JP7375731B2 - 給油口装置および燃料タンク - Google Patents

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Description

本開示は、給油口装置および燃料タンクに関する。
従来の給油口装置は、車両に搭載される燃料タンクに取り付けられ、軸方向に延在し、給油ノズル(以下、ノズル)が挿入される筒状部材(例えば、フィラーパイプやフィラーチューブ)と、筒状部材の内部を軸方向一側(燃料タンク側である奥側)の空間と軸方向他側(燃料タンクとは反対側である手前側)の空間とに仕切り、両方の空間を連通する開口部を有する仕切り部材と、開口部を閉弁するように配置されるフラップとを備え、給油時には、開口部の奥側に挿入されたノズルによりフラップ(フラッパバルブやシャッターともいう)が押圧されて、フラップが開弁する方向へ回動し、給油が行われる。給油終了時に、ノズルが引き抜かれた場合、例えば、付勢力によりフラップが閉弁する方向へ回動し、閉弁位置に戻る。以下の説明において、筒状体部材に対して燃料タンク側を「奥側」、燃料タンク側とは反対の方向を「手前側」という。
例えば、特許文献1には、筒状部材と、開口部を閉弁するように配置され、開口部の奥側へ挿入されたノズルに押圧されることで、開口部を開弁する方向へ回動するフラップと、筒状部材の内部であってフラップよりも奥側に配置され、挿入されるノズルに案内しつつ、油を拭い取る案内凸部と、を備えた給油口装置が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、筒状部材と、筒状部材の内部に配置され、手前側から奥側に向かって縮径し、奥側端に開口部を有する縮径部材と、開口部を閉弁するように配置され、開口部の奥側へ挿入されたノズルに押圧されることで、開口部を開弁する方向へ回動するフラップと、を備えた給油口装置が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2012-144152号公報 特開2015-89752号公報
ところで、従来の給油口装置では、開口部の奥側へ挿入されたノズルが、筒状部材の軸方向に対して傾けられたとき、ノズルと筒状部材の内壁部とによりフラップが挟み付けられ、フラップが損傷する場合がある。そして、給油終了時にノズルが開口部の手前側へ引き抜かれたとき、フラップが閉弁位置に戻らない場合がある。
これに対し、特許文献1に記載の給油口装置では、ノズルの軸方向に対する傾き角度は、案内凸部の位置や形状によって、ある程度制限されるが、例えば、案内凸部は本来、ノズルを案内しつつ、油を拭いとるためのものであり、ノズルの軸方向に対する傾き角度を制限するためのものではないため、ノズルの軸方向に対する傾き角度によっては、ノズルと筒状部材の内壁部とによりフラップが挟み付けられ、フラップが損傷する場合がある。また、給油終了時に閉弁位置に戻らない場合がある。
また、特許文献2に記載の給油口装置では、ノズルの軸方向に対する傾き角度は、筒状部材の他端側口(給油口)および開口部のそれぞれの位置や径方向の大きさによって、ある程度制限されるが、例えば、縮径部材は本来、ノズルをガイドするためのものであり、ノズルの軸方向に対する傾き角度を制限するためのものではないため、ノズルの軸方向に対する傾き角度によっては、ノズルと筒状部材の内壁部とによりフラップが挟み付けられ、フラップが損傷する場合がある。また、給油終了時に閉弁位置に戻らない場合がある。
本開示の目的は、フラップの損傷を防止することが可能な給油口装置および燃料タンクを提供することである。
上記の目的を達成するため、本開示における給油口装置は、
軸方向に沿って延在し、前記軸方向一側である奥側の内部空間および前記軸方向他側である手前側の内部空間を有し、前記奥側の内部空間と前記手前側の内部空間とを連通する開口部を有する筒状部材と、
前記開口部を閉弁するように配置され、前記開口部の手前側から奥側に挿入された給油ノズルに押圧され、前記開口部を開弁する方向へ回動するフラップと、
前記筒状部材よりも奥側であって、床部および脚部を有し、前記脚部は、前記床部の径方向の高さである、前記筒状部材の内周壁側から前記奥側の内部空間へ向かう径方向の高さが所定高さになるように所定長を有し、前記開口部の手前側から奥側に挿入された前記給油ノズルに前記床部が当接可能にされ、前記床部が前記給油ノズルに当接した場合、前記フラップが前記給油ノズルから荷重を受けないように配置されたストッパと、
を備える。
また、本開示における車両は、上記給油口装置を備える。
本開示によれば、フラップの損傷を防止することができる。
図1は、本実施の形態に係る燃料タンクに支持された給油口装置の一例を示す縦断面図である。 図2は、本実施の形態に係る給油口装置の一例を示す縦断面図である。 図3は、図2のIII矢視図である。 図4は、フラップの可動域を示す図である。 図5は、筒状部材の軸方向に対して傾けられた給油ノズル、フラップおよびストッパ等の相互の位置関係等を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本開示の実施の形態に係る給油口装置が適用される車両は、例えば、トラックのような商用車であり、車両下の車体フレーム(不図示)には、燃料タンクが固定的に支持されている。図1は、本実施の形態に係る燃料タンクに支持された給油口装置の一例を示す縦断面図である。なお、図1には、A軸、R軸、X軸、Y軸およびZ軸が描かれている。以下の説明では、図1における左右方向を「A方向」、「筒状部材の軸方向」又は単に「軸方向」といい、左方向を「+A方向」、「軸方向一側」又は「奥側」、右方向を「-A方向」、「軸方向他側」又は「手前側」という。また、A軸に対して直交する方向を、「R方向」、「筒状部材の径方向」又は単に「径方向」といい、径方向においてA軸から離れる方向を「径方向外側」又は「+R方向」、径方向においてA軸に近づく方向を「径方向内側」又は「-R方向」という。
また、図1におけるX軸の方向を「X方向」又は「車両幅方向」といい、右斜め下方向を「+X方向」又は「車両幅方向外側」といい、左斜め上方向を「-X方向」又は「車両幅方向内側」という。また、図1におけるY軸の方向を「Y方向」又は「車両高さ方向」といい、右斜め上方向を「+Y方向」又は「車両上方向」といい、左斜め下方向を「-Y方向」又は「車両下方向」という。また、図1の紙面に直交する方向を「Z方向」又は「車両前後方向」といい、紙面の手前側を「+Z方向」又は「車両前方向」、紙面の奥側を「-Z方向」又は「車両後方向」という。
図1においては、燃料タンク1の一部を示す。また、給油ノズル200のハンドルを省略して示す。図1に示すように、燃料タンク1は、天板部1a、底板部(図示省略)、周壁部1bを有する筐体である。
図2は、本実施の形態に係る給油口装置100の一例を示す縦断面図である。図3は、図2のIII矢視図である。
図1から図3に示すように、給油口装置100は、大径部材2、小径部材3、中間部材4、フラップ5、付勢部材6およびストッパ7を備えている。大径部材2、小径部材3および中間部材4、は、本開示の「筒状部材」を構成している。なお、本実施の形態では、大径部材2、小径部材3および中間部材4は、別体に構成されるが、一体に構成されてもよい。なお、以下の説明では、大径部材2、小径部材3および中間部材4のそれぞれが「筒状部材」を代表する場合がある。
大径部材2は、所定径を有し、軸方向(A方向)に延在する筒状体2aを有する。筒状体2aの奥側(+A方向)の端部2bおよび手前側(-A方向)の端部2cのそれぞれは、軸方向へ開放されている。筒状体2aは、給油ノズル200が手前側(-A方向)から奥側(+A方向)に向けて挿入される内部空間2dを有している。
筒状体2aは、例えば、鉄などの金属製であって、亜鉛メッキなどの防錆処理がされている。大径部材2は、燃料タンク1の天板部1aの車両幅方向外側の端部であり、かつ、車両上方向の端部である部位1cに配置される。奥側の端部2bは、部位1cを貫通している。奥側の端部2bは部位1cに溶接される。大径部材2は、その奥側(+A方向)を燃料タンク1側へ向け、その手前側(-A方向)を車両上方向(+Y方向)かつ車両幅方向外側(+X方向)へ向けて配置される。
小径部材3は、大径部材2と同軸上に配置され、大径部材2の内部に嵌合する。小径部材3は、大径部材2の径よりも小さい径を有し、軸方向(A方向)に延在する筒状体3aを有する。奥側(+A方向)の端部3bは軸方向へ開放されている。手前側(-A方向)の端部3cは、内部空間2dを奥側の空間2eと手前側の空間2fとに仕切る仕切り部3dを有する。仕切り部3dは、奥側の空間2eと手前側の空間2fとを連通する開口部3eを有する。開口部3eは、例えば、円形状の貫通穴である。開口部3eの周縁部における、開口部3eの中心から車両上方向(+Y方向)であって、車両幅方向内側(-X方向)の位置には、軸受部3fが配置される。
中間部材4は、拡径部41、縮径部42、および、円錐状部43を有する。拡径部41は、円錐状部43よりも手前側(-A方向)に配置される。縮径部42は、円錐状部43よりも奥側(+A方向)に配置される。
拡径部41は、大径部材2と同軸上に配置され、軸方向(A方向)に延在し、大径部材2の内部に固く嵌合し、溶接等により大径部材2に固定される筒状体41aを有する。筒状体41aの奥側(+A方向)の端部41bおよび手前側(-A方向)の端部41cのそれぞれは、軸方向へ開放されている。筒状体41aは、例えば、鉄などの金属製であって、亜鉛メッキなどの防錆処理がされている。
縮径部42は、大径部材2と同軸上に配置され、軸方向(A方向)に延在し、大径部材2の内部に隙間をもって緩く嵌合する筒状体42aを有する。筒状体42aの奥側(+A方向)の端部42bおよび手前側(-A方向)の端部42cのそれぞれは、軸方向へ開放されている。筒状体42aは、例えば、鉄などの金属製であって、亜鉛メッキなどの防錆処理がされている。
縮径部42には、小径部材3が固く内嵌している。縮径部42の手前側の端部42cは、小径部材3の手前側の端部3cと位置合わせされる。縮径部42の奥側の端部42bよりも、小径部材3の奥側の端部3bがより奥側(+A方向)に突出している。
円錐状部43は、大径部材2と同軸上に配置され、軸方向(A方向)に延在し、大径部材2の内部に隙間をもって緩く嵌合する。円錐状部43は、手前側(-A方向)から奥側(+A方向)に向かって徐々に縮径する。円錐状部43の奥側(+A方向)の端部43bは、縮径部42の手前側(-A方向)の端部42c接続されている。円錐状部43の手前側(-A方向)の端部43cは、拡径部41の奥側(+A方向)の端部41bに接続されている。円錐状部43は、例えば、鉄などの金属製であって、亜鉛メッキなどの防錆処理がされている。
フラップ5は、開口部3eを閉弁するように配置される。フラップ5は、開口部3eの手前側から奥側に挿入された給油ノズル200に押圧される。これにより、フラップ5は開口部3eを開弁する方向(図1において時計回りの方向)へ回動する。ここで、「給油ノズルに押圧される」とは、給油ノズルの先端部に押圧される場合をいい、例えば、給油ノズルの先端に押圧される場合、および、給油ノズルの先端部の外周に押圧される場合を含む。
具体的には、フラップ5は、円形状の貫通穴である開口部3eを閉塞するための円形状板5aを有する。円形状板5aの外周縁部には、回転軸である軸状部5bが配置される。軸状部5bは車両前後方向(Z方向)に延在する。軸状部5bは、軸受部3fにより支持される。これにより、円形状板5aは、軸受部3fにより軸状部5b回りに回動するように支持される。フラップ5の可動域は、開口部3eを閉弁する閉弁位置と、開弁する方向へ回動した場合、フラップ5と他の部材との間に隙間がある位置(フラップ5が他の部材と干渉しない位置)との間の領域である。本実施の形態においては、他の部材は、小径部材3の内周壁3gや、ストッパ7である。フラップ5は、開口部3eの手前側(-A方向)から奥側(+A方向)へ挿入される給油ノズル200により、付勢部材6の付勢力に抗して、閉弁位置から開弁する方向へ押圧される。
付勢部材6は、フラップ5を閉弁する方向(図1において反時計回りの方向)へ付勢する。付勢部材6は、例えば、巻きばねである。巻きばねは、例えば、ステンレス鋼線や、鉄線や、合金線などにより製造される。
ストッパ7は、開弁する方向へ回動したフラップ5よりも奥側(+A方向)に配置される。ストッパ7は、所定の板厚を有する鉄などの金属材で製造され、亜鉛メッキなどの防錆処理がされている。ストッパ7は、床部7aと脚部7bとを有する。床部7aは、径方向(R方向)に対して直交する方向(軸方向、かつ、車両前後方向)に広がる平板形状を有している。床部7aは、軸方向(A方向)で所定長の幅と車両前後方向(Z方向)で所定長の幅とを有している。床部7aの径方向(R方向)の高さは、給油ノズル200に押圧されるフラップ5が予め定められた可動域限界を超える前に床部7aが給油ノズル200に当接するように定められる。ここで、「可動域限界を超える前」とは、フラップ5が他の部材と干渉する前のことを意味する。図4は、フラップ5の可動域を示す図である。なお、図4に、小径部材3およびフラップ5を示し、大径部材2、中間部材4およびストッパ7等を省略して示す。図4に可動域限界の一例として、開弁する方向上の位置であって、当該位置に回動したフラップ5と小径部材3の内周壁3g(他の部材)との間に所定の隙間Sを有する位置を示す。
脚部7bは、床部7aのZ方向両端のそれぞれか大径部材2の内周壁2gに向かって延在し、延在する端部7cは、内周壁2gに溶接等により接合される。脚部7bは、床部7aの径方向の高さが上記の所定高さになるように所定長を有する。
なお、ストッパ7の材料は、給油ノズル200からの荷重に十分に耐えられるように、高い強度を有する材料が好ましい。例えば、ストッパ7が高い強度の材料で製造された場合、給油ノズル200が当接する位置およびその近傍部分(奥側の端部)があれば、強度的には十分であり、奥側の端部より手前側の部分は、不必要となる。しかしながら、本実施の形態では、ストッパ7には、大径部材2や、小径部材3や、中間部材4や、フラップ5等と共通する一般的な金属材料が用いられる。そのため、ストッパ7の奥側の端部より手前側の部分は、所定の強度を得るために必要であり、また、手前側の部分は、挿入される給油ノズル200を奥側へ案内するためのガイドとなる。なお、ストッパ7の板厚や、床部7aのA方向の幅や、床部7aのZ方向幅や、脚部7bが内周壁2gに接合される長さは、給油ノズル200からの荷重に十分に耐えることができるものであって、実験やシミュレーションにより設定される。
なお、ストッパ7の奥側の端部より手前側の部分は、軸方向(X方向)に延在しているため、軸方向に対して傾けられた給油ノズル200が手前側の部分に当接しながら奥側(+X方向)へ挿入された場合、給油ノズル200の傾き角度を徐々に小さくするものである。そして、給油ノズル200がストッパ7の奥側の端部(本来の当接位置)に当接することで、給油ノズル200の傾き角度が最終的に規制される(例えば、図5に示す傾き角度θ)。また、ストッパ7がより奥側に配置されることで、給油ノズル200はより小さな傾き角度に規制される。これにより、給油ノズル200に押圧されることで開弁する方向に回動するフラップ5の回動角度も小さくなるため、フラップ5の可動域を必要最小限にすることが可能となる。その結果、例えば、フラップ5が他の部材に干渉する可能性を低くすることができる。また、フラップ5の周辺に配置される他の部材の設置スペースを広くすることができる。
次に、フラップ5が開口部3eを閉弁する閉弁位置にあるとき、給油ノズル200が軸方向(A方向)に沿って開口部3eの奥側へ挿入され、軸方向に対して傾けられない場合について図1を参照して説明する。
給油ノズル200が軸方向(A方向)に沿って開口部3eの手前側(-A方向)から奥側(+A方向)へ挿入される場合、給油ノズル200はフラップ5を押圧する。これにより、フラップ5は、閉弁位置から開弁する方向(図1において時計回りの方向)に回動する。
給油ノズル200が軸方向(A方向)に沿って挿入され、軸方向に対して傾けられない場合、フラップ5は、可動域限界を超える位置(他の部材に干渉する位置)まで移動しない。フラップ5は、閉弁する方向(図1に示す反時計回りの方向)の付勢力の反力を給油ノズル200から受けるだけである。また、フラップ5が他の部材に干渉することがないため、損傷することもない。そして、給油終了時に、給油ノズル200を開口部3eの奥側から手前側へ引き抜く場合、フラップ5は、付勢部材6の付勢力により閉弁する方向に回動する。これにより、フラップ5は、閉弁位置に戻る。
次に、フラップ5が開口部3eを閉弁する閉弁位置にあるとき、給油ノズル200が軸方向(A方向)に沿って開口部3eの奥側へ挿入され、かつ、軸方向に対して傾けられる場合について図5を参照して説明する。図5は、軸方向(A方向)に対して傾けられた給油ノズル200、フラップ5およびストッパ7等の相互の位置関係等を示す図である。なお、給油ノズル200が軸方向に対して傾けられた状態で開口部3eに挿入される場合については、ストッパ7等の機能において、給油ノズル200が軸方向(A方向)に沿って開口部3eの奥側へ挿入され、かつ、軸方向に対して傾けられる場合と基本的に同じであるため、その説明を省略する。
給油ノズル200が軸方向(A方向)に沿って開口部3eの手前側(-A方向)から奥側(+A方向)へ挿入される場合、給油ノズル200はフラップ5を押圧する。これにより、フラップ5は、閉弁位置から開弁する方向(図1において時計回りの方向)に回動する。
給油ノズル200が軸方向(A方向)に沿って挿入され、大径部材2の手前側の端部2cを支点、給油ノズル200のハンドル(不図示)を力点として軸方向に対して傾けられた場合、ストッパ7が給油ノズル200に当接する。ストッパ7における当接位置(作用点)は、給油ノズル200からの荷重を受ける。ストッパ7は、給油ノズル200からの荷重に十分に耐えられるように設定されているため、ストッパ7が損傷することがなく、変形することもない。
給油ノズル200の傾き角度は、給油ノズル200がストッパ7に当接したときが最大であって、それ以上傾くことはなく、給油ノズル200の軸方向に対する傾きが規制される。給油ノズル200が最大の傾き角度にある場合においては、フラップ5は給油ノズル200から荷重を受けない。フラップ5は、閉弁する方向(図5に示す反時計回りの方向)の付勢力の反力を給油ノズル200から受けるだけである。つまり、「給油ノズルから荷重を受けない」とは、上記反力以外の荷重を受けない意味である。また、フラップ5とストッパ7の床部7aとの間には隙間がある。また、フラップ5と小径部材3の内周壁3gとの間にも隙間がある。したがって、フラップ5は、床部7aおよび内周壁3gからの力を受けない。つまり、フラップ5は損傷するような力を受けることがなく、変形することもない。そして、給油終了時に、給油ノズル200を開口部3eの奥側から手前側へ引き抜く場合、フラップ5は、付勢部材6の付勢力により閉弁する方向に回動する。これにより、フラップ5は閉弁位置に戻る。
上記実施の形態に係る給油口装置100は、軸方向(A方向)に沿って延在し、軸方向一側である奥側(+A方向)の内部空間および軸方向他側である手前側(-A方向)の内部空間を有し、奥側の内部空間と手前側の内部空間とを連通する開口部3eを有する筒状部材と、開口部3eを閉弁するように配置され、開口部3eの手前側から奥側に挿入された給油ノズル200に押圧され、開口部3eを開弁する方向へ回動するフラップ5と、開口部3eの手前側から奥側に挿入され給油ノズル200に当接可能にされ、給油ノズル200に当接した場合、フラップ5が給油ノズルに押圧されないように配置されたストッパ7と、を備える。
上記構成により、開口部3eの奥側に挿入された給油ノズル200がフラップ5を押圧する中で、給油ノズル200が床部7aに当接した場合、その後、フラップ5が給油ノズル200から過度に荷重を受けることがないため、フラップ5の損傷を防止することが可能となる。
また、上記実施の形態では、ストッパ7は、開弁する方向へ回動したフラップ5よりも奥側(+A方向)に配置される。これにより、軸方向(A方向)において、開弁する方向へ回動したフラップ5は、回動中心(軸状部5b)とストッパ7との間に位置するため、傾き角度を規制されたフラップ5が給油ノズル200に押圧されることがなく、フラップ5が給油ノズル200から過度に荷重を受けることもない。その結果、フラップ5の損傷を防止することが可能となる。
また、上記実施の形態では、ストッパ7における径方向(R方向)の高さは、給油ノズル200に押圧されるフラップ5が予め定められた可動域限界を超える前にストッパ7が給油ノズル200に当接するように定められるに配置される。給油ノズル200がストッパに当接することにより、フラップ5が給油ノズル200により押圧されることがなく、フラップが給油ノズル200から過度に荷重を受けることもない。これにより、フラップ5が可動域限界を超えて、開弁する方向へ回動することがなく、フラップ5が他の部材と干渉することもないため、フラップ5の損傷を防止することが可能となる。
上記実施の形態に係る給油口装置100では、フラップ5が開口部3eを閉弁する閉弁位置にあるとき、給油ノズル200が軸方向(A方向)に沿って挿入され、かつ、軸方向に対して傾けられる場合、給油ノズル200が床部7aに当接し、床部7aが給油ノズル200の傾きを規制するように配置される。これにより、給油ノズル200からの荷重をフラップ5が受けないようになる。本開示はこれに限らず、給油ノズル200が軸方向に対して傾けられたか否かに拘わらず、給油ノズル200が床部7aに当接することで、挿入された給油ノズル200に押圧されないように、ストッパ7を配置してもよい。例えば、床部7aを軸方向に対して径方向内側へ傾斜する斜面にしてもよい。給油ノズル20が床部7a(斜面)に当接しながら開口部3eの奥側へ挿入される場合、給油ノズル20が、開弁する方向に回動したフラップ5から離れる方向に傾けられるため、フラップ5が給油ノズル200からの荷重を受けないようにすることができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本開示の実施をするにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本開示は、フラップの損傷を防止することが要求される給油口装置を備えた車両に好適に利用される。
1 燃料タンク
1a 天板部
1b 周壁部
1c 部位
2 大径部材
2a 筒状体
2b 奥側の端部
2c 手前側の端部
2d 内部空間
2e 奥側の空間
2f 手前側の空間
2g 内周壁
3 小径部材
3a 筒状体
3b 奥側の端部
3c 手前側の端部
3d 仕切り部
3e 開口部
3f 軸受部
3g 内周壁
4 中間部材
5 フラップ
5a 円形状板
5b 軸状部
6 付勢部材
7 ストッパ
7a 床部
7b 脚部
41 拡径部
41a 筒状体
41b 奥側の端部
41c 手前側の端部
42 縮径部
42a 筒状体
42b 奥側の端部
42c 手前側の端部
43 円錐状部
43b 奥側の端部
43c 手前側の端部
100 給油口装置
200 給油ノズル

Claims (6)

  1. 軸方向に沿って延在し、前記軸方向一側である奥側の内部空間および前記軸方向他側である手前側の内部空間を有し、前記奥側の内部空間と前記手前側の内部空間とを連通する開口部を有する筒状部材と、
    前記開口部を閉弁するように配置され、前記開口部の手前側から奥側に挿入された給油ノズルに押圧され、前記開口部を開弁する方向へ回動するフラップと、
    前記筒状部材よりも奥側であって、床部および脚部を有し、前記脚部は、前記床部の径方向の高さである、前記筒状部材の内周壁側から前記奥側の内部空間へ向かう径方向の高さが所定高さになるように所定長を有し、前記開口部の手前側から奥側に挿入される前記給油ノズルに前記床部が当接可能にされ、前記床部が前記給油ノズルに当接した場合、前記フラップが前記給油ノズルから荷重を受けないように配置されたストッパと、
    を備える、
    給油口装置。
  2. 前記ストッパは、前記開弁する方向へ回動した前記フラップよりも奥側に配置される、
    請求項1に記載の給油口装置。
  3. 前記ストッパにおける前記床部の径方向の高さは、前記給油ノズルに押圧される前記フラップが予め定められた可動域限界を超える前に前記ストッパが前記給油ノズルに当接するように定められる、
    請求項1または2に記載の給油口装置。
  4. 前記可動域限界は、前記開弁する方向上の位置であって、当該位置に回動した前記フラップと前記筒状部材の内周壁との間に所定の隙間を有する位置である、請求項3に記載の給油口装置。
  5. 前記ストッパは、前記開口部の手前側から奥側に挿入され、かつ、前記軸方向に対して傾けられる前記給油ノズルに当接することにより、前記フラップが前記給油ノズルから荷重を受けないように配置される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の給油口装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の給油口装置を備える、燃料タンク。
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