JP7370893B2 - 給水装置 - Google Patents
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Description
図1に、実施形態1に係る給水装置が設けられた洗面台15を示す。洗面台15は、カウンタ155に、下方に向けて窪んで形成された鉢151が設けられている。鉢151の底部には、排水口152が開口して形成されている。
給水装置は、図1、2に示すように、吐水管16、水栓である電磁弁11、発光部25、受光部26、制御部3、及び演算部4を備えている。吐水管16は、カウンタ155の上面156に立設された略円柱状の胴部160と、この胴部160の台座をなす基部161と、を有している。胴部160は、鉢151側に傾けた状態で基部161に支持されている。鉢151側に面する胴部160の側面には、略円筒形の吐水部162が取り付けられ、その先端には、吐水口168が開口している。この吐水部162の上側に当たる胴部160の側面には、後述するセンサユニット2の検知面を形成するフィルタ板165が設けられている。フィルタ板165は、例えば、赤外領域の光を選択的に透過する合成樹脂で形成されている。電磁弁11は、吐水管16に給水する給水路12に設けられている。電磁弁11は、後述する制御部3によって開閉の制御がなされる。
演算部4は、生成した補正データCに基づいて、物体が吐水領域に位置するか否かを判定する。先ず、図7に示す補正データCにおいて、画素260毎の出力値を積算して、すべての画素260(すなわち、64画素)の出力値の総和SLを求める。次に、受光エリア263の左端の画素(すなわち画素番号x=1)から順番に各画素260の出力値を積算して、積算された積算値が総和SLの半分の大きさに到達したかを判定する。そして、積算された積算値が総和SLの半分の大きさに到達したときの画素番号x=m(図7における黒丸が示す位置)の画素260の位置を補正データCの重心(すなわち、物体からの反射光の重心)として定義する。
図7に示す検知エリアDは、センサユニット2を利用した三角測量の原理に基づいて設定されている。具体的には、洗面台15におけるセンサユニット2、鉢面150、物体である使用者の手の位置関係は、図8に示すように模式的に表現できる。LED素子251で生じた光のうち、物体Bによって反射した反射光がラインセンサ261に入射する際、ラインセンサ261から物体Bまでの距離Hに応じてその入射位置が変化する。具体的には、距離Hが短くなるほどラインセンサ261に入射する物体からの反射光の入射位置が図8における上側に向い、距離Hが長くなるほど下側に向かうことになる。物体からの反射光の入射位置に対応する補正データCの重心の位置(以下、単に重心の位置ともいう)は、距離Hが短くなるほど画素番号xが小さくなる方向に移動し、距離Hが長くなるほど画素番号xが大きくなる方向に移動する。このように、ラインセンサ261に対する物体からの反射光の入射位置は、ラインセンサ261から物体Bまでの距離Hに対応しており、距離Hの大きさを表す指標として用いることができる。
実施形態1の給水装置の動作の一例について、図9、10等を参照しつつ説明する。
(1)実施形態1では、差分値比較処理において、第2データにおける差分値と、第1データの差分値とが一致する範囲が所定の画素数以上連続していないと判別した場合、無発光状態撮像動作を実行して取得した第4データを第2データから差し引くことが開示されている。しかし、これに限らない。例えば、制御部は、無発光状態撮像動作を所定時間(例えば、3時間)毎に実行し得る構成とする。制御部において所定時間毎に実行された無発光状態撮像動作によってラインセンサから取得した受光データを第3データとして定期的に更新して記憶部に記憶する。第3データは、所定時間毎に実行される無発光状態撮像動作によって取得した最新の受光データに更新され得る構成とする。差分値比較処理において、第2データにおける差分値と、第1データの差分値とが一致する範囲が所定の画素数以上連続していないと判別した場合、第3データを第2データから差し引くのである。この構成によれば、画素は時間の経過と共に特性が変化することが考えられる。このため、記憶部に記憶された第3データを定期的に更新して記憶することによって、画素の特性の経時変化を加味しつつ物体の検知を行うことができる。
(2)実施形態1では、第1データは、画素番号nに、画素番号nと画素番号n+1との差分値があてがわれる構成である。しかし、これに限らず、第1データとして、画素番号nに、画素番号1と画素番号nとの差分値をあてがう構成としてもよい。
(3)実施形態1では、第2データにおける差分値と、第1データの差分値とが一致する範囲における第2データのうちの1つと、第1データと、に基づいてオフセット値を算出している。しかし、これに限らず、第2データにおける差分値と、第1データの差分値とが一致する範囲における最大の出力値に基づいてオフセット値を算出してもよい。また、第2データにおける差分値と、第1データの差分値とが一致する範囲における第2データの平均値をオフセット値として用いてもよい。また、第2データにおける差分値と、第1データの差分値とが一致する範囲における第2データの平均値に基づいてオフセット値を算出してもよい。具体的には、この範囲における第2データの平均値を算出する。そして、第1データにおける差分値を利用して各画素に対応したオフセット値を算出する。例えば、この範囲における第2データの平均値が100である場合、画素番号1には、100をあてがう。画素番号2には、第1データ(図4参照)の画素番号1にあてがわれた+4を100に加えた104をあてがう。画素番号3には、第1データの画素番号2にあてがわれた0を104に加えた104をあてがう。画素番号4には、第1データの画素番号3にあてがわれた-4を104に加えた100をあてがう。こうして、全ての画素番号に対応する値を算出してオフセット値を生成する。こうして演算部は、第2データのばらつきと第1データとが一致する範囲が所定の画素数以上連続して一致する部分の第2データの平均値と、第1データと、に基づいてオフセット値を生成する。オフセット値は、第2データのばらつきと第1データとが所定以上連続して一致する部分の第2データの平均値と、第1データと、に基づいて算出される。この構成によれば、第1データが有する各画素の特性のばらつきを有するオフセット値を平均値の大きさに関わらず容易に算出することができる。
(4)実施形態1では、発光状態撮像動作においてLED素子の発光時間が40μsや160μsとされている。しかし、LED素子の発光時間はこれに限られない。
(5)実施形態1では、受光部としてラインセンサが用いられている。これに限らず、受光部として、所定方向に並べられた複数のフォトダイオードを用いてもよい。
(6)実施形態1では、発光部としてLED素子が用いられている。これに限らず、発光部として、半導体レーザー素子を用いてもよい。
(7)実施形態1では、ラインセンサへの電源供給を停止する非動作期間を500msとしている。しかし、非動作期間の時間はこれに限らない。
Claims (7)
- 物体を検知して吐水する給水装置であって、
水栓と、
吐水領域に向けて光を照射する発光部と、
所定方向に配置された複数の受光素子を有し、前記吐水領域に位置する前記物体から反射した反射光を受光する受光部と、
前記発光部が発光していない無発光状態における前記受光部から出力される受光データのばらつきを第1データとして記憶する記憶部と、
前記発光部が発光した発光状態における前記受光部から出力される第2データを取得し、前記第2データのばらつきと前記第1データとが所定以上連続して一致する部分の前記第2データに基づいて、前記第2データから差し引くオフセット値を算出し、前記第2データから前記オフセット値を差し引いた補正データに基づいて前記物体の検知を行う演算部と、
を備えている給水装置。 - 前記受光素子は、一方向に並んでいる請求項1に記載の給水装置。
- 前記第1データは、各前記受光素子の間の差分である請求項1から請求項2までのいずれか1項に記載の給水装置。
- 前記演算部は、前記第2データのばらつきと前記第1データとが所定以上連続して一致する部分の前記第2データのうちの一つと、前記第1データと、に基づいて前記オフセット値を算出する請求項3に記載の給水装置。
- 前記演算部は、前記第2データのばらつきと前記第1データとが所定以上連続して一致する部分の前記第2データの平均値と、前記第1データと、に基づいて前記オフセット値を算出する請求項3に記載の給水装置。
- 前記記憶部は、前記無発光状態における前記受光部から出力される第3データを定期的に更新して記憶する請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の給水装置。
- 前記第2データのばらつきと前記第1データとが所定以上連続して一致する部分がない場合、前記演算部は、前記無発光状態における前記受光部から出力される第4データを取得し、前記第4データと前記第2データとの差に基づいて前記物体の検知を行う請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の給水装置。
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Citations (2)
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JP2012226909A (ja) | 2011-04-18 | 2012-11-15 | Lixil Corp | 人体検知センサ及び自動水栓 |
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