JP7373101B2 - 患者プロファイル情報システム、患者プロファイル情報システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

患者プロファイル情報システム、患者プロファイル情報システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、医療における患者プロファイルに関する情報システムに係り、特に歯科における患者情報を収集・管理する患者プロファイル情報システムに関する。
「患者情報」は、医療提供の各場面(救急医療、外来診療、入院診療、医療継続、在宅医療、難病診療など)において必須となる情報であり、氏名・性別・生年月日等の個人を特定する半永久的にほぼ固定的な患者基本情報を含む。「患者プロファイル情報」は、患者の現在の病状の要約と現在の健康状態に繋がる背景の情報である。医療においては、患者情報・患者プロファイル情報の収集・管理は必須となる重要な課題である。
近年、健康維持・向上における口腔保健分野の重要性が高まっており、歯科医療が生活習慣病の重症化の予防・抑制、介護予防、周術期医療、終末期医療に必須と位置付けられている。
しかしながら、「患者プロファイル情報」には、口腔保健分野の情報が乏しく、超高齢少子の時代にマッチした情報体系となっていない。(但し、以下では原則として口腔保健分野の情報も含めた情報として「患者プロファイル情報」を用いる。)
口腔保健分野の情報は、地域包括ケアの重要な基礎情報の一つとして、円滑な医療連携・多職種連携の実現に寄与することが期待されている。地域全体が患者プロファイル情報を活用し、増え続ける高齢者をケアするためにも重要な情報である。
全世代の患者の「健口(けんこう)・健康情報を経時的に記録」し、患者のプロファイルとして利用することが、歯科医療分野のみならず、医療全般に求められており、本発明を確信するにいたった。
特開2010-237834号公報 特開2014-209287号公報
患者のライフサイクルに沿って、継続的に口と歯に関する保険・医療・介護・福祉を提供し、地域に密着した幾つかの役割をはたす「かかりつけの歯科医」が存在している。
「かかりつけの歯科医」に求められる機能および役割として、
1)必要な初期歯科医療および継続的歯科医療
2)患者相談・保健指導・予防活動
3)必要に応じた専門機関への紹介(医科・歯科・病診・診診連携)
4)病院・施設等における入院・入所中患者に対する歯科治療・口腔機能管理
5)障害者・要介護者・高齢者に対する歯科医療・口腔機能管理
6)歯科訪問診察・介護サービス
7)他職種とのチーム医療連携
8)地域の実情に応じた地域包括ケアへの対応
などが考えられる。
「かかりつけ歯科医」に加え、継続した患者情報の管理や地域連携をさらに強化することで、ライフステージに応じた必要な安全・安心な歯科医療を提供できる。
歯・口腔の健康と全身の健康との関連を示す様々なエビデンスが明らかになっている。生涯を通じた歯科検診の充実、入院患者や要介護者に対する口腔管理の推進など歯科保健医療の充実を必要としている。
日本は、2035年には、団塊ジュニアが65歳以上になり、全人口の30%を超えると厚生労働省が報告している。子供からお年寄り、また患者や住民、医療従事者まで、すべての人が安心していきいきと活躍し続けられるように様々な暮らし方・働き方・生き方に対応できる20年先を見据えた保健医療システムが必要となる。
歯科の特徴として、(1)男女の区別なく、乳幼児から高齢者に至る全世代(医療的ケア児、障害者含む)に対し、継続的に医療を提供する。(2)「歯と口腔領域」は、健康的な生活を維持するために「食べる(栄養の摂取)」を支える部位と、「感情表現や対人印象」を司る部位を対象にしていることが挙げられる。
厚生労働省の推定で、2013年時点の認知症高齢者は462万人と言われている。団塊の世代が80歳を超え始める2025年から10数年間は、認知症患者が大幅に増加する。
歯科と認知症との関連が解明されてきた。歯周病(慢性炎症)により、脳内炎症を惹起しアルツハイマー病の病態を増悪し、認知症をきたすことが明らかになってきている。
また、抜歯(歯牙欠損)による咀嚼機能低下が海馬神経脱落をまねき、認知症へつながることもわかってきた。さらに、歯周病が認知症につながることもわかってきた(注)。歯周病やそれに引き続く歯の喪失が脳卒中に影響している可能性があるとされ、歯周病患者では1.48倍に脳卒中発症リスクが上昇することが示されている。
(注)道川 誠、外5名、「歯科と認知症~歯科医師の認知症対応力向上にむけて~」、第1版、メディア株式会社、2015年12月17日、p.27
さらに、高齢者が急増する中、一人暮らしの高齢者も増加しており、老々介護に加え、単身高齢者の増加は、「実質的に通院できない高齢者」が増える可能性を示唆している。
歯を健康に保つことは、人の健康に結びつくだけでなく、人が歯によって食物を砕き、口腔で消化して、腸等による栄養分の吸収につなげることを支えている。このため、歯は人の営みの重要な部分である。さらに、口腔は、人の消化器官の始まる部分である。このため、口腔を健康に保つことは、例えば、歯周病を予防し、その重症化を予防し、かつ正しく咀嚼することにより認知症の防止にも繋がり、その意味からも口腔衛生は、非常に重要である。
老人介護などを考えると、例えば誤嚥性肺炎の多くは、唾液に含まれる歯周病菌が誤って肺に達し、肺炎、心臓疾患を引き起こすと言われている。この他にも、歯周病と脳梗塞等、全身の疾患との関連が明らかになってきている。このため、医療、介護に対しても歯科情報は重要な情報である。
歯のケアが、医療ケアからセルフケアへの一連の流れを作り、それを定着させることが重要になってくる。
患者プロファイルは、一度に完結するものではなく、例えば歯科医院において、患者の受付から会計までの一連の業務において収集し、さらに、診断などを重ねることで逐次収集し累積することが必要になる。また、様々な医療現場において収集している患者情報を患者プロファイルとして連携し相互に利用することが重要になってくる。
薬同士の飲み合わせが問題とされているが、患者の記憶だけに頼った問診票などへの回答では、必ずしも正しく回答できているわけではない。服用中の薬と食品との間でも同様の問題を含有している。患者の思い違いなど間違いがあっても、現在のところ訂正する手段がない。また、問題が起きても、すべて個人の責任として処理されている。
生活の質(QOL)の向上、生産性の向上、医療費の抑制に向けて、企業の経営者と保険者が一体となって健康経営を推進していくことが求められている。「疾患からはじまる医療」という対症療法的医療の前提に立ち、医療機関が患者を社会復帰させるという従来型医療スキームに加え、健康的な生活を維持できるよう国民自身も自発的に健康管理を行い、医療機関がそれを支援していく「国民が真に求める健康生活の維持・発展を推進する」新しい医療スキームが必要になってくる。
医科において高齢化社会への対応と新しい医療スキーム構築のために、健康情報・医療情報の連携を前提とした統一フォーマットの検討やシステム化が進行している。しかし、医科と歯科の医療連携をはじめ「歯科の役割・意義」が考慮されていないという実情がある。
歯科医療に対して、高齢者の口腔ケアのみならず、食支援や栄養摂取、さらには口腔リハビリ分野での新しい医療サービスが期待されている。
例えば特許文献1に記載の技術において、例えば医療施設の医療従事者が患者の診察情報を紹介先の医療施設が必要とするときに、紹介元の電子カルテ装置から入力された紹介対象の患者情報及び、紹介状情報を、データ管理サーバを介して、紹介先の電子カルテ装置で取得できる医療連携システムとしてすでに公開されている。
例えば特許文献2に記載の技術において、例えば携帯端末、医療機関システム、及び職種が相違する多職種機関システムに接続され、入力されたケア情報を含む患者記録情報を、自動的に配信する。すべての機関に送信完了した後は、システム側に記録を残さない患者ケア情報自動配信システムとしてすでに公開されている。
例えば、医院内に散在している医療情報や身体情報を累積し、その時々につなぎ合わせるなどして、途中経過も含めて、患者情報を共有できるシステムの技術思想は開示されていない。
例えば、歯科をも含めた患者の現在の病状の要約と現在の健康状態に繋がる背景の要約を、地域全体で利用する技術的思想は開示されていない。
例えば、医師による診察・治療と歯科による診察・治療との間には、共通する言語が存在せず、他の医療機関や多職種機関や患者に理解でき難い医療言語も多く、域医療連携の達成に危惧がある。
本願はこうした問題点を解決するために企図したものであり、患者情報を活用した総合的な医療連携システムに関する技術的思想を提供することにある。
このように上記課題を解決するため、本願は患者の病状の要約と健康状態につながる背景の要約を記憶するとともに、患者情報の管理と分析を行い、少なくとも最新の情報の表示を行うシステムである。
即ち、本発明に係る患者プロファイル情報システムにおいては、少なくともサーバ及びデータベースを備えてなる患者プロファイル情報システムにおいて、上記サーバによって分析を行う患者情報に係る第1の情報を入力する第1の入力手段と、上記入力された第1の情報を上記サーバと上記データベースとによって、上記データベース上に第1の記憶として格納する第1の格納手段と、上記入力された第1の情報のうちの少なくとも最新の情報を表示する第1の表示手段と、上記サーバによって、上記第1の情報により特定される患者情報の分析に関する第2の情報を入力する第2の入力手段と、上記入力された第2の情報を上記サーバと上記データベースとによって、上記データベース上に第2の記憶として格納する第2の格納手段と、上記第2の情報を表示する第2の表示手段と、上記第2の情報に基づいて少なくとも最新の情報が得られるように処理する処理手段と、上記第1の情報を共有する共有手段と、を備えた。
本システムは、第1の入力手段としての受付機、歯科用端末装置、医科用端末装置、介護者用端末装置、もしくは患者/家族用端末装置からの患者、症状、処置、経過状況に関する情報を常時全てサーバ及びデータベースが常時第1の格納手段に格納し、第1の表示手段で患者の症状、投与薬剤、手術方法、経過状況等を表示し、患者についての情報の分析(最適な薬剤、手術方法等)に関する第2の情報を第2の入力手段に入力し、第2の格納手段に格納し、歯科用端末装置、医科用端末装置、介護者用端末装置、もしくは患者/家族用端末装置からの要求が有った場合に、必要な情報を取捨選択し、その都度、利用者の属性(歯科医師、医科医師、介護関係者、患者/家族)や装置の種類やサイズに合わせて表示させるようにするものである。
また、本願は上記構成に加え、上記第1の入力手段、第1の格納手段、及び第1の表示手段と、上記第2の入力手段、第2の格納手段、第2の表示手段、処理手段、及び共有手段とは、ネットワーク手段で接続され、常時最新の情報が得られるようになっていることが好ましい。
また、本願は上記構成に加え、上記制御手段は、医院内に散在している医療情報や身体情報を累積し、その時々につなぎ合わせたり、途中経過も含めて、患者情報を共有したりするようにした。
また、本願は上記構成に加え、上記制御手段は、歯科をも含めた患者の現在の病状の要約と現在の健康状態に繋がる背景の要約を、地域全体で利用するようにした。
また、本願は上記構成に加え、上記制御手段は、歯科医師による診察・治療と、歯科医師以外の医師による診察・治療との間に共通する専門用語もしくは図表が存在しない場合には、分かりやすい表現もしくは図表に変換する変換手段を備えた。
また、本願は上記構成に加え、上記制御手段は、患者プロファイルの閲覧、予約、問診、及び自動受付認証が可能な患者用携帯通信手段、歯科用通信手段、医科用通信手段、及び介護者用通信手段と接続でき、前記患者用携帯通信手段、歯科用通信手段、医科用通信手段、及び介護者用通信手段の特性に合わせて配信するようにした。
また、本願は上記構成に加え、上記制御手段は、上記患者の乳幼児期、学童・思春期、青年期、壮年期、及び高齢期のうち、接続された端末の要求に最適化した情報を表示し、それ以外の情報をグレーアウト表示もしくは非表示とするようにした。
また、本願は、少なくともサーバ及びデータベースを備えてなる患者プロファイル情報システムの制御方法において、上記サーバによって分析を行う患者情報に係る第1の情報を入力し、上記入力された第1の情報を上記サーバと上記データベースとによって、上記データベース上に第1の記憶として格納し、上記第1の情報を表示し、上記サーバによって、上記第1の情報により特定される患者情報の分析に関する第2の情報を入力し、上記入力された第2の情報を上記サーバと上記データベースとによって、上記データベース上に第2の記憶として格納し、上記第2の情報を表示し、上記第2の情報に基づいて処理し、上記第1の情報を共有する。
また、本願は少なくともサーバ及びデータベースを備えてなる患者プロファイル情報システムのコンピュータに上記サーバによって分析を行う患者情報に係る第1の情報を入力する第1の入力手順、上記入力された第1の情報を上記サーバと上記データベースとによって、上記データベース上に第1の記憶として格納する第1の格納手順、上記第1の情報を表示する第1の表示手順、上記サーバによって、上記第1の情報により特定される患者情報の分析に関する第2の情報を入力する第2の入力手順、上記入力された第2の情報を上記サーバと上記データベースとによって、上記データベース上に第2の記憶として格納する第2の格納手順、上記第2の情報を表示する第2の表示手順、上記第2の情報に基づいて処理する処理手順、上記第1の情報を共有する共有手順、を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムである。
また、本願は上記構成に加え、上記プログラムを記録した記録媒体である。
本発明の一実施形態において、診察等を重ねることで逐次収集した患者情報を累積し、途中経過を例えばログとして残し、つなぎわせることで一生涯の記録として利用できるようになる。例えば医療・介護関係者の共通プラットフォームとして利用でき、幼児から高齢者までが、予防医療の実現と精確な医療を受ける地域包括ケアが実現できる。
本発明の一実施形態において、例えば、患者が医師に端末から気軽に医療相談ができるインターネットなどを使ったシステムで、患者プロファイルの確実な情報を使うことで、より的確な回答が可能になる。
深層学習を含むAI(artificial intelligence:人工知能)を含む深層学習機能を応用し、AIが問診し、AIが簡易医療面接することにより、問診票のナビゲート機能が実現できる。
本願の一実施形態に係る患者プロファイル情報システムの構成概要を示す機能ブロック図である。 図1に示した患者プロファイル情報システムにおける管理システム20のハードウェアブロック図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムにおける分析システム30のハードウェアブロック図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムのソフトウェアブロック図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムの動作を示すフローチャートの一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる患者情報分析管理データテーブルの一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムにおける歯科患者プロファイルの説明図である。 図1に示した患者プロファイル情報システムにおける訪問先と歯科医院内との情報の授受関係を示す説明図である。 図1に示した患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの診療録入力時にサイドバーが表示された場合を示す図である。 図1に示した患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの診療録入力時にサイドバーが表示されない場合を示す図である。 図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる受付・患者一覧画面の表示例を示す図である。 図1に示した患者プロファイル情報システムにおける歯科患者プロファイルの情報の紐付けについての説明図である。 図1に示した患者プロファイル情報システムの模式図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムの模式図の一例である。 患者プロファイルの一例である。 図12Cに示した患者プロファイルの一部である。 図1に示した患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの他の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムの他の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムの他の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムの他の一例である。 医療連携モード時の医療関係者用の携帯端末の待機画面の一例である。 医療連携モード時の医療関係者用の携帯端末の待機画面の一例のシンボルマークの拡大図である。 患者用の携帯端末に患者プロファイル(患者用)をダウンロード(またはクラウドアプリケーションを表示)した場合の待機画面の一例である。 図17Aに示した携帯端末の操作後の画面の一例である。 図17Aに示した携帯端末を操作中の患者の一例である。 図17Cに示した携帯端末の一画面である。 図17Aに示した携帯端末の操作中の画面の他の一例である。 図17Aに示した携帯端末の操作中の画面の他の一例である。 図17Aに示した携帯端末の操作中の画面の他の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる自動ナビゲーション接続した場合の画面の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる自動ナビゲーションのフローチャートの一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる通信機能付きタブレットのモニターの画面の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる通信機能付きタブレットのモニターの画面の他の一例と、病院受付で表示する画面の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの受付・患者一覧画面の一例である。 aは図1に示した患者プロファイル情報システムにおける治療経過について示す図であり、bは患者が撮影した画像への手書きメモが記録されることを示す図の一例であり、cは携帯端末のモニター画面の一例であり、dは携帯端末に保存している写真画像の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの口腔状態入力画面の他の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる歯科スタッフ用モニターと患者説明用モニターを設置した診療室の一例である。 歯科スタッフ(歯科医師)が図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる専用ヘッドセットを装着した状態を示す図である。 診療内容を患者と一緒に確認している状態を示す図である。 患者のデータを中心とした製品群と関係性を示す図である。 患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムと連携する完全統合型ERPシステムと、コンポーネント型ERPと、業務ソフト型とを示す図である。 電子カルテシステムと、電子カルテシステム内の情報を統計グラフで示す機能の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの口腔状態入力画面と、サイドバーで患者プロファイルシステムのAI機能を表示している一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システムにおけるAIと患者との関係を示す図である。
本願の一実施形態として、それぞれの医療機関にて記入された問診票や医療情報等ならびに患者自身が入力した生活情報等からなり、一生涯分の患者情報を管理する患者プロファイル情報システムの技術的思想に関する。
患者プロファイル情報システムは、常時あらゆる情報を紐づけて、統合し、各端末に合わせて情報を配信する医療情報ポータルの役割を担うシステムである。
<機能ブロック>
以下、図面を参照して、本願を実施するための形態について説明する。図1は、本願の一実施形態に係る患者プロファイル情報システムの構成概要を示す機能ブロック図である。本発明の一実施形態に係る患者プロファイル情報システムは、ネットワーク10を介して管理システム20と、分析システム30とが結び付いて構成される。その他、必要に応じて、例えば地域の他医院や薬局などを含む関連医療機関システム202等とネットワーク10を介して接続し、必要に応じて、管理システム20をいわゆるクラウドコンピューティングにより構成することが好ましい。また、例えば、管理システム20から分析システム30に対し、必要とされるソフトウェア等をインストールしてもよい。
<ハードウェアブロック1>
次に、図2に従って管理システム20の詳細を説明する。図2は、図1に示した患者プロファイル情報システムにおける管理システム20のハードウェアブロック図の一例である。図2に示すように、管理システム20は、管理システム側データベース21、管理システム側サーバ22、管理システム側出力装置23、管理システム側入力装置24、及び管理システム側インターフェース26を備えて構成されている。管理システム側サーバ22は、プロセッサ等により患者情報の管理に関するデータの処理を行い、管理システム側データベース21は管理及び患者情報等のデータを記憶する。管理システム側出力装置23は、ディスプレイやプリンタ等を備えて構成され、必要に応じて各種情報を出力し表示する。管理システム側入力装置24は、キーボード、バーコードリーダ、及びスキャナ等を備えて構成され、必要に応じて情報の入力を行うが、情報の入力を可能とするすべての装置を含むものとする。なお、管理システム20は最終的に患者プロファイル情報システムとしての業務遂行が可能であれば、単独でも複数のシステムから構成されていてもよい。
<ハードウェアブロック2>
次に、図3に従って分析システム30の詳細を説明する。図3は、図1に示した患者プロファイル情報システムにおける分析システム30のハードウェアブロック図の一例である。図3に示すように、分析システム30は、分析システム側メモリ(データベースとも称す)31、分析システム側プロセッサ32、分析システム側出力装置33、分析システム側入力装置34、及び分析システム側インターフェース36を備えて構成されている。分析システム側プロセッサ32は、例えば管理システム20から送られる情報等を処理し、分析システム側出力装置33に情報を表示する。分析システム側出力装置33は、ディスプレイ、及びプリンタ等を備えて構成され、必要に応じて各種情報を出力し表示する。また、分析システム側入力装置34は、キーボード、バーコードリーダ、及びスキャナ等を備えて構成され、必要に応じて情報の入力を行うが、情報の入力を可能にするすべての装置を含むものとする。分析システム側入力装置34は、必要に応じてキーボード等から入力処理を行って、例えば分析システム側出力装置33に表示し、常時分析システム側入力装置34から入力された情報等を、インターフェース36を介して管理システム20に送信する。管理システム20では送信された情報に従って、患者情報の管理処理を行い、さらなる情報を必要とする場合には、分析システム30から、さらなる情報入力が行われるものとする。このように分析システム30を操作して、患者情報の分析処理を行う。
<ソフトウェアブロック>
図4は、図1に示した患者プロファイル情報システムのソフトウェアブロック図の一例である。
図4に示すように、患者プロファイル情報システムは、第1の入力手段301、第1の格納手段302、第1の表示手段303、第1の制御手段304、第1の通信手段305、処理手段306、共有手段307、及び変換手段308とを備えて構成され管理システム20と、第2の入力手段401、第2の格納手段402、第2の表示手段403、第2の制御手段404、及び第2の通信手段405を備えて構成される分析システム30と、を有する。
管理システム20と分析システム30とはネットワーク手段100により接続され、ネットワーク手段100は患者用携帯通信手段500に接続可能である。管理システム20は医院内、地域連携への接続も可能である。
第1の入力手段301は、管理システム側サーバ22(図2参照)によって管理を行う患者情報に係る第1の情報を入力する手段であり、例えば図2に示した管理システム側入力装置24によって実現される。
第1の格納手段302は、入力された第1の情報を管理システム側サーバ22と管理システム側データベース21(図2参照)とによって、管理システム側データベース21上に第1の記憶として格納する手段であり、例えば管理システム側データベース21によって実現される。
第1の表示手段303は、第1の情報を表示する手段であり、例えば図2に示した出力装置24によって実現される。
第1の制御手段304は、管理システム20を統括制御する手段であり、例えば管理システム側サーバ22によって実現される。
第1の通信手段305は、他の機器との間で情報の授受を行う手段であり、例えば管理システム側インターフェース26によって実現される。
処理手段306は、第2の情報に基づいて処理する手段であり、例えば管理システム側サーバ22によって実現される。
共有手段307は、第1の情報を共有する手段であり、例えば管理システム側サーバ22によって実現される。
変換手段308は、歯科医師以外の医師による診察・治療と、歯科医師による診察・治療との間に共通する言語が存在せず、他の医療機関や多職種機関や患者に理解でき難い医療言語を分かりやすい表現にする手段であり、例えば管理システム側サーバ22によって実現される。
第2の入力手段401は、管理システム側サーバ22によって、第1の情報により特定される患者情報の分析に関する第2の情報を入力する手段であり、例えば図3に示した分析システム側入力装置34によって実現される。
第2の格納手段402は、入力された第2の情報をサーバとデータベースとによって、データベース上に第2の記憶として格納する手段であり、例えば図3に示した分析システム側メモリ31によって実現される。
第2の表示手段403は、第2の情報を表示する手段であり、例えば図3に示した分析システム側出力装置33によって実現される。
第2の制御手段404は、分析システム30を統括制御する手段であり、例えば図3に示した分析システム側メモリ31及び分析システム側プロセッサ32によって実現される。
<動作>
図5は、図1に示した患者プロファイル情報システムの動作を示すフローチャートの一例である。
動作の主体は、管理システム20のサーバ22である。
サーバ22は、第1の情報が入力されたか否かを判断し(ステップS10)、入力されるまで待機し(ステップS10/NO)、入力された場合(ステップS10/YES)、第1の情報を第1の記憶として格納する(ステップS11)。
サーバ22は、第1の情報を表示し(ステップS12)、第1の情報により特定される患者情報を分析するための処理方法に関する第2の情報を入力する(ステップS13)。
サーバ22は、第2の情報を第2の記憶として格納し(ステップS14)、第2の情報を表示する(ステップS15)。
サーバ22は、第2の情報に基づいて処理し(ステップS16)、第1の情報を共有する(ステップS17)。
尚、管理システム側サーバ22は、医院内外に散在している医療情報や身体情報を累積し、その時々につなぎ合わせたり、途中経過も含めて、患者情報を共有したりするようにしてもよく、歯科医師による診察・治療と、歯科医師以外の医師による診察・治療との間に共通する専門用語もしくは図表が存在しない場合には、分かりやすい表現もしくは図表に変換する変換手段を備えてもよい。
以上、本発明の一実施形態の概要、構成、及び動作を示した。なお、管理システム20及び分析システム30以外の各システムにおいても、プロセッサ、メモリ等(図示せず)を有する場合には、管理システム20および分析システム30と同様に、必要に応じて各種情報処理を行うものとする。次に、本発明の詳細および動作について説明する。
<詳細説明>
まず、患者情報を分析して分類する一連の処理を管理するための情報を格納する患者情報分析管理データテーブル40について、図6に従って説明する。
図6は、図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる患者情報分析管理データテーブルの一例である。
患者プロファイル分析管理データテーブル40は、情報分析の対象となる分析管理コード等を格納する分析管理コード欄41、管理内容を格納するデータテーブル管理欄42、氏名、生年月日、性別、現住所など歯科と医科で共通に管理、分析する基本情報1欄4301、かかりつけ医、かかりつけ薬局、介護施設、ケアマネージャーなど歯科と医科と地域連携で共通に管理、分析する基本情報2欄4302、歯科の既往歴、問診などからの歯科的要望、現在の口腔内情報(画像を含む)など主に歯科で管理、分析する患者プロファイル1欄4203、アレルギー、感染症、障害、全身疾患、常用薬、服中薬剤など歯科と医科で共通に管理、分析する患者プロファイル2欄4304、歯磨き、喫煙、睡眠時間、飲酒、排泄等歯科と医科とも共通に管理、分析する生活・習慣情報にかかわる患者プロファイル3欄4305、歯科と医科とも共通に管理、分析する高齢者、障害者情報にかかわる患者プロファイル4欄4306、歯科と医科とも共通に管理、分析する、家族との同居、家族の病歴などの患者プロファイル4欄4307、・・・等を備える。
さらにデータテーブル管理欄42は、項目欄421、内容欄422、区分欄423、・・・等を、さらに備えて構成される。なお、患者プロファイル分析管理データテーブル40は、例えば分析システム側メモリ31に格納されたプログラムに従って分析システム側プロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、分析システム側出力装置33のディスプレイに表示する患者情報分析設定画面(図示せず)に従って、例えば分析システム30の分析システム側入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、分析システム側メモリ31に格納されたプログラムに従い、分析システム側プロセッサ32により、分析システム側メモリ31上に格納するものとする。
また、患者情報分析設定画面(図示せず)は、患者プロファイル分析管理データテーブル40と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、グルーピングしてフィルタリングを施して患者プロファイル分析管理データテーブル40の内容に従った、医師や歯科医師が知りたい患者プロファイル分析管理データテーブル表示画面(図示せず)を、例えば分析システム30の分析システム側出力装置33、管理システム20の管理システム側出力装置23に表示するようにしてもよい。
なお、患者プロファイル分析管理データテーブル40は、管理システム20側で入力し、分析システム側メモリ31に格納してもよい。また、分析システム30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、管理システム20側に送信してもよく、管理システム20側で入力、格納した情報を、分析システム30側に送信してもよい。
次に、図6に従って、患者プロファイル分析管理データテーブル40の各欄へ、情報を格納する手順について説明する。例えば、歯科医院における患者情報分析を行う場合、分析ごとに患者プロファイル分析管理データテーブル40を作成することとして、医療機関コードが1234567で、かかりつけ歯科医院が変更になった場合の医療機関コード修正回数が001で、患者IDが1234567890の患者情報分析を行った日付が2017年10月1日であれば、例えば「患者プロファイル分析管理テーブル 分析管理コード 患者プロファイルID:1234567-001-1234567890 日付:2017.10.01」という情報を格納する。
次に、データテーブル管理欄42の項目欄421には例えば「項目」という情報を、内容欄422には例えば「内容」という情報を、区分欄423には、「区分」という情報をそれぞれ格納する。氏名、生年月日、性別、現住所など歯科と医科で共通に管理、分析する基本情報1欄4301には、例えば医科だけに情報修正、閲覧が認められる家庭内での役割、尊厳死希望の有無、臓器提供希望の有無、宗教、国籍なども含むことができる。その場合に、共通に管理できる情報には、区分欄423に、例えば、ASを格納し、医科だけに情報修正、閲覧など管理が認められる患者情報は、区分欄423に、例えばISを格納し、歯科だけに修正、閲覧など管理が認められる患者情報は、区分欄423に、例えばSSを格納して識別する。
なお、上記説明では、画像分析管理データテーブル40の各欄の格納情報として、例えば数字による文字コードを格納しているが、例えば独自に設定したコード等の情報であっても、あるいは、文字コード列に、独自に設定したコード等の情報をさらに付加したものであってもよい。
<歯科患者プロファイルの説明>
図7は、図1に示した患者プロファイル情報システムにおける歯科患者プロファイルシステムの説明図である。
患者プロファイル情報システムは、予防医療・介護予防及びQOL向上実現のため、精確な医療を受けるため、歯科患者プロファイルが患者の一生涯の健康状態を記録することで、医療・介護関係者の共通プラットフォームとして、乳幼児から高齢者まで全ての「健康状態把握・ログ記録」と「地域包括ケア」を実現する。
ネットワークに病院の受付機、歯科医師用の端末、医科医師用の端末、介護者用の端末、及び患者/家族用の端末が接続されると、クラウドコンピュータに接続されることが好ましい。ネットワーク接続時に端末の利用者の属性(歯科医師、医科医師、介護関係者、患者/家族)、装置の種類や特性(サイズ、解像度)に合わせて表示内容が変わるようになっている。
尚、データセンターの管理システム側サーバを中心として、歯科医院にて最新の電子カルテシステムが端末にインストールされ、病院にて病院用(医師・看護師・リハビリテーション担当者等用)の最新の患者プロファイルが端末にダウンロードされ、自宅・介護施設にて介護関係者(ケアマネージャー等)用の患者プロファイルが端末にダウンロードされ、訪問歯科診療用の通信機能付きタブレットに患者プロファイルがダウンロードされ、患者/家族用の端末に患者プロファイルがダウンロードされる。(または、クラウドサービスとして提供される)
自宅・介護施設用にて最新の患者プロファイルを患者側の携帯端末に常時ダウンロードすることにより、Web予約やWeb問診が可能となる。介護関係者用の携帯端末に患者プロファイルをダウンロードすることにより、Web予約や訪問歯科診療、口腔内画像閲覧・登録等医療連携機能を実現することができる。訪問歯科診療用通信機能付きタブレットを用いることで、データセンターへのアクセスが可能であれば最新の患者プロファイル等にアクセスが可能となる。
院外では携帯端末にネットワーク接続することでデータセンターにある最新の情報にアクセスが可能である。また、歯科患者プロファイルの閲覧・編集をはじめ、電子カルテのサイドバーの機能を使用できる。
管理システム側サーバ22が来院や診断日の情報を収集して、病院の患者プロファイル情報システムに接続された各機器に必要なデータとして常時配信する。病院(医師・看護師・リハビリテーション担当等)用患者プロファイルのソフトウェアの機器へのダウンロードにより、来院・訪問歯科診療日の確認が可能となり、口腔内画像閲覧・登録等医療連携機能の実現が図れる。
歯科、医科、介護、薬剤師、消防署の救急車要員に係る関係者すべてに分かりやすくなる。本システムは、接続された端末の利用者の属性(歯科医師、医科医師、介護関係者、患者/家族)、端末の種類や特性(サイズ、解像度)に合わせ、翻訳して表示するものである。例えばAIや統計的手法等により歯科の専門用語(例えば、義歯)を他職種の用語(例えば、入れ歯)もしくは図表に自動的に置き換えられる。
歯科医院では、「生涯の医療」、「生活の医療」を司る歯科医院が積極的に歯科患者プロファイルを作成することで、健常者、障碍者、要介護者を問わず、歯科医院が健康ステーション的な役割を果たすことができる。歯科医院内でWi-Fi(登録商標)接続することでスマートフォン画面(もしくはタブレット画面)とカルテのサイドバーの基本構成が同一のため、カルテの操作指示もスマートフォンや通信機能付きタブレットを介して行うことができる。院内データとデータセンターのデータはほぼリアルタイムで同期する。クラウド利用が可能な医療機関は院内にデータ保管しないことも可能である。歯科患者プロファイルをもとに患者の傾向把握と未来予測を行う(AI)。尚、未来予測とは、現状のまま何もしないと患者がどのような症状を迎えるか、どの治療方法を選択するとどこまで症状が改善するか、今後予想される医療技術によりどこまで症状が改善されるかについての予測である。歯科疾患のみならず、生活習慣病、認知症等さまざまな病気の予防、介護予防、QOL向上に役立てられる。コグニティブ(認知)としては、AIとの対話は、スマートフォンを通して医療関係者用モニターにも反映される。歯科医院内では、スマートフォンや通信機能付きタブレットを身に着けるようになっている。また、チェアサイドでの会計、すなわち歯科医師への直接会計も可能である。
ここで、チェアサイドとは、医師が座るチェアのそば、すなわち、診療室(もしくは診療室)の中を意味する。
患者用の携帯端末に歯科患者プロファイルをダウンロードすることで、Web予約、Web問診、自動受付認証も可能となる。管理システム側サーバ22が来院や診断日の情報を収集して、病院のプロファイル情報システムに接続された各機器に必要なデータとして配信する。すなわち、AIや統計的手法等により用語や専門用語(例えば、FD)は、わかりやすい表現(総入れ歯)もしくは図表に自動で置き換えられる。
<訪問先と歯科医院内>
図8は、図1に示した患者プロファイル情報システムにおける訪問先と歯科医院内との情報の授受関係を示す説明図である。
データセンターに訪問先、歯科医院、及び患者用携帯端末が接続されており、情報の伝達が可能である。データセンターは、診療所(歯科)、病院、診療所(医科)、調剤薬局、検査会社、在宅、検診センター、消防署、及び介護施設と接続されており、データ集約・参照・更新を行うことが可能である。
院内の電子カルテシステムはデータセンターを介して患者情報を連携可能であり電子カルテシステムはサイドバー部分の歯科患者プロファイルは内蔵ブラウザで呼び出しが可能である。電子カルテシステムは訪問歯科本部管理システムに対しボタン操作で呼び出しが可能である。患者用の携帯端末は歯科の患者プロファイル情報システムに接続することでWeb予約及びWeb問診が可能である。
訪問先では通信機能付きタブレットや携帯端末に訪問歯科ナビアプリをインストールしておくことでデータセンターを介して患者情報を連携することが可能である。
<患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの表示例1>
図9Aは図1に示した患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムに用いられる診療録入力のモニターにサイドバーが表示された場合を示す図であり、図9Bは電子カルテシステムに用いられる診療録入力のモニターにサイドバーが表示されない場合を示す図である。
電子カルテシステムは、診療録入力等のモニターの画面表示のうちの最上部の「歯科プロファイル」のボタンをクリックすることにより図9Aのように上部に重ねて歯科プロファイルを表示することができる。
<患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの表示例2>
図10は、図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる受付・患者一覧画面の他の表示例を示す図である。
図10に示すようにモニターの第1のタスクバー(この場合最上段)には、例えば、受付・会計、カルテ入力、訪問診療、電子レセプト、設定、受付情報変更、患者取消、診療室機、問診、最小化ボタン、縮小化(最大化)ボタン、閉じるボタンが表示されている。
モニターの中段の一部(この場合左端)に表示される「歯科プロファイル」には患者の歯科としての初診日、氏名、フリガナ、生年月日、年齢、性別と共に、主訴、義歯、歯の状態、歯周病、口腔の状態、摂食・嚥下(えんげ:飲み込み状態)、患者の全身状態としての全身疾患、服用中薬剤、異常値、FIM、手段的日常生活動作能力検査、障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度、及び認知症高齢者の日常生活自立度が表示される。
ここで、主訴には、歯が痛い、歯茎が腫れている、義歯を新しく作りたい、口腔ケアを希望する、が含まれる。義歯にはFD(上顎、下顎)、装着状態良好、時々使用、清掃状態、要改善、義歯調整が必要、が含まれる。歯の状態には、ブラッシング:1日99回、歯石沈着+、プラーク-、動揺あり、が含まれる。歯周病は中度が示されている。口腔の状態には歯肉炎症、出血、歯肉発赤、びらん・潰瘍、咬合異常、口臭、食物残渣、舌苔(ぜったい)、口腔乾燥、軟組織疾患、が含まれる。摂食・嚥下には、咀嚼機能異常、摂食・嚥下異常、むせ、発音機能異常、歯磨き(×)、義歯着脱(×)、うがい(△)、自発性(△)、習慣性(〇)、有効性(△)、が含まれる。
全身疾患には、脳血管障害、高血圧症、虚血性心疾患、心不全、その他の心疾患、糖尿病、認知症、誤嚥性肺炎等が含まれる。服用中薬剤には、アモキサンカプセル25mgが示されている。異常値としては、体温、血圧、SpO2(動脈血酸素飽和度)、心電図が含まれる。
FIMとは、Functional Independence Measureの略であり、機能的自立度評価法としてのADL評価法の一例である。特に介護負担度の評価が可能であり、ADL評価法の中でも、信頼性と妥当性があり、リハビリテーションの分野で幅広く活用されている。
手段的日常生活動作能力検査には、手段的ADL、知的ADL、社会的ADLが含まれる。
ここで、ADL(Activities of daily living)とは、日常生活活動度であり、人が生活を送るために行う活動の能力のことである。手段的ADLとは高次のADLであり、買い物、食事の準備、服薬管理、金銭管理、交通機関を使っての外出などのより複雑で多くの労作が求められる活動を意味する。基本的ADLとは移動、階段昇降、入浴、トイレの使用、食事、着衣、排泄などの基本的な日常生活活動度を示す。
モニターの中段の残りの部分には予約状況、待合室状況、診療室状況、及び会計待ち状況が一覧表示される。予約状況としては、例えば、予約時間順に患者番号、氏名、注意事項、来院予定時間、本日残数、及び本日予約数が表示される。待合室状況としては、例えば、患者番号、氏名、注意事項、及び待ち時間が表示される。診療室状況としては、例えば、入室時間順に患者番号、氏名、チェア、及び担当者名が表示される。会計待ち状況としては、例えば、患者番号、氏名、会計注意事項、及び待ち時間が表示される。
モニターの第2のタスクバー(この場合最下段)には、例えば、保存せず閉じる、HELP、メニュー、新規患者登録、患者情報参照・修正、お会計、予約、予約欄に戻す、診療室に進める、3列表示、表示更新、ログアウト、及び保存して終了の各ボタンが表示されている。
<歯科患者プロファイル:情報の紐付け>
図11は、図1に示した患者プロファイル情報システムにおける歯科患者プロファイルの情報の紐付けについての説明図である。
図11に示すように、医院内で、医療情報が散在している場合、それらの情報を集約し、医療関係者・患者本人に分かりやすいように編集し、情報の収集・詳細情報へのアクセスを効率化する(医療情報ポータル)、システム的な勧告としては、いわば「医療情報キュレーション」であり、歯科の患者プロファイル情報システムに全情報を入力する必要はない。
歯科患者プロファイル情報システムは、精確な歯科医療を実現するため、少なくともAIを利用したディープラーニングによる「患者の現状(状態)把握」と「未来予測」とを行うシステムであり、ディープラーニングの情報元データベースは、医療情報の集約、すなわち歯科患者プロファイルを含む。なお、AIの他、機械学習やフィードバック制御を用いてもよい。
歯科患者プロファイル情報システムは、あらゆる情報を紐づけて、統合し、医療情報ポータルの役割を担うシステムである。
クラウドサーバにて、同意した医院、患者の情報のみ判断分析を検討し、複数の医院の情報によるディープラーニングと分析を行う。これにより傾向把握、未来予測が可能となる。
図11に示すようにクラウドサーバから患者用の携帯端末に、患者が管理・登録するプロファイル情報や画像情報を送ることができる。患者プロファイルIDは、例えば、「保険機関コード」-「医療機関コード修正回数」-「患者ID」としている。
患者用携帯端末の医療情報としては、問診、カルテ、歯周病検査記録、口腔の状態、口腔内画素、歯科レントゲン、生活習慣、栄養等、日常生活における身体機能、医療連携で得られた医科的データが挙げられる。
診療明細(請求書・領収書)や診療報酬明細(レセプト)の情報は、来院・訪問履歴、属性情報(患者マスタ)と共に患者プロファイルとして院内サーバに格納される。
尚、図11に示すように歯科患者プロファイルは、院内サーバとクラウドサーバと各携帯端末と受付機とが連携して患者情報を授受するだけでなく、歯科医の経営に関する統計データの提供を行うことも可能である。
<歯科の患者プロファイル情報システムの模式図>
図12A及び図12Bは、図1に示した患者プロファイル情報システムの模式図の一例であり、図12Cは患者プロファイルの一例である。図13は、図12Cに示した患者プロファイルの一部である。
図12Aに示すように患者プロファイル情報システムは歯科患者プロファイルを中心として患者、医科、介護、緊急、薬剤、及び歯科との連携を図るものである。
図12Bに示すように患者プロファイル情報システムは、歯科患者プロファイルを中心に、携帯端末を用いて画像コミュニケーションを図り、携帯端末を用いて医療連携システムと、消防署等の災害対策システムを構築し、受付機や通信機能付きタブレット端末を用いて電子カルテシステム(診療録、会計、レセプト)を構築し、通信機能付きタブレット端末を用いて経営管理(経理・人事・販管)分析システムを構築し、通信機能付きタブレット端末を用いて歯科画像管理・歯周検査システムを構築し、通信機能付きタブレット端末を用いて訪問歯科診療用端末を構築し、受付機を用いて予約・受付・健康管理システムを構築し、携帯端末を用いてWeb予約・Web問診・健康管理システムを構築し、携帯端末を用いて画像コミュニケーションシステムを構築することができる。すなわち、さまざまなシステムやサービスが歯科患者プロファイルを核としてつなげることで、患者と歯科医院を歯科患者プロファイルがつなぎ続けるのである。
例えば、図12Cに示すように患者プロファイルは、主に基本情報1:属性情報(固有情報)、基本情報2:連携情報、図13に示すような患者プロファイル1:歯科、患者プロファイル2:全身、患者プロファイル3:生活・習慣、患者プロファイル4:栄養、患者プロファイル4:高齢者・障害者、及び図には示されないが患者プロファイル5:家族歴、及び小児・女性情報を含む。
基本情報1:属性情報(固有情報)としての個人には氏名、カナ氏名、生年月日、性別、現住所、電話番号、連絡先(家族等)が含まれる。
基本情報1:属性情報(固有情報)としての保険には、保険情報が含まれる。
基本情報1:属性情報(固有情報)としての現在の職業には、職業1(勤務先名、電話番号)、職業2(業種、期間、勤務形態、夜勤・宿直回数))が含まれる。
基本情報1:属性情報(固有情報)としての家庭には、結婚(婚姻の有無、子供の有無、結婚年齢)、家庭内での役割が含まれる。
基本情報1:属性情報(固有情報)としての意思・思想などには、尊厳死希望の有無、臓器提供希望の有無、宗教、国籍、特記事項が含まれる。
基本情報2:連携情報としての歯科:専門としては、福祉事務所(名称、担当者氏名、電話番号)、かかりつけ医(名称、担当医氏名、電話番号)、かかりつけ薬局(薬局名、担当者氏名、電話番号)、介護(施設ケアマネージャー、住所、電話番号)、家族(氏名、電話番号)が含まれる。
患者プロファイル1:歯科の歯科:専門としては、歯科の既往症(問診票/直近の診療歴、医療機関名)、歯科的要望(問診票)、口腔内診査(痛み・腫れ・出血)、口腔内清掃状態、歯周疾患・程度、口腔粘膜の状態・疾患、欠損歯、う蝕、処置歯の種類、義歯、顎関節異常、開口度、インプラント、その他の状態(口臭、舌苔、口腔乾燥、食物残差等)が含まれる。
患者プロファイル1:歯科の歯科:連携としては、現在の口腔内情報、及び特記事項・備考が含まれる。
患者プロファイル2:全身としてのアレルギーとしては、アレルギー対策、改善時期、及び経過が含まれる。
患者プロファイル2:全身としての感染症としては、感染症名、発病時期、及び経過が含まれる。
患者プロファイル2:全身としての障害としては、障害(運動、聴覚、視覚、言語、排泄)、移動方法、コミュニケーション方法、及び装具(補聴器等)が含まれる。
患者プロファイル2:全身としての全身疾患としては、疾患名、発病時期、適用終了日、経過、入院の有無、手術の有無、輸血の有無、入院回数、転帰、医療機関の種別、コメント、MEMO(1):治験(コメント)等、及びMEMO(2):入院中の面会制限等が含まれる。
患者プロファイル2:全身としての薬剤(常用薬、服用中薬剤)としては、薬剤名、開始日、適用終了日、及び適用区分が含まれる。
患者プロファイル2:全身としての身体としては、血液型及び身体計測(身長、体重、BMI)が含まれる。ここでBMI(Body Mass Index)とは、ヒトの肥満度を表す体格指数を言う。
患者プロファイル3:生活・習慣としての歯科疾患管理としては、歯磨き、喫煙、睡眠時間、飲み物、及び間食が含まれる。
患者プロファイル3:生活・習慣としての共通としては、飲酒及び排泄状況が含まれる。
患者プロファイル3:生活・習慣としての運動習慣としては、例えば、1日の運動時間、頻度(週、月)、及び行っているスポーツ等が含まれる。
患者プロファイル4:栄養としての問診(食事)としては、例えば、朝食・昼食・夕食を摂っているか(規則的・不規則)、スクリーニング:成人、及びスクリーニング:高齢者が含まれる。
患者プロファイル4:高齢者・障害者としての歯科としては、口腔機能低下症:評価(1)口腔不潔、(2)口腔乾燥、(3)咬合力低下、(4)舌口唇(こうしん)運動機能低下、(5)低舌圧、(6)咀嚼機能低下、及び(7)嚥下機能低下、歯在管・居宅療養管理指導:評価(1)低栄養リスク(あり、ナシ、不明)、(2)食事形態(普通食、非経口、介護食/常食、軟菜食、きざみ食、ミキサー食、流動食、ゼリー等)、(3)経管栄養(なし、ある/胃ろう、経鼻、その他)、(4)咀嚼機能(良好、やや不調、不調)、(5)摂食・嚥下(良好、やや不調、不調)、(6)発音機能(良好、やや不調、不調)、(7)舌・軟口蓋の動き(良好、やや不調、不調)、(8)座位保持(良好、やや良好、不調)、(9)開口保持(可能、困難、不可能)、(10)ブクブクうがい(可能、困難、不可能/むせ)、口腔清掃の自立判定基準(BDR指標)、口腔と義歯の自立状況、口腔機能評価:(1)オーラルディアドコキシネシス、嚥下機能評価:(1)RSST(反復唾液嚥下テスト)、(2)MWST(改訂水飲みテスト)、及びFOISが含まれる。
ここで、BDR(Brushing:歯磨き、Denture wearing:義歯着脱、mouth Rinsing:うがい)指標とは、寝たきり高齢者の口腔ケアがどのような状態にあるかを評価するものであり、寝たきり高齢者における、口腔清掃の自立度判定基準となる他、口腔ケア実施度の目安ともなる。また、FOIS(Functional Oral Intake Scale)とは、摂食・嚥下障害を合併して入院した神経筋疾患患者における栄養摂取レベルの推移を言う。
患者プロファイル4:高齢者・障害者としての共通としては、KTバランスチャート、FIM、ADL:手段的日常生活動作能力検査、障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)、認知症高齢者の日常自立度、褥瘡(じょくそう)リスクスコア(1)ブレーデンスケール、(褥瘡危険因子評価表)、(3)OHスケール、(4)K式スケール、(5)在宅版褥瘡発生リスクアセスメント・スケール、(6)ブレーデンQスケール、及び(7)SCIPUSスケールが含まれる。
患者プロファイル4:高齢者・障害者としての参考)歯科開業医としては、体格(肥満・普通・痩せ・るい痩)、表情(明るい・陰気・ぼんやり・不安そう)、会話(多い・普通・少ない)、風呂の形態(特浴、全介助、一部介助、自立)、見当識(普通、やや障害あり、意思疎通不能)、認知障害(あり・なし)、問題行動(自傷、他傷、徘徊、その他)、抑制(必要あり・必要なし)、対人関係:(1)協調性がある、(2)人の言うことが理解できる、(3)人の言うことが受け入れできる、(4)人からいろいろ言われるのを嫌う、(5)看護者に否定的感情をもっていない、(6)いろんな人と会話できる、姿勢保持(立体/可・不可、座位/可・不可、頚定(けいてい、首すわり)/可・不可)、性格、趣味、娯楽、血圧hg、特記事項・備考)が含まれる。
患者プロファイル5:家族歴としての医科としては、家系図(氏名、年齢、職業、生死、同居・別居、血縁、パーキンソン時(支えになる、説明を聞く、世話をする))、血液型、及びコメントが含まれる。
患者プロファイル5:家族歴としての共通としては、家族の病歴リスト(続柄、疾患名)が含まれる。
小児・女性情報としては、出生時状況、流行性疾患罹患状況・予防接種状況、及び妊娠の情報が含まれる。
<電子カルテシステム:認証、操作フロー>
図14は、図1に示した患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステムの他の一例である。
患者側の携帯端末は、来院時にスマートフォン認証または顔認証する。患者自身が患者情報を有するためである。待合室ディスプレイには受付番号が表示されるとともに患者のスマートフォンにも受付番号が表示される。患者は待合室ディスプレイを閲覧することで待ち時間や診療状況や会計状況を把握することができる。受付機は入力時にスマートフォン認証もしくは顔認証の状況が表示される。
診療室では、患者用モニターに歯の画像が表示され、通信機能付きタブレットの使用も設定可能である。診療室機は、歯科患者プロファイルが確認可能である。患者が常時携帯(例えば、左腕)しているスマートフォンでもジョギング中やプールサイドでの健康状態の確認が可能である。会計後、プロファイルも更新される。
<歯科患者プロファイルのGUI>
図15Aは図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる患者向けプロファイルの他の一例であり、図15Bは図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる医療従事者向けプロファイルの他の一例であり、図15Cは図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる歯科医療機関向け電子カルテシステムの他の一例である。
ここで、GUI(Graphical User Interface)とは、コンピュータグラフィックスとポインティングデバイスなどを用いる、グラフィカル(ビジュアル)であるユーザインタフェースを言う。
図15Aに示すように各ボタンをクリックすると、詳細や設定・修正画面を表示する。患者(一般ユーザ)が修正した場合、管理システム側サーバ20にて修正情報も含め、履歴として蓄積される。次に接続要求がきた場合に、その修正情報が必要とサーバ20が判断すればその修正情報を配信する。主治医アカウント権限保持者(歯科・医科)が更新許可をすれば、医療機関向け患者プロファイル情報システムと、電子カルテシステムの両方が更新される。
図15Bに示すように、各項目のボタンをクリックすると、詳細や設定・修正画面を表示する。歯科主治医アカウントが、歯科関連を修正すれば患者向けを含めたシステム全体が更新される(例えば、他機種・患者に更新ログをアラート表示してもよい)。医科主治医アカウントの設定がない場合には、主治医でない歯科で医科関連の即時更新も可能である。医科主治医アカウントが医科関連を修正すれば、管理システム側サーバ20にて修正情報も含め、履歴として蓄積される。次に接続要求があると、その修正情報が必要であると管理システム側サーバ20が判断した場合にその都度修正情報を配信する。
患者向け歯科患者プロファイル情報システムの歯科や全身管理の欄は、一般の人がわかりやすい表現が採用されている。例えば、図15A及び図15Bに示すように「主訴」の代わりに「主な訴え」、「入れ歯」、「義歯」の代わりに「入れ歯」、「摂食・嚥下」の代わりに「食べる・飲む」、「咬合(こうごう)」の代わりに「咬み合わせ」、「食物残渣」の代わりに「食べかす」が用いられ、「全身疾患」の代わりに「からだの病気」、「服用中薬剤」の代わりに「飲んでいる薬」、「FIM」の代わりに「機能的な疾患」、「手段的日常生活動作能力機能」の代わりに「日常生活での動作について」、「障害高齢者の日常生活自立度」の代わりに「寝たきりの度合い」、「認知症高齢者の日常生活自立度」の代わりに「日常生活での認知について」等が表示されている。
<医療連携・多職種連携>
図16Aは医療連携モード時の医療関係者用の携帯端末の待機画面の一例であり、図16Bは図16Aのシンボルマークの拡大図である。
歯科患者プロファイル(医療関係者用)は、患者、医科、介護、緊急(消防署の救急車要員)、薬剤、及び歯科が連携することで、医療連携・他職種連携の情報基盤となるものである。この歯科患者プロファイルは、権限者のみログイン可能であり、権限者に紐づいた患者情報のみ確認可能であり、訪問歯科現場での画像・動画データのアップロードが可能である。この歯科患者プロファイルは、ビッグデータで学習し、それに基づいて患者の現在の状態を判定し、未来を予測するAIによる患者傾向分析と未来予測が可能であり、「患者会議室」で患者に紐づいた権限者のみで対応の協議が可能であり、「大会議室」で患者に紐づいていない例えば、学会の見識者や他の専門化等ログイン権限者全員で協議可能であり、「患者の相談室」でチーム医療コミュニケーションが可能である(例えば、子供、障害者、認知症患者)。この歯科患者プロファイルは、要注意事項を加筆・修正可能であり、紹介状・照会状を作成可能であり、緊急時の医療連携・消防署の救急車要員を含む多職種連携用の連絡SMS(Short Message Service)の使用が可能である(緊急時カンファレンス、災害等)。
<歯科患者プロファイル(患者用)>
図17Aは患者用の携帯端末に患者プロファイル情報システムにアクセスして表示した場合の待機画面の一例であり、図17Bは図17Aに示した携帯端末の操作後の画面の一例であり、図17Cは図17Aに示した携帯端末を操作中の患者の一例であり、図17Dは図17Cに示した携帯端末の一画面であり、図17E~図17Gは図17Aに示した携帯端末の操作後の画面の他の一例である。
患者プロファイル(患者用)はヘルスコントロールの情報基盤となる。図17Aに示すように患者プロファイルが表示された患者用の携帯端末にはIDボタンとPASSWORDボタン、及びJOINボタンが表示されており、IDボタンを押すと、図示しない入力用の文字数字画面が表示されID文字数字を入力し、PASSWORDボタンを押すと、図示しない入力用の文字数字ボタンが表示されパスワードを入力し、JOINボタンを押すと、図17Bに示す画面が表示される。図17Bに示す画面には、携帯端末の所有者である患者の「個人名」、「プロファイル」、「病気を知る」、「病院管理」、及び「要注意」のアイコンと「未来予測」のボタンが表示される。「プロファイル」は患者の身長、体重、血液型、年齢、性別、歯型画像、インプラント歴、既往症、入院歴、手術歴等を開くためのアイコンである。「病気を知る」は、患者が罹患したことのある病気や罹患する恐れのある病気について知るためのアイコンである。「病院管理」は専門職とAIが健康をナビゲーションするためのアイコンである。「要注意」は患者が健康上注意すべき点を知るためのアイコンである。「未来予測」ボタンは患者と同様のプロファイルを有するシミュレーションを行う健康上の未来予測であり、病気を避けるためのアドバイスとなる。
図17Eは、例えば1日30分歩くことを目標とした場合のグラフ化した歩行履歴や評価を示している。図17Fは、例えば野菜を1日5皿食べることを目標とした場合の履歴や評価を示している。図17Gは、例えば、健康度を示すレーダーチャートと合計点を示している。患者はこれらのモニター画面を見ることにより、健康状態を知ることができる。
<予約、受付、治療計画(概要)の自動ナビゲーション>
図18は、図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる自動ナビゲーション接続した場合の画面の一例であり、図19は、図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる自動ナビゲーションのフローチャートの一例である。尚、動作の主体は図2に示した管理システム20のサーバ22である。
図18に示すようにモニターの画面には歯科医院名、患者名、「次回予約」のボタン、「来院したよ」のボタン、「治療計画」のボタン、及び「プロファイル」のボタンが表示される。
図19に示すように、サーバ22は基本情報が登録済みか否か判断し(ステップS20)、未登録の場合(ステップS20/NO)、登録されるまで待機する。
サーバ22は、患者による登録が済んだ後(ステップS20/YES)、AIが文字もしくは音声で操作者である患者に問診する。一般的な問診とは、歯科医師が欲しい情報を得るのが目的で、病歴聴取と呼ぶものである。歯科医師が主体であり、歯科医師からの質問が中心となるが、歯科医師の監督のもとで代わりにAIが行う(ステップS21)。
AIが簡易医療面接する。一般的な簡易医療面接とは、歯科医師と患者とが良好な人間関係を築くことが目的とする面接である。歯科医師と患者とが対等な関係でコミュニケーションするものであるが、歯科医師の監督のもとで歯科医師の代わりにAIが行う(ステップS22)。
すなわち、本患者プロファイル情報システムでは、AIが問診・簡易医療面接をナビゲートするものであり、患者の来院時、問診(プロファイル)内容の登録・修正確認サインをもらうものとする。
サーバ22は、診療予約が有るか否かを判断し(ステップS23)、診療予約が有るまで待機し(ステップS23/NO)、診療予約が有ると(ステップS23/YES)、予約候補日をモニター画面に提示する(ステップS24)。
サーバ22は、事前告知の有無、患者の顔写真を含む個人情報を登録する(ステップS25)。
すなわち、本患者プロファイル情報システムは、年齢、性別、住所(自宅から医院までの距離)、職業、子供有無、問診内容からAIが適切な予約時間帯の空き枠を自動検索して患者に提案するものである。
サーバ22は、患者に対し、来院前日に通知する(ステップS26)。
サーバ22は、「来院したよ」ボタンが押されたか否かを判断し(ステップS27)、「来院したよ」ボタンが押されていない場合は待機し(ステップS27/NO)、「来院したよ」ボタンが押された場合(ステップS27/YES)、モニター画面に待ち時間を表示し(ステップS28)、診療直前、例えば5分前に患者に文字もしくは音声で通知する(ステップS29)。
すなわち、本患者プロファイル情報システムは、例えばWi-Fi(登録商標)をオンにしていれば、来院したか帰宅したかを院内システムが自動感知することができる。また、受付のカメラで来院登録も可能である(事前にアプリケーションによる顔写真登録が必要)。保険証内容が正しいかもしくは初期登録は、受付もしくは診療室でチェアサイドのカメラで誰が何時どのチェアで診療開始したかを判別・登録することができる。担当した歯科医師及びスタッフもカメラ(もしくはAI)が認識するようになっている。
サーバ22は、診療開始後治療計画を確認し(ステップS30)、患者プロファイルをモニター画面に表示し(ステップS31)、歯科医師による説明の他、患者に文字もしくは音声で病状を説明して終了する(ステップS32)。すなわち、本患者プロファイル情報システムは、AIが、診療内容から自動判断し、適切な治療計画コンテンツを表示するものである。また、本患者プロファイル情報システムは、患者プロファイル内容の確認・修正が可能であり(権限内容により変わる)、修正時は院内の受付機のモニター画面にアラート表示され、次回来院時に直接確認することができる。例えば、高血圧の患者には、歯科疾患との関係性を簡単にアラート説明することが可能である。アラート説明とは、例えば、歯科疾患が生じるおそれがある場合や、歯科疾患があっても自覚症状が無い場合に一種の警告表示を伴う説明である。
<コグニティブ・コンピューティング>
「コグニティブ・コンピューティング」とは、コンピュータが自ら学習し、考え、瞬時に膨大な様々な情報源から大量のデータを統合し分析することができるシステムであり、AIに含まれる技術である。
図20Aは図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる通信機能付きタブレットのモニターの画面の一例であり、図20Bは図20Aに示した携帯端末のモニター画面の他の一例である。
本患者プロファイル情報システムによれば、予約や問診をAIがナビゲートするため、患者及び歯科医師も煩わしさから解放される。AIが患者と対話しながら、予約や問診をナビゲートする。さらに、主訴に合わせて、最適な歯科医師と診療時間を指定する。また、患者の現在の状況(サラリーマン、経営者、主婦、高齢者、子供)に合わせて的確な診療時間を提案する。
図20Aに示すように携帯端末は、問診時には痛みや違和感を覚える部位を訪ねる場合、カメラを使うか、マイクで話すか、イラストで選択するかを尋ねるようになっている。
また、患者が来院したら、患者自身のスマートフォンまたは受付端末(受付機)に「来たよ」と表示される。
常時最新のアプリケーションをインストールするようにしておけば、来院の際、患者のスマートフォンに自動で「来たよ」ボタンを表示する。さらに、患者が顔写真を登録している場合は、受付のカメラを見るだけで来院認識を行う。また、図20Bに示すように受付認識後は、受付の掲示板で受付表示される。事前にアプリケーションで設定すると、例えば診察5分前にSMSで通知する(自動送信)。
<受付・患者一覧機能>
図21は、図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる受付・患者一覧画面の一例である。
医院側は、基本的には管理操作だけでよい。予約から基本情報登録、問診、受付まで、AIが自動化するので、医院側は概ね管理業務のみだけですむ。予約管理、受付管理は一体のシステムになり、受付機のモニターがワイド画面なら一瞥するだけで受付係は全体の動きを把握できる。
<生活の中でも、専門職と画像コミュニケーション>
図22のaは図1に示した患者プロファイル情報システムにおける治療経過について示す図であり、bは患者が撮影した画像への手書きメモが記録されることを示す図の一例であり、cは携帯端末のモニター画面の一例であり、dは携帯端末に保存している写真画像の一例である。
図22のaに示すように治療経過は、歯科医院との画像共有ホルダである。治療してから何日経過したか一目瞭然であり、メモと一緒に画像も保存可能である。例えば、下顎矯正開始から15日経過した場合、歯の画像と共に15日を表す「15」が拡大表示され、上顎矯正開始から3カ月7日経過した場合、口の画像と共に99日経過である「99」が拡大表示され、ブログ開始してから1年3日経過した場合、イラストとともに368日経過である「368」が拡大表示される。院内にある画像(歯科医院で共有OKにした画像のみ)、作成した提供文書も治療経過内に表示される。図22のbに示すように自分で撮影した画像に手書きメモが可能である。図22のcに示すように歯科患者プロファイルを閲覧修正可能である。修正情報は、一旦管理システム側サーバに集められ、修正情報が正しい情報だと許可された後に更新される。しかし、修正項目によっては前の情報も履歴情報として管理され続け、必要な時に前の情報も引き出せる。図22のdに示すようにスマートフォンや通信機能付きタブレットに保存している写真を治療経過に追加可能である。治療経過に追加した写真は、歯科医院と共有可能である。日々の記録として、歯科医院に伝えたいことをメモ・相談として活用可能である。
<歯科患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステム診療録入力画面>
図23は、図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる歯科患者プロファイル情報システムを適用した電子カルテシステム診療録入力画面の一例である。
本患者プロファイル情報システムは診療録作成、会計、レセプト作成をAIがフルサポートすることが可能である。
図23に示すように受付機のモニター画面の最上段のタスクバーに、受付・会計、カルテ入力、訪問診療、電子レセプト等のボタンがあり、これらの操作により診療録やレセプトの作成が容易となる。
<AI診療支援システム>
図24Aは図1に示した患者プロファイル情報システムに接続された歯科スタッフ用モニターと患者説明用モニターを設置した診療室の一例であり、図24Bは歯科スタッフ(歯科医師)が図1に示した患者プロファイル情報システムに接続された専用ヘッドセットを装着した状態を示す図であり、図24Cは診療内容を患者と一緒に確認している状態を示す図である。
本患者プロファイル情報システムは、診療時もAIが支援するシステムであり、患者の傾向と対策、未来予測を提案する。本患者プロファイル情報システムは、診療時にはAIシステムがあたかもそこにいるかのように診療をサポートする。本患者プロファイル情報システムは、患者のこれまでの病歴(全身疾患)、服用中薬剤、検査歴、医科との連携から注意を要する診療をガイドする。さらにリアルタイムでの診療録作成をAIがフルサポートし、部位・病名から本日の診療内容や注意点を予測・提案する。
本患者プロファイル情報システムは、図24Cに示すように当日の診療内容を患者と共に画像を確認することができ、会計・次回予約もチェアサイドで可能である。すなわち、診療内容を患者と共に確認し、患者がスマートフォンに表示された「OK」ボタンをタップするだけで会計内容を表示することができ、クレジットカードを登録しておけば、その場で(チェアサイドで)サインして、会計を終了することができ、同時に次回予約も可能となる。尚、AIが診療内容と点数を自動的にチェックしており、問題が生じれば、アラート表示または音声ガイドするようになっている。
<企業向けERP(Enterprise Resources Planning:基幹系情報システム)の概念を歯科医院に適用したシステム>
図25Aは患者のデータを中心とした製品群を示す図であり、図25Bは完全統合型ERPシステムと、コンポーネント型ERPと、業務ソフト型とを示す図であり、図25Cは受付機及び通信機能付きタブレットを示す図である。
歯科医師の1/3以上は、開業医すなわち経営者であり、歯科医療を分析する上では、患者のみならず、スタッフや経営データの管理・分析が不可欠である。次世代のメディアのソリューション製品群は、患者を中心に据えながら医院情報システムとして機能するように設計・構築されている。経営データ分析、改善提案はAIがコンサルタントのように行う。本システムは、患者の傾向、診療明細、スタッフの動態等を横断的に分析する。分析内容は、グラフィカルに分かりやすく表示する。さらに、注力すべき患者層、改善すべきスタッフの動態、リコールの効果測定と対策等、問題提起と改善策をAIが提示する。
<AIと電子カルテとのリンク>
図26は、図1に示した患者プロファイル情報システムに用いられる受付機のモニター画面の一例である。
モニター画面の左側に、医科の検査でDNA異常が発見された患者(肺がん)のプロフィールが表示されている。
モニター画面のほぼ中央には患者の歯の部位・病名、修正・追加履歴が表示され、残りの部分には歯の番号と状態が紐づけられて表示されている。
<AIと患者>
図27は、図1に示した患者プロファイル情報システムにおけるAIと患者との関係を示す図である。
歯科患者プロファイルのAIが、歯科画像(図27の左上の図、中央上の図)や口腔内情報(診療録)顔全体写真等も絡め、より詳しい患者(図27の右上の図)の現在の健康状態や過去から現在に至るまでの健康状態の変化(噛み合わせ、口蓋裂傷、嚥下能力、虫歯等)や傾向を分析する。蓄積データ歴が長いほど、あたかも「個」を保存するかのような患者プロファイルを形成する。「食べること、生きること」…この対をなす要素を結びつけるのが「口腔」であり「歯科」である。食生活から動態までを把握することにより「個」を理解することができる。
<プログラム>
以上で説明した本発明に係る患者プロファイル情報システムは、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明の機能を実現する場合の説明を以下で行う。
例えば、
少なくともサーバ及びデータベースを備えてなる患者プロファイル情報システムのコンピュータに
サーバによって分析を行う患者情報に係る第1の情報を入力する第1の入力手順、
入力された第1の情報をサーバとデータベースとによって、データベース上に第1の記憶として格納する第1の格納手順、
入力された第1の情報のうちの少なくとも最新の情報を表示する第1の表示手順、
サーバによって、第1の情報により特定される患者情報の分析に関する第2の情報を入力する第2の入力手順、
入力された第2の情報をサーバとデータベースとによって、データベース上に第2の記憶として格納する第2の格納手順、
第2の情報を表示する第2の表示手順、
第2の情報に基づいて少なくとも最新の情報が得られるように処理する処理手順、
第1の情報を共有する共有手順、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムが挙げられる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
<記憶媒体>
ここで、記憶媒体としては、例えばCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD‐R等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリ、RAM、ROM、FeRAM等の半導体メモリやHDDが挙げられる。
CD-ROMは、Compact Disc Read Only Memoryの略である。フレキシブルディスクは、Flexible Disk:FDを意味する。CD-Rは、CD Recordableの略である。RAMは、Random-Access Memoryの略である。ROMは、Read-Only Memoryの略である。FeRAMは、Ferroelectric RAMの略で、強誘電体メモリを意味する。HDDは、Hard Disc Driveの略である。
尚、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
10・・・ネットワーク
20・・・管理システム
21・・・管理システム側データベース
22・・・管理システム側サーバ
23・・・管理システム側出力装置
24・・・管理システム側入力装置
26・・・管理システム側インターフェース
30・・・分析システム
31・・・分析システム側メモリ
32・・・分析システム側プロセッサ
33・・・分析システム側出力装置
34・・・分析システム側入力装置
36・・・分析システム側インターフェース
40・・・患者プロファイル分析管理データテーブル
202・・・関連医療機関システム

Claims (10)

  1. 管理側サーバ、管理側出力部、管理側入力部、管理側インターフェース、管理側メモリを備えるデータセンターの管理システムと、各々がプロセッサ、出力部、入力部、インターフェース、メモリを備える関連医療機関システムとしての歯科医師用の端末及び医科医師用の端末、とがネットワークを介して接続されてなる患者プロファイル情報システムであって、
    前記管理システムは、前記管理側入力部で入力され前記管理側メモリに格納されるデータテーブルであって患者情報を分析して分類する一連の処理を管理するための情報を格納する患者プロファイル分析管理データテーブルを備え、
    前記患者プロファイル分析管理データテーブルは患者の義歯、歯周病、口腔の状態、摂食・嚥下、口腔内画像に係る情報を少なくとも含み、歯・口腔の健康と全身の健康との関連の観点から医療、介護に対しても重要な歯科情報であるとして規定された口腔内情報を少なくとも含む歯科患者プロファイル情報を備え、
    前記歯科医師用の端末によって前記歯科患者プロファイル情報が作成され、
    前記医科医師用の端末に前記歯科患者プロファイル情報が表示可能である
    ことを特徴とする患者プロファイル情報システム。
  2. 前記関連医療機関システムは、病院の受付機、介護者用の端末、介護用の端末、緊急用の端末、薬剤用の端末、及び患者/家族用の端末をさらに含み、
    前記患者/家族用の端末に前記歯科患者プロファイルをダウンロードすることで、Web予約、Web問診、自動受付認証の少なくともいずれかが可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の患者プロファイル情報システム。
  3. 前記関連医療機関システムは、訪問歯科診療用の端末、及び経営管理用の端末をさらに含む
    ことを特徴とする請求項2記載の患者プロファイル情報システム。
  4. 前記管理側サーバは、歯科をも含めた患者の現在の病状の要約と現在の健康状態に繋がる背景の要約を、地域全体で利用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の患者プロファイル情報システム。
  5. 前記管理側サーバは、歯科医師による診察・治療と、歯科医師以外の医師による診察・治療との間に共通する専門用語もしくは図表が存在しない場合には、分かりやすい表現もしくは図表に変換する変換手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の患者プロファイル情報システム。
  6. 前記管理側サーバは、前記歯科患者プロファイル情報の閲覧、予約、問診、及び自動受付認証が可能な患者用携帯通信手段、歯科用通信手段、医科用通信手段、及び介護者用通信手段と接続でき、前記患者用携帯通信手段、歯科用通信手段、医科用通信手段、及び介護者用通信手段の特性に合わせて配信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の患者プロファイル情報システム。
  7. 前記管理側サーバは、前記患者の乳幼児期、学童・思春期、青年期、壮年期、及び高齢期のうち、接続された端末の要求に最適化した情報を表示し、それ以外の情報をグレーアウト表示もしくは非表示とするようにしたことを特徴とする請求項1に記載の患者プロファイル情報システム。
  8. 管理側サーバ、管理側出力部、管理側入力部、管理側インターフェース、管理側メモリを備えるデータセンターの管理システムと、各々がプロセッサ、出力部、入力部、インターフェース、メモリを備える関連医療機関システムとしての歯科医師用の端末及び医科医師用の端末、とがネットワークを介して接続されてなる患者プロファイル情報システムにおいて、
    前記管理システムは、前記管理側入力部で入力され前記管理側メモリに格納されるデータテーブルであって患者情報を分析して分類する一連の処理を管理するための情報を格納する患者プロファイル分析管理データテーブルを備え、
    前記患者プロファイル分析管理データテーブルは患者の義歯、歯周病、口腔の状態、摂食・嚥下、口腔内画像に係る情報を少なくとも含み、歯・口腔の健康と全身の健康との関連の観点から医療、介護に対しても重要な歯科情報であるとして規定された口腔内情報を少なくとも含む歯科患者プロファイル情報を備え、
    前記歯科医師用の端末によって前記歯科患者プロファイル情報が作成され、
    前記医科医師用の端末に前記歯科患者プロファイル情報が表示される
    ようにしたことを特徴とする患者プロファイル情報システムの制御方法。
  9. 管理側サーバ、管理側出力部、管理側入力部、管理側インターフェース、管理側メモリを備えるデータセンターの管理システムと、各々がプロセッサ、出力部、入力部、インターフェース、メモリを備える関連医療機関システムとしての歯科医師用の端末及び医科医師用の端末、とがネットワークを介して接続されてなる患者プロファイル情報システムにおいて、コンピュータに、
    前記管理システムは、前記管理側入力部で入力されるデータテーブルであって患者情報を分析して分類する一連の処理を管理するための情報を格納する患者プロファイル分析管理データテーブルを前記管理側メモリに格納させる手段と、
    患者の義歯、歯周病、口腔の状態、摂食・嚥下、口腔内画像に係る情報を少なくとも含み、歯・口腔の健康と全身の健康との関連の観点から医療、介護に対しても重要な歯科情報であるとして規定された口腔内情報を少なくとも含む歯科患者プロファイル情報を前記患者プロファイル分析管理データテーブルに備えさせる手段と、
    前記歯科医師用の端末によって前記歯科患者プロファイル情報が作成される手段と、
    前記医科医師用の端末に前記歯科患者プロファイル情報が表示可能とする手段と
    として機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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