JP7380426B2 - スイッチ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチ制御装置に関する。
この種の制御装置として、特許文献1では、二次電池と、二次電池に充電電流を供給する発電機と、二次電池及び発電機を接続する経路に設けられた遮断スイッチとを備えるシステムに適用されるスイッチ制御装置が開示されている。スイッチ制御装置により遮断スイッチがオンされることで、発電機から二次電池へと充電電流が供給される。
スイッチ制御装置は、発電機を制御する車両ECUと通信可能に接続されている。車両ECUは、遮断スイッチをオフするのに先立ち、発電機の動作を禁止させる禁止処理を実施する。禁止処理を実施するのは、遮断スイッチに流れる電流を十分に低減させた上で遮断スイッチをオフするためである。車両ECUは、禁止処理を実施した後、遮断スイッチのオフ指令をスイッチ制御装置へと通知する。スイッチ制御装置は、オフ指令を受信した場合、遮断スイッチをオフする。
特開2017-135834号公報
車両ECU及び発電機の少なくとも一方に異常が発生している場合、オフ指令が通知されたときの遮断スイッチに流れる電流が十分に低減されていないことがある。車両ECUに発生する異常とは、例えば、禁止処理が実施されない異常である。また、発電機に発生する異常とは、例えば、車両ECUが禁止処理を実施しても、発電機が動作し続ける異常である。このような状況で遮断スイッチがオフされると、遮断スイッチが故障する可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、遮断スイッチの故障の発生を抑制できるスイッチ制御装置を提供することである。
本発明は、蓄電池と、前記蓄電池に充電電流を供給する発電機と、前記蓄電池及び前記発電機を接続する接続経路と、前記接続経路に設けられ、オフされることで前記蓄電池及び前記発電機間を電気的に遮断する遮断スイッチと、前記遮断スイッチに流れる電流を検出する電流検出部と、前記遮断スイッチのオフ指令を出力するのに先立ち、前記発電機からの充電電流を所定値まで低減する低減指令を前記発電機に出力する指令部と、を備える制御システムに適用されるスイッチ制御装置において、前記指令部と通信可能とされ、前記オフ指令が通知されることで前記遮断スイッチをオフするスイッチ遮断部を備え、前記スイッチ遮断部は、前記オフ指令が通知された場合における前記電流検出部の検出電流が前記所定値よりも大きいとき、前記遮断スイッチをオフしない。
本発明において、スイッチ制御装置は、指令部と通信可能とされ、指令部からオフ指令を受信することで、遮断スイッチをオフする。指令部は、オフ指令をスイッチ制御装置に通知するのに先立ち、低減指令を発電機に出力し、充電電流を所定値まで低減する。
ここで、指令部又は発電機の少なくとも一方に異常が発生している場合、充電電流が所定値まで低減されず、検出電流が所定値よりも大きくなる。そこで、本発明では、オフ指令が通知された場合における検出電流が所定値よりも大きいとき、遮断スイッチがオフされない構成とした。このため、遮断スイッチに流れる電流が低減されていない状態で遮断スイッチがオフされることを防止できる。これにより、遮断スイッチの故障の発生を抑制することができる。
制御システムの構成図。 制御システムが実施する処理を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態のスイッチ制御装置は車両に搭載される制御システムに適用されるものであり、車両はエンジン(内燃機関)を走行動力源として走行するものである。
図1に示すように、本制御システムは、第1蓄電池10と、第2蓄電池20とを有する2電源システムである。第1蓄電池10として、例えば、鉛蓄電池が用いられる。第2蓄電池20として、例えば、リチウムイオン蓄電池が用いられる。リチウムイオン蓄電池は、鉛蓄電池に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度及びエネルギ密度の高い高密度蓄電池である。第1,第2蓄電池10,20の定格電圧はいずれも同じであり、例えば12Vである。
制御システムは、スタータ11、第1,第2電気負荷32,33及び回転電機40を備えている。スタータ11及び回転電機40に対して並列に第1,第2蓄電池10,20が接続されるとともに、第1,第2電気負荷32,33に対して並列に第1,第2蓄電池10,20が接続されている。各蓄電池10,20からは、スタータ11、第1,第2電気負荷32,33及び回転電機40への給電が可能とされる。
第2蓄電池20は、収容ケースに収容されて基板一体の電池ユニットUの一部として構成されている。電池ユニットUは、第1,第2,第3端子P1,P2,P3を有している。第1端子P1には、第1蓄電池10、スタータ11及び第1電気負荷32が接続され、第2端子P2に回転電機40が接続され、第3端子P3に第2電気負荷33が接続されている。
なお、本実施形態において、第1,第2電気負荷32,33は、第1,第2蓄電池10,20の供給電圧について要求が相違するものである。このうち、第2電気負荷33には、供給電圧が、一定又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定であることが要求される定電圧要求負荷が含まれる。供給電圧の変動が抑えられることで、第2電気負荷33の安定動作が実現可能となっている。定電圧要求負荷である第2電気負荷33の具体例としては、ナビゲーション装置やオーディオ装置、メータ装置等が挙げられる。
これに対し、第1電気負荷32は、定電圧要求負荷以外の一般的な電気負荷である。第1電気負荷32の具体例としては、シートヒータやリアウインドウのデフロスタ用ヒータ、ヘッドライト、フロントウインドウのワイパ、空調装置の空調ファン等が挙げられる。
回転電機40の回転軸は、エンジンのクランク軸に対してベルト等により動力伝達可能とされており、クランク軸の回転によって回転電機40の回転軸が回転し、発電が行われる。つまり、回転電機40は発電機として機能する。回転電機40の発電電力により、各蓄電池10,20の充電が可能とされる。また、回転電機40は、電動機としてクランク軸に回転力を付与する動力出力機能を備える。この場合、回転電機40は、ISG(Integrated Starter Generator)を構成する。
次に、電池ユニットUの電気的構成について説明する。
電池ユニットUには、ユニット内電気経路として、第1端子P1と第2蓄電池20とを接続する第1電気経路L1が設けられており、第1電気経路L1の中間点である第1接続点N1と第2端子P2とを接続する第2電気経路L2が設けられている。第1電気経路L1において、第1接続点N1よりも第1蓄電池10側に第1スイッチSW1が設けられ、第1接続点N1よりも第2蓄電池20側に第2スイッチSW2が設けられている。第1電気経路L1と、第2電気経路L2とは、回転電機40に対する入出力電流を流すことを想定した大電流経路である。第1スイッチSW1がオンされることで、第1電気経路L1及び第2電気経路L2を介して、第1蓄電池10及び回転電機40の相互の通電が行われる。また、第2スイッチSW2がオンされることで、第1電気経路L1及び第2電気経路L2を介して、第2蓄電池20及び回転電機40の相互の通電が行われる。本実施形態において、第1,第2スイッチSW1,SW2が「遮断スイッチ」に相当する。本実施形態において、第1電気経路L1及び第2電気経路L2が「接続経路」に相当する。
第1電気経路L1のうち、第1出力端子P1及び第1スイッチSW1の間の第2接続点N2と、第2スイッチSW2及び第2蓄電池20の間の第3接続点N3とは、第3電気経路L3により接続されている。第3電気経路L3の中間点である第4接続点N4に第3端子P3が接続されている。第3電気経路L3において、第4接続点N4よりも第1蓄電池10側に第3スイッチSW3が設けられ、第4接続点N4よりも第2蓄電池20側に第4スイッチSW4が設けられている。第3電気経路L3と、第4接続点N4及び第3端子P3間の電気経路とは、第1電気経路L1側と比べて小電流を流すことを想定した第1電気経路L1に比べて許容電流が小さい小電流経路である。これらの経路を介して、第1,第2蓄電池10,20から第2電気負荷33への通電が行われる。
制御システムの作動状態において、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2が選択的にオンされることで、第1電気経路L1及び第2電気経路L2を介して、第1蓄電池10及び第2蓄電池20の少なくともいずれか一方と回転電機40との間で通電が行われる。また、第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4が選択的にオンされることで、第3電気経路L3及び第4接続点N4及び第3端子P3間の電気経路を介して、第1蓄電池10及び第2蓄電池20の少なくともいずれかと第2電気負荷33との間で通電が行われる。
電池ユニットUは、電流センサ50及び温度センサ60を備えている。電流センサ50は、第1スイッチSW1に流れる電流と、第2スイッチSW2に流れる電流とを検出する。温度センサ60は、第1蓄電池10の温度と、第2蓄電池20の温度とを検出する。温度センサ60は、例えば感温ダイオード又はサーミスタである。本実施形態において、電流センサ50が「電流検出部」に相当し、温度センサ60が「温度検出部」に相当する。
電池ユニットUは、各スイッチSW1~SW4のオンオフを制御する電池制御装置70を備えている。電池制御装置70は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されている。電池制御装置70は、制御システムが備える上位制御装置(以下、ECU80)と通信可能とされている。詳しくは、電池制御装置70は、例えばCAN等の通信ネットワークによりECU80に接続され、ECU80と相互に通信可能となっており、各種データが互いに共有できるものとなっている。電池制御装置70は、各蓄電池10,20の蓄電状態や、ECU80からの指令に基づいて、各スイッチSW1~SW4のオンオフを制御する。電池制御装置70には、電流センサ50の検出電流及び温度センサ60の検出温度が入力される。これにより、電池制御装置70は、第1,第2蓄電池10,20の状態を取得し、第1,第2蓄電池10,20の状態を示す情報を出力する。第1,第2蓄電池10,20の状態を示す情報とは、例えば、SOC(残存容量:State Of Charge)や検出温度である。本実施形態において、電池制御装置70が「スイッチ制御装置」に相当し、ECU80が「指令部」に相当する。
ECU80は、CPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ等からなる周知のマイクロコンピュータを備えた電子制御装置である。ECU80は、各種情報を取得可能に構成されている。ECU80は、電池制御装置70から出力される各蓄電池10,20のSOCや検出温度に基づいて、各蓄電池10,20の充電及び放電を制御する。
ECU80は、電池制御装置70に対して各スイッチSW1~SW4をオンオフさせる指令を出力する。ECU80の指令には、回転電機40から第1蓄電池10へと充電電流を供給すべく、第1スイッチSW1をオンさせ、第2スイッチSW2をオフさせ、第3,第4スイッチSW3,SW4のうち少なくとも一方をオフさせる第1指令が含まれる。また、ECU80の指令には、回転電機40から第2蓄電池20へと充電電流を供給すべく、第2スイッチSW2をオンさせ、第1スイッチSW1をオフさせ、第3,第4スイッチSW3,SW4のうち少なくとも一方をオフさせる第2指令が含まれる。
電池制御装置70は、各蓄電池10,20の検出温度に基づいて、第1過熱保護処理を実施する。具体的には、電池制御装置70は、第1指令が入力されている場合において第1蓄電池10の検出温度が、第1蓄電池10の温度異常値よりも高いと判定した場合、第1スイッチSW1を強制的にオフに切り替える。また、電池制御装置70は、第2指令が入力されている場合において第2蓄電池20の検出温度が、第2蓄電池20の温度異常値よりも高い場合、第2スイッチSW2を強制的にオフに切り替える。これにより、回転電機40から供給される充電電流が遮断されるため、第1,第2蓄電池10,20の過熱状態を抑制できる。なお、第1蓄電池10の温度異常値と、第2蓄電池20の温度異常値とは異なる値に設定されていてもよいし、同じ値に設定されていてもよい。また、第1過熱保護処理の判定に用いられる検出温度は、所定時間における各蓄電池10,20の平均温度を用いるとよい。
電池制御装置70は、制御システムに生じた異常をユーザに通知する処理、及び電池ユニットUが備える記憶部(例えば不揮発性メモリ)に記憶する処理を行う処理部を有している。通知処理は、例えば、視覚や聴覚により運転者へ通知する処理であり、具体的にはインストルメントパネル等の表示部にメッセージを表示することで通知したり、音声メッセージにより通知したりする処理である。
ECU80は、第1指令又は第2指令を出力するのに先立ち、回転電機40へと低減指令を出力する。低減指令は、回転電機40からの出力電流を所定値Ipまで低減させる旨の指令である。回転電機40は、低減指令を受信した場合、出力電流を所定値Ipまで低減する。本実施形態において、所定値Ipは0Aに設定されている。このため、回転電機40は、低減指令を受信した場合、発電を停止する。
電池制御装置70は、ECU80から第1,第2スイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方をオフする指令が出力された場合、電流センサ50の検出電流に基づいて、第1,第2スイッチSW1,SW2を保護するスイッチ保護処理を実施する。スイッチ保護処理は、回転電機40の充電電流が第1,第2蓄電池10,20へと流れている間に、第1,第2スイッチSW1,SW2がオフされることを防止する処理である。スイッチ保護処理が設定されているのは、充電電流が低減されない状況で、各スイッチSW1,SW2がオフされることにより、各スイッチSW1,SW2が故障する可能性があるためである。充電電流が低減されない状況は、ECU80、回転電機40、及びECU80と回転電機40との間の通信経路の異常のうち少なくとも1つにより発生する。なお、通信経路は、有線通信経路及び無線通信経路の少なくとも1つを含む。本実施形態において、電池制御装置70が「スイッチ遮断部」に相当する。
スイッチ保護処理について、第2スイッチSW2のオフ指令を含む第1指令が電池制御装置70に出力された場合を例にして説明する。この場合、電池制御装置70は、電流センサ50により検出された第2スイッチSW2に流れる電流が所定値Ipよりも大きいか否かを判定する。電池制御装置70は、第2スイッチSW2の検出電流が所定値Ipよりも大きいと判定した場合、ECU80、回転電機40、及びECU80と回転電機40との間の通信経路の異常のうち少なくとも1つが発生していると判定する。これは、第2スイッチSW2をオフするのに先立ち低減指令が出力され、充電電流が所定値Ipまで低減されていなければならない状況にもかかわらず、第2スイッチSW2の検出電流が所定値Ipよりも大きいままのためである。この場合、電池制御装置70は、第2スイッチSW2のオフ指令を拒否し、第2スイッチSW2をオフしない。
スイッチ保護処理について、第1スイッチSW1のオフ指令を含む第2指令が電池制御装置70に出力された場合を例にして説明する。この場合、電池制御装置70は、電流センサ50により検出された第1スイッチSW1に流れる電流が所定値Ipよりも大きいか否かを判定する。電池制御装置70は、第1スイッチSW1の検出電流が所定値Ipよりも大きいと判定した場合、第1スイッチSW1のオフ指令を拒否し、第1スイッチSW1をオフしない。なお、スイッチ保護処理の判定に用いられる検出電流は、各蓄電池10,20に流れる電流の瞬時値を用いればよい。
本実施形態において、ECU80には、各スイッチSW1,SW2の検出電流が入力される。しかし、ECU80は、各スイッチSW1,SW2のオフ指令を出力する処理に検出電流を用いない。そのため、充電電流が低減されないままオフ指令が出力されることにより、各スイッチSW1,SW2がオフされ、各スイッチSW1,SW2が故障する可能性がある。このため、電池制御装置70は、各スイッチSW1,SW2の制御のために監視している検出電流を利用し、スイッチ保護処理を実施する。これにより、電池制御装置70は、ECU80が出力するオフ指令の許諾又は拒否を判定できる。
電池制御装置70は、検出温度に基づいて、第1,第2蓄電池10,20を保護する第2過熱保護処理を実施する。第2過熱保護処理は、過熱状態となることを防止する処理である。過熱状態は、回転電機40の充電電流が第1,第2蓄電池10,20のうち少なくとも一方に供給され続ける異常により発生する。充電電流が供給され続ける異常は、例えば、回転電機40、ECU80、及び回転電機40とECU80との間の通信経路の異常うち少なくとも1つに異常が発生している状況において、スイッチ保護処理が実施されることにより回転電機40からの充電電流が遮断されない場合に発生する。この場合、電池制御装置70は、各スイッチSW1,SW2の保護よりも、各蓄電池10,20の保護を優先し、第2過熱保護処理を実施する。
具体的には、電池制御装置70に、第2スイッチSW2のオフ指令を含む第1指令が出力された場合について説明する。この場合、電池制御装置70は、第2蓄電池20の検出温度が、温度判定値よりも大きいか否かを判定する。ここで、温度判定値は、温度異常値T1よりも低い値である。電池制御装置70は、第2蓄電池20の検出温度が温度判定値よりも大きいと判定した場合、第2スイッチSW2の検出電流が所定値Ipよりも大きいか否かにかかわらず、第2スイッチSW2をオフする。
また、電池制御装置70は、第1スイッチSW1のオフ指令を含む第2指令が出力された場合、第1蓄電池10の検出温度が温度判定値よりも大きいか否かを判定する。電池制御装置70は、第1蓄電池10の検出温度が温度判定値よりも大きいと判定した場合、第1スイッチSW1の検出電流が所定値Ipより大きいか否かにかかわらず、第1スイッチSW1をオフする。なお、第1蓄電池10の温度判定値と、第2蓄電池20の温度判定値とは異なる値に設定されていてもよいし、同じ値に設定されていてもよい。
なお、第2過熱保護処理の判定に用いられる検出温度は、第1過熱保護処理の場合と同様に、所定時間における各蓄電池10,20の平均温度を用いるとよい。
図2に、電池制御装置70が実施する処理を示す。本処理は、所定周期毎に繰り返し実施される。なお、図2では、制御の対象が第2スイッチSW2とされている場合について説明する。
ステップS10では、温度センサ60により検出された第2蓄電池20の検出温度Tbが温度異常値T1よりも高いか否かを判定する。ステップS10において肯定判定した場合、第2蓄電池20の過熱状態であると判定し、ステップS11に進む。この場合、第2蓄電池20の検出温度Tbが温度異常値T1よりも高い過熱状態である旨をユーザに通知する処理及び記憶部に記憶する処理を実施する。ステップS12では、第2スイッチSW2をオフする。ステップS10において肯定判定した場合に実施するステップS12の処理は、第1過熱保護処理に相当する。第1過熱保護処理が実施された場合の記憶部に記憶される内容には、第2蓄電池20が過熱状態となるのに伴い制御システムに対して実施されるダイアグ処理のデータが含まれる。ダイアグ処理の実施後においては、制御システムの信頼性が低下しているおそれがある。このため、制御システムが搭載される車両がディーラの修理工場に持ち込まれ、制御システムの修理が行われることが望ましい。
ステップS10において否定判定した場合、ステップS13に進む。ステップS13では、ECU80からの第1指令が入力されたか否かを判定する。ステップS13において否定判定した場合、本処理を終了する。一方、肯定判定した場合、ステップS14に進む。
ステップS14では、第2蓄電池20の検出温度Tbが温度判定値T2よりも高いか否かを判定する。ステップS14において肯定判定した場合、ステップS11に進む。この場合、第2蓄電池20の検出温度Tbが温度判定値T2よりも高い旨をユーザに通知する処理及び記憶部に記憶する記憶処理を実施する。ステップS12では、第2スイッチSW2をオフする。この場合、ステップS12は、第2電池保護処理に相当する。本実施形態では、ステップS14で肯定判定した場合であっても、上記ダイアグ処理を実施しない。
一方、ステップS14において否定判定した場合、ステップS15に進む。ステップS15では、第2スイッチSW2の検出電流Ibが、所定値Ip(0A)よりも大きいか否かを判定する。否定判定した場合、ステップS12に進み、第2スイッチSW2をオフする。この場合、ステップS12は、第1オフ指令によるオフ操作に相当する。一方、肯定判定した場合、回転電機40、ECU80、及び回転電機40とECU80との間の通信経路の異常のうち少なくとも1つが発生したと判定し、ステップS16に進み、第2スイッチSW2に対するオフ指令を拒否する。つまり、この場合、第2スイッチSW2をオフしない。ステップS15は、スイッチ保護処理に相当する。また、回転電機40、ECU80及び通信経路の異常のうち少なくとも1つが発生した旨を、ユーザに通知する処理及び記憶部に記憶する処理を実施する。
上述した制御システムが実施する処理は、制御の対象が第1スイッチSW1とされている場合においても適用される。詳しくは、ステップS10では、第1蓄電池10の検出温度が温度異常値T1よりも大きいか否かを判定する。ステップS11では、第1蓄電池10の過熱異常が発生した旨をユーザに通知する処理及び記憶部に記憶する処理を実施する。ステップS12では、第1スイッチSW1をオフする。ステップS13では、ECU80から第2指令が入力されたか否かを判定する。ステップS14では、第1蓄電池10の検出温度が温度判定値T2よりも高いか否かを判定する。ステップS15では、第1スイッチSW1の検出電流が所定値Ipよりも大きいか否かを判定する。ステップS16では、第1スイッチSW1に対するオフ指令を拒否する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
電池制御装置70は、ECU80と通信可能とされる。電池制御装置70は、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方をオフする指令、例えば、第2スイッチSW2のオフ指令を含む第1指令、及び第1スイッチSW1のオフ指令を含む第2指令を受信することで、第1,第2スイッチSW2のいずれかをオフする。ECU80は、第1指令又は第2指令を電池制御装置70に出力するのに先立ち、低減指令を回転電機40に出力し、充電電流を所定値Ipまで低減する。ここで、回転電機40、ECU80及び通信経路の異常のうち少なくとも1つが発生している場合、充電電流が所定値Ipまで低減されず、各スイッチSW1,SW2の検出電流Ibが所定値Ipよりも大きくなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、第2スイッチSW2の検出電流Ibが所定値Ipよりも大きい場合、第2スイッチSW2のオフ指令が拒否される構成とした。これにより、第2スイッチSW2に流れる電流が所定値Ip以下に低減されていない状態で、第2スイッチSW2がオフされることを防止できる。
第1スイッチSW1の検出電流が所定値Ipよりも大きい場合も、第1スイッチSW1のオフ指令が拒否される。この場合、第1スイッチSW1に流れる電流が所定値Ip以下に低減されていない状態で、第1スイッチSW1がオフされることを防止できる。
以上により、第1,第2スイッチSW1,SW2の故障の発生を抑制することができる。
回転電機40、ECU80及び通信経路の異常のうち少なくとも1つが発生した状況において、スイッチ保護処理が実施されることにより、回転電機40の充電電流が各蓄電池10,20に供給され続けた結果、過熱状態になる可能性がある。
そこで、第2蓄電池20の検出温度Tbが温度判定値T2よりも高い場合、第2スイッチSW2の検出電流Ibが所定値Ipよりも大きいか否かにかかわらず、第2スイッチSW2がオフされる構成とした。これにより、第2蓄電池20へと供給される充電電流が遮断されるため、第2スイッチSW2の保護よりも優先して、第2蓄電池20が保護される。
第1蓄電池10の検出温度が温度判定値T2よりも高い場合、第1スイッチSW1の検出電流が所定値Ipよりも大きいか否かにかかわらず、第1スイッチSW1がオフされる構成とした。これにより、第1蓄電池10へと供給される充電電流が遮断されるため、第1スイッチSW1の保護よりも優先して、第1蓄電池10が保護される。
以上により、各蓄電池10,20がその後過熱状態となることを抑制することができる。
第2過熱保護処理では、温度異常値T1よりも低い温度判定値T2と検出温度とが比較される。第2蓄電池20の検出温度Tbが温度判定値T2よりも高い場合、第2過熱保護処理が実施されるため、第2蓄電池20の検出温度Tbがダイアグ処理の実施を伴う温度異常値T1以上の温度になる前に、第2蓄電池20が保護される。そのため、制御システムを修理のためにディーラに持ち込む等のユーザの負担を軽減することができる。
第1蓄電池10の検出温度が温度判定値よりも高い場合も、第2過熱保護処理が実施されるため、第1蓄電池10の検出温度がダイアグ処理の実施を伴う温度異常値になる前に、第1蓄電池10が保護される。
第1過熱保護処理は、第2スイッチSW2のオフ指令が通知されているか否かにかかわらず、第2蓄電池20の検出温度Tbが温度異常値T1よりも高い場合に実施される。これにより、第2蓄電池20の過熱状態が抑制され、制御システムの安全性を高めることができる。
第1過熱保護処理は、第1スイッチSW1のオフ指令が通知されているか否かにかかわらず、第1蓄電池10の検出温度が温度異常値よりも高い場合にも実施される。これにより、第1蓄電池10の過熱状態が抑制され、制御システムの安全性を高めることができる。
回転電機40、ECU80及び通信経路の異常のうち少なくとも1つや、各蓄電池10,20の過熱異常が発生した場合、その旨がユーザに通知される。これにより、ユーザはその旨を認識し、制御システムの修理をディーラに依頼する等の処置を行うことができる。
回転電機40、ECU80及び通信経路の異常のうち少なくとも1つや、各蓄電池10,20の過熱異常が発生した場合、その旨が記憶部に記憶される。このため、例えば、ディーラの担当者は記憶部に記憶されている内容を確認し、制御システムの修理などの処置を適切に行うことができる。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・ステップS14は、ステップS15で肯定判定された後に実施されてもよい。この場合、ステップS13において肯定判定された場合にステップS15に進み、ステップS15において肯定判定された場合にステップS14に進む。この場合においても、第2スイッチSW2の検出電流Ibが所定値Ipよりも大きいときであっても、第2蓄電池20の検出温度Tbが温度判定値T2よりも大きいとき、第2スイッチSW2がオフされる。
電池制御装置70は、ステップS11及びステップS16において、第2蓄電池20の過熱異常が発生した旨を、ユーザに通知する処理及び記憶部に記憶する処理のうちいずれか一方を実施してもよい。
・所定値Ipは、0Aよりもやや大きい値に設定されていてもよい。この場合、第1スイッチSW1の所定値と、第2スイッチSW2の所定値とは、異なる値に設定されていてもよいし、同じ値に設定されていてもよい。
・制御システムは、1つの蓄電池を用いる構成や3つ以上の蓄電池を用いる構成であってもよい。
・第1蓄電池10は、鉛蓄電池に限らず、他の蓄電池であってもよい。また、第2蓄電池20は、リチウムイオン蓄電池に限らず、ニッケル水素蓄電池等の他の蓄電池であってもよい。
・制御システムは、車載電源システムに限定されず、車載以外の電源システムであってもよい。
・本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10,20…第1,第2蓄電池、40…回転電機、50…電流センサ、70…電池制御装置、80…ECU、SW1,SW2…第1,第2スイッチ。

Claims (2)

  1. 蓄電池(10,20)と、
    前記蓄電池に充電電流を供給する発電機(40)と、
    前記蓄電池及び前記発電機を接続する接続経路(L1,L2)と、
    前記接続経路に設けられ、オフされることで前記蓄電池及び前記発電機間を電気的に遮断する遮断スイッチ(SW1,SW2)と、
    前記遮断スイッチに流れる電流を検出する電流検出部(50)と、
    前記蓄電池の温度を検出する温度検出部(60)と、
    前記遮断スイッチのオフ指令を出力するのに先立ち、前記発電機からの充電電流を所定値まで低減する低減指令を前記発電機に出力する指令部(80)と、を備える制御システムに適用されるスイッチ制御装置(70)において、
    前記指令部と通信可能とされ、前記オフ指令が通知されることで前記遮断スイッチをオフするスイッチ遮断部(70)を備え、
    前記スイッチ遮断部は
    前記オフ指令が通知された場合における前記温度検出部の検出温度が温度判定値よりも高いとき、前記遮断スイッチをオフし、
    前記オフ指令が通知された場合において、前記温度検出部の検出温度が前記温度判定値以下であり、かつ前記電流検出部の検出電流が前記所定値よりも大きいとき、前記遮断スイッチをオフさせず、
    前記温度判定値よりも高い温度に設定されている温度異常値よりも、前記温度検出部の検出温度が高い場合、前記オフ指令が通知されたか否かにかかわらず、前記遮断スイッチをオフする、スイッチ制御装置。
  2. 前記スイッチ遮断部は、前記オフ指令が通知された場合における前記検出電流が前記所定値よりも大きいとき、前記指令部、前記発電機、及び前記指令部と前記発電機との間の通信経路の異常のうち少なくとも1つが発生したと判定し、
    前記異常が発生したと判定された場合、前記異常が発生した旨をユーザに通知する通知処理と、前記異常が発生した旨を記憶部に記憶する記憶処理と、のうち少なくとも一方を実施する処理部(70)を備える請求項に記載のスイッチ制御装置。
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