JP7375707B2 - スイッチング素子の駆動回路 - Google Patents

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本発明は、スイッチング素子の駆動回路に関するものである。
従来、スイッチング素子のゲート電圧を制御することにより、スイッチング素子を高速にオンオフ駆動させる駆動回路が知られている。この種の駆動回路としては、短絡事故を防止するための構成を有するものがある(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。
特許文献1に記載の駆動回路は、短絡検出回路によって、コレクタ・エミッタ間の電圧に基づいて、短絡事故を判定し、短絡事故が判定された場合、ゲート電圧クランプ回路によって、ゲート電圧を所定のクランプ電圧以下に制限して、過電流を抑制している。
一方、特許文献2に記載の駆動回路は、予め決められた規定時間経過するまで、ゲート電圧を所定のクランプ電圧以下に制限し、過電流を抑制している。
特許第4901083号公報 特許第5716711号公報
ところで、特許文献1に記載の駆動回路においては、短絡検出回路による短絡事故の判定後、ゲート電圧クランプ回路によって、ゲート電圧を所定のクランプ電圧以下に制限するため、短絡事故が生じてからゲート電圧を制限するまでに遅れが生じ、その間、過電流を十分に抑制できないという課題があった。
一方、特許文献2に記載の駆動回路においては、そのような課題はないものの、短絡事故の有無に関係なく、規定時間経過するまで、ゲート電圧を制限するため、ゲート電圧を余分に抑制し、不必要な損失が生じる可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、短絡時には過電流を適切に抑制しつつ、通常動作時においては不要な損失を少なくすることができるスイッチング素子の駆動回路を提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決するための手段は、スイッチング素子のゲート電圧を制御することにより前記スイッチング素子を開閉駆動させるスイッチング素子の駆動回路において、前記スイッチング素子のゲート電圧を所定のクランプ電圧以下に制限するクランプ部と、前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間で通電状態及び通電遮断状態を切り替えるクランプ制御スイッチと、前記クランプ制御スイッチのゲートにアノードが接続され、カソードが前記スイッチング素子の高電位側端子に接続されている第1のダイオードと、を備え、前記クランプ制御スイッチは、前記スイッチング素子の高電位側端子における電圧が閾値よりも大きい場合には、電源から前記クランプ制御スイッチのゲートに所定の電源電圧が印加されて、前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間を通電状態に切り替え、前記クランプ部によって、前記スイッチング素子のゲート電圧を前記クランプ電圧以下に制限させる一方、前記スイッチング素子の高電位側端子における電圧が閾値以下である場合には、前記第1のダイオードを介して前記クランプ制御スイッチのゲート電圧が放電され、前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間を通電遮断状態に切り替える。
短絡が発生したか否かは、スイッチング素子の高電位側端子における電圧により判定可能であることが知られている。そこで、上記手段では、スイッチング素子の高電位側端子における電圧が閾値よりも大きい場合には、電源からクランプ制御スイッチのゲートに所定の電源電圧を印加させて、クランプ制御スイッチによってスイッチング素子のゲートとクランプ部との間を通電状態に切り替えさせ、クランプ部によってスイッチング素子のゲート電圧をクランプ電圧以下に制限させるようにした。その一方で、スイッチング素子の高電位側端子における電圧が閾値以下である場合には、ダイオードを介してクランプ制御スイッチのゲート電圧を放電させ、クランプ制御スイッチによってスイッチング素子のゲートとクランプ部との間を通電遮断状態に切り替えさせるようにした。
そして、短絡が発生した場合には、スイッチング素子がオン動作しても、スイッチング素子の高電位側端子側における電圧は、低下せず、閾値よりも大きい値となるため、スイッチング素子のゲートとクランプ素子とが通電されたままとなり、クランプ部によってスイッチング素子のゲート電圧がクランプ電圧以下に制限され続けることとなる。つまり、短絡時には、クランプ部によってゲート電圧をクランプ電圧以下に制限し続けるため、短絡の有無を判定した後、ゲート電圧の制限を指示する場合と異なり、ゲート電圧を制限するための処理の遅れが生じない。このため、短絡が発生しても、過電流の発生を適切に抑制することができる。
一方、短絡が発生していない場合には、スイッチング素子の高電位側端子の電圧低下に伴って、第1のダイオードを介してクランプ制御スイッチのゲート電圧が放電され、クランプ制御スイッチがオフされる。このため、スイッチング素子のゲートと、クランプ部とが切断され、クランプ部によるゲート電圧の制限が解除される。したがって、スイッチング素子のゲート電圧が不要に制限されることを防止し、損失を低下させることができる。
制御システムの全体構成を示す図。 駆動回路を示す図。 ゲート電圧Vgs(SW)とドレイン・ソース間の電圧Vdsのタイムチャート。 ゲート電圧Vgs(SW)とドレイン・ソース間の電圧Vdsのタイムチャート。 第2実施形態の駆動回路を示す図。 第3実施形態の駆動回路を示す図。 別例における駆動回路を示す図。 第4実施形態の駆動回路を示す図。 第5実施形態の駆動回路を示す図。 別例の駆動回路を示す図。 クランプ部の別例を示す図。 変形例における駆動回路を示す図。 (a)は、変形例におけるゲート電圧Vgs(SW)のタイムチャート、(b)は、変形例における接続点M52の電圧のタイムチャート、(c)は、変形例におけるコンパレータCMP1の出力信号のタイムチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る駆動回路を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明に係る制御システムや駆動回路は、この実施形態において、車両(例えば、電気自動車やハイブリッド車)に適用されている。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付している。
図1に示すように、制御システムは、回転電機10と、インバータとを備えている。インバータは、スイッチングデバイス部20と、回転電機10を制御対象とする制御部30とを備えている。本実施形態において、回転電機10は、星形結線された3相の巻線11を備えている。本実施形態の制御システムは、車両に搭載されている。回転電機10のロータは、車両の駆動輪と動力伝達が可能なように接続されている。回転電機10は、例えば同期機である。
回転電機10は、スイッチングデバイス部20を介して、直流電源21に接続されている。本実施形態において、直流電源21は2次電池である。なお、スイッチングデバイス部20は、平滑コンデンサ22を備えている。
スイッチングデバイス部20は、U,V,W相それぞれについて、上,下アームスイッチSWの直列接続体を備えている。本実施形態において、各スイッチSWはNチャネルMOSFETであるが、IGBTであってもよい。スイッチSWは、スイッチング素子に相当する。各スイッチSWには、フリーホイールダイオードが逆並列接続されている。本実施形態の各スイッチSWにおいて、高電位側端子がドレイン(IGBTならコレクタ)であり、低電位側端子がソース(IGBTならエミッタ)である。
各相において、上アームスイッチSWの低電位側端子と下アームスイッチSWの高電位側端子との接続点には、巻線11の第1端が接続されている。各相の巻線11の第2端は、中性点で接続されている。
制御部30は、回転電機10の制御量を指令値に制御すべく、スイッチングデバイス部20の各スイッチSWを駆動する。制御量は、例えばトルクである。制御部30は、デッドタイムを挟みつつ上,下アームスイッチSWを交互にオン状態とすべく、上,下アームスイッチSWに対応する駆動信号INを、上,下アームスイッチSWに対して個別に設けられた駆動回路Drに出力する。駆動信号INは、スイッチのオン状態への切り替えを指示するオン指令と、オフ状態への切り替えを指示するオフ指令とのいずれかをとる。
続いて、図2を用いて、駆動回路Drについて説明する。本実施形態の上,下アームの各駆動回路Drは、基本的には同じ構成である。
駆動回路Drは、定電圧電源40、充電スイッチT1及び充電抵抗体R1を備えている。本実施形態の充電スイッチT1はPチャネルMOSFETである。定電圧電源40には、充電スイッチT1及び充電抵抗体R1を介して、スイッチSWのゲート(開閉制御端子)が接続されている。定電圧電源40の出力電圧Vcc(例えば15V)は、スイッチSWのゲートに供給される電源電圧となり、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)の上限値に相当する。なお、定電圧電源40は、駆動回路Drに内蔵していなくてもよく、外部から入力してもよい。
駆動回路Drは、放電抵抗体R2及び放電スイッチT2を備えている。本実施形態の放電スイッチT2はNチャネルMOSFETである。スイッチSWのゲートには、放電抵抗体R2及び放電スイッチT2を介して、グランド部としてのスイッチSWのソースが接続されている。
駆動回路Drは、駆動制御器50を備えている。駆動制御器50は、制御部30から出力された駆動信号INを取得する。駆動制御器50は、取得した駆動信号INがオン指令である場合、充電処理を行う。充電処理は、充電スイッチT1をオン状態にして、かつ、放電スイッチT2をオフ状態にする処理である。充電処理によれば、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が閾値電圧Vth(SW)以上となり、スイッチSWがオン状態に切り替えられる。
駆動制御器50は、取得した駆動信号INがオフ指令である場合、放電処理を行う。放電処理は、充電スイッチT1をオフ状態にして、かつ、放電スイッチT2をオン状態にする処理である。放電処理によれば、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が閾値電圧Vth(SW)未満となり、スイッチSWがオフ状態に切り替えられる。
なお、駆動制御器50が提供する機能は、例えば、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって提供することができる。
駆動回路Drは、短絡検出回路60、及びクランプ回路70を備えている。短絡検出回路60は、短絡の発生を検出するDESAT(デサット)検出方式を採用している。DESAT検出方式について詳しく説明する。通常、スイッチSWのオン動作中には、スイッチSWのドレイン・ソース間の電圧Vdsは飽和電圧(ドレイン飽和電圧、IGBTの場合にはコレクタ飽和電圧)まで低下する。しかしながら、短絡により大電流が生じると、一旦低下したドレイン・ソース間の電圧Vdsが増大することとなり、ドレイン・ソース間の電圧Vdsが飽和電圧でない電圧(不飽和電圧)となる。そこで、DESAT検出方式では、スイッチSWのオン動作中に、このような不飽和電圧の発生を検出することで、短絡の発生を検出している。
短絡検出回路60の具体的構成について説明する。短絡検出回路60は、ダイオードD2と、コンパレータCMPと、コンデンサC1と、リセット用スイッチT4と、抵抗R4と、を備える。ダイオードD2は、高耐圧ダイオードであり、カソード側がスイッチSWのドレイン側に接続されており、アノード側がコンデンサC1の一端に接続されている。コンデンサC1の他端は、スイッチSWのソース側に接続されている。そして、定電圧電源40は、抵抗R4を介してダイオードD2とコンデンサC1との接続点M1に接続されている。
これにより、コンデンサC1は、定電圧電源40により充電されるようになっている。また、ダイオードD2は、スイッチSWのドレイン・ソース間の電圧Vdsが飽和電圧となっているときには、コンデンサC1の端子間電圧を制限し、飽和電圧の大きさにクランプ(固定)するように構成されている。一方、不飽和電圧である場合、コンデンサC1の端子間電圧は、飽和電圧にクランプ(固定)されなくなる。つまり、ダイオードD2のカソード側の電位が高くなり、コンデンサC1の端子間電圧が上昇することとなる。
リセット用スイッチT4は、NチャネルMOSFETであり、コンデンサC1に対して並列に接続されている。リセット用スイッチT4のゲートは、駆動制御器50に接続されており、駆動制御器50からの指示により、リセット用スイッチT4がオンオフ制御される。具体的には、スイッチSWのオフ動作中、リセット用スイッチT4はオン動作して、コンデンサC1を放電させ、スイッチSWのオン動作中、リセット用スイッチT4はオフ動作して、コンデンサC1を充電させる。
これにより、スイッチSWのオン動作中、コンデンサC1の端子間電圧は、スイッチSWのドレイン・ソース間の電圧Vdsに対応する。つまり、ドレイン・ソース間の電圧Vdsが飽和電圧である場合には、コンデンサC1の端子間電圧が飽和電圧に対応する値となり、不飽和電圧である場合には、不飽和電圧に対応する値となる。したがって、ダイオードD2とコンデンサC1との接続点M1の電圧を監視することにより、スイッチSWのドレイン・ソース間の電圧Vdsにおける不飽和電圧を検出することが可能となる。
コンパレータCMPの反転入力端子(-入力端子)は、接続点M1に接続され、接続点M1における電圧が入力される。また、コンパレータCMPの非反転入力端子(+入力端子)には、参照電圧の電圧源(図示せず)が接続されており、飽和電圧と同じ大きさの判定値が入力される。コンパレータCMPは、反転入力端子及び非反転入力端子に入力された電圧を比較し、その結果を駆動制御器50に出力するように構成されている。すなわち、コンパレータCMPは、接続点M1の電圧(つまり、コンデンサC1の端子間電圧)が判定値に達したら、短絡を検出した旨を通知する検出信号を駆動制御器50に出力する。
クランプ回路70は、スイッチSWのゲート電圧(開閉制御電圧)を所定のクランプ電圧以下に制限するクランプ部clとしてのツェナーダイオードZD(サージ吸収用TVS、パワーツェナー)と、スイッチSWのゲート(開放制御端子)とツェナーダイオードZDとの間で通電及び通電遮断状態を切り替えるクランプ制御スイッチT3と、を備えている。クランプ制御スイッチT3は、NチャネルMOSFETであり、ツェナーダイオードZDに対して直列に接続されている。具体的には、クランプ制御スイッチT3の一端(高電位側端子、ドレイン)は、スイッチSWのゲートに接続されており、他端(低電位側端子、ソース)は、ツェナーダイオードZDのカソード側に接続されている。そして、ツェナーダイオードZDのアノード側は、スイッチSWのソースに接続されている。
クランプ制御スイッチT3のゲートは、抵抗R3を介して定電圧電源40に接続されており、定電圧電源40から電圧が印加されるように構成されている。また、クランプ制御スイッチT3のゲートと抵抗R3との間の接続点M2は、ダイオードD1を介してスイッチSWのドレイン側に接続されている。より詳しくは、ダイオードD1は、高耐圧ダイオードであり、カソード側がスイッチSWのドレイン側に接続されており、アノード側が接続点M2に接続されている。
このため、ダイオードD1は、ダイオードD2と同様に、スイッチSWのドレイン・ソース間の電圧Vdsが飽和電圧となっているときには、クランプ制御スイッチT3のゲート電圧Vgs(T3)を制限し、飽和電圧の大きさにクランプ(固定)するように構成されている。一方、不飽和電圧である場合、ダイオードD1のカソード側の電位が高くなり、クランプ制御スイッチT3のゲート電圧Vgs(T3)が上昇することとなる。
次に、このように構成されたクランプ回路70における動作について説明する。なお、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が、電圧Vgmaxに達したとき、制御システムにおいて定められる最大電流を十分に流し、飽和状態に達するようにスイッチSWは設計されていることを前提として説明する。
まず、図3に基づいて通常時(つまり、非短絡時)における動作について説明する。図3(a)に示すように、充電処理が開始され、充電スイッチT1がオン状態にされると、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が上昇する。そして、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が上昇し、電圧Vgmaxに至る過程において、スイッチSWのドレイン・ソース間の電圧Vdsが飽和電圧まで低下する。
スイッチSWのドレイン・ソース間の電圧Vdsが、低下する過程において、所定の閾値以下となった場合(時点t11)、具体的には、Vds={V(ZD)+Vth(T3)-Vf(D1)}以下となった場合、クランプ制御スイッチT3のゲート電圧Vgs(T3)は、ダイオードD1を介して高速に放電され、クランプ制御スイッチT3がオフされる。なお、V(ZD)は、ツェナーダイオードZDの降伏電圧であり、クランプ電圧に相当する。Vth(T3)は、クランプ制御スイッチT3がオンされるときにおけるゲート電圧Vgs(T3)の閾値電圧である。また、Vf(D1)は、ダイオードD1の順方向電圧である。また、これらの値は、V(ZD)+Vth(T3)-Vf(D1)<Vgmaxを満たすものである。
クランプ制御スイッチT3がオフされると、ツェナーダイオードZDがスイッチSWのゲートと切り離される(通電遮断状態となる)。以降、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)は、ツェナーダイオードZDの影響を受けることなく、電源電圧Vcc(>Vgmax)に至るまで上昇する。
一方、図4に基づいて短絡時における動作について説明する。短絡時においては、前述したように、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が、電圧Vgmaxに到達しても、電圧Vdsは、飽和電圧に達するまで低下することがない。つまり、スイッチSWのドレイン・ソース間の電圧Vdsが、所定の閾値以下となることない。このため、クランプ制御スイッチT3は、オフされず、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)は、ツェナーダイオードZDによって制限され、クランプ電圧V(ZD)にクランプされる。これにより、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が、その最大値である電源電圧Vccに達することを防止し、短絡電流を抑制することができる。
以上のように説明した第1実施形態の構成により、以下の効果を有する。
短絡が発生したか否かは、スイッチSWのドレイン側(高電位側端子側)の電圧、つまり、ドレイン・ソース間の電圧Vdsにより検出可能であることが知られている。そこで、電圧Vdsが閾値よりも大きい場合、つまり、Vds>V(ZD)+Vth(T3)-Vf(D1)である場合には、定電圧電源40からクランプ制御スイッチT3のゲートに電源電圧(所定の電圧)を印加させて、クランプ制御スイッチT3をオンして、スイッチSWのゲートとツェナーダイオードZDとの間を通電状態に切り替えさせる。そして、ツェナーダイオードZDによってスイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)をクランプ電圧V(ZD)以下に制限させるようにした。
その一方で、ドレイン・ソース間の電圧Vdsが閾値以下である場合、Vds≦V(ZD)+Vth(T3)-Vf(D1)である場合には、ダイオードD1を介してクランプ制御スイッチT3のゲート電圧Vgs(T3)を放電させ、クランプ制御スイッチT3をオフさせて、スイッチSWのゲートとツェナーダイオードZDとの間を通電遮断状態に切り替えさせるようにした。
そして、短絡が発生した場合には、スイッチSWがオン動作しても、スイッチSWのドレイン側の電圧は、低下せず、電圧Vdsが閾値よりも大きい値となるため、上記構成にすることにより、スイッチSWのゲートとツェナーダイオードZDとが通電(接続)されたままとなる。これにより、ツェナーダイオードZDによってスイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)がクランプ電圧V(ZD)以下に制限され続けることとなる。つまり、ツェナーダイオードZDによって最初からゲート電圧Vgs(SW)をクランプ電圧V(ZD)以下に制限するため、短絡の有無を判定した後、ゲート電圧Vgs(SW)の制限を指示する場合と異なり、ゲート電圧Vgs(SW)を制限するための処理の遅れが生じない。このため、短絡が発生しても、過電流の発生を適切に抑制することができる。
一方、短絡が発生していない場合には、スイッチSWのドレイン側の電圧低下に伴って、つまり、電圧Vdsが閾値以下となる。これにより、クランプ制御スイッチT3がオフされて、ツェナーダイオードZDが切断され、ツェナーダイオードZDによるゲート電圧Vgs(SW)の制限が解除される。このため、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が不要に制限されることを防止し、損失を低下させることができる。つまり、ゲート電圧Vgs(SW)を素早くVccまで上昇させることができ、十分に電流を流すことができる。
また、クランプ部clとしてサージ吸収用TVSであるツェナーダイオードZDを利用している。電流定格が高いため、単独でクランプ動作が可能であり、部品点数を抑制できる。
(第2実施形態)
第1実施形態の構成の一部を以下に説明するように変更してもよい。なお、第1実施形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略している。
図5に示すように、第2実施形態の駆動回路Drにおいて、スイッチSWのゲートは、放電抵抗体R2及び放電スイッチT2を介して、負電源Vee(<0V)に接続されている。
また、スイッチSWのゲートとクランプ制御スイッチT3との間には、ダイオードD3が設けられている。このダイオードD3のアノードは、スイッチSWのゲート側に接続され、カソードは、クランプ制御スイッチT3のドレイン側(高電位側端子側)に接続されている。すなわち、ダイオードD3は、スイッチSWのソース側からスイッチSWのゲート側へと電流(図5において2点鎖線により示す)が流れることを規制する第2のダイオードに相当する。
以上のように説明した第2実施形態の構成により、以下の効果を有する。
第2実施形態によれば、スイッチSWのゲートを、放電抵抗体R2及び放電スイッチT2を介して、負電源Veeに接続することにより、放電スイッチT2をオンする場合、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)を素早く低下させることができる。
また、スイッチSWのゲートとクランプ制御スイッチT3との間に、ダイオードD3を設けることにより、スイッチSWのソース側の電位が、負電源Veeの電位よりも高い場合でも、スイッチSWのソース側からスイッチSWのゲート側に電流(2点鎖線で示す)が回り込むことを防止することができる。
(第3実施形態)
第2実施形態の構成の一部を以下に説明するように変更してもよい。なお、第2実施形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略している。
図6に示すように第3実施形態の駆動回路Drにおいて、クランプ制御スイッチT3のゲート側とソース側とをつなぐ電気経路上に抵抗素子としての抵抗R5を設けた。より詳しくは、クランプ制御スイッチT3のソースとツェナーダイオードZDのカソードとの間の電気経路上の接続点M31に一端が接続され、クランプ制御スイッチT3のゲートと抵抗R3との間における電気経路上の接続点M32に他端が接続されている抵抗R5を設けた。
以上のように説明した第2実施形態の構成により、以下の効果を有する。
この第3実施形態の構成によれば、クランプ制御スイッチT3がオフからオンに切り替えられる前、つまり、スイッチSWのゲートとツェナーダイオードZDとが通電状態となる前から、定電圧電源40から抵抗R5を介して電流が供給されることとなる。このため、クランプ制御スイッチT3がオンされる前から、ツェナーダイオードZDに対して並列に存在する図示しない寄生容量をあらかじめ充電(プリチャージ)しておくことができる。したがって、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)の充電時に、スイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)の波形が、寄生容量によって乱れることを抑制することができる。
また、ダイオードD3によって、プリチャージによる電流がスイッチSWのゲートに回り込むことを防止することができる。
なお、第3実施形態においてクランプ部clとしてのツェナーダイオードZDを、図7に示すように、トランジスタTR8、ツェナーダイオードZD8及び抵抗R10を利用した回路構成にしてもよい。この回路構成について詳しく説明すると、トランジスタTR8は、PNP型のバイポーラトランジスタであり、トランジスタTR8のエミッタは、接続点M31、すなわち、クランプ制御スイッチT3のソースに接続されており、コレクタはスイッチSWのソースに接続されている。また、トランジスタTR8のベースは、ツェナーダイオードZD8のカソードに接続されているとともに、抵抗R10を介してエミッタ(つまり、接続点M31)に接続されている。また、ツェナーダイオードZD8のアノードは、スイッチSWのソースに接続されている。
図7に示す回路構成にした場合、クランプ回路70に流れ込む電流Iが、VF/R10を超えると、トランジスタTR8が導通する(オンする)。「VF」は、エミッタ・ベース間の順方向電圧であり、「R10」は、抵抗R10の抵抗値である。トランジスタTR8が導通すると、クランプ部clは、スイッチSWのゲート電圧が、Vz+VFの電圧となるようにクランプする。「Vz」は、ツェナーダイオードZD8の降伏電圧である。
第3実施形態において、クランプ部clを図7に示す回路構成にした場合、クランプ制御スイッチT3がオンされる前から、ツェナーダイオードZD8に対して並列に存在する寄生容量C2に抵抗R5を介して電流(破線で示す)が供給される。これにより、寄生容量C2に電流が流れ込むことにより、トランジスタTR8が間違ってオンしてしまい、所定のクランプ電圧よりも低い電圧でクランプしてしまうことを防止できる。
(第4実施形態)
第3実施形態の構成の一部を以下に説明するように変更してもよい。なお、第3実施形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略している。
図8に示すように、第4実施形態の駆動回路Drでは、抵抗R4とコンデンサC1との間の接続点M1が、ダイオードD4を介して、ダイオードD1のアノード側に接続されている。より詳しくは、ダイオードD4のアノードは、接続点M1に接続されており、カソードは、接続点M2とダイオードD1のアノードとの間の電気経路上の接続点M41に接続されている。つまり、ダイオードD2を省略し、短絡検出回路60と、クランプ制御スイッチT3とで、高耐圧ダイオードを共用するように構成されている。なお、図8ではダイオードD2を省略しているがダイオードD1を省略し、ダイオードD2を共用してもよい。
また、ダイオードD1のアノード側の電気経路において、接続点M1と接続点M41との間には、ダイオードD4が設けられている。このダイオードD4は、カソード側が接続点M41に接続され、アノード側が接続点M1に接続されている。これにより、図8の2点鎖線に示すように、定電圧電源40から抵抗R3,接続点M41を介して電流が回り込むことを防止することができる。
第4実施形態の効果について説明する。
スイッチSWのドレイン側(高電位側端子側)は、一般的に高電圧が印加されるため、ドレイン側の電気経路に対して回路を接続する場合、高耐圧ダイオードが必要となる。そこで、上記構成にすることにより、短絡検出回路60とクランプ制御スイッチT3のそれぞれに対して、高耐圧ダイオードを設ける必要がなくなり、高耐圧のダイオードの数を減らすことが可能となる。
なお、第4実施形態では、第3実施形態の構成の一部を変更したが、第1実施形態及び第2実施形態において、同様の変更を行ってもよい。
(第5実施形態)
第3実施形態の構成の一部を以下に説明するように変更してもよい。なお、第3実施形態と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略している。
図9に示すように、第5実施形態の駆動回路Drでは、定電圧電源40にコレクタが接続され、エミッタが充電抵抗体R1に接続されているトランジスタT6が設けられている。このトランジスタT6のベースは、抵抗R8を介して充電スイッチT1のソース側に接続されている。このため、充電スイッチT1がオンされると、トランジスタT6もオンされ、充電抵抗体R1を介してスイッチSWのゲートに定電圧電源40の電源電圧が印加されることとなる。
また、抵抗R8とトランジスタT6のベースとの間の接続点M51には、ダイオードD5のアノード側が接続されている。このダイオードD5のカソード側は、トランジスタT7のコレクタに接続されている。トランジスタT7のエミッタは、スイッチSWのソース側に接続されている。
また、クランプ部clとしてのツェナーダイオードZDのアノード側とスイッチSWのソース側を結ぶ電気経路上には、検出抵抗R7及び検出抵抗R6の直列接続体が設けられている。ツェナーダイオードZDに対して、検出抵抗R7、検出抵抗R6の順番で直列に接続されており、検出抵抗R7とツェナーダイオードZDとの接続点M52は、コンパレータCMPの反転入力端子(-入力端子)に接続されている。
また、検出抵抗R6と検出抵抗R7との接続点M53は、トランジスタT7のベースに接続されている。トランジスタT7のベース電圧が、閾値電圧Vth(T7)を超えた場合、トランジスタT7がオンされるように構成されている。
このように構成された駆動回路Drの動作について説明する。
短絡時において、クランプ制御スイッチT3はオフされないため、ツェナーダイオードZDによりスイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)がクランプされる。その際、定電圧電源40から充電抵抗体R1を介して供給される電流Iは、クランプ回路70を介して、検出抵抗R7,R6に流れ込む。その電流Iが、Vth(T7)/R6で定まる電流値Ithを超えると、トランジスタT7がオンされる。なお、「R6」は、検出抵抗R6の抵抗値である。
トランジスタT7がオンされると、トランジスタT6のベース電圧を抑制して、充電抵抗体R1を流れる電流I(クランプ回路70に流れ込む電流I)が、電流値Ithに維持されるように動作する。
そして、短絡時において、充電抵抗体R1を流れる電流Iの電流値が電流値Ithに維持されると、検出抵抗R7とツェナーダイオードZDとの間の接続点M52の電圧は、Vth(T7)+Ith・R7に維持されることとなる。なお、「R7」は、検出抵抗R7の抵抗値である。コンパレータCMPは、接続点M52から入力される電圧が、Vth(T7)+Ith・R7に達したか否かを監視することにより、短絡を検出する。
なお、第5実施形態において、クランプ制御スイッチT3のゲート電圧Vgs(T3)が、ダイオードD1を介して放電する際の閾値は、検出抵抗R6,R7を設けたことに応じて異なることは説明するまでもない。ただし、当該閾値は、Vgmaxよりも小さくなるように各値が設定されている。
また、第5実施形態において、クランプ部clによりスイッチSWのゲート電圧がクランプされているときにクランプ部clを流れる電流Iがクランプ電流に相当し、検出抵抗R6,R7がクランプ電流検出部に相当する。また、コンパレータCMPが、短絡検出部に相当する。また、通常時における動作は、閾値が異なる以外ほぼ同様であるため、説明を省略する。
以上のように説明した第5実施形態の構成による効果について説明する。
上記構成では、ツェナーダイオードZDに接続され、ツェナーダイオードZDによりスイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)が制限されているときに電流Iが流れる検出抵抗R6及び検出抵抗R7を備えた。また、コンパレータCMPは、検出抵抗R6及び検出抵抗R7に流れる電流Iに基づいて、短絡を検出する。具体的には、コンパレータCMPは、接続点M52から入力される電圧が、Vth(T7)+Ith・R7に達したか否かを監視することにより、短絡を検出する。これにより、短絡検出回路60を設けなくても、クランプ回路70を利用することにより、短絡を検出することができる。
また、電流Iは、クランプが解除されることにより流れなくなるので、通常時(短絡していないとき)においてスイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)に影響を与えることがない。つまり、スイッチSWの開閉駆動に影響を与えることを防止できる。
なお、第5実施形態において、クランプ部clとなるツェナーダイオードZDを図10に示すようにトランジスタTR8、ツェナーダイオードZD8及び抵抗R10から構成される回路に変更してもよい。図10におけるクランプ部clの構成は、図7で説明したクランプ部clの構成と同じである。
クランプ部clを図10に示す回路に変更した場合において、トランジスタTR8のコレクタは、検出抵抗R7及び検出抵抗R6を介して、スイッチSWのソースに接続される。このようにした場合、第5実施形態と同様に、短絡を検出することが可能となる。また、図9に示す回路構成と異なり、クランプ電圧を決定するツェナーダイオードZD8と、検出抵抗R7,R6とが直列に接続されていない。このため、検出抵抗R7,R6を流れる電流Iによって、クランプ電圧が変動することを抑制することができる。
(変形例)
上記実施形態の変形例を以下に示す。
・上記各実施形態において、クランプ部clとして、ツェナーダイオードZD(サージ吸収用TVS、パワーツェナー)以外の構成を採用してもよい。例えば、図11(a)に示すように、低電力(小電流)のツェナーダイオードZD1~ZD4を並列に接続したものをクランプ部clとして採用してもよい。その際、クランプ電流を各ツェナーダイオードZD1~ZD4の定格を超えないように分担させることが望ましい。これにより、クランプ精度を向上することができる。
また、例えば、図11(b)に示すように、クランプ部clを、トランジスタTR8、ツェナーダイオードZD8及び抵抗R10を利用した回路構成にしてもよい。この回路構成は、図7と同じ構成であるので説明を省略する。このような回路構成にした場合、図11(a)に示す回路構成に比較して、部品点数を抑制しつつ、良好なクランプ電圧の精度を得ることができる。
・上記第5実施形態において、検出抵抗R7を備えなくてもよい。また、電流を電流値Ithに維持する(クランプする)必要がなければ、検出抵抗R6等を備えなくてもよい。つまり、クランプ電流検出部は、検出抵抗R6又は検出抵抗R7のいずれか一方だけであってもよい。
・上記第5実施形態において、図12に示すように、回路構成を変更してもよい。図12に示すように、クランプ部clとしてのツェナーダイオードZDのアノード側とスイッチSWのソース側を結ぶ電気経路上には、検出抵抗R17が設けられている。検出抵抗R17とツェナーダイオードZDとの接続点M52は、コンパレータCMP1及びコンパレータCMP2の反転入力端子(-入力端子)に接続されている。
コンパレータCMP1は、接続点M52の電圧が判定値Vt1に達したら、短絡を検出した旨を通知する検出信号を駆動制御器50に出力する。コンパレータCMP2の出力端子は、トランジスタT7のベースに接続されており、接続点M52の電圧が判定値Vt2(>Vt1)を超えた場合、トランジスタT7をオンするように構成されている。
このように構成された駆動回路Drの動作について図13に基づいて説明する。短絡時において、クランプ制御スイッチT3はオフされないため、ツェナーダイオードZDによりスイッチSWのゲート電圧Vgs(SW)がクランプされる(時点t100)。その際、定電圧電源40から充電抵抗体R1を介して供給される電流Iは、クランプ回路70を介して、検出抵抗R17に流れ込む。その電流Iが、Vt1/R17で定まる電流値を超えると(時点t101)、コンパレータCMP1は、短絡を検出した旨を通知する検出信号を駆動制御器50に出力する。なお、「R17」は、検出抵抗R17の抵抗値である。つまり、コンパレータCMP1は、接続点M52の電圧が判定値Vt1を超えると、短絡を検出した旨を通知する検出信号を出力する。
その後、電流Iが、Vt2/R17で定まる電流値を超えると(時点t102)、コンパレータCMP2は、トランジスタT7をオンする。つまり、コンパレータCMP2は、接続点M52の電圧が判定値Vt2を超えた場合、トランジスタT7をオンする。トランジスタT7がオンされると、トランジスタT6のベース電圧を抑制して、充電抵抗体R1を流れる電流I(クランプ回路70に流れ込む電流I)が、所定値に維持される。つまり、接続点M52の電圧が一定(具体的には判定値Vt2)に維持される。
この変形例において、検出抵抗R17がクランプ電流検出部に相当する。また、コンパレータCMP1が、短絡検出部に相当する。これにより、第5実施形態と同様の効果を得ることができる。
40…定電圧電源、D1…ダイオード、Dr…駆動回路、SW…スイッチ、T3…クランプ制御スイッチ、cl…クランプ部、ZD…ツェナーダイオード。

Claims (4)

  1. スイッチング素子(SW)のゲート電圧を制御することにより前記スイッチング素子を開閉駆動させるスイッチング素子の駆動回路(Dr)において、
    前記スイッチング素子のゲート電圧を所定のクランプ電圧以下に制限するクランプ部(cl)と、
    前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間で通電状態及び通電遮断状態を切り替えるクランプ制御スイッチ(T3)と、
    前記クランプ制御スイッチのゲートにアノードが接続され、カソードが前記スイッチング素子の高電位側端子に接続されている第1のダイオード(D1)と、
    前記クランプ部に対して、直列に接続されている第2のダイオード(D3)と、を備え、
    前記クランプ制御スイッチは、
    前記スイッチング素子の高電位側端子における電圧が閾値よりも大きい場合には、電源(40)から前記クランプ制御スイッチのゲートに所定の電源電圧が印加されて、前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間を通電状態に切り替え、前記クランプ部によって、前記スイッチング素子のゲート電圧を前記クランプ電圧以下に制限させる一方、
    前記スイッチング素子の高電位側端子における電圧が閾値以下である場合には、前記第1のダイオードを介して前記クランプ制御スイッチのゲート電圧が放電され、前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間を通電遮断状態に切り替えるように構成され、
    前記クランプ部の一端は、前記スイッチング素子の低電位側端子に接続されており、
    前記第2のダイオードは、前記スイッチング素子の低電位側端子側から前記スイッチング素子のゲート側への電流が流れることを規制し、
    前記クランプ制御スイッチの高電位側端子は、前記第2のダイオードを介して前記スイッチング素子のゲートに接続され、
    前記クランプ制御スイッチの低電位側端子は、前記クランプ部を介して前記スイッチング素子の低電位側端子に接続され、
    前記クランプ部の一端は、前記クランプ制御スイッチの低電位側端子と接続されているとともに、抵抗素子(R5)を介して、前記クランプ制御スイッチのゲート又は電源に接続されている、スイッチング素子の駆動回路。
  2. スイッチング素子(SW)のゲート電圧を制御することにより前記スイッチング素子を開閉駆動させるスイッチング素子の駆動回路(Dr)において、
    前記スイッチング素子のゲート電圧を所定のクランプ電圧以下に制限するクランプ部(cl)と、
    前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間で通電状態及び通電遮断状態を切り替えるクランプ制御スイッチ(T3)と、
    前記クランプ制御スイッチのゲートにアノードが接続され、カソードが前記スイッチング素子の高電位側端子に接続されている第1のダイオード(D1)と、
    前記クランプ部に接続され、前記クランプ部により前記スイッチング素子のゲート電圧が制限されているときにクランプ電流が流れるクランプ電流検出部と、
    前記クランプ電流検出部に流れるクランプ電流に基づいて、短絡を検出する短絡検出部と、を備え、
    前記クランプ制御スイッチは、
    前記スイッチング素子の高電位側端子における電圧が閾値よりも大きい場合には、電源(40)から前記クランプ制御スイッチのゲートに所定の電源電圧が印加されて、前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間を通電状態に切り替え、前記クランプ部によって、前記スイッチング素子のゲート電圧を前記クランプ電圧以下に制限させる一方、
    前記スイッチング素子の高電位側端子における電圧が閾値以下である場合には、前記第1のダイオードを介して前記クランプ制御スイッチのゲート電圧が放電され、前記スイッチング素子のゲートと前記クランプ部との間を通電遮断状態に切り替えるスイッチング素子の駆動回路。
  3. 前記クランプ部は、エミッタが前記クランプ制御スイッチを介して前記スイッチング素子のゲート側に接続されるトランジスタ(TR8)と、カソードが前記トランジスタのベースに接続され、アノードが前記スイッチング素子の低電位側端子に接続されるツェナーダイオード(ZD8)と、を有し、
    前記クランプ電流検出部は、一端が、前記トランジスタのコレクタに接続され、他端が前記スイッチング素子の低電位側端子に接続される検出抵抗である請求項に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  4. 前記スイッチング素子の前記高電位側端子における電圧に基づいて、短絡を検出する短絡検出回路(60)を備え、
    前記短絡検出回路は、前記第1のダイオードを介して前記スイッチング素子の前記高電位側端子に接続されている請求項1~3のうちいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動回路。
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