JP7380707B2 - 空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置及び空気調和機の室内機 - Google Patents

空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置及び空気調和機の室内機 Download PDF

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Description

この本発明は、空気調和機の室内機ユニットを天井に吊り下げる空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置及び空気調和機の室内機に関する。
従来の空気調和機の懸吊装置では、天井スラブに固定された吊下げボルトと一対のナットで締結固定された上面と、空気調和機本体に固定された本体吊下げボルトと一対のナットとにより締結固定される下面とを備えた調整装置を備えている。この調整装置の下面には、長孔をなす本体吊下げボルト用穴が形成されており、空気調和機本体を天井スラブに吊り下げる設置作業を行う際に、本体吊下げボルト用穴に挿入した本体吊下げボルトを、本体吊下げボルト用穴の長孔が延びる方向に移動させることにより、空気調和機本体の吊り下げ位置を調整する(例えば、特許文献1参照)。
実開平1-158016号公報
しかしながら、上記空気調和機の懸吊装置では、吊下げボルトにおける締結箇所および本体吊下げボルトにおける締結箇所が、それぞれ一箇所となっている構造のため、締結箇所に重量負荷や応力集中が起きやすいという課題があった。
この発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、固定箇所への重量負荷や応力集中を緩和することができる空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置及び空気調和機の室内機を提供することを目的とするものである。
この発明に係る空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置は、空気調和機の室内機ユニットの筐体に固定される第1吊りボルトと、天井に固定される第2吊りボルトと、上板部と、下板部と、上板部と下板部とを連結する連結部と、を備えた吊金具とを備え、上板部には第1吊りボルトが貫通し、且つ上板部には第1吊りボルトが固定され、上板部には第2吊りボルトが貫通し、且つ上板部には第2吊りボルトが固定され、下板部には第1吊りボルトが貫通し、且つ下板部には第1吊りボルトが固定され、下板部には第2吊りボルトが貫通し、且つ下板部には第2吊りボルトが固定され、上板部と下板部とは間隔を有して構成し、第1吊りボルト及び第2吊りボルトは、上板部及び下板部に対して固定手段によりそれぞれ固定され、固定手段は、上板部及び下板部の上下両側にそれぞれ配置され、かつ第1吊りボルト及び第2吊りボルトにそれぞれ嵌め合わされた一対のナットであり、上板部及び下板部は、第1吊りボルトの軸に直交する面が長方形をなす板状に形成され、上板部及び下板部は、その長方形をなす面で短辺と長辺を有し、連結部は、上板部の長辺に直交する面が長方形をなす板状に形成され、連結部は、その長方形をなす面で短辺と長辺を有し、上板部の短辺の部分と連結部の短辺の部分とが一体に接続され、連結部のもう一方の短辺の部分と下板部の短辺の部分とが一体に接続され、上板部には、連結部が接続されていない短辺の部分から連結部近くまで切り欠きが形成され、下板部には、連結部が接続されていない短辺の部分から連結部近くまで切り欠きが形成され、上板部の切り欠きの入口側の位置部分には、第1吊りボルト及び一対のナットが締結固定され、上板部の切り欠きの奥側の位置部分には、第2吊りボルト及び一対のナットが締結固定され、下板部の切り欠きの入口側の位置部分には、第1吊りボルト及び一対のナットが締結固定され、下板部の切り欠きの奥側の位置部分には、第2吊りボルト及び一対のナットが締結固定されているものである。
この発明に係る空気調和機の室内機は、上記の複数の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置と、複数の第1吊りボルトが固定され、空調対象空間の空気を吸い込む吸込口と、吸込口から吸い込んだ空気を吹き出す吹出口とを設けた筐体と、筐体内の吸込口から吹出口に至る風路に配置され、吸込口から吸い込んだ空調対象空間の空気を吹出口へ送る送風機と、筐体内の吸込口から吹出口に至る風路に配置され、内部を流れる冷媒と空調対象空間の空気とで熱交換を行う熱交換器と、を備えているものである。
この発明に係る空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置は、筐体に固定される第1吊りボルトに対して、吊金具の上板部と固定を行った箇所と、下板部と固定を行った箇所との2つの固定箇所を有し、天井に固定される第2吊りボルトに対しても、吊金具の上板部と固定を行った箇所と、下板部と固定を行った箇所との2つの固定箇所を有しているため、重量荷重や応力がこれら4つの固定箇所に分散して加わるため、1つの固定箇所に加わる重量負荷や応力集中を緩和することができる。加えて、第2吊りボルトに対して吊金具を組付ける際には、第2吊りボルトに対してナットを組付けた後でも、ナットとナットとの間に上板部を差し込み、かつナットとナットとの間に下板部を差し込んで組み付けることが可能なため作業手順の自由度を高めることができる。
この発明に係る空気調和機の室内機は、筐体に固定される第1吊りボルトに対して、吊金具の上板部と固定を行った箇所と、吊金具の下板部と固定を行った箇所との2つの固定箇所を有し、天井に固定される第2吊りボルトに対しても、吊金具の上板部と固定を行った箇所と、吊金具の下板部と固定を行った箇所との2つの固定箇所を有しているため、重量荷重や応力がこれら4つの固定箇所に分散して加わるため、1つの固定箇所に加わる重量負荷や応力集中を緩和することができる。加えて、第2吊りボルトに対して吊金具を組付ける際には、第2吊りボルトに対してナットを組付けた後でも、ナットとナットとの間に上板部を差し込み、かつナットとナットとの間に下板部を差し込んで組み付けることが可能なため作業手順の自由度を高めることができる。
この発明の実施の形態1を示す室内機の側面図である。 この発明の実施の形態1に用いられる室内機ユニットの斜視図である。 この発明の実施の形態1に用いられる室内機ユニットの断面図である。 この発明の実施の形態1を示す室内機の斜視図である。 この発明の実施の形態1を示す室内機の平面図である。 この発明の実施の形態1に用いられる吊金具の斜視図である。 この発明の実施の形態1に用いられる吊金具の平面図である。 この発明の実施の形態1に用いられる吊金具の側面図である。 この発明の実施の形態1を示す懸吊装置の斜視図である。 この発明の実施の形態1を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の実施の形態1の比較例を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の実施の形態1の比較例を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の実施の形態2を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の実施の形態2に用いられる吊金具の斜視図である。 この発明の実施の形態3を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の実施の形態3に用いられる吊金具の斜視図である。 この発明の実施の形態4を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の実施の形態4に用いられる吊金具の斜視図である。 この発明の実施の形態5を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の実施の形態5に用いられる吊金具の斜視図である。 この発明の実施の形態6を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の実施の形態6に用いられる吊金具の斜視図である。 この発明の他の実施の形態に用いられる吊金具の部分側面図である。 この発明の他の実施の形態を示す懸吊装置の側面図である。 この発明の他の実施の形態を示す室内機の側面図である。
実施の形態1.
この発明の空気調和機の室内機13について説明する。
図1は、空気調和機の室内機13を示す側面図である。図2は、室内機ユニット14を下から見上げた状態の斜視図である。図3は、室内機ユニット14の側断面図である。図4は、天井スラブSに吊り下げ設置される空気調和機の室内機13を示す斜視図である。図5は、空気調和機の室内機13の平面図である。
室内機13は、図1に示すように、空調対象空間となる部屋の天井Cに埋め込まれる。言い換えると、室内機13は図1に示すように、天井スラブSと天井Cとの間の空間に配置されるように天井スラブSに吊り下げ固定される。
室内機13は、図1~図3に示すように、4つの空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置11、及び室内機ユニット14を備えている。室内機13は、四方向天井カセット型室内機である。室内機ユニット14は、室内機本体20及び化粧パネル22を備えている。室内機本体20は、筐体12、送風機15、熱交換器16、及び据付金具19を備えている。筐体12は、上壁部12a及び側壁部12bを備えている。筐体12の下方には、1つの吸込口12c及び4つの吹出口12dが形成されている。吸込口12cは、中央に例えば四角形状をなすように形成されている。各吹出口12dは、吸込口12cの四方を囲むように開口している。室内機本体20と化粧パネル22とは、内部機器のメンテナンスを行いやすいように、着脱可能に構成されている。
筐体12内には、送風機15と、熱交換器16とが収容されている。送風機15は、例えばターボファン等の遠心ファンである。送風機15は、上壁部12aのほぼ中央に固定されている。送風機15は、回転軸15aを備えており、回転軸15aは、上下方向に沿って配置されている。送風機15を回転駆動させることで、化粧パネル22の下方から空調対象空間の空気を吸い込むように構成されている。熱交換器16は、例えばフィンアンドチューブ型の熱交換器である。熱交換器16は、送風機15の外周を覆うように配置され、かつ筐体12の側壁部12bと所定の空隙Kを開けて配置されている。熱交換器16は、内部に流れる冷媒と、送風機15によって室内機ユニット14内に吸い込まれた空調対象空間の空気と、を熱交換させるものである。
筐体12の下面の四隅には、据付金具19がそれぞれ固定されている。据付金具19は、図3、4に示すように、筐体12の側壁部12bから横方向に突出する締結部19aを備えている。締結部19aは、据付金具19の先端部に切り欠きが形成されていることにより、二股形状をなしている。この据付金具19は、後述する懸吊装置11と締結固定することで、室内機ユニット14を天井スラブSに吊り下げ設置することに用いる。
化粧パネル22は、四角い板状をなすように形成されている。化粧パネル22の外形は、筐体12の外形よりも大きくなるように形成されている。
化粧パネル22は、図3に示すように、1つの吸込口22a及び4つの吹出口22bが形成されている。吸込口22aは、化粧パネル22の中央に例えば四角形状をなすように形成されている。各吹出口22bは、吸込口22aの四方を囲むように開口している。各吹出口22bは、上述した空隙Kと対向するように化粧パネル22に形成されている。各吹出口22bは、例えば長方形状をしており、長辺が化粧パネル22の各辺に沿うように化粧パネル22に形成されている。
また、化粧パネル22には、各吹出口22bのそれぞれに対応する位置に、上下風向調整機構17(図3は、2つのみ図示)がそれぞれ設けられている。各上下風向調整機構17は、各吹出口22bから室内に送出される空気の上下方向の角度をそれぞれ調整する。
次に、このような構成の室内機13の空気の流れについて、図3を用いて説明する。
送風機15が回転駆動すると、空調対象空間の空気が吸込口22a、12cから室内機ユニット14に吸い込まれる。室内機ユニット14に吸い込まれた空調対象空間の空気は、熱交換器16を流れる冷媒と熱交換を行った後、吹出口12d、22bから室内に戻る。
次に、懸吊装置11について説明する。
図1、4、5に示すように、1つの懸吊装置11には、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具27、図1及び図9に示すナット31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43を備えている。吊りボルト25及び吊りボルト26は、軸が直線をなすように形成されている。吊りボルト25は、本発明の第2吊りボルトに相当する。吊りボルト26は、本発明の第1吊りボルトに相当する。ナット31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43は固定手段に相当する。
図1に示すように、天井スラブSと、4つの据付金具19を備えた室内機ユニット14とは、4つの懸吊装置11を介してそれぞれ締結固定されている。詳述すると、天井スラブSには、懸吊装置11を構成する吊りボルト25が固定されている。なお、4つの吊りボルト25は天井スラブSを介して天井に固定するのではなく、天井に直に固定するようにしてもよい。4つの吊りボルト25はその軸が上下方向に沿うように配置されている。
一方、懸吊装置11を構成する吊りボルト26の下方には、ナット31、32、33が嵌め合わされている。ナット31の下方にナット32が配置され、ナット32の下方にナット33が配置されている。
据付金具19の締結部19aの二股形状をなした部分には、吊りボルト26が挿入されており、据付金具19の締結部19aは一対のナット31、32間に配置されている。そして、ナット31、32によって上下から締め付けられていることにより、据付金具19が吊りボルト26に締結固定されている。
加えて、ナット33は、ナット32の下方に配置されており、かつナット32とナット33とが互いに締結固定されていることでダブルナットを構成している。ナット32は、ナット31に比して室内機ユニット14の重量が加わる。そのため、室内機ユニット14を長期に吊り下げ設置することによるナット32のネジ山の変形を抑制するために、ナット32とナット33とでダブルナットを構成している。
次に、吊金具27について説明する。
図6は、吊金具27の斜視図である。図7は、吊金具27の平面図である。図8は、吊金具27の側面図である。
吊金具27は、図6~8に示すように、上板部50、下板部51、及び上板部50と下板部51とを連結する連結部52とを備えている。吊金具27は、長方形状の金属板の2箇所を90度に折り曲げることにより形成されている。上板部50、下板部51、及び連結部52は、それぞれ長方形の板状をなすように形成されている。上板部50と連結部52とが90度をなすように形成され、連結部52と下板部51とが90度をなすように形成されている。上板部50の短辺と連結部52の短辺とが一体に接続され、連結部52のもう一方の短辺と上板部51の短辺とが一体に接続されている。
なお、上板部50における連結部52が接続されていない短辺を、短辺53というものとする。また、下板部51における連結部52が接続されていない短辺を、短辺54というものとする。また、板状をなす上板部50と、板状をなす下板部51とが平行になるように形成されている。上板部50は、下板部51の上方に位置するように配置されている。
上板部50には、短辺53から上板部50の長手方向中央付近にかけて切り欠き55が形成されている。切り欠き55の長さは、吊りボルト26の直径の例えば4倍程度に形成されている。切り欠き55の幅は、吊りボルト26の直径より大きく形成され、かつナット34、35の二面幅よりも小さく形成されている。
上板部50には、連結部52に接続された部位と、切り欠き55との間の位置に、円孔57が形成されている。円孔57の直径は、吊りボルト25の直径より大きく形成され、かつナット39、40の二面幅よりも小さく形成されている。
下板部51には、短辺54から下板部51の長手方向中央付近にかけて切り欠き59が形成されている。切り欠き59の長さは、吊りボルト26の直径の例えば4倍程度に形成されている。切り欠き59の幅は、吊りボルト26の直径より大きく形成され、かつナット36、37の二面幅よりも小さく形成されている。切り欠き59と切り欠き55とは対向するように形成されている。
下板部51には、連結部52に接続された部位と、切り欠き59との間の位置に、円孔61が形成されている。円孔61の直径は、吊りボルト25の直径より大きく形成され、かつナット42、43の二面幅よりも小さく形成されている。円孔61と円孔57とは対向するように形成されている。
また、下板部51は、短辺54側の先端部には、上方へ向けて曲げて形成された曲げ部63が形成されている。
次に、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具27、及びナット34~43の組付けについて説明する。
図9は、懸吊装置11の斜視図である。図10は、懸吊装置11の側面図である。
図6~図10に示すように、吊金具27の切り欠き55には、吊りボルト26が貫通状態で配置されている。吊りボルト26には、ナット34、35が嵌め合わされている。ナット34の下方にナット35が配置されている。上板部50は一対のナット34、35間に配置され、ナット34、35によって上下から締め付けられていることにより、上板部50が吊りボルト26に締結固定されている。
吊金具27の切り欠き59には、吊りボルト26が貫通状態で配置されている。吊りボルト26には、ナット36、37、38が嵌め合わされている。ナット36の下方にナット37が配置され、ナット36の上方にナット38が配置されている。下板部51は一対のナット36、37間に配置され、ナット36、37によって上下から締め付けられていることにより、下板部51が吊りボルト26に締結固定されている。
加えて、ナット38は、ナット36の上方に配置されており、かつナット36とナット38とが互いに締結固定されていることでダブルナットを構成している。ナット36は、ナット37に比して室内機ユニット14の重量が加わる。そのため、室内機ユニット14を長期に吊り下げ設置することによるナット36のネジ山の変形を抑制するために、ナット36とナット38とでダブルナットを構成している。
また、締結作業時や締結固定後に振動が発生することで、吊金具27の切り欠き59から吊りボルト26がずれて外れそうになっても、ナット36が吊金具27の曲げ部63に引っ掛かり、吊金具27の切り欠き59から吊りボルト26がずれて外れることを抑制できる。
加えて、切り欠き55、59の長さが、吊りボルト26の直径の例えば4倍程度に形成されていることにより、上板部50及び下板部51の長手方向において、上板部50及び下板部51と吊りボルト26との互いの位置を調整することができる。
吊金具27の円孔57には、吊りボルト25が貫通状態で配置されている。吊りボルト25には、ナット39、40、41が嵌め合わされている。ナット39の下方にナット40が配置され、ナット40の下方にナット41が配置されている。上板部50は一対のナット39、40間に配置され、ナット39、40によって上下から締め付けられていることにより、上板部50が吊りボルト25に締結固定されている。
加えて、ナット41は、ナット40の下方に配置されており、かつナット40とナット41とが互いに締結固定されていることでダブルナットを構成している。ナット40は、ナット39に比して室内機ユニット14の重量が加わる。そのため、室内機ユニット14を長期に吊り下げ設置することによるナット40のネジ山の変形を抑制するために、ナット40とナット41とでダブルナットを構成している。
吊金具27の円孔61には、吊りボルト25が貫通状態で配置されている。吊りボルト25には、ナット42、43が嵌め合わされている。ナット42の下方にナット43が配置されている。下板部51は一対のナット42、43間に配置され、ナット42、43によって上下から締め付けられていることにより、下板部51が吊りボルト25に締結固定されている。
吊金具27は、図1に示すように、室内機ユニット14の上面よりも上方に位置するように配置されている。このように吊金具27が室内機ユニット14の上面よりも上方に位置するように配置されていることにより、室内機ユニット14と吊金具27との配置における干渉を防ぐことができる。
室内機ユニット14を吊り下げるために用いる4つの吊金具27は、図1及び図5において互いに左右で対向する同士で、短辺53が対向するように配置されている。すなわち、図1及び図5において左右で対向する両吊りボルト25間の間隔よりも、左右で対向する両吊りボルト26間の間隔の方が小さい場合であっても、4つの吊金具27を用いることで、室内機ユニット14を4つの吊りボルト25に対して吊り下げることができる。
次に、室内機13の据付方法について説明する。
天井スラブSには、4つの吊りボルト25が固定されている。各吊金具27に対して、各ナット34、35、36、37、38、39、40、41、42、43を用いて各吊りボルト25、26をそれぞれ固定する(以下、この固定工程を第1工程という。)。その後、室内機ユニット14の各据付金具19に対して、各ナット31、32、33を用いて各吊りボルト26をそれぞれ固定する(以下、この固定工程を第2工程という。)。そして、最後にナット31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43の締め付けの微調整を行う。このように、第1工程の後に第2工程を行うことにより、第2工程の後に第1工程を行う場合に比して据え付けを効率よく行うことができる。
詳述すると、第1工程では各吊金具27に対して、各ナット34、35、36、37、38、39、40、41、42、43を用いて各吊りボルト25、26をそれぞれ固定するため、組付け点数が多く、かつ作業も煩雑なため、各吊りボルト26と室内機ユニット14とを固定していない状態で作業を行う方が効率が良い。そして、第1工程が完了した後で、第2工程を行う。第2工程では、室内機ユニット14の各据付金具19に対して、各ナット31、32、33を用いて各吊りボルト26を固定するため、第1工程に比して組付け点数が少なく、かつ作業も簡易なため、この状況で重量のある室内機ユニット14を各吊りボルト26に固定することで、室内機ユニット14を天井スラブSに効率よく吊り下げ設置することができる。
上記のように構成された実施の形態1の懸吊装置11では、以下のような作用効果を奏することができる。
懸吊装置11は、図1及び図10に示すように、天井スラブSに固定された4つの吊りボルト25と、室内機ユニット14の4つの据付金具19との位置がずれていることによって据え付けることができない場合に、繋ぎの装置として用いるものである。
例えば、天井スラブSに固定された4つの吊りボルト25と室内機ユニットの据付金具とを締結固定していたが、室内機ユニットの老朽化等により、外形寸法の異なる新しい室内機ユニットに取り換える際に、既設の4つの吊りボルト25と新しい室内機ユニットの4つの据付金具との位置が異なり締結固定できない場合に用いるものである。
懸吊装置11を用いる場合、各吊りボルト25の軸心と各吊りボルト26の軸心とが一致していないため、吊りボルト25及び懸吊装置11の各部に重量荷重や応力が加わることとなる。さらに詳しく説明すると、吊りボルト25の軸心と各吊りボルト26の軸心とが離れるほど、吊りボルト25及び懸吊装置11の各部に加わるモーメント荷重が大きくなる。
しかしながら、懸吊装置11において、室内機ユニット14に固定される吊りボルト26においては、上板部50と締結固定を行った箇所と、下板部51と締結固定を行った箇所との2つの締結箇所を有している。また、天井スラブSに固定された吊りボルト25と、懸吊装置11とを組付けた場合、吊りボルト25においては、上板部50と締結固定を行った箇所と、下板部51と締結固定を行った箇所との2つの締結箇所を有することとなる。
従って、重量荷重や応力がこれら4つの締結箇所(固定箇所)に分散して加わるため、1つの締結箇所に加わる重量負荷や応力集中を緩和することができる。1つの締結箇所に加わる重量負荷や応力集中を緩和できることで、吊りボルト25、26およびナット34~43のネジ山に加わる応力を緩和でき、ネジ山の変形を抑制し、メンテナンスなどにより、吊りボルト25、26からナット34~43を取り外す際にも容易に取り外すことが可能となる。
また、懸吊装置11においては、地震などの発生により、天井スラブSに対して室内機13が揺れ動いた際に、締結箇所に応力が加わることとなるが、4つの締結箇所に分散して加わるため、1つの締結箇所に加わる応力集中を緩和することができる。
なお、図10に示すように、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具27、及びナット34~43を組付けた状態において、ナット36が曲げ部63に当接していても、上板部50と下板部51との間隔D1が、吊りボルト25と吊りボルト26との間隔D2よりも大きくなるように吊金具27が形成されている(D1>D2)。
このように、懸吊装置11は、間隔D1>間隔D2となるように構成されていることにより、間隔D1<間隔D2となるように構成されている場合に比して、4つの締結箇所に加わるモーメント荷重を小さくすることができる。
すなわち、室内機ユニット14を天井スラブSに吊り下げ固定している状態では、室内機ユニット14の重量により、吊りボルト25に対して吊りボルト26が下方に下がろうとする力が働くが、間隔D2が小さくなれば、その分、4つの締結箇所に加わるモーメント荷重が小さくなるため、間隔D1<間隔D2の関係よりも間隔D1>間隔D2の関係の方がよい。
また、懸吊装置11は、吊りボルト25と上板部50との締結固定、吊りボルト25と下板部51との締結固定、吊りボルト26と上板部50との締結固定、及び吊りボルト26と下板部51との締結固定を行った構成となっている。
これが例えば、図11及び図12の比較例に示すように、吊りボルト25と上板部50との締結固定、および吊りボルト26と下板部51との締結固定を行った構成とした場合には、上板部50の短辺53と、下板部51の短辺54とが互いに離れるような変形を起こすことがある。本実施形態の懸吊装置11では、図12のような不具合が起こることなく、室内機13の天井スラブSに対する吊り下げ固定を長期にわたり好適に行うことができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置71について図13及び図14を用いて説明する。
図13は、懸吊装置71の側面図である。図14は、懸吊装置71の吊金具77の斜視図である。
この実施の形態2の懸吊装置71は、吊金具77の構成が実施の形態1の懸吊装置11の吊金具27の構成と相違しているものであり、それ以外の構成については、同一部品に同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
吊金具77は、吊金具27の上板部50、下板部51、連結部52、短辺53、短辺54を備えている。
上板部50には、短辺53側の端部から上板部50の長手方向中央付近にかけて長孔85が形成されている。長孔85の長さは、吊りボルト26の直径の例えば3倍程度に形成されている。長孔85の幅は、吊りボルト26の直径より大きく形成され、かつナット34、35の二面幅よりも小さく形成されている。
上板部50には、連結部52に接続された部位と、長孔85との間の位置に、円孔87が形成されている。円孔87の直径は、吊りボルト25の直径より大きく形成され、かつナット39、40の二面幅よりも小さく形成されている。
下板部51には、短辺54側の端部から下板部51の長手方向中央付近にかけて長孔89が形成されている。長孔89の長さは、吊りボルト26の直径の例えば3倍程度に形成されている。長孔89の幅は、吊りボルト26の直径より大きく形成され、かつナット36、37の二面幅よりも小さく形成されている。長孔89と長孔85とは対向するように形成されている。
下板部51には、連結部52に接続された部位と、長孔89との間の位置に、円孔91が形成されている。円孔91の直径は、吊りボルト25の直径より大きく形成され、かつナット42、43の二面幅よりも小さく形成されている。円孔91と円孔87とは対向するように形成されている。
次に、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具77、及びナット34~43の組付けについて説明する。
吊金具77における長孔85、円孔87、長孔89、円孔91の位置部分に対する吊りボルト25、吊りボルト26、及びナット34~43の組付は、実施の形態1の吊金具27における切り欠き55、円孔57、切り欠き59、円孔61の位置部分に対する吊りボルト25、吊りボルト26、及びナット34~43の組付と同様のため、その詳細説明を省略する。
すなわち、上板部50の長孔85の位置部分には、吊りボルト26及びナット34,35が締結固定され、上板部50の円孔87の位置部分には、吊りボルト25及びナット39~41が締結固定され、下板部51の長孔89の位置部分には、吊りボルト26及びナット36~38が締結固定され、下板部51の円孔91の位置部分には、吊りボルト25及びナット42,43が締結固定されている。
実施の形態2の懸吊装置71においても、実施の形態1の懸吊装置11と同様の効果を奏するとともに、以下の効果を奏する。
長孔85、89の長さが、吊りボルト26の直径の例えば3倍程度に形成されていることにより、上板部50及び下板部51の長手方向において、上板部50及び下板部51と吊りボルト26との互いの位置を調整することができる。
また、吊りボルト25、26に対して、吊金具77、及びナット34~43を組付けた後は、吊りボルト25、26からナット34~43を外さない限りは、吊りボルト25、26に対する吊金具77の外れを確実に防止できる。
なお、図13に示すように、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具77、及びナット34~43を組付けた状態において、吊りボルト26が長孔85内の最も短辺53側に位置していたとしても、上板部50と下板部51との間隔D3が、吊りボルト25と吊りボルト26との間隔D4よりも大きくなるように吊金具77が形成されている(D3>D4)。このように、懸吊装置71は、間隔D3>間隔D4となるように構成されていることにより、間隔D3<間隔D4となるように構成されている場合に比して、4つの締結箇所に加わるモーメント荷重を小さくすることができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置101について図15及び図16を用いて説明する。
図15は、懸吊装置101の側面図である。図16は、懸吊装置101の吊金具107の斜視図である。
この実施の形態3の懸吊装置101は、吊金具107の構成が実施の形態1の懸吊装置11の吊金具27の構成と相違しているものであり、それ以外の構成については、同一部品に同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
吊金具107は、吊金具27の上板部50、下板部51、連結部52、短辺53、短辺54、及び曲げ部63を備えている。
上板部50には、短辺53から連結部52近くまで切り欠き108が形成されている。切り欠き108の長さは、吊りボルト26の直径の例えば6倍程度に形成されている。切り欠き108の幅は、吊りボルト26、27の直径より大きく形成され、かつナット34、35、39、40の二面幅よりも小さく形成されている。
切り欠き108は、切り欠き入口側108a及び切り欠き奥側108bを有している。切り欠き入口側108aは短辺53側であり、切り欠き奥側108bは、連結部52側である。
下板部51には、短辺54から連結部52近くまで切り欠き111が形成されている。切り欠き111の長さは、吊りボルト26、27の直径の例えば6倍程度に形成されている。切り欠き111の幅は、吊りボルト26、27の直径より大きく形成され、かつナット36、37、42、43の二面幅よりも小さく形成されている。
切り欠き111は、切り欠き入口側111a及び切り欠き奥側111bを有している。切り欠き入口側111aは短辺54側であり、切り欠き奥側111bは、連結部52側である。
切り欠き111と切り欠き108とは対向するように形成されている。
次に、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具107、及びナット34~43の組付けについて説明する。
吊金具107における切り欠き入口側108a、切り欠き奥側108b、切り欠き入口側111a、切り欠き奥側111bの位置部分に対する吊りボルト25、吊りボルト26、及びナット34~43の組付は、実施の形態1の吊金具27における切り欠き55、円孔57、切り欠き59、円孔61の位置部分に対する吊りボルト25、吊りボルト26、及びナット34~43の組付と同様のため、その詳細説明を省略する。
すなわち、上板部50の切り欠き入口側108aの位置部分には、吊りボルト26及びナット34,35が締結固定され、上板部50の切り欠き奥側108bの位置部分には、吊りボルト25及びナット39~41が締結固定され、下板部51の切り欠き入口側111aの位置部分には、吊りボルト26及びナット36~38が締結固定され、下板部51の切り欠き奥側111bの位置部分には、吊りボルト25及びナット42,43が締結固定されている。
実施の形態3の懸吊装置101においても、実施の形態1の懸吊装置11と同様の効果を奏するとともに、以下の効果を奏する。
例えば、実施の形態1の懸吊装置11おいては、吊りボルト25に対して吊金具27を組付ける際には、吊りボルト25に対して、ナット39、上板部50、ナット40、ナット41、ナット42、下板部51、及びナット43の順で組付けなければならない。しかしながら、実施の形態3の懸吊装置101においては、吊りボルト25に対して吊金具77を組付ける際には、吊りボルト25に対してナット39~43を組付けた後でも、ナット39とナット40との間に上板部50を差し込み、かつナット42とナット43との間に下板部51を差し込んで組み付けることが可能なため作業手順の自由度を高めることができる。
懸吊装置101においては、上板部50に形成された1つの切り欠き108内に対して吊りボルト25、26をスライド移動させることが可能で、かつ下板部51に形成された1つの切り欠き111内に対して吊りボルト25、26をスライド移動させることが可能となっており、懸吊装置101の組付け作業の際に作業自由度を高めることができる。
なお、図15に示すように、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具107、及びナット34~43を組付けた状態において、吊りボルト26が切り欠き111内の最も短辺53側に位置し、かつ吊りボルト25が切り欠き111内の最も連結部52側に位置していたとしても、上板部50と下板部51との間隔D5が、吊りボルト25と吊りボルト26との間隔D6よりも大きくなるように吊金具107が形成されている(D5>D6)。
このように、懸吊装置101は、間隔D5>間隔D6となるように構成されていることにより、間隔D5<間隔D6となるように構成されている場合に比して、4つの締結箇所に加わるモーメント荷重を小さくすることができる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置121について図17及び図18を用いて説明する。
図17は、懸吊装置121の側面図である。図18は、懸吊装置121の吊金具127の斜視図である。
この実施の形態4の懸吊装置121は、吊金具127の構成が実施の形態1の懸吊装置11の吊金具27の構成と相違しているものであり、それ以外の構成については、同一部品に同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
吊金具127は、吊金具27の上板部50、下板部51、連結部52、短辺53、短辺54を備えている。
上板部50には、短辺53近くから連結部52近くまで長孔138が形成されている。長孔138の長さは、吊りボルト26の直径の例えば5倍程度に形成されている。長孔138の幅は、吊りボルト26の直径より大きく形成され、かつナット34、35、39、40の二面幅よりも小さく形成されている。
長孔138は、一端側孔138a及び他端側孔138bを有している。一端側孔138aは、長孔138の短辺53側であり、他端側孔138bは、長孔138の連結部52側である。
下板部51には、短辺54近くから連結部52近くまで長孔141が形成されている。長孔141の長さは、吊りボルト26の直径の例えば5倍程度に形成されている。長孔141の幅は、吊りボルト25、26の直径より大きく形成され、かつナット36、37、42、43の二面幅よりも小さく形成されている。
長孔141は、一端側孔141a及び他端側孔141bを有している。一端側孔141aは、長孔141の短辺54側であり、他端側孔141bは、長孔141の連結部52側である。長孔141と長孔138とは対向するように形成されている。
次に、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具127、及びナット34~43の組付けについて説明する。
吊金具127における一端側孔138a、他端側孔138b、一端側孔141a、他端側孔141bの位置部分に対する吊りボルト25、吊りボルト26、及びナット34~43の組付は、実施の形態1の吊金具27における切り欠き55、円孔57、切り欠き59、円孔61の位置部分に対する吊りボルト25、吊りボルト26、及びナット34~43の組付と同様のため、その詳細説明を省略する。
すなわち、上板部50の一端側孔138aの位置部分には、吊りボルト26及びナット34,35が締結固定され、上板部50の他端側孔138bの位置部分には、吊りボルト25及びナット39~41が締結固定され、下板部51の一端側孔141aの位置部分には、吊りボルト26及びナット36~38が締結固定され、下板部51の他端側孔141bの位置部分には、吊りボルト25及びナット42,43が締結固定されている。
実施の形態4の懸吊装置121においても、実施の形態1の懸吊装置11と同様の効果を奏するとともに、以下の効果を奏する。
吊りボルト25、26に対して、吊金具127、及びナット34~43を組付けた後は、吊りボルト25、26からナット34~43を外さない限りは、吊りボルト25、26に対する吊金具127の外れを確実に防止できる。
懸吊装置121においては、上板部50に形成された1つの長孔138内に対して吊りボルト25、26をスライド移動させることが可能で、かつ下板部51に形成された1つの長孔141内に対して吊りボルト25、26をスライド移動させることが可能となっており、懸吊装置121の組付け作業の際に作業自由度を高めることができる。
なお、図17に示すように、吊りボルト25、吊りボルト26、吊金具127、及びナット34~43を組付けた状態において、吊りボルト26が長孔138の最も短辺53側に位置し、かつ吊りボルト25が長孔138内の最も連結部52側に位置していたとしても、上板部50と下板部51との間隔D7が、吊りボルト25と吊りボルト26との間隔D8よりも大きくなるように吊金具127が形成されている(D7>D8)。
このように、懸吊装置121は、間隔D7>間隔D8となるように構成されていることにより、間隔D7<間隔D8となるように構成されている場合に比して、4つの締結箇所に加わるモーメント荷重を小さくすることができる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置151について図19及び図20を用いて説明する。
図19は、懸吊装置151の側面図である。図20は、懸吊装置151の吊金具157の斜視図である。
実施の形態1では、連結部52を上板部50の短辺および下板部51の短辺に接続するように吊金具27を構成していた。これに限らず、実施の形態5の懸吊装置151を構成する吊金具157のように、連結部152を上板部50の長辺および下板部51の長辺に一体に接続するように構成してもよい。このように構成しても、実施の形態5の懸吊装置151は、実施の形態1の懸吊装置11と同様の効果を奏する。また、実施の形態5のような構成を、実施の形態2~4においても適用してもよい。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置161について図21及び図22を用いて説明する。図21は、懸吊装置161の側面図である。図22は、懸吊装置161の吊金具167の斜視図である。
実施の形態1では、連結部52を上板部50の短辺および下板部51の短辺に接続するように吊金具27を構成していた。これに限らず、実施の形態6の懸吊装置161を構成する吊金具167を以下のように構成してもよい。吊金具167は、上板部50の切り欠き55と円孔57との間に位置する部分と、下板部51の切り欠き59と円孔61との間に位置する部分と、を繋ぐように連結部162を配置する。すなわち、連結部162の一方の短辺と、上板部50の切り欠き55と円孔57との間に位置する部分とが一体に接続されている。また、連結部162の他方の短辺と、下板部51の切り欠き59と円孔61との間に位置する部分とが一体に接続されている。
このように構成しても、実施の形態6の懸吊装置161は、実施の形態1の懸吊装置11と同様の効果を奏する。また、実施の形態6のような構成を、実施の形態2においても適用してもよい。
実施の形態1の懸吊装置11では、下板部51において、短辺54側の先端部には上方へ向けて曲げて形成された曲げ部63を形成していた。これに限らず、図23に示すように、上板部50において、短辺53側の先端部に対して、上方へ向けて曲げて形成した曲げ部173を形成してもよい。このように構成すると、締結作業時や締結固定後に振動が発生することで、吊金具27の切り欠き55から吊りボルト26がずれて外れそうになっても、ナット34が吊金具27の曲げ部173に引っ掛かり、吊金具27の切り欠き55から吊りボルト26がずれて外れることを抑制できる。また、吊金具27に対して、曲げ部63と曲げ部173との両方を設けてもよいし、一方のみを設けるように吊金具27を形成してもよい。また、曲げ部173を実施の形態3、5、6においても適用してもよい。
実施の形態1の懸吊装置11では、上板部50の切り欠き55の位置及び下板部51の切り欠き59と吊りボルト26とを締結固定し、上板部50の円孔57の位置及び下板部51の円孔61と吊りボルト25とを締結固定するように構成していた。これに限らず、図24に示すような懸吊装置181としてもよい。懸吊装置181においては、上板部50の切り欠き55の位置及び下板部51の切り欠き59と吊りボルト25とを締結固定し、上板部50の円孔57の位置及び下板部51の円孔61と吊りボルト26とを締結固定するように構成している。このように構成しても懸吊装置181は、実施の形態1の懸吊装置11と同様の効果を奏する。また、このような変更を、実施の形態2~6および他の実施の形態においても適用してもよい。
実施の形態1の懸吊装置11では、図1における左右で対向する吊金具27同士においては、互いに短辺53同士が向かい合うように各吊金具27を配置していた。これに限らず、図25に示すように、左右で対向する吊金具27同士において、互いに連結部52同士が向かい合うように各吊金具27を配置してもよい。このように構成すると、図25において左右で対向する両吊りボルト25間の間隔よりも、左右で対向する両吊りボルト26間の間隔の方が大きくなる場合であっても、室内機ユニット14を4つの吊りボルト25に対して吊り下げることができる。また、このような変更を実施の形態2~6および他の実施の形態においても適用してもよい。
11 懸吊装置
12 筐体
12a 上壁部
12b 側壁部
12c 吸込口
12d 吹出口
13 室内機
14 室内機ユニット
15 送風機
15a 回転軸
16 熱交換器
17 上下風向調整機構
19 据付金具
19a 締結部
20 室内機本体
22 化粧パネル
22a 吸込口
22b 吹出口
25、26 吊りボルト
27、77、107、127、157、167 吊金具
31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43 ナット
50 上板部
51 下板部
52、152、162 連結部
53、54 短辺
55、59、108、111 切り欠き
57、61、87、91 円孔
63、173 曲げ部
71、101、121、151、161、181 懸吊装置
85、89、138、141 長孔
108a 切り欠き入り口部
108b 切り欠き奥部
111a 切り欠き入り口部
111b 切り欠き奥部
138a 一端側孔
138b 他端側孔
141a 一端側孔
141b 他端側孔
C 天井
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9、D10、D11、D12 間隔
K 空隙
S 天井スラブ

Claims (5)

  1. 空気調和機の室内機ユニットの筐体に固定される第1吊りボルトと、
    天井に固定される第2吊りボルトと、
    上板部と、下板部と、前記上板部と前記下板部とを連結する連結部と、を備えた吊金具とを備え、
    前記上板部には前記第1吊りボルトが貫通し、且つ前記上板部には前記第1吊りボルトが固定され、
    前記上板部には前記第2吊りボルトが貫通し、且つ前記上板部には前記第2吊りボルトが固定され、
    前記下板部には前記第1吊りボルトが貫通し、且つ前記下板部には前記第1吊りボルトが固定され、
    前記下板部には前記第2吊りボルトが貫通し、且つ前記下板部には前記第2吊りボルトが固定され、
    前記上板部と前記下板部とは間隔を有して構成し
    前記第1吊りボルト及び前記第2吊りボルトは、前記上板部及び前記下板部に対して固定手段によりそれぞれ固定され、
    前記固定手段は、前記上板部及び前記下板部の上下両側にそれぞれ配置され、かつ前記第1吊りボルト及び前記第2吊りボルトにそれぞれ嵌め合わされた一対のナットであり、
    前記上板部及び前記下板部は、前記第1吊りボルトの軸に直交する面が長方形をなす板状に形成され、
    前記上板部及び前記下板部は、その長方形をなす面で短辺と長辺を有し、
    前記連結部は、前記上板部の長辺に直交する面が長方形をなす板状に形成され、
    前記連結部は、その長方形をなす面で短辺と長辺を有し、
    前記上板部の短辺の部分と前記連結部の短辺の部分とが一体に接続され、前記連結部のもう一方の短辺の部分と前記下板部の短辺の部分とが一体に接続され、
    前記上板部には、前記連結部が接続されていない前記短辺の部分から前記連結部近くまで切り欠きが形成され、
    前記下板部には、前記連結部が接続されていない前記短辺の部分から前記連結部近くまで切り欠きが形成され、
    前記上板部の前記切り欠きの入口側の位置部分には、前記第1吊りボルト及び一対のナットが締結固定され、
    前記上板部の前記切り欠きの奥側の位置部分には、前記第2吊りボルト及び一対のナットが締結固定され、
    前記下板部の前記切り欠きの入口側の位置部分には、前記第1吊りボルト及び一対のナットが締結固定され、
    前記下板部の前記切り欠きの奥側の位置部分には、前記第2吊りボルト及び一対のナットが締結固定されている
    空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置。
  2. 前記第1吊りボルトを前記下板部に固定する前記下板部の上方に配置された前記ナットは2つあり、前記2つのナットでダブルナットを構成している
    請求項に記載の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置。
  3. 前記第2吊りボルトを前記上板部に固定する前記上板部の下方に配置された前記ナットは2つあり、前記2つのナットでダブルナットを構成している
    請求項又は請求項に記載の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置。
  4. 前記上板部と前記下板部との間隔は、前記第1吊りボルトと前記第2吊りボルトとの間隔よりも大きい
    請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置。
  5. 請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の複数の空気調和機の室内機ユニット用の懸吊装置と、
    複数の前記第1吊りボルトが固定され、空調対象空間の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込んだ前記空気を吹き出す吹出口とを設けた筐体と、
    前記筐体内の前記吸込口から前記吹出口に至る風路に配置され、前記吸込口から吸い込んだ空調対象空間の空気を前記吹出口へ送る送風機と、
    前記筐体内の前記吸込口から前記吹出口に至る風路に配置され、内部を流れる冷媒と前記空調対象空間の空気とで熱交換を行う熱交換器と、
    を備えた空気調和機の室内機。
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