JP7372132B2 - ランキンサイクル装置及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本開示は、ランキンサイクル装置及びその運転方法に関する。
ランキンサイクル装置は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換するための装置である。特許文献1は、ランキンサイクル装置において、蒸気の膨張比を所定の膨張比εに設定することにより、膨張機から排出される蒸気の圧力及び温度を目標値に一致させて膨張機及び凝縮器の性能を最大限に発揮させることを開示している。
特開2002-155707号公報
本開示は、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立可能なランキンサイクル装置を提供する。
本開示におけるランキンサイクル装置は、
ポンプ、蒸発器、膨張機及び凝縮器を含む作動流体回路と、
前記膨張機に接続された発電機と、
前記膨張機の入口における作動流体の圧力である入口圧力を検出する第1圧力センサと、
前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力である出口圧力を検出する第2圧力センサと、
前記発電機の発電出力を検出する出力検出器と、
前記発電出力が最大化されるように、前記入口圧力と前記出口圧力との圧力差を制御する制御装置と、
を備える。
別の側面において、本開示のランキンサイクル装置の運転方法は、
膨張機の入口における作動流体の圧力である入口圧力を検出することと、
前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力である出口圧力を検出することと、
前記膨張機に接続された発電機の発電出力を検出することと、
前記発電出力が最大化されるように、前記入口圧力と前記出口圧力との圧力差を制御することと、
を含む。
本開示によれば、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立可能なランキンサイクル装置を提供できる。
実施の形態における熱発電システムの構成図 作動流体回路における作動流体の状態を示すモリエル線図 実施の形態における基本制御を示すフローチャート 実施の形態における出力最大化制御を示すフローチャート
(本開示の基礎となった知見等)
ランキンサイクル装置において、発電出力の検出値のみを用いて膨張機の回転数を制御すると、ポンプ、膨張機などの機器に予想外の負荷が加わる可能性がある。他方、膨張機の圧力差を目標値として制御を行うと、サイクルが安定し、システムの信頼性の向上を期待できる。
しかし、膨張機の圧力差を予め定められた圧力差に制御するだけでは、外気温度の変動、熱源条件の変動、及び、機器の個体差により、発電出力が必ずしも最大とならない。本発明者らは、膨張機の回転数を変化させることで膨張機の圧力差を制御可能であること、及び、膨張機の圧力差と発電出力との間に相関があることに着目し、ランキンサイクル装置において、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立できることを見出した。その結果、本発明者らは、本開示の主題を構成するに至った。
本開示は、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立可能なランキンサイクル装置を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、又は、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図4を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
図1は、本実施の形態における熱発電システム100の構成図である。熱発電システム100は、熱流路40及びランキンサイクル装置50を備えている。
熱流路40は、熱源30で生成された加熱媒体Gをランキンサイクル装置50に供給するための流路である。熱流路40は、典型的には、ダクトである。熱源30は、工場などの設備でありうる。加熱媒体Gは、設備から排出される排ガスでありうる。
ランキンサイクル装置50は、ポンプ1、蒸発器2、膨張機3及び凝縮器4を備えている。ポンプ1、蒸発器2、膨張機3及び凝縮器4は、配管によって環状に接続されて作動流体回路14を形成している。作動流体回路14には、作動流体が充填されている。蒸発器2が熱流路40に配置されている。蒸発器2において、加熱媒体Gの熱が作動流体に与えられる。
作動流体の種類は特に限定されない。作動流体は、無機作動流体であってもよく、有機作動流体であってもよい。無機作動流体としては、水が挙げられる。加熱媒体Gの温度が比較的低温であるとき、作動流体として、有機作動流体が適している。有機作動流体としては、ハイドロフルオロオレフィン(HFO)系の作動流体が挙げられる。HFO系の作動流体は、HFOを含む作動流体を意味する。作動流体におけるHFOの含有率は、例えば、50質量%以上であり、80質量%以上であってもよい。HFOとしては、HFO1336mzz(Z)、HFO1336mzz(E)、これらの混合物が挙げられる。作動流体として、HFOを含まない公知の冷媒を採用することもできる。
ポンプ1は、作動流体を搬送する役割を担う。ポンプ1において、作動流体は加圧される。ポンプ1は、回転数可変のポンプであってもよい。
蒸発器2は、加熱媒体Gの熱を受け取って作動流体を蒸発させる。蒸発器2は、例えば、フィンアンドチューブ熱交換器である。蒸発器2は、加熱媒体Gの温度及び流量に応じて所定量の熱を回収して作動流体に付与する。
工場などの設備から加熱媒体Gが排出されるとき、設備の稼働中における加熱媒体Gの温度及び流量は、経時的に大きく変動しない傾向にある。即ち、蒸発器2に供給されるべき加熱媒体Gの温度及び流量は、概ね安定状態にある。工場での乾燥工程を例に考えると、製品の品質(乾燥状態)を均一に保つためには、乾燥用の熱源30の状態を安定させる必要がある。即ち、加熱媒体Gの温度及び流量を安定させる必要がある。そのような安定状態において、加熱媒体Gから作動流体へと所定量の熱を移動させるための熱交換がなされるように、蒸発器2が設計されている。即ち、外気温度に応じて予め設定された回転数でポンプ1を運転したときに蒸発器2から流出する作動流体の温度が所定温度に達し、膨張機3に流入する作動流体の状態が所定状態となるように、加熱媒体Gの温度及び流量を考慮に入れて、蒸発器2が設計されている。具体的には、蒸発器2において、伝熱管の段数、伝熱管の列数、伝熱管の長さ、フィンのピッチ、フィンの枚数などが定められている。
膨張機3は、作動流体を膨張させて圧力エネルギーを機械エネルギーに変換する。膨張機3は、容積型の膨張機であってもよく、速度型の膨張機であってもよい。容積型の膨張機としては、ロータリ膨張機、スクロール膨張機などが挙げられる。速度型の膨張機としては、半径流タービン、斜流タービン、軸流タービンなどが挙げられる。
膨張機3には発電機18が接続されている。発電機18の発電出力、即ち、発電機18によって生成された電力を検出する出力検出器19が設けられている。発電機18は、膨張機3によって回転させられ、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する。発電機18のコンバータを介して膨張機3の回転数を制御することができる。
凝縮器4は、作動流体を凝縮させる。具体的には、凝縮器4は、冷却媒体によって作動流体を冷却して作動流体を凝縮させる。凝縮器4としては、フィンアンドチューブ熱交換器、プレート熱交換器、二重管式熱交換器などが挙げられる。冷却媒体は、液体であってもよく、気体であってもよい。凝縮器4は、典型的には、フィンアンドチューブ熱交換器である。凝縮器4に冷却媒体としての空気を供給するためのファン7が設けられていてもよい。液体の冷却媒体としては、水、及び、ブラインなどの不凍液が挙げられる。
作動流体回路14は、循環流路15及びバイパス流路16を有する。
循環流路15は、第1流路15a及び第2流路15bを含む。第1流路15aは、ポンプ1から蒸発器2を経由して膨張機3に至る流路である。第2流路15bは、膨張機3から凝縮器4を経由してポンプ1に至る流路である。
バイパス流路16は、循環流路15における蒸発器2よりも下流側かつ膨張機3よりも上流側の部分と、循環流路15における膨張機3よりも下流側かつ凝縮器4よりも上流側の部分と、を接続している。バイパス流路16には、弁5が設けられている。以下では、弁5を、バイパス弁5と称することがある。本実施の形態では、バイパス弁5は、流量調整弁である。流量調整弁は、0%(全閉)及び100%(全開)のみならず、0%よりも大きく100%よりも小さい開度をとりうる。バイパス弁5は、膨張機3を流れる作動流体の流量とバイパス流路16を流れる作動流体の流量との比率を調整する。
ランキンサイクル装置50は、再熱器6をさらに備えている。再熱器6は、第1部分6a及び第2部分6bを含む。第1部分6aは、循環流路15におけるポンプ1よりも下流側かつ蒸発器2よりも上流側の部分である。第2部分6bは、循環流路15における膨張機3よりも下流側かつ凝縮器4よりも上流側の部分である。再熱器6において、第1部分6aを流れる作動流体と第2部分6bを流れる作動流体との間で熱交換が行われる。この熱交換によって、第1部分6aを流れる作動流体の温度が上昇し、第2部分6bを流れる作動流体の温度が低下する。
ランキンサイクル装置50は、第1圧力センサ8a及び第2圧力センサ8bをさらに備えている。第1圧力センサ8aは、第1流路15aに設けられている。第2圧力センサ8bは、第2流路15bに設けられている。本実施の形態では、第1圧力センサ8aは、循環流路15における蒸発器2よりも下流側かつ膨張機3よりも上流側の部分に設けられている。第2圧力センサ8bは、循環流路15における凝縮器4よりも下流側かつポンプ1よりも上流側の部分に設けられている。
第1圧力センサ8aは、第1流路15aにおける作動流体の圧力を検出する。第2圧力センサ8bは、第2流路15bにおける作動流体の圧力を検出する。言い換えれば、第1圧力センサ8aは、膨張機3の入口における作動流体の圧力である入口圧力を検出する。第2圧力センサ8bは、膨張機3の出口における作動流体の圧力である出口圧力を検出する。入口圧力及び出口圧力から、サイクルの高圧とサイクルの低圧との圧力差を特定することができる。
第1圧力センサ8aは、循環流路15におけるポンプ1よりも下流側かつ蒸発器2よりも上流側の部分に設けられていてもよい。第1圧力センサ8aは、バイパス流路16におけるバイパス弁5よりも上流側の部分に設けられていてもよい。バイパス流路16におけるバイパス弁5よりも上流側の部分に設けられた第1圧力センサ8aも、第1流路15aにおける作動流体の圧力を検出しうる。
第2圧力センサ8bは、循環流路15における膨張機3よりも下流側かつ凝縮器4よりも上流側の部分に設けられていてもよい。第2圧力センサ8bは、バイパス流路16におけるバイパス弁5よりも下流側の部分に設けられていてもよい。バイパス流路16におけるバイパス弁5よりも下流側の部分に設けられた第2圧力センサ8bも、第2流路15bにおける作動流体の圧力を検出しうる。
ランキンサイクル装置50は、第1温度センサ9a、第2温度センサ9b、第3温度センサ9c及び第4温度センサ9dをさらに備えている。
第1温度センサ9aは、循環流路15における蒸発器2よりも下流側かつ膨張機3よりも上流側の部分における作動流体の温度を検出する。本実施の形態では、第1温度センサ9aは、この部分に設けられている。第1温度センサ9aは、膨張機3の入口における作動流体の温度を検出しうる。
第2温度センサ9bは、循環流路15における凝縮器4よりも下流側かつポンプ1よりも上流側の部分における作動流体の温度を検出する。本実施の形態では、第2温度センサ9bは、この部分に設けられている。第2温度センサ9bは、凝縮器4の出口における作動流体の温度を検出しうる。
第3温度センサ9cは、凝縮器4に供給されるべき冷却媒体の温度、即ち、外気温度を検出する。本実施の形態では、第3温度センサ9cは、凝縮器4における冷却媒体(空気)の吸い込み部に配置されている。
第4温度センサ9dは、蒸発器2に供給されるべき加熱媒体Gの温度を検出する。本実施の形態では、第4温度センサ9dは、蒸発器2における加熱媒体Gの吸い込み部に配置されている。言い換えれば、第4温度センサ9dは、熱流路40に配置されており、熱流路40において、蒸発器2よりも上流側に位置している。
ランキンサイクル装置50は、制御装置20をさらに備えている。制御装置20は、各センサから取得した信号に基づき、ポンプ1、膨張機3、発電機18、ファン7、バイパス弁5などの制御対象を制御する。
[1-2.動作]
図2は、作動流体回路14における作動流体の状態を示すモリエル線図である。ランキンサイクル装置50が定常運転を行っているとき、作動流体の状態は、図2に示すモリエル線図に沿って変化する。
図2において、横軸は、エンタルピである。縦軸は、圧力である。一点鎖線L1は、飽和液線である。二点鎖線L2は、飽和蒸気線である。
矢印PUMは、ポンプ1による昇圧を表す。矢印RH1は、再熱器6による加熱を表す。矢印EVは、蒸発器2による加熱を表す。矢印EXは、膨張機3による膨張を表す。矢印RH2は、再熱器6による冷却を表す。矢印CONは、凝縮器4による冷却を表す。これらの矢印が表す作用によって、作動流体の状態は、状態(1)、状態(2)、状態(3)、状態(4)、状態(5)及び状態(6)の順に変化する。
状態(1)は、循環流路15における凝縮器4よりも下流側かつポンプ1よりも上流側の部分における作動流体の状態である。状態(1)は、過冷却液の状態である。ブロック矢印SCは、作動流体の過冷却度を模式的に表している。状態(1)は、状態(6)に比べ、エンタルピが低い。
状態(2)は、循環流路15におけるポンプ1よりも下流側かつ再熱器6の第1部分6aよりも上流側の部分における作動流体の状態である。状態(2)は、過冷却液の状態である。状態(2)は、状態(1)に比べ、圧力が高い。
状態(3)は、循環流路15における再熱器6の第1部分6aよりも下流側かつ蒸発器2よりも上流側の部分における作動流体の状態である。状態(3)は、過冷却液の状態である。状態(3)は、状態(2)に比べ、エンタルピが高い。ただし、再熱器6における熱交換量が更に増加すると、状態(3)は、飽和液線L1の右側に移る、即ち、気液2相状態になることもありうる。
状態(4)は、循環流路15における蒸発器2よりも下流側かつ膨張機3よりも上流側の部分における作動流体の状態である。状態(4)は、過熱蒸気の状態である。ブロック矢印SHは、作動流体の過熱度を模式的に表している。状態(4)は、状態(3)に比べ、エンタルピが高い。
状態(5)は、循環流路15における膨張機3よりも下流側かつ再熱器6の第2部分6bよりも上流側の部分における作動流体の状態である。状態(5)は、過熱蒸気の状態である。状態(5)は、状態(4)に比べ、圧力及びエンタルピが低い。
状態(6)は、循環流路15における再熱器6の第2部分6bよりも下流側かつ凝縮器4よりも上流側の部分における作動流体の状態である。状態(6)は、気液2相の状態である。ただし、再熱器6における熱交換量が更に減少すると、状態(6)は、飽和蒸気線L2の右側、即ち、過熱蒸気の状態になることもありうる。状態(6)は、状態(5)に比べ、圧力が低い。
状態(2)、状態(3)及び状態(4)は、第1流路15aにおける作動流体の状態であり、相対的に高圧の状態である。状態(5)、状態(6)及び状態(1)は、第2流路15bにおける作動流体の状態であり、相対的に低圧の状態である。ブロック矢印PDは、第1流路15aにおける作動流体と第2流路15bにおける作動流体との圧力差を表す。以下、第1流路15aにおける作動流体の圧力を、高圧PHと称することがある。第2流路15bにおける作動流体の圧力を、低圧PLと称することがある。高圧PHと低圧PLの圧力差を、圧力差PDと称することがある。
上述の通り、本実施の形態では、ランキンサイクル装置50の構成要素が、制御装置20によって制御される。具体的には、制御装置20は、起動制御、通常制御、停止制御、及び出力最大化制御を行う。起動制御は、ランキンサイクル装置50を起動させるための制御である。通常制御は、ランキンサイクル装置50のサイクルの安定時に行われる制御である。通常制御は、出力最大化制御を含む。出力最大化制御は、発電機18の発電出力を最大化するための制御である。停止制御は、ランキンサイクル装置50を停止させるための制御である。
以下、制御装置20が行う制御について、図3及び表1から表5を参照しながら説明する。以下の説明では、各アクチュエータの起動制御における目標回転数を初期目標回転数と称することがある。
図3は、ランキンサイクル装置50の基本制御を示すフローチャートである。
ステップS1において、制御装置20は、ランキンサイクル装置50に運転信号が入力されたか否かを判断する。運転信号が入力されている場合、ステップS2に進む。運転信号が入力されていない場合、再度ステップS1が行われる。
ステップS2において、制御装置20は、ファン7を所定回転数で所定時間だけ運転する。
ステップS2の後、ステップS3において、制御装置20は、第3温度センサ9cの検出値Tcを取得する。検出値Tcは、外気温度Tairに対応する。
ステップS3の後、ステップS4において、制御装置20は、各アクチュエータの初期目標回転数を設定する。
具体的には、制御装置20には、表1に示すテーブルデータが格納されている。このテーブルデータでは、ポンプ1の初期目標回転数Rp0と外気温度Tairとが対応付けられている。制御装置20は、このテーブルデータから、外気温度Tairに対応付けられた初期目標回転数Rp0を選択する。
Figure 0007372132000001
また、制御装置20には、表2に示すテーブルデータが格納されている。このテーブルデータでは、ファン7の初期目標回転数Rf0と外気温度Tairとが対応付けられている。制御装置20は、このテーブルデータから、外気温度Tairに対応付けられた初期目標回転数Rf0を選択する。
Figure 0007372132000002
また、制御装置20には、表3に示すテーブルデータが格納されている。このテーブルデータでは、膨張機3の初期目標回転数Re0と外気温度Tairとが対応付けられている。制御装置20は、このテーブルデータから、外気温度Tairに対応付けられた初期目標回転数Re0を選択する。
Figure 0007372132000003
ステップS4の後、ステップS5において、制御装置20は、ランキンサイクル装置50の起動制御を実行する。
起動制御において、制御装置20は、バイパス弁5の開度を小さくする。具体的には、制御装置20は、バイパス弁5の開度を全開(100%)から全閉(0%)まで、徐々に変更する。
起動制御において、制御装置20は、ポンプ1の回転数を、ゼロから初期目標回転数Rp0へと制御する。具体的には、制御装置20は、ポンプ1の回転数を、徐々に上昇させる。初期目標回転数Rp0は、ステップS4で設定された値であり、具体的にはステップS4で選択された値である。
起動制御において、制御装置20は、膨張機3の回転数を、ゼロから初期目標回転数Re0へと制御する。具体的には、制御装置20は、膨張機3の回転数を、徐々に上昇させる。初期目標回転数Re0は、ステップS4で設定された値であり、具体的にはステップS4で選択された値である。
起動制御において、制御装置20は、ファン7の回転数を、ゼロから初期目標回転数Rf0へと制御する。具体的には、制御装置20は、ポンプ1の回転数を初期目標回転数Rp0に到達させ、ファン7の回転数を初期目標回転数Rf0に到達させる。また、制御装置20は、膨張機3の回転数を初期目標回転数Re0に到達させる。初期目標回転数Rf0は、ステップS4で設定された値であり、具体的にはステップS4で選択された値である。
制御装置20は、バイパス弁5の開度の制御が完了し、かつ、ポンプ1、ファン7及び膨張機3の回転数が初期目標値に達すると、起動制御を終了させる。
起動制御の終了後、ステップS6において、制御装置20は、通常制御を実行する。
通常制御において、制御装置20は、バイパス弁5の開度を、起動制御で小さくした値に維持する。具体的には、制御装置20は、バイパス弁5の開度を全閉に維持する。
通常制御において、制御装置20は、第1温度センサ9aの検出値Taを取得する。先の説明から理解されるように、検出値Taから、膨張機3の入口における作動流体の温度を検出できる。
通常制御において、制御装置20は、検出値Taが所定の目標値となるように、ポンプ1の回転数を制御する。
通常制御において、制御装置20は、第1圧力センサ8aの検出値を取得する。この検出値から、膨張機3の入口における作動流体の圧力(入口圧力)を検出できる。
通常制御において、制御装置20は、第2圧力センサ8bの検出値を取得する。この検出値から、膨張機3の出口における作動流体の圧力(出口圧力)を検出できる。
通常制御において、制御装置20は、第1圧力センサ8aの検出値から第2圧力センサ8bの検出値を差し引いた差分を計算する。以下では、この差分を、圧力差ΔP1と称することがある。圧力差ΔP1から、高圧と低圧との圧力差PDを把握できる。
通常制御において、制御装置20は、膨張機3の目標圧力差ΔP0を設定する。
具体的には、制御装置20には、表4に示すテーブルデータが格納されている。このテーブルデータでは、膨張機3の目標圧力差ΔP0と外気温度Tairとが対応付けられている。制御装置20は、このテーブルデータから、外気温度Tairに対応付けられた目標圧力差ΔP0を選択する。例えば、第3温度センサ9cの検出値Tcが25℃のとき、対応する目標圧力差ΔP0は1.3MPaである。
Figure 0007372132000004
通常制御において、制御装置20は、圧力差ΔP1が目標圧力差ΔP0に追従するように、膨張機3の回転数を制御する。具体的には、圧力差ΔP1が目標圧力差ΔP0よりも大きい場合、膨張機3の回転数を増加させる。制御装置20は、圧力差ΔP1が目標圧力差ΔP0よりも小さい場合、膨張機3の回転数を減少させる。
ステップS7において、制御装置20は、ランキンサイクル装置50に停止信号が入力されたか否かを判断する。停止信号が入力されている場合、ステップS8に進む。停止信号が入力されていない場合、再度ステップS7が行われる。
ステップ8において、制御装置20は、各アクチュエータを停止させる。こうして、制御装置20は、ランキンサイクル装置50を停止させる。
次に、図4を参照して制御装置20が実行する出力最大化制御について説明する。図4は、出力最大化制御を示すフローチャートである。
ステップSS1において、制御装置20は、ランキンサイクル装置50が通常制御状態にあるか否かを判断する。即ち、制御装置20は、各アクチュエータが予め設定された目標値に制御された状態にあるか否かを判断する。通常制御状態にある場合、ステップSS2に進む。通常制御状態にない場合、再度ステップSS1が行われる。
ステップSS2では、通常制御状態における出力検出器19の検出値を発電出力W0として制御装置20のメモリに記憶する。この時点の膨張機3の目標圧力差はΔP0で表される。目標圧力差は、膨張機3の入口圧力と膨張機3の出口圧力との差の目標値である。
ステップSS3では、膨張機3の目標圧力差を直近の目標圧力差ΔP0から所定値αだけ増加させる。ステップSS3での目標圧力差の増加は、暫定的である。
所定値αは、作動流体の種類、加熱媒体Gの温度などに応じて定められる。所定値αは、定数であってもよく、変数であってもよい。一例において、所定値αは、0.1MPaである。一例において、所定値αは、直近の目標圧力差ΔP0の10%の値である。
ステップSS4では、膨張機3の圧力差が目標圧力差(ΔP0+α)に収斂するように膨張機3の回転数が制御される。
ステップSS5では、目標圧力差をΔP0から(ΔP0+α)に変更後のサイクル状態が安定しているか否かを判断する。判断基準は、例えば、目標圧力差(ΔP0+α)と実際の圧力差との偏差である。偏差が閾値圧力未満のとき、サイクル状態が安定しているものと判断する。偏差が閾値圧力以上のとき、サイクル状態が安定していないものと判断する。実際の圧力差は、第1圧力センサ8aの検出値と第2圧力センサ8bの検出値との差分である。また、判断基準は、目標圧力差を暫定的に変更した時点からの経過時間であってもよい。経過時間が閾値時間未満のとき、サイクル状態が安定していないものと判断する。経過時間が閾値時間以上のとき、サイクル状態が安定であるものと判断する。サイクル状態が安定している場合、ステップSS6に移行する。サイクル状態が安定していない場合、ステップSS5の処理を繰り返す。
ステップSS6では、目標圧力差(ΔP0+α)における出力検出器19の検出値を発電出力W1として制御装置20のメモリに記憶する。
ステップSS7では、膨張機3の目標圧力差を直近の目標圧力差ΔP0から所定値αだけ減少させる。ステップSS7で設定される目標圧力差(ΔP0-α)は、ステップSS3において設定された目標圧力差(ΔP0+α)よりも2α小さい。ステップSS3での目標圧力差の増加と同様、ステップSS7での目標圧力差の減少も暫定的である。
ステップSS8では、膨張機3の圧力差が目標圧力差(ΔP0-α)に収斂するように膨張機3の回転数が制御される。
ステップSS9では、目標圧力差を(ΔP0+α)から(ΔP0-α)に変更後のサイクル状態が安定しているか否かを判断する。判断基準は、ステップSS5と同様、目標圧力差と実際の圧力差との偏差であってもよく、目標圧力差を一時的に変更した時点からの経過時間であってもよい。サイクル状態が安定している場合、ステップSS10に移行する。サイクル状態が安定していない場合、ステップSS9の処理を繰り返す。
ステップSS10では、目標圧力差(ΔP0-α)における出力検出器19の検出値を発電出力W2として制御装置20のメモリに記憶する。
ステップSS3からステップSS6の処理は、ステップSS7からステップSS10の処理と入れ替わってもよい。
ステップSS11では、直近の目標圧力差ΔP0における発電出力W0、暫定的な目標圧力差(ΔP0+α)における発電出力W1、及び、暫定的な目標圧力差(ΔP0-α)における発電出力W2の中から最大の発電出力を特定する。特定した発電出力に対応する目標圧力差を新たな目標圧力差として設定する。新たな目標圧力差は、ΔP0、(ΔP0+α)又は(ΔP0-α)である。
ステップSS11によれば、制御装置20は、発電出力が最大となる特定の目標圧力差を新たな目標圧力差として設定しうる。これにより、システムの信頼性を維持しつつ、発電出力を最大化することができる。
制御装置20は、ステップSS1からステップSS11の処理を定期的に実行する。言い換えれば、制御装置20は、出力最大化制御を実行して目標圧力差を定期的に更新する。これにより、外気温度、加熱媒体Gの温度、及び、加熱媒体Gの流量が変化したとしても、システムの信頼性を維持しつつ、発電出力が最大となるように膨張機3の回転数を速やかに制御することができる。
制御装置20は、ステップSS3において、目標圧力差を直近の目標圧力差ΔP0から所定値αだけ増加させるとともに、ステップSS7において、目標圧力差を直近の目標圧力差ΔP0から所定値αだけ減少させる。目標圧力差を増加させたときに発電出力が増加する場合と、目標圧力差を減少させたときに発電出力が増加する場合とが想定される。そのため、目標圧力差を増加させる処理と目標圧力差を減少させる処理との両方を実行することによって、発電出力を確実に最大化させることができる。
ステップSS6において、暫定の目標圧力差(ΔP0+α)における発電出力W1が、直近の目標圧力差ΔP0における発電出力W0よりも大きい場合、ステップSS7からステップSS9の処理を省略してもよい。暫定の目標圧力差(ΔP0+α)を最適な目標圧力差として設定することで、速やかに発電出力を最大化することができる。
図4のフローチャートによれば、制御装置20は、発電出力が最大化されるように、膨張機3の入口圧力と出口圧力との圧力差を制御する。入口圧力と出口圧力との圧力差を目標値として制御することによって、モリエル線図上におけるサイクルの形状が保たれやすい。そのため、ポンプ1、膨張機3などの駆動部において、大きい負荷変動が生じにくい。その結果、システムの信頼性が向上する。圧力差を制御することによって、発電出力も最大化されうる。即ち、本実施の形態によれば、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立することができる。
ステップSS3、ステップSS7及びステップSS11の説明から理解できるように、制御装置20は、目標圧力差を直近の目標圧力差ΔP0から所定値αだけ変化させたときの発電出力の変化に応じて目標圧力差を更新する。膨張機3の目標圧力差を逐次的に更新するので、外気温度、熱源温度などの条件が変化しても、システムの信頼性を維持しつつ、発電出力を最大化することができる。
ステップSS1の処理によれば、膨張機3の回転数が目標回転数に調節された状態にランキンサイクル装置50があるとき、制御装置20は、ステップSS2からステップSS11に従って、発電出力を最大化するための制御を実行する。これにより、システムが不安定な過渡期を避けて、発電出力を確実に最大化することができる。
本実施の形態によれば、第1圧力センサ8a及び第2圧力センサ8bによって検出された圧力差が目標圧力差よりも大きい場合には膨張機3の回転数を増加させる。膨張機3の回転数を増加させると、高圧が低下して圧力差が減少する。第1圧力センサ8a及び第2圧力センサ8bによって検出された圧力差が目標圧力差よりも小さい場合には膨張機3の回転数を減少させる。膨張機3の回転数を減少させると、高圧が上昇して圧力差が拡大する。このようにすれば、検出した圧力差が速やかに目標圧力差に収斂するので、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立させるのに有利である。
本実施の形態において、ステップSS3における所定値は、ステップSS7における所定値に等しい。ただし、ステップSS3における所定値は、ステップSS7における所定値と異なっていてもよい。言い換えれば、膨張機3の目標圧力差を直近の目標圧力差から暫定的に増加させるときに使用される所定値は、膨張機3の目標圧力差を直近の目標圧力差から暫定的に減少させるときに使用される所定値と異なっていてもよい。
制御装置20において設定されるべき膨張機3の目標圧力差には、上限値及び下限値が設けられていてもよい。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ランキンサイクル装置50は、発電出力が最大化されるように、膨張機3の入口圧力と膨張機3の出口圧力との圧力差を制御する制御装置20を備えている。これにより、モリエル線図上におけるサイクルの形状が保たれやすい。そのため、ポンプ1、膨張機3などの駆動部において、大きい負荷変動が生じにくい。その結果、システムの信頼性が向上する。圧力差を制御することによって、発電出力も最大化されうる。即ち、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立することができる。
また、本実施の形態において、制御装置20は、目標圧力差を直近の目標圧力差から所定値だけ変化させたときの発電出力の変化に応じて目標圧力差を更新してもよい。膨張機3の目標圧力差を逐次的に更新するので、外気温度、熱源温度などの条件が変化しても、システムの信頼性を維持しつつ、発電出力を最大化することができる。
また、本実施の形態において、制御装置20は、発電出力が最大となる特定の目標圧力差を新たな目標圧力差として設定してもよい。これにより、システムの信頼性を維持しつつ、発電出力を最大化することができる。
また、本実施の形態において、制御装置20は、目標圧力差を直近の目標圧力差から所定値だけ増加及び減少させてもよい。目標圧力差を増加させる処理と目標圧力差を減少させる処理との両方を実行することによって、発電出力を確実に最大化させることができる。
また、本実施の形態において、膨張機3の回転数が目標回転数に調節された状態にランキンサイクル装置50があるとき、制御装置20は、発電出力を最大化するための制御を実行してもよい。これにより、システムが不安定な過渡期を避けて、発電出力を確実に最大化することができる。
また、本実施の形態において、制御装置20は、目標圧力差を定期的に更新してもよい。これにより、外気温度、加熱媒体の温度、及び、加熱媒体の流量が変化したとしても、システムの信頼性を維持しつつ、発電出力が最大となるように膨張機3の回転数を速やかに制御することができる。
また、本実施の形態において、第1圧力センサ8a及び第2圧力センサ8bによって検出された圧力差が目標圧力差よりも大きい場合には膨張機3の回転数を増加させてもよい。第1圧力センサ8a及び第2圧力センサ8bによって検出された圧力差が目標圧力差よりも小さい場合には膨張機3の回転数を減少させてもよい。これにより、検出した圧力差が速やかに目標圧力差に収斂するので、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立させるのに有利である。
本開示のランキンサイクル装置50の運転方法は、膨張機3の入口における作動流体の圧力である入口圧力を検出することと、膨張機3の出口における作動流体の圧力である出口圧力を検出することと、膨張機3に接続された発電機18の発電出力を検出することと、発電出力が最大化されるように、入口圧力と出口圧力との圧力差を制御することと、を含む。これにより、システムの信頼性の向上と発電出力の最大化とを両立することができる。
(他の実施の形態)
バイパス弁5は、電磁弁のような開閉弁であってもよい。開閉弁は、開度が0%および100%の2値のいずれかに設定される弁を指す。
バイパス弁5として、電動ボールバルブを採用可能である。電動ボールバルブは、弁の部分と弁前後の配管とで流路断面積の変化が小さい。このため、電動ボールバルブによれば、作動流体を循環させる際の流路抵抗を小さくすることができる。
ランキンサイクルの状態変化は、図2に示す態様のものに限定されない。図2では、配管における圧力損失、配管における放熱損失などの各種の損失が無視されている。現実には、モリエル線図はこれらが反映された形状をとる。
表1から表4の外気温度の区間の分割の仕方は、一例に過ぎず、本開示を限定するものではない。表1から表4の数値は、ポンプ1、ファン7及び膨張機3の仕様によって変化しうる。
表1から表4のRp0、Rf0、Re0及びΔP0を、外気温度及び別のパラメータに依存させることも可能である。別のパラメータの例は、蒸発器2に流入する加熱媒体Gの温度の検出値である。この検出値は、第4温度センサ9dによって得られる。Rp0、Rf0、Re0及びΔP0を第4温度センサ9dの検出値に応じて細かく設定することにより、ランキンサイクル装置50の運転効率が向上しうる。
ランキンサイクルにおけるエンタルピの変化幅が適切となるように蒸発器2を構成することは必須ではない。そのように蒸発器2が構成されていない場合であっても、ランキンサイクルにおける圧力の変化幅が適切となるようにランキンサイクル装置50を制御することによって、ランキンサイクルが安定するという効果が得られる。
ランキンサイクル装置が、図示した要素の全てを有していることは必須ではない。例えば、バイパス弁5及び/又は再熱器6は省略可能である。
本開示に係る技術は、蒸発器が加熱媒体に直接接触する直接接触型ランキンサイクル装置、及び、蒸発器と加熱媒体との間に水冷媒回路などの別のサイクルを有するバイナリ式ランキンサイクル装置に適用できる。
1 ポンプ
2 蒸発器
3 膨張機
4 凝縮器
5 バイパス弁
6 再熱器
6a 第1部分
6b 第2部分
7 ファン
8a 第1圧力センサ
8b 第2圧力センサ
9a 第1温度センサ
9b 第2温度センサ
9c 第3温度センサ
9d 第4温度センサ
14 作動流体回路
15 循環流路
15a 第1流路
15b 第2流路
16 バイパス流路
18 発電機
19 出力検出器
20 制御装置
30 熱源
40 熱流路
50 ランキンサイクル装置
100 熱発電システム
G 加熱媒体

Claims (8)

  1. ポンプ、蒸発器、膨張機及び凝縮器を含む作動流体回路と、
    前記膨張機に接続された発電機と、
    前記膨張機の入口における作動流体の圧力である入口圧力を検出する第1圧力センサと、
    前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力である出口圧力を検出する第2圧力センサと、
    前記発電機の発電出力を検出する出力検出器と、
    前記発電出力が最大化されるように、前記入口圧力と前記出口圧力との圧力差を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、目標圧力差を直近の目標圧力差から所定値だけ変化させたときの前記発電出力の変化に応じて前記目標圧力差を更新する、ランキンサイクル装置。
  2. 前記制御装置は、前記発電出力が最大となる特定の目標圧力差を新たな目標圧力差として設定する、
    請求項に記載のランキンサイクル装置。
  3. 前記制御装置は、前記目標圧力差を前記直近の目標圧力差から前記所定値だけ増加及び減少させる、
    請求項又はに記載のランキンサイクル装置。
  4. 前記膨張機の回転数が目標回転数に調節された状態に前記ランキンサイクル装置があるとき、前記制御装置は、前記発電出力を最大化するための制御を実行する、
    請求項からのいずれか1項に記載のランキンサイクル装置。
  5. 前記制御装置は、前記目標圧力差を定期的に更新する、
    請求項からのいずれか1項に記載のランキンサイクル装置。
  6. 前記第1圧力センサ及び前記第2圧力センサによって検出された前記圧力差が目標圧力差よりも大きい場合には前記膨張機の回転数を増加させ、
    前記第1圧力センサ及び前記第2圧力センサによって検出された前記圧力差が前記目標圧力差よりも小さい場合には前記膨張機の回転数を減少させる、
    請求項1からのいずれか1項に記載のランキンサイクル装置。
  7. 前記制御装置は、前記直近の目標圧力差における発電出力と、前記目標圧力差を前記直近の目標圧力差から前記所定値だけ増加させたときの発電出力と、前記目標圧力差を前記直近の目標圧力差から前記所定値だけ減少させたときの発電出力とから最大の発電出力を特定し、特定した発電出力に対応する目標圧力差を新たな目標圧力差として設定する、
    請求項1に記載のランキンサイクル装置。
  8. 膨張機の入口における作動流体の圧力である入口圧力を検出することと、
    前記膨張機の出口における前記作動流体の圧力である出口圧力を検出することと、
    前記膨張機に接続された発電機の発電出力を検出することと、
    前記発電出力が最大化されるように、前記入口圧力と前記出口圧力との圧力差を制御することと、
    を含
    前記圧力差を制御するとき、目標圧力差を直近の目標圧力差から所定値だけ変化させたときの前記発電出力の変化に応じて前記目標圧力差を更新する、ランキンサイクル装置の運転方法。
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