JP7374447B2 - 破砕装置 - Google Patents

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本発明は、破砕装置に関し、より具体的には、被破砕物に振動を与えることによって、小型、省電力で簡単な機構でありながら被破砕物の詰まりを防止し、連続的な破砕処理が可能な破砕装置に関する。
ホタテ貝やカキ貝などの養殖においては、貝の内容物を取り出した後の貝殻の処理が必要となる。貝殻の処理方法として、運搬コストの観点から、養殖貝の加工現場で内容物を取り出した後の貝殻を破砕し、減容化した上で、廃棄物処理場まで運搬する方法が一般的である。
貝殻などの被破砕物を破砕する装置として、種々の形式の装置が提案されている。こうした装置として、例えば、回転刃式の破砕装置やハンマー式の破砕装置がある。回転刃式の破砕装置は、回転体に取り付けられた回転刃によって被破砕物を破砕し、刃の外周と固定刃や壁などとの隙間で破砕物のサイズを調整する装置である。ハンマー式の破砕装置は、回転方向に自在に可動する複数のハンマーを回転体に配列し、これらのハンマーの動作で被破砕物を破砕する装置である。回転式破砕装置もハンマー式破砕装置も、回転体が1つの一軸式と、2つの回転体が平行に配置された二軸式とが存在する。
一軸回転刃式の破砕装置の例として、例えば、特許文献1や特許文献2の装置を、また二軸回転刃式の破砕装置の例として、例えば、特許文献3の装置を、挙げることができる。一軸ハンマー式の破砕装置の例として、例えば、特許文献4の装置を挙げることができる。貝殻破砕装置は、漁業者が個人で購入して使用する場合が多いため、小型、省電力及び低価格であることが望ましい。この点を考慮すると、二軸式の破砕装置やハンマー式の破砕装置は、小型化、省電力化が難しく、価格も高いため、貝殻破砕装置としては好ましくない。
一軸回転式の破砕装置であれば、小型化は可能であるが、被破砕物が回転刃の上方で組み合わさることによって詰まり、回転刃まで到達しない現象(ブリッジ)が生じ、連続的な破砕処理を実施できないおそれがある。ブリッジ現象を防止するためには、回転体を大きくした大型の破砕装置、二軸式の破砕装置、強制的に被破砕物を送り込む機構を有する破砕装置、例えば特許文献5において提案されるようなホッパー装置を有する破砕装置などが必要である。したがって、従来の破砕装置の考え方では、破砕物が詰まることなく連続的な稼働が可能であるとともに、小型、省電力及び低価格の破砕装置を実現することは難しい。特に、表面に付着物が多く、表面が平滑ではないために流動性が低い貝殻が被破砕物である場合には、複数の貝殻が装置内で組み合わさって詰まることが多いため、このブリッジ現象は特に問題となる。
また、貝殻の破砕においては、被破砕物は、貝殻と、例えば死貝、出荷できない小型の貝、海藻、雑貝類との混合物であり、水分を含んでいるため破砕物はペースト状となり、乾燥するとコンクリート程度の硬さの塊となる。従来の回転刃式の破砕装置では、ペースト状となって乾燥した破砕物が刃と刃の間や刃と壁の間に詰まるため、連続的な破砕の実施が難しい。ハンマー式の破砕装置の場合は、ペースト状の破砕物によってハンマーが固定されることがあり、破砕物の大きさにばらつきが生じることがある。
特開平9-57138号公報 特開2004-174380号公報 特開平10-180129号公報 特開2004-277709号公報 特開2001-180789号公報
本発明は、水分を含む被破砕物であっても詰まることなく概ね一定のサイズに連続的に破砕することができる小型、省電力かつ簡単な機構の破砕装置を提供することを課題とする。
本発明は、被破砕物を破砕するための破砕装置を提供する。破砕装置は、同一の回転軸上に配列され、1つ又は複数の刃を各々が有する複数の回転刃と、1つ又は複数の刃に対応する大きさの複数のスリットを有する被破砕物保持部とを備える。被破砕物保持部は、複数の回転刃の回転時に1つ又は複数の刃の各々が複数のスリットの対応する各々を通る位置関係で、複数の回転刃に隣接して配置される。さらに、被破砕物保持部は、被破砕物に対して振動を与えるように動作することが可能である。
被破砕物保持部の少なくとも一部は、1つ又は複数の刃が被破砕物を押し付ける力が及ぼされたときに複数の回転刃から離れる方向に移動し、押し付ける力が解除されたときに元の位置に戻るように動作することによって、被破砕物に振動を与えることができる。被破砕物保持部の少なくとも一部の動作は、当該少なくとも一部が複数の回転刃から離れる方向に移動したときに当該少なくとも一部に対して元の位置への復元力を及ぼすバネ機構によって行われることが好ましい。
被破砕物保持部は、複数の回転刃に近接する位置において回転軸と概ね平行な方向に延びる端部と、該端部を含み、該端部から遠ざかるにつれて複数の回転刃との間隔が次第に大きくなるように延びる傾斜面とを有する板状体であり、複数のスリットは、板状体の端部に沿って配列されていることが好ましい。
1つ又は複数の刃の各々と複数のスリットの各々とは、1つ又は複数の刃がスリットの内辺の直近を通過する位置関係で配置されていることが好ましい。このような位置関係で配置されていることによって、1つ又は複数の刃が複数のスリット内を通るときに1つ又は複数の刃に付着した異物をスリットの内辺によって除去することができる。
複数の回転刃は、回転軸に平行な方向にみたときに、それぞれの回転刃の1つ又は複数の刃が隣接する回転刃の1つ又は複数の刃との間で、互いに円周方向にずれた位置関係になるように配列されていることが好ましい。複数の回転刃がこのように配列されることにより、被破砕物保持部の振動も連続的に引き起こされるため、常に被破砕物が振動するとともに、複数の回転刃の各々に同時に高い負荷がかからないようにすることができる。また、1つ又は複数の刃は、破砕物を引っ掛けて回転することができるように、刃の先端部が回転方向に向かって突出するように形成されていることが好ましい。
本発明の破砕装置によれば、表面に多くの付着物があり、表面平滑性が低く、水分を含んでいるため破砕されたときにペースト状となって装置に固着しやすい被破砕物(例えば、貝殻などの水産系廃棄物)であっても、連続的に破砕することができる。この装置は、簡単な機構を用いて実現することができる小型、省電力かつ安価な装置でありながら、従来の小型装置では問題となっていた被破砕物のブリッジ現象を防止するとともに、特別な機構を採用することなく刃物のクリーニングが可能である。
本発明の一実施形態による破砕装置の概略図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 回転刃及び可動スリット板の部分の概略的な拡大図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)はスリット板が押し込まれた状態を示す側面図である。 回転刃及び可動スリット板の部分の拡大斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態による破砕装置1を示す。図1(a)は破砕装置1の上面図であり、図1(b)は正面図であり、図1(c)は右側面図である。破砕装置1は、好ましくは車輪が取り付けられた架台2と、架台2の上に配置されたモータ3と、同じく架台2の上に配置された破砕部10とを備える。モータ3はモータ収容ケース4に収容され、破砕部10は破砕部収容ケース5に収容されていることが好ましい。破砕部10の上方には、被破砕物としての貝殻S1を投入するためのホッパー6が配置されることが好ましい。
なお、破砕装置1の構成を分かり易くするために、図1(a)及び図1(b)においては、モータ収容ケース4を点線で表し、内部のモータ3が見えるように描かれている。同様に、図1(b)においては、破砕部収容ケース5を点線で表し、内部の破砕部10が見えるように描かれている。さらに、図1(a)においては、ホッパー6を点線で表し、ホッパー6に隠れて見えない部分が見えるように描かれている。
モータ3と破砕部10とは、モータ3の回転軸3aに取り付けられたチェーンホイール3bと、破砕部10の回転体20の回転軸21に取り付けられたチェーンホイール25とにかけられたチェーン7によって、連結されている。したがって、モータ3の動力は、チェーン7を介して回転体20に伝達され、回転体20を回転させることができる。回転軸21の両端部は、破砕部収容ケース5の外部において架台2に取り付けられた支持部8に支持されている。破砕装置1の側方には、可動スリット板31の動作を制御するための3つのバネ機構34が設けられている。
図2は、破砕部10の詳細を示す。図2(a)は破砕部10の上面図である。図2(b)及び図2(c)は、破砕部10の側面図を示すとともに、破砕部10において貝殻S1が破砕されるときの装置の動作を示している。破砕部10は、概ね水平に配置された回転体20と、回転体20の側方に隣接して配置された受部12と、回転体20を挟んで受部12とは反対側に配置された被破砕物保持部30とを有する。受部12は、ホッパー6に投入され落下してきた貝殻S1を受けて、回転体20の方に向かわせるようにするための板状部材であり、破砕部収容ケース5の内面に取り付けられ、上面は傾斜面となっていることが好ましい
回転体20は、回転軸21と円筒形状の胴部22とを有する。胴部22は、チェーンホイール25が取り付けられた回転軸21が中心を通り、回転軸21の周りに回転する。回転体20は、回転軸21を共通の回転中心とする複数の回転刃23を有し、複数の回転刃23は、胴部22の側面において回転軸21の長さ方向に並べて取り付けられている。回転刃23の数は、限定されるものではなく、破砕装置1の処理能力や貝殻S1の種類等によって適宜決めることができるが、隣接する回転刃23の間は、貝殻S1が入り込んでも詰まることがないような適度な間隔が設けられていることが好ましい。
複数の回転刃23の各々は、円周上に1つ又は複数の刃24を有する。各々の回転体23の刃24の数は、限定されるものではなく、破砕装置1の処理能力や貝殻S1の種類等によって適宜決めることができるが、複数の刃24を設ける場合には、刃24と刃24の間は、破砕物S2が詰まることがない程度の間隔が設けられていることが好ましい。
図3は、回転刃の部分を拡大して示す斜視図である。刃24は、先端24bが、回転刃23の回転方向(図2(b)及び図2(c)に示される矢印Cの方向)に向かって突出するように形成された向刃であることが好ましい。刃24の先端24bを向刃となるように形成することによって、回転刃23が先端24bで貝殻S1を引っかけて回転するため、被破砕物S1の迅速で効果的な破砕が可能となる。また、刃24は、回転方向Cの前縁部分、すなわち回転時に被破砕物に当たって被破砕物を破砕する部分が、前方から後方に向かってテーパー状に加工されていることが好ましい。このように加工されていることによって、モータ3として低出力のモータを用いることができ、回転刃23を低速で回転させることができるため、破砕物の飛散を防止することができる。
また、図3に示されるように、回転軸21に平行な方向にみたときに、それぞれの回転刃23の刃24が、隣接する回転刃23の刃24との間で、互いに円周方向にずれた位置関係になるように、複数の回転刃23が配列されていることが好ましい。すなわち、複数の回転刃23の各々は、回転刃23のそれぞれの刃24の先端24bを結んだ線が、回転軸21の長さ方向に対して螺旋を描くように、胴部22に取り付けられていることが好ましい。このように回転刃23を配列することによって、それぞれの回転刃23の刃24が、後述されるスリット23を通過するタイミングがずれるため、破砕時にそれぞれの回転刃23に同時に負荷がかからないようになっている。
被破砕物保持部30は、図2に示されるように、横断面が略ヘの字形状の可動スリット板31とすることができる。可動スリット板31は、回転軸21に平行な長辺を持つ長方形状の水平部31aと、その長辺に連続する略長方形状の傾斜部31bとを有する。傾斜部31bは、水平部31aに連続する側とは反対側に、回転軸21に平行な方向に延びる端部31cを含む。端部31cは、回転体20に近接して配置され、傾斜部31bは、端部31cから遠ざかるにつれて回転刃32との間隔が次第に大きくなるように傾斜している。
端部31cには、長辺方向に沿って配列された複数のスリット32が設けられている。複数のスリット32内には、回転刃23の回転時に回転刃23の刃24が通るようになっている。スリット32の各々の大きさ(すなわち幅及び深さ)は、刃24の大きさ(すなわち厚み及び基部から先端までの長さ)に対応するように定められる。好ましくは、スリット32の各々の大きさは、回転刃23の回転時に刃24の側面24aがスリット32の内側辺32aの直近を通過し、先端24bがスリット32の内奥辺32bの直近を通過するように定められており、刃24がスリット32に入っているときの刃24とスリット32の内辺との間の間隔は、数mm程度である。このように刃24の大きさとスリット32の大きさとを対応させ、さらに刃24とスリット32との間の間隔を狭くすることによって、刃24がスリット32を通るときに、回転刃24に付着した異物をスリット32の内側辺32a及び内奥辺32bによって削ぎ落とすように除去することができる。
スリット32の間のスリット間部31dは、隣接する2つの回転刃32の間に位置する。スリット間部31dの端部31c(すなわち、傾斜部31bの端部)は、回転体20の胴部22の側面の直近に配置されることが好ましい。このように端部31cが配置されることによって、回転体20の胴部22に付着した異物をスリット間部31dの端部31cによって削ぎ落とすように除去することができる。
ここで、破砕部10の基本的な動作を説明する。ホッパー6から投入された貝殻S1は、案内板9、受部12、回転体20及び可動スリット板30の上に落下する。案内板9に落下した貝殻S1は、傾斜に沿って下方に移動する。受部12の上に落下した貝殻S1は、傾斜に沿って回転刃23の方向に移動し、回転刃23の刃24によって可動スリット板31の方向に送られる。回転体20の上に落下した貝殻S1は、回転刃23の刃24によって可動スリット板31の方向に送られる。
回転体20と、可動スリット板31の傾斜部31bとの間には、谷状の空間が形成されており、受部12の方向から搬送されてきた貝殻S1は、この谷に保持される。保持されている貝殻S1のうち、可動スリット板31の複数のスリット32の位置にある貝殻S1は、回転する回転刃23の刃24と傾斜部31bとの間に挟まれ、さらに移動する刃24によって押しつぶされ、破砕される。破砕された貝殻のうち、スリット32を通過することができるサイズになった貝殻S2は、スリット32から下方に落下する。破砕されていない貝殻S1と谷状の空間に残った貝殻は、回転刃23の次の刃24で同様に破砕され、スリット32を通過できるサイズになったときに、スリット32から下方に落下する。このようにして、可動スリット板31に保持された貝殻S1は徐々に破砕されて下方に落下し、破砕物S2となる。
破砕装置1は、バネ機構34をさらに有する。バネ機構34は、移動した可動スリット板31の位置を元の位置に戻す復元力を可動スリット板31に及ぼすためのものであり、シャフト34aと、バネ34bと、バネ押さえ34cと、ナット34dとを有する。図1及び図2に示されるように、バネ34bの上端は破砕部収容ケース5の下向きの外面に接し、バネ34bの下端はバネ押さえ34cに接する。シャフト34aは、バネ34bの内空間に通されており、破砕部収容ケース5に設けられた孔(図示せず)を貫通し、上端は、可動スリット板31の水平部31aに設けられた孔31eに挿入され、可動スリット板31に固定されている。バネ押さえ34cは、シャフト34aの下端に螺合されたナット34dによって止められている。図2においては、バネ機構34の数は3つであるが、これに限定されるものではなく、可動スリット板31に与える復元力の大きさに応じてバネ機構34の数を変えることができる。
バネ機構34によって、可動スリット板31は、回転刃23の方向から加えられた力の有無に応じて回転刃23から離れた位置と元の位置との間を往復移動するように動作することが可能である。可動スリット板31は、その傾斜部31bの上面に力が加わると、その力の大きさがバネ機構34のバネ34bを圧縮させるために必要な力より大きい場合には、破砕部収容ケース5の縁部5aを支点として、傾斜部31bが図2(b)の矢印Aの方向に移動し、図2(c)に示される状態となる。このとき、バネ機構34のバネ34bは、破砕部収容ケース5とバネ押さえ34cとによって挟まれ、圧縮されている。傾斜部31bに加わった力が解除されると、バネ34bの復元力によって可動スリット板31の水平部31aが引っ張られ、傾斜部31bは図2(c)の矢印Bの方向に移動して元の位置(すなわち、水平部34aの下面が破砕部収容ケース5の内面に接する位置)に戻る。
可動スリット板31は上述のように動作することによって振動し、その振動が回転刃23及び可動スリット板31の上方に堆積した被破砕物に伝わるため、従来の装置において被破砕物が回転刃の上方で組み合わさることによって回転刃まで到達しない現象、いわゆるブリッジ現象を防止することができる。また、図3に示されるように隣接する回転刃23の刃24が互いに円周方向にずれた位置関係になるように配置されている場合には、傾斜部31bに連続して力が加わるため可動スリット板31が連続的に振動し、その振動によって被破砕物が常に振動するので、ブリッジ現象をより効果的に防止することができる。さらに、例えば万が一破砕できない物がホッパー6から投入された場合でも、その物が回転刃と可動スリット板31とに挟まれたときに可動スリット板31を逃がすことができるため、破砕装置1の破損を防止することができる。
1 破砕装置
10 破砕部
12 受部
20 回転体
21 回転軸
22 胴部
23 回転刃
24 刃
24a 刃の側面
24b 刃の先端
25 チェーンホイール
30 被破砕物保持部
31 可動スリット板
31a 水平部
31b 傾斜部
31c 端部
31d スリット間部
31e シャフト孔
32 スリット
32a スリット内側辺
32b スリット内奥辺
34 バネ機構
34a シャフト
34b バネ
34c バネ押さえ
34d ナット
2 架台
3 モータ
3a 回転軸
3b チェーンホイール
4 モータ収容ケース
5 破砕部収納ケース
6 ホッパー
7 チェーン
8 軸受
9 案内板
S1 貝殻(被破砕物)
S2 破砕された貝殻(破砕物)

Claims (4)

  1. 被破砕物である貝殻を破砕するための破砕装置であって、
    同一の回転軸上に配列され、1つ又は複数の刃を各々が有する、複数の回転刃と、
    前記1つ又は複数の刃に対応する大きさの複数のスリットを有し、前記複数の回転刃の回転時に前記1つ又は複数の刃の各々が前記複数のスリットの対応する各々を通る位置関係で前記複数の回転刃に隣接して配置される、被破砕物保持部と
    を備え、
    前記被破砕物保持部は、前記複数の回転刃に近接する位置において前記回転軸と概ね平行な方向に延びる端部と、該端部を含み、該端部から遠ざかるにつれて前記複数の回転刃との間隔が次第に大きくなるように延びる傾斜面とを有する板状体であり、
    前記複数のスリットは、前記板状体の前記端部に沿って配列されており、
    前記板状体の少なくとも一部は、貝殻の破砕時に、前記1つ又は複数の刃が貝殻を前記傾斜面に押し付ける力が及ぼされたときに前記板状体を収納するケースの縁部を支点として前記複数の回転刃から離れる方向に移動し、前記複数の回転刃から離れる方向に移動したときに前記少なくとも一部に対して元の位置への復元力を及ぼすバネ機構の復元力により元の位置に戻るように動作することによって振動するように構成された、
    破砕装置。
  2. 前記1つ又は複数の刃の各々と前記複数のスリットの各々とは、前記1つ又は複数の刃が前記複数のスリット内を通るときに前記1つ又は複数の刃に付着した異物を前記スリットの内辺によって除去することができるように、前記1つ又は複数の刃が前記スリットの前記内辺の直近を通過する位置関係で配置された
    請求項1に記載の破砕装置。
  3. 前記複数の回転刃は、回転軸に平行な方向にみたときに、それぞれの回転刃の前記1つ又は複数の刃が隣接する回転刃の前記1つ又は複数の刃との間で、互いに円周方向にずれた位置関係になるように配列されており、
    それにより、前記板状体の少なくとも一部が連続的に振動する、
    請求項1又は請求項2に記載の破砕装置。
  4. 前記1つ又は複数の刃は、刃の先端部が回転方向に向かって突出するように形成された
    請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の破砕装置。

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