36を介して連結された補強部材31の補強部材側ブラケット33とキャブ支持部28Eのフレーム側ブラケット29とが、球面軸受34の内輪34Bを中心として相対的に回動することにより、車体フレーム14のねじれ変形を吸収することができる。これにより、キャブ支持部28Eと補強部材31との後側連結部32に対し、車体フレーム14のねじれ変形による負荷が作用するのを抑えることができ、車体2の重量を増大させることなく、キャブ9の支持強度を高めることができる。
実施形態では、キャブ支持部28Eにはフレーム側ブラケット29が設けられ、補強部材31には、フレーム側ブラケット29に連結ピン36を介して連結される補強部材側ブラケット33が設けられ、球面軸受34は、フレーム側ブラケット29に取付けられた凹球面34Cを有する外輪34Aと、連結ピン36に取付けられ外輪34Aの凹球面34Cに摺接する凸球面34Dを有する内輪34Bとを備えている。この構成によれば、ダンプトラック1の走行時に車体フレーム14にねじれ変形が生じたとしても、補強部材側ブラケット33とフレーム側ブラケット29とが、球面軸受34の内輪34Bを中心として相対的に回動することにより、車体フレーム14のねじれ変形を吸収することができる。
実施形態では、前側支持部材30は、車体フレーム14の前側に機械室を画成する建屋7の一部を構成している。この構成によれば、キャブ9の前側部位9Bを支持する前側支持部材30が、建屋7の一部を兼ねることになるので、建屋7を形成するための部品点数を削減することができる。
なお、実施形態では、補強部材31の後端とキャブ支持部28Eとの後側連結部32に球面軸受34を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば補強部材31の前端と前側支持部材30との前側連結部に球面軸受を設ける構成としても良く、さらに、補強部材31の後端とキャブ支持部28Eとの後側連結部32、および補強部材31の前端と前側支持部材30との前側連結部に、それぞれ球面軸受を設ける構成としても良い。
1 ダンプトラック
2 車体
3 前輪
4 後輪
5 荷台
9 キャブ
9A 後側部位
9B 前側部位
14 車体フレーム
28 上部横梁
28E キャブ支持部
29 フレーム側ブラケット
30 前側支持部材
31 補強部材
32 後側連結部(連結部)
33 補強部材側ブラケット
34 球面軸受
34A 外輪
34B 内輪
34C 凹球面
34D 凸球面

Claims (3)

  1. 前後方向に延び、車輪が取付けられた車体フレームと、
    前記車体フレームに対して傾動可能に設けられ運搬物を積載する荷台と、
    前記荷台の前側に位置して前記車体フレーム上に設けられ運転室を画成するキャブと、
    を備えてなるダンプトラックにおいて、
    前記車体フレームには、前記キャブの後側部位を支持するキャブ支持部と、前記車体フレームと前記キャブとの間に配置され前記キャブの前側部位を支持する前側支持部材と、前記前側支持部材と前記キャブ支持部との間を連結する補強部材とが設けられ、
    前記キャブ支持部と前記補強部材との連結部、および前記前側支持部材と前記補強部材との連結部の少なくとも一方の連結部には、球面軸受が設けられていることを特徴とするダンプトラック。
  2. 前記キャブ支持部にはフレーム側ブラケットが設けられ、
    前記補強部材には、前記フレーム側ブラケットに連結ピンを介して連結される補強部材側ブラケットが設けられ、
    前記球面軸受は、前記フレーム側ブラケットに取付けられた凹球面を有する外輪と、前記連結ピンに取付けられ前記外輪の前記凹球面に摺接する凸球面を有する内輪とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のダンプトラック。
  3. 前記前側支持部材は、前記車体フレームの前側に機械室を画成する建屋の一部を構成していることを特徴とする請求項1に記載のダンプトラック。
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