JP7381049B2 - 換気口装置 - Google Patents

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Description

本発明は換気口装置に関し、さらに詳細には、家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、家屋内の空気を換気するための換気口を構成する技術に関する。
家屋内の空気を換気するための換気口を構成する換気口装置、例えば、家屋内の空気を排気する排気口を構成する換気口装置としては、家屋内の空気を排気する際の風量調整や、排出空気を濾過するフィルタを備えたものがある(例えば特許文献1等参照)。
この種の装置は、例えば図13に示すように、建物の壁に設けられた貫通孔(図示省略)に取り付けられる外筒本体aと、この外筒本体aの内径側に取外し可能に取り付けられるガラリ本体bとからなり、ガラリ本体bは、その内部に通気路を開閉する気密バルブcが設けられるとともに、その後端部にフィルタdが装着されてなる。
上記気密バルブcは、ガラリ本体bの前面に設けられた操作つまみeを回転操作することで、ねじ軸fを回転させることにより、このねじ軸fに螺進退可能に支持された上記気密バルブcを前進後退させて、ガラリ本体bの通気路を開閉するように構成されている。
上記フィルタdは、フィルタ着脱機構gにより、上記ガラリ本体bの後端部に取外し可能に装着される構成とされている。このフィルタ着脱機構gは、ガラリ本体bの後端部のフィルタ保持部hと、このフィルタ保持部hに係脱可能に係合固定されるフィルタ押え具iとからなり、これらフィルタ保持部hとフィルタ押え具iとの間に上記フィルタdが挟持状に保持される構成とされている。
上記フィルタ保持部hとフィルタ押え具iとの係脱手段は、フィルタ保持部hに設けられた複数の切欠き係合部j、j、…と、これら切欠き係合部j、j、…に対応して上記フィルタ押え具iに設けられた複数の係合ピンk、k、…とからなり、これら切欠き係合部j、j、…と係合ピンk、k、…との係合関係は、上記フィルタ保持部hに対してフィルタ押さえ具iを押し込んで、これらフィルタ保持部hとフィルタ押え具iを相対回転させることにより係脱する構造とされている。
また、上記ガラリ本体bの外筒本体aに対する取付構造は、ガラリ本体bに設けられた複数の掛止部l、l、…と、これら掛止部l、l、…に対応して上記外筒本体aの内周面に設けられた複数の突起m、m、…とからなる掛脱手段と、さらに、ガラリ本体bに設けられた複数の係合突起n、n、…と、これら係合突起n、n、…に対応して上記外筒本体aに設けられた案内嵌合部oとからなる位置決めロック手段との二つの手段からなり、上記ガラリ本体bを外筒本体aに押し込んで、これらガラリ本体bと外筒本体aを相対回転させることにより、上記掛脱手段l、m、…と位置決めロック手段n、n、…、oの両手段が協働して、外筒本体aとガラリ本体bが取外し可能に一体結合する構造とされている。
実用新案登録第3167699号公報
しかしながら、このような従来の換気口装置の構造では、以下に列挙するような問題点ないしは不具合があり、さらなる改良の余地があった。
(1)ガラリ本体bの通気路の風量調整を行う気密バルブcがフィルタdの前側、つまり換気口装置の通気路の上流側にあるため、フィルタdの濾過機能が気密バルブcに対してはまったく働かず、これがため、排気される室内空気中のゴミ、塵埃などの汚染物質が気密バルブcに付着して、気密バルブcが汚染されやすい。
(2)しかも、上記気密バルブcはガラリ本体b内に内蔵されているため、ガラリ本体bを分解しない限り、気密バルブcの清掃は困難であるところ、ガラリ本体bは基本的に分解不可能な構造とされている。したがって、この換気口装置が一般家庭などに使用される実状を考慮すると、実質的に気密バルブcの日常清掃は不可能と言わざるを得ない。
(3)また、気密バルブcによる風量調整は、ガラリ本体bの前面の操作つまみeを回転操作することで、ねじ軸fが回転して、上記気密バルブcが前進後退する構造とされており、構造が複雑で故障しやすい。しかも、この気密バルブcは、上記通気路の全開か全閉の二通りの風量調整しかできず、微妙な風量調整をすることができない。
(4)ガラリ本体bに対するフィルタdの着脱、およびガラリ本体bの外筒本体aに対する着脱は、それぞれ、フィルタ保持部hとフィルタ押え具iとの着脱手段j、k、…、および掛脱手段l、m、…と位置決めロック手段n、o、…との協働作用により行われるところ、前者のガラリ本体bに対するフィルタdの着脱は、上記フィルタ保持部hに対してフィルタ押さえ具iを押し込んで、これら両者h、iを相対回転させることにより行う構造とされ、また、後者のガラリ本体bの外筒本体aに対する着脱は、上記ガラリ本体bを外筒本体aに押し込んで、これら両者b、aを相対回転させることにより行う構造とされている。
したがって、上記着脱手段j、k、…と、上記掛脱手段l、m、…および位置決めロック手段n、n、…,oの具体的構造は、いずれも複雑でかつ操作が面倒であり、この換気口装置が一般家庭などに使用される実状を考慮すると、これら構造のさらなる簡略化および操作性の向上が要請される。
(5)さらに、上記ガラリ本体bの外筒本体aに対する着脱操作に、これらガラリ本体bと外筒本体aとの相対的回転が含まれる構造では、外筒本体aおよびガラリ本体bの正面断面形状が回転動作許容する円形であることが必須であり、ガラリ本体bの正面形状も円形であることが求められ、デザイン的に応用の範囲が狭い。ちなみに、建物の換気口装置において、デザイン上、ガラリ本体の正面形状に円形以外の正方形や矩形等の四角形などが求められることもあり、このような用途には採用不可能である。
(6)換気口装置を構成する構成部品の部品点数が構造上多くて、製品コストが高い。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、フィルタを通気路の上流側に配置することにより、風量調整バルブの汚染がなく、風量調整能力および操作性にも優れ、ガラリ本体と外筒本体の分解組立が容易で、部品点数も少なく安価な換気口装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の喚起口装置は、家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、室内の空気を排気するための排気口を構成する筒体形状のものであって、上記壁、床または天井等に設けられた貫通孔に取り付けられる外筒本体と、この外筒本体に軸方向へ取外し可能に装着されるガラリ本体とからなり、上記外筒本体の内部に、通気路の開度を調整する風量調整バルブが設けられ、上記ガラリ本体の後端部に、通気路を通る空気を濾過するフィルタが取外し可能に取り付けられ、上記ガラリ本体は、上記外筒本体の筒部内に挿入固定される装着部と、この装着部の先端部に一体形成されて、上記外筒本体のフランジ部に嵌合固定されるガラリとからなり、上記ガラリ本体の外周縁部は、上記外筒本体のフランジ部の内周縁部に嵌合する構造とされ、上記外筒本体の内周部と上記ガラリ本体の後端部に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2掛止部がそれぞれ設けられ、上記第2掛止部は、上記ガラリ本体の装着部後端縁に、周方向へ等間隔をもって複数設けられるとともに、これら第2掛止部に対応する上記第1掛止部が上記外筒本体の筒部内周面に周方向へ等間隔をもって複数設けられ、上記第2掛止部は、径方向へ弾性変形可能とされるとともに、その先端部が掛止凸部の形態とされ、上記第1掛止部は、上記外筒本体の筒部内周面に一体的に設けられた、掛止凸部と、この掛止凸部の両側に設けられた位置決め突起とからなり、上記ガラリ本体の装着部を上記外筒本体の筒部に対して軸方向へ挿入することにより、上記第2掛止部が上記第1掛止部にそれぞれ軸方向へ弾発的に係合して、上記ガラリ本体が上記外筒本体に一体的に装着され、上記外筒本体に上記ガラリ本体が装着一体化された状態において、上記フィルタが上記風量調整バルブの上流側に配置されていることを特徴とする。
本発明の第2の喚起口装置は、家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、室内の空気を排気するための排気口を構成する筒体形状のものであって、上記壁、床または天井等に設けられた貫通孔に取り付けられる外筒本体と、この外筒本体に軸方向へ取外し可能に装着されるガラリ本体とからなり、上記外筒本体の内部に、通気路の開度を調整する風量調整バルブが設けられ、上記ガラリ本体の後端部に、通気路を通る空気を濾過するフィルタが取外し可能に取り付けられ、上記ガラリ本体は、上記外筒本体の筒部内に挿入固定される装着部と、この装着部の先端部に一体形成されて、上記外筒本体のフランジ部に嵌合固定されるガラリとからなり、上記ガラリ本体の外周縁部は、上記外筒本体のフランジ部の内周縁部に嵌合する構造とされ、上記外筒本体の内周部と上記ガラリ本体の後端部に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2掛止部がそれぞれ設けられ、上記第2掛止部は、上記ガラリ本体の装着部後端縁に、周方向へ等間隔をもって複数設けられるとともに、これら第2掛止部に対応する上記第1掛止部が上記外筒本体の筒部内周面に周方向へ等間隔をもって複数設けられ、上記第1掛止部と第2掛止部の周方向の位置決めを行うための位置決め用印が、上記外筒本体のフランジ部と上記ガラリ本体のガラリの前面に対応して設けられ、上記ガラリ本体の装着部を上記外筒本体の筒部に対して軸方向へ挿入することにより、上記第2掛止部が上記第1掛止部にそれぞれ軸方向へ弾発的に係合して、上記ガラリ本体が上記外筒本体に一体的に装着され、上記外筒本体に上記ガラリ本体が装着一体化された状態において、上記フィルタが上記風量調整バルブの上流側に配置されていることを特徴とする。
本発明の第3の喚起口装置は、家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、室内の空気を排気するための排気口を構成する筒体形状のものであって、上記壁、床または天井等に設けられた貫通孔に取り付けられる外筒本体と、この外筒本体に軸方向へ取外し可能に装着されるガラリ本体とからなり、上記外筒本体の内部に、通気路の開度を調整する風量調整バルブが設けられ、上記ガラリ本体の後端部に、通気路を通る空気を濾過するフィルタが取外し可能に取り付けられ、上記ガラリ本体は、上記外筒本体の筒部内に挿入固定される装着部と、この装着部の先端部に一体形成されて、上記外筒本体のフランジ部に嵌合固定されるガラリとからなり、上記外筒本体の内周部と上記ガラリ本体の後端部に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2掛止部がそれぞれ設けられ、上記ガラリ本体を上記外筒本体に挿入することにより、上記両掛止部が軸方向へ弾発的に掛止して、上記ガラリ本体が上記外筒本体に一体的に装着され、上記外筒本体に上記ガラリ本体が装着一体化された状態において、上記フィルタが上記風量調整バルブの上流側に配置され、上記ガラリ本体の装着部の後端部に、上記フィルタを取付支持するためのフィルタ取付具が取外し可能に装着され、上記フィルタ取付具は上記ガラリ本体の装着部後端部内周に嵌合する構造とされ、上記ガラリ本体の装着部後端縁と上記フィルタ取付具の外周に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2係合部がそれぞれ複数対応して設けられ、上記フィルタ取付具を上記ガラリ本体の装着部に対して軸方向へ挿入することにより、上記第1係合部が上記第2係合部にそれぞれ軸方向へ弾発的に係合して、上記フィルタ取付具が上記ガラリ本体に取外し可能に装着され、上記フィルタ取付具の前面側に、上記フィルタを囲繞保持するためのフィルタ保持部が形成されるとともに、上記ガラリ本体の装着部後端部に、上記フィルタ取付具に保持された上記フィルタの前面を当接支持する位置決め部が設けられていることを特徴とする。
本発明の換気口装置は、上述したような構成とされているから、以下に列挙するような特有の効果が有効に発揮されて、フィルタを通気路の上流側に配置することにより 、風量調整バルブの汚染がなく、風量調整能力および操作性にも優れ、ガラリ本体と外筒本体の分解組立が容易で、部品点数も少なく安価な換気口装置を提供することができる。
(1)外筒本体にガラリ本体が装着一体化された状態において、フィルタが風量調整バルブの上流側に配置されているから、フィルタの濾過機能が風量調整バルブに有効に作用して、排気される室内空気中のゴミ、塵埃などの汚染物質が風量調整バルブに付着することがなく、風量調整バルブの汚染がない。
(2)上記風量調整バルブは、上記外筒本体の内部に設けられているから、ガラリ本体を上記外筒本体から取り外すことにより、風量調整バルブに直接触れることができて、メンテナンスが容易であり、一般家庭などに使用される実状を考慮した場合、居住者でも熟練を要することなく風量調整バルブのメンテナンスをすることができる。
(3)上記(2)の特徴から、風量調整バルブを手動操作可能な簡単な構造とすることができ、故障が少ない。
(4)上記外筒本体の内周部と上記ガラリ本体の後端部に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2掛止部がそれぞれ設けられ、上記ガラリ本体を上記外筒本体に挿入することにより、上記両掛止部が軸方向へ弾発的に掛止して、上記ガラリ本体が上記外筒本体に一体的に装着される構造とすることにより、上記ガラリ本体の上記外筒本体にたいする着脱作業は、ガラリ本体を軸方向へ押込みまたは引っ張ることによりワンタッチで行うことができ、構造もきわめて簡素であり、故障が少ない。したがって、この換気口装置が一般家庭などに使用される実状を考慮した場合、居住者でも熟練を要することなく上記ガラリ本体の着脱が容易に行え、操作性が良好である。
(5)上記ガラリ本体の装着部の後端部に取外し可能に装着されるフィルタ取付具は、上記ガラリ本体の装着部後端部内周に嵌合する構造とされ、上記ガラリ本体の装着部後端縁と上記フィルタ取付具の外周に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2係合部がそれぞれ複数対応して設けられ、上記フィルタ取付具を上記ガラリ本体の装着部に対して軸方向へ挿入することにより、上記第1係合部が上記第2係合部にそれぞれ軸方向へ弾発的に係合して、上記フィルタ取付具が上記ガラリ本体に取外し可能に装着される構造とされることにより、上記フィルタ取付具のガラリ本体にたいする着脱作業は、フィルタ取付具を軸方向へ押込みまたは引っ張ることによりワンタッチで行うことができ、構造もきわめて簡素であり、故障が少ない。したがって、この換気口装置が一般家庭などに使用される実状を考慮した場合、居住者でも熟練を要することなく上記フィルタ取付具を簡単に着脱してフィルタの清掃や交換が行え、操作性が良好である。
(6)上記ガラリ本体の外筒本体に対する着脱操作が、ガラリ本体を軸方向へ押込みまたは引っ張ることにより行うことができる構造とすることにより、従来の換気口装置のように、ガラリ本体の外筒本体に対する着脱操作に、これら両者の相対的回転が含まれる構造に比較して、外筒本体およびガラリ本体の正面断面形状が円形に限定される必要がなく、正方形や矩形等の四角形、さらに多角形等も採用することができ、汎用性に富む外観デザインが採用可能である。
(7)換気口装置を構成する構成部品の部品点数が少なくて、製品コストを低く抑えることができる。
本発明の一実施形態である換気口装置の斜視図である。 同換気口装置の正面図である。 同換気口装置の図2におけるIII-III線に沿った断面図である。 同換気口装置の図2におけるIV-IV線に沿った断面図である。 同換気口装置の全体構成を示す分解斜視図である。 同換気口装置の外筒本体の内部構造を示す側面断面図である。 同換気口装置の風量調整バルブの開閉動作を説明するための斜視図である。 同換気口装置のガラリ本体とフィルタ取付具を示し、図8(a)はガラリ本体にフィルタ取付具を装着した状態を示す側面断面図、図8(b)はガラリ本体とフィルタ取付具を分解して示す側面断面図である。 同換気口装置のガラリ本体の外筒本体の着脱動作を説明するための図で、図9(a)はガラリ本体と外筒本体の側面から見た断面図、図9(b)はガラリ本体の内周側から見た平面図である。 同換気口装置のガラリ本体とフィルタ取付具の着脱動作を説明するための図で、図10(a)はガラリ本体の外周側から見た平面図、図10(b)はガラリ本体とフィルタ取付具の側面から見た断面図である。 同換気口装置が家屋の床部の換気口に取り付けられた斜視図で、ガラリ本体を外筒本体から取り外した状態を示す。 同換気口装置が家屋の床部の換気口に取り付けられた状態において、換気口装置を分解してメンテナンスする手順を説明するための斜視図である。 従来の換気口装置を示し、図13(a)は同全体構成を示す分解斜視図、図13(b)はガラリ本体の分解斜視図、図13(c)は同全体構成を示す側面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面全体にわたって同一の符号は同一の構成部材または要素を示している。
本発明に係る換気口装置が図1~図12に示されており、この換気口装置1は家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、室内の空気を換気するための換気口を構成する筒体形状のものであって、具体的には、図11に示されるように、家屋の床50に設けられて、室内の空気を排気する排気口に適用される場合を示している。
この換気口装置1は、正面断面形状が円形を呈する円筒形状のものであって、ABS樹脂、ポリプロピレン等のプラスチック材料からなる射出成型品であり、具体的には、外筒本体2およびガラリ本体3とからなり、内部に通気路1aを備えるとともに、この通気路1aに風量調整バルブ4およびフィルタ5を備えている。
ガラリ本体3は、後述するように、上記外筒本体2に対して軸方向へ取外し可能に装着一体化される構造とされ、これら両者2、3が組立一体化された状態において、上記フィルタ5が上記風量調整バルブ4の上流側に配置される配列構成とされている。
外筒本体2は、上記床50に設けられた排気口としての貫通孔51に取り付けられるもので、上記貫通孔51に挿入固定される筒部6と、この筒部6の先端部に一体形成されて上記貫通孔51の室内側開口周囲面に当接係合するフランジ部7とからなる。
上記筒部6は、上記貫通孔51(図11参照)に対応した円筒形状とされるとともに、その外径寸法が貫通孔51の内径寸法よりも若干小さなほぼ同一寸法とされている。
この筒部6の外周後半部分には、環状の弾性シール部材8が嵌着されるとともに、この弾性シール部材8の前側の筒部6外周には、上記貫通孔51に弾発係合するための係合バネ部材9が取り付けられている。
また、筒部6の内部後半部分には、上記風量調整バルブ4が設けられるとともに、この風量調整バルブ4の前側の筒部6内周面6aには、後述するガラリ本体3の第2掛止部11、11、…と協働する第1掛止部10が周方向へ等間隔をもって複数個(図示の場合は4個)設けられている。
上記弾性シール部材8は、上記貫通孔51との密着気密性を確保するためのもので、筒部6の外周に密着嵌合されるとともに、上記貫通孔51の内径寸法よりも若干大きな外径寸法を有する。
また、上記係合バネ部材9は、筒部6を上記貫通孔51に弾発的に嵌合固定させるためのもので、その基端部が筒部6外周面に取付け固定されるとともに、その先端側が径方向へ弾性変形可能とされている。
上記フランジ部7は、上記筒部6の上記貫通孔51の内径寸法よりも大きな外径寸法を有する円環状のもので、その後面が平面に形成されて、床50の室内側面つまり上面に当接係合する構成とされている。
また、フランジ部7の前側内周部には、環状の段付き嵌合部7aが形成されて、後述するガラリ本体3の段付き嵌合部3aと嵌合する構造とされている。
そして、外筒本体2を床50の貫通孔51に取り付けるには、筒部6を貫通孔51に挿入しながら、フランジ部7を床50の上面に当接係合させる。この場合、上記筒部6が上記貫通孔51に挿入される際に、上記弾性シール部材8および係合バネ部材9の先端側部位が上記貫通孔51の内周面に摺動しながら挿入されて、上記フランジ部7が上記床50の上面に当接係合すると、弾性シール部材8が貫通孔51の内周面に密着嵌合するとともに、係合バネ部材9が貫通孔51の内周面に弾発的に当接係合して、外筒本体2が貫通孔51に対して位置決め固定される。この貫通孔51に取り付けられた外筒本体2には、図外の排気ダクトが接続連通される。
ガラリ本体3は、上記外筒本体2に軸方向へ取外し可能に装着されるものであって、外筒本体2の筒部6内に挿入固定される装着部12と、この装着部12の先端部に一体形成されて、前記外筒本体2のフランジ部7に嵌合固定されるガラリ13とからなる。
上記装着部12は、上記外筒本体2の筒部6に挿入固定されるもので、筒部6の内周面6aに対応した円筒形状とされるとともに、その外径寸法が上記内周面6aの内径寸法よりも若干小さなほぼ同一寸法とされている。
また、装着部12の後端縁には、前述したように、筒部6の第1掛止部10、10、…と協働する第2掛止部11、11、…が周方向へ等間隔をもって複数個(図示の場合は4個)設けられている。
これら第1および第2掛止部10、11の具体的構造が図9に示されている。
第1掛止部10は、上記外筒本体2の筒部6の内周面6aに一体的に設けられており、軸方向へ掛止凸部10aと、この掛止凸部10aの両側に設けられた位置決め突起10b、10bとからなる。
第2掛止部11は、径方向へ弾性変形可能とされるとともに、その先端部11aが掛止凸部の形態とされている。
そして、ガラリ本体3の装着部12を外筒本体2の筒部6に対して軸方向へ挿入することにより、上記装着部12の各第2掛止部11が上記筒部6の各第1掛止部10に対して、図9(a)および(b)の(i)→(ii)→(iii)に示すように弾性変形しながら軸方向へ弾発的に掛合して、これにより、ガラリ本体3が外筒本体2に一体的に装着される。
なお、上記第1掛止部10の掛止凸部10aと第2掛止部11の先端部11aは、図9に示すような三角形状断面を有して、前後軸方向(図面において左右方向)へ傾斜した二つの反対向き傾斜面からなるから、第1掛止部10と第2掛止部11は、前後軸方向へ所定の力をもって押込み、または引き抜くことで、弾発的な軸方向の掛止状態が得られ、またはこの掛止状態が解除される構造とされている。
換言すれば、上記のようにガラリ本体3を外筒本体2に対して軸方向へ所定の力をもって押し込むことで、ガラリ本体3が外筒本体2に一体的に装着されるとともに、これと逆に、ガラリ本体3を外筒本体2から軸方向へ所定の力をもって引き抜くことで、ガラリ本体3を外筒本体2から取り外すことができる。
上記ガラリ13は、換気口装置1の室内側通気口を構成するもので、所定の通気構造を有する前面通気部14を備える。
この前面通気部14は、上記装着部12の前端部から前方に向かって拡径する複数(図示の場合は5枚)の円環状羽根板14a、14b、14c、14d、14eが同心円状に配置されるとともに、中心部の円形部14fから径方向へ十字状に延びる直線状リブ14g、14h、14i、14jにより連結されてなる通気構造とされている。この通気構造は、図示のものに限定されず、適用すべき家屋の室内装飾に対応して適宜選択設計される。
上記前面通気部14の最外径部つまり円環状羽根板14aは、上記装着部12よりも大径部とされており、この大径部の後側外周部には、上記外筒本体2のフランジ部7の段付き嵌合部7aに嵌合する環状の段付き嵌合部3aが形成されている。
そして、ガラリ本体3を外筒本体2に挿入することにより、上述したように第1および第2掛止部10、11が軸方向へ弾発的に掛止すると同時に、上記両段付き嵌合部3a、7aも嵌合して、ガラリ本体3が外筒本体2に一体的に装着されることとなる。
これに関連して、上記外筒本体2のフランジ部6と上記ガラリ本体3のガラリ13の前面には、図2に示すように、上記第1掛止部10、10、…と第2掛止部11、11、…の周方向の位置決めを行うための位置決め用印15a、15bがそれぞれ対応して設けられている。
したがって、ガラリ本体3を外筒本体2に装着するに際しては、まず、ガラリ本体3の位置決め用印15bを外筒本体2の位置決め用印15aに合わせてから、ガラリ本3を外筒本体2に対して軸方向へ挿入することにより、上述したように第1および第2掛止部10、11が軸方向へ弾発的に掛止する。
また、ガラリ本体3のガラリ13には、ガラリ本体3を外筒本体2に対してガラリ13前面側から着脱操作するための手指挿入部16a、16aが設けられている。図示の実施形態の手指挿入部16a、16aは、前面通気部14の円環状羽根板14bの一直径線上の外周部に対向して設けられた一対の円弧状凹部の形態とされている。
風量調整バルブ4は、換気口装置1の通気路1aの開度を調整するものであって、具体的には、上記外筒本体2の筒部6の内部に設けられている。
この風量調整バルブ4は、上記筒部6内周面6aに両端を取付け支持された支軸20に、一対の弁体21、21が開閉揺動可能に支持されてなる。
上記一対の弁体21、21は同一形状の平板状とされ、その輪郭形状が上記筒部6の内周面6aの正面断面形状に沿った半円弧形状とされてなるとともに、その基端軸受部21aが上記支軸20に揺動可能に軸支されてなる。
上記支軸20の外周面および弁体21の基端軸受部21aの内周面には、互いに対応した形状寸法のセレーション状の弾発係合構造が形成されており、これにより、弁体21は支軸20に対して回転方向へ弾発的な係合状態にある。したがって、この弁体21は、上記支軸20に対して所定の回転方向への力を加えることで、支軸20に対して弾発的に揺動可能とされるとともに、回転方向力を解除すると、支軸20に対して固定的に支持される。
このような構成とされた風量調整バルブ4は、図7に示すように、(i)の両弁体21、21が完全に閉じた最小開弁位置から、(vi)の両弁体21、21が最大限度開いた最大開弁位置まで、上記セレーション状の弾発係合構造により得られる微小調整角度をもって弁体21、21の任意の開弁位置(例えば、(ii)および(iii)の中間開弁位置)を適宜取ることができる。
そして、両弁体21、21が最小開弁位置にあるとき(図7(i))、上記筒部6の通気路1aは最大開度状態にあり、上記両弁体21、21が最大開弁位置にあるとき(図7(vi))、上記通気路1aは最小開度状態にあり(図7(i))、両弁体21、21は、上記最小開弁位置と最大開弁位置との間でそれぞれ単独でかつ任意に揺動停止される構成とされている。
上記風量調整バルブ4の両弁体21、21は、外筒本体2からガラリ本体3が取り外された状態において手指による手動操作可能な構成とされており、この目的のため、上記弁体21、21の外周部には、弁体21、21を手動操作するための円弧状の手指係合部21b、21bが設けられている。
フィルタ5は、換気口装置1の通気路1aを通る空気を濾過するものであって、上記ガラリ本体3の後端部に取外し可能に取り付けられる。
具体的には、上記ガラリ本体3の装着部12の後端部に、前記フィルタ5を取付支持するためのフィルタ取付具25が取外し可能に装着されてなる。
このフィルタ取付具25は、上記ガラリ本体3の装着部12後端部内周に嵌合する構造とされ、その前面側に、上記フィルタ5を囲繞保持するためのフィルタ保持部25aが形成されている。
これに関連して、上記ガラリ本体3の装着部12の後端部には、上記フィルタ取付具25に保持されたフィルタ5の前面を当接支持する位置決め部26が設けられている。この位置決め部26は、上記前面通気部14の円形部14fが後方へ延びて形成されている。
したがって、フィルタ5を保持した上記フィルタ取付具25が上記ガラリ本体3の装着部12の後端部に装着された状態において、フィルタ5は前面を上記位置決め部26により当接位置決め支持された状態で、上記フィルタ取付具25のフィルタ保持部25aに囲繞保持される。
上記ガラリ本体3の装着部12の後端縁と前記フィルタ取付具25の外周には、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1係合部27と第2係合部28がそれぞれ複数対応して設けられている。
図示の実施形態においては、装着部12の後端縁には、第1係合部27、27、…が周方向へ等間隔をもって複数個(図示の場合は4個)設けられている。また、フィルタ取付具25の外周には、上記第1係合部27、27、…と協働する第2係合部28、28、…が周方向へ等間隔をもって複数個(図示の場合は4個)設けられている。
これら第1および第2係合部27、28の具体的構造が図10に示されている。
第1係合部27は、上記ガラリ本体3の装着部12後端縁に切欠き状に設けられて、周方向へ弾性変形可能な係合スリットの形態とされるとともに、その基端部に係合凹部27aが形成されてなる。
第2係合部28は、上記フィルタ取付具25の外周に設けられた係合ピンの形態とされ、この係合ピン28の外径寸法は、上記係合スリット27の幅寸法よりも大きく、かつ上記係合凹部27aの内径寸法よりも小さく設定されている。
そして、フィルタ取付具25をガラリ本体3の装着部12に対して軸方向へ挿入することにより、上記フィルタ取付具25の各第2係合部28が上記装着部12の各第1係合部28に対して、図10(a)および(b)の(i)→(ii)→(iii)に示すように第1係合部27を周方向へ弾性変形させながら、軸方向へ弾発的に係合して、これにより、フィルタ取付具25がガラリ本体3に一体的に装着される。
上記フィルタ取付具25には、フィルタ取付具25を手持ち操作するための手指挿入部29a、29aが設けられている。図示の実施形態の手指挿入部29a、29aは、フィルタ取付具25の一直径線上に設けられた一対の円形孔の形態とされている。
しかして、以上のように構成された換気口装置1は、図11に示すように、家屋の床50に設けられた排気口としての貫通孔51に取り付けられて、室内の空気を換気するための換気口を構成する。この換気装置1の取付け状態、つまり外筒本体2にガラリ本体3が装着一体化された状態において、フィルタ5が風量調整バルブ4の上流側に配置されている。
また、換気口装置1は、上記外筒本体2が上記貫通孔51に取付け固定されるとともに、この外筒本体2に上記ガラリ本体3が軸方向つまり上下方向へ取外し可能に装着されており、定期的なまたは適宜の清掃と調整作業が、一例として以下の手順で行われる(図12参照)。
(1)手指にて、ガラリ本体3の手指挿入部16a、16aを掴み、そのまま上に持ち上げることにより、第1および第2掛止部10、11、…の弾発的な軸方向の掛止状態が解除されて、ガラリ本体3を外筒本体2から取り外して引き上げることができる(図12(i))。
(2)この引き上げたガラリ本体3の装着部12からフィルタ取付具25を取り外す(図12(ii))。この場合、フィルタ取付具25の手指挿入部29a、29aを手指にて掴んで引き抜くことで(図12(ii)の左図参照)、第1および第2係合部27、28、…の弾発的な軸方向の係合状態が解除されて、フィルタ5を保持したフィルタ取付具25を,上記ガラリ本体3の装着部12から取り外すことができる(図12(ii)の左図参照)。
(3)フィルタ取付具25からフィルタ5を取り外して、掃除機による埃の除去、または洗浄による目詰まり汚れの除去を行う。あるいは、フィルタ5が寿命で使用不可能な場合は新しいフィルタ5と交換する。
(4)清掃が済んだフィルタ5または新しいフィルタ5をフィルタ取付具25にセットした後、このフィルタ取付具25をガラリ本体3の装着部12に取り付ける(図12(iii))。この場合、フィルタ取付具25の手指挿入部29a、29aを手指にて掴んで、第1および第2係合部27、28、…を合わせながら(図12(iii)の左図参照)、フィルタ取付具25をガラリ本体3の装着部12に押し込むことで、第1および第2係合部27、28、…が軸方向に弾発的に係合して、フィルタ取付具25がガラリ本体3の装着部12に装着される(図12(iii)の右図参照)。
(5)ガラリ本体3の取付け前、つまりガラリ本体3を外筒本体2から取り外した状態において、外筒本体2内の風量調整バルブ4を調整操作して、通気路1aの風量調整を行う(図12(iv))。
この風量調整バルブ4の調整操作は手指による手作業で行われ、弁体21、21の手指係合部21b、21bに手指を掛けて、両弁体21、21が完全に閉じた最小開弁位置(図12(iv)の左図参照)から最大限度開いた最大開弁位置(図12(iv)の右図参照)までの間で、両弁体21、21の開く角度を目的に応じて適宜調整して、換気口装置1の通気路1aの開度調整つまり風量調整を行う。
(6)ガラリ本体3を外筒本体2に装着する(図12(v))。この場合、まず、ガラリ本体3の位置決め用印15bを外筒本体2の位置決め用印15aに合わせながら(図12(v)の左図参照)、ガラリ本3を外筒本体2に対して軸方向へ挿入することで(図12(v)の右図参照)、第1および第2掛止部10、11が軸方向へ弾発的に掛止して、ガラリ本体3が外筒本体2に装着一体化される。
以上のように、本実施形態の換気口装置1によれば、家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、室内の空気を換気するための換気口を構成する筒体形状のものであって、上記壁、床または天井等に設けられた貫通孔に取り付けられる外筒本体2と、この外筒本体2に軸方向へ取外し可能に装着されるガラリ本体3とからなり、上記外筒本体2の内部に、通気路1aの開度を調整する風量調整バルブ4が設けられ、上記ガラリ本体3の後端部に、通気路1aを通る空気を濾過するフィルタ5が取外し可能に取り付けられ、上記外筒本体2に上記ガラリ本体3が装着一体化された状態において、上記フィルタ5が上記風量調整バルブ4の上流側に配置されているから、以下に列挙するような特有の効果が有効に発揮されて、フィルタ5を通気路1aの上流側に配置することにより、風量調整バルブ4の汚染がなく、風量調整能力および操作性にも優れ、ガラリ本体3と外筒本体2の分解組立が容易で、部品点数も少なく安価な換気口装置1を提供することができる。
(a)外筒本体2にガラリ本体3が装着一体化された状態において、フィルタ5が風量調整バルブ4の上流側に配置されているから、フィルタ5の濾過機能が風量調整バルブ4に有効に作用して、排気される室内空気中のゴミ、塵埃などの汚染物質が風量調整バルブ4に付着することがなく、風量調整バルブ4の汚染がない。
(b)上記風量調整バルブ4は、上記外筒本体2の内部に設けられているから、ガラリ本体3を上記外筒本体2から取り外すことにより、風量調整バルブ4に直接触れることができて、メンテナンスが容易であり、一般家庭などに使用される実状を考慮した場合、居住者でも熟練を要することなく風量調整バルブ4のメンテナンスをすることができる。
(c)上記(b)の特徴から、風量調整バルブ4を手動操作可能な簡単な構造とすることができ、故障が少ない。
(d)上記外筒本体2の内周部と上記ガラリ本体3の後端部に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2掛止部10、11がそれぞれ設けられ、上記ガラリ本体3を上記外筒本体2に挿入することにより、上記両掛止部10、11が軸方向へ弾発的に掛止して、上記ガラリ本体3が上記外筒本体2に一体的に装着される構造とすることにより、上記ガラリ本体3の上記外筒本体2に対する着脱作業は、ガラリ本体3を軸方向へ押込みまたは引っ張ることによりワンタッチで行うことができ、構造もきわめて簡素であり、故障が少ない。したがって、この換気口装置1が一般家庭などに使用される実状を考慮した場合、居住者でも熟練を要することなく上記ガラリ本体3の着脱が容易に行え、操作性が良好である。
(e)上記ガラリ本体3の装着部12の後端部に取外し可能に装着されるフィルタ取付具25は、上記ガラリ本体3の装着部12の後端部内周に嵌合する構造とされ、上記ガラリ本体3の装着部12の後端縁と上記フィルタ取付具25の外周に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2係合部27、28がそれぞれ複数対応して設けられ、上記フィルタ取付具25を上記ガラリ本体3の装着部12に対して軸方向へ挿入することにより、上記第1係合部27が上記第2係合部28にそれぞれ軸方向へ弾発的に係合して、上記フィルタ取付具25が上記ガラリ本体3に取外し可能に装着される構造とされることにより、上記フィルタ取付具25のガラリ本体3に対する着脱作業は、フィルタ取付具25を軸方向へ押込みまたは引っ張ることによりワンタッチで行うことができ、構造もきわめて簡素であり、故障が少ない。したがって、この換気口装置1が一般家庭などに使用される実状を考慮した場合、居住者でも熟練を要することなく上記フィルタ取付具25を簡単に着脱してフィルタ5の清掃や交換が行え、操作性が良好である。
(f)上記ガラリ本体3の外筒本体2に対する着脱操作が、ガラリ本体3を軸方向へ押込みまたは引っ張ることにより行うことができる構造とすることにより、従来の換気口装置のように、ガラリ本体の外筒本体に対する着脱操作に、これら両者の相対的回転が含まれる構造に比較して、外筒本体2およびガラリ本体3の正面断面形状が円形に限定される必要がなく、正方形や矩形等の四角形、さらに多角形等も採用することができ、汎用性に富む外観デザインが採用可能である。
(g)換気口装置1を構成する構成部品の部品点数が少なくて、製品コストを低く抑えることができる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなく、その範囲内で種々の設計変更が可能であり、例えば以下のような改変が可能である。
1 換気口装置
1a 換気口装置の通気路
2 外筒本体
3 ガラリ本体
4 風量調整バルブ
5 フィルタ
6 外筒本体の筒部
6a 筒部の内周面
7 外筒本体のフランジ部
8 弾性シール部材
9 係合バネ部材
10b 第1掛止部の掛止凸部
10a 第1掛止部の位置決め突起
11 第2掛止部
11a 第2掛止部の掛止凸部
12 ガラリ本体の装着部
13 ガラリ
14 前面通気部
15a、15b 位置決め用印
16a 手指挿入部
20 風量調整バルブの支軸
21 風量調整バルブの弁体
25 フィルタ取付具
25a フィルタ取付具のフィルタ保持部
26 位置決め部
27 第1係合部
27a 係合凹部
28 第2係合部
29a 手指挿入部
50 家屋の床
51 床の貫通孔

Claims (9)

  1. 家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、室内の空気を排気するための排気口を構成する筒体形状のものであって、
    前記壁、床または天井等に設けられた貫通孔に取り付けられる外筒本体と、この外筒本体に軸方向へ取外し可能に装着されるガラリ本体とからなり、
    前記外筒本体の内部に、通気路の開度を調整する風量調整バルブが設けられ、
    前記ガラリ本体の後端部に、通気路を通る空気を濾過するフィルタが取外し可能に取り付けられ、
    前記ガラリ本体は、前記外筒本体の筒部内に挿入固定される装着部と、この装着部の先端部に一体形成されて、前記外筒本体のフランジ部に嵌合固定されるガラリとからなり、
    前記ガラリ本体の外周縁部は、前記外筒本体のフランジ部の内周縁部に嵌合する構造とされ、
    前記外筒本体の内周部と前記ガラリ本体の後端部に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2掛止部がそれぞれ設けられ、
    前記第2掛止部は、前記ガラリ本体の装着部後端縁に、周方向へ等間隔をもって複数設けられるとともに、これら第2掛止部に対応する前記第1掛止部が前記外筒本体の筒部内周面に周方向へ等間隔をもって複数設けられ、
    前記第2掛止部は、径方向へ弾性変形可能とされるとともに、その先端部が掛止凸部の形態とされ、
    前記第1掛止部は、前記外筒本体の筒部内周面に一体的に設けられた、掛止凸部と、この掛止凸部の両側に設けられた位置決め突起とからなり、
    前記ガラリ本体の装着部を前記外筒本体の筒部に対して軸方向へ挿入することにより、前記第2掛止部が前記第1掛止部にそれぞれ軸方向へ弾発的に係合して、前記ガラリ本体が前記外筒本体に一体的に装着され、
    前記外筒本体に前記ガラリ本体が装着一体化された状態において、前記フィルタが前記風量調整バルブの上流側に配置されている
    ことを特徴とする換気口装置。
  2. 家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、室内の空気を排気するための排気口を構成する筒体形状のものであって、
    前記壁、床または天井等に設けられた貫通孔に取り付けられる外筒本体と、この外筒本体に軸方向へ取外し可能に装着されるガラリ本体とからなり、
    前記外筒本体の内部に、通気路の開度を調整する風量調整バルブが設けられ、
    前記ガラリ本体の後端部に、通気路を通る空気を濾過するフィルタが取外し可能に取り付けられ、
    前記ガラリ本体は、前記外筒本体の筒部内に挿入固定される装着部と、この装着部の先端部に一体形成されて、前記外筒本体のフランジ部に嵌合固定されるガラリとからなり、
    前記ガラリ本体の外周縁部は、前記外筒本体のフランジ部の内周縁部に嵌合する構造とされ、
    前記外筒本体の内周部と前記ガラリ本体の後端部に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2掛止部がそれぞれ設けられ、
    前記第2掛止部は、前記ガラリ本体の装着部後端縁に、周方向へ等間隔をもって複数設けられるとともに、これら第2掛止部に対応する前記第1掛止部が前記外筒本体の筒部内周面に周方向へ等間隔をもって複数設けられ、
    前記第1掛止部と第2掛止部の周方向の位置決めを行うための位置決め用印が、前記外筒本体のフランジ部と前記ガラリ本体のガラリの前面に対応して設けられ、
    前記ガラリ本体の装着部を前記外筒本体の筒部に対して軸方向へ挿入することにより、前記第2掛止部が前記第1掛止部にそれぞれ軸方向へ弾発的に係合して、前記ガラリ本体が前記外筒本体に一体的に装着され、
    前記外筒本体に前記ガラリ本体が装着一体化された状態において、前記フィルタが前記風量調整バルブの上流側に配置されている
    ことを特徴とする換気口装置。
  3. 前記ガラリ本体のガラリに、ガラリ本体を前記外筒本体に対してガラリ前面側から着脱操作するための手指挿入部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の換気口装置。
  4. 前記ガラリ本体の装着部の後端部に、前記フィルタを取付支持するためのフィルタ取付具が取外し可能に装着され、
    前記フィルタ取付具の前面側に、前記フィルタを囲繞保持するためのフィルタ保持部が形成されるとともに、前記ガラリ本体の装着部後端部に、前記フィルタ取付具に保持された前記フィルタの前面を当接支持する位置決め部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の換気口装置。
  5. 家屋の壁、床または天井等に取り付けられて、室内の空気を排気するための排気口を構成する筒体形状のものであって、
    前記壁、床または天井等に設けられた貫通孔に取り付けられる外筒本体と、この外筒本体に軸方向へ取外し可能に装着されるガラリ本体とからなり、
    前記外筒本体の内部に、通気路の開度を調整する風量調整バルブが設けられ、
    前記ガラリ本体の後端部に、通気路を通る空気を濾過するフィルタが取外し可能に取り付けられ、
    前記ガラリ本体は、前記外筒本体の筒部内に挿入固定される装着部と、この装着部の先端部に一体形成されて、前記外筒本体のフランジ部に嵌合固定されるガラリとからなり、
    前記外筒本体の内周部と前記ガラリ本体の後端部に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2掛止部がそれぞれ設けられ、
    前記ガラリ本体を前記外筒本体に挿入することにより、前記両掛止部が軸方向へ弾発的に掛止して、前記ガラリ本体が前記外筒本体に一体的に装着され、
    前記外筒本体に前記ガラリ本体が装着一体化された状態において、前記フィルタが前記風量調整バルブの上流側に配置され、
    前記ガラリ本体の装着部の後端部に、前記フィルタを取付支持するためのフィルタ取付具が取外し可能に装着され、
    前記フィルタ取付具は前記ガラリ本体の装着部後端部内周に嵌合する構造とされ、
    前記ガラリ本体の装着部後端縁と前記フィルタ取付具の外周に、互いに軸方向へ弾発的に係脱する第1および第2係合部がそれぞれ複数対応して設けられ、
    前記フィルタ取付具を前記ガラリ本体の装着部に対して軸方向へ挿入することにより、前記第1係合部が前記第2係合部にそれぞれ軸方向へ弾発的に係合して、前記フィルタ取付具が前記ガラリ本体に取外し可能に装着され、
    前記フィルタ取付具の前面側に、前記フィルタを囲繞保持するためのフィルタ保持部が形成されるとともに、前記ガラリ本体の装着部後端部に、前記フィルタ取付具に保持された前記フィルタの前面を当接支持する位置決め部が設けられている
    ことを特徴とする換気口装置。
  6. 前記第1係合部は、前記ガラリ本体の装着部後端縁に設けられた周方向へ弾性変形可能な係合スリットの形態とされるとともに、その基端部に係合凹部が形成されてなり、
    前記第2係合部は、前記フィルタ取付具の外周に設けられた係合ピンの形態とされ、この係合ピンの外径寸法は、前記係合スリットの幅寸法よりも大きく、かつ前記係合凹部の内径寸法よりも小さく設定されている
    ことを特徴とする請求項に記載の換気口装置。
  7. 前記フィルタ取付具に、フィルタ取付具を手持ち操作するための手指挿入部が設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の換気口装置。
  8. 前記風量調整バルブは、前記外筒本体の筒部内に両端を取付け支持された支軸に、一対の弁体が開閉揺動可能に支持されてなり、
    前記弁体は平板状とされるとともに、その輪郭形状が前記筒部内周面の正面断面形状に沿った形状とされてなり、
    前記両弁体が最小開弁位置にあるとき、前記筒部の通気路は最大開度状態にあり、前記両弁体が最大開弁位置にあるとき、前記通気路は最小開度状態にあり、前記両弁体は、前記最小開弁位置と最大開弁位置との間でそれぞれ単独で揺動停止される構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の換気口装置。
  9. 前記弁体は、前記外筒本体から前記ガラリ本体が取り外された状態において手動操作可能な構成とされ、
    前記弁体の外周部には、弁体を手動操作するための手指係合部が設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の換気口装置。
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