JP7379133B2 - 密封装置及び密封構造 - Google Patents
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Description
回転軸と、前記回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
補強環と、
前記補強環に一体的に設けられ、前記回転軸に対して摺動自在に設けられるシールリップと、前記回転軸と共に回転する回転部材の端面に摺動自在に設けられるサイドリップと、を有する弾性体製の密封装置本体部と、
を備え、
前記サイドリップは、密封対象流体が密封された密封領域側からその反対側に向かうにつれて拡径する内周面及び外周面と、これら内周面と外周面とを繋ぐリップ先端面とを有しており、
前記内周面が前記回転部材の端面に摺動するように構成され、かつ、前記回転部材の端面には摺動しない前記リップ先端面には、前記密封装置本体部の素地の部分よりも摩擦抵抗が低い低摩擦部が設けられていることを特徴とする。
図1~図3を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の模式的断面図である。図2は本発明の実施例1に係る密封装置の組み込み時の説明図である。図3は本発明の実施例1に係る密封構造の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は、一部の構成を除き、回転対称形状であり、図1~図3中の密封装置については、中心軸線を含む面で密封装置を切断した断面を模式的に示している。以下の実施例においては、差動装置におけるディファレンシャル機構に備えられる密封装置100を例にして説明する。
特に、図3を参照して、本実施例に係る密封装置100を備える密封構造について説明する。本実施例に係る密封構造は、回転軸200と、回転軸200が挿通される軸孔を有するハウジング400と、これら回転軸200とハウジング400との間の環状隙間を封止する密封装置100とにより構成される。そして、回転軸200には、回転軸200と共に回転する回転部材としてのデフレクタ300が設けられている。
特に、図1及び図3を参照して、本実施例に係る密封装置100の構成について説明する。本実施例に係る密封装置100は、金属などにより構成される補強環110と、補強環110に一体的に設けられる弾性体製の密封装置本体部120とを備えている。補強環110は、円筒部111と、円筒部111の一端側に設けられる内向きフランジ部112とを備えている。
特に、図2を参照して、本実施例に係る密封装置100の組み込み手順について説明する。組み込み作業は、密封装置100に対して、回転軸200が相対的に図中左側から右側に挿入するように行われる(図中、矢印参照)。この過程で、デフレクタ300がサイドリップ124の先端に突き当たり、更に回転軸200が挿入されることで、サイドリップ124の先端がデフレクタ300の端面に対してスライドしながら径方向外側に拡がるように撓む。これにより、サイドリップ124は、図3に示した状態となる。回転軸200の回転時においては、デフレクタ300とサイドリップ124との間で摺動するため、サイドリップ124の内周面には、予め潤滑剤(グリース)を塗布しておくのが望ましい。
本実施例に係る密封装置100によれば、リップ先端面124cに、複数の凹凸部125により構成される低摩擦部が設けられている。これにより、組み込み時において、デフレクタ300の端面がサイドリップ124の先端に突き当たった後に、サイドリップ124は、当該端面を円滑に滑りながら径方向外側に撓むように変形する。従って、サイドリップ124がめくれてしまうことを抑制することができる。
図4には、本発明の実施例2が示されている。上記実施例1では、低摩擦部が複数の凹凸部により構成される場合を示した。これに対し、本実施例では、低摩擦部が、密封装置本体部の素地の部分よりも摩擦抵抗の低い材料により構成される場合を示す。その他の基本的な構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
ことにより得ることができる。なお、本実施例における低摩擦材料部126は、リップ先端面124cを覆う先端被覆部126aと、内周面124aの一部を覆う内周被覆部126bとから構成されている。
図5には、本発明の実施例3が示されている。上記実施例1では、低摩擦部が複数の凹凸部により構成される場合を示した。これに対し、本実施例では、低摩擦部が、塗布された潤滑剤による膜により構成される場合を示す。その他の基本的な構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
24cに、潤滑剤による膜127により構成される低摩擦部が設けられている。これにより、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
上記実施例においては、密封装置がディファレンシャル機構に用いられる場合を例にして説明した。しかしながら、本発明は、他の用途にも適用し得る。例えば、本発明の密封装置は、ハブベアリングなどの装置にも適用し得る。
110 補強環
111 円筒部
112 内向きフランジ部
120 密封装置本体部
121 外周シール部
122 メインリップ
122a ネジ突起
123 ダストリップ
123a 突起
124 サイドリップ
124a 内周面
124b 外周面
124c リップ先端面
124X 根元部
124Y 腹部
124Z 先端部
125 凹凸部
126 低摩擦材料部
126a 先端被覆部
126b 内周被覆部
127 膜
200 回転軸
300 デフレクタ
400 ハウジング
Claims (10)
- 回転軸と、前記回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
補強環と、
前記補強環に一体的に設けられ、前記回転軸に対して摺動自在に設けられるシールリップと、前記回転軸と共に回転する回転部材の端面に摺動自在に設けられるサイドリップと、を有する弾性体製の密封装置本体部と、
を備え、
前記サイドリップは、密封対象流体が密封された密封領域側からその反対側に向かうにつれて拡径する内周面及び外周面と、これら内周面と外周面とを繋ぐリップ先端面とを有しており、
前記内周面が前記回転部材の端面に摺動するように構成され、かつ、前記回転部材の端面には摺動しない前記リップ先端面には、前記密封装置本体部の素地の部分よりも摩擦抵抗が低い低摩擦部が設けられていることを特徴とする密封装置。 - 前記低摩擦部は、複数の凹凸部により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 前記複数の凹凸部の表面に潤滑剤が塗布されることを特徴とする請求項2に記載の密封装置。
- 前記低摩擦部は、前記素地の部分よりも摩擦抵抗の低い材料により構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の密封装置。 - 前記摩擦抵抗の低い材料の部分の表面に潤滑剤が塗布されることを特徴とする請求項4に記載の密封装置。
- 前記低摩擦部は、塗布された潤滑剤による膜により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 前記サイドリップは、前記補強環に近い側から遠い側に向かって、順に、円筒状の根元部と、テーパ状の腹部と、テーパ状の先端部とを一体に備えており、前記腹部の方が前記先端部よりも拡径の度合いが大きいことを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の密封装置。
- 回転軸と、前記回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
補強環と、
前記補強環に一体的に設けられ、前記回転軸に対して摺動自在に設けられるシールリップと、前記回転軸と共に回転する回転部材の端面に摺動自在に設けられるサイドリップと、を有する弾性体製の密封装置本体部と、
を備え、
前記サイドリップは、密封対象流体が密封された密封領域側からその反対側に向かうにつれて拡径する内周面及び外周面と、これら内周面と外周面とを繋ぐリップ先端面とを有すると共に、
前記リップ先端面には、前記密封装置本体部の素地の部分よりも摩擦抵抗が低い低摩擦部が設けられていると共に、
前記サイドリップは、前記補強環に近い側から遠い側に向かって、順に、円筒状の根元部と、テーパ状の腹部と、テーパ状の先端部とを一体に備えており、前記腹部の方が前記先端部よりも拡径の度合いが大きいことを特徴とする密封装置。 - 回転軸と、
前記回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングと、
前記回転軸と前記ハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置と、
を備える密封構造であって、
前記密封装置は、
補強環と、
前記補強環に一体的に設けられ、前記回転軸に対して摺動自在に設けられるシールリップと、前記回転軸と共に回転する回転部材の端面に摺動自在に設けられるサイドリップと、を有する弾性体製の密封装置本体部と、
を備え、
前記サイドリップは、密封対象流体が密封された密封領域側からその反対側に向かうにつれて拡径する内周面及び外周面と、これら内周面と外周面とを繋ぐリップ先端面とを有しており、
前記内周面が前記回転部材の端面に摺動するように構成され、かつ、前記回転部材の端面には摺動しない前記リップ先端面には、前記密封装置本体部の素地の部分よりも摩擦抵抗が低い低摩擦部が設けられていることを特徴とする密封構造。 - 前記サイドリップは、前記補強環に近い側から遠い側に向かって、順に、円筒状の根元部と、テーパ状の腹部と、テーパ状の先端部とを一体に備えており、前記腹部の方が前記先端部よりも拡径の度合いが大きいことを特徴とする請求項9に記載の密封構造。
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