JP7246648B2 - 作業療法支援装置、作業療法支援装置のための人工知能学習装置、作業療法支援方法、作業療法支援装置のための人工知能学習方法、作業療法支援プログラム、及び人工知能学習プログラム - Google Patents

作業療法支援装置、作業療法支援装置のための人工知能学習装置、作業療法支援方法、作業療法支援装置のための人工知能学習方法、作業療法支援プログラム、及び人工知能学習プログラム Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 (1) 掲載年月日:令和3年1月8日; 掲載アドレス:https://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/202012/D22210212011.html (2) 掲載年月日:令和3年2月1日; 掲載アドレス:https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=32938 (3)発表を行った日:令和3年2月12日; 発表した場所:オンライン開催 (4)発表を行った日:令和3年2月27日; 発表した場所:大阪市立大学健康科学イノベーションセンターおよびオンライン開催 (5)発表を行った日:令和3年3月19日; 発表した場所:オンライン開催 (6)掲載年月日:令和3年2月9日; 掲載アドレス:https://rehabilitation3.jp/の複数ページ (7)掲載年月日:令和3年2月10日; 掲載アドレス:https://rehabilitation3.jp/の複数ページ (8)掲載年月日:令和3年3月17日; 掲載アドレス:https://rehabilitation3.jp/のページ
本発明は、作業療法を支援する作業療法支援装置、当該作業療法支援装置のための人工知能を学習させる学習装置、作業療法を支援する作業療法支援方法、作業療法支援装置のための人工知能を学習させる学習方法、コンピュータに作業療法支援方法を実行させる作業療法支援プログラム、及びコンピュータに人工知能学習方法を実行させる人工知能学習プログラムに関する。
1965年(昭和40 年)に作業療法が法制化されてから約55年を経ている。この間、社会構造の変化や国民の健康・障害に対する意識の変化に対応しながら、作業療法と作業療法士は保健・医療・福祉等の各領域で国民の健康状態に寄与しうる専門職として発展・成長を遂げてきている、といわれている。
「作業療法」は、身体又は精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指導及び援助を行うことを意味する(日本作業療法士協会による「作業療法」の実践に基づく定義)。また、「作業」とは、日常生活の諸動作や仕事、遊びなど人間に関わるすべての諸活動をさし、治療や援助もしくは指導の手段となるものを意味する(日本作業療法士協会による「作業」の定義)。資格を有する作業療法士が作業療法を行うには、先ず、処方の対象者やその家族との面談において、作業療法評価(アセスメント)について説明し、同意を得た上で、作業療法評価を行う。作業療法評価のためには、カルテ等からの情報収集、面接や行動観察、検査・測定などが行われる。その上で、作業療法計画が立案され、計画に基づいて作業療法が実施される。また、実施を継続する中で、作業療法評価が定期的に行われ、作業療法の効果が計測される。(以上、非特許文献1参照)
作業療法評価の有効な手段として、機能的自立度評価法(FIM;Functional Independence Measure)が知られている。FIMは、日常生活動作(ADL)が自力でどの程度可能かを評価する方法として、米国にて開発されたものである。FIMによる日常生活活動の評価を行うことにより、特に介護負担度の評価が可能であるため、FIMは我国においても、リハビリテーションの分野などにおいて幅広く活用されている周知の手法である。FIMは、運動項目と認知項目の計18項目から成り、各項目を1点~7点の7段階で評価する。認知項目は、理解、表出、社会的交流、問題解決、記憶の5項目である。運動項目は、食事、整容、清拭、更衣、トイレ動作、排尿管理、排便管理、移乗(起居動作)、移動など、合計13項目である。
FIMは、誰でも計測できる評価法であると言われているが、一方で、評価者の個人的判断が入るため、評価結果が一定にならないことがある、という問題点があった。資格のある作業療法士が評価した場合には、評価のぶれは小さいとしても、動作に関する専門家ではない者が評価した場合に、特に問題となる。なお、特許文献1には、ユーザの睡眠中のバイタルデータと、睡眠に対するユーザ自身の主観データとに基づいて、睡眠状態を判定する睡眠状態判定装置が開示されている。
特開2019-068907号公報
一般社団法人日本作業療法士協会「作業療法ガイドライン(2012 年度版)」(http://www.jaot.or.jp/wp-content/uploads/2013/08/OTguideline-2012.pdf)
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明のある態様は、評価者に依存しない、作業療法の実施に役立つデータを得ることを可能にする作業療法支援装置を提供することを目的とする。本発明の別の態様は、当該作業療法支援装置のための人工知能を学習させる学習装置を提供することを目的とする。本発明のさらに別の態様は、評価者に依存しない、作業療法の実施に役立つデータを得ることを可能にする作業療法支援方法を提供することを目的とする。本発明のさらに別の態様は、前記作業療法支援装置のための人工知能を学習させる学習方法を提供することを目的とする。本発明のさらに別の態様は、コンピュータに前記作業療法支援方法を実行させる作業療法支援プログラムを提供することを目的とする。また、本発明のさらに別の態様は、コンピュータに前記人工知能学習方法を実行させる人工知能学習プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様によるものは、作業療法支援装置であって、入力データ受付部と、推定部と、推定データ出力部と、を備えている。入力データ受付部は、作業療法の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付ける。推定部は、前記入力データ受付部が入力を受け付けた前記入力データを、学習済みの人工知能に入力することにより、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータの、推定データを前記人工知能に演算させる。推定データ出力部は、前記人工知能が演算した前記推定データを出力する。そして、前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含んでおり、前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含んでいる。
この構成によれば、作業療法の対象者の、例えば寝返り回数などの睡眠データに基づいて、作業療法評価に役立つ、例えば食事、トイレなどの日常生活動作に関するデータの推定データが得られる。入力データである睡眠データは、評価者に依存しない客観的なデータである。従って、評価者に依存しない、作業療法評価に役立つデータが得られる。また、入力データ及び推定データが、数値で表されたデータ又は段階的に評価されるデータを含んでいるので、人工知能による推定データの演算が行われ易い。なお、学習済みの人工知能は、本構成の作業療法支援装置の一部であってもよく、例えば外部のクラウドサーバに置かれるものなど、外部の装置であってもよい。
本発明のうち第2の態様によるものは、作業療法支援装置であって、入力データ受付部と、第1の推定部と、第2の推定部と、推定データ出力部と、を備えている。入力データ受付部は、作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付ける。第1の推定部は、前記入力データ受付部が入力を受け付けた前記入力データを、学習済みの第1の人工知能に入力することにより、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータの、推定データを前記第1の人工知能に演算させる。第2の推定部は、前記第1の人工知能が演算した前記推定データを、学習済みの第2の人工知能に入力することにより、前記対象者への作業療法の処方データの推定データを前記第2の人工知能に演算させる。推定データ出力部は、前記第2の人工知能が演算した前記処方データの推定データを出力する。前記処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、及び、寝具の条件のうちの少なくとも1つの項目についての、処方すべき内容を表現するデータを含む。そして、前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含んでおり、前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含んでいる。
この構成によれば、作業療法の対象者の、例えば寝返り回数などの睡眠データに基づいて、作業療法評価に役立つ、例えば食事、トイレなどの日常生活動作に関するデータの推定データが演算される。入力データである睡眠データは、評価者に依存しない客観的なデータである。従って、演算された推定データは、評価者に依存しない客観的なデータとなる。さらに、演算された推定データに基づいて、作業療法の処方データの推定データが得られるので、作業療法計画の立案に役立てることができる。基礎となるデータが、評価者に依存しない客観的なデータであるので、得られる処方データも評価者に依存しない客観的なデータとなる。すなわち本構成は、評価者に依存しない客観的で、作業療法計画の立案に役立つデータが得られる。また、入力データ及び推定データが、数値で表されたデータ又は段階的に評価されるデータを含んでいるので、第1の人工知能による推定データの演算が行われ易い。なお、学習済みの人工知能は、本構成の作業療法支援装置の一部であってもよく、例えば外部のクラウドサーバに置かれるものなど、外部の装置であってもよい。
本発明のうち第3の態様によるものは、第2の態様による作業療法支援装置であって、前記処方データは、前記日常生活動作データに含まれる少なくとも1つの日常生活動作の項目についての、動作指導を表現するデータを、さらに含んでいる。
この構成によれば、例えば食事に関して「水分の摂取量を抑える」といった、日常生活動作に関する項目のうちの少なくとも1つの項目についての動作指導をも含めて、作業療法計画の立案に役立てることができる。基礎となるデータが、評価者に依存しない客観的なデータであるので、得られる動作指導を表現するデータも評価者に依存しない客観的なデータとなる。
本発明のうち第4の態様によるものは、第1から第3のいずれかの態様による作業療法支援装置であって、前記睡眠データは、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、睡眠に関する項目のデータであり、
前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成によれば、入力データ及び推定データに、推定データの演算に好適なデータが含まれるので、推定データの演算が相応の精度で行われる。なお、本構成において、「機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つ」は、「複数段階で評価されるデータ」であれば足り、7段階に限定されない。
本発明のうち第5の態様によるものは、第4の態様による作業療法支援装置であって、前記睡眠データは、所定時間毎の、睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数、心拍数の所定以上の変動の有無、睡眠時の平均心拍数-非睡眠時の平均心拍数、所定睡眠時間帯内の平均心拍数、前記所定睡眠時間帯内の最大心拍数-前記所定睡眠時間帯内の平均心拍数、睡眠時の平均呼吸数-非睡眠時の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、のうちの少なくとも1つを含んでいる。
この構成によれば、入力データに、推定データの演算に一層好適なデータが含まれるので、推定データの演算がより良好な精度で行われる。なお、本構成において、「睡眠時間」から「前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数」まで列挙される様々なデータは、それらの冒頭に「所定時間毎の」と記載される通り、いずれも所定時間毎のデータである。例えば、「前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数」は、「所定睡眠時間帯」内における「所定時間」毎の「最大呼吸数-平均呼吸数」を意味する。
本発明のうち第6の態様によるものは、第1から第5のいずれかの態様による作業療法支援装置であって、前記日常生活動作データは、食事、トイレ、排便、移乗トイレ、移動歩行、理解、問題解決、及び記憶のうち少なくとも1つを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成によれば、作業療法評価を行うのに有益な最小限の項目を含む、日常生活動作データの推定データが演算される。
本発明のうち第7の態様によるものは、第1から第6のいずれかの態様による作業療法支援装置であって、前記日常生活動作データを含むデータは、前記対象者の身体機能に関するデータである身体機能データを、さらに含んでいる。
この構成によれば、日常生活動作データの推定データだけでなく、例えば握力などの身体機能に関するデータの推定データが演算されるので、より精度の高い、作業療法評価又は作業療法計画の立案に役立つデータが得られる。入力データである睡眠データは、評価者に依存しない客観的なデータであるから、身体機能データの推定データも、評価者に依存しない客観的なデータとなる。
本発明のうち第8の態様によるものは、第1から第7のいずれかの態様による作業療法支援装置であって、前記日常生活動作データは、転倒の可能性である転倒リスクを含んでいる。
この構成によれば、転倒リスクを含めて日常生活動作データの推定データが演算されるので、より精度の高い、作業療法評価又は作業療法計画の立案に役立つデータが得られる。
本発明のうち第9の態様によるものは、第1から第8のいずれかの態様による作業療法支援装置であって、前記睡眠データは、睡眠に関する質問への前記対象者の回答を、さらに含んでいる。
この構成によれば、睡眠データが、例えば「よく眠れた」などの、対象者の主観評価データを含むので、より精度の高い、作業療法評価又は作業療法計画の立案に役立つデータが得られる。また、対象者の主観評価データは、評価者に依存しないので、評価者に依存しない客観的な、作業療法評価又は作業療法計画の立案に役立つデータを得ることを妨げない。
本発明のうち第10の態様によるものは、第1から第9のいずれかの態様による作業療法支援装置であって、前記入力データは、前記対象者の睡眠時の環境に関するデータである環境データを、さらに含んでいる。
この構成によれば、入力データが、例えば睡眠時の照度など、対象者の環境データを含むので、より精度の高い、作業療法評価又は作業療法計画の立案に役立つデータが得られる。また、対象者の環境データは、評価者に依存しないので、評価者に依存しない客観的な、作業療法評価又は作業療法計画の立案に役立つデータを得ることを妨げない。
本発明のうち第11の態様によるものは、第1から第10のいずれかの態様による作業療法支援装置であって、前記入力データは、現在から過去にわたる複数時点における、前記対象者の前記睡眠データを含むデータを、対応する前記複数時点の時間データと互いに関連付けて含んでいる。
この構成によれば、作業療法評価の対象者の睡眠データなど(但し基本データを含まない)の履歴をも考慮した、より精度の高い、作業療法評価又は作業療法計画の立案に役立つデータが得られる。
本発明のうち第12の態様によるものは、第1から第11のいずれかの態様による作業療法支援装置であって、前記入力データは、過去の時点における前記対象者の前記日常生活動作データを含んでいる。
この構成によれば、作業療法評価の対象者の過去の時点における日常生活動作データをも考慮した、より精度の高い、作業療法評価又は作業療法計画の立案に役立つデータが得られる。
本発明のうち第13の態様によるものは、第12の態様による作業療法支援装置であって、前記過去の時点における前記対象者の前記日常生活動作データは、前記作業療法支援装置それ自身によって過去に推定された推定データである。
この構成によれば、入力データに含められる過去の時点における日常生活動作データが、容易に得られる。
本発明のうち第14の態様によるものは、第1の態様による作業療法支援装置が用いる前記人工知能を学習させる、作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、入力データ受付部と、教師データ受付部と、学習部と、を備えている。入力データ受付部は、作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付ける。教師データ受付部は、前記入力データに対応する、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータである、教師データの入力を受け付ける。学習部は、前記入力データ受付部が入力を受け付けた前記入力データと、前記教師データ受付部が入力を受け付けた前記教師データとを、人工知能に入力することにより、前記入力データから前記教師データを推定するように、前記人工知能を学習させる。そして、前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含んでおり、前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含んでいる。
この構成によれば、第1の態様による作業療法支援装置に使用可能な人工知能が、学習により構築される。なお、人工知能は、本構成の人工知能学習装置の一部であってもよく、例えば外部のクラウドサーバに置かれるものなど、外部の装置であってもよい。
本発明のうち第15の態様によるものは、第14の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記睡眠データは、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、睡眠に関する項目のデータである。また、前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成によれば、第4の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。なお、本構成において、「機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つ」は、「複数段階で評価されるデータ」であれば足り、7段階に限定されない。
本発明のうち第16の態様によるものは、第15の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記睡眠データは、所定時間毎の、睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数、心拍数の所定以上の変動の有無、睡眠時の平均心拍数-非睡眠時の平均心拍数、所定睡眠時間帯内の平均心拍数、前記所定睡眠時間帯内の最大心拍数-前記所定睡眠時間帯内の平均心拍数、睡眠時の平均呼吸数-非睡眠時の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、のうちの少なくとも1つを含んでいる。
この構成によれば、第5の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。なお、本構成において、「睡眠時間」から「前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数」まで列挙される様々なデータは、それらの冒頭に「所定時間毎の」と記載される通り、いずれも所定時間毎のデータである。例えば、「前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数」は、「所定睡眠時間帯」内における「所定時間」毎の「最大呼吸数-平均呼吸数」を意味する。
本発明のうち第17の態様によるものは、第14から第16のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記日常生活動作データは、食事、トイレ、排便、移乗トイレ、移動歩行、理解、問題解決、及び記憶のうち少なくとも1つを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成によれば、第6の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第18の態様によるものは、第14から第17のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記日常生活動作データを含むデータは、前記対象者の身体機能に関するデータである身体機能データを、さらに含んでいる。
この構成によれば、第7の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第19の態様によるものは、第14から第18のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記日常生活動作データは、転倒の可能性である転倒リスクを含んでいる。
この構成によれば、第8の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第20の態様によるものは、第14から第19のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記睡眠データは、睡眠に関する質問への前記対象者の回答を、さらに含んでいる。
この構成によれば、第9の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第21の態様によるものは、第14から第20のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記入力データは、前記対象者の睡眠時の環境に関するデータである環境データを、さらに含んでいる。
この構成によれば、第10の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第22の態様によるものは、第14から第21のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記入力データは、現在から過去にわたる複数時点における、前記対象者の前記睡眠データを含むデータを、対応する前記複数時点の時間データと互いに関連付けて含んでいる。
この構成によれば、第11の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第23の態様によるものは、第14から第22のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記入力データは、過去の時点における前記対象者の前記日常生活動作データを含んでいる。
この構成によれば、第12の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第24の態様によるものは、第23の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記過去の時点における前記対象者の前記日常生活動作データは、前記作業療法支援装置それ自身によって過去に推定された推定データである。
この構成によれば、第13の態様による作業療法支援装置において、対象者の日常生活動作データを含むデータの、推定データを演算させるのに使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第25の態様によるものは、第2の態様による作業療法支援装置が用いる前記第2の人工知能を学習させる、作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、入力データ受付部と、教師データ受付部と、学習部と、を備えている。入力データ受付部は、作業療法評価の対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含む、入力データの入力を受け付ける。教師データ受付部は、前記入力データに対応する、前記対象者への作業療法の処方データである教師データの入力を受け付ける。学習部は、前記入力データ受付部が入力を受け付けた前記入力データと、前記教師データ受付部が入力を受け付けた前記教師データとを、前記第2の人工知能である人工知能に入力することにより、前記入力データから前記教師データを推定するように、前記人工知能を学習させる。前記処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、及び、寝具の条件のうちの少なくとも1つの項目についての、処方すべき内容を表現するデータを含んでいる。そして、前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含んでいる。
この構成によれば、第2の態様による作業療法支援装置において、第2の人工知能として使用可能な人工知能が、学習により構築される。なお、人工知能は、本構成の人工知能学習装置の一部であってもよく、例えば外部のクラウドサーバに置かれるものなど、外部の装置であってもよい。
本発明のうち第26の態様によるものは、第25の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成によれば、第4の態様による作業療法支援装置において、第2の人工知能として使用可能な人工知能が、学習により構築される。なお、本構成において、「機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つ」は、「複数段階で評価されるデータ」であれば足り、7段階に限定されない。
本発明のうち第27の態様によるものは、第25又は第26の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記日常生活動作データは、食事、トイレ、排便、移乗トイレ、移動歩行、理解、問題解決、及び記憶のうち少なくとも1つを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成によれば、第6の態様による作業療法支援装置において、第2の人工知能として使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第28の態様によるものは、第25から第27のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記処方データは、前記日常生活動作データに含まれる少なくとも1つの日常生活動作の項目についての、動作指導を表現するデータを、さらに含んでいる。
この構成によれば、第3の態様による作業療法支援装置において、第2の人工知能として使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第29の態様によるものは、第25から第28のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記入力データは、前記対象者の身体機能に関するデータである身体機能データを、さらに含んでいる。
この構成によれば、第7の態様による作業療法支援装置において、第2の人工知能として使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第30の態様によるものは、第25から第29のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、前記日常生活動作データは、転倒の可能性である転倒リスクを含んでいる。
この構成によれば、第8の態様による作業療法支援装置において、第2の人工知能として使用可能な人工知能が、学習により構築される。
本発明のうち第31の態様によるものは、作業療法支援方法であって、(a)作業療法支援装置が、作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付けることと、(b)前記作業療法支援装置が、入力を受け付けた前記入力データを、学習済みの人工知能に入力することにより、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータの、推定データを前記人工知能に演算させることと、(c)前記作業療法支援装置が、前記人工知能が演算した前記推定データを出力することと、を備えている。そして、前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含んでおり、前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含んでいる。
この構成による方法は、第1の態様による作業療法支援装置により実現される作業療法支援方法に相当する。
本発明のうち第32の態様によるものは、作業療法支援方法であって、(a)作業療法支援装置が、作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付けることと、(b)前記作業療法支援装置が、入力を受け付けた前記入力データを、学習済みの第1の人工知能に入力することにより、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータの、推定データを前記第1の人工知能に演算させることと、(c)前記作業療法支援装置が、前記第1の人工知能が演算した前記推定データを、学習済みの第2の人工知能に入力することにより、前記対象者への作業療法の処方データの推定データを前記第2の人工知能に演算させることと、(d)前記作業療法支援装置が、前記第2の人工知能が演算した前記処方データの推定データを出力することと、を備えている。そして、前記処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、及び、寝具の条件のうちの少なくとも1つの項目についての、処方すべき内容を表現するデータを含んでおり、前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含んでおり、前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含んでいる。
この構成による方法は、第2の態様による作業療法支援装置により実現される作業療法支援方法に相当する。
本発明のうち第33の態様によるものは、第32の態様による作業療法支援方法であって、前記処方データは、前記日常生活動作データに含まれる少なくとも1つの日常生活動作の項目についての、動作指導を表現するデータを、さらに含んでいる。
この構成による方法は、第3の態様による作業療法支援装置により実現される作業療法支援方法に相当する。
本発明のうち第34の態様によるものは、第31から第33のいずれかの態様による作業療法支援方法であって、前記睡眠データは、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、睡眠に関する項目のデータである。また、前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成による方法は、第4の態様による作業療法支援装置により実現される作業療法支援方法に相当する。なお、本構成において、「機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つ」は、「複数段階で評価されるデータ」であれば足り、7段階に限定されない。
本発明のうち第35の態様によるものは、第34の態様による作業療法支援方法であって、前記睡眠データは、所定時間毎の、睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数、心拍数の所定以上の変動の有無、睡眠時の平均心拍数-非睡眠時の平均心拍数、所定睡眠時間帯内の平均心拍数、前記所定睡眠時間帯内の最大心拍数-前記所定睡眠時間帯内の平均心拍数、睡眠時の平均呼吸数-非睡眠時の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、のうちの少なくとも1つを含んでいる。
この構成による方法は、第5の態様による作業療法支援装置により実現される作業療法支援方法に相当する。なお、本構成において、「睡眠時間」から「前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数」まで列挙される様々なデータは、それらの冒頭に「所定睡眠時間毎の」と記載される通り、いずれも所定時間毎のデータである。例えば、「前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数」は、「所定時間帯」内における「所定時間」毎の「最大呼吸数-平均呼吸数」を意味する。
本発明のうち第36の態様によるものは、第31から第35のいずれかの態様による作業療法支援方法であって、前記入力データは、現在から過去にわたる複数時点における、前記対象者の前記睡眠データを含むデータを、対応する前記複数時点の時間データと互いに関連付けて含んでいる。
この構成による方法は、第11の態様による作業療法支援装置により実現される作業療法支援方法に相当する。
本発明のうち第37の態様によるものは、第1の態様による作業療法支援装置が用いる前記人工知能を学習させる、作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、(a)人工知能学習装置が、作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付けることと、(b)前記人工知能学習装置が、前記入力データに対応する、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータである、教師データの入力を受け付けることと、(c)前記人工知能学習装置が、入力を受け付けた前記入力データと、入力を受け付けた前記教師データとを、前記人工知能に入力することにより、前記入力データから前記教師データを推定するように、前記人工知能を学習させることと、を備えている。そして、前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含んでおり、前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含んでいる。
この構成による方法は、第14の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置により実現される人工知能学習方法に相当する。
本発明のうち第38の態様によるものは、第37の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、前記睡眠データは、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、睡眠に関する項目のデータである。また、前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成による方法は、第15の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置により実現される人工知能学習方法に相当する。なお、本構成において、「機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つ」は、「複数段階で評価されるデータ」であれば足り、7段階に限定されない。
本発明のうち第39の態様によるものは、第38の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、前記睡眠データは、所定時間毎の、睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数、心拍数の所定以上の変動の有無、睡眠時の平均心拍数-非睡眠時の平均心拍数、所定睡眠時間帯内の平均心拍数、前記所定睡眠時間帯内の最大心拍数-前記所定睡眠時間帯内の平均心拍数、睡眠時の平均呼吸数-非睡眠時の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、のうちの少なくとも1つを含んでいる。
この構成による方法は、第16の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置により実現される人工知能学習方法に相当する。なお、本構成において、「睡眠時間」から「前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数」まで列挙される様々なデータは、それらの冒頭に「所定時間毎の」と記載される通り、いずれも所定時間毎のデータである。例えば、「前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数」は、「所定睡眠時間帯」内における「所定時間」毎の「最大呼吸数-平均呼吸数」を意味する。
本発明のうち第40の態様によるものは、第37から第39のいずれかの態様による作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、前記入力データは、現在から過去にわたる複数時点における、前記対象者の前記睡眠データを含むデータを、対応する前記複数時点の時間データと互いに関連付けて含んでいる。
この構成による方法は、第22の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置により実現される人工知能学習方法に相当する。
本発明のうち第41の態様によるものは、第2の態様による作業療法支援装置が用いる前記第2の人工知能を学習させる、作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、(a)人工知能学習装置が、作業療法評価の対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含む、入力データの入力を受け付けることと、(b)前記人工知能学習装置が、前記入力データに対応する、前記対象者への作業療法の処方データである教師データの入力を受け付けることと、(c)前記人工知能学習装置が、入力を受け付けた前記入力データと、入力を受け付けた前記教師データとを、前記第2の人工知能である人工知能に入力することにより、前記入力データから前記教師データを推定するように、前記人工知能を学習させることと、を備えている。そして、前記処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、及び、寝具の条件のうちの少なくとも1つの項目についての、処方すべき内容を表現するデータを含んでいる。また、前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含んでいる。
この構成による方法は、第25の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置により実現される人工知能学習方法に相当する。
本発明のうち第42の態様によるものは、第41の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである。
この構成による方法は、第26の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置により実現される人工知能学習方法に相当する。なお、本構成において、「機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つ」は、「複数段階で評価されるデータ」であれば足り、7段階に限定されない。
本発明のうち第43の態様によるものは、第41又は第42の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、前記処方データは、前記日常生活動作データに含まれる少なくとも1つの日常生活動作の項目についての、動作指導を表現するデータをさらに含んでいる。
この構成による方法は、第28の態様による作業療法支援装置のための人工知能学習装置により実現される人工知能学習方法に相当する。
本発明のうち第44の態様によるものは、作業療法支援プログラムであって、コンピュータに読み取られることにより、前記コンピュータに第31から第36のいずれかの態様による作業療法支援方法を、前記作業療法支援装置として実行させる。
この構成によるプログラムによれば、第31から第36のいずれかの態様による作業療法支援方法が、コンピュータにより実現される。
本発明のうち第45の態様によるものは、人工知能学習プログラムであって、コンピュータに読み取られることにより、前記コンピュータに第37から第43のいずれかの態様による人工知能学習方法を、前記人工知能学習装置として実行させる。
この構成によるプログラムによれば、第37から第43のいずれかの態様による人工知能学習方法が、コンピュータにより実現される。
以上のように本発明のある態様によれば、評価者に依存しない、作業療法の実施に役立つデータを得ることを可能にする作業療法支援装置、作業療法支援方法、又は作業療法支援プログラムが実現する。また、本発明の別の態様によれば、当該作業療法支援装置のための人工知能を学習させる人工知能学習装置、人工知能学習方法、又は人工知能学習プログラムが実現する。
本発明の一実施の形態による作業療法支援装置を含む作業療法支援システムの構成を例示する図である。 図1の作業療法支援装置の構成を例示するブロック図である。 図2に例示する作業療法支援装置の入力データ及び出力データを例示する表形式の図である。 図2に例示する作業療法支援装置の人工知能の概念構成を例示する模式図である。 発明の別の実施の形態による作業療法支援装置の構成を例示するブロック図である。 図5に例示する作業療法支援装置の出力データを例示する表形式の図である。 本発明のさらに別の実施の形態による作業療法支援装置の構成を例示するブロック図である。 図7に例示する作業療法支援装置の実証試験に用いた入力データ及び出力データを示すブロック図である。 図7に例示する作業療法支援装置の実証試験に用いた評価方法を示す説明図である。 図7に例示する作業療法支援装置の実証試験結果を示すグラフである。 図7に例示する作業療法支援装置の実証試験結果を示すグラフである。 図2又は図7に例示する作業療法支援装置が実現する作業療法支援方法の処理の流れを例示するフローチャートである。 図5に例示する作業療法支援装置が実現する作業療法支援方法の処理の流れを例示するフローチャートである。 図2、図5、又は図7に例示する作業療法支援装置が実現する人工知能学習方法の処理の流れを例示するフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態による作業療法支援装置を含む作業療法支援システムの構成を例示する図である。この作業療法支援システム100には、作業療法支援装置101のほかに、睡眠センサ1、ユーザ通信端末3、ネットワーク5、及びサーバ7,9が含まれている。睡眠センサ1、ユーザ通信端末3、ネットワーク5、及びサーバ7,9は、作業療法支援装置101に直接又は間接に接続され、作業療法支援装置101と協働する装置である。
作業療法支援装置101は、作業療法評価の対象者11の睡眠データと基本データとに基づいて、作業療法評価を行うための日常生活動作データ及び身体機能データの推定データを出力することにより、作業療法を支援する装置である。作業療法支援装置101は、図示の例では、コンピュータ10に組み込まれている。すなわち、コンピュータ10に特定のアプリケーションをインストールし、起動することにより、コンピュータ10の中央演算処理装置(CPU)等の処理装置(プロセッサ)は、作業療法支援装置101として機能する。
睡眠センサ1は、作業療法評価の対象者(以下、「対象者」と略記する)11の睡眠データを、自動的に取得するセンサであり、ユーザ通信端末3又は作業療法支援装置101に、取得したデータを無線等で送信する通信機能を有する。睡眠データは、睡眠時間、寝返り回数、寝ているときの呼吸、脈拍等の対象者11の睡眠に関するデータである。図示の例では、睡眠センサ1は、対象者11が横臥する寝具の下に敷いて使用されるマット状のセンサである。かかる形態の睡眠センサ1も、すでに市販されており周知である。睡眠センサ1には、室温、湿度、照度といった睡眠時の環境データを、同時に採取することができる形態のものも知られる。睡眠データ及び環境データの各項目については、後述する。
ユーザ通信端末3は、図示の例ではユーザが所有するスマートフォンである。ユーザは、対象者11自身、あるいは対象者11を世話する身内の者などである。ユーザ通信端末3に、あらかじめ特定のアプリケーションをインストールすることにより、ユーザ通信端末3は睡眠センサ1との通信が可能となる。通信は、例えば、識別符号(ID)、パスワードの入力を要件とすることにより、情報漏洩を防止することができる。ユーザ通信端末3が睡眠センサ1から受信した計測データは、ネットワーク5を通じて、作業療法支援装置101へ送信される。ユーザ通信端末3と作業療法支援装置101との間の通信においても、例えば、識別符号(ID)、パスワードの入力を要件とすることにより、情報漏洩を防止することができる。ユーザは、ユーザ通信端末3に、対象者11の睡眠に関する主観評価データ、例えば「よく眠れた」、「どちらとも言えない」、「眠れなかった」のいずれかの、眠気に関する選択結果を、入力することもできる。ユーザは、ユーザ通信端末3を用いて、対象者11の寝具状態を写真撮影し、環境データの一つとして、作業療法支援装置101に送信することもできる。これらの主観評価データ及び環境データは、例えば、ユーザ通信端末3にインストールされたアプリケーションを起動したときに、質問あるいは指示が表示され、それに応答する形式で、入力あるいは撮影することができる。
ネットワーク5は、図示の例ではインターネットである。サーバ7は、病院等の施設が保有し、対象者11のカルテ等の基本データを保持するサーバであり、ネットワーク5に接続されている。サーバ7は、外部業者によって保有され、病院等の施設が利用するサーバであっても良い。作業療法支援装置101は、サーバ7にアクセスすることにより、対象者11の年齢、病歴などの基本データを取得することができる。作業療法支援装置101とサーバ7との間の通信においても、例えば、識別符号(ID)、パスワードの入力を要件とすることにより、情報漏洩を防止することができる。基本データの各項目についても、後述する。
サーバ9は、ネットワーク5に接続されており、ネットワーク5を通じて利用可能な人工知能を構築している。作業療法支援装置101は、人工知能を用いて、作業療法評価の対象者11の睡眠データと基本データとに基づいて、日常生活動作データ及び身体機能データを推定する。日常生活動作データは、食事、トイレ、排便、移乗トイレ、移動歩行、理解、問題解決、及び記憶などの、日常生活動作に関する項目のデータである。身体機能データは、握力などの、身体機能に関する項目のデータである。日常生活データ及び身体機能データの各項目についても後述する。人工知能は作業療法支援装置101の一部として、コンピュータ10に構築されていてもよく、作業療法支援装置101とは別に、作業療法支援装置101がアクセス可能なようにコンピュータ10に構築されていても良く、サーバ9が提供する人工知能のように、コンピュータ10の外部の人工知能であってもよい。なお、作業療法支援装置101とサーバ9との間の通信においても、例えば、識別符号(ID)、パスワードの入力を要件とすることにより、情報漏洩を防止することができる。
図2は、作業療法支援装置101の構成を例示するブロック図である。作業療法支援装置101は、インターフェイス13、入力データ受付部15、教師データ受付部17、推定部19、学習部21、人工知能23、及び推定データ出力部25を有している。インターフェイス13は、外部装置毎の所定のプロトコルに従って、作業療法支援装置101自身と外部装置との通信を可能にする装置部分である。睡眠センサ1、ユーザ通信端末3、サーバ7,9、キーボード等の入力装置27、プリンタあるいはディスプレイ等の出力装置29、USBメモリーあるいはCDROM等の記憶媒体31と、作業療法支援装置101との間の通信は、インターフェイス13を通じて行われる。
入力データ受付部15は、対象者11の睡眠データと、対象者11の基本データとを含む入力データの入力を受け付ける。推定部19は、入力データ受付部15が入力を受け付けた入力データを、人工知能23に入力することにより、対象者11の日常生活動作データ及び身体機能データについての推定データを人工知能23に演算させる。人工知能23は、既に学習がなされているのであれば、日常生活動作データ及び身体機能データについて、確度の高い推定データを出力する。推定データ出力部25は、人工知能23が演算した推定データを出力する。推定データ出力部25が出力する推定データは、インターフェイス13を通じて、例えば、ユーザ通信端末3あるいは出力装置29に送信される。これにより、作業療法士あるいはユーザは、作業療法評価の項目の推定データを入手できる。推定データを直接に、あるいはユーザを通じて受け取った作業療法士は、受け取った推定データに基づいて、作業療法計画を立案し、立案した計画に基づいて作業療法を実施することができる。
作業療法支援装置101が組み込まれるコンピュータ10(図1参照)は、例えば、作業療法士の施設、病院等に備えられるものであってもよく、あるいは作業療法士が、対象者11の自宅へ持ち運ぶことが可能なモバイル型のコンピュータであってもよい。対象者11が施設、病院等に入院していて、コンピュータ10がそれらの施設、病院等の備品である場合などには、作業療法支援装置101と睡眠センサ1との間の通信は、ユーザ通信端末3を介することなく、直接に行うことも可能である。
人工知能23は、機械学習を経ることにより、確度の高い推定データを出力できるようになる。作業療法支援装置101は、教師データ受付部17及び学習部21を有しており、それにより、外部の人工知能学習装置を用いることなく、作業療法支援装置101自身により、人工知能23を学習させることが可能となっている。すなわち、作業療法支援装置101は、人工知能23を機械学習させる人工知能学習装置をも内蔵している。作業療法支援装置101が機械学習を行うときには、入力データ受付部15が睡眠データと基本データとを含む入力データの入力を受け付けるとともに、教師データ受付部17がこれらの入力データに対応する正しい日常生活動作データと身体機能データの組である教師データの入力を受け付ける。学習部21は、入力データ受付部15が入力を受け付けた入力データと、教師データ受付部17が受け付けた教師データとを、人工知能23に入力することにより、入力データから教師データを推定するように、人工知能23を学習させる。互いに対応づけられた入力データと教師データとの組を、作業療法支援装置101に多数入力することにより、人工知能23の学習が進行し、推定の精度が向上する。
過去において、様々な対象者11に対して採取された睡眠データと基本データ、及びこれらのデータに対応して実測により得られた日常生活動作データと身体機能データを、互いに対応づけて、例えば記憶媒体31に記録することにより、入力データ受付部15及び教師データ受付部17により、学習に要する多数のデータを記憶媒体31から順次読み出し、読み出したデータ毎に、学習部21により人工知能23の学習を繰り替えすことができる。このように作業療法支援装置101は、人工知能23を用いた推定データの演算及び出力を行う推定モードと、人工知能23を機械学習させる学習モードとの2つの動作モードを切り替え可能に実行することができる。動作モードの切り替えは、例えば入力装置27により指示することができる。
図2の例では、人工知能23は、作業療法支援装置101の一部として、コンピュータ10に組み込まれている。これに対して、図2に点線で例示するように、外部のサーバ9などに構築された人工知能を用いても良い。この場合には、推定部19、学習部21、及び推定データ出力部25は、ネットワーク5等を通じて、外部の人工知能を操作する。推定データ出力部25は、外部の人工知能に推定データを出力させ、例えば、インターフェイス13を通じて推定データ出力部25により推定データを受信し、さらに受信した推定データを、推定データ出力部25によりインターフェイス13を通じて、出力装置29あるいはユーザ通信端末3などに出力する。外部の人工知能を用いる場合には、作業療法支援装置101の一部をなす人工知能23は無用となる。
図3は、作業療法支援装置101の入力データ及び出力データを例示する表形式の図である。図3(a)は睡眠データ、及び睡眠時の環境データ、図3(b)は基本データ、図3(c)は日常生活動作データ、図3(d)は身体機能データを、それぞれ例示している。以下において、作業療法支援装置101によって取り扱うための、各データの表現の仕方について一例を挙げる。あくまで一例であり、他の表現の仕方もあり得ることは自明である。
睡眠データ(図3(a)参照)のうち、睡眠時間及びトイレ時間については6.5のように時間(h)単位で表される。睡眠リズムは、睡眠時間と覚醒時間の時系列的変化によって表され、例えば、臥床した時点から、一例として9時間後までの15分間隔で睡眠状態か覚醒状態かを示す(覚醒、覚醒、睡眠、睡眠、睡眠、睡眠、覚醒、覚醒、睡眠、・・・)といった、データ列で表される。これにより、寝付きの善し悪しの指標となる、臥床してから寝付くまでの時間も、把握することができる。「睡眠」、「覚醒」は、あらかじめ付与された符号、例えば数値「1」、「0」によって表される。寝返り回数、体動回数、トイレ回数は、1,2,3などの自然数により表される。体動回数とは、臥床中に行う動作の内、寝返りを除いたものの回数であり、例えば、足を動かす、掛ふとんから手を出すなどの動作の回数を意味する。トイレ回数とは、睡眠時間の間にトイレのために床を離れた回数を意味する。呼吸、脈拍は、1分内の回数により表される。環境データである室温、湿度、照度は、それぞれ温度、湿度、照度の単位を基準とした数値で表される。以上の睡眠データ及び環境データは、睡眠センサ1によって取得される。あるいは、睡眠センサ1が取得した生データに基づいて、ユーザ通信端末3のアプリケーション、あるいはコンピュータ10のアプリケーションによって、以上の睡眠データが生成されてもよい。すなわち、睡眠センサ1が感知する、圧力の変化、心拍数、呼吸数などから、臥床、睡眠、覚醒、寝返り、体動などのデータが、睡眠センサ1自身、あるいはアプリケーションによって、生成される。体動について、体のどの部分を動かしたか、までは特定できない場合であっても、寝返りではない体動であることは、検知可能である。
睡眠データに含まれる主観評価データのうち、眠気については、「よく眠れた」、「どちらとも言えない」、「眠れなかった」のいずれかの選択肢を内容とし、各選択肢は、あらかじめ付与された符号、例えば数値「1」、「2」、「3」によって表される。あるいは、選択肢毎に、選択又は非選択に対応する符号、例えば「1」、「0」などの数値によって表してもよい。倦怠感については、例えば、「気分爽快」、「普通」、「だるい」を内容とする。これらの主観評価データは、例えば、アプリケーションが起動されたユーザ通信端末3又はコンピュータ10の画面に表示される選択肢を、ユーザ、作業療法士等がタッチすることにより入力される。例えば画面上に、眠気についての設問として、「よく眠れましたか?」という表示が現れ、その選択肢として、「よく眠れた」、「どちらとも言えない」、「眠れなかった」が同時に表示される。ユーザ等が「よく眠れた」という選択肢にタッチすると、「よく眠れた」という選択肢に対応する符号が、アプリケーションに入力される。作業療法支援装置101には、眠気についての回答として、この符号が入力される。
環境データのうち寝具は、寝具の写真データである。写真データは、アプリケーションが起動されたユーザ通信端末3又はコンピュータ10に付属のカメラにより撮影される。作業療法支援装置101には、撮影により取得された画像データが入力される。画像データは、画素値の集合により表現される。
基本データ(図3(b)参照)は、例えば病院のサーバ7から取得される。あるいは、アプリケーションを起動したユーザ通信端末3又はコンピュータ10に、例えば手操作により入力されてもよい。基本データのうち、年齢、身長、体重については、それらの単位を基準とした数値により表される。性別については、男、女に対応する符号、例えば「0」、「1」などの数値により表される。病歴については、さまざまな病名にあらかじめ付与された符号、例えば「0」、「1」、「2」・・・等の数値によって表される。あるいは、病名毎に、「無し」、「有り」に対応する符号、例えば「0」、「1」等の数値によって表現してもよい。介護度は、必要とする介護のレベルを表すもので、例えば8段階の数値で表される。
日常生活動作データ(図3(c)参照)には、作業療法評価の有効な手段として知られる機能的自立度評価法(FIM)に基づく18項目が含まれる。各項目の日常動作について、対象者11が自力でどの程度可能かが、1点~7点の7段階で評価される。認知項目と運動項目からなり、認知項目は、理解、表出、社会的交流、問題解決、記憶の5項目である。運動項目は、その他の13項目であり、食事、整容、清拭、更衣、トイレ動作、排尿管理、排便管理、移乗(起居動作)、移動である。各項目は、点数に対応する数値により表現される。日常生活動作データには、さらに「転倒リスク」が含まれる。転倒リスクは、転倒の可能性を評価したもので、例えば、「可能性高い」、「可能性低い」にそれぞれ対応する「0」,「1」の2段階の数値、あるいは、さらに細分化された多くの段階に対応する「0」,「1」,「2」,「3」などの数値で表される。
身体機能データ(図3(d)参照)のうち、筋力の指標としての握力は、握力を表す数値(例えばkgw単位の数値)で表される。同じく筋力の指標として知られるCS30は、30秒間に椅子から何回立ち上がることができるか、を表すもので、回数の数値で表される。身体機能データのうち、柔軟性の指標としての長座体前屈は、長座の姿勢で腕を前方に伸ばしたままで体を前屈させたときに、手の位置がどれだけ前方に移動するか、を表すもので、例えばセンチメートル単位で表される。推定データ出力部25は、7段階の不連続な数値で表現される日常生活動作データについては、人工知能23が算出した推定値を、例えば四捨五入するなどにより、7段階の数値のうちの最も近い数値に変換して出力する。かかる変換後のデータも、人工知能23が算出した日常生活動作データの推定データが元になっている以上、日常生活動作データの推定データであることに変わりはない。
作業療法士としての永年の経験を有する本願発明者は、評価者に依存しない客観的な作業療法評価を得る、という課題解決のために、評価者に依存しない客観的なデータである睡眠データと基本データに基づいて、日常生活動作データ及び身体機能データを推定することを着想した。睡眠データ及び基本データの組と、日常生活動作データ及び身体機能データの組との間には、複雑ではあるが相関関係があることが予想された。従って、人の知力により行うには、過剰な負担であって現実的ではないとしても、睡眠データと基本データに基づいて、日常生活動作データ及び身体機能データを推定することは、原理的に可能であろうと考えた。そして、このような人知を超えた作業療法評価の推定データを取得することを、人工知能を用いることにより、現実的なものとすることができることに、思い至った。基礎となる睡眠データ及び基本データは、評価者に依存しない客観的なデータであるので、得られる日常生活動作データ及び身体機能データの推定データも、評価者に依存しない客観的なデータとなる。
作業療法士の経験に基づくと、作業療法計画の立案の前提となる作業療法評価を行う上で、日常生活動作データとして、食事、トイレ、排便、移乗トイレ、移動歩行、理解、問題解決、及び記憶の項目のデータがあれば足りる。身体機能データとして握力の項目のデータがあり、さらに多くの項目のデータがあれば、より精度の高い作業療法評価が得られる。同じく作業療法士の経験に基づくと、上記した作業療法評価の最少の項目を得るためには、睡眠データとして、寝返り回数、体動回数、トイレ回数、及びトイレ時間の項目のデータがあれば足り、基本データとして、年齢、身長、体重、及び病歴の項目のデータがあれば足りる。逆に、日常生活動作データ、睡眠データ、基本データの項目が、上記した項目よりも少ない場合であっても、得られる推定データは、作業療法評価に役立てることができる。項目が多くても、少なくても、得られる推定データは、評価者に依存しない客観的なデータを基礎とする以上、評価者に依存しない客観的なデータとなる。
図4は、作業療法支援装置101が用いる人工知能23の概念構成を例示する模式図である。サーバ9により提供される人工知能も、一例として同様の構成である。図示の人工知能23は、ニューラルネットワークであり、データの入力を受けるノードが並ぶ入力層33、演算結果のデータを出力するノードが並ぶ出力層37、及び入力層33と出力層37をつなぐノードが並ぶ中間層35を有している。図示の例では、中間層35は単一であるが、複数層にわたってもよい。前段のノードの値は、各ノードに付与されたパラメータ、すなわち各ノードの重み及びバイアス値を反映しつつ、次段のノードに伝えられる。入力層33には、入力データ受付部15により入力が受け付けられた入力データ、すなわち睡眠データと基本データの項目の組が入力される。入力されたデータは、各ノードのパラメータを反映しつつ中間層35を経て出力層37に伝えられる。出力層37に伝えられたデータが、日常生活動作データ及び身体機能データの項目の組の推定データとなる。推定部19(図2参照)は、人工知能23の入力層33に、対象者11の睡眠データと基本データの項目の組を入力し、出力層37に、対象者11の日常生活動作データ及び身体機能データの推定データを生成させる。推定データ出力部25は、生成された推定データを、四捨五入等の変換をした上で、あるいは変換無しで出力する。
出力層37のノードに現れる推定データが、日常生活動作データ及び身体機能データを高い確度で推定したものとなるためには、実測された日常生活動作データ及び身体機能データを用いて、人工知能23を学習させる必要がある。学習は、入力データ受付部15により入力が受け付けられた、ある対象者11の睡眠データと基本データの項目の組を、入力層33に入力するとともに、教師データ受付部17により受け付けられた同一対象者11についての教師データ、すなわち実測された日常生活動作データ及び身体機能データの項目の組を、出力層37に教師データとして入力することにより行われる。学習部21(図2参照)は、かかるデータを人工知能23に入力する。
人工知能23は、入力された睡眠データと基本データに基づいて、日常生活動作データ及び身体機能データの推定データを演算し、出力層37に生成するとともに、生成した推定データと、教師データとして入力された日常生活動作データ及び身体機能データとの誤差を算出する。そして、人工知能23は、誤差のない推定データが生成されるように、各ノードのパラメータを、例えば周知の誤差逆伝播のアルゴリズムにより、出力層37から入力層33に向かって変更する。このような機能は、人工知能23自身に備わっている。入力データと教師データの組を、多数組準備し、学習を繰り返すことにより、人工知能23は確度の高い推定データを算出するようになる。人工知能23を学習させるときに、中間層35の数及び各層のノードの数を、最適値に調整することも可能である。そのような技術も周知である。
対象者11の日常生活動作データ及び身体機能データの推定データを得るのに、対象者11の睡眠データと基本データについて、最新のデータを人工知能23に入力するだけでなく、それよりも以前のデータを含めた複数時点のデータを、それぞれの時間データとともに、人工知能23に入力することも可能である。それにより、対象者11の睡眠データと基本データとに関して、過去の履歴をも考慮した同一対象者11の日常生活動作データ及び身体機能データの推定データが得られる。それにより、より精度の高い推定データが得られる。時間データは、例えば、各時点の日時で表されても良く、最新の時点からの日時差で表されても良い。入力データ受付部15は、複数時点のデータをそれぞれの時間データとともに受け付け、推定部19は、複数時点のデータとそれぞれの時間データとを、人工知能23の入力層33に入力する。入力されるデータの時点の数が多いほど、それに比例して、データの入力を受ける入力層33のノードの個数は増大する。
複数時点のデータに基づいて推定データを得るには、人工知能23を、複数時点のデータ及びそれぞれの時間データと、それらに対応する教師データとによって、学習させる必要がある。例えば、最新時点を含めた過去の3時点における、睡眠データと基本データとにより、日常生活動作データ及び身体機能データの推定データを得るために、様々な対象者11の3時点における睡眠データ及び基本データとそれぞれの時間データとを、入力層33に入力し、各対象者11の最新の日常生活動作データ及び身体機能データの実測データを、出力層37に入力することにより、人工知能23を学習させることができる。時間データが同時に入力されるため、睡眠データと基本データを採取した複数の時点は、異なる対象者11の間で、異なっていても良い。例えば、ある対象者11については、最新の時点、1週間前、5週間前のデータを入力し、別の対象者については、最新の時点、3週間前、15週間前のデータを入力しても良い。人工知能23は、多数のデータによる学習を経ることにより、最新の時点からの時間的距離の影響も反映した推定データを算出するように、ノードのパラメータを調節する。
図5は、発明の別の実施の形態による作業療法支援装置の構成を例示するブロック図である。この作業療法支援装置102は、別の入力データ受付部16、別の教師データ受付部18、別の推定部39、別の人工知能43、及び別の学習部41を、さらに有している点において、作業療法支援装置101(図2参照)とは異なっている。作業療法支援装置102においては、人工知能23が演算した推定データ、すなわち対象者11の日常生活動作データ及び身体機能データについての推定データは、推定部39によって読み出される。推定部39は、読み出した人工知能23の推定データを、人工知能43に入力することにより、対象者11に処方すべき内容を表現する処方データについての推定データを人工知能43に演算させる。推定部39は、読み出した人工知能23の推定データに対して、推定データ出力部25と同様に、四捨五入等の変換をした上で、あるいは変換無しで、推定データを人工知能43に入力する。
人工知能43は、既に学習がなされているのであれば、処方データについて、確度の高い推定データを出力する。推定データ出力部25は、人工知能43が演算した推定データを、変換した上で、あるいは変換無しで出力する。推定データ出力部45が出力する推定データは、インターフェイス13を通じて、例えば、ユーザ通信端末3あるいは出力装置29に送信される。これにより、作業療法士あるいはユーザは、処方すべき作業療法の内容に関する推定データを入手できる。処方データの推定データを直接に、あるいはユーザを通じて受け取った作業療法士は、受け取った推定データを、作業療法計画の立案及び作業療法の実施に役立てることができる。
既述の通り、対象者11の睡眠データ及び基本データは、評価者に依存しない客観的なデータであるので、これを基礎として人工知能23が演算する推定データ、すなわち対象者11の日常生活動作データ及び身体機能データについての推定データも、評価者に依存しない客観的なデータとなる。同じく、対象者11の日常生活動作データ及び身体機能データについての推定データが、評価者に依存しない客観的なデータであるので、これを基礎として人工知能43が演算する推定データ、すなわち対象者11について処方データについての推定データも、評価者に依存しない客観的なデータとなる。すなわち、作業療法支援装置102によれば、作業療法評価に役立つ推定データが、外部に出力されるか否かに拘わらず、評価者に依存しない客観的なデータとして得られ、それに基づいて、作業療法の処方に役立つ推定データが、同じく評価者に依存しない客観的なデータとして得られる。なお、推定データ出力部25は、人工知能43が演算した、対象者11の処方データについての推定データだけでなく、作業療法支援装置101と同様に、人工知能23が演算した推定データ、すなわち対象者11の日常生活動作データ及び身体機能データについての推定データをも、インターフェイス13を通じて外部へ出力してもよい。
人工知能43は、人工知能23と同様に、機械学習を経ることにより、確度の高い推定データを出力できるようになる。作業療法支援装置102は、入力データ受付部16、教師データ受付部18、及び学習部41を有しており、それにより、外部の人工知能学習装置を用いることなく、作業療法支援装置102自身により、人工知能43を学習させることが可能となっている。すなわち、作業療法支援装置102は、人工知能43を機械学習させる人工知能学習装置をも内蔵している。作業療法支援装置102が人工知能43に対して機械学習をさせるときには、入力データ受付部16が、日常生活動作データと身体機能データとを含む入力データの入力を受け付けるとともに、教師データ受付部18が、これらの入力データに対応する正しい処方データである教師データの入力を受け付ける。学習部41は、入力データ受付部16が入力を受け付けた入力データと、教師データ受付部18が受け付けた教師データとを、人工知能43に入力することにより、入力データから教師データを推定するように、人工知能43を学習させる。互いに対応づけられた入力データと教師データとの組を、作業療法支援装置102に多数入力することにより、人工知能43の学習が進行し、推定の精度が向上する。
過去において、様々な対象者11に対して採取された日常生活動作データと身体機能データ、及びこれらのデータに対応して為された実績有る作業療法の処方、あるいは為されるべき正しい処方を表す処方データを、互いに対応づけて、例えば記憶媒体31に記録することにより、入力データ受付部16及び教師データ受付部18により、学習に要する多数のデータを記憶媒体31から順次読み出し、読み出したデータ毎に、学習部41により人工知能43の学習を繰り返すことができる。このように作業療法支援装置102においても、人工知能43を用いた推定データの演算及び出力を行う推定モードと、人工知能43を機械学習させる学習モードとの2つの動作モードを切り替え可能に実行することができる。動作モードの切り替えは、例えば入力装置27により指示することができる。図5の例では、人工知能43は、作業療法支援装置102の一部として、コンピュータ10に組み込まれている。これに対して、図5に点線で例示するように、外部のサーバ45などに構築された人工知能を用いても良い。この場合には、推定部39、学習部41、及び推定データ出力部25は、ネットワーク5等を通じて、外部の人工知能を操作する。外部の人工知能を用いる場合には、作業療法支援装置102の一部をなす人工知能43は無用となる。
図6は、作業療法支援装置102の出力データである処方データを例示する表形式の図である。図示の例では、処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、寝具の条件についての処方内容、及びFIMの各項目についての動作指導の内容を、含んでいる。運動については、例えば、骨盤底筋体操のほか様々な種類の運動の項目が含まれており、処方データは、各項目の運動が必要であるか否かを表現する。例えば、運動の項目が5種類であれば、(要、要、否、否、否)といった、要否のデータの組によって、運動に関する処方データが構成される。「要」と「否」は、例えば、「1」と「0」などの数値によって表される。マッサージに関する処方データは、マッサージが必要であるか否かを表現する。ストレッチに関する処方データも、同様に、ストレッチが必要であるか否かを表現する。寝具に関する処方データは、図示の例では、枕の高さとマットレスの硬さである。それぞれ、例えば、所定の単位を基準とした数値で表現される。運動、マッサージ、ストレッチに関して、単に「要」、「否」だけでなく、運動等の部位、時間、回数、及び運動等の間に入れるべき休憩の要否、休憩の時間などを、追加してもよい。
FIMの各項目についての動作指導については、項目毎に、いくつかの指導内容があらかじめ準備される。例えば、各項目について、3通りの指導内容1,2,3が準備されているものとすれば、(2,1,3,・・・,2)といった、18個の指導内容の組によって、FIMの全18項目についての動作指導を内容とする処方データが構成される。各指導内容は、例えば、「1」、「2」、「3」などの数値によって表される。あるいは、FIMの項目毎に、例えば3種の動作指導の各々について、「要」又は「否」が選択されても良い。例えば、(要,否,否)といった動作指導の選択により、FIMの1項目についての動作指導を内容とする処方データが構成され、それらが18個並ぶことにより、FIMの全18項目についての動作指導を内容とする処方データが構成される。「要」と「否」は、例えば、「1」と「0」などの数値によって表される。推定データ出力部25は、処方データのうち「0」「1」「2」・・・といった不連続な数値で表現される項目については、人工知能43が算出した推定値を、例えば四捨五入するなどにより、不連続な数値のうちの最も近い数値に変換して出力する。互いに両立せず1つのみが選択されるべき複数項目について、(要,要,否)という推定データが得られる場合には、最も「要」の符号、例えば「1」に近い項目を選択することも可能である。図6に例示する「食事」の項目について、指導内容の一例を示すと、指導内容1として「水分の摂取量を抑える」、指導内容2として「飲み物を緑茶から水に変更する」、といった内容が想定される。これらの例は、睡眠データがトイレ回数が多いことを示している場合に、「要」となる可能性が高くなることが予測される。
作業療法支援装置102が出力する処方データの推定データは、図6に例示する項目のすべてではなく、一部のみ、例えば1項目のみを含むものであってもよい。一部の項目のみであっても、得られる処方データの推定データによって、作業療法の処方に役立てることができる。作業療法支援装置102が出力する処方データの推定データが、一部の項目のみを含むもので足りるのであれば、人工知能43の学習においても、一部の項目のみを教師データとして用いれば足りる。
図3及び図6を引用した説明において、睡眠データ、基本データ、日常生活動作データ、身体機能データ及び処方データの各々に含まれる各項目について、数値などの、あらかじめ対応づけられた符号により表現する形態を例示した。符号による表現は、人工知能23、43が取り扱うのに便宜である。ディスプレイなどの出力装置29に、各データを出力するときには、符号のままではなく、文章のように、ユーザ、作業療法士等が見て分かるメッセージの形式で出力されるのが望ましい。ユーザ通信端末3のアプリケーション、あるいは作業療法支援装置101、102の推定データ出力部25によって、符号をメッセージの形式に変換することは、詳細に説明するまでもなく容易に行い得る。かかるメッセージの形式に変換されても、推定データであることに変わりはない。
図7は、本発明のさらに別の実施の形態による作業療法支援装置の構成を例示するブロック図である。この作業療法支援装置103は、推定部19及び学習部21が、人工知能23が出力する推定データ、すなわち過去の推定データを、人工知能23の新たな入力データに加える点で、図2に例示した作業療法支援装置101とは異なっている。それにより、人工知能23の推定の精度を、高めることができる。
図8は、作業療法支援装置103の実証試験に用いた入力データ及び出力データを示すブロック図である。実証試験は、作業療法支援装置103に、入力データと教師データとの多数の組を供給することにより、人工知能23を機械学習させ、その推定の精度を評価したものである。図示例のように、実証試験においては、人工知能23の出力データである前日の推定FIM値が、新たな入力データに加えられる。
実証試験に使用した睡眠センサ1は、市販のセンサであり、16Hzのサンプリング周期で、内蔵する圧力センサのデータを取得する。睡眠センサ1は、取得した複数のサンプリングデータに基づいて、ソフトウェア処理により、呼吸数(回/分)、心拍数(回/分)、活動量(体動検出回数)(カウント/分)、呼吸イベントが発生した回数(回/分)、痙攣の検出回数(回/分)、1分間ごとの離床・臥床・睡眠状態判定のデータを、計測データとして、1分毎に演算し出力する。「活動量」とは、体動(呼吸・心拍より大きな身体の動き)の頻度・強度を意味し、実証試験では「頻度」のみを用いている。「呼吸イベント」とは、無呼吸又は低呼吸を意味する。「離床・臥床・睡眠状態判定」における「睡眠状態」とは、臥床状態にあるだけでなく、さらに睡眠状態にあることを意味する。1分間ごとの離床・臥床・睡眠状態判定のデータは、値が「0」又は「1」であるフラグにより、それぞれ表示される。
睡眠センサ1により出力される、これらの計測データの、3時間毎の最大値、最小値、平均値、分散値が計算され、入力データとして、入力データ受付部15(図7参照)に入力される。また、計測データのうち、1分間ごとの離床・臥床・睡眠状態判定のデータから、3時間毎の睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数が計算され、入力データとして、入力データ受付部15(図7参照)に入力される。さらに、計測データのうち心拍数(回/分)から、心拍数に関して、10bpm/1分以上の変動の有無、睡眠時の平均-非睡眠時の平均、睡眠推奨時間内の平均、睡眠推奨時間内の最大-睡眠推奨時間内の平均が3時間毎に計算され、入力データとして、入力データ受付部15(図7参照)に入力される。また、計測データのうち呼吸数(回/分)から、呼吸数に関して、睡眠時の平均-非睡眠時の平均、睡眠推奨時間内の平均、睡眠推奨時間内の最大-睡眠推奨時間内の平均が3時間毎に計算され、入力データとして、入力データ受付部15(図7参照)に入力される。
「離床回数」とは、臥位から離床に移った回数を意味する。「中途覚醒回数」とは、臥位状態にあって、睡眠から醒めた回数を意味する。「10bpm/1分以上の変動の有無」とは、1分間の心拍数に10拍以上の変動があるか否か、を意味する。例えば、1分間に60拍であり、次の1分間に70拍であれば、10bpmの変動があったこととなり、「10bpm/1分以上の変動の有無」は「有り」と判定される。「有り・無し」は、一例として、値が「1」、「0」であるフラグにより表現した。また、「有り・無し」の判定は、3時間毎に、当該3時間の間に「10bpm/1分以上の変動」が有ったか否かを判定することにより行った。
心拍数及び呼吸数に関して、「睡眠時の平均」、「非睡眠時の平均」は、臥位状態にあるときの3時間毎の平均である。また、「睡眠推奨時間」とは、あらかじめ定めた睡眠時間帯であり、実証試験では、病院における消灯時間として一般的な、午後9:00~翌日午前6:00の時間帯を、「睡眠推奨時間」とした。従って、「睡眠推奨時間内の平均」、「睡眠推奨時間内の最大」とは、「睡眠推奨時間」における3時間毎の(すなわち、午後9:00~翌日午前0:00、午前0:00~午前3:00、午前3:00~午前6:00の各々の時間内の)平均、最大を意味する。
なお、実証試験では、1日分のデータを1回分の入力データとし、1日の範囲は午前6:00から翌日の午前6:00までの時間とした。
実証試験において、機械学習に用いたサンプル数は、325人日である。実証試験に用いた人工知能23には、決定木ベースであるLGBM(Light GBM;マイクロソフト社製)を用いた。LGBMは、図4に例示したニューラルネットワークとは異なり、推定値にどの変数が重要な役割を果たしているかを、容易に分析することができる、という利点があるため、将来の改善につなげることを視野に置いた実証試験では特に有用と思われた。
図9は、作業療法支援装置103の実証試験に用いた評価方法を示す説明図である。実証試験では、サンプル数が限られていたことから、図9(a)に示すように、FIMの各項目についての7段階の評価値を、グループ1~3の3段階の評価値に置き換えた。図9(b)に示すように、FIMの各項目の評価値について、教師データである真の値と、出力データである推定値との関係は、3行3列の行列により表すことができる。行列の各成分Cijは、該当する関係にあるサンプル数の比率を表している。
図9(c)に示すように、推定の精度(Accuracy)が70%以上であること、大きく外れる割合が5%未満であることを、実用レベルであるための基準と判断した。推定の精度は、図9(b)の行列の対角成分の、全体に対する割合に相当する。大きく外れる場合とは、グループ1であるサンプルが、クループ3と推定された場合、及びグループ3であるサンプルが、クループ1と推定された場合、のいずれかに相当する。従って、大きく外れる割合は、成分C13と成分C31との和の、全体に対する割合により表される。
図10及び図11は、作業療法支援装置103の実証試験結果を示すグラフである。実証試験において、精度の評価には交差検証(Leave one subject)を使用した。図10のグラフが示すように、推定の精度は、FIMの18項目の全てについて、目標の70%を超え、80%をも超えるものであった。また、図11のグラフが示すように、FIMの18項目のうち、「階段」を除けば、目標の5%を遙かに超え、3%未満となっている。「階段」については、データの偏りを解消することにより、精度を向上させることが可能である。このように、機械学習のためのサンプルの数が限られていたにも拘わらず、実用レベルの推定の精度が得られることが実証された。
(その他の実施の形態)
以上において、作業療法支援装置101、102、103として、入力データが基本データ(図3(b)参照)を含む例を示した。これに対し、本発明は、入力データが基本データを含まない形態により実施することも可能である。かかる形態においても、相応に確度の高い推定データが得られる。
睡眠データとして、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のいずれか1つを選択すること、あるいは、それらの少なくとも1つを選択することも可能である。このように、作業療法評価の対象者の睡眠データのうち、最小限の項目に基づいて、日常生活動作データの推定データを演算することも可能であり、それによっても、相応の精度の推定データが得られる。
作業療法支援装置103に例示した、人工知能23が出力する推定データ、すなわち過去の推定データに代えて、推定データではない過去のFIM値を、人工知能23の新たな入力データに加えてもよい。それによっても、推定データの精度が高められる。
人工知能23が出力する推定データ、あるいは、推定データではない過去のFIM値を、人工知能23の新たな入力データに加える形態は、作業療法支援装置102にも適用可能である。
以上において、日常生活動作データとして、機能的自立度評価法(FIM)に定められる評価項目の評価データを採用する例を示した。これに対し、日常生活動作データとして、FIMに限らず、日常生活動作に関する他の評価項目の評価データを採用することも可能である。
作業療法支援装置101(図2),102(図5),103(図7)はいずれも、作業療法支援方法及び人工知能学習方法を実現する。図12~図14は、それらの作業療法支援方法及び人工知能学習方法の処理手順を例示している。
図12は、作業療法支援装置101(図2),103(図7)が実現する作業療法支援方法の処理の流れを例示するフローチャートである。処理が開始されると、入力データ受付部15は、入力データの入力を受け付ける(S1)。次に、推定部19は、入力データを、学習済みの人工知能23に入力することにより、推定データを人工知能23に演算させる(S3)。作業療法支援装置103の場合には、推定部19は、人工知能23による過去の推定データを、人工知能23に入力する入力データに追加する。次に、推定データ出力部25は、人工知能23が演算した推定データを出力する(S5)。次に、作業療法支援装置101,103は、ユーザの指示等に基づき処理を反復すべきときには(S7においてYes)、処理をS1へ戻す。それにより、入力データ受付部15は、新たな入力データの入力を受け付ける。作業療法支援装置101,103は、処理を反復すべきでないときには(S7においてNo)、処理を終了する。
図13は、作業療法支援装置102(図5)が実現する作業療法支援方法の処理の流れを例示するフローチャートである。処理が開始されると、入力データ受付部15は、入力データの入力を受け付ける(S11)。次に、推定部19は、入力データを、学習済みの第1の人工知能23に入力することにより、推定データを第1の人工知能23に演算させる(S13)。作業療法支援装置103と同様に、推定部19は、人工知能23による過去の推定データを、人工知能23に入力する入力データに追加してもよい。次に、推定部39は、第1の人工知能23が演算した推定データを、学習済みの第2の人工知能43に入力することにより、推定データを第2の人工知能43に演算させる(S14)。次に、推定データ出力部25は、第2の人工知能43が演算した推定データを出力する(S15)。次に、作業療法支援装置102は、ユーザの指示等に基づき処理を反復すべきときには(S17においてYes)、処理をS11へ戻す。それにより、入力データ受付部15は、新たな入力データの入力を受け付ける。作業療法支援装置102は、処理を反復すべきでないときには(S17においてNo)、処理を終了する。
図14は、作業療法支援装置101(図2),102(図5),103(図7)が実現する人工知能学習方法の処理の流れを例示するフローチャートである。処理が開始されると、入力データ受付部15,16は、入力データの入力を受け付ける(S21)。また、教師データ受付部17,18は、教師データの入力を受け付ける(S23)。処理S21と処理S23とは、いずれが先であっても良く、同時であってもよい。次に、学習部21,41は、入力データと教師データとを、人工知能23,43に入力することにより、入力データから教師データを推定するように、人工知能を学習させる(S25)。作業療法支援装置103の場合には、学習部21は、人工知能23による過去の推定データを、人工知能23に入力する入力データに追加する。作業療法支援装置102においても同様に、学習部21は、人工知能23による過去の推定データを、人工知能23に入力する入力データに追加してもよい。
次に、作業療法支援装置101,102,103は、ユーザの指示等に基づき処理を反復すべきときには(S27においてYes)、処理をS21へ戻す。それにより、入力データ受付部15,16は、新たな入力データの入力を受け付け、教師データ受付部17,18は、新たな教師データの入力を受け付ける。作業療法支援装置101,102,103は、処理を反復すべきでないときには(S27においてNo)、処理を終了する。
既に述べたように、作業療法支援装置101(図2参照)は、図1に示した例では、コンピュータ10に組み込まれている。コンピュータ10に特定のアプリケーション、すなわちプログラムをインストールし、起動することにより、コンピュータ10は、作業療法支援装置101として機能する。このプログラムは、ネットワーク5を通じて供給されても良く、CDROM等の記憶媒体31(図2参照)によって、供給されても良い。作業療法支援装置102(図5参照),103(図7参照)についても同様である。
以上において、作業療法支援装置101、102、103が出力する推定データを利用する者として、作業療法士を例として説明した。しかし、推定データを利用し、作業療法を実施する者は、作業療法士に限らず、例えば対象者11を含むユーザであってもよく、他の医療あるいは介護従事者、例えば医師、理学療法士、介護福祉士などであってもよい。特に、作業療法支援装置102が出力する処方データの推定データは、一般ユーザにも利用し易いという利点がある。
1 睡眠センサ、 3 ユーザ通信端末、 5 ネットワーク、 7,9 サーバ、 10 コンピュータ、 11 対象者、 13 インターフェイス、 15、16 入力データ受付部、 17、18 教師データ受付部、 19 推定部、 21 学習部、 23 人工知能、 25 推定データ出力部、 27 入力装置、 29 出力装置、 31 メモリー、 33 入力層、 35 中間層、 37 出力層、 39 推定部、 41 学習部、 43 人工知能、 100 作業療法支援システム、 101、102 作業療法支援装置。

Claims (45)

  1. 作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付ける入力データ受付部と、
    前記入力データ受付部が入力を受け付けた前記入力データを、学習済みの人工知能に入力することにより、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータの、推定データを前記人工知能に演算させる推定部と、
    前記人工知能が演算した前記推定データを出力する推定データ出力部と、を備え、
    前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含み、
    前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含む、作業療法支援装置。
  2. 作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付ける入力データ受付部と、
    前記入力データ受付部が入力を受け付けた前記入力データを、学習済みの第1の人工知能に入力することにより、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータの、推定データを前記第1の人工知能に演算させる第1の推定部と、
    前記第1の人工知能が演算した前記推定データを、学習済みの第2の人工知能に入力することにより、前記対象者への作業療法の処方データの推定データを前記第2の人工知能に演算させる第2の推定部と、
    前記第2の人工知能が演算した前記処方データの推定データを出力する推定データ出力部と、を備え、
    前記処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、及び、寝具の条件のうちの少なくとも1つの項目についての、処方すべき内容を表現するデータを含み、
    前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含み、
    前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含む、作業療法支援装置。
  3. 前記処方データは、前記日常生活動作データに含まれる少なくとも1つの日常生活動作の項目についての、動作指導を表現するデータを、さらに含む、請求項2に記載の作業療法支援装置。
  4. 前記睡眠データは、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、睡眠に関する項目のデータであり、
    前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項1から3のいずれかに記載の作業療法支援装置。
  5. 前記睡眠データは、所定時間毎の、睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数、心拍数の所定以上の変動の有無、睡眠時の平均心拍数-非睡眠時の平均心拍数、所定睡眠時間帯内の平均心拍数、前記所定睡眠時間帯内の最大心拍数-前記所定睡眠時間帯内の平均心拍数、睡眠時の平均呼吸数-非睡眠時の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の作業療法支援装置。
  6. 前記日常生活動作データは、食事、トイレ、排便、移乗トイレ、移動歩行、理解、問題解決、及び記憶のうち少なくとも1つを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項1から5のいずれかに記載の作業療法支援装置。
  7. 前記日常生活動作データを含むデータは、前記対象者の身体機能に関するデータである身体機能データを、さらに含む、請求項1から6のいずれかに記載の作業療法支援装置。
  8. 前記日常生活動作データは、転倒の可能性である転倒リスクを含む、請求項1から7のいずれかに記載の作業療法支援装置。
  9. 前記睡眠データは、睡眠に関する質問への前記対象者の回答を、さらに含む、請求項1から8のいずれかに記載の作業療法支援装置。
  10. 前記入力データは、前記対象者の睡眠時の環境に関するデータである環境データを、さらに含む、請求項1から9のいずれかに記載の作業療法支援装置。
  11. 前記入力データは、現在から過去にわたる複数時点における、前記対象者の前記睡眠データを含むデータを、対応する前記複数時点の時間データと互いに関連付けて含む、請求項1から10のいずれかに記載の作業療法支援装置。
  12. 前記入力データは、過去の時点における前記対象者の前記日常生活動作データを含む、請求項1から11のいずれかに記載の作業療法支援装置。
  13. 前記過去の時点における前記対象者の前記日常生活動作データは、前記作業療法支援装置それ自身によって過去に推定された推定データである、請求項12に記載の作業療法支援装置。
  14. 請求項1に記載の作業療法支援装置が用いる前記人工知能を学習させる、作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、
    作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付ける入力データ受付部と、
    前記入力データに対応する、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータである、教師データの入力を受け付ける教師データ受付部と、
    前記入力データ受付部が入力を受け付けた前記入力データと、前記教師データ受付部が入力を受け付けた前記教師データとを、人工知能に入力することにより、前記入力データから前記教師データを推定するように、前記人工知能を学習させる学習部と、を備え、
    前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含み、
    前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含む、作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  15. 前記睡眠データは、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、睡眠に関する項目のデータであり、
    前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項14に記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  16. 前記睡眠データは、所定時間毎の、睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数、心拍数の所定以上の変動の有無、睡眠時の平均心拍数-非睡眠時の平均心拍数、所定睡眠時間帯内の平均心拍数、前記所定睡眠時間帯内の最大心拍数-前記所定睡眠時間帯内の平均心拍数、睡眠時の平均呼吸数-非睡眠時の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の人工知能学習装置。
  17. 前記日常生活動作データは、食事、トイレ、排便、移乗トイレ、移動歩行、理解、問題解決、及び記憶のうち少なくとも1つを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項14から16のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  18. 前記日常生活動作データを含むデータは、前記対象者の身体機能に関するデータである身体機能データを、さらに含む、請求項14から17のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  19. 前記日常生活動作データは、転倒の可能性である転倒リスクを含む、請求項14から18のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  20. 前記睡眠データは、睡眠に関する質問への前記対象者の回答を、さらに含む、請求項14から19のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  21. 前記入力データは、前記対象者の睡眠時の環境に関するデータである環境データを、さらに含む、請求項14から20のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  22. 前記入力データは、現在から過去にわたる複数時点における、前記対象者の前記睡眠データを含むデータを、対応する前記複数時点の時間データと互いに関連付けて含む、請求項14から21のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  23. 前記入力データは、過去の時点における前記対象者の前記日常生活動作データを含む、請求項14から22のいずれかに記載の人工知能学習装置。
  24. 前記過去の時点における前記対象者の前記日常生活動作データは、前記作業療法支援装置それ自身によって過去に推定された推定データである、請求項23に記載の人工知能学習装置。
  25. 請求項2に記載の作業療法支援装置が用いる前記第2の人工知能を学習させる、作業療法支援装置のための人工知能学習装置であって、
    作業療法評価の対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含む、入力データの入力を受け付ける入力データ受付部と、
    前記入力データに対応する、前記対象者への作業療法の処方データである教師データの入力を受け付ける教師データ受付部と、
    前記入力データ受付部が入力を受け付けた前記入力データと、前記教師データ受付部が入力を受け付けた前記教師データとを、前記第2の人工知能である人工知能に入力することにより、前記入力データから前記教師データを推定するように、前記人工知能を学習させる学習部と、を備え、
    前記処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、及び、寝具の条件のうちの少なくとも1つの項目についての、処方すべき内容を表現するデータを含み、
    前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含む、作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  26. 前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項25に記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  27. 前記日常生活動作データは、食事、トイレ、排便、移乗トイレ、移動歩行、理解、問題解決、及び記憶のうち少なくとも1つを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項25又は26に記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  28. 前記処方データは、前記日常生活動作データに含まれる少なくとも1つの日常生活動作の項目についての、動作指導を表現するデータをさらに含む、請求項25から27のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  29. 前記入力データは、前記対象者の身体機能に関するデータである身体機能データを、さらに含む、請求項25から28のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  30. 前記日常生活動作データは、転倒の可能性である転倒リスクを含む、請求項25から29のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習装置。
  31. 作業療法支援装置が、作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付けることと、
    前記作業療法支援装置が、入力を受け付けた前記入力データを、学習済みの人工知能に入力することにより、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータの、推定データを前記人工知能に演算させることと、
    前記作業療法支援装置が、前記人工知能が演算した前記推定データを出力することと、を備え、
    前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含み、
    前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含む、作業療法支援方法。
  32. 作業療法支援装置が、作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付けることと、
    前記作業療法支援装置が、入力を受け付けた前記入力データを、学習済みの第1の人工知能に入力することにより、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータの、推定データを前記第1の人工知能に演算させることと、
    前記作業療法支援装置が、前記第1の人工知能が演算した前記推定データを、学習済みの第2の人工知能に入力することにより、前記対象者への作業療法の処方データの推定データを前記第2の人工知能に演算させることと、
    前記作業療法支援装置が、前記第2の人工知能が演算した前記処方データの推定データを出力することと、を備え、
    前記処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、及び、寝具の条件のうちの少なくとも1つの項目についての、処方すべき内容を表現するデータを含み、
    前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含み、
    前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含む、作業療法支援方法。
  33. 前記処方データは、前記日常生活動作データに含まれる少なくとも1つの日常生活動作の項目についての、動作指導を表現するデータを、さらに含む、請求項32に記載の作業療法支援方法。
  34. 前記睡眠データは、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、睡眠に関する項目のデータであり、
    前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項31から33のいずれかに記載の作業療法支援方法。
  35. 前記睡眠データは、所定時間毎の、睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数、心拍数の所定以上の変動の有無、睡眠時の平均心拍数-非睡眠時の平均心拍数、所定睡眠時間帯内の平均心拍数、前記所定睡眠時間帯内の最大心拍数-前記所定睡眠時間帯内の平均心拍数、睡眠時の平均呼吸数-非睡眠時の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、のうちの少なくとも1つを含む、請求項34に記載の作業療法支援方法。
  36. 前記入力データは、現在から過去にわたる複数時点における、前記対象者の前記睡眠データを含むデータを、対応する前記複数時点の時間データと互いに関連付けて含む、請求項31から35のいずれかに記載の作業療法支援方法。
  37. 請求項1に記載の作業療法支援装置が用いる前記人工知能を学習させる、作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、
    人工知能学習装置が、作業療法評価の対象者の睡眠に関するデータである睡眠データを含み、前記対象者の身体に関するデータである基本データを含まない入力データの入力を受け付けることと、
    前記人工知能学習装置が、前記入力データに対応する、前記対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含むデータである、教師データの入力を受け付けることと、
    前記人工知能学習装置が、入力を受け付けた前記入力データと、入力を受け付けた前記教師データとを、前記人工知能に入力することにより、前記入力データから前記教師データを推定するように、前記人工知能を学習させることと、を備え、
    前記睡眠データは、睡眠センサによって計測されたデータに基づく、数値で表されたデータを含み、
    前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含む、作業療法支援装置のための人工知能学習方法。
  38. 前記睡眠データは、心拍に関する情報、呼吸に関する情報、及び体動に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、睡眠に関する項目のデータであり、
    前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項37に記載の作業療法支援装置のための人工知能学習方法。
  39. 前記睡眠データは、所定時間毎の、睡眠時間、臥位中非睡眠時間、離床時間、臥位時間、睡眠時間/臥位時間、離床回数、中途覚醒回数、心拍数の所定以上の変動の有無、睡眠時の平均心拍数-非睡眠時の平均心拍数、所定睡眠時間帯内の平均心拍数、前記所定睡眠時間帯内の最大心拍数-前記所定睡眠時間帯内の平均心拍数、睡眠時の平均呼吸数-非睡眠時の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、前記所定睡眠時間帯内の最大呼吸数-前記所定睡眠時間帯内の平均呼吸数、のうちの少なくとも1つを含む、請求項38に記載の作業療法支援装置のための人工知能学習方法。
  40. 前記入力データは、現在から過去にわたる複数時点における、前記対象者の前記睡眠データを含むデータを、対応する前記複数時点の時間データと互いに関連付けて含む、請求項37から39のいずれかに記載の作業療法支援装置のための人工知能学習方法。
  41. 請求項2に記載の作業療法支援装置が用いる前記第2の人工知能を学習させる、作業療法支援装置のための人工知能学習方法であって、
    人工知能学習装置が、作業療法評価の対象者の日常生活動作に関するデータである日常生活動作データを含む、入力データの入力を受け付けることと、
    前記人工知能学習装置が、前記入力データに対応する、前記対象者への作業療法の処方データである教師データの入力を受け付けることと、
    前記人工知能学習装置が、入力を受け付けた前記入力データと、入力を受け付けた前記教師データとを、前記第2の人工知能である人工知能に入力することにより、前記入力データから前記教師データを推定するように、前記人工知能を学習させることと、を備え、
    前記処方データは、運動、マッサージ、ストレッチ、及び、寝具の条件のうちの少なくとも1つの項目についての、処方すべき内容を表現するデータを含み、
    前記日常生活動作データは、段階的に評価されるデータを含む、作業療法支援装置のための人工知能学習方法。
  42. 前記日常生活動作データは、機能的自立度評価法に定められる評価項目のうちの少なくとも1つについて、複数段階で評価されるデータを含む、日常生活動作に関する項目のデータである、請求項41に記載の作業療法支援装置のための人工知能学習方法。
  43. 前記処方データは、前記日常生活動作データに含まれる少なくとも1つの日常生活動作の項目についての、動作指導を表現するデータをさらに含む、請求項41又は42に記載の作業療法支援装置のための人工知能学習方法。
  44. コンピュータに読み取られることにより、前記コンピュータに請求項31から36のいずれかに記載の作業療法支援方法を、前記作業療法支援装置として実行させる、作業療法支援プログラム。
  45. コンピュータに読み取られることにより、前記コンピュータに請求項37から43のいずれかに記載の人工知能学習方法を、前記人工知能学習装置として実行させる、人工知能学習プログラム。
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