JP7410466B2 - 情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、医療や介護における患者の情報についての情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
「患者情報」は、医療提供の各場面(救急医療、外来診療、入院診療、医療継続、在宅医療、難病診療など)において必須となる情報であり、氏名・性別・生年月日等の個人を特定する半永久的にほぼ固定的な患者基本情報を含む。「患者プロファイル情報」は、患者の現在の病状の要約と現在の健康状態に繋がる背景の情報である。医療においては、患者情報、患者プロファイル情報の収集・管理は必須となる重要な課題である。
近年、健康維持・向上における口腔保健分野の重要性が高まっており、歯科医療が生活習慣病の重症化の予防・抑制、介護予防、周術期医療、終末期医療に必須と位置付けられている。
しかしながら、「患者プロファイル情報」には、口腔保健分野の情報が乏しく、超高齢少子の時代にマッチした情報体系となっていない。(但し、以下では原則として口腔保健分野の情報も含めた情報として「患者プロファイル情報」を用いる。)
口腔保健分野の情報は、地域包括ケアの重要な基礎情報の一つとして、円滑な医療連携・多職種連携の実現に寄与することが期待されている。地域全体が患者プロファイル情報を活用し、増え続ける高齢者をケアするためにも重要な情報である。
全世代の患者の「健口(けんこう)・健康情報」を経時的に記録し、患者プロファイル情報として利用することが、歯科医療分野のみならず、医療全般に求められており、本発明を確信するにいたった。
ここで、「健口」とは、歯や口の健康のことであり、「食べる・味わうという働き」、「話す・歌うという働き」、及び「表情を作る、若さを保つ働き」を維持することである。
特開2010-237834号公報 特開2014-209287号公報 特表2010-536111号公報 特表2015-521308号公報
患者のライフサイクルに沿って、継続的に口と歯に関する保険・医療・介護・福祉を提供し、地域に密着した幾つかの役割をはたす「かかりつけの歯科医」が存在している。
「かかりつけの歯科医」に求められる機能および役割として、
1)必要な初期歯科医療および継続的歯科医療
2)患者相談・保健指導・予防活動
3)必要に応じた専門機関への紹介(医科・歯科・病診・診診連携)
4)病院・施設等における入院・入所中患者に対する歯科治療・口腔機能管理
5)障害者・要介護者・高齢者に対する歯科医療・口腔機能管理
6)歯科訪問診察・介護サービス
7)多職とのチーム医療連携
8)地域の実情に応じた地域包括ケアへの対応
などが考えられる。
「かかりつけ歯科医」に加え、継続した患者情報の管理や地域連携をさらに強化することで、ライフステージに応じた必要な安全・安心な歯科医療を提供できる。
歯・口腔の健康と全身の健康との関連を示す様々なエビデンスが明らかになっており、生涯を通じた歯科検診の充実、入院患者や要介護者に対する口腔管理の推進など歯科保健医療の充実が必要とされている。
我が国は、2035年には、団塊ジュニアが65歳以上になり、全人口の30%を超えると厚生労働省が報告している。子供からお年寄り、また患者や住民、医療従事者まで、すべての人が安心していきいきと活躍し続けられるように様々な暮らし方・働き方・生き方に対応できる20年先を見据えた保健医療システムが必要となる。
歯科の特徴として、(1)男女の区別なく、乳幼児から高齢者に至る全世代(医療的ケア児、障害者含む)に対し、継続的に医療を提供すること、および(2)「歯と口腔領域」は、健康的な生活を維持するために「食べる(栄養の摂取)」を支える部位と、「感情表現や対人印象」を司る部位を対象にしていることが挙げられる。
厚生労働省の推定で、2013年時点の認知症高齢者は462万人。団塊の世代が80歳を超え始める2025年から10数年間は、認知症患者が大幅に増加する。
歯科と認知症との関連が解明されてきており、歯周病(慢性炎症)により、脳内炎症を惹起しアルツハイマー病の病態を増悪し、認知症をきたすことが明らかになってきている。
また、抜歯(歯牙欠損)による咀嚼機能低下が海馬の神経脱落をまねき、認知症へつながることもわかってきた。さらに、歯周病が認知症につながることもわかってきた(注)。歯周病やそれに引き続く歯の喪失が脳卒中に影響している可能性があるとされ、歯周病患者では1.48倍に脳卒中発症リスクが上昇することが示されている。
(注)道川 誠、外5名、「歯科と認知症~歯科医師の認知症対応力向上にむけて~」、第1版、メディア株式会社、2015年12月17日、p.27
さらに、高齢者が急増する中、一人暮らしの高齢者も増加しており、老々介護に加え、単身高齢者の増加は、「実質的に通院できない高齢者」が増える可能性を示唆している。
歯を健康に保つことは、人の健康に結びつくだけでなく、人が歯によって食物を砕き、口腔で消化して、腸等による栄養分の吸収につなげることを支えている。このため、歯は、人の営みの重要な部分である。さらに、口腔は、人の消化器官の始まる部分である。このため、口腔を健康に保つことは、例えば、歯周病を予防し、その重症化を予防し、かつ正しく咀嚼することにより認知症の防止にも繋がり、その意味からも口腔衛生は、非常に重要である。
老人介護などを考えると、例えば誤嚥性肺炎の多くは、唾液に含まれる歯周病菌が誤って肺に達し、肺炎、心臓疾患を引き起こすと言われている。この他にも、歯周病と脳梗塞等、全身の疾患との関連が明らかになってきている。このため、医療、介護に対しても歯科情報は重要な情報である。
歯のケアが、医療ケアからセルフケアへの一連の流れを作り、それを定着させることが重要になってくる。
患者プロファイルは、一度に完結するものではなく、例えば歯科医院において、患者の受付から診察を経て会計までの一連の業務において収集し、さらに、診断などを重ねることで逐次収集し累積することが必要になる。また、異なる医療科の現場において収集している患者情報を患者プロファイルとして連携し相互に利用することが重要になってくる。
薬同士の飲み合わせが問題とされているが、患者の記憶だけに頼った問診票などへの回答では、必ずしも正しく回答できているわけではない。服用中の薬と食品との間でも同様の問題を含有している。思い違いなどの間違いがあっても、現在のところ訂正する手段がない。また、問題が起きても、すべて個人の責任として処理されている。
生活の質(QOL)の向上、医療費の抑制に向けて、企業の経営者と保険者が一体となって健康経営を推進していくことが求められている。「疾患からはじまる医療」という対症療法的医療の前提に立ち、医療機関が患者を社会復帰させるという従来型医療スキームに加え、健康的な生活を維持できるよう国民自身も自発的に健康管理を行い、医療機関がそれを支援していく「国民が真に求める健康生活の維持・発展を推進する」新しい医療スキームが必要になる。
医科において高齢化社会への対応と新しい医療スキーム構築のために、健康情報・医療情報の連携を前提とした統一フォーマットの検討やシステム化が進行している。しかし、医科と歯科の医療連携をはじめ「歯科の役割・意義」が考慮されていないという実情がある。
歯科医療に対して、高齢者の口腔ケアのみならず、食支援や栄養摂取、さらには口腔リハビリ分野での新しい医療サービスが期待されている。
例えば特許文献1に記載の技術において、例えば医療施設の医療従事者が患者の診察情報を紹介先の医療施設が必要とするときに、紹介元の電子カルテ装置から入力された紹介対象の患者情報及び、紹介状情報を、データ管理サーバを介して、紹介先の電子カルテ装置で取得できる医療連携システムとしてすでに公開されている。
例えば特許文献2に記載の技術において、例えば携帯端末、医療機関システム、及び職種が相違する多職種機関システムに接続され、入力されたケア情報を含む患者記録情報を自動的に配信する。すべての機関に送信完了した後は、システム側に記録を残さない患者ケア情報自動配信システムとしてすでに公開されている。
例えば、歯科をも含めた患者の現在の病状の要約と現在の健康状態に繋がる背景の情報を、医科歯科間や異なる医療従事者間、さらには地域全体で利用する技術的思想は開示されていない。
例えば、医師による診察・治療と歯科による診察・治療との間には、共通する言語が限定されており、他の医療機関や多職種機関や患者に理解でき難い医療言語も多く、医療連携の達成に危惧がある。
例えば、特許文献3に記載の技術において、例えば複数の医療機器を統合的に運用することを目的とする、サーバとインターフェースを使って患者治療を管理することが記載されているものの、端末を操作する医療関係者や介護関係者が患者にとって専門外であったり不必要であったりする患者情報は表示せず、必要とする情報のみ使用者の属性や端末の属性に合わせて表示する技術思想については開示されていない。
例えば、特許文献4に記載の技術において、モバイル機器上に、患者と関連付けられたタイムラインを表示し、一つ又は複数の医療事象の少なくとも一部分を含むタイムライン画面を表示し、各医療事象は概要情報を含み、一つまたは複数の医療事象は時系列で不必要なものまで表示されるものの、端末を操作する医療関係者や介護関係者が患者について必要とする情報のみ端末の属性に合わせて表示する技術思想については開示されていない。
本願はこのような問題を解決するために企図したものであり、患者情報を活用した総合的な医療連携システムに関し、端末を操作する歯科医科医療関係者、介護関係者、もしくは、患者/家族にとって必要な情報のみを使用者及び端末の属性に合わせて表示する技術的思想を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、複数の端末とサーバとがネットワークで接続された情報処理システムであって、上記複数の端末のうちのいずれかの端末への患者情報入力時には、上記端末の使用者の属性が入力手段によって入力されると、上記サーバに上記使用者の属性が設定され、上記端末に上記使用者の属性に応じた入力項目が設定され、上記入力手段により上記入力項目に基づいて患者情報が送られると、保存手段により上記患者情報が保存され、上記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、上記端末の使用者の属性が入力手段によって入力されると、上記サーバに上記使用者の属性が設定され、上記使用者の属性と上記患者情報に応じた表示情報とが選択手段により選択され、選択された情報が表示手段により表示されるようにしたことを特徴とする。
使用者の属性が入力されることにより、セキュリティが向上し、使用者の属性と患者情報に応じた表示情報とが選択手段により選択され、選択された情報が表示手段により表示されることにより、過不足のない情報が表示される。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様において、上記端末の利用者属性に応じて、上記端末からの入力項目と前記端末への表示項目を設定することを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、医療関係者や介護関係者が一人の患者に対してID及びパスポートの使用を前提として交代で治療記録や介護記録を更新することができ、セキュリティの保護と医療関係者や介護関係者による不正行為を防止することができる。
本発明の第3の態様は、本発明の第1または第2の態様において、上記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、上記患者情報に含まれる用語、図表、画像データ、もしくは音声データが用語変換手段により上記使用者が理解可能な用語、図表、画像データ、もしくは音声データに変換され、変換された用語、図表、画像データ、もしくは音声データを含む患者情報が上記表示手段により表示されるようにしたことを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、使用者である小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、医科、介護職、もしくは患者/家族のそれぞれが使用する用語、図表、画像データ、もしくは音声データは共通ではなく異なっている場合が多く、意思疎通の障害となっているが、用語、図表、画像データ、もしくは音声データに変換することにより、患者情報に対し共通の認識を持つことができる。その結果、患者の症状に対して正確かつ迅速に対応することができる。また、用語、図表、画像データ、もしくは音声データに変換することにより、例えば、歯科医師-医科医師間における意思疎通が容易になる。尚、用語、図表、画像データ、もしくは音声データを変換する手段を用語変換手段と表記する。
本発明の第4の態様は、本発明の第1または第2の態様において、上記端末の使用者が、予め取得したIDとパスワードとを用いてログインすることを許可する手段を具備し、入力するIDおよびパスワードの少なくとも一方により上記端末の利用者属性を検知することを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、患者及び患者の関係者以外に患者の個人情報が伝達することが無いので、プライバシーが保護される。
本発明の第5の態様は、本発明の第4の態様において、検知した上記端末利用者属性に基づいて、上記端末からの入力項目と上記端末への表示情報項目を設定することを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、端末が入力項目設定手段を具備することにより、使用者が入力時に戸惑うことがなくなり、迅速かつ正確に対応することができる。
本発明の第6の態様は、本発明の第1または第2の態様において、上記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、上記端末の使用者が、小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、医科、介護職、もしくは患者/家族のいずれかであることを設定する表示時使用者属性設定手段を具備したことを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、表示時に使用者の属性が設定されることにより、患者の個人情報が関係者以外の人物に伝達することが無いため、患者のプライバシーが保護される。
本発明の第7の態様は、本発明の第1または第2の態様において、上記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、上記使用者が知りたい患者についての情報を設定する患者情報設定手段を具備したことを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、患者情報設定手段を具備したことにより、使用者が知りたい患者情報のみ設定できるので、不要な情報の羅列を防止でき、能率的な情報収集が期待できる。
本発明の第8の態様は、本発明の第1または第2の態様において、上記複数の端末のうちのいずれかの端末への患者情報入力時には、上記端末に入力された上記患者情報がチェックされるチェック手段を具備したことを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、チェック手段を具備することにより、患者情報の入力処理や表示処理が正確に行われる。
本発明の第9の態様は、本発明の第1から第8のいずれか一つの態様において、上記患者情報は、基本情報、患者の口腔プロファイル、全身プロファイル、及び生活プロファイルが含まれることを特徴とする。
本発明の第9の態様によれば、患者についての基本情報だけでなく、患者の口腔プロファイル、全身プロファイル、及び生活プロファイルを参照することで、患者の現在の症状、治療方法、薬剤の選択、今後予想される症状、予防策を提案することができる。
本発明の第10の態様は、本発明の第9の態様において、上記基本情報は、患者の個人情報、かかりつけ医や介護職を含む連携情報、患者の婚姻情報、患者の家族情報、及び患者の家族の病歴情報を含み、上記口腔プロファイルは、歯科問診情報、歯式情報、口腔の状態情報、口腔疾患情報、処置歴情報、咬合情報、口腔内清掃状況、口腔スクリーニング・口腔リハビリ情報、患者説明・多職種連携情報、高齢・障害歯科情報、及び高齢者情報の少なくともいずれか一つを含み、上記全身プロファイルは、バイタル情報、スクリーニング・リハビリ情報、患者の障害情報、患者の妊娠情報、患者の成長発達情報、患者のアレルギー情報、患者の感染症情報、患者の麻痺情報、患者の出血傾向情報、患者の創傷治癒遅延情報、患者の全身疾患情報、常用薬・服用中薬剤情報、患者の全身管理情報、及び患者の検査情報を含み、上記生活プロファイルは、患者の生活習慣情報、患者の食生活情報、患者の生活のリズム情報、高齢者生活機能総合評価情報、高齢者自立度情報(口腔分野、全身分野)、高齢者嚥下食情報、高齢者食形態・食体制情報、高齢者栄養情報、高齢者社会参加方法情報、患者の移動情報、患者のコミュニケーション情報、患者の装具情報、及び患者の医科情報のうちの該当する情報を含むことを特徴とする。
本発明の第10の態様によれば、患者の現状を正確に把握することができ、的確な処置、投薬の判断を行うことができる。
本発明の第11の態様は、本発明の第1から第8のいずれか一つの態様において、上記端末は、パーソナルコンピュータ、通信型タブレット、スマートフォン、もしくは通信可能な他の入出力デバイスのいずれかであることを特徴とする。
本発明の第12の態様は、複数の端末とサーバとがネットワークで接続された情報処理システムの制御方法であって、上記複数の端末のうちのいずれかの端末への患者情報入力時には、上記端末の使用者の属性を入力する工程と、上記サーバに上記使用者の属性を設定する工程と、上記サーバに上記使用者の属性に応じた入力項目を設定する工程と、上記入力項目に基づいて患者情報を入力する工程と、上記患者情報を保存する工程と、上記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、上記端末の使用者の属性を入力する工程と、上記入力手段に上記使用者の属性を設定する工程と、上記使用者の属性と上記患者情報に応じた表示情報とを選択する工程と、選択された情報を表示する工程とを具備したことを特徴とする。
本発明の第13の態様は、複数の端末とサーバとがネットワークで接続された情報処理システムのコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、上記コンピュータに、上記複数の端末のうちのいずれかの端末への患者情報入力時には、上記端末の使用者の属性を入力する第1の機能と、上記サーバに上記使用者の属性を設定する第2の機能と、上記端末に上記使用者の属性に応じた入力項目を設定する第3の機能と、上記入力項目に基づいて患者情報を入力する第4の機能と、上記患者情報を保存する第5の機能と、上記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、上記端末の使用者の属性を入力する第6の機能と、上記サーバに上記使用者の属性を設定する第7の機能と、上記使用者の属性と上記患者情報に応じた表示情報とを選択する第8の機能と、選択された情報を表示する第9の機能とを実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであることを特徴とする。
本発明の第14の態様は、本発明の第13の態様に記載のプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、患者情報を活用した総合的な医療連携システムに関し、端末を操作する歯科、医科医療関係者、介護関係者、もしくは、患者/家族にとって必要な情報のみ使用者の属性及び端末の属性に合わせて表示することができる。
本発明の一実施形態に係る患者プロファイル情報システム1の構成概要図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1におけるサーバ20のハードウェアブロック図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1における端末30のハードウェアブロック図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1の機能ブロック図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1に示した端末30に用いられる患者情報分析管理データテーブルの一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1における歯科患者プロファイルの説明図である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する基本(属性)情報50と、口腔プロファイル51と、全身プロファイル52と、生活プロファイル53とを示す構成図の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する基本(属性)情報50の詳細な内容の一例を示す図である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する口腔プロファイル51の詳細な内容の一例を示す図の一部である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する口腔プロファイル51の詳細な内容の一例を示す図の残りである。 図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する全身プロファイル51の詳細な内容の一例を示す図である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する生活プロファイル53の詳細な内容の一例を示す図である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1の動作を示すフローチャートの一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1に用いられる端末30が訪問歯科医師用の端末の場合の表示画像を示す一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1に用いられる端末30が歯科医師用の端末の場合の表示画像を示す一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1に用いられる端末30が訪問歯科医師用の端末の場合の表示画像を示す他の一例である。 図1に示した患者プロファイル情報システム1に用いられる端末30が訪問歯科医師用の端末の場合の表示画像を示すさらに他の一例である。
本発明の一実施形態として、それぞれの医療機関にて記入された問診票や医療情報等からなり、一生涯分の患者情報を管理する情報処理システムとしての患者プロファイル情報システム1について述べる。
患者プロファイル情報システム1は、複数の端末30とサーバ20とがネットワーク10で接続された情報処理システムであって、複数の端末30のうちのいずれかの端末30への患者情報入力時には、端末30の使用者の属性が入力手段によって入力されると、サーバ20に使用者の属性が設定され、サーバ20に使用者の属性に応じた入力項目が設定され、入力手段により入力項目に基づいて患者情報が入力されると、保存手段により患者情報が保存される。複数の端末30のうちのいずれかの端末30による患者情報表示時には、端末30の使用者の属性が入力手段によって入力されると、サーバ20に使用者の属性が設定され、使用者の属性と患者情報に応じた表示情報とが選択手段により選択され、選択された情報が表示手段により表示される。
患者プロファイル情報システム1は、常時あらゆる情報を紐づけて、統合し、各端末に合わせて情報を配信する医療情報ポータルの役割を担うシステムである。
<構成概要>
以下、図面を参照して、本願を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る患者プロファイル情報システム1の構成概要図の一例であり、本発明はこれに限定されない。患者プロファイル情報システム1は、ネットワーク10を介してサーバ20と、端末30とが接続されて構成される。その他、必要に応じて、例えば地域の他医院、薬局、介護センター、消防署等を含む関連医療機関システム200等とネットワーク10を介して接続し、必要に応じて、サーバ20をいわゆるクラウドコンピューティングにより構成するのが好ましい。また、例えば、サーバ20から端末30に対し、必要とされるソフトウェア等をインストールするように構成してもよい。
<ハードウェアブロック>
<サーバ20>
次に、図2に従ってサーバ20の詳細を説明する。図2は、図1に示した患者プロファイル情報システム1におけるサーバ20のハードウェアブロック図の一例であり、これに限定されない。図2に示すように、サーバ20は、データベース21、サーバ本体22、出力装置23、入力装置24、及びインターフェース26を備えて構成されている。
サーバ本体22は、プロセッサ等により患者情報の管理に関するデータの処理を行い、データベース21は管理及び患者情報等のデータを記憶する。出力装置23は、ディスプレイやプリンタ等を備えて構成され、必要に応じて各種情報を出力し表示する。入力装置24は、キーボード、バーコードリーダ、カメラ、及びスキャナ等を備えて構成され、必要に応じて情報の入力を行うが、情報の入力を可能とするすべての装置を含むものとする。なお、サーバ20は最終的に患者プロファイル情報システムとしての業務遂行が可能であれば、単独でも複数のシステムから構成されていてもよい。
<端末30>
次に、図3に従って端末30の詳細を説明する。図3は、図1に示した患者プロファイル情報システム1における端末30のハードウェアブロック図の一例であり、本発明はこれに限定されない。図3に示すように、端末30は、メモリ(データベースとも称す)31、プロセッサ32、出力装置33、入力装置34、及びインターフェース36を備えて構成されている。
プロセッサ32は、例えばサーバ20から送られる情報等を処理し、出力装置33に情報を表示する。出力装置33は、ディスプレイ、及びプリンタ等を備えて構成され、必要に応じて各種情報を出力し表示する。また、入力装置34は、キーボード、バーコードリーダ、及びスキャナ等を備えて構成され、必要に応じて情報(患者情報、使用者情報)の入力を行うが、情報の入力を可能にするすべての装置を含むものとする。入力装置34は、必要に応じてキーボード等から入力処理を行って、例えば出力装置33に表示し、入力装置34から入力された情報等を、常時インターフェース36を介してサーバ20に送信する。サーバ20では送信された情報に従って、患者情報の管理処理を行い、さらなる情報を必要とする場合には、端末30から、さらなる情報入力が行われるものとする。このように端末30を操作して、患者情報の分析処理(最適な薬剤や最適な手術方法等の調査、検討等)を行う。
端末30は、パーソナルコンピュータ、通信型タブレット、もしくはスマートフォンのいずれかである。
<機能ブロック>
図4は、図1に示した患者プロファイル情報システム1の機能ブロック図の一例であり、本発明はこれに限定されない。
図4に示すように、患者プロファイル情報システム1は、サーバ20と、複数の端末30と、サーバ20と複数の端末30とを接続するネットワーク10とを含むシステムである。
<サーバ20>
サーバ20は、通信部401、制御部402、端末使用者判断部403、保存部としての記憶部404、用語変換部405、入力手段としての入力部406、使用者属性情報記憶部407、患者情報記憶部408、選択手段としての選択部409、表示手段としての出力部410、表示時患者情報設定部411、及び表示時使用者属性設定部412を含むシステムである。
通信部401は、サーバ20と端末30との間の情報の授受を行うものであり、例えば図2に示したインターフェース26によって実現される。
制御部402は、サーバ20を統括制御するものであり、例えば図2に示したサーバ本体22によって実現される。
端末使用者判断部403は、サーバ20にアクセスしている端末30の使用者が誰か、すなわち、受付係、薬剤師、研究所員、消防署員、歯科医師、医科医師、介護関係者、患者もしくは家族かを判断するものであり、例えば図2に示したデータベース21及びサーバ本体22によって実現される。
記憶部404は、サーバ20の動作プログラムを記憶したり、展開させたりするものであり、例えば図2に示したサーバ本体22によって実現される。
用語変換部405は、サーバ20にアクセスしている端末30が視聴している表示部に表示される患者情報に用いられている用語が、端末30の使用者にとって理解することが可能な用語、例えば、使用者が患者の場合には「糜爛」を「ただれ」に置き換えたり、「義歯」を「入れ歯」に、「齲蝕」を「むし歯」に、「浮腫」を「むくみ」に置き換えたり、図表、画像データ、もしくは音声データに変換したりする機能を有するものであり、例えば図2に示したデータベース21及びサーバ本体22によって実現される。
入力部406は、サーバ20の電源投入、再起動、停止、患者情報入力、使用者属性情報入力等の動作を行うものであり、例えば図2に示した入力装置24によって実現される。
使用者属性情報記憶部407は、サーバ20にアクセスしている端末30の使用者の属性情報を記憶するものであり、例えば図2に示したデータベース21によって実現される。
患者情報記憶部408は、患者プロファイル情報システム1によって管理される患者に関する情報を記憶するものであり、例えば図2に示したデータベース21によって実現される。
選択部409は、サーバ20にアクセスしている端末30の使用者の属性と、その使用者が求めている患者についての患者情報に応じた表示情報とを選択するものである。選択部409は、サーバ20のデータベース21に記憶されている患者情報の中からサーバ20にアクセスしている端末30の使用者の属性に対応した患者情報を選択することで不要な情報を排除して必要な情報のみ選択するものであり、例えば図2に示したデータベース21及びサーバ本体22によって実現される。
出力部410は、選択部409によって選択された患者情報を出力、すなわち表示するものであり、例えば図2に示した出力装置23と図3に示した出力装置33によって実現される。
複数の端末30のうちのいずれかの端末30による患者情報表示時には、患者情報に含まれる用語が用語変換部405により使用者が理解可能な用語に変換され、変換された用語を含む患者情報が出力部305により表示されるようになっている。
患者情報設定手段としての患者情報設定部411は、使用者が知りたい患者についての情報を設定するものであり、例えば図2に示したサーバ本体22によって実現される。
表示時使用者属性設定手段としての表示時使用者属性設定部412は、端末30の使用者が、小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、医科、介護職、もしくは患者/家族のいずれかであることを設定するものであり、例えば図2に示したサーバ本体22によって実現される。
ネットワーク10は図2に示したネットワーク10によって実現される。
<端末30>
端末30は、通信部301、制御部302、入力手段としての入力部303、記憶部304、表示手段としての出力部305、使用者属性情報記憶部306、患者情報記憶部307、入力時使用者属性設定部308、入力項目設定部309、及びチェック部310を含む装置である。
通信部301は、端末30とサーバ20との間の情報の授受を行うものであり、例えば図3に示したインターフェース36によって実現される。
制御部302は、端末30を統括制御するものであり、例えば図3に示したプロセッサ32によって実現される。
入力部303は、端末30の使用者が患者情報を入力もしくは出力させるための操作を行うためのものであり、例えば図3に示した入力装置34によって実現される。
記憶部304は、端末30の動作プログラムを記憶したり、展開させたりするものであり、例えば図3に示したメモリ31によって実現される。
出力部305は、患者情報を出力して表示するものであり、例えば図3に示した出力装置33によって実現される。
使用者属性情報記憶部306は、端末30の使用者属性情報を記憶するものであり、サーバ20にアクセスするときに使用者属性情報が読み出されてサーバ20に送られるようになっている。使用者属性情報記憶部306は、例えば図3に示したメモリ31によって実現される。
ここで、端末の使用者が患者または家族の場合は、端末と使用者とがID及びパスワードの使用を前提として1対1対応し、使用者が医療・介護・薬剤関係者の場合は、端末と使用者とがID及びパスワードの使用を前提としてN対M対応してもよい。
患者及び患者の家族は端末と1対1対応であるが、医療関係者や介護関係者が一人の患者に対してID及びパスワードの使用を前提として交代で治療記録や介護記録を更新したり、患者及び患者の家族もID及びパスワード入力したりするので、セキュリティの保護と医療関係者や介護関係者による不正行為を防止することができる。
患者情報記憶部307は、端末30がサーバ20にアクセスして得られた患者情報を記憶するものであり、例えば図3に示したメモリ31によって実現される。
入力時使用者属性設定手段としての入力時使用者属性設定部308は、端末30の使用者が、小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、医科、介護職、もしくは患者/家族のいずれかであることを設定するものであり、例えば図3に示したプロセッサ32によって実現される。
入力項目設定手段としての入力項目設定部309は、端末30の使用者が、患者情報を入力する際に使用者の属性に合わせた入力項目を設定するものであり、例えば図3に示したプロセッサ32によって実現される。
チェック手段としてのチェック部310は、端末30に入力された患者情報に誤記が有るか否かがチェックされたり、患者情報閲覧途中や患者情報更新途中にIDとパスワードを要求することで本人確認したりすることでなりすましを防止するものであり、例えば図3に示したプロセッサ32によって実現される。
<患者情報分析管理データテーブル>
図6は、図1に示した患者プロファイル情報システム1に示した端末30に用いられる患者情報分析管理データテーブルの一例を示すものであり、本発明はこれに限定されない。
患者プロファイル分析管理データテーブル40は、情報分析の対象となる分析管理コード等を格納する分析管理コード欄41、管理内容を格納するデータテーブル管理欄42、氏名、生年月日、性別、現住所などのデータを歯科と医科で共通に管理、分析する基本情報1欄4301、かかりつけ医、かかりつけ薬局、介護施設、ケアマネージャーなどのデータを歯科と医科と地域連携で共通に管理、分析する基本情報2欄4302、歯科の既往歴、問診などからの歯科的要望、現在の口腔内情報(画像を含む)などのデータを主に歯科で管理、分析する患者プロファイル1欄4203、アレルギー、感染症、障害、全身疾患、常用薬、服中薬剤などのデータを歯科と医科で共通に管理、分析する患者プロファイル2欄4304、歯磨き、喫煙、睡眠時間、飲酒、排泄等のデータを歯科と医科とも共通に管理、分析する生活・習慣情報にかかわる患者プロファイル3欄4305、歯科と医科とも共通に管理、分析する高齢者、障害者情報にかかわる患者プロファイル4欄4306、歯科と医科とも共通に管理、分析する、家族との同居、家族の病歴などの患者プロファイル4欄4307、・・・等を備える。
さらにデータテーブル管理欄42は、項目欄421、内容欄422、区分欄423、・・・等を、さらに備えて構成される。なお、患者プロファイル分析管理データテーブル40は、例えばメモリ31に格納されたプログラムに従ってプロセッサ32により、関連する情報から算出した情報、または、出力装置33のディスプレイに表示する患者情報分析設定画面(図示せず)に従って、例えば端末30の入力装置34のキーボードから操作者により入力された情報を、メモリ31に格納されたプログラムに従い、プロセッサ32により、メモリ31上に格納するものとする。
また、患者情報分析設定画面(図示せず)は、患者プロファイル分析管理データテーブル40と同一形式を有するものとする。さらに、必要に応じて、グルーピングしてフィルタリングを施して患者プロファイル分析管理データテーブル40の内容に従った、医師や歯科医師が知りたい患者プロファイル分析管理データテーブル表示画面(図示せず)を、例えば端末30の出力装置33、サーバ20の出力装置23に表示するようにしてもよい。
なお、患者プロファイル分析管理データテーブル40は、サーバ20側で入力し、メモリ31に格納してもよい。また、端末30側で入力、格納した情報を、例えばネットワーク10を介して、サーバ20側に送信してもよく、サーバ20側で入力、格納した情報を、端末30側に送信してもよい。
<患者情報の格納手順>
次に、図6に従って、患者プロファイル分析管理データテーブル40の各欄へ、情報を格納する手順について説明する。例えば、歯科医院における患者情報分析を行う場合、分析ごとに患者プロファイル分析管理データテーブル40を作成することとして、医療機関コードが1234567で、かかりつけ歯科医院が変更になった場合の医療機関コード修正回数が001で、患者プロファイルIDが1234567890の患者情報分析を行った日付が2017年10月1日であれば、例えば「患者プロファイル分析管理テーブル 分析管理コード 患者プロファイルID:1234567-001-1234567890 日付:2017.10.01」という情報を格納する。
次に、データテーブル管理欄42の項目欄421には例えば「項目」という情報を、内容欄422には例えば「内容」という情報を、区分欄423には「区分」という情報をそれぞれ格納する。氏名、生年月日、性別、現住所など歯科と医科で共通に管理、分析する基本情報1欄4301には、例えば医科だけに情報修正、閲覧が認められる家庭内での役割、尊厳死希望の有無、臓器提供希望の有無、宗教、国籍なども含むことができる。その場合に、共通に管理できる情報には、区分欄423に、例えば、ASを格納し、医科だけに情報修正、閲覧など管理が認められる患者情報は、区分欄423に、例えばISを格納し、歯科だけに修正、閲覧など管理が認められる患者情報は、区分欄423に、例えばSSを格納して識別する。
なお、上記説明では、画像分析管理データテーブル40の各欄の格納情報として、例えば数字による文字コードを格納しているが、例えば独自に設定したコード等の情報であっても、あるいは、文字コード列に、独自に設定したコード等の情報をさらに付加したものであってもよい。
<歯科患者プロファイルの説明>
図7は、図1に示した患者プロファイル情報システム1における歯科患者プロファイルの説明図である。
患者プロファイル情報システム1は、予防医科、予防歯科、介護予防実現のため、精確な医療を受けるため、歯科患者プロファイルが患者の一生涯の健康状態を記録することで、医療・介護関係者の共通プラットフォームとして、乳幼児から高齢者まで全ての「地域包括ケア」を実現する。
ネットワーク10に病院の受付機、歯科医師用の端末、医科医師用の端末、介護者用の端末、及び患者/家族用の端末が接続されると、クラウドコンピュータを使用できるようにするのが好ましい。ネット接続時に端末の特性(サイズ、解像度)に合わせて表示内容が変わるようになっている。
尚、データセンターのサーバを中心として、歯科医院にて最新の電子カルテシステム、病院にて病院用(医師・看護師・リハビリテーション担当者等用)の最新の歯科患者プロファイルが常時インストールされた携帯端末、自宅・介護施設にて最新の介護関係者(ケアマネージャー等)用歯科患者プロファイルが常時インストールされた携帯端末、訪問歯科診療用の通信型タブレット、及び患者/家族用として最新の歯科患者プロファイルが常時インストールされた携帯端末が接続可能である。
自宅・介護施設用にて最新の歯科患者プロファイルを患者側の携帯端末に常時インストールすることにより、Web予約やWeb問診が可能となる。介護関係者用の携帯端末に歯科患者プロファイルをインストールすることにより、Web予約、訪問歯科診療、口腔内画像閲覧・登録等医療連携機能を実現することができる。訪問歯科診療用通信型タブレット及び通信型スマートフォンを用いることで、データセンターへのアクセスが可能であれば最新の歯科患者プロファイル等にアクセスが可能となる。
院外では携帯端末にネットワーク接続することでデータセンターにある最新の情報にアクセス可能である。また、歯科患者プロファイルの閲覧・編集をはじめ、電子カルテのサイドバーの機能を使用できる。
サーバ20のサーバ本体22が来院や診断日の情報を収集して、病院の患者プロファイル情報システム1に接続された各機器に必要なデータとして常時配信する。病院(医師・看護師・リハビリテーション担当等)用歯科患者プロファイルのソフトウェアの機器へのインストールにより、来院・訪問歯科診療日の確認が可能となり、口腔内画像閲覧・登録等医療連携機能の実現が図れる。
歯科、医科、介護、薬剤師、消防署の救急車要員に係る関係者すべてに分かりやすくなる。本システム1は、接続された端末の特性(サイズ、解像度)に合わせ、翻訳して表示するものである。例えばAIや統計的手法等により歯科の専門用語(例えば、義歯)を多職の用語(例えば、入れ歯)に自動的に置き換えられる。
歯科医院では、「生涯の医療」、「生活の医療」を司る歯科医院が積極的に歯科患者プロファイルを作成することで、健常者、障碍者、要介護者を問わず、歯科医院が健康ステーション的な役割を果たすことができる。歯科医院内でWi-Fi(登録商標)接続することでスマートフォン画面(もしくはタブレット画面)とカルテのサイドバーの基本構成が同一のため、カルテの操作指示もスマートフォンや通信型タブレットを介して行うことができる。院内データとデータセンターのデータはほぼリアルタイムで同期する。クラウド利用が可能な医療機関は院内にデータ保管しないことも可能である。歯科患者プロファイルをもとに患者の傾向把握と未来予測を行う(AI)。尚、未来予測とは、現状のまま何もしないと患者がどのような症状を迎えるか、どの治療方法を選択するとどこまで症状が改善するか、今後予想される医療技術によりどこまで症状が改善されるかについての予測である。歯科疾患のみならず、生活習慣病、認知症等さまざまな病気の予防に役立てられる。コグニティブとしては、AIとの対話は、スマートフォン、スマートウォッチなどのスマート端末を通して医療関係者用モニターにも反映される。歯科医院内では、スマートフォンや通信型タブレットを身に着けるようになっている。また、チェアサイドでの会計、すなわち歯科医師への直接会計も可能である。ここで、チェアサイドとは、医師が座るチェアのそば、すなわち、診療室(もしくは診療室)の中を意味する。
患者用の携帯端末に歯科患者プロファイルをインストールすることで、Web予約、Web問診、自動受付認証も可能となる。サーバ本体22が来院や診断日の情報を収集して、病院の患者プロファイル情報システム1に接続された各機器に必要なデータとして配信する。すなわち、AIや統計的手法等により用語や専門用語(例えば、FD)は、わかりやすい表現(総入れ歯)に自動で置き換えられる。
<歯科患者プロファイル>
図8~図11は、図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する基本(属性)情報50と、口腔プロファイル51と、全身プロファイル52と、生活プロファイル53とを示す構成図の一例を示すものであり、本発明はこれに限定されない。
基本(属性)情報50は、患者の個人情報、連携情報、婚姻情報、家族情報、及び家族の病歴情報を含む。口腔プロファイル51は、患者の歯科問診情報、歯式(チャート)情報、口腔の状態情報、口腔疾患情報等を含む。全身プロファイル52は、患者の障害情報、妊娠情報、成長発達情報、アレルギー情報等を含む。生活プロファイル53は、患者の生活習慣情報、生活のリズム情報、高齢者生活機能総合評価情報等が含まれる。
これらの基本(属性)情報50、口腔プロファイル51、全身プロファイル52及び、生活プロファイル53は、サーバ20のデータベース21に格納されており、端末30からアクセスされると、端末30の属性及び端末30の使用者の属性に応じて使用者が必要とする患者情報が選択され、かつ患者情報に含まれる用語が使用者に理解しやすいように変換されて出力されるようになっている。
<基本(属性)情報>
図8は、図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する基本(属性)情報50の詳細な内容の一例を示す図であるが、本発明はこれに限定されるものではない。
図8において、縦項目と横項目とが交差するマス目は「○」、「-」もしくは空欄となっている。「○」は横項目に配置された、例えば小児歯科医師が入力したか、あるいは出力を希望する患者情報の項目を示し、「-」は小児歯科医師が入力したものの出力は希望していない項目を示し、空欄は小児歯科医師がもともと入力していない項目を示している。
口腔プロファイル51、全身プロファイル52、及び生活プロファイル53についても同様に「○」もしくは「-」が記載されている。尚、図8~図11には横項目が小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、及び医科の場合が示されているが、介護関係者、患者/家族等については説明を簡略化するため省略されている。
基本(属性)情報50は、主な縦項目を個人、連携、婚姻、家族、及び家族の病歴とし、主な横項目を小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、及び医科としている。さらに縦項目のうち個人の項目は、1氏名、カナ氏名、2生年月日、3性別、4現住所、(Tel)、5連絡先、(Tel)、6MAIL、7保険情報、8介護度等、9幼稚園、保育園、学校、10職業1(勤務先、Tel)、11職業2(業種、期間、勤務形態、夜勤・宿直回数)、12尊厳死希望の有無、13臓器提供希望の有無、14宗教、及び15国籍など、特記事項が含まれる。但し、12尊厳死希望の有無、13臓器提供希望の有無、及び14宗教についてはグレーアウトとなっているがサーバ20での操作で選択可能に変更が可能である。
連携の項目は、1行政機関/福祉事業所(名称、担当者氏名、Tel)など、2かかりつけ医(名称、担当医氏指名、Tel)、3かかりつけ薬局(薬局名、担当者氏名、Tel)、4介護(施設/ケアマネージャー、住所、Tel)、5介護(デイサービス/ケアマネージャー、住所、Tel)、6後方支援病院の連携室担当者(MSWもしくは退院調整看護師)、在宅療養患者の場合はケアマネ(ケアマネージャー)に加えて記載、及び「7過去に開催された退院時カンファレンス、サービス担当者会議、ケアカンファレンスの記録、歯科関係者の参加の有無も記載があるとベスト」が含まれる。
婚姻の項目は、1婚姻の有無、2子どもの有無、及び3家庭内での役割が含まれるが、3家庭内での役割についてはグレーアウトとなっているがサーバ20での操作で選択可能に変更が可能である。
家族の項目は、1家族構成(父・母・きょうだい(第 子)・祖父・祖母・その他( ))、2氏名、3年齢、4現住所、Tel、5連絡先(Tel)、6職業(例、父:会社員、母:保育士(常勤))、7同居・別居、8キーパーソン、9介護負担度、10血液型、11生死、及び12血縁が含まれる。但し、10血液型、11生死、及び12血縁についてはグレーアウトとなっている。これは端末30の使用者が患者情報を入力したものの、出力(表示)はしないようにしていることを意味している。
家族の病歴の項目は、1-1続柄、1-2病名、2遺伝性疾患の有無、及び3状態(TEXT)/例、母;花粉症でアレルギー科通院中が含まれる。
横項目のうち例えば、小児歯科の医師については、端末30からサーバ20への入力操作により、個人の項目のうち、1氏名、カナ氏名、2生年月日、3性別、4現住所、(Tel)、5連絡先、(Tel)、6MAIL、7保険情報、8介護度等、9幼稚園、保育園、学校と、14宗教、及び国籍など、特記事項と、連携の項目のうち、1行政機関/福祉事業所(名称、担当者氏名、Tel)など、2かかりつけ医(名称、担当医氏指名、Tel)、及び3かかりつけ薬局(薬局名、担当者氏名、Tel)と、家族の項目のうち、1家族構成(父・母・きょうだい(第 子)・祖父・祖母・その他( ))、2氏名、3年齢、4現住所、Tel、5連絡先(Tel)、6職業(例、父:会社員、母:保育士(常勤))、7同居・別居についての患者情報が入力されていることにより該当箇所に「○」が示されている。尚、患者情報が入力されていない項目については「-」が示されている。
横項目のうち歯科の医師については2名おり、両歯科医師については別々の端末30からサーバ20への入力操作により、個人の項目のうち、1氏名、カナ氏名、2生年月日、3性別、4現住所、(Tel)、5連絡先、(Tel)、6MAIL、7保険情報、8介護度等、9幼稚園、保育園、学校、10職業1(勤務先、Tel)、11職業2(業種、期間、勤務形態、夜勤・宿直回数)、14宗教、及び15国籍など、特記事項連携の項目のうち、1行政機関/福祉事業所(名称、担当者氏名、Tel)など、2かかりつけ医(名称、担当医氏指名、Tel)、3かかりつけ薬局(薬局名、担当者氏名、Tel)と、婚姻の有無の項目のうち、1婚姻の有無、及び2子どもの有無と、家族の項目のうち、1家族構成、3年齢、4現住所、Tel、5連絡先(Tel)、6職業(例、父:会社員、母:保育士(常勤))、7同居・別居と、家族の病歴の項目のうち、1-1続柄、1-2病名、2遺伝性疾患の有無、及び3状態(TEXT)/例、母;花粉症でアレルギー科通院中とが入力されたことにより該当箇所に「○」が示されている。以下同様に端末30もしくは多職連携用端末200によりサーバ20にアクセスして患者情報を入力することにより、該当箇所に「○」が示されるようになっている。
以下、口腔プロファイル51、全身プロファイル52、及び生活プロファイル53について述べるが、横項目のうちのいずれかに該当する歯科医師、医科医師、多職連携の関係者、図示しない介護職員、患者/家族の操作によって端末30からサーバ20にアクセスし、患者情報を入力もしくは出力させる場合、端末30の使用者の属性及び端末30の属性に合うように患者情報を入力することができ、端末30の使用者の属性及び端末30の属性に合うようにすることで使用者に分かりやすくなるように用語が変換されて患者情報が出力される。
<口腔プロファイル>
図9Aは、図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する口腔プロファイル51の詳細な内容の一例の一部を示す図であり、図9Bは、図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する口腔プロファイル51の詳細な内容の一例の残りを示す図であり、本発明はこれに限定されない。
図9Aに示す口腔プロファイル51は、歯科問診情報、歯式情報、口腔の状態情報、口腔疾患情報、処置歴情報、咬合情報、口腔内清掃状況、口腔スクリーニング・口腔リハビリ、患者説明・多職種連携情報、高齢・障害歯科情報、及び高齢者情報に基づいて、主な縦項目を歯科問診、歯式(チャート)、口腔の状態、主な口腔疾患、主な処置歴、咬合等、口腔内清掃状況、口腔スクリーニング・口腔リハビリ、患者説明、多職種連携、高齢・障害歯科、高齢者、図9Bに示した、主な処置歴、咬合等、口腔内清掃状況、患者説明多職種連携、高齢・障害歯科、及び高齢者とし、横項目を小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、及び医科としている。
縦項目のうち、歯科問診は、「1主訴、2歯科の既往歴・経験、3特記事項、及び4歯科的要望が含まれており、さらに1-1主訴(健診、むし歯(自覚症状 無 有)、かみ合わせ、歯並び、外傷、その他())、2-1歯科受診(初めて、初めてではない( ヵ月・ 年くらい前にある))、2訪問歯科受診、3歯周病、4矯正歯科、5義歯、6インプラント、7口腔衛生指導、3-1受診時の診療内容((1)歯科麻酔の経験、無、有、(2)問題の有無、有(具体的に ))、3-2診療時の様子(TEXT ※具体的に)、3-3配慮、考慮すべきこと(TEXT)、(面談して具体的に記す)、例:母親自身が矯正経験あり、子どもの歯並びをかなり心配している。」が含まれている。
縦項目のうち、歯式(チャート)は上下左右の歯並びを示す図である。
縦項目のうちの口腔の状態は、1口腔内出血(無、有)、2びらん・潰瘍(無、有)、3口臭(無、有)、4食物残渣(無、有)、5舌苔(無、有)、6小帯所見(無、有、(□上唇、□舌、□頬))、7咀嚼機能(□良好、□普通、□不調)、8摂食・嚥下(□良好、□普通、□不調)、及び9発音機能(□良好、□普通、□不調)が含まれる。
縦項目のうち、口腔疾患は、1う蝕(無、有(痛み/無、有、生活機能への影響/無、有))、2歯周病(無、有(□軽度、□中度、□重度、痛み/無、有、生活機能への影響/無、有))、3-1歯肉炎症(無、有(□発赤、□出血、□腫れ)、(改善傾向)無、有)、3-2動揺(無、有、(改善傾向)無、有)、3-3歯周ポケット((4mm以上)無、有、(改善傾向)無、有)、3-4ポケット測定時の歯軸出血(無、有)、3-5プラークスコア( % 特記事項/ )、6プラーク(無、有、(改善傾向)無、有)、及び7歯石(無、有(改善傾向)無、有)、4-6口腔乾燥(無、有(□軽度、□重度))、4-7口腔カンジダ症(無、有(□軽度、□重度))、4-8再発性アフタ(無、有(□軽度、□重度))、4-9扁平苔癬(無、有(□軽度、□重度))、4-10ヘルペス性口内炎(無、有(□軽度、□重度))、4-11帯状疱疹(無、有(□軽度、□重度))、4-12その他()、5軟組織疾患(無、有(□緊急性あり))、6顎骨疾患(無、有())、7-1先天欠如歯、過剰歯、矯小歯、尖状歯、その他()、及び7-2形成不全、減形成、結節、咬耗、その他()が含まれる。
縦項目のうち、主な処置歴は、1冠、ブリッジ(□問題なし、□要改善)、2義歯(総義歯(□上顎、□下顎)、部分義歯(□上顎、□下顎))、使用状態(□使用不可、□t時々使用、□日常使用)、装着状態(□良好、□要改善)、清掃状態(□良好、□要改善)、保管状態(□良好、□要改善)、義歯製作・調整(□製作が必要、□調整が必要、□必要なし)、3インプラント(無、有)、3-1埋入歯科医院名()、3-2埋入歯科医師名()、3-3インプラントタイプ()、3-4メーカー、製品の名称()が含まれる。
縦項目のうち、咬合等は、1咬合(正常、過蓋、開咬、反対、前突、交叉、習癖())、2顎関節の異常(無、有)、3開口度(□問題無し、□要改善)、4口唇閉鎖不全(無、有)、5口唇裂(無、有)、6口蓋裂(無、有)、7骨形成不全(無、有)、8口呼吸(無、有)、及び9鼻疾患(無、有)が含まれる。
縦項目のうち、口腔内清掃状況は、1清掃状態(良、ふつう、不良、著しく不良)、2清掃回数( 回/1日)、3-1歯磨きの保持(無、有(家族、介護職、その他))、3-2自立度(自立、一部介助、全介助、※BDRで代用)、4-1歯ブラシ(使用歯ブラシ/指定有り()、指定なし)、4-2歯間ブラシ(サイズ( ))、4-3スポンジブラシ、4-4舌ブラシ、4-5タフトブラシ(使用歯ブラシ/指定あり()、指定なし)、4-6口腔ケアティッシュ(使用製品/指定あり()、指定なし)、4-7うがい(含嗽薬・剤( ))、洗口剤()、4-8保湿剤(使用製品/指定あり( )、指定なし)、及び5特記(開口困難時の工夫や、時間等を記載すると有用な情報となる。)が含まれる。
縦項目のうち、患者説明多職種連携は、口腔内情報(連携/多職への共有)、1多職種用(誰にでも分かりやすい簡易版)、2歯科専門職用が含まれる。
縦項目のうち、高齢・障害歯科は、1低栄養リスク(無、有、不明)、2食事形態(無、有(□胃ろう、□経鼻、□その他))、4舌・軟口蓋の動き(良好、やや良好、不調)、5座位保持(良好、やや良好、不良)、6開口保持(可能、困難、不可能)、及び7ブクブクうがい(可能、困難、不可能/むせ)が含まれる。
縦項目のうち、高齢者は、1口腔不潔、2口腔乾燥、3咬合力低下、4咀嚼機能(口腔機能低下症)、5舌口唇運動機能(オーラルディアドコキネシス)、6舌圧、7嚥下機能(※EAT―10)、8RSST(反復唾液嚥下テスト)、9MWST(改訂水飲みテスト)、10口腔清掃の自立判定基準(BDR指標)、及び11口腔と義歯の清掃自立状況が含まれる。
尚、図9A、図9Bの右側欄の(1)は歯科疾患管理、(2)は補綴物維持管理・義歯管理、(3)は歯科衛生実地指導1、訪問歯科衛生指導、(4)は歯科疾患在宅療養管理、口腔機能管理、退院時共同始動、(5)は訪問歯科衛生指導(訪問歯科衛生指導説明書)に準拠することを示す。
<全身プロファイル>
図10は、図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する全身プロファイル52の詳細な内容の一例を示す図であり、本発明はこれに限定されない。
全身プロファイル52は、基本情報としての患者の個人情報、かかりつけ医を含む連携情報、患者の婚姻情報、患者の家族情報、及び患者の家族の病歴情報に基づいて、主な縦項目を障害、妊娠、成長発達、アレルギー、感染症、麻痺、血が止まらない(出血傾向)、傷が治りにくい(創傷治癒遅延)、全身疾患(※病名毎に)、常用薬、服用中薬剤、全身管理、及び検査とし、横項目を小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、及び医科としている。
縦項目のうち、障害は、1運動、2言語、3聴力、4視覚、5認知、及び6意思の疎通が含まれる。
縦項目のうち、妊娠は、1妊娠の有無、2出生時状況、3流行性疾患罹患状況・予防接種状況、及び4妊娠の状況が含まれる。但し、2出生時状況及び3流行性疾患罹患状況・予防接種状況についてはグレーアウトとなっているがサーバ20での操作で選択可能に変更が可能である。
縦項目のうち、成長発達は、1精神発達に関すること(TEXT)、及び2身体発達に関すること(TEXT)が含まれる。
縦項目のうち、アレルギー、感染症、及び麻痺は病名が含まれ、血が止まりにくい(出血傾向、(無、有)病名)、傷が治りにくい(創傷治癒遅延、(無、有)病名)が含まれる。
縦項目のうち、全身疾患は、1病名、2発病時期、5入院の有無、6手術の有無、7輸血の有無、8入院回数、9転帰、10医療機関の種別、12MEMO(1):治験(コメント)など、及び13MEMO(2):入院中の面会制限などが含まれる。但し、7輸血の有無、8入院回数、9転帰、10医療機関の種別、12MEMO(1):治験(コメント)など、及び13MEMO(2):入院中の面会制限などについてはグレーアウト(図では明朝体)となっているがサーバ20での操作で選択可能に変更が可能である。
縦項目のうち、常用薬、服用中薬剤については、1薬剤名(注(1)全ての想定される処方内服薬に対して、歯科が頻用するβラクタム系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬、マクロライド系抗菌薬(ニューマクロライド含む)、NSAIDs、抗真菌薬等の薬剤と薬物相互作用による有害事象の警告が出るようにすると、利便性の向上が期待される。注(2)全ての想定される処方内服薬から、抗血栓治療法薬、骨吸収抑制薬、欠陥新生阻害薬、ステロイド薬、生物学的薬剤、血糖降下薬など、歯科治療に考慮が必要な薬理作用をもつもの、もしくは歯科処方薬との相互作用が予想されるものを、歯科サイドから別掲確認できるようにすると利便性が期待される。)、2開始日(服用を開始した年月日、※年や月だけでもよい。)、3服用終了日(服用を終了した年月日、※年や月だけでもよい。)、及び服用区分(服用中、服用終了、注射・点滴)が含まれる。
縦項目のうち、全身管理は、1血液型、2体温、3脈拍、4SpO2、5血圧、6BMI、7身長、及び8体重が含まれる。但し、血液型についてはグレーアウトとなっているがサーバ20での操作で選択可能に変更が可能である。
縦項目のうち、検査は、1臨床検査値、2VF評価、及び3VE評価が含まれる。
<生活プロファイル>
図11は、図1に示した患者プロファイル情報システム1が処理する生活プロファイル53の詳細な内容の一例を示す図であり、本発明はこれに限定されない。
生活プロファイル53は、患者の生活習慣情報、患者の生活のリズム情報、高齢者生活機能総合評価情報、高齢者自立度情報、高齢者嚥下食情報、高齢者スマイルケア食情報、高齢者栄養情報、高齢者社会参加方法情報、患者の移動情報、患者のコミュニケーション情報、患者の装具情報、及び患者の医科情報に基づいて、主な縦項目を生活習慣、生活のリズム、高齢者・生活機能・総合評価、高齢者自立度、高齢者嚥下食、高齢者スマイルケア食、高齢者栄養、高齢者社会参加、移動方法、コミュニケーション方法、装具、及び医科(入院)とし、横項目を小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、及び医科としている。
縦項目のうち、経口摂取の他、生活習慣は、1飲酒、2飲み物、3間食・おやつ、4喫煙、5睡眠時間、6排尿・排便、及び7摂食環境(孤食か否か)が含まれる。
縦項目のうち、生活のリズムは、子どもの1日の生活リズムが含まれる。
縦項目のうち、高齢者生活機能総合評価は、1CGA7(総合機能評価簡易版)の1-1意欲の低下がみられる([次の評価]Vitality Index)、1-2復唱ができない([次の評価]MMSE/HDS-R)、3付き添いが必要([次の評価]IADL: Lowton & Brody)、4遅延再生ができない([次の評価] MMSE/HDS-R)、5,6入浴、排泄の両者が×([次の評価]ADL:Barthel index)、及び7無力であると思う([次の評価]GDS-151)が含まれる。
縦項目のうち、高齢者自立度は、1ADL(FIM)、2障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)、及び3認知症高齢者の日常生活自立度が含まれる。
縦項目のうち、高齢者嚥下食は、1日本摂食・嚥下リハビリテーション学会/嚥下調整食分類2013、2日本摂食・嚥下リハビリテーション学会/嚥下調整食分類2013:食事、及び3日本摂食・リハビリテーション学会/嚥下調整食分類2013:とろみが含まれる。
縦項目のうち、高齢者スマイルケア食は、農林水産省が提唱するスマイルケア食の選び方が含まれる。
縦項目のうち、高齢者栄養は、MNA(登録商標)が含まれる。
縦項目のうち、高齢者社会参加は、地域社会への何らかの参画の有無(例)町内会、老人会、地域の「居場所」、趣味のサークル、ボランティア活動等)が含まれる。
縦項目のうち、医科(入院)は褥瘡リスクスコアの1ブレーデンスケール、2褥瘡危険因子評価表、3OHスケール、4K式スケール、5在宅版褥瘡発生リスクアセスメント・スケール、6ブレーデンQスケール、及びSCIPUSスケールが含まれる。
ここで、ブレーデンスケールとは、米国で考案されたものであり、褥瘡が発生するリスクを客観的に評価する評価票の一種である。褥瘡を引き起こす6つの項目に対して4段階(1~4点)でチェックし、その合計点から褥瘡の発生リスクを予測する尺度である。OH式スケールとは、考案者の大浦 武彦, 堀田 由浩の頭文字をとったものであり、対象者を「自力体位変換の可否」、「病的骨突出の有無」、「浮腫の有無」、「関節拘縮の有無」の4つの項目ごとに評価する褥瘡の評価票である。K式スケールは金沢大学式褥瘡発生予測尺度であり、「自力体位変換不可」、「骨突出あり」、「栄養状態悪い」の3つの項目ごとにYES、NOに分けて評価する褥瘡の予測尺度である。K式スケールとは、金沢大学式褥瘡発生予測尺度のことであり、患者が普段から持っている「前段階要因(自力体位変換不可/骨突出あり/栄養状態不良)」と、「引き金要因(体圧/湿潤/ずれ)」から判断する予測尺度である。
SCIPUSスケール(脊髄損傷褥瘡スケール)は、Spinal Cord Injury Pressure Ulcer Scaleの略であり、活動のレベル、可動性、完全脊髄損傷、尿失禁または常時湿潤、自律神経失調または重症な痙性、年齢、喫煙歴、呼吸器疾患、心疾患または心電図異常、糖尿病または血糖値,腎疾患、認知機能障害、ナーシングホームまたは病院、アルブミンまたは総蛋白、ヘマトクリット(ヘモグロビン)の15項目で構成されている予測尺度である。
<動作>
図12は、図1に示した患者プロファイル情報システム1の動作を示すフローチャートの一例であり、本発明はこれに限定されない。
図12において動作の主体はサーバ20(図1参照)である。図1に示したいずれかの端末30からサーバ20にアクセスされると、サーバ20から端末30に使用者の属性情報(小児歯科医師、歯科医師、障害歯科医師、訪問歯科医師、多職連携関係者、医科医師、患者/家族のいずれか等を示す情報)を入力する旨の情報が端末30の出力装置33に表示される。使用者属性情報を確認することにより患者とは無関係の者に情報が提供されるのが防止される。
サーバ20は使用者属性情報が入力されると(ステップS10/YES)、使用者属性が設定される(ステップS11)。サーバ20によって使用者属性に応じた入力項目が設定され(ステップS12)、端末30の入力装置34によって使用者の情報が入力され、合わせて患者情報が入力される。この場合、使用者が例えば歯科医師の場合には患者の問診結果、歯の症状、処置、薬剤等が入力され、使用者が患者の場合には予約情報が入力される(ステップS13)。サーバ20は入力された患者情報に誤記等の誤りが無いか否かを判断し、誤記等が有った場合(ステップS14/NO)、使用者に修正を促す旨の表示を行い、使用者により患者情報が修正される(ステップS15)、患者情報に誤記等が無い場合(ステップS14/YES)、患者情報がデータベース21に保存される(ステップS16)。以上が端末30による入力操作である。
患者情報を知りたい使用者が端末30を用いてサーバ20にアクセスすると、サーバ20は使用者属性情報が入力されたか否か判断する(ステップS17)。使用者属性情報を確認することにより患者とは無関係の者に情報が提供されるのが防止される。使用者属性情報が端末30に入力されると(ステップS17/YES)、サーバ20により使用者属性が設定され(ステップS18)、サーバ20から患者情報が端末30に入力され(ステップS19)、患者情報が設定される(ステップS20)。サーバ20により使用者属性情報と患者情報とに応じた表示情報が選択される(ステップS21)。サーバ20により患者情報に含まれる用語が使用者に理解可能な用語に変換され(ステップS22)、使用者属性情報に対応した患者情報が端末30の表示画面のサイズに合うように編集されて表示される。
ここで、編集とは例えば、患者/家族が閲覧しても問題が無い患者情報と、歯科医師及び医科医師が閲覧可能なカルテ、介護職員、薬剤師、及び研究者等が閲覧可能な患者の認知情報、手術を含む治療情報、及び投薬情報等を使用者の属性及び端末の属性に合わせて表示/非表示を行うことを意味する(ステップS23)。
以上の動作により、使用者にとって必要な患者情報が選択され、患者情報の中の用語が使用者の属性情報から見てなじみがないとサーバが判断した場合に理解しやすい用語に変換し、使用者の端末30がスマートフォン(「スマホ」)、通信型タブレット、もしくはパーソナルコンピュータのいずれであってもフルサイズで表示するようになっている。
<訪問歯科医師用端末の表示>
図13は、図1に示した患者プロファイル情報システム1に用いられる端末30が訪問歯科医師用の端末の場合の表示画像を示す一例であり、本発明はこれに限定されない。
サーバ20に端末からアクセスして患者情報を表示させる場合、サーバ20は使用者の属性(この場合は訪問歯科医師)と、端末の属性(この場合はスマートフォン(「スマホ」))とに合わせて患者情報を表示するようになっている。
図13に示す端末の出力装置には歯科患者プロファイルが示されており、図8の基本(属性)情報50、図9A、図9Bの口腔プロファイル51、図10の全身プロファイル52、及び図11の生活プロファイルの横項目のうちの「○」印に対応した縦項目の情報のうちの端末(この場合はスマートフォン)で表示可能なものが表示されている。
図13に示した端末の出力装置の上側には、例えば初診日、患者番号、患者の氏名、カナ氏名、患者の生年月日、年齢、性別、健常、再診、及び訪問を含む氏名欄が表示されている。「訪問」は患者が訪問歯科の患者であることを示している。
氏名欄の下側には例えば各種アイコンが表示されている。例えば、左から詳細な個人情報、薬剤投与情報、心臓疾患情報、訪問履歴情報、介護情報、注意事項、及び歯の情報であり、図では歯の情報が表示されている。
アイコン群の下側には例えば主訴、歯の状態、義歯、歯周病、口腔の状態、及び摂食嚥下情報が表示されている。主訴としては、歯が痛い、歯茎が腫れている、義歯を新しく作りたい、及び口腔ケアを希望と表示されている。
歯の状態としては、例えば「ブラッシング」1日99回、「歯石沈着」+、「プラーク」-、「動揺」ありとし、歯の画像と共に表示されている。尚、プラークとは歯歯垢(しこう)ともいい細菌の塊であり、歯石はプラークが唾液中のミネラルと結合して硬化したものである。プラークは歯磨きで除去可能であるが、歯石は歯磨きでは除去困難である。「+」は陽性(この場合、歯石沈着有り)、「-」は陰性(プラーク無し)を示している。「動揺」あり、とは歯のぐらつきが有ることを意味する。
義歯の状態としてはFD(上顎、下顎)、装着状態:良好(時々使用)、及び清掃状態:(要改善(義歯調整が必要))と表示されている。尚、FDとはFull Denture・総義歯(総入れ歯)の略である。
歯周病の状態としては、例えば「中度」と表示されている。
口腔の状態としては、例えば歯肉炎症、出血、歯肉発赤、びらん・潰瘍、咬合異常(こうごういじょう)、口臭、食物残渣、舌苔(ぜったい)、口腔乾燥、及び軟組織疾患と表示されている。糜爛(びらん)とはただれであり、潰瘍とは欠損を意味しており、舌苔(ぜったい)とは、舌に付着する白い苔状のものであり、舌の上皮が伸びたものに細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したものである。軟組織疾患は、口内炎、白板症(はくばんしょう)、扁平苔癬(へんぺいたいせん)、及び舌癌を含む疾患である。
摂食嚥下としては、例えば咀嚼機能異常、摂食・嚥下異常、むせ、及び発音機能異常と表示されている。
<患者/家族用端末の表示>
図14は、図1に示した患者プロファイル情報システム1に用いられる端末30が歯科医師用の端末の場合の表示画像を示す一例であり、本発明はこれに限定されない。
サーバ20に端末からアクセスすると、サーバ20は使用者の属性(この場合、患者/家族)と端末の属性(この場合スマートフォン(「スマホ」))に合わせた患者情報が表示される。
図14に示す端末の出力装置には歯科患者プロファイルが示されており、図8の基本(属性)情報50、図9A、図9Bの口腔プロファイル51、図10の全身プロファイル52、及び図11の生活プロファイルの横項目のうちの「○」印に対応した縦項目の情報のうちの患者/家族用の端末(この場合スマートフォン)で表示可能なものであると、歯科医師及びサーバ20が判断したものであって、かつ、患者/家族が理解しやすい用語に変換されたものが表示されている。
すなわち、図13における「義歯」は「入れ歯」に、「プラーク」は「歯垢」に、「動揺」は「グラつき」に、「歯肉発赤」は「歯肉のただれ」に、「糜爛」は「ただれ」に、「潰瘍」は「欠損」に、「咬合異常」は「咬み合わせ異常」に、「食物残渣」は「食べカス」に、「舌苔」は「舌の垢」、「軟組織疾患」は「口内炎等」に、「摂食嚥下」は「飲み込み」に、それぞれサーバ20によって用語変換されており、患者/家族にとって理解しやすくなっている。この用語変換により、患者/家族のストレスの軽減につながる。また、用語変換の機能は訪問歯科医師-家族/患者間の用語変換だけでなく、歯科医師-内科医師間や歯科医師-介護関係者間、歯科医師-薬剤師間等の用語変換も行うことができるようになっており、正しい口腔ケアを推進することや、薬の投薬ミスの防止、誤嚥性肺炎の防止なども期待できる。
歯周病については「中度」と表示する代わりに「要注意!」と簡単なコメントにとどめており、詳細について患者もしくは家族が知りたい場合には「歯周病と全身の関係」の下線表示を指でタッチすれば詳細な説明を見ることができるようになっている。
また、「咀嚼機能異常」、「摂食・嚥下異常、むせ、発音機能異常」については「組織的な検査やリハビリが必要です」と簡単なコメントにとどめており、詳細について患者もしくは家族が知りたい場合は「摂食・嚥下と健康」の下線表示を指でタッチすれば、詳細な説明を見ることができるようになっている。
尚、図13及び図14では端末が訪問歯科医師用の端末と患者/家族用の端末の場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用者が他の医師、介護関係者、薬剤師、研究者、消防署員であってもよく、また、端末はスマートフォンに限定されるものではなく、通信型タブレットやパーソナルコンピュータであってもよい。
図15は、図1に示した患者プロファイル情報システム1に用いられる端末30が訪問歯科医師用の端末の場合の表示画像を示す他の一例であり、本発明はこれに限定されない。
図15に示した表示画像の図13に示した表示画像との相違点は、図13に示した端末がスマートフォンであって、図15に示した端末がパーソナルコンピュータである点であり、例えば図15に示した端末の表示画面の一部(図では左端部)に図13に示した表示画像がはめ込まれた状態で表示されている。
サーバ20は端末により患者情報の表示操作が行われると、端末の使用者の属性(この場合訪問歯科医師)及び端末の属性(この場合パーソナルコンピュータ)に合うように編集し、患者情報を表示するようになっている。患者情報の表示は図15に示すように、日付、患者の個人情報、及び記入者名が表示され、スマートフォン用の画面と記録済のカルテと、入力用のカルテとが選択可能に表示される。カルテの記入は担当の歯科医師もしくは医科医師に限られる。
図16は、図1に示した患者プロファイル情報システム1に用いられる端末30が訪問歯科医師用の端末の場合の表示画像を示すさらに他の一例であり、本発明はこれに限定されない。
図16に示した表示画像の図13に示した表示画像との相違点は、図13に示した端末がスマートフォンであって、図16に示した端末が通信型タブレットである点であり、例えば、患者の全身の状態が表示されている。
通信型タブレットは、スマートフォンよりは画面サイズが大きいもののパーソナルコンピュータの画面サイズよりは小さいので、パーソナルコンピュータの表示を縮小表示すると文字サイズが小さくなり、読みにくくなる。そこで、患者の全身の状態、ADL、検査、全身疾患、服用中薬剤、全身管理、スクリーニング、及び口腔の状態画像に絞り、かつ文字サイズが見やすくなるように(例えば、10ポイント以上)サーバ20で編集して表示されるようになっている。尚、図には示されていないタッチペンで訪問先の患者の容体等を記入するようになっていてもよい。
訪問歯科患者プロファイルは、患者の居所(入居先、デイサービス先、もしくは自宅)、年齢、性別、介護度、日付等が表示され、全身の状態としては、例えば、全身疾患、服用中薬剤、及び全身管理について表示される。全身疾患については、アレルギー、感染症、麻痺、シャント(人工透析)、ペースメーカ等が含まれる。尚、シャント(shunt) とは、血液が本来通るべき血管と別のルートを流れる状態のことである。
服用中薬剤としては、服用中の薬品名、濃度、及び服用終了した薬品名等が含まれる。
全身管理としては、体温、脈拍、SpO、血圧、BMI等が含まれる。
スクリーニングとは、ターゲットとなる集団に対して実施する共通検査によって、目標疾患の罹患を疑われる対象者あるいは発症が予測される対象者をその集団の中から選別することをいう。「パ、タ、カ」とはパ・タ・カをそれぞれ所定時間(例えば、10秒間)に言える回数を測定し、1秒間あたりに換算した数値であり、口の機能を評価するものである。RSST、MWST、EAT-10WST、及び舌圧もスクリーニングに含まれる。
口腔の状態については、例えば通信型タブレットに内蔵されたカメラで訪問先の患者の口腔内を撮影した画像や、過去に撮影した口腔内の画像を訪問歯科医が閲覧できるようになっている。また、撮影した画像はサーバ20を通じてデータベース21に格納される。
以上より本発明によれば、患者情報を活用した総合的な医療連携システムに関し、端末を操作する歯科、医科医療関係者、介護関係者、もしくは、患者/家族にとって必要な情報のみ端末の属性及び端末の使用者の属性に合わせて表示することができる。
<プログラム>
以上で説明した本発明に係る情報処理システムは、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明の機能を実現する場合の説明を以下で行う。
例えば、
複数の端末とサーバとがネットワークで接続された情報処理システムのコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
コンピュータに、
複数の端末のうちのいずれかの端末への患者情報入力時には、
端末の使用者の属性を入力する第1の機能と、
サーバに使用者の属性を設定する第2の機能と、
サーバに使用者の属性に応じた入力項目を設定する第3の機能と、
入力項目に基づいて患者情報を入力する第4の機能と、
患者情報を保存する第5の機能と、
複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、
端末の使用者の属性を入力する第6の機能と、
サーバに使用者の属性を設定する第7の機能と、
使用者の属性と患者情報に応じた表示情報とを選択する第8の機能と、
選択された情報を表示する第9の機能と
を実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムが挙げられる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
<記録媒体>
ここで、記録媒体としては、例えばCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリ、RAM、ROM、FeRAM等の半導体メモリやHDDが挙げられる。
CD-ROMは、Compact Disc Read Only Memoryの略である。フレキシブルディスクは、Flexible Disk:FDを意味する。CD-Rは、CD Recordableの略である。RAMは、Random-Access Memoryの略である。ROMは、Read-Only Memoryの略である。FeRAMは、Ferroelectric RAMの略で、強誘電体メモリを意味する。HDDは、Hard Disc Driveの略である。
尚、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
本発明に係る情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体は、工業的に製造することができ、また商取引の対象とすることができるため、経済的価値を有しており、産業上利用することができる発明である。
1・・・ 患者プロファイル情報システム
10・・・ ネットワーク
20・・・ サーバ
30・・・ 端末
200・・・多職連携用端末
301、401・・・ 通信部
302、402・・・ 制御部
303、406・・・ 入力部
304、404・・・ 記憶部
305、410・・・ 出力部
306、407・・・ 使用者属性情報記憶部
307、408・・・ 患者情報記憶部
308、412・・・ 使用者属性設定部
309・・・ 入力項目設定部
310・・・ チェック部
409・・・ 選択部
411・・・ 患者情報設定部
412・・・ 使用者属性設定部

Claims (14)

  1. 複数の端末とサーバとがネットワークで接続され患者の主訴、歯の状態、義歯の有無、歯周病の程度、口腔の状態、摂食及び嚥下の程度を含む口腔内情報を包含する歯科患者プロファイルを共通のプラットフォームとする情報処理システムであって、
    前記複数の端末のうちのいずれかの端末への前記歯科患者プロファイルを含む患者情報入力時には、
    前記端末の使用者の属性が入力手段によって入力されると、前記サーバに前記使用者の属性が設定され、前記端末に前記使用者の属性に応じた入力項目が設定され、前記入力手段により前記入力項目に基づいて前記患者情報が送られると、保存手段により前記患者情報が保存され、
    前記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、
    前記端末の使用者の属性が入力手段によって入力されると、前記サーバに前記使用者の属性が設定され、前記使用者の属性と前記患者情報に応じた表示情報とが選択手段により選択され、前記患者情報に含まれる用語が前記端末の使用者の属性から見てなじみがないと判断された場合に用語変換手段により使用者に理解しやすいように変換した上で表示手段により表示されるようにしたことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記端末の使用者の属性に応じて、前記端末からの入力項目と前記端末への表示項目を設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、
    前記患者情報に含まれる用語、図表、画像データ、もしくは音声データが前記用語変換手段により前記使用者が理解可能な用語、図表、画像データ、もしくは音声データに変換され、変換された用語、図表、画像データ、もしくは音声データを含む患者情報が前記表示手段により表示されるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記端末の使用者が、予め取得したIDとパスワードとを用いてログインを許可する許可手段を具備し、入力するIDおよびパスワードの少なくとも一方により前記端末の使用者の属性を検知することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  5. 検知した前記端末の使用者の属性に基づいて、前記端末からの入力項目と前記端末への表示情報項目を設定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記複数の端末のうちのいずれかの端末への患者情報入力時には、
    前記端末の使用者が、小児歯科、歯科、障害歯科、訪問歯科、多職連携、医科、介護職、もしくは患者/家族のいずれかであることを設定する入力時使用者属性設定手段を具備したことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  7. 前記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、
    前記使用者が知りたい患者についての情報を設定する患者情報設定手段を具備したことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  8. 前記複数の端末のうちのいずれかの端末への患者情報入力時には、
    前記端末に入力された前記患者情報がチェックされるチェック手段を具備したことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  9. 前記患者情報は、基本情報、患者の口腔プロファイル、全身プロファイル、及び生活プロファイルが含まれることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか一項に記載の情報処理システム。
  10. 前記基本情報は、患者の個人情報、かかりつけ医を含む連携情報、患者の婚姻情報、患者の家族情報、及び患者の家族の病歴情報を含み、
    前記口腔プロファイルは、歯科問診情報、歯式情報、口腔の状態情報、口腔疾患情報、処置歴情報、噛合情報、口腔内清掃状況、口腔スクリーニング・口腔リハビリ情報、患者説明・多職種連携情報、高齢・障害歯科情報、及び高齢者情報の少なくともいずれか一つを含み、
    前記全身プロファイルは、バイタル情報、患者の障害情報、患者の妊娠情報、患者の成長発達情報、患者のアレルギー情報、患者の感染症情報、患者の麻痺情報、患者の出血傾向情報、患者の創傷治癒遅延情報、患者の全身疾患情報、常用薬・服用中薬剤情報、患者の全身管理情報、及び患者の検査情報を含み、
    前記生活プロファイルは、患者の生活習慣情報、患者の生活のリズム情報、食生活・食形態・食体制情報、高齢者生活機能総合評価情報、高齢者自立度情報、高齢者嚥下食情報、高齢者スマイルケア食情報、高齢者栄養情報、高齢者社会参加方法情報、患者の移動情報、患者のコミュニケーション情報、患者の装具情報、及び患者の医科情報のうちの該当する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
  11. 前記端末は、パーソナルコンピュータ、通信型タブレット、もしくは通信可能な他の入出力デバイスのいずれかであることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか一項に記載の情報処理システム。
  12. 複数の端末とサーバとがネットワークで接続され患者の主訴、歯の状態、義歯の有無、歯周病の程度、口腔の状態、摂食及び嚥下の程度を含む口腔内情報を包含する歯科患者プロファイルを共通のプラットフォームとする情報処理システムの制御方法であって、
    前記複数の端末のうちのいずれかの端末への前記歯科患者プロファイルを含む患者情報入力時には、
    前記端末の使用者の属性を入力する工程と、
    前記サーバに前記使用者の属性を設定する工程と、
    前記サーバに前記使用者の属性に応じた入力項目を設定する工程と、
    前記入力項目に基づいて患者情報を入力する工程と、
    前記患者情報を保存する工程と、
    前記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、
    前記端末の使用者の属性を入力する工程と、
    前記入力手段に前記使用者の属性を設定する工程と、
    前記使用者の属性と前記患者情報に応じた表示情報とを選択する工程と、
    前記患者情報に含まれる用語が前記端末の使用者の属性から見てなじみがないと判断した場合に用語変換手段により使用者に理解しやすいように変換した上で表示する工程と
    を具備したことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
  13. 複数の端末とサーバとがネットワークで接続され患者の主訴、歯の状態、義歯の有無、歯周病の程度、口腔の状態、摂食及び嚥下の程度を含む口腔内情報を包含する歯科患者プロファイルを共通のプラットフォームとする情報処理システムのコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記複数の端末のうちのいずれかの端末への前記歯科患者プロファイルを含む患者情報入力時には、
    前記端末の使用者の属性を入力する第1の機能と、
    前記サーバに前記使用者の属性を設定する第2の機能と、
    前記サーバに前記使用者の属性に応じた入力項目を設定する第3の機能と、
    前記入力項目に基づいて患者情報を入力する第4の機能と、
    前記患者情報を保存する第5の機能と、
    前記複数の端末のうちのいずれかの端末による患者情報表示時には、
    前記端末の使用者の属性を入力する第6の機能と、
    前記入力手段に前記使用者の属性を設定する第7の機能と、
    前記使用者の属性と前記患者情報に応じた表示情報とを選択する第8の機能と、
    前記患者情報に含まれる用語が前記端末の使用者の属性から見てなじみがないと判断された場合に用語変換手段により使用者に理解しやすいように変換した上で表示する第9の機能と
    を実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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