JP2004033831A - せん断型の塵処理装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】各回転刃11に形成した各鈎形刃14が引っ掛けるゴミを、受け刃15との間で押し切りせん断して粉砕するが、前記受け刃15を多数列に固定する揺動フレーム50を、ピン51を介してチャンバー10に枢支すると共に、前記揺動フレーム50にボルト52を介し連結する付属アーム53の解放端に、ピン54を介してバネ受け55を連結する一方、機台フレーム56にピン57を介して支持するシリンダ58と、前記バネ受け55との間にコイルスプリング59を介設してクッション機構60を構成する。コイルスプリン59の張力は、各受け刃15を間材16の周面に圧接し、鈎形刃14と受け刃15とによる塵のせん断力を生み出すもので、塵負荷に対して緩衝作用がある。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塵類を回転式の板刃で小さくせん断し、その容積を減少して処理する装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えばフアミリーレストランや、高速自動車道に付属する食堂などでは、紙コップやプラステイック製のトレイのような塵が、客席側だけでなく、厨房側からも排出されるが、これらの塵は、その容積総量から換算する廃棄料金で業者が引き取るシステムになっているため、一般に大型店では前記塵の容積をより小さくするために、同塵を小さくせん断する減容機という機器を設備している。
【0003】
図2は、本発明の減容機の断面であるが、当該図には一部公知の部分をも示しているので、該図から従来機器の問題点を説明する。
【0004】
すなわち、上下開口型のチヤンバー10の内部に配置する回転刃11を、前記チャンバーの対向壁間に架設支持する軸12に固定し、前記軸12を、前記チャンバー10の外に配置するモータによって駆動し、回転刃11を通常、実線矢13の方向に回転する一方、前記回転刃11の周縁に等間隔に形成する鈎形刃14に対し、台刃15を対向させ構成している。
【0005】
前記の回転刃を平面で示す図3は、ここに表す7枚の回転刃11と、その各回転刃の間にそれぞれ設けた円形の間材16とを、セットボルト17で締付けて一体化したもので、軸12でもって各回転刃11及び各間材16が一体的に回転するとき、並列配置した各受け刃15に対し各間材16の周面がスライドすることになり、各回転刃11に形成した各鈎形刃14が引っ掛ける塵を、受け刃15との間でせん断して粉砕するのである。つまり図2において鈎形刃14が引っ掛けた塵を台刃15の抵抗で押し切るのである。
【0006】
ところが飲食店においては、前記の塵の中にしばしば金属性のスプーン、或いはホーク等が混入することがあり、このような金属製品は前記せん断力に対する大きな抵抗になるため、モータトルクが設定値を越えると軸12を逆転26するようになっており、かかる回転刃11の正逆転を所定時間の繰り返し、金属製品による負荷が排除されないときはモータを強制停止する手段が採られる。従って、前記のような金属製品を噛み込んだとき、能率が落ちるという問題が付き纏う欠点がある。
【0007】
【その解決手段】
そこで本発明は、せん断処理能率を上げるために、上下開口型のチャンバー対向壁間に架設支持する軸に、周面に鈎形刃を備える多数の回転刃を並列状に固定する一方、前記各回転刃の間に臨むように受け刃を配置し、前記軸に連結するモータ動力で駆動する回転刃周縁の鈎形刃と、前記受け刃との間で被処理物をせん断する減容機であって、前記各受け刃を固定した揺動フレームを、ピンを介して前記チャンバーに枢支すると共に、前記揺動フレームの解放端をクッシヨン機構と連結し、前記鈎形刃及び受け刃に加わる負荷を、前記クッション機構により緩衝する装置であり、塵は鈎形刃と受け刃とによりせん断し、また金属スプーンの細い柄の部分は折り曲げて通過させる場合もあり得るが、より高負荷の塵を鈎形刃と受け刃との間に噛むと、クッション機構の緩衝により、揺動フレームに固定した受け刃はピンを軸に回転刃から離れ、前記の高負荷の塵を下側に通過させて塵の停滞を防止するのである。
【0008】
また本発明は、モータの動力で回転するプロペラに近接スイッチを配置し、前記近接スイッチから発するパルス信号をコントローラに入力すると共に、同パルス信号から前記モータに加わる負荷値を計算し、同負荷値の増大に応じて前記モータを反転する装置を備え持ち、例えば切断しにくい繊維質の固まり等により、鈎形刃と受け刃との間の負荷が一定値にまで上がると、回転刃は正逆転を繰り返して前記負荷物の解きほぐし作用を行なう。
【0009】
さらに各鈎形刃の方向が反対方向に、交互に向くように各回転刃を配列する一方、受け刃に対し第2受け刃を対称方向から配置するので、回転刃の逆転運動を利用して、第2の受け刃との間でも塵をせん断することができる。
【0010】
チャンバー下側の開口面に、開閉自在な蓋板を気密状態に配置するので、前記チャンバーに貯える液で洗浄を行なう事が可能になり、従来のように排水しながらの洗浄に比べ、経済的且つ能率的で、より衛生的である。
【0011】
【発明の実施形態】
装置全体を示す図5は、4脚型フレーム20の上に、既に説明したチャンバー10を載置し、該チャンバー10の側面に固定するモータ67の軸12に、既に説明した多数の回転刃11を固定して構成するものであり、前記チャンバー10の上部開口部に設置するホッパー21は、取っ手22を備える蓋板23を、ピン24を軸に開閉自在に設置しており、前記ホッパー21を通してチヤンバー10に投入する塵は、各回転刃11により粉砕され且つ、チャンバー10の下側開口部の下に配置するバック25内に、自動的に収納されるような構造らなっている。
【0012】
図2及び図3における構成要素ついては既に部分的に説明したので、図1においては未説明の要素について説明する。すなわち受け刃15を多数列に固定する揺動フレーム50を、ピン51を介してチャンバー10に枢支すると共に、前記揺動フレーム50にボルト52を介し連結する付属アーム53の解放端に、ピン54を介してバネ受け座55を連結する一方、脚フレーム20にピン57を介して支持するシリンダ58と、前記バネ受け座55との間にコイルスプリング59を介設してクッション機構60を構成する。
【0013】
コイルスプリン59の張力は、各受け刃15を間材16の周面に圧接し、鈎形刃14と受け刃15とによる塵のせん断力を生み出すもので、塵負荷に対して緩衝作用がある。
【0014】
図4における6枚羽のプロペラ61は、既に説明した回転刃の動力軸、つまりモータの軸と連係する補助軸62により回転し、一方近接スイッチ63は、前記各ペラ61の動きをキヤッチした信号を変換機64でパルス信号に変換してコントローラ65に入力すると共に、回路66を介しモータ67にフイードバックするもので、前記の回路66は、塵負荷によりモータ67の回転数が設定値よりも低下するとモータ67により図2の回転は刃11を正逆転するのである。なおプロペラ61は必ずしも羽型のものを指すものとは限らず、例えば円盤に形成する等間隔の凹凸をセンサー63で検知し、パルスピッチが広がるとモータ67の負荷が増大したものと演算することができるから、特許請求の範囲におけるプロペラ及び近接スイツチは、前記要件を含む機構のもの、と定義する。
【0015】
図2に仮想線14Aで示すように、正常方向の鈎形刃14を備える回転刃11の間に、逆方向の鈎形刃14Aを備える回転刃を介設する一方、軸70を介してチャンバー10に支持する多数列の第2受け刃71を、各回転刃11の間隙に介設するので、モータ軸12の逆転時、塵は逆向きの鈎形刃14Aと第2の受け刃71とでせん断でき、能率がアップする。
【0016】
モータに連係する軸12とチェン75を介し連結する軸76は、複数本の平行な棒材77を備え、上部の開口部から投入される塵を前記棒材77は攪拌して解きほぐす。
【0017】
一方、下側開口部にはピン80に支持した蓋材81を備え、同蓋材他端にはフック錠82を備え、内面に設けたゴム製のパッキング83は同蓋材81をチャンバー10の開口部を気密に封鎖し、また前記蓋材81に形成した排水口84に開閉コック85を設置する。チャンバー10内に水を満たして洗浄し、汚水を前記コック85を解放して排出する作業の繰り返しで、チャンバー10の清潔性を維持可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の部分的断面図
【図2】装置の部分的断面図
【図3】回転刃の部分的平面図
【図4】コントロール装置の説明図
【図5】全体の説明図
【符号の説明】
10…チャンバー
11…回転刃
12…モータ軸
14…鈎形刃
15…受け刃
16…間材
20…脚フレーム
21…ホッパー
25…バック
50…揺動フレーム
55…バネ受け座
59…コイルスプリング
60…緩衝機構
61…プロペラ
63…近接スイッチ
65…コントローラ
67…モータ
71…第2受け刃
81…蓋板
83…パッキグ
Claims (5)
- 上下開口型のチャンバー対向壁間に架設支持する軸に、周面に鈎形刃を備える多数の回転刃を並列状に固定する一方、前記各回転刃の間隙にそれぞれ臨むように受け刃を並列配置し、前記軸に連結するモータ動力で駆動する回転刃周縁の鈎形刃と、前記受け刃との間で被処理物をせん断する減容機であって、前記各受け刃を固定した揺動フレームを、ピンを介して前記チャンバーに枢支すると共に、前記揺動フレームの解放端をクッシヨン機構と連結し、前記鈎形刃及び受け刃に加わる負荷を、前記クッション機構により緩衝する装置。
- モータの動力で回転するプロペラに近接スイッチを配置し、前記近接スイッチから発するパルス信号をコントローラに入力すると共に、同パルス信号のピッチから前記モータに加わる負荷値を計算し、同負荷値の増大に応じて前記モータを反転する請求項1に記載の装置。
- 各鈎形刃の方向が反対方向にも向くように、各回転刃を向きを交互に配列する一方、受け刃に対し第2受け刃を対称方向から配置した請求項2に記載の装置。
- チャンバー下側の開口面に、開閉自在な蓋板を気密状態に配置する請求項1〜3それぞれに記載の装置。
- 蓋板に開閉コックを配備する請求項4に記載の装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002191544A JP2004033831A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | せん断型の塵処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002191544A patent/JP2004033831A/ja active Pending
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