JP7381247B2 - 熱交換モジュールおよび熱交換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、金属箔層に樹脂層が積層されたラミネート材を利用して製作される熱交換モジュールおよび熱交換装置に関する。
太陽光発電や風力発電の蓄電装置、電気自動車やハイブリッド自動車の蓄電池、駆動モータバッテリーの電力供給を制御するパワーモジュール等の大容量高出力機器は、大容量、高出力のエネルギーを取り扱うため、一般に複数のデバイスによって構成されている。例えば電気自動車やハイブリッド自動車の蓄電池は、複数の単電池(バッテリーセル)等のデバイスによって構成さている。これらの各デバイスは、使用時にそれぞれ熱が発生し、その熱負荷によって、各デバイスの性能が低下したり、安全性が低下するおそれがある。このため全てのデバイスを冷却するのが好ましい。
そこで下記特許文献1においては、1台の熱交換器を備え、その1台の熱交換器によって全てのデバイスを冷却するようにした熱交換装置を開示している。
特開2018-163741号
しかしながら、上記従来の熱交換器のように1台で複数のデバイスを冷却する場合には、デバイス同士が接触することがあり、全てのデバイス(熱交換対象部材)を均等に冷却するのが困難であり、十分な冷却性能を得ることができないという課題があった。
また各デバイス(熱交換対象部材)に対しそれぞれ独立した熱交換器を複数設置することも考えられるが、その場合、配管数が多大となって配管構造が複雑になるため、設置スペースが大きくなってしまうおそれがある。このため設置スペースが制限された場所、例えば電気自動車等の機器収納ルーム等においてはスペース的に、独立した複数の熱交換器を設置することは困難であるという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、狭い設置スペースであっても、確実に設置することができるとともに、複数の熱交換対象部材が存在する場合であっても、各熱交換対象部材を均等に熱交換できて、熱交換性能を向上させることができる熱交換モジュールおよび熱交換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]内部に熱交換流路を有する外装体を備え、その外装体の少なくとも一部が、金属箔層の内面側に樹脂製シーラント層が積層されたラミネート材による被覆シートによって構成され、前記熱交換流路を流通する熱交換媒体と、前記外装体の外面に配置される熱交換対象部材との間で熱交換されるように構成された熱交換モジュールであって、
前記外装体に、前記熱交換流路の上流側に対応して配置される往路入口と、その往路入口に対応して配置される往路出口とが設けられるとともに、
前記外装体に、前記熱交換流路の下流側に対応して配置される帰路入口と、その帰路入口に対応して配置される帰路出口とが設けられ、
前記往路入口から前記外装体内に流入した熱交換媒体が分流して、分流した熱交換媒体のうち本流の熱交換媒体が前記往路出口から流出するとともに、傍流の熱交換媒体が前記熱交換流路を通って下流側に導かれ、その熱交換媒体が、前記帰路入口から流入した熱交換媒体と合流して、前記帰路出口から流出するように構成されていることを特徴とする熱交換モジュール。
[2]前記外装体における前記往路入口、前記往路出口、前記帰路入口および前記帰路出口にジョイントパイプの一端がそれぞれ取り付けられている前項1に記載の熱交換モジュール。
[3]前記外装体は、流路形成シートと、その流路形成シートの表裏面にそれぞれ接合された表裏両側の前記被覆シートとを備え、
前記流路形成シートは、中空状の前記熱交換流路が設けられ、かつ厚さ方向のスペーサとしての機能を有する前項1または2に記載の熱交換モジュール。
[4]前記外装体は、重ね合わされた前記被覆シートにおける外周縁部の前記シーラント層同士が接合されて形成されている前項1または2に記載の熱交換モジュール。
[5]前記被覆シートとしてのラミネート材は、前記金属箔層の外面側に積層された樹脂製の保護層を備えている前項1~4のいずれか1項に記載の熱交換モジュール。
[6]前項1~5のいずれか1項に記載の熱交換モジュールが複数並んで配置された熱交換装置であって、
隣り合う熱交換モジュールのうち一方の熱交換モジュールの前記往路出口および前記帰路入口が、他方の熱交換モジュールの前記往路入口および前記帰路出口にそれぞれ連通接続されていることを特徴とする熱交換装置。
[7]前記熱交換モジュールはパネル状に形成され、その表面側に前記往路入口および前記帰路出口が形成されるとともに、裏面側に前記往路出口および前記帰路入口が形成されている前項6に記載の熱交換装置。
[8]前記熱交換モジュールは矩形パネル状に形成され、その熱交換モジュールが間隔をおいて平行に並んで配置され、
前記熱交換モジュールの表面側における縦方向の一端側に横方向に並んで前記往路入口および前記帰路出口が形成されるとともに、前記往路入口および前記帰路出口に対応して、裏面側に前記往路出口および前記帰路入口が形成されている前項6または7に記載の熱交換装置。
[9]前記複数の熱交換モジュールの各間に、熱交換対象部材がそれぞれ配置されている前項6~8のいずれか1項に記載の熱交換装置。
発明[1]の熱交換モジュールによれば、往路入口から流入した熱交換媒体の一部を熱交換流路に循環させて、残りを往路出口から流出させる一方、熱交換流路を流通した熱交換媒体を、帰路入口から流入した熱交換媒体と合流させて帰路出口から流出させるようにしているため、必要に応じて、複数並列に配置でき、熱交換対象部材が複数存在する場合であっても、各熱交換対象部材に対しそれぞれ均等に熱交換できて、また、熱交換対象部材との接触面積が大きくなることから熱交換性能を向上させることができる。さらに本発明の熱交換モジュールは、複数並設した際に、熱交換媒体を順次供給できるため、独立した複数の熱交換器を設置する場合と比較して、配管数を少なくできて配管構造を簡素にでき、限られた狭い設置スペースであっても確実に設置することができる。
発明[2]の熱交換モジュールによれば、各出入口にジョイントパイプを取り付けているため、複数並列に設置する場合、ジョイントパイプを介して簡単に配管接続することができる。
発明[3]の熱交換モジュールによれば、熱交換流路が形成された流路形成シートの表裏両面に、ラミネート材によって構成される被覆シートを接着するだけで簡単に、流路を有する外装体(熱交換モジュール)を製作することができ、生産効率を向上させることができる。さらに外装体は流路形成シートと被覆シートとが積層されるものであるため、薄型化を確実に図ることができ、より一層小型コンパクト化を図ることができる。
発明[4]の熱交換モジュールによれば、重ね合わせた被覆シートの外周縁部を接合するだけで簡単に外装体を製作することができ、生産効率を向上させることができる。さらに外装体は被覆シートが重ね合わされたものであるため、薄型化を確実に図ることができ、より一層小型コンパクト化を図ることができる。
発明[5]の熱交換モジュールによれば、被覆シートを構成するラミネート材の外面側に保護層が設けられているため、金属箔層が直接外部にさらされるのを防止でき、例えば結露による悪影響が及ぶのを確実に防止することができ、耐候性を向上させることができる。
発明[6]~[9]の熱交換装置によれば、上記発明の熱交換モジュールを用いて製作されているため、上記と同様の効果を確実に得ることができる。
図1はこの発明の第1実施形態である熱交換装置を示す斜視図である。 図2は第1実施形態の熱交換装置を分解して示す斜視図である。 図3は第1実施形態の熱交換装置における熱交換媒体の流れを説明するための回路図である。 図4は第1実施形態の熱交換装置に適用された熱交換モジュールとしての熱交換パネルを示す斜視図である。 図5は第1実施形態の熱交換パネルを分解して示す斜視図である。 図6は図4のA-A線断面図である。 図7は第1実施形態の熱交換パネルにおいてジョイントパイプが取り付けられた状態を示す斜視図である。 図8(a)(b)はこの発明に適用可能な流路構成の変形例を示す図であって、図4のA-A線断面に相当する断面図である。 図9はこの発明に適用可能な被覆シートの変形例を示す斜視図である。 図10はこの発明の第2実施形態である熱交換装置をその一部を分解して示す斜視図である。 図11は第2実施形態の熱交換装置に適用された熱交換モジュールとしての熱交換パネルを示す斜視図である。 図12は第2実施形態の熱交換パネルを分解して示す斜視図である。 図13は第2実施形態の熱交換パネルに適用された流路形成シートを分解して示す斜視図である。 図14は本発明に関連した実施例の熱交換装置を示す斜視図である。 図15は参考例としての熱交換装置を示す斜視図である。 図16は評価試験に用いられた冷却対象部材としての模擬セルを示す斜視図である。
<第1実施形態>
図1および図2はこの発明の第1実施形態である熱交換装置としての冷却装置を示す図である。両図に示すように、本第1実施形態の熱交換装置は、並列に配置された熱交換モジュールとしての複数の熱交換パネルPを備え、熱交換パネルPの各間に配置された熱交換対象部材(冷却対象部材)としての単電池(バッテリーセル)Bを冷却できるように構成されている。
図4は第1実施形態の熱交換装置に適用された熱交換パネルPを示す斜視図、図5は熱交換パネルPを分解して示す斜視図、図6は図4のA-A線断面図である。なお本実施形態においては、発明の理解を容易にするため、図4の奥行き方向を「縦方向」とし、図4の左右方向を「横方向」とし、図4の上下方向を「厚さ方向」として説明する。さらに図4~図6においては、発明の理解を容易にするため、厚さ方向の寸法を縦横方向の寸法と比較して誇張して示している。
図4~図6に示すように本実施形態の熱交換パネルPは、平面視矩形状の流路形成シート1と、流路形成シート1の表裏面に積層される表裏両側の被覆シート2とを備えている。なお本実施形態においては、図1の上側を表側とし、下側を裏側として説明する。もっとも本発明においては、表側および裏側は、特に区別されるものではなく、いずれを表側または裏側としても良い。例えば図4および図5の上側を表側、下側を裏側としても良いし、下側を表側、上側を裏側としても良い。
流路形成シート1は、レーザ加工等によって、表裏に貫通するようにU字状にくり抜かれて、中空状の熱交換流路15が形成されている。
流路形成シート1は、厚さ方向のスペーサとしての機能を備えており、熱交換パネルPにおける厚さ方向への収縮変形や膨張変形等を防止して、所定の厚みを確保できるようになっている。
流路形成シート1の素材は特に限定されるものではないが、上記のスペーサとしての機能を有し、さらに熱交換流路15を形成可能で、被覆シート2を熱融着等によって接着できるものであれば、どのような素材であっても良い。
流路形成シート1の素材としては例えば、合成樹脂シート、金属ラミネート材、樹脂コート金属材等を用いることができる。金属ラミネート材とは、金属シートないし金属フィルムの片面または両面に合成樹脂シートないし合成樹脂フィルムを接着積層したものである。樹脂コート金属材とは金属シートないし金属フィルムの片面または両面に合成樹脂をコートしたものである。具体的に合成樹脂シートとしては、ポリプロピレンおよびポリエチレン製のシートを例示することができる。金属ラミネート材としては、アルミニウムシートないしアルミニウムフィルムの片面または両面に、無延伸ポリプロピレン(CPP)または直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が接着剤によって貼り付けられたものを例示することができる。樹脂コート金属材としては、アルミニウムシートないしアルミニウムフィルムの片面または両面に、酸変性ポリプロピレン(酸変性PP)または変性ポリエチレン(変性PE)がコーティングされたもの等を例示することができる。
流路形成シート1としては、厚さが0.1mm~5mmのもの、好ましくは0.1mm~2mmのものを好適に用いることができる。
また流路形成シート1は、その少なくとも表裏面を構成する部分が、被覆シート2の内面を構成する樹脂と同種(同一も含む)の樹脂によって構成するのが好ましい。すなわち同種の樹脂によって構成した場合には、流路形成シート1の表裏面に、被覆シート2を熱融着によって簡単かつ確実に接着することができる。
被覆シート2は、ラミネート材(ラミネートシート)によって構成されている。図6に示すように本実施形態においてこのラミネート材としては、金属箔層21と、その金属箔層21の一面(内面)に接着剤を介して積層された樹脂フィルムないし樹脂シート製のシーラント層(熱融着層)22と、金属箔層21の他面(外面)に接着剤を介して積層された樹脂フィルムないし樹脂シート製の保護層23とを備えている。なお本実施形態において、「箔」という用語は、フィルム、薄板、シートも含む意味で用いられている。
金属箔層21としては、アルミニウム箔、銅箔、ニッケル箔、ステンレス箔や、これらの箔を用いたクラッド材(クラッド箔)を好適に用いることができる。なお本実施形態において「アルミニウム」「銅」「ニッケル」という用語は、それらの合金も含む意味で用いられている。
金属箔層21は、伝熱層とも称されるものであり、厚さが5μm~200μmのものを用いるのが好ましい。
また本実施形態において金属箔層21は、化成処理等の表面処理を施しておくことにより、金属箔層21の腐食防止や、樹脂との接着性の向上等を図ることができ、より一層耐久性を向上させることができる。
化成処理は、例えば次のような処理を施す。すなわち、脱脂処理を行った金属箔の表面に、下記の1)~3)のうちのいずれかの水溶液を塗工した後、乾燥することにより、化成処理を施す。
1)リン酸と、クロム酸と、フッ化物の金属塩及びフッ化物の非金属塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物と、を含む混合物の水溶液。
2)リン酸と、アクリル系樹脂、キトサン誘導体樹脂及びフェノール系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂と、クロム酸及びクロム(III)塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物と、を含む混合物の水溶液。
3)リン酸と、アクリル系樹脂、キトサン誘導体樹脂及びフェノール系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂と、クロム酸及びクロム(III)塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物と、フッ化物の金属塩及びフッ化物の非金属塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物と、を含む混合物の水溶液。
上記化成皮膜は、クロム付着量(片面当たり)として0.1mg/m~50mg/mに設定するのが好ましく、特に2mg/m~20mg/mに設定するのがより一層好ましい。
シーラント層22としては、CPP、LLDPE、酸変性PPのシートないしフィルム、アイオノマー等の変性PEのシートないしフィルムを好適に用いることができる。このシーラント層22は、厚みが20μm~100μmのもの、より好ましくは20μm~50μmのものを用いるのが良い。
既述した通り、シーラント層22は、熱融着性等を考慮すると、流路形成シート1の表裏面を構成する樹脂と同種の樹脂を用いるのが好ましい。
保護層23としては、延伸ポリエステル(PET、PBT)、延伸ポリアミド(ONy)、ポリオレフィン(OPP、CPP、LLDPE)のシートないしフィルムを好適に用いることができる。この保護層23の厚みは、5μm~100μmのものを好適に用いることができる。
保護層23は、ラミネート材の金属箔層21の保護、ひいては熱交換パネルPの保護を行うものであり、保護層23が存在することによって、金属箔層21が直接外部にさらされるのを防止でき、例えば結露による悪影響が及ぶのを回避できて、熱交換パネルPの耐候性を向上できて、優れた耐久性を得ることができる。
なお本実施形態の被覆シート2において、保護層23は必ずしも形成する必要はなく、保護層23を省略することも可能である。もっとも、既述したように耐久性等を考慮すると、保護層23を形成するのが好ましい。
また本実施形態の被覆シート2は、少なくとも金属箔層21と、シーラント層22とが含まれていれば良く、本発明においては、被覆シート2としてのラミネート材をこの2層21,22のみで形成するようにしても良い。言うまでもなくラミネート材を、上記実施形態のように3層21~23で構成しても良いし、4層以上で構成するようにしても良い。
また被覆シート2としてのラミネート材を構成する金属箔層21、シーラント層22および保護層23の各層間を接着するための接着層としては、厚みが1μm~5μmのウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、オレフィン系接着剤等を好適に用いることができる。
以上の構成の2枚の被覆シート2の各内面側であるシーラント層22が、流路形成シート1の表面および裏面に積層された状態で、熱融着によって、シーラント層22と、流路形成シート1の表裏を構成する樹脂とが接合一体化されて、図4に示すように熱交換パネルPが組み付けられる。この熱交換パネルPにおいては、流路形成シート1における熱交換流路15の表裏両面側の開口面が、表裏両側の被覆シート2によって閉塞されることによって、熱交換流路15が扁平チューブ状に形成される。
図5に示すように表裏両側の被覆シート2における熱交換流路15の両端部に対応する部分には、換言すると表裏両側の被覆シート2における縦方向一端の両側には、表裏方向にそれぞれ貫通する4つの円形の出入口31~34が形成されている。4つの出入口31~34は、往路入口31、往路出口32、帰路入口33および帰路出口34に区別され、このうち往路入口31が表側被覆シート2の端部一方側に設けられ、帰路出口34が表側被覆シート2の端部他方側に設けられる。さらに往路出口32が裏側被覆シート2の端部一方側に設けられ、帰路入口33が裏側被覆シート2の端部他方側に設けられる。
また本実施形態においては図1および図7等に示すように、熱交換パネルPの各出入口31~34にそれぞれジョイントパイプ4が取り付けられている。
ジョイントパイプ4は、硬質合成樹脂の成形品によって構成されている。本実施形態においてジョイントパイプ4は、円筒状のパイプ本体41と、そのパイプ本体41の一端外周に外側に突出するように一体成形されたフランジ部42とを備えている。
ジョイントパイプ4の素材としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱融着樹脂を好適に用いることができ、特に被覆シート2の保護層23を構成する樹脂と同種の熱融着樹脂によって構成するのが好ましい。
このジョイントパイプ4のフランジ部42が、熱交換パネルPの被覆シート2における保護層23の出入口外周縁部に熱融着されることにより、ジョイントパイプ4が熱交換パネルPに組み付けられる。この状態においては、ジョイントパイプ4におけるパイプ本体41のパイプ孔が出入口31~34を介して熱交換流路15内に連通接続されている。
なお本発明においてジョイントパイプ4を取り付ける場合、ジョイントパイプ4に必ずしもフランジ部42を形成する必要はなく、ジョイントパイプをパイプ本体(パイプ部材)のみによって構成するようにしても良い。この場合には、パイプ部材の一端面を熱融着して被覆シート2等の取付位置に取り付けるようにすれば良い。
後に詳述するが、この構成の熱交換パネルPにおいては、熱交換媒体(冷媒)としての冷却液(冷却水、不凍液等)Lが、ジョイントパイプ4を介して往路入口31から熱交換流路15の一端部(上流側端部)に流入すると、その冷却液Lが分流し、分流した冷却液Lのうち本流の冷却液Lが、往路出口32から流出されるとともに、傍流の冷却液Lは、熱交換流路15の端部(上流側端部)から熱交換流路15を通って下流側端部に導かれるようになっている。さらにジョイントパイプ4を介して帰路入口33から熱交換流路15の他端部(下流側端部)に流入した冷却液Lは、上記熱交換流路15を通過した傍流の冷却液Lと合流して、帰路出口34からジョイントパイプ4を介して流出するようになっている。
なお本実施形態において、本流と傍流とは、流量や流速等で特に区別されるものではなく、ただ単に、分流された冷却液Lのうち、一方の冷却液Lを本流の冷却液Lと称し、他方の冷却液Lを傍流の冷却液Lと称している。
以上の構成の熱交換パネルPを複数用いて本実施形態の熱交換装置(冷却装置)が組み付けられる。すなわち図1および図2に示すように、熱交換パネルPと、冷却対象部材としての単電池(バッテリーセル)Bとが厚さ方向に沿って交互に重ね合わされるように配置されて、隣り合う熱交換パネルP間において対応し合う出入口31~34のジョイントパイプ4同士が連通接続される。
具体的には、各熱交換パネルPが、図1および図2の手前側を表面側とし、奥行き側(奥側)を裏面側として配置されるとして、隣り合う熱交換パネルPのうち、手前側の熱交換パネルPの往路出口32が、奥側の熱交換パネルPの往路入口31にジョイントパイプ4を介して連通接続されるとともに、手前側の熱交換パネルPの帰路入口33が、奥側の熱交換パネルPの帰路出口34にジョイントパイプ4を介して連通接続されている。
また最も奥部(最後尾)に配置される熱交換パネルPの往路出口32および帰路入口33のジョイントパイプ4は、U字状のターンパイプ5によって連通接続されている。このターンパイプ5は、ジョイントパイプ4と同様な素材によって構成されている。なお最後尾の熱交換パネルPの往路出口32および帰路入口33は、ターンパイプ5等によって必ずしも連通接続する必要はなく、これらの往路出口32および帰路入口33は、キャップ等によって閉塞しておくようにしても良い。
また本実施形態において、対応し合うジョイントパイプ4同士の連結手段およびジョイントパイプ4とターンパイプ5との連結手段は特に限定されるものではなく、どのような連結手段を採用しても良い。例えばパイプの対向端面同士を熱融着等によって直接連結しても良いし、対応し合うパイプ同士を、挿入管(インナーパイプ)や外嵌管(アウターパイプ)等の管継手を介して熱融着等によって連結しても良い。
さらにジョイントパイプ4やターンパイプ5の連結端部を、ジョイントパイプ4の先端部同士を機械的に着脱できる構成(カップラー構造)に形成しておけば、ジョイントパイプ4同士の連結作業やジョイントパイプ4とターンパイプ5の連結作業を手作業のみで簡単に行うことができる。
なお本実施形態においては、対応し合う出入口同士を1本のジョイントパイプで連結することも可能である。例えば隣り合う熱交換パネルPのうち、手前側の熱交換パネルPの往路出口32にジョイントパイプの一端(前端)を熱溶着等によって連結するとともに、当該ジョイントパイプの他端(後端)を、奥側の熱交換パネルPの往路入口31に熱融着等によって連結することによって、1本のジョイントパイプによって、対応し合う出入口31,32を連通接続することができる。
さらに本実施形態においては、熱交換パネルPの各間に配置されるバッテリーセルBの表裏のほぼ全域が、対応する熱交換パネルPの被覆シート2に接触した状態に配置されている。
そして、最も手前(最前列)に配置される熱交換パネルPの往路入口31のジョイントパイプ4に、冷却液Lを流入するための流入管が連結されるとともに、当該熱交換パネルPの帰路出口34のジョイントパイプ4に、冷却液Lを流出するための流出管が連結される。
この状態の熱交換装置において図3に示すように、流入管およびジョイントパイプ4を介して最前列の熱交換パネルPの往路入口31から熱交換流路15の上流側端部に冷却液Lを導入すると、導入された冷却液Lが分流して、分流した冷却液Lのうち、本流の冷却液Lが、最前列の熱交換パネルPの往路出口32から流出して2番目の熱交換パネルPにその往路入口31から流入する。また傍流の冷却液Lは、最前列の熱交換パネルPの熱交換流路15を流通して、下流側端部における帰路出口34近傍へと導かれる。
2番目の熱交換パネルPの往路入口31から熱交換流路15内に導入された冷却液(本流の冷却液)Lは、上記と同様に分流して、本流の冷却液Lが2番目の熱交換パネルPの往路出口32から流出して、次の熱交換パネルPの往路入口31から流入する一方、傍流の冷却液Lは、2番目の熱交換パネルPの熱交換流路15を流通して下流側端部に導かれる。
こうして各熱交換パネルPの往路入口31から流入した冷却液Lのうち、一部の冷却液(本流の冷却液)Lは、往路出口32を流出して次の熱交換パネルPに流入することにより、冷却液Lが各熱交換パネルPの往路入口31から順次供給される一方、残りの冷却液(傍流の冷却液)Lは、各熱交換パネルPの熱交換流路15を通って下流側端部に導かれる。
そして最後列の熱交換パネルPの往路入口31から流入した冷却液Lは、上記と同様に分流して、本流の冷却液Lが往路出口32から流出してターンパイプ5を通って帰路入口33から流入するとともに、傍流の冷却液Lは、熱交換流路15を通って下流側端部に導かれ、上記帰路入口33から流入した冷却液Lを合流した後、帰路出口34から流出して、後から2番目の熱交換パネルPの帰路入口33から流入する。後から2番目の熱交換パネルPの帰路入口33から流入した冷却液Lは、当該熱交換パネルPの熱交換流路15を通って下流側に導かれた冷却液Lと合流し、その合流した冷却液Lが帰路出口34から流出して、一つ手前(後から3番目)の熱交換パネルPの帰路入口33から流入する。こうして各熱交換パネルPの帰路入口33から流入した冷却液Lは、対応する熱交換流路15を流通した冷却液Lと合流して、帰路出口34から流出して次の(1つ手前の)熱交換パネルPの帰路入口33から流入される。
そして最前列の熱交換パネルPの帰路入口33から流入した冷却液Lは、当該熱交換パネルPの熱交換流路15を通過した冷却液Lと合流して帰路出口34からジョイントパイプ4および流出管を介して流出される。
こうして各熱交換パネルPに順次供給された冷却液Lが各熱交換流路15を循環する一方、各熱交換流路15を循環する冷却液Lと、対応するバッテリーセルBとがそれぞれ熱交換することによって、各バッテリーセルBが冷却される。
以上のように本実施形態の熱交換装置においては、複数の熱交換パネルPが所定間隔おきに平行に並んで配置されるとともに、熱交換パネルPの各間に熱交換対象部材としてのバッテリーセルBがそれぞれ配置されて、各熱交換パネルPによって対応するバッテリーセルBが冷却されるように構成されている。このため、全てのバッテリーセルBを確実に冷却することができ、いずれかのバッテリーセルBに冷却不足が発生するような不具合を確実に防止でき、良好な冷却性能(熱交換性能)を得ることができる。
その上さらに本実施形態の熱交換装置においては、冷却液Lを順次分流しつつ各熱交換パネルPに供給するようにしているため、各熱交換パネルP毎に冷却液Lの流通量にバラツキがなく、均等に流通させることができる。このため各熱交換パネルPによって対応するバッテリーBを均等かつ確実に冷却できて、より一層冷却性能を向上させることができる。
また本実施形態の熱交換装置は、冷却液Lを分流させながら各熱交換パネルPに順次供給するものであるため、冷却液Lを循環するための循環ポンプ等を、1台設置するだけで良く、例えば熱交換パネルP毎に複数台の循環ポンプを設置する必要がなく、その上さらに配管数を削減できて配管構造も簡素となり、部品点数の削減および構造の簡素化を図ることができ、装置全体の小型コンパクト化を図ることができる。従って本実施形態の熱交換装置は、電気自動車等の機器収納ルール(エンジンルーム)のように、限られた狭いスペース内においても確実に組み込むことができる。
さらに本実施形態の熱交換装置は、熱交換パネルPの使用数を変更するだけで簡単にサイズを変更できるため、車内スペースの大きさや形状に適合するサイズに設定でき、この点からも、限られたスペース内に確実に組み込むことができる。
また本実施形態の熱交換装置においては、並列に配置された複数の熱交換パネルPの各間にバッテリーセルBを配置して、バッテリーセルBを冷却するようにしているため、個々のバッテリーセルBを熱交換パネルPによって確実に仕切ることができる。このためバッテリーセル同士が接触して、その接触部において冷却不良等の不具合が発生するのを確実に防止でき、冷却性能(熱交換性能)をより一層向上させることができる。
また本実施形態の熱交換装置は、同じ構成の複数の熱交換パネルPを組み合わせて形成しているため、部品の一部が損傷したような場合には、その損傷部に対応する熱交換パネルPを、新たな熱交換パネルPに交換するだけで簡単に修復することができ、補修作業も簡単に行うことができ、利便性を向上させることができる。
また本実施形態の熱交換装置に適用される熱交換パネルPは、樹脂シート等によって構成される流路形成シート1の表裏両面に、ラミネート材によって構成される被覆シート2を熱融着するだけで簡単に外装体10を製作することができ、生産効率を向上させることができる。
また本実施形態においては、流路形成シート1と被覆シート2とを熱融着して接合一体化して外装体10を形成するものであるため、ろう付け接合等の難易度が高くて面倒な金属加工を用いる必要がなく、一層簡単に製作でき、生産効率を一層向上させることができる。
さらに流路形成シート1用のシート部材や、被覆シート2用のラミネート材を、レーザ加工やカッター等を用いて加工すれば、流路形成シート1や被覆シート2を形成することができるため、本実施形態の熱交換パネルPの各構成部品自体も簡単に製作でき、より一層生産効率を向上させることができる。
また熱交換パネルPの構成部品の厚みが薄いため、複数のバッテリーセルBと並べて配置しても邪魔にならず、従って複数のバッテリーセルBの各隙間に支障なく配置することができる。その結果、熱交換流路15を通過する冷却液Lと、バッテリーセルB等の熱交換対象部材との熱交換が複数の箇所で同時並行に行うことが可能となりセル全体の冷却効率が向上する。
また本実施形態の熱交換パネルPは、流路形成シート1の両面に、被覆シート2を積層して外装体10を組み付けるものであるため、薄型化および軽量化を確実に図ることができ、熱交換装置全体の小型コンパクト化をより一層確実に行うことができる。
さらに本実施形態の熱交換パネルPは、流路形成シート1および被覆シート2等の構成部品の形状や大きさを簡単に変更することができ、熱交換パネルP自体の形状や大きさも簡単に変更することができる。このため例えば、熱交換パネルPの設置位置等に合わせて、形状や大きさを自在に調整できるため、設計の自由度が増し、汎用性も向上させることができる。
さらに本実施形態の熱交換パネルPにおいては、流路形成シート1が厚さ方向のスペーサとして機能するものであるため、厚さ方向の圧縮、膨張変形、特に圧縮変形を有効に防止でき、使用状況にかかわらず終始安定した形態を維持することができる。このため熱交換流路15を流通する冷却液Lにおいて優れた流動特性を確実に維持できるとともに、被覆シート2の熱交換対象部材に対する接触不良を確実に防止できて、熱交換性能をより一層向上させることができる。
また本実施形態においては、流路形成シート1の熱交換流路15が表裏両面において開放されているため、その開放面に配置される被覆シート2に直接冷却液Lが接触することにより、冷却液Lと熱交換対象部材との間でより一層効率良く熱交換できて、熱交換性能をより一層向上させることができる。
また本実施形態においては、流路形成シート1の表裏面を構成する樹脂と、被覆シート2の内面を構成するシーラント層22を同種の樹脂によって構成しているため、流路形成シート1と被覆シート2とを十分な接着強度で取り付けることができる。このため例えば内圧に対する強度も十分に確保でき、被覆シート2の部分剥離やその剥離による液漏れ等を確実に防止でき、良好な動作信頼性を確保しつつ、耐久性を向上させることができる。
さらに本実施形態においては、ジョイントパイプ4を構成する樹脂と、被覆シート2の外面を構成する保護層23とを同種の樹脂によって構成しているため、ジョイントパイプ4を被覆シート2に十分な接着強度で取り付けることができ、ジョイントパイプ4の接着不良や液漏れ等をより確実に防止することができる。
また本実施形態の熱交換パネルPによれば、ジョイントパイプ4を取り付けているため、隣り合う熱交換パネルPにおいて対応し合う出入口31~34同士の連結をジョイントパイプ4を介して簡単かつスムーズに行うことができる。
なお図3に示すように上記実施形態では、熱交換パネルPの熱交換流路15が、流路形成シート1を厚さ方向に貫通するように形成されているが、それだけに限られず、図8(a)に示すように本発明においては、熱交換流路15を、流路形成シート1の表裏面のうち片面だけが開放された溝状に形成するように形成しても良いし、図8(b)に示すように熱交換流路15を、流路形成シート1の表裏面に開放されずにトンネル状に形成するようにしても良い。
また上記実施形態では、被覆シート2として、表面側および裏面側の2枚の被覆シート2を用いる場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、表裏両側の被覆シートを1枚のシート部材によって構成することも可能である。例えば図9に示すように、表側被覆シート部(表側被覆シート2)と、裏側被覆シート部(裏側被覆シート2)とが連設されたシート部材を準備し、そのシート部材を連設部において折り返すことによって、表側被覆シート部を表側被覆シート2とし、裏側被覆シート部を裏側被覆シート2として構成する。これにより1枚のシート部材によって表裏両側の被覆シートを構成することができる。
また上記実施形態においては、表裏の各被覆シート2をそれぞれ1枚のシート部材によって構成する場合を例に挙げて説明しているが、それだけに限られず、本発明においては、表裏の各被覆シート2を、複数のシート片を継ぎ合わせて複数枚のシート片によって構成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、流路形成シート1を1枚のシート部材によって形成する場合を例に挙げて説明しているが、それだけに限られず、本発明においては、流路形成シート1を複数枚のシート部材によって構成するようにしても良い。例えば流路形成シート1を縦方向および/または横方向に継ぎ合わせた複数枚のシート片(シート材)によって構成しても良いし、後述の第2実施形態のように、流路形成シート1を厚さ方向に重ね合わせた複数枚のシート材によって構成しても良い。
また上記実施形態においては、熱交換流路15を表面視状態でU字状に形成する場合を例に挙げて説明したが、本発明において、熱交換流路15の形状は限定されるものではない。例えば熱交換流路15を、流路形成シート1の縦方向一端から他端にかけて延びるようなI字状に形成したり、蛇行状、波状、つづら折り状に形成したり、渦巻状に形成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、熱交換パネルPの出入口31~34を縦方向の一端側に横方向に並べて形成する場合を例に挙げて説明したが、本発明においては、出入口31~34の位置は特に限定されるものではない。例えば熱交換流路15を縦方向の一端から他端にかけて延びるようなI型に形成するような場合には、熱交換パネルPにおける縦方向一端(上端等)の表面側に往路入口31、裏面側に往路出口32を形成し、縦方向他端(下端等)の裏面側に帰路入口33、表面側に帰路出口34を形成するようにしても良い。
また上記実施形態の熱交換装置においては、熱交換パネルPを複数用いる場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、熱交換パネルPを1枚備えるだけの熱交換装置にも適用することができる。
<第2実施形態>
図10はこの発明の第2実施形態である熱交換装置をその一部を分解して示す斜視図、図11はその熱交換装置に適用された熱交換モジュールとしての熱交換パネルPを示す斜視図、図12はその熱交換パネルPを分解して示す斜視図、図13はその熱交換パネルPに適用された流路形成シート1を分解して示す斜視図である。
これらの図に示すように、この第2実施形態の熱交換装置は、各熱交換パネルPの縦方向一端側に縦方向に突出するように一対の出入口用突出部11が形成されて、その出入口用突出部11に出入口31~34が形成されている。
すなわち本第2実施形態の熱交換装置に適用される熱交換パネルPにおいて、流路形成シート1は、中間シート材1cと、その中間シート材1cの表面側に積層される表側シート材1aと、中間シート材1cの裏面側に積層される裏側シート材1bとの3枚のシート材によって構成されている。
各シート材1a~1bには、上記実施形態と同様なU字状の熱交換流路15に対応して、中空状のU字状流路部15a~15cが形成されており、3枚のシート材1a~1cが重ね合わされることにより、各流路部15a~15cも重ね合わされて、中空状の熱交換流路15が形成されるように構成されている。
各シート材1a~1cには、その縦方向の一端縁における流路部15a~15cに対応する部分が縦方向の外側に突出するように形成されて、一対の出入口用突出片11a~11cがそれぞれ形成されている。
シート材1a~1cのうち、中間シート材1cにおける各出入口用突出片11cには、縦方向に延びるように延長流路部16cがそれぞれ形成されている。各延長流路部16cは、その一端側が流路部15cの両端部に連通接続されており、流路部15cおよび延長流路部16c間を冷却水Lが移動できるように構成されている。
また表側シート1aにおける一方の出入口用突出片11cには、中間シート1cの一方の延長流路部16cに対応して円形の往路入口31が形成されるとともに、他方の出入口用突出片11cには、中間シート1cの他方の延長流路部16cに対応して円形の帰路出口34が形成されている。
さらに裏側シート1bにおける一方の出入口用突出片11bには、上記往路入口31に対応して円形の往路出口32が形成されるとともに、他方の出入口用突出片11bには、上記帰路出口34に対応して円形の帰路入口33が形成されている。
そして3枚のシート材1a~1cが積層された状態で、熱融着によって各シート1a~1c間が接合一体化されて、流路形成シート1が形成されている。
なお本実施形態においては、既述した通り3枚のシート材1a~1cの流路部15a~15cによって1本の熱交換流路15が形成されている。また3枚のシート材1a~1cの重ね合わされた各出入口用突出片11a~11cによって、出入口用突出部11が形成されている。さらに往路入口31および往路出口32は、一方の延長流路部16cを介して熱交換流路15の一端部(上流側端部)に連通接続されるとともに、帰路入口33および帰路出口34は、他方延長流路部16cを介して熱交換流路15の他端部(下流側端部)に連通接続されている。
ここで本実施形態において、各シート材1a~1cの素材は、上記第1実施形態の流路形成シート1と同様の素材を好適に用いることができる。さらに各シート材1a~1cはそれぞれ同一の素材によって構成するのが好ましい。
以上の構成の流路形成シート1の表裏両面に上記と同様に、出入口が形成されていない被覆シート2が熱融着されることにより、本第3実施形態の熱交換パネルPが形成される。
さらに図10に示すように各の熱交換パネルPにおいては上記と同様に、往路入口31、往路出口32、帰路入口33および帰路出口34にジョイントパイプ4がそれぞれ取り付けられている。
この構成の熱交換パネルPが複数用いられて、第2実施形態の熱交換装置(冷却装置)が組み付けられる。すなわち上記第1実施形態と同様に、熱交換パネルPと、バッテリーセルBとが厚さ方向に沿って交互に重ね合わされるように配置されて、隣り合う熱交換パネルP間において対応し合う出入口31~34のパイプ4同士が連通接続される。
この第2実施形態の熱交換装置において他の構成は、上記第1実施形態の熱交換装置と同様であるため、同一または相当部分に同一符号を付して重複説明は省略する。
この第2実施形態の熱交換装置においても図3に示すように上記第1実施形態と同様に冷却液Lが循環するものである。すなわち最前列の熱交換パネルPの往路入口31から流入した冷却液Lは分流しながら、次の熱交換パネルPに順次供給されることにより、各熱交換パネルPの熱交換流路15にそれぞれ冷却液Lが流通される一方、最後尾の熱交換パネルP帰路出口34から流出した冷却液Lは、各熱交換パネルP毎に合流しながら前方に供給されて、最前列の熱交換パネルPの帰路出口34から流出される。
こうして各熱交換パネルPに順次供給されて各熱交換流路15を循環する冷却液Lと、対応するバッテリーセルBとがそれぞれ熱交換することによって、各バッテリーセルBが冷却される。
以上のようにこの第2実施形態の熱交換装置においても上記第1実施形態の熱交換装置と同様の効果を得ることができる。
その上さらに、本第3実施形態の熱交換装置は、熱交換パネルPの流路形成シート1に出入口用突出部11を形成して、その出入口用突出部11に出入口31~34を形成するようにしているため、熱交換対象部材に対し、出入口31~34を離間して配置し易くなる。このため熱交換対象部材の形状や大きさ等にかかわらず、出入口31~34にジョイントパイプ4等を簡単に取り付けることができるようになり、汎用性をさらに向上させることができる。
なお上記実施形態においては、本発明の熱交換器(熱交換パネル)を自動車用等の電池パックの冷却器(冷却装置)として用いる場合を例に挙げて説明したが、本発明においては、電池パックの冷却器以外の冷却器に適用できるとともに、熱交換流路内に加熱用の熱交換媒体(熱媒)を流通させることにより、加熱器として適用することもできる。具体的には、自動車用電池パックの加熱用の熱交換器、自動車の電動機、産業機械、家電、情報端末等の電力駆動機器の主電力を制御するための電力用半導体素子(パワーモジュール)の冷却用の熱交換器、パーソナルコンピュータのCPU(中央演算処理装置)の冷却用の熱交換器、家庭用または業務用蓄電池の冷却/加熱用の熱交換器、パーソナルコンピュータの電池パック(電池モジュール)の冷却用の熱交換器、液晶テレビ、有機ELテレビ、プラズマテレビのディスプレイの冷却用の熱交換器や、床暖房設備、寒冷地域での屋根、通路、道路等の融雪設備の熱交換器としても用いることができる。
また上記実施形態においては、流路形成シート1の表裏両面に被覆シート2を積層して外装体(ケーシング)10を形成する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、少なくとも外装材の一部が被覆シート2としてのラミネート材によって構成されていれば良い。例えば本発明においては、2枚のラミネート材を重ね合わせて、両ラミネート材の外周縁部同士を熱融着等によって一体化して外装材を形成するようにしても良い。さらに本発明においては、1枚のラミネート材を2つ折りに折り重ねて、重なり合ったラミネート材のうち、折り返し部を除く外周縁部同士を熱融着することによって外装材を形成するようにしても良い。さらに3枚以上のラミネート材を用いて外装材を形成するようにしても良い。
また本発明においては、ラミネート材を3次元形状に熱成形し、その成形品を利用して外装体10形成するようにしても良い。例えばラミネート材をトレイ状に成形して、そのトレイ部材の凹部開口を、シート状のラミネート材等によって被着することによって外装体を形成するようにしても良い。
<実施例>
上記図1~図3に示す実施形態の熱交換装置に準拠して、図14に示す実施例の熱交換装置を以下のようにして作製した。
1.被覆シート(ラミネート材)2の作製
シーラント層22および保護層23用の部材として、片面をコロナ放電処理した厚さ30μmのCPPフィルムを準備した。さらに金属箔層21としてのJIS H4160 A1N30-H18のアルミニウム箔(厚さ50μm)の一方の面(内面)に、ポリエステルポリウレタン系接着剤を3g/mの塗布量で塗布して、上記CCPフィルムのコロナ放電処理した側の面を貼り合わせ、さらに金属箔層21の他方の面(外面)にも同様に、ポリエステルポリウレタン系接着剤を3g/mの塗布量で塗布して、上記CCPフィルムのコロナ放電処理した側の面を貼り合わせた後、40℃で3日間養生して実施例のラミネート材を作製した。なおこのラミネート材においては、内面側のシーラント層22と、外面側の保護層23とが実質的に同じ構成となっている。
このラミネート材を縦50mm×横120mmで切断して、縦方向の一端部に横方向に並んで直径φ8mmの一対の円形の孔(出入口)を形成して、被覆シート2を作製した。
2.流路形成シート1の作製
厚さ800μm(0.8mm)のポリプロピレンシートを、上記被覆シート2と同じサイズ(縦50mm×横120mm)で切断した後、ファイバーレーザー機を用いてU字状の熱交換流路15(図4参照)を表裏間で貫通するように形成し、流路形成シート1を作製した。
この流路形成シート1の表面側のよび裏面側に、被覆シート2をその内面側のシーラント層22を重ね合わせるように配置して、未接着積層体を準備した。この際、両被覆シート2の出入口を流路形成シート1の熱交換流路15における両端部に対応して配置し、表側の被覆シート2の一方の出入口を往路入口31とし、他方の出入口を帰路出口34とし、裏側の被覆シート2の一方の出入口を往路出口32とし、他方の出入口を帰路入口33とした(図3および図5等参照)。
3.熱交換パネルPの組立およびジョイントパイプ4の取付
上記未接着積層体を、厚さ5mmの2枚のアルミニウム板の間に挟み込んで、150℃に設定された恒温槽内で10分間放置した後、恒温槽から取り出して、冷却されたことを確認してから、アルミニウム板の間から取り出した。この熱処理により、表裏の被覆シート2のシーラント層22と流路形成シート1の表裏面とを熱融着した。
続けて、内径φ8mm、外径φ11mm、長さ10mmのポリプロピレンチューブによって構成されるジョイントパイプ4(フランジ部無し)の一端側をバーナーで炙り、溶融したことを確認してから、その溶融側端部を表裏両側の被覆シート2における各出入口3の周縁部に押し付けて接着(熱融着)して、ジョイントパイプ付きの熱交換パネルPを作製した。
4.熱交換装置の組立
図16に示すように縦10mm×横100mm×厚さ20mmのアルミニウムブロックからなるバッテリーセル(単電池)の模擬体(模擬セル)Bを準備した。
そして図14に示すように、4枚の上記熱交換パネルPと、3個の上記模擬セルBとを厚さ方向に交互に配置して、隣り合う熱交換パネルPにおいて対向し合う出入口のジョイントパイプ4同士を連結した。具体的には隣り合う熱交換パネルPのうち、前側の熱交換パネルPの往路出口32および帰路入口33が、後側の熱交換パネルPの往路入口31および帰路出口34にそれぞれ連通接続されるように、対応するジョイントパイプ4同士を連結した。
さらに最後尾に配置される熱交換パネルPの往路出口32および帰路入口33を、ターンパイプ5によって連通接続した。これにより実施例の熱交換装置を組み立てた。
<参考例>
1.外装体用シート(ラミネート材)の作製
シーラント層用の部材として、片面をコロナ放電処理した厚さ30μmのCPPフィルムを準備した。さらに金属箔層21としてのJIS H4160 A1N30-H18のアルミニウム箔(厚さ50μm)の一方の面(内面)に、ポリエステルポリウレタン系接着剤を3g/mの塗布量で塗布して、上記CCPフィルムのコロナ放電処理した側の面を貼り合わせ、さらに金属箔層21の他方の面(外面)に、保護層として同様の方法で、厚さ12μmのPETフィルムを貼り合わせた後、40℃で3日間養生して参考例のラミネート材を作製した。このラミネート材を縦90mm×横140mmに切断して外装体用シートを作製した。
2.外装体の作製
株式会社アマダ製の深絞り成形具を用いて、上記外装体用シートに対し深絞り成形を行って図15に示すように、外装体用シートの中央部を上方に突出させることにより、縦70mm×横120mm×高さ(深さ)3mmの下向きに開放した略直方体形状の上方突出凹部102と、その上方突出凹部102の下端外周縁部に外側に突出するフランジ部103とを有する逆トレイ形状(略ハット型)の成形体101を作製した。さらにこの成形体101の上方突出凹部102の上壁における対角位置に、上壁面の面方向に100mm以上離間して内径φ8mmの一対の出入口104を形成した。
この成形体101の下面側に、未成形の上記外装体用シートからなるカバーシート110を上方突出凹部102の下端開放部を閉塞するように配置して、成形体101のフランジ部103の内面(CPPフィルム側)にカバーシート110の内面(CPPフィルム側)を重ね合わせることにより、外装体未接着品を準備した。
この外装体未接着品における成形体101のフランジ部103と、カバーシート110の外周縁部とをヒートシール温度:200℃、シール圧:0.2MPa(ゲージ表示圧)、シール時間:2秒の条件にてヒートシールを行い、成形体101のフランジ部103と、カバーシート110とを熱融着して、外装体100を作製した。さらにその外装体100の上壁における出入口104の外周縁部に、内径φ8mm、外径φ11mmのポリプロピレンチューブ(長さ10mm)によって構成される出入口パイプ105の一端側をバーナーで炙り、溶融したことを確認してから押し付けて接着(熱融着)して、出入口パイプ付きの外装体(熱交換装置)を作製した。
<評価試験>
実施例(図14参照)の熱交換装置に対し、各模擬セルBを挟み込む前に予め、恒温槽で80℃に加熱しておき、その加熱された模擬セルBを熱交換パネルPの各間に挟み込ませるように設置した。こうして模擬セルBを設置した後、実施例の熱交換装置における最前列の熱交換パネルPの往路入口31から、水温21℃の水道水(冷却液)を0.3L/minの流量でジョイントパイプ4を介して流入することにより、上記図3の実施形態と同様に水道水を熱交換パネルPに順次供給して、各熱交換流路15内に水道水を循環させることにより、各模擬セルBを冷却した。そして模擬セルBの上面中心部C(図16の斜線のハッチングを施した部分)の温度を、所定の経過時間毎に測定した。その結果を表1に示す。
参考例(図15参照)の熱交換装置においては、実施例と同様に加熱した3つの模擬セルBを、上方突出凹部102の上面に並べて配置した。その状態で、一方の出入口104から、水温21℃の水道水(冷却液)を0.3L/minの流量で出入口パイプ105を介して流入し、その水道水を外装体100に流通させて他方の出入口104から出入口パイプ105を介して流出させることにより、水道水を外装体100に循環させることにより、各模擬セルBを冷却した。そして実施例と同様に模擬セルBの上面中心部C(図15の斜線のハッチングを施した部分)の温度を、所定の経過時間毎に測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0007381247000001
表1から判るように、本発明に関連した実施例の熱交換装置によって冷却された模擬セルBは、参考例の熱交換装置によって冷却された模擬セルBと比較して、効率良く冷却されており、実施例の熱交換装置は良好な熱交換性能を備えていた。
すなわち、実施例の熱交換装置では、各模擬セルBを前後(表裏)両面側から冷却できるため、各模擬セルB毎に偏りなく全域をバランス良く冷却できるとともに、各模擬セルBを均等に冷却でき、冷却性能を向上させるものと考えられる。
これに対し、参考例の熱交換装置では、各模擬セルBを片面側からしか冷却できず、各模擬セルB毎に冷却不良の部分が発生し易く、またセルBの配置位置においては冷却され難く、例えば中央のセルBは、両側のセルBに比べて冷却され難くなるおそれがあり、実施例と比べて冷却性能が低下するおそれがある。
特に実際のバッテリーセルBのサイズは図1および図2に示すように縦方向の寸法が長いものが多いため、実施例の熱交換装置によれば、バッテリーセルBとの接触面積(伝熱面積)がより大きくなり、冷却性能をさらに向上させるものと考えられる。
この発明の熱交換モジュールは、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等のCPU回りや電池回りの発熱対策、液晶TV、有機ELTV、プラズマTV等のディスプレイ回りの発熱対策、自動車のパワーモジュール回りや電池回りの発熱対策、スーパーコンピュータ等の定置発熱機の発熱対策に用いられる冷却器の他、床暖房や融雪等の吸熱対策に用いられる加熱器等に利用することができる。
1:流路形成シート
10:外装体
15:熱交換流路
2: 被覆シート
21:金属箔層
22:シーラント層
23:保護層
31:往路入口
32:往路出口
33:帰路入口
34:帰路出口
4:ジョイントパイプ
B:バッテリーセル(熱交換対象部材)
L:冷却液(熱交換媒体)
P:熱交換パネル(熱交換モジュール)

Claims (9)

  1. 内部に熱交換流路を有する外装体を備え、その外装体の少なくとも一部が、金属箔層の内面側に樹脂製シーラント層が積層されたラミネート材による被覆シートによって構成され、前記熱交換流路を流通する熱交換媒体と、前記外装体の外面に配置される熱交換対象部材との間で熱交換されるように構成された熱交換モジュールであって、
    前記外装体は、流路形成シートと、その流路形成シートの表裏面にそれぞれ熱融着によって接合された表裏両側の前記被覆シートとを備え、
    前記流路形成シートは、表裏を貫通する中空状の前記熱交換流路が設けられ、かつ厚さ方向のスペーサとしての機能を有し、
    前記外装体における表裏両側の被覆シートのうち、表側被覆シートに、前記熱交換流路の上流側に対応して配置される往路入口と、裏側被覆シートに、その往路入口に対応して配置される往路出口とが設けられるとともに、
    前記外装体における裏側被覆シートに、前記熱交換流路の下流側に対応して配置される帰路入口と、表側被覆シートに、その帰路入口に対応して配置される帰路出口とが設けられ、
    前記往路入口から前記外装体内に流入した熱交換媒体が分流して、分流した熱交換媒体のうち本流の熱交換媒体が前記往路出口から流出するとともに、傍流の熱交換媒体が前記熱交換流路を通って下流側に導かれ、その熱交換媒体が、前記帰路入口から流入した熱交換媒体と合流して、前記帰路出口から流出するように構成されていることを特徴とする熱交換モジュール。
  2. 前記外装体における前記往路入口、前記往路出口、前記帰路入口および前記帰路出口にジョイントパイプの一端がそれぞれ取り付けられている請求項1に記載の熱交換モジュール。
  3. 前記流路形成シートは、金属ラミネート材、樹脂コート金属材によって構成されている請求項1または2に記載の熱交換モジュール。
  4. 前記流路形成シートは、その少なくとも表裏面を構成する部分が、前記被覆シートの内面を構成する樹脂と同種の樹脂によって構成されている請求項1~3のいずれか1項に記載の熱交換モジュール。
  5. 前記被覆シートとしてのラミネート材は、前記金属箔層の外面側に積層された樹脂製の保護層を備えている請求項1~4のいずれか1項に記載の熱交換モジュール。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の熱交換モジュールが複数並んで配置された熱交換装置であって、
    隣り合う熱交換モジュールのうち一方の熱交換モジュールの前記往路出口および前記帰路入口が、他方の熱交換モジュールの前記往路入口および前記帰路出口にそれぞれ連通接続されていることを特徴とする熱交換装置。
  7. 前記熱交換モジュールはパネル状に形成され、その表面側に前記往路入口および前記帰路出口が形成されるとともに、裏面側に前記往路出口および前記帰路入口が形成されている請求項6に記載の熱交換装置。
  8. 前記熱交換モジュールは矩形パネル状に形成され、その熱交換モジュールが間隔をおいて平行に並んで配置され、
    前記熱交換モジュールの表面側における縦方向の一端側に横方向に並んで前記往路入口および前記帰路出口が形成されるとともに、前記往路入口および前記帰路出口に対応して、裏面側に前記往路出口および前記帰路入口が形成されている請求項6または7に記載の熱交換装置。
  9. 前記複数の熱交換モジュールの各間に、熱交換対象部材がそれぞれ配置されている請求項6~8のいずれか1項に記載の熱交換装置。
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