JP7379958B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、電力変換装置に関する。
直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置として、発熱部品と、発熱部品を搭載するケースとを有するものが知られている(下記特許文献1参照)。
ケースは、外郭をなす外壁部と、外壁部の内側に形成された隔壁部とを備える。ケース内は隔壁部によって第1空間と第2空間とに区画される。第1空間には発熱部品が収容され、第2空間には発熱部品を冷却する冷媒が流れる。第2空間内には、仕切壁が形成されている。仕切壁によって、第2空間は、導入側部分と導出側部分とに分けられている。
ケースの同一壁部には、第2空間の導入側部分に冷媒を導入するためのコンバータ用導入管と、導出側部分から冷媒を排出するためのコンバータ用導出管とが取り付けられている。背景技術の説明における便宜上、ケース及び仕切壁が構成する冷媒の流路を、ターン流路と呼称する。ターン流路は略U字形状である。
電力変換装置の省スペース化を考えると、隔壁部のコンバータ用導入管とコンバータ用導出管とが、ケースの異なる壁部に設けられる場合と、同一壁部に設けられる場合とでは、後者のほうがより省スペース化を図ることができる。また、コンバータ用導入管とコンバータ用導出管とが同一壁部に配置されていることから、第2空間内にはターン流路が形成されている。
ここで、発熱部品の端までターン流路を伸ばす場合を考えると、発熱部品の端までターン流路が伸びていない場合に比べて、発熱部品から第2空間内を流れる冷媒への放熱経路が増える。そのため、放熱がされやすくなり、発熱部品の冷却効率が向上する。
特開2016-100913号公報
しかしながら、発熱部品の端までターン流路を伸ばすと、第2空間内を流れる冷媒の流れる流路長が長くなるため、冷媒圧損の増加を招いている。
本開示は、かかる背景に鑑みてなされたもので、冷媒圧損を低減しつつ、発熱部品を効果的に冷却できる電力変換装置を提供しようとするものである。
本開示の第1の態様は、第1発熱部品と、第1発熱部品を冷却する冷却部と、を有し、冷却部は、冷媒を流通させる冷媒流路を内部に備えており、冷却部は、冷媒流入口と、冷媒流出口と、を有しており、
冷媒流路は、冷媒流入口から冷媒が流入する冷媒流入部と、冷媒流出口へと冷媒が流出する冷媒流出部と、冷媒流入部から冷媒流出部へとターンするターン流路部と、を有し、
ターン流路部は、冷媒流入部と、冷媒流出部と、をつないでおり、
冷媒流入部、及び冷媒流出部は、冷却部の壁部から冷媒流路内部へと延出する仕切部によって仕切られており、
仕切部は、第1発熱部品を、冷却部に対して投影した範囲内において、冷媒流入部から冷媒流出部へと冷媒を流通させる第1副流路部を有し、
さらに、第1発熱部品とは異なる第3発熱部品(6b)を有し、
第3発熱部品は冷却部に隣接しており、
仕切部は、第3発熱部品を、冷却部に対して投影した範囲内において、冷媒流入部から冷媒流出部へと冷媒を流通させる第2副流路部(19)を有し、
第1発熱部品の発熱量は第3発熱部品の発熱量よりも大きく、
第1副流路部の流路容積は第2副流路部の流路容積よりも大きい、電力変換装置にある。
本開示の第2の態様は、第1発熱部品(6a)と、第1発熱部品を冷却する冷却部(9)と、を有し、
冷却部は、冷媒を流通させる冷媒流路(10)を内部に備えており、
冷却部は、冷媒流入口(11)と、冷媒流出口(12)と、を有しており、
冷媒流路は、
冷媒流入口から冷媒が流入する冷媒流入部(14)と、
冷媒流出口へと冷媒が流出する冷媒流出部(15)と、
冷媒流入部から冷媒流出部へとターンするターン流路部(16)と、を有し、
ターン流路部は、冷媒流入部と、冷媒流出部と、をつないでおり、
冷媒流入部、及び冷媒流出部は、冷却部の壁部(13)から冷媒流路の内部へと延出する仕切部によって仕切られており、
仕切部は、第1発熱部品を、冷却部に対して投影した範囲内において、冷媒流入部から冷媒流出部へと冷媒を流通させる第1副流路部(18)を有し、
冷却部は、冷媒の熱を放熱するための放熱フィン(35)を有し、
放熱フィンは、冷媒流路へと延出する板状部材であり、ターン流路部において、冷媒流路に沿って存在し、
放熱フィンは、冷媒流入部のうち、第1副流路部を、第1副流路部の開口方向に投影した範囲内には存在しない、電力変換装置にある。
本開示の第3の態様は、第1発熱部品(6a)と、第1発熱部品を冷却する冷却部(9)と、を有し、
冷却部は、冷媒を流通させる冷媒流路(10)を内部に備えており、
冷却部は、冷媒流入口(11)と、冷媒流出口(12)と、を有しており、
冷媒流路は、
冷媒流入口から冷媒が流入する冷媒流入部(14)と、
冷媒流出口へと冷媒が流出する冷媒流出部(15)と、
冷媒流入部から冷媒流出部へとターンするターン流路部(16)と、を有し、
ターン流路部は、冷媒流入部と、冷媒流出部と、をつないでおり、
冷媒流入部、及び冷媒流出部は、冷却部の壁部(13)から冷媒流路の内部へと延出する仕切部によって仕切られており、
仕切部は、第1発熱部品を、冷却部に対して投影した範囲内において、冷媒流入部から冷媒流出部へと冷媒を流通させる第1副流路部(18)を有し、
さらに、第1発熱部品とは異なる第3発熱部品(6b)を有し、
第3発熱部品は冷却部に隣接しており、
仕切部は、第3発熱部品を、冷却部に対して投影した範囲内において、冷媒流入部から冷媒流出部へと冷媒を流通させる第2副流路部(19)を有し、
冷却部は、冷媒の熱を放熱するための放熱フィン(35)を有し、
放熱フィンは、冷媒流路へと延出する板状部材であり、ターン流路部において、冷媒流路に沿って存在し、
放熱フィンは、冷媒流入部のうち、第1副流路部及び第2副流路部を、第1副流路部及び第2副流路部の開口方向に投影した範囲内には存在しない、電力変換装置にある。
冷媒流路の冷媒流入部と冷媒流出部とを仕切る仕切部に、冷媒流入部から冷媒流出部へと冷媒を流通させる第1副流路部を設けることで、冷媒の流れる経路は、冷媒流入部からターン流路部を通って冷媒流出部へ流れる経路と、冷媒流入部から第1副流路部を通って冷媒流出部へ流れる経路との複数となる。よって、第1副流路部を設けない場合と比べ、冷媒流入口から流入した冷媒が、冷媒流出部へ流れる経路は増える。そのため、冷媒の流速を下げることができ、冷媒圧損を低減することができる。一方で、冷媒の流速が低下すると、冷却効率の低下を招く虞がある。そこで、仕切部は、第1発熱部品を、冷却部に対して投影した範囲内において、冷媒流入部から冷媒流出部へと冷媒を流通させる第1副流路部を有することで、第1発熱部品から第1副流路部内を流れる冷媒への放熱経路ができる。そのため、放熱経路が増えることで、発熱部品から冷媒流路内を流れる冷媒に放熱がされやすくなり、電力変換装置の冷却効率を向上させることができる。
以上のごとく、上記第1の態様によれば、冷媒圧損を低減しつつ、冷却効率の高い電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の断面図。 図1のII-II断面図。 実施例1における、電力変換装置の回路図。 図1のIV-IV断面図。 図1の部分図であり、冷却部の断面図。 他の実施例における、冷却部の断面図。 実施例1における、電力変換装置の一部の斜視図。 実施例2における、電力変換装置の断面図。 実施例2における、電力変換装置の回路図。 図8のX-X断面図。 実施例3における、電力変換装置の断面図。 他の実施例における、電力変換装置の断面図。 他の実施例における、電力変換装置の断面図。 他の実施例における、電力変換装置の断面図。 他の実施例における、電力変換装置の断面図。
上記電力変換装置は、電気自動車やハイブリッド車等に搭載するための、車載用電力変換装置とすることができる。
(実施例1)
図面を参照しながら、複数の実施例を説明する。以下において、制御回路基板5の厚さ方向をZ方向、複数の半導体モジュール3と複数のインバータ用冷却器4とを積層する積層方向をX方向、X方向及びZ方向の両方向に直交する方向をY方向と定義する。
上記電力変換装置にかかる実施例について、図1~図5を用いて説明する。本例において、第1発熱部品は第1リアクトル6a、第2発熱部品はDC-DCコンバータ7である。よって、以下では第1発熱部品のことを第1リアクトル6a、第2発熱部品のことをDC-DCコンバータ7と記載する。本例の電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載する車載用電力変換装置である。
図1は、電力変換装置1の断面図であり、各部品の配置を説明するための模式的な図である。図1に示すごとく、電力変換装置1は、複数の半導体モジュール3と複数のインバータ用冷却器4とを有する構造体2と、制御回路基板5と、第1リアクトル6aと、DC-DCコンバータ7と、第1リアクトル6aとDC-DCコンバータ7とを冷却する冷却部9と、を有する。また、電力変換装置1は、構造体2と制御回路基板5と第1リアクトル6aとDC-DCコンバータ7と冷却部9とを収容するケース8を有する。
半導体モジュール3は、半導体素子22(図3参照)に還流用のダイオードが逆並列に接続されてなる。本例の電力変換装置1においては、半導体素子22はIGBTを用いているが、MOSFETといった他の半導体素子を用いても良い。半導体素子22がスイッチング動作されることで、直流電源37の直流電圧は交流電圧に変換される。
図2は、電力変換装置1の断面図であり、図1のII-II矢視図である。構造体2は、複数の半導体モジュール3と、複数のインバータ用冷却器4とを積層して構成される。インバータ用冷却器4は、熱伝導性の高い材料によって形成される。具体的には、アルミニウム等の金属が用いられる。インバータ用冷却器4は扁平形状の管状体となっており、図2に示すごとく、Y方向における両端は、連結管28によって連結されている。また、複数のインバータ用冷却器4のうち、連結管28のX方向における一端に配置されている端部インバータ用冷却器4aには、インバータ用冷却器4に冷媒31を導入するためのインバータ用導入管29と、インバータ用冷却器4から冷媒31を排出するためのインバータ用排出管30とが接続される。
インバータ用導入管29及びインバータ用排出管30は、ケース8の側面から、外部に向かって、X方向に延出する。冷媒31がインバータ用導入管29へ流入すると、冷媒31は連結管28を通って全てのインバータ用冷却器4内部を流れ、インバータ用排出管30から流出する。半導体モジュール3とインバータ用冷却器4は積層されているため、インバータ用冷却器4はX方向の両面から半導体モジュール3に接している。よって、1つの半導体モジュール3で発生した熱は、2つのインバータ用冷却器4の内部を流れる冷媒31へ放熱され、半導体モジュール3は冷却される。
図1に示すごとく、構造体2は、Z方向において、制御回路基板5と隣り合う位置に配置される。第1リアクトル6aは、構造体2に対して、制御回路基板5を配した側とは反対側に設けられている。すなわち、ケース8内には、制御回路基板5、構造体2、第1リアクトル6a、の順に部品が並んで配置される。本例の電力変換装置1においては、Y方向の小型化を図るため、第1リアクトル6aとDC-DCコンバータ7とは、X方向に隣り合う位置に配置されている。半導体モジュール3と第1リアクトル6aとは、一定距離離間することで絶縁距離が確保されている。
制御回路基板5は、上記車両のECU(Engine Control Unit)から指示を受けてスイッチング素子の制御を行う。そこで、制御回路基板5は、ECUと信号をやり取りするため、ケース外部に延出する図示しない信号端子を有する。そのため、制御回路基板5は、ケース8の端部に配置される。具体的には、ケース8のうち、Z方向の一端に配置される。半導体モジュール3は、制御回路基板5の信号を受け取るための制御端子39を有する。半導体モジュール3は、制御端子39を介して制御回路基板5に接続され、半導体モジュール3を含む構造体2は、制御回路基板5に隣接して配置される。そして、構造体2に対して、制御回路基板5と反対側に、第1リアクトル6a及びDC-DCコンバータ7が配置される。
図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、コンデンサモジュール38と、入力端子台20を有する。コンデンサモジュール38は、樹脂製のケース内に、ポッティング材で埋設されたフィルタコンデンサ23と平滑コンデンサ24とを有する。ポッティング材は、例えばエポキシ等の熱伝導性及び電気的絶縁性を有する樹脂等からなる。ポッティング材でフィルタコンデンサ23と平滑コンデンサ24とを埋設することで、それぞれが個別に振動することを抑制できる。コンデンサモジュール38は、構造体2とY方向に隣り合う位置に配置されている。フィルタコンデンサ23及び平滑コンデンサ24はいずれもフィルムコンデンサを用いている。
また、本例の電力変換装置1は、ケース8外部の図示しない直流電源37に接続されるため、複数の端子を取り付ける必要がある。そこで、入力端子台20は、複数のバスバを近接した位置で取り付けることができ、取り付け作業の容易性、取り付け時の位置決めの容易性、という機能を有する。
入力端子台20には、図示しない直流電源37が接続される。入力端子台20は、図示しないバスバを介して、コンデンサモジュール38内のフィルタコンデンサ23と接続される。フィルタコンデンサ23は、図示しないバスバを介して、第1リアクトル6aとDC-DCコンバータ7とに接続される。
図3は、電力変換装置1の電気回路を示したものである。直流電源37は、電力変換装置1内部のフィルタコンデンサ23、DC-DCコンバータ7、第1リアクトル6a、半導体モジュール3(3a,3b)及び平滑コンデンサ24によって構成される回路を介して、三相交流モータ27と接続される。フィルタコンデンサ23は直流電源37と並列に接続されており、直流電源37の電源ノイズを除去する。また、DC-DCコンバータ7は、直流電源37と並列に接続されており、制御回路基板5によるスイッチング制御に従って、直流電源37の直流電圧を降圧し、図示しない低圧バッテリーを充電する。
インバータ回路21は、第1リアクトル6aと昇圧用半導体モジュール3aとによって構成される昇圧部25と、平滑コンデンサ24と変換用半導体モジュール3bとによって構成される変換部26を有する。昇圧部25は、制御回路基板5によるスイッチング制御に従って、直流電源37の直流電圧を昇圧する。昇圧は、インバータ回路21に流れる電流を減らして電子部品を小型するために、もしくは車両走行時の動作状態に合わせて最適な電圧を供給するために行われる。
第1リアクトル6aはケース内にコアとコイルとを収容してなる。コアは、鉄粉等の磁性粉末をエポキシ等の樹脂に混合してなる磁性粉末混合樹脂によって形成される。磁性粉末混合樹脂でポッティングすることにより、コイル内部の磁界、及び外部の磁界の強くすることができる。第1リアクトル6aは、上記車両の三相交流モータ27を駆動するため、直流電源37に直列接続され、直流電圧を昇圧している。そのため、低圧バッテリー等を充電するための降圧に用いられるDC-DCコンバータ7と比べて、より大きな電流が流れる。よって第1リアクトル6aは、DC-DCコンバータ7と比べて発熱量が大きい。
また、変換部26は、制御回路基板5によるスイッチング制御にしたがって、直流電源37の直流電圧を交流電圧へと変換する。こうして得られた交流電圧によって三相交流モータ27を駆動し、上記車両の車輪を駆動する。平滑コンデンサ24は、昇圧部25で昇圧された直流電圧を平滑化する。
インバータ回路21は、上記車両のエンジンの出力を受けて三相交流モータ27が発電した交流電圧を、制御回路基板5によるスイッチング制御にしたがって直流電圧に変換し、直流電源37へ出力することもできる。このように、インバータ回路21は、直流電源37と三相交流モータ27との間で双方向の電力変換を行う。
図4は、電力変換装置1の断面図であり、図1のIV-IV矢視図である。図4に示すごとく、冷却部9は、冷媒31が流れる冷媒流路10と、冷媒流路10へ冷媒31を流入する冷媒流入口11と、冷媒流路10から冷媒31を排出する冷媒流出口12と、を有する。冷媒流入口11と冷媒流出口12は、壁部13からケース8の外部へと延出している。冷媒流路10は、冷媒流入口11から冷媒31が流入する冷媒流入部14と、冷媒流出口12へと冷媒31が流出する冷媒流出部15と、冷媒流入部14から冷媒流出部15へとターンするターン流路部16と、を有する。ターン流路部16は、冷媒流入部14と冷媒流出部15とをつないでいる。冷媒流路10は略U字状の曲線形状である。冷媒流入部14と冷媒流出部15とは、ケース8の壁部13からX方向へと延出する仕切部17によって仕切られる。
図1に示すごとく、冷却部9は、第1リアクトル6a及びDC-DCコンバータ7に対して、構造体2と反対側に配置されている。冷却部9は隔壁部40を有し、第1リアクトル6a及びDC-DCコンバータ7の熱は、隔壁部40を介して冷媒流路10を流れる冷媒31に放熱される。
図4に示すごとく、冷媒流入部14及び冷媒流出部15は、第1リアクトル6aを冷媒流路10に対して投影した範囲に存在し、ターン流路部16は、DC-DCコンバータ7を冷媒流路10に対して投影した範囲に存在する。また、第1リアクトル6aは、DC-DCコンバータ7と比べて冷媒流入口11に近い位置に配置される。具体的には、壁部13、第1リアクトル6a、DC-DCコンバータ7の順でX方向に並んで配置される。
仕切部17は、第1リアクトル6aを冷却部9に対してZ方向に投影した範囲内に、冷媒流入部14から冷媒流出部15へと冷媒31を流通させる第1副流路部18を有する。仕切部17は、Y方向において、冷媒流入口11と冷媒流出口12との間の領域に存在する。
冷却部9は、冷媒31へ熱を放熱するための放熱フィン35を有する。本例の電力変換装置1においては、放熱フィン35は複数配置される。各放熱フィン35は、厚みが一定な板状に形成されており、ターン流路部16において、冷媒流路10に沿って曲線状に配置される。本例の電力変換装置1においては、冷却部9を含むケース8の一部は、型に金属を流し込むことで一体的に形成される。冷却部9は、隔壁部40、仕切部17、及び放熱フィン35が一体的に形成されており、隔壁部40から、仕切部17及び放熱フィン35がZ方向へと延出し、底壁部41に接している。
複数の放熱フィン35同士の間隔が変わると冷媒31の圧損が増加する虞がある。そこで、放熱フィン35同士の間隔を一定にすることで、冷媒圧損の増加を抑制できる。本例の電力変換装置1においては、放熱フィン35同士の間隔を一定にするため、放熱フィン35は、冷媒31の流れ方向の始端から終端まで厚みを一定としている。
放熱フィン35は、第1副流路部18を、第1副流路部18の開口方向に投影した範囲内には存在しない。なお、第1副流路部18の開口方向とは、冷媒31が、第1副流路部18内において、冷媒流入部14から冷媒流出部15へと流れる方向を示す。また、冷媒流入部14において、第1副流路部18が存在する位置よりも冷媒流入口11に近い範囲には、放熱フィン35は存在しない。
複数の放熱フィン35のうち、延長放熱フィン35aは、ターン流路部16から冷媒流入部14及び冷媒流出部15まで延出している。延長放熱フィン35aは冷媒流入部14内に存在する流入部側先端部43と、冷媒流出部15内に存在する流出部側先端部44を有する。流出部側先端部44は、第1副流路部18を、第1副流路部18の開口方向に投影した範囲よりも、冷媒流出口12に近い位置に存在する。流出部側先端部44と冷媒流出口12との距離は、流入部側先端部43と冷媒流入口11との距離よりも小さい。
冷媒31の流速は、冷媒流入口11から冷媒流出口12へ進むにつれ小さくなる。そのため、冷媒流入部14よりも冷媒流出部15のほうが、冷媒31が滞留しやすい。ここで、放熱フィン35が冷媒流路10に配置されると、放熱フィン35aが流路へ延出する分、冷媒流路10の流路断面積が小さくなるため、冷媒31の流速を大きくすることができる。本例の電力変換装置1においては、流出部側先端部44と冷媒流出口12との距離は、流入部側先端部43と冷媒流入口11との距離よりも小さい。そのため、冷媒流入部14内に配置される延長放熱フィン35aよりも、冷媒流出部15内に配置される延長放熱フィン35aのほうが長い。よって、流路断面積が小さくなる範囲は、冷媒流入部14に比べて、冷媒流出部15のほうが大きい。そのため、冷媒流入部14に比べて、冷媒流出部15のほうが、冷媒31の流速を大きくする効果が高く、冷媒流出部15に冷媒31が滞留することを抑制できる。
図5は、電力変換装置1の断面図であり、図1の冷却部9のみを示した図である。図5に示すごとく、第1副流路部18は、Z方向に対して垂直であり、かつ、冷媒流入口11を通る仮想平面42上を通る。本例の電力変換装置1においては、第1副流路部18は、冷媒流入口11のZ方向における最上部11aを通る最上部仮想平面42aと、最下部11bを通る最下部仮想平面42bとの両方を通る。さらに、本例の電力変換装置1においては、冷媒流出口12も、最上部仮想平面42aと、最下部仮想平面42bを通る(図7参照)。すなわち、冷媒流入口11と冷媒流出口12と第1副流路部18とは、少なくともそれぞれの一部分は、同一XY平面上に存在する。
図7は、電力変換装置1の壁部13をケース8の外部から見た図である。図7に示すごとく、冷媒流入口11、冷媒流出口12、インバータ用導入管29及びインバータ用排出管30は、ケース8の外部に延出している。冷媒流入口11及び冷媒流出口12は、Y方向に並んで配置される。インバータ用導入管29とインバータ用排出管30はY方向に並んで配置される。さらに、冷媒流入口11とインバータ用導入管29は、Z方向に並んで配置される。冷媒流出口12と、インバータ用排出管30とは、Z方向に並んで配置される。また、冷媒流出口12と、インバータ用導入管29は、連結ホース33によって、接続されている。冷媒31は、冷媒流入口11から流入し、冷媒流路10を流れ、冷媒流出口12から連結ホース33を通ってインバータ用導入管29に流入し、インバータ用冷却器4を通ってインバータ用排出管30へと流出する。なお、冷媒流入口11と、インバータ用排出管30にも、図示しないホースが取り付けられる。本例の電力変換装置1を車両等に搭載する場合、冷媒流入口11及び冷媒流出口12は。インバータ用導入管29及びインバータ用排出管30よりも下側に配置される。
ここで、連結ホース33内に空気が滞留すると、冷媒31が流れにくくなり、冷却効率が低下する虞がある。本例の電力変換装置1が車両等に搭載される場合、冷却部9はインバータ用冷却器4の下側に配置される。すなわち冷媒31は連結ホース33内において下から上に進む。空気は水より軽く、水中では上方向に向かって進むため、連結ホース管内は、冷媒31の流れと空気の流れが同方向となり、冷媒31によって空気が押し出されやすくなる。そのため、連結ホース33内において、冷媒31が上から下に向かって進む場合と比べ、冷媒31が下から上に向かって進むほうが、連結ホース33内に空気が滞留することを抑制することができる。
本例の作用効果について説明する。図1及び図4に示すごとく、本例においては、冷媒流路10の冷媒流入部14と冷媒流出部15とを仕切る仕切部17に、冷媒流入部14から冷媒流出部15へ冷媒31を流通させる第1副流路部18を設けている。そのため、冷媒31の流れる経路は、冷媒流入部14からターン流路部16を通って冷媒流出部15へ流れる経路と、冷媒流入部14から第1副流路部18を通って冷媒流出部15へ流れる経路との複数となる。よって、第1副流路部18を設けない場合と比べ、冷媒流入口11から流入した冷媒31が流れる流路の断面積は、第1副流路部18の断面積の分増える。そのため、冷媒31の流速を下げることができ、冷媒圧損を低減することができる。その結果、冷媒31が冷媒流路10内部で滞留することを防止できる。
一方で、冷媒31の流速が低下すると、冷却効率の低下を招く虞がある。そこで、仕切部17は、第1リアクトル6aを、冷却部9に対して投影した範囲内において、冷媒流入部14から冷媒流出部15へ冷媒31を流通させる第1副流路部18を有することで、第1リアクトル6aから第1副流路部18への放熱経路ができる。そのため、放熱経路が増えることで、第1リアクトル6aから冷媒流路10内を流れる冷媒31に放熱がされやすくなり、第1リアクトル6aの冷却効率を向上させることができる。なお、第1リアクトル6aのうち、最も発熱量が大きい部品は内蔵されたコイル部分である。よって、本作用効果は、第1リアクトル6aのコイル部分を、冷却部9に対してZ方向に投影した範囲内に、第1副流路部18が存在する場合に顕著に表れる。また、第1副流路部18内を流れる冷媒31と第1リアクトル6aとの距離が小さいほど、本作用効果は顕著に表れる。具体的には、第1副流路部18のZ方向における最上部18aが、冷媒流入口11の最上部11aよりも高いことが好ましい。
また、本例の電力変換装置1においては、第1リアクトル6aのほうが、DC-DCコンバータ7と比べ冷媒流入口11に近い位置に配置されており、かつ、第1リアクトル6aのほうが、DC-DCコンバータ7と比べ発熱量が大きい。冷媒流入口11付近では、冷媒流入部14のうちターン流路部16に近い範囲や、ターン流路部16を流れる冷媒31と比べ、流速は大きく、温度は低い。したがって、冷媒流入口11に近いほうが、発熱部品から冷媒31へ放熱されやすい。そこで、第1リアクトル6aのほうが、DC-DCコンバータ7よりも冷媒流入口11に近い位置に配置されることで、第1リアクトル6aのほうが、DC-DCコンバータ7よりも冷媒31へ放熱がされやすくなる。すなわち、DC-DCコンバータ7のほうが、第1リアクトル6aよりも冷媒流入口11に近い位置に配置される場合と比べて、効率的に冷却を行うことができる。
また、冷却部9は、冷媒流路10に延出する放熱フィン35を有する。ターン流路部16は、冷媒流路10の方向が変わる部分のため、冷媒31が滞留しやすい。そこでターン流路部16に放熱フィン35を設けることで、冷媒流路10の断面積を小さくし、冷媒31を、流れを整えつつ、円滑に流すことができる。一方で、放熱フィン35を冷媒流路10全体に設けると、第1副流路部18への冷媒流入が抑制される虞がある。本例の電力変換装置1においては、冷媒流入部14のうち、第1副流路部18を、第1副流路部18の開口方向に投影した範囲には、放熱フィン35を配置しない。よって、第1副流路部18への冷媒31の流入を阻害せずに、冷媒31を円滑に流すことができる。
ここで、Z方向に対して垂直であり、かつ、冷媒流入口11を通る仮想平面42上に、第1副流路部18が通るもの(図5参照)と、第1副流路部18が通らないもの(図6参照)、の2通りについて考える。これら2通りは、壁部13から第1副流路部18への距離が等しいものとする。冷媒流入口11を通る仮想平面42上では、冷媒流入口11を通らない仮想平面上に比べて冷媒31の流速が大きい。よって、図5に示すごとく、Z方向に対して垂直であり、かつ、冷媒流入口11を通る仮想平面42上を第1副流路部18が通るもののほうが、第1副流路部18が通らないものに比べ、第1副流路部18に流入する冷媒31の流速が大きくなる。すなわち、第1リアクトル6aから冷媒31へ放熱されやすくなり、冷却効率が高くなる。なお、本作用効果は、第1副流路部18が冷媒流入口11に近いほど、顕著に表れる。具体的には、第1リアクトル6aを仕切部17に対して投影した範囲のうち、中心よりも壁部13側に、第1副流路部18の少なくとも一部が存在することが望ましい。さらに、本作用効果は、第1副流路部18が、より多くの仮想平面42上を通るほど、顕著に表れる。具体的には、第1副流路部18が、最上部仮想平面42aと、最下部仮想平面42bとの両方を通ることが望ましい。
(実施例2)
電力変換装置1にかかる実施例について、図8-10を用いて説明する。本例において、第3発熱部品は第2リアクトル6bである。よって、以下では第3発熱部品のことを第2リアクトル6bと記載する。
図8は、本例における電力変換装置1の断面図である。図8に示すごとく、本例の電力変換装置1は、冷却部9に隣接する第2リアクトル6bを有する。第2リアクトル6bはケース内にコアとコイルとを収容してなる。第2リアクトル6bは、直流電源37の直流電圧を昇圧する。第1リアクトル6aに加え、第2リアクトル6bを配置することで、第1リアクトル6aのみを配置する場合と比べ、直流電源37の直流電圧をより昇圧できる。
第2リアクトル6bは、第1リアクトル6aと、X方向に並んで配置される。また、第1リアクトル6aは、第2リアクトル6bよりもコイルの巻き数が多い。そのため、第1リアクトル6aは、第2リアクトル6bよりも昇圧能力が大きく流れる電流も大きいため、発熱量も大きくなる。第1リアクトル6aは第2リアクトル6bよりも冷媒流入口11に近い位置に配置される。したがって、各発熱部品は、冷媒流入口11に近いほうから、X方向に、第1リアクトル6a、第2リアクトル6b、DC-DCコンバータ7、の順に並んでいる。
冷媒流入口11付近では、冷媒流路10内を流れる冷媒31と比べ、流速は大きく、かつ温度は低い。すなわち、冷媒流入口11に近い位置のほうが、発熱部品から冷媒31へと放熱されやすい。そこで、第1リアクトル6aを、第2リアクトル6bよりも冷媒流入口11に近い位置に配置することで、発熱量の大きな第1リアクトル6aのほうが、第2リアクトル6bよりも冷媒31へ放熱されやすくなる。
冷媒流入部14及び冷媒流出部15は、第1リアクトル6a及び第2リアクトル6bを冷媒流路10に対して投影した範囲に存在する。仕切部17は、第2リアクトル6bを冷却部9に投影した範囲内において、冷媒流入部14から冷媒流出部15へと冷媒31を流通させる第2副流路部19を有する。
また、図10は、本例における電力変換装置1の断面図であり、図8のX-X矢視図である。図8及び図10に示すごとく、第1副流路部18の流路容積は第2副流路部19の流路容積よりも大きい。具体的には、第1副流路部18と第2副流路部19とを比べると、Z方向の高さは等しく、X方向の幅は、第1副流路部18のほうが大きい。すなわち、第1副流路部18を第1リアクトル6a対してZ方向に投影した投影面積は、第2副流路部19を第2リアクトル6bに投影した投影面積よりも大きい。
放熱フィン35は、第2副流路部19を、第2副流路部19の開口方向に投影した範囲内には存在しない。なお、第2副流路部19の開口方向とは、冷媒31が、第2副流路部19内において、冷媒流入部14から冷媒流出部15へと流れる方向を示す。その他、実施例1と同様の構成を有する。
本例の作用効果について説明する。第1リアクトル6aと第2リアクトル6bといった複数の発熱部品を電力変換装置内に配置する場合、部品の形状や固定のために、発熱部品同士の間に隙間ができてしまう。ここで、図11に示すごとく、仕切部17が第1副流路部18のみを有する場合を考える。第1リアクトル6a及び第2リアクトル6bを第1副流路部18に対してZ方向に投影すると、第1副流路部18には、第1リアクトル6a及び第2リアクトル6bが投影される投影部45と、投影されない隙間部46が生じる。第1副流路部18を流れる冷媒31のうち、隙間部46を流れる冷媒31は、投影部45を流れる冷媒31と比べて、発熱部品の放熱に寄与しづらい。そこで、図10に示すごとく、仕切部17が、第1副流路部18とは異なる第2副流路部19を有することで、第1副流路部18の隙間部46をなくすことができる。よって、仕切部17が第1副流路部18のみを有する場合と比べ、第1副流路部18とは異なる第2副流路部19を有することで第1副流路部18を流れる冷媒31のうち、放熱に寄与しづらい冷媒31を減らすことができる。
第1リアクトル6aの発熱量は第2リアクトル6bの発熱量よりも大きい。よって、第2リアクトル6bと比べ、第1リアクトル6aをより冷却する必要がある。そこで、第1副流路部18の容積を、第2副流路部19の容積よりも大きくする、すなわち第1副流路部18を流れる冷媒31の量を、第2副流路部19を流れる冷媒31の量よりも多くすることで、第2リアクトル6bと比べ、第1リアクトル6aのほうがより冷媒31へ放熱されやすくなる。なお、各副流路部を各発熱部品に投影した投影面積が大きいほど、本作用効果は顕著に表れる。よって、第1副流路部18を第1リアクトル6aに投影した投影面積のほうが、第2副流路部19を第2リアクトル6bに投影した投影面積よりも大きいことが好ましい。具体的には、第1副流路部18の流路容積を第2副流路部19の流路容積よりも大きくする際に、Z方向の高さは等しく、X方向の幅を大きくすることが好ましい。その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
電力変換装置1にかかる実施例について、図11を用いて説明する。図11に示すごとく、仕切部17は第1副流路部18を有する。第1副流路部18の少なくとも一部は、第1リアクトル6aを冷媒流路10に投影した範囲に配置される。同様に、第1副流路部18の少なくとも一部は、第2リアクトル6bを冷媒流路10に投影した範囲に配置される。第1副流路部18は、第1リアクトル6aもしくは第2リアクトル6bを第1副流路部18に投影した際、第1リアクトル6a及び第2リアクトル6bが投影される投影部45と、投影されない隙間部46を有する。
本例の作用効果を述べる。本例の電力変換装置1においては、第1リアクトル6a及び第2リアクトル6bを冷媒流路10に投影した範囲内に、第1副流路部18を有する。そのため、第2リアクトル6bを冷媒流路10に投影した範囲内に、第2副流路部19を新たに設ける場合(図10参照)と比べ、仕切部17の加工が容易となる。また、第2副流路部19を新たに設ける場合と比べ、第1副流路部18のみを用いる場合、第1副流路部18の断面積は大きくなる。そのため、第2副流路部19を新たに設ける場合と比べ、圧損を低減することができる。その他、実施例1もしくは2と同様の作用効果を有する。
なお、実施例1においては、仮想平面42上を、第1副流路部18が通るが、図6に示すごとく、仮想平面42上を第1副流路部18が通らなくても良い。
なお、実施例1においては、第1リアクトル6aは、DC-DCコンバータ7よりも冷媒流入口11に近い位置に配置されているが、これに限るものではなく、第1リアクトル6aをDC-DCコンバータ7よりも冷媒流入口11から遠い位置に配置しても良い。この場合、冷媒流入部14及び冷媒流出部15は、DC-DCコンバータ7を冷媒流路10に対して投影した範囲に存在し、ターン流路部16は、第1リアクトル6aを冷媒流路10に対して投影した範囲に存在する。
なお、実施例1においては、冷却部9に放熱フィン35を配置したが、放熱フィン35を設けなくても良い。この場合、放熱フィン35を設ける場合と比べ、電力変換装置1を軽量化することができる。
なお、実施例2においては、第1リアクトル6aを、第2リアクトル6bよりも冷媒流入口11に近い位置に配置したが、図12に示すごとく、第2リアクトル6bを、第1リアクトル6aよりも冷媒流入口11に近い位置に配置してもよい。また、本例においては、第2副流路部19の流路容積と比べ、第1副流路部18の流路容積のほうが大きいが、第1副流路部18の容積のほうを小さくしても良い。
なお、実施例2においては、第1リアクトル6aと第2リアクトル6bをX方向に並べて配置したが、図15に示すごとく、Y方向に並べて配置しても良い。
なお、実施例2においては、図3に示すごとく、Z方向から見た際の、第1副流路部18及び第2副流路部19の形状は略長方形であるが、図12に示すごとく、略平行四辺形や略U字形状等、他の形状でもよい。また、本例では、図8に示すごとく、Y方向から見た際の第1副流路部18及び第2副流路部19の断面形は、略長方形であるが、図13に示すごとく、略U字形状や、略V字形状等、他の形状でもよい。
なお、実施例1-3においては、図4に示すごとく、冷媒流路10はターン流路部16を1つ有する略U字形状であるが、図14に示すごとく、ターン流路部16を複数有してもよい。具体的には、略W字形状のようにターン流路部16を3つ有してもよい。また、実施例1-3においては、図4に示すごとく冷媒流入口11及び冷媒流出口12が、冷却部9の同一壁部13から延出しているが、これに限るものではなく、冷媒流入口11と冷媒流出口12とがそれぞれ冷却部9の異なる壁部から延出してもよい。具体的には、冷媒流路10は略N字形状や、略四半円形状であってもよい。
なお、実施例1-3においては、第1発熱部品として第1リアクトル6aを、第2発熱部品としてDC-DCコンバータ7を、第3発熱部品として第2リアクトル6bを配置したが、これに限るものではなく、第1発熱部品から第3発熱部品として他の電子部品を配置しても良い。
なお、実施例1-3においては、第1副流路部18及び第2副流路部19は、仕切部17やケース8と一体的に形成されるが、これに限るものではなく、仕切部17に孔部を設けるなど、他の方法で形成されてもよい。
なお、実施例1-3においては、放熱フィン35は、仕切部17やケース8と一体的に形成されるが、これに限るものではなく、放熱フィン35は、板状部材を冷却部9に溶接することで形成されてもよい。
1…電力変換装置、6a…第1発熱部品としての第1リアクトル、6b…第3発熱部品としての第2リアクトル、7…第2発熱部品としてのDC-DCコンバータ、9…冷却部、10…冷媒流路、11…冷媒流入口、12…冷媒流出口、13…壁部、14…冷媒流入部、15…冷媒流出部、16…ターン流路部、18…第1副流路部、19…第2副流路部、35…放熱フィン、42…仮想平面。

Claims (6)

  1. 第1発熱部品(6a)と、前記第1発熱部品を冷却する冷却部(9)と、を有し、
    前記冷却部は、冷媒を流通させる冷媒流路(10)を内部に備えており、
    前記冷却部は、冷媒流入口(11)と、冷媒流出口(12)と、を有しており、
    前記冷媒流路は、
    前記冷媒流入口から冷媒が流入する冷媒流入部(14)と、
    前記冷媒流出口へと冷媒が流出する冷媒流出部(15)と、
    前記冷媒流入部から前記冷媒流出部へとターンするターン流路部(16)と、を有し、
    前記ターン流路部は、前記冷媒流入部と、前記冷媒流出部と、をつないでおり、
    前記冷媒流入部、及び前記冷媒流出部は、前記冷却部の壁部(13)から前記冷媒流路内部へと延出する仕切部によって仕切られており、
    前記仕切部は、前記第1発熱部品を、前記冷却部に対して投影した範囲内において、前記冷媒流入部から前記冷媒流出部へと冷媒を流通させる第1副流路部(18)を有し、
    さらに、前記第1発熱部品とは異なる第3発熱部品(6b)を有し、
    前記第3発熱部品は前記冷却部に隣接しており、
    前記仕切部は、前記第3発熱部品を、前記冷却部に対して投影した範囲内において、前記冷媒流入部から前記冷媒流出部へと冷媒を流通させる第2副流路部(19)を有し、
    前記第1発熱部品の発熱量は前記第3発熱部品の発熱量よりも大きく、
    前記第1副流路部の流路容積は前記第2副流路部の流路容積よりも大きい、電力変換装置。
  2. 前記冷却部は、冷媒の熱を放熱するための放熱フィン(35)を有し、
    前記放熱フィンは、前記冷媒流路へと延出する板状部材であり、前記ターン流路部において、前記冷媒流路に沿って存在し、
    前記放熱フィンは、前記冷媒流入部のうち、前記第1副流路部及び前記第2副流路部を、前記第1副流路部及び前記第2副流路部の開口方向に投影した範囲内には存在しない、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 第1発熱部品(6a)と、前記第1発熱部品を冷却する冷却部(9)と、を有し、
    前記冷却部は、冷媒を流通させる冷媒流路(10)を内部に備えており、
    前記冷却部は、冷媒流入口(11)と、冷媒流出口(12)と、を有しており、
    前記冷媒流路は、
    前記冷媒流入口から冷媒が流入する冷媒流入部(14)と、
    前記冷媒流出口へと冷媒が流出する冷媒流出部(15)と、
    前記冷媒流入部から前記冷媒流出部へとターンするターン流路部(16)と、を有し、
    前記ターン流路部は、前記冷媒流入部と、前記冷媒流出部と、をつないでおり、
    前記冷媒流入部、及び前記冷媒流出部は、前記冷却部の壁部(13)から前記冷媒流路内部へと延出する仕切部によって仕切られており、
    前記仕切部は、前記第1発熱部品を、前記冷却部に対して投影した範囲内において、前記冷媒流入部から前記冷媒流出部へと冷媒を流通させる第1副流路部(18)を有し、
    前記冷却部は、冷媒の熱を放熱するための放熱フィン(35)を有し、
    前記放熱フィンは、前記冷媒流路へと延出する板状部材であり、前記ターン流路部において、前記冷媒流路に沿って存在し、
    前記放熱フィンは、前記冷媒流入部のうち、前記第1副流路部を、前記第1副流路部の開口方向に投影した範囲内には存在しない、電力変換装置。
  4. 第1発熱部品(6a)と、前記第1発熱部品を冷却する冷却部(9)と、を有し、
    前記冷却部は、冷媒を流通させる冷媒流路(10)を内部に備えており、
    前記冷却部は、冷媒流入口(11)と、冷媒流出口(12)と、を有しており、
    前記冷媒流路は、
    前記冷媒流入口から冷媒が流入する冷媒流入部(14)と、
    前記冷媒流出口へと冷媒が流出する冷媒流出部(15)と、
    前記冷媒流入部から前記冷媒流出部へとターンするターン流路部(16)と、を有し、
    前記ターン流路部は、前記冷媒流入部と、前記冷媒流出部と、をつないでおり、
    前記冷媒流入部、及び前記冷媒流出部は、前記冷却部の壁部(13)から前記冷媒流路内部へと延出する仕切部によって仕切られており、
    前記仕切部は、前記第1発熱部品を、前記冷却部に対して投影した範囲内において、前記冷媒流入部から前記冷媒流出部へと冷媒を流通させる第1副流路部(18)を有し、
    さらに、前記第1発熱部品とは異なる第3発熱部品(6b)を有し、
    前記第3発熱部品は前記冷却部に隣接しており、
    前記仕切部は、前記第3発熱部品を、前記冷却部に対して投影した範囲内において、前記冷媒流入部から前記冷媒流出部へと冷媒を流通させる第2副流路部(19)を有し、
    前記冷却部は、冷媒の熱を放熱するための放熱フィン(35)を有し、
    前記放熱フィンは、前記冷媒流路へと延出する板状部材であり、前記ターン流路部において、前記冷媒流路に沿って存在し、
    前記放熱フィンは、前記冷媒流入部のうち、前記第1副流路部及び前記第2副流路部を、前記第1副流路部及び前記第2副流路部の開口方向に投影した範囲内には存在しない、電力変換装置。
  5. 前記第1発熱部品と前記冷却部との並び方向に対して垂直であり、かつ、前記冷媒流入口を通る仮想平面(42)上に、前記第1副流路部が通る、請求項1~4のいずれか1つに記載の電力変換装置。
  6. さらに、前記第1発熱部品とは異なる第2発熱部品(7)を有し、
    前記第1発熱部品は、前記第2発熱部品と比べ、前記冷媒流入口により近い位置に配置されており、前記第1発熱部品の発熱量は、前記第2発熱部品の発熱量よりも大きい、請求項1~4のいずれか1つに記載の電力変換装置。
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