JP7375263B2 - 変速機ケースのオイル貯留構造 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機ケースのオイル貯留構造に関する。
車両の変速機ケースの内部には自動変速機作動油(ATF、以下、単に「オイル」という)が蓄えられており、オイルは変速機ケースに収容された変速機構を構成する部品の潤滑、冷却およびトルク伝達等に用いられる。
変速機ケースの下部には開口が設けられており、この開口を塞ぐようにオイルパンが取り付けられる。オイルパンによって、変速機構を構成する部品から落ちたオイルや、変速機ケースの内壁を伝って落ちてきたオイルを貯留するオイル溜まりが形成される。オイル溜まりには、オイル溜まりのオイルを濾過するためのストレーナが設置される。ストレーナの下部には吸入口が設けられており、オイルポンプを動作させることによって、吸入口からストレーナにオイルを吸い上げる。
特開2012-154298号公報
ストレーナの吸入口は、オイルパンの底壁部と、間隔を空けて対向するように配置されている。車両が縁石等に乗り上げた際に、オイルパンの底壁部が縁石に衝突して変形すると、ストレーナの吸入口に接触し、吸入口の開口面積を狭めてしまう可能性がある。
変速機ケースのオイル貯留構造において、オイルパンの底壁部が変形してストレーナの吸入口に接触することがあっても、吸入口の開口面積を確保することが求められる。
本発明に係る変速機ケースのオイル貯留構造は、
変速機ケースの下部開口を塞ぎ、前記変速機ケース内の下部の空間にオイル溜まりを形成するオイルパンと、
当該オイル溜まりにオイルの吸入口を位置させたストレーナと、を備え、
前記オイルの吸入口は、前記オイルパンの底壁部と間隔を空けて対向して設けられ、
前記オイルパンの底壁部には、前記吸入口側に突出する凸部が形成され、当該凸部は、前記底壁部側から見て、前記吸入口を横断する方向に形成されている。
本発明によれば、オイルパンの底壁部が縁石等に衝突して変形した場合、底壁部から吸入口側に突出する凸部が吸入口に接触して吸入口を上側に押し上げるため、吸入口は底壁部から離れる方向に変形する。これによって、吸入口と底壁部の間隔が確保され、吸入口がオイルを吸引する開口面積を確保することができる。
変速機ケースの内部構成を示す図である。 (a)は、ストレーナの側面図であり、(b)は、ストレーナの吸入口を下方から見た図である。 オイルパンを下方から見た斜視図である。 オイルパンを上方から見た図である。 オイルパンの対向部の拡大図である。 オイルパンの対向部とストレーナの吸入口の位置関係を説明する図である。 車両が縁石に乗り上げた状態を説明する図である。 縁石に衝突したオイルパンとストレーナの変形を説明する図である。 変形した吸入口を下方から見た図である。 比較例を示す図である。
図1は、変速機ケース1の内部の概要構成を示す図である。図1では、実施の形態の主要な構成部品以外の構成は、仮想線で模式的に示している。また、図1において、図面右側が車両の前方側であり、図面左側が車両の後方側である。
図1に示すように、変速機ケース1の上部には、プーリ等の変速機構を構成する部品(不図示)を収容する収容室2が形成され、変速機ケース1の下部には、コントロールバルブボディ3を収容するバルブ室4が形成される。バルブ室4の下部は開口しており、その下部開口41をオイルパン5が閉塞している。
変速機ケース1の内部には、収容室2に収容された部品の潤滑、冷却およびトルク伝達等に用いられるオイルOLが収容されている。
バルブ室4内には、バルブ室4の壁面とバルブ室4の下部開口41を塞ぐオイルパン5とによって、オイルOLを貯留するオイル溜まりOPが形成される。
コントロールバルブボディ3の下側には、オイルOLを濾過するストレーナ6が取り付けられ、上側にはオイルOLを吸引するオイルポンプ7が取り付けられている。
オイルポンプ7を動作させると、オイル溜まりOPからオイルOLが吸い上げられ、ストレーナ6で濾過されてオイルポンプ7に吸入される。オイルOLは、オイルポンプ7によって加圧されてコントロールバルブボディ3に供給される。コントロールバルブボディ3は、供給されたオイルOLを調圧し、不図示の油路を介して収容室2内部の変速機構に供給する。
バルブ室4の上端には、収容室2と連通する上部開口42が設けられている。変速機構に供給されたオイルOLは、変速機構から直接落下するか、収容室2の壁面を伝って、上部開口42から再びバルブ室4に戻り、オイル溜まりOPに貯留される。
コントロールバルブボディ3は、図示および詳細は省略するが、オイルポンプ7の吐出圧を所定圧に調圧するレギュレータバルブ(調圧弁)、オイルOLが通流する油路、オイルOLが通流する油路を切り換えるスプール、変速機構に作用するオイルOLの圧力を調整する調圧弁等を備える油圧制御回路が、内部に設けられている。
図2の(a)は、ストレーナ6の側面図であり、図2の(b)は、ストレーナ6の吸入口66を下方から見た図である。
図2の(a)に示すように、ストレーナ6は、アッパケース61とロアケース62から構成される。アッパケース61の下部とロアケース62の上部の外周縁にはそれぞれフランジ63、64が形成されており、アッパケース61とロアケース62は、それぞれのフランジ63、64が重ね合わされて接合されている。図示は省略するが、重ね合わせたフランジ63、64の部分には、オイルOLを濾過する不織布等のフィルタが挟み込まれている。
ロアケース62の下部には、オイルOLを吸い上げる吸入管65が設けられている。吸入管65は、ロアケース62から下方に突出して設けられており、吸入管65の先端には吸入口66が開口している。
アッパケース61の上部には、オイルOLの流出管67が設けられている。流出管67と吸入管65とは、車両前後方向においてオフセットして配置されている。流出管67はオイルポンプ7(図1参照)に接続しており、吸入口66から吸い上げられてストレーナ6の内部のフィルタ(不図示)で濾過されたオイルOLは、流出管67を通ってオイルポンプ7に供給される。
図2の(b)に示すように、吸入口66は、下方から見て角丸長方形状の開口であり、長辺66a側が直線状に延び、短辺66b側が半円状に湾曲している。吸入口66は、長辺66a側が車両の車幅方向に沿い、短辺66b側が車両の前後方向に沿うように配置されている。なお、吸入口66は、単なる長方形状としても良く、あるいは楕円等の長円形状としても良い。図2の(a)に示すように、吸入口66は、車両前方側の長辺66aから、車両後方側の長辺66aに向かって斜め上方に傾斜している。
図3は、オイルパン5を下方から見た斜視図である。
図4は、オイルパン5を上方から見た図である。
図5は、オイルパン5の対向部55の拡大図である。
図3に示すように、オイルパン5は、板状の底壁部51と、底壁部51の外周を取り囲む周壁部52とを備える。周壁部52は、下端側において底壁部51の外周に接続している。図3において、破線で囲んだ部分の断面図を示しているが、周壁部52の下端近傍には、周壁部52の壁面を内側に窪ませた窪み部53が形成されている。窪み部53は、周壁部52の全周にわたって形成されている。
周壁部52の上端側にはフランジ54が形成されている。このフランジ54は、図1に示すように、変速機ケース1の下部開口41との合わせ面となる。フランジ54はボルト等によって、変速機ケース1の下部開口41に取り付けられる。
オイルパン5が変速機ケース1に取り付けられた状態で、底壁部51の上面51aは、ストレーナ6の吸入口66と間隔を空けて対向する。上方から見た場合に、底壁部51の、吸入口66とオーバーラップしている部分を、以降、「対向部55」という。この対向部55は、吸入口66から離れる方向、すなわち下方に膨出している。これによって、底壁部51の上面51aによって形成されるオイル溜まりOPの底面は、対向部55において陥没して深くなっており、オイル溜まりOPが車両の動きで流動した場合でも、吸入口66がオイル溜まりOPに位置するように調整されている。
図4に示すように、対向部55は、吸入口66の形状に対応した角丸長方形状となっており、車幅方向に沿って直線状の長辺55aが配置され、車両の前後方向に沿って半円状に湾曲した短辺55bが配置されている。
なお、対向部55は、上方から見たときに吸入口66にオーバーラップする大きさであれば良く、例えば、吸入口66の開口面積より大きく形成しても良い。また、吸入口66と同様に、単なる対向部55は、単なる長方形状としても良く、あるいは楕円等の長円形状としても良い。
図5に示すように、対向部55には、対向部55の上面51a側の表面から突出する2つの凸部56が形成されている。凸部56はそれぞれ、車両前後方向に延び、対向部55の車両前方側の長辺55aから車両後方側の長辺55aにまたがって形成される。2つの凸部56は、対向部55の長辺方向中心Cを挟んだ両側に、それぞれ長辺方向中心Cから間隔を空けて形成されている。
凸部56はプレス成型により対向部55と一体的に形成しても良く、あるいは溶接等で対向部55の表面に盛り上げたビードとして形成しても良い。オイルパン5を変速機ケース1に取り付けた状態において、対向部55に形成された凸部56は、ストレーナ6の吸入口66と対向する。
図6は、オイルパン5の対向部55とストレーナ6の吸入口66の位置関係を説明する図である。図6は、オイルパン5を変速機ケース1に取り付けた状態で、ストレーナ6およびオイルパン5を上方から見た状態を示し、わかりやすいように、ストレーナ6はロアケース62のみを図示している。また、オイルパン5の対向部55を、仮想線で示している。前記したように、ストレーナ6の吸入口66は、オイルパン5の対向部55と、上方または下方から見たときにオーバーラップしており、図示の例では吸入口66の長辺方向中心Cは、対向部55の長辺方向中心Cと一致している。
図6に示すように、上方から見ると、対向部55に形成された凸部56は、吸入口66を横断するように配置されている。具体的には、凸部56は、吸入口66を短辺方向に横断して、吸入口66の対向する車両前方側の長辺66aと車両後方側の長辺66aのそれぞれに交差するように形成されている。また、2つの凸部56は、吸入口66の長辺方向中心Cを挟んだ両側に、それぞれ長辺方向中心Cから間隔を空けた位置において、吸入口66と対向している。
また、前記したように、対向部55は、底壁部51の上面51aから陥没して設けられているが、その対向部55において凸部56は吸入口66(図1参照)側に突出している。
以上説明した、ストレーナ6の吸入口66とオイルパン5の対向部55の構成は、車両が縁石等に乗り上げてオイルパン5に衝突し、オイルパン5が変形した際にも、吸入口66の開口面積を確保するように作用するものである。
図7は、車両が縁石Bに乗り上げた状態を説明する図である。
図7に示すように、車両が、例えば縁石Bに乗り上げた際に、車両の下部に設置されているオイルパン5の底壁部51が、縁石Bに衝突することがある。底壁部51において下方に膨出している対向部55は、特に縁石Bに接触しやすい。
図8の(a)~(c)は、縁石Bに衝突したオイルパン5とストレーナ6の変形を説明する図である。なお、図8は車両前方側から見た模式図であり、オイルパン5とストレーナ6の各部は簡略化し、かつ誇張して大きく図示している。
図8の(a)に示すように、オイルパン5の対向部55が縁石Bに接触すると、対向部55を上方に押し上げる力がかかる。ここで、車両の前方側から縁石Bに乗り上げた場合は、図7に示すように、対向部55を押し上げる力は、車両の前方から後方への斜め上方にかかることになる。
図8の(b)に示すように、対向部55が縁石Bに押し上げられると、間隔を空けて対向している吸入口66に近づくことになる。ここで、対向部55は凸部56が設けられており、オイルパン5の底壁部51から下方に膨出した対向部55において、凸部56は上方に突出している。そのため、対向部55が上方に押し上げられる吸入口66に近づくと、凸部56が吸入口66に接触する。
凸部56が吸入口66に接触すると、縁石Bから対向部55にかかった上方への力が、凸部56を介して吸入口66に伝達され、図8の(c)に示すように、吸入口66は上方に押し上げられるように変形する。凸部56は、吸入口66の長辺方向中心Cを挟んだ2箇所において吸入口66を押し上げる。そのため、吸入口66は、長辺方向中心C部を頂点とし、長辺方向両端側に向かって下方に傾斜し、全体として山形になるように変形する。このように、吸入口66は凸部56に押し上げられることによって、対向部55から離隔する方向に押し上げられるため、吸入口66と対向部55の間隔が維持される。
図9は、変形した吸入口66を下方から見た図である。図9の上側が車両前方側であり、下側が車両後方側であり、仮想線で吸入口66に接触した凸部56を示している。前記したように、縁石Bがオイルパン5の対向部55を押し上げる力は、車両の前方から後方への斜め上方にかかる(図7参照)。そのため、図9で白抜きの矢印で示すように、吸入口66も、凸部56によって車両の前方から後方に斜め上方に押し上げられて変形する。そのため、2つの凸部56に挟まれた長辺方向中心Cは、吸入口66が潰れるが、凸部56から長辺方向両端部にかけて、吸入口66は開口面積が拡がるように変形する。これによって、吸入口66の開口面積は変形しても確保される。
図10は、比較例のオイルパン5Aを示す図であり、凸部56と窪み部53を設けなかった場合を示す。
図10に示すように、対向部55Aに凸部56が設けられていない場合は、縁石Bによって上方に押し上げられた対向部55A全体が吸入口66に接触し、吸入口66全体が潰れるように変形してしまう可能性がある。さらに、吸入口66と対向部55Aの間隔も狭まり、オイルOLを吸入しにくくなってしまう可能性がある。
実施の形態では、図8の(c)に示したように、吸入口66は凸部56に押し上げられて変形するため、開口面積が確保され、かつ対向部55との間隔も確保される。
さらに、実施の形態では、オイルパン5の周壁部52の下端近傍に、窪み部53が設けられている。オイルパン5の底壁部51に縁石Bが衝突することで発生した変形は、底壁部51に接続する周壁部52にも伝達されるが、周壁部52の下端近傍に設けられた窪み部53が、変形を吸収するように作用する。
一方、図10の比較例では、変形が窪み部53で吸収されないため、周壁部52Aの上端まで伝達されやすい。オイルパン5Aの周壁部52Aの上端には、変速機ケース1の下部開口41(図1参照)との合わせ面となるフランジ54Aが形成されており、フランジ54Aが変形すると、下部開口41との合わせ面にずれが生じてしまう可能性がある。
実施の形態では、図8の(c)に示すように、底壁部51と周壁部52の上端の間に窪み部53を設けることによって、オイルパン5と変速機ケース1の合わせ面のずれを低減することができる。なお、底壁部51の対向部55に設けられた凸部56が吸入口66に接触することでも変形が吸収されるため、上端側のフランジ54の変形が低減される。
以上の通り、実施の形態の変速機ケース1のオイルOLの貯留構造は、
(1)変速機ケース1の下部開口41を塞ぎ、変速機ケース1内の下部の空間にオイル溜まりOPを形成するオイルパン5と、
当該オイル溜まりOPにオイルOLの吸入口66を位置させたストレーナ6と、を備える。
オイルOLの吸入口66は、オイルパン5の底壁部51と間隔を空けて対向して設けられる。
オイルパン5の底壁部51には、吸入口66側に突出する凸部56が形成され、当該凸部56は、底壁部51側から見て、吸入口66を横断する方向に形成されている。
オイルパン5の底壁部51とストレーナ6の吸入口66の間には間隔が設けられているが、オイルパン5が、例えば路面の縁石等に衝突した場合、底壁部51が変形してストレーナ6の吸入口66に接触し、吸入口66の開口面積を狭めてしまう可能性がある。
実施の形態では、オイルパン5の底壁部51に、吸入口66側に突出する凸部56を設け、さらにこの凸部56を、吸入口66を横断する方向に形成した。そのため、底壁部51が変形した場合、底壁部51から突出する凸部56が吸入口66に接触して吸入口66を上側に押し上げ、底壁部51から離れる方向に変形させる。これによって、吸入口66と底壁部51の間隔が確保され、吸入口66がオイルOLを吸引する開口面積を確保することができる。
(2)オイルパン5の底壁部51には、ストレーナ6の吸入口66と間隔を空けて対向し、吸入口66から離れる方向に膨出する対向部55が設けられる。凸部56は、対向部55に設けられている。
ストレーナ6のエア吸いを低減するために、車両の急発進や急加速等でバルブ室4内のオイルOLが流動しても、吸入口66をオイル溜まりOPに位置させることが求められている。そのため、オイルパン5の底壁部51の、ストレーナ6の吸入口66に対向する対向部55を外側に膨出させることで、吸入口66周りのオイル溜まりOPを深くさせている。対向部55を膨出させることで、対向部55は縁石等に接触しやすくなるが、この対向部55において吸入口66側に突出する凸部56を設けることで、変形時には凸部56がまず吸入口66に当たって吸入口66を押し上げるため、吸入口66と対向部55の間隔が確保されやすい。
(3)吸入口66は、長方形状であり、変速機ケース1が搭載された車両の車幅方向に沿って長辺66a側(長手側)が配置される。底壁部51の凸部56は、底壁部51側から見て、吸入口66の短辺66b方向(短手方向)を横断する方向に形成される。
凸部56は吸入口66に部分的に接触するため、吸入口66が凸部56と接触する部分において部分的に潰れても、吸入口66全体の開口面積が確保されやすい。さらに、凸部56が吸入口66を横断するように形成されることによって、吸入口66に均等に力がかかりやすく、吸入口66を適切に押し上げることができる。なお、吸入口66は長方形状に限られず、長円形状としても良い。
(4)底壁部51の凸部56は、底壁部51側から見て、吸入口66の長辺方向中心C(長手方向中心)を挟んだ両側に、それぞれ長辺方向中心Cから間隔を空けた位置に形成されている。
吸入口66の長辺方向中心Cを挟んで配置された凸部56が、吸入口66を、長辺方向中心Cを挟みこむように押し上げて変形させる。そのため、吸入口66の長辺方向中心Cは潰れやすくなるが、凸部56に接触する部分から両端側にかけては、開口面積が広がるように変形する。これによって、吸入口66の開口面積を確保しやすい。
(5)オイルパン5は、下端側において底壁部51に接続し、上端側において変速機ケース1の下部開口41に接続する周壁部52を備える。
底壁部51と、周壁部52の上端の間には、当該周壁部52の壁面を内側に窪ませた形成した窪み部53が設けられている。
オイルパン5の底壁部51に対する縁石等の衝突による変形が周壁部52の上端にまで至ると、変速機ケース1の下部開口41との接続部にずれが生じて、剛性が低下する可能性がある。底壁部51に接続する周壁部52の下端に窪み部53を設けることで、底壁部51の変形によって生じた応力が窪み部53に吸収されるため、上端側の変形を低減して下部開口41との接続のずれを抑え、剛性の低下を抑えることができる。
1 変速機ケース
2 収容室
3 コントロールバルブボディ
4 バルブ室
41 下部開口
42 上部開口
5 オイルパン
51 底壁部
51a 上面
52 周壁部
53 窪み部
54 フランジ
55 対向部
55a 長辺
55b 短辺
56 凸部
6 ストレーナ
61 アッパケース
62 ロアケース
63、64 フランジ
65 吸入管
66 吸入口
66a 長辺
66b 短辺
67 流出管
7 オイルポンプ
C 長辺方向中心
B 縁石
OL オイル
OP オイル溜まり

Claims (5)

  1. 変速機ケースの下部開口を塞ぎ、前記変速機ケース内の下部の空間にオイル溜まりを形成するオイルパンと、
    当該オイル溜まりにオイルの吸入口を位置させたストレーナと、を備え、
    前記オイルの吸入口は、前記オイルパンの底壁部と間隔を空けて対向して設けられ、
    前記オイルパンの底壁部には、前記吸入口側に突出する凸部が形成され、当該凸部は、前記底壁部側から見て、前記吸入口を横断する方向に形成されていることを特徴とする変速機ケースのオイル貯留構造。
  2. 前記オイルパンの底壁部には、前記ストレーナの吸入口と間隔を空けて対向し、前記吸入口から離れる方向に膨出する対向部が設けられ、前記凸部は、前記対向部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の変速機ケースのオイル貯留構造。
  3. 前記吸入口は、長方形状または長円形状であり、
    前記底壁部の前記凸部は、前記底壁部側から見て、前記吸入口の短手方向を横断するように配置されることを特徴とする請求項1または2記載の変速機ケースのオイル貯留構造。
  4. 前記底壁部の前記凸部は、前記底壁部側から見て、前記吸入口の長手方向中心を挟んだ両側に、それぞれ前記長手方向中心から間隔を空けた位置に形成されていることを特徴とする請求項3記載の変速機ケースのオイル貯留構造。
  5. 前記オイルパンは、下端側において前記底壁部に接続し、上端側において前記変速機ケースの下部開口に接続する周壁部を備え、
    前記底壁部と、前記周壁部の上端の間には、当該周壁部の壁面を内側に窪ませた形成した窪み部が設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の変速機ケースのオイル貯留構造。
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