JP7370767B2 - Ad変換回路、光電変換装置、光電変換システム、移動体 - Google Patents

Ad変換回路、光電変換装置、光電変換システム、移動体 Download PDF

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Description

本発明は、AD変換回路、光電変換装置、光電変換システム、移動体に関する。
時間の経過に伴って電位が変化する参照信号(ランプ信号)を用いて、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換回路が知られている。
特許文献1には、参照信号を初期電位からオフセットさせた電位(オフセット電位)が比較器に入力された状態で、当該比較器をリセットすることが記載されている。これにより、AD変換時に比較器の出力する信号が変化する動作点が設定される。そして、参照信号を再び初期電位に設定し、初期電位から時間の経過に伴った電位変化(ランプ信号の生成)を行うことで、AD変換を行っている。
特開2013-150121号公報
所定電位から比較器がリセットされる電位までの参照信号の電圧範囲は、AD変換において比較器が出力する信号が変化しない領域であるため、AD変換期間あるいは比較器のリセットに要する期間を短縮する余地がある。
本発明は、上記の課題を鑑みて為されたものであり、一の態様は、アナログ信号とランプ信号との比較を行い、前記比較の結果を示す比較結果信号を出力する比較器を有し、前記比較結果信号を用いて前記アナログ信号をデジタル信号にAD変換するAD変換回路であって、前記比較において、前記ランプ信号は、時間の経過に伴って、第1電位から第電位に渡って電位が変化し、前記比較の前に、前記ランプ信号は単位時間あたり第1変化率で変化した後、単位時間あたり前記第1変化率よりも小さい第2変化率で変化することによって、前記第1電位と前記第電位の間の第電位に、前記第1電位から変化し、前記第電位が前記比較器に入力された状態で前記比較器のリセットが行われることを特徴とするAD変換回路である。
また、別の一の態様は、アナログ信号とランプ信号との比較を行い、前記比較の結果を示す比較結果信号を出力する比較器を有し、前記比較結果信号を用いて前記アナログ信号をデジタル信号にAD変換するAD変換回路であって、前記比較において、前記ランプ信号は、時間の経過に伴って、第1電位から第電位に渡って電位が変化し、前記比較の前に、前記第1電位と前記第電位の間の電圧である第電位が前記比較器に入力された状態で前記比較器のリセットが行われ、前記比較で前記ランプ信号は、前記第1電位から前記第3電位までの電位変化において、単位時間あたり第1変化率で変化した後、単位時間あたり前記第1変化率よりも小さい第2変化率で変化することを特徴とするAD変換回路である。
AD変換期間あるいは比較器のリセットに要する期間をより短縮することができる。
光電変換装置の一例の撮像装置の構成を示す図 AD変換回路に関わる構成を示す図 ランプ信号生成回路の構成を示す図 AD変換回路の動作を示す図 AD変換回路の構成を示す図 AD変換回路を制御する制御回路の構成を示す図 同期回路の構成を示す図 同期回路の動作を示す図 ランプ信号生成回路の構成を示す図 ランプ信号生成回路の構成を示す図 AD変換回路の動作を示す図 ランプ信号生成回路の動作を示す図 光電変換システムの構成を示す図 移動体の構成、動作を示す図
以下、図面を参照しながら各実施形態を説明する。
以下に述べる各実施形態では、光電変換装置の一例として、撮像装置を中心に説明する。ただし、各実施形態は、撮像装置に限られるものではなく、光電変換装置の他の例にも適用可能である、例えば、測距装置(焦点検出やTOF(Time Of Flight)を用いた距離測定等の装置)、測光装置(入射光量の測定等の装置)などがある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の撮像装置の構成を示した図である。
撮像装置は、画素アレイ部100を有する。画素アレイ部100には、複数行および複数列に渡って単位画素101が配されている。複数の単位画素101のそれぞれには、後述するように、入射光を受けて信号電荷を生成する光電変換部が配されている。画素アレイ部100には、単位画素101の各列に対応するように配された、複数の信号線が設けられている。垂直走査回路110は、単位画素101を行ごとに選択する。垂直走査回路110によって選択された行に位置する単位画素101は、信号電荷に基づく画素信号を、対応する信号線に出力する。
撮像装置は、読出し回路102を有する。読出し回路102は、単位画素101からの信号の読出しに要する信号線への電流供給を行う。また、読出し回路102は、単位画素101から信号線を介して出力される画素信号に対して、信号線への電流供給と、信号処理を行う。読出し回路102が行う信号処理は、信号の増幅、信号のノイズ低減(Correlated Double Sampling)、サンプルホールド等がある。
撮像装置は、第1バイアス供給回路103を有する。第1バイアス供給回路103は、読出し回路102に電圧、電流の供給を行う。
撮像装置は、比較回路104、第2バイアス供給回路105、メモリ106、水平走査回路107、ランプ信号生成回路108、カウンタ109を有する。第2バイアス供給回路105は、比較回路104に電圧、電流を供給する。ランプ信号生成回路108は、時間の経過に伴って電位が変化する信号であるランプ信号を生成し、当該ランプ信号を比較回路104に出力する。比較回路104は、読出し回路102から出力される画素信号と、ランプ信号とを比較した結果を示す比較結果信号をメモリ106に出力する。読出し回路102は、比較回路104にアナログ信号である画素信号を出力するアナログ信号出力部である。
カウンタ109は、PLL(Phase Locked Loop)回路113から出力されるパルス信号を用いて、時間の経過を示すカウント信号を生成し、当該カウント信号をメモリ106に出力する。
メモリ106は、比較回路104から出力される比較結果信号の信号レベルの変化に基づいて、カウンタ109から出力されるカウント信号を保持する。これにより、メモリ106には、画素信号に対応するデジタル信号として、画素信号の値に対応する信号値のカウント信号が保持される。
水平走査回路107は、メモリ106を列ごとに走査し、単位画素101の各列に対応して配された列メモリからデジタル信号をDFE(Digital Front End)114に読み出す。DFE114は、読み出されたデジタル信号に対し、増幅、ノイズ低減、加算、補正等の種々のデジタル信号処理を行う。DFE114は処理したデジタル信号を、信号出力回路112に出力する。信号出力回路112は、撮像装置の外部にデジタル信号を出力する。
撮像装置は、タイミングジェネレータ(TG)111を有する。TG111は、垂直走査回路110、第1バイアス供給回路103、第2バイアス供給回路105、ランプ信号生成回路108、PLL回路113に対し、動作を制御する制御信号を出力する。
図2は、AD変換回路200を含む構成を示している。AD変換回路200は、図1に示した比較回路103、メモリ106、ランプ信号生成回路108を含む。図2は、AD変換回路200に加えて、TG111、PLL回路113を示している。
TG111からランプ信号供給回路108に、制御信号P_RAMP_EN1、P_RAMP_EN2、P_RAMP_RESの各制御信号が供給される。ランプ信号供給回路108からは、参照信号RAMP_Oが比較回路104に供給される。比較回路104は、比較器201、容量素子202、203、スイッチ204、205を有する。容量素子202(第1容量素子)の一方の入力ノードである反転入力端子(第1入力端子)には、対応する列の読出し回路から画素信号が入力される。また、比較器201の他方の入力ノードである非反転入力端子(第2入力端子)には、容量素子203(第2容量素子)を介して、参照信号RAMP_Oが入力される。
比較器201は、画素信号と、参照信号RAMP_Oとを比較し、比較した結果を示す比較結果信号を、対応する列メモリ106-1に出力する。
スイッチ204、205は、TG111から入力される信号P_COMP_FBによって制御される。スイッチ204、205がオンすることによって、容量素子202、203の電荷がリセットされ、比較器201のリセットが為される。
なお、図2では、比較器201の非反転入力端子、反転入力端子を明示していないが、画素信号が入力される端子を非反転入力端子と反転入力端子の一方の端子とする。そして、ランプ信号が入力される端子を、非反転入力端子と反転入力端子の他方の端子とすればよい。
TG111とPLL回路113には、基準クロックであるクロック信号CLKが入力される。TG111はPLL回路113に制御信号P_CNT_ENを供給する。PLL回路113はカウンタ109を動作させるカウンタクロックであるパルス信号を、カウンタ109に供給する。カウンタ109は、カウンタクロックであるパルス信号を計数することによってカウント信号を生成する。カウンタ109は、各列の列メモリ106-1~106-nに、カウント信号を供給する。
図3は、ランプ信号生成回路108の詳細を示した回路図である。
第1電流源301、第2電流源302のそれぞれは供給する電流量が可変の可変電流源である。TG111から供給される制御信号P_RAMP_EN1、P_RAMP_EN2によってスイッチ303、304のオン、オフが制御される。スイッチ303、304の一方、あるいは両方がオンすることによって、容量素子306は充電される。容量素子306が電流によって充電されることによって、参照信号RAMP_Oが生成される。また、TG111から供給される制御信号P_RAMP_RESによって、スイッチ305のオン、オフが制御される。スイッチ305がオンすることによって、容量素子306の電荷が接地電極GNDに排出される。これにより、容量素子306の電荷がリセットされ、参照信号RAMP_Oがリセットされる。
図4は、図3に示したランプ信号生成回路108の動作を示したタイミング図である。
読出し回路102は、時刻t1から時刻t12の期間に、単位画素101のリセットレベルの信号を比較回路104に出力する。そして、読出し回路102は、時刻t12から時刻t18の期間に、単位画素101の光電変換信号を出力する。
ここで、単位画素101が出力するリセットレベルの信号と、光電変換信号を説明する。典型的には、単位画素101は光電変換部であるフォトダイオードと、転送トランジスタと、浮遊拡散部(フローティングディフージョン)と、増幅トランジスタと、選択トランジスタと、リセットトランジスタを備える。転送トランジスタは、ソース、ドレインの一方の主ノードが光電変換部であり、他方の主ノードが浮遊拡散部に接続される。浮遊拡散部は、増幅トランジスタのゲートに接続される。増幅トランジスタのドレインには電源電圧が与えられ、ソースは選択トランジスタのソース、ドレインの一方の主ノードに接続される。選択トランジスタのソース、ドレインの他方の主ノードは、単位画素101の列に対応して設けられた信号線に接続される。リセットトランジスタのソース、ドレインの一方の主ノードには電源電圧が与えられ、他方の主ノードは浮遊拡散部に接続される。転送トランジスタ、リセットトランジスタ、選択トランジスタのそれぞれのゲートは、垂直走査回路110によって制御される。
リセットトランジスタがオンすることによって浮遊拡散部が電源電圧に基づく電位にリセットされる。そして、リセットトランジスタがオフすることによって、浮遊拡散部のリセットは解除される。単位画素101が出力するリセットレベルの信号は、このリセットが解除された浮遊拡散部の電位に対応して増幅トランジスタが出力する信号である。このリセットレベルの信号は、単位画素101のノイズ成分を含む信号である。
その後、転送トランジスタがオンすることによって、フォトダイオードが入射光を光電変換することによって生成した信号電荷が、浮遊拡散部に転送される。ここでは、信号電荷が電子であるものとする。増幅トランジスタは、信号電荷が転送された浮遊拡散部の電位に対応する信号を、光電変換信号として出力する。単位画素101が出力する画素信号は、リセットレベルの信号と、光電変換信号である。
なお、本実施形態では、読出し回路102が画素信号を反転増幅する機能を有するものとして説明する。つまり、光電変換信号は、フォトダイオードに入射する光量が増加するにつれて、電位は小さくなる。一方、読出し回路102が出力する信号は、光電変換信号を反転増幅した信号であるので、光量の増加に伴って、電位は大きくなる。単位画素101が出力するリセットレベルの信号をN信号、光電変換信号をS信号とする。また、読出し回路102が出力する、N信号を反転増幅した信号を増幅N信号、S信号を反転増幅した信号を増幅S信号とする。
時刻t1に、信号P_RAMP_RESがHighレベル(以下、Hi)となる。これにより、スイッチ305がオンする。これにより、参照信号RAMP_Oの電位が接地電位GNDにリセットされる。
時刻t2に、信号P_RAMP_EN2、信号P_RAMP_EN1がHiとなる。これにより、スイッチ303、304がオンする。よって、第1電流源301と第2電流源302が容量素子306に電流を供給する。ただし、スイッチ305がオンであるため、容量素子306の充電は行われず、参照信号RAMP_Oは接地電位GNDのままである。
時刻t3に、信号P_RAMP_RESがLowレベル(以下、Lo)となり、スイッチ305がオフする。これにより、第1電流源301、第2電流源302から供給される電流による、容量素子306の充電が開始される。
また、信号P_COMP_FBがHiとなる。これにより、比較回路104のスイッチ204、205がオンし、比較器201がリセットされる。
時刻t4に、信号P_RAMP_EN2がLoとなる。これにより、スイッチ304がオフする。そして、時刻t5に、信号P_RAMP_EN1がLoとなる。これにより、スイッチ303がオフする。すなわち、時刻t3から時刻t4の期間は第1電流源301と第2電流源302の両方からの電流によって容量素子306が充電される。そして、時刻t4から時刻t5の期間は第1電流源301からの電流によって容量素子306が充電される。
ここで、第1電流源301と第2電流源302の2つで容量素子306を充電している時の参照信号RAMP_Oの傾きをd12とする。そして、第1電流源301で容量素子306を充電している時の参照信号RAMP_Oの傾きをd1とすると、
d12>d1 ・・・(式1)
となる。
時刻t3から時刻t4までの期間は、容量素子306を急峻に充電する一方、時刻t4から時刻t5までの期間は容量素子306を緩やかに充電する。これにより、参照信号RAMP_Oの電位は、時刻t3から時刻t4までの期間は時間の経過に伴って第1変化率で変化する。そして、参照信号RAMP_Oは、時刻t4から時刻t5までの期間は時間の経過に伴って第1変化率よりも小さい第2変化率で変化する、と言える。なお、本実施形態では、時刻t1~t3の期間の参照信号RAMP_Oの電位(接地電位GND)が初期電位(第1電位)である。
時刻t6に、信号P_COMP_FBがLoとなる。この時刻t6における参照信号RAMP_O(Voffset)と読出し回路の出力が、それぞれ容量素子203と容量素子202にクランプされる。これにより、比較器201のリセットが完了する。この比較器201のリセットに用いられる参照信号RAMP_Oの電位Voffsetが第3電位である。
その後、参照信号RAMP_Oは第1電位である接地電位GNDにリセットされる。
読出し回路102が出力する信号は、S信号の入力によって正方向に動くこととなる。このため、参照信号RAMP_Oが電位Voffset以上の振幅にならないと比較器201が出力する比較結果信号の信号レベルは変化しない。よって比較器201のリセットが完了した時に、容量素子203にクランプされた参照信号RAMP_O(Voffset)は第1電位の接地電位GNDに対して、比較結果信号が変化するまでのオフセットを付していることとなる。よって、この比較器201に付されたオフセットを、比較器オフセットと表記する。また、この比較器オフセットを付している時刻t3から時刻t6をオフセット付与期間と表記する。参照信号RAMP_Oの時間の経過に伴った電位の変化が、変化の開始当初は線形性が低い場合がある。このような参照信号RAMP_Oの線形性の低い領域を用いたAD変換は精度が低下する。よって、オフセットを付けることによって、参照信号RAMP_Oの線形性の良好な領域を利用することができる効果もある。
そして、時刻t3から時刻t4までの期間の参照信号RAMP_Oの変化率を大きくすることにより、より高速に第3電位に到達させることができる。これにより、比較器201に高速にオフセットを付与することができる。
時刻t7に、信号P_RAMP_RESがHiとなる。これにより、スイッチ305がオンし、容量素子306の電荷を接地電極GNDに排出する。これにより、参照信号RAMP_Oが接地電位GND(第1電位)リセットされる。
時刻t8に、信号P_RAMP_EN2、P_RAMP_EN1がHiとなる。これにより、第1電流源301と第2電流源302が容量素子306に電流を供給する。ただし、スイッチ305がオンであるため、容量素子306の充電は行われず、参照信号RAMP_Oは接地電位GNDのままである。
時刻t9に、信号P_RAMP_RESがLowレベル(以下、Lo)となり、スイッチ305がオフする。これにより、第1電流源301、第2電流源302から供給される電流による、容量素子306の充電が開始される。これにより、参照信号RAMP_Oは時間の経過に伴って電位が変化する。つまり、ランプ信号が生成される。
時刻t10に、信号P_RAMP_EN2がLoとなる。これにより、スイッチ304がオフする。そして、時刻t11に、信号P_RAMP_EN1がLoとなる。これにより、スイッチ303がオフする。すなわち、時刻t9から時刻t10の期間は第1電流源301と第2電流源302の両方からの電流によって容量素子306が充電される。そして、時刻t10から時刻t11の期間は第1電流源301からの電流によって容量素子306が充電される。
つまり時刻t9から時刻t10までは参照信号RAMP_Oは第1変化率のd12で変化する。そして、時刻t10から時刻t11までは参照信号RAMP_Oは第2変化率のd1で変化する。
時刻t9から時刻t11は読出し回路102が増幅N信号を出力している。この増幅N信号をAD変換する期間である時刻t9から時刻t11の期間をNAD期間と表記する。
NAD期間のAD変換ゲインは、時刻t10での参照信号RAMP_OがV1であり、
V1<Voffset ・・・(式2)
であるため、傾きd1で決まる。
時刻t12から時刻t14に信号P_RAMP_RESがHiとなり、再び参照信号RAMP_Oが接地電位GND(第1電位)にリセットされる。
時刻t13に信号P_RAMP_EN2、P_RAMP_EN1がHiとなる。これにより、第1電流源301と第2電流源302が容量素子306に電流を供給する。ただし、スイッチ305がオンであるため、容量素子306の充電は行われず、参照信号RAMP_Oは接地電位GNDのままである。
時刻t14に、信号P_RAMP_RESがLowレベル(以下、Lo)となり、スイッチ305がオフする。これにより、第1電流源301、第2電流源302から供給される電流による、容量素子306の充電が開始される。つまり、ランプ信号が生成される。
時刻t15に、信号P_RAMP_EN2がLoとなる。これにより、スイッチ304がオフする。そして、時刻t16に、信号P_RAMP_EN1がLoとなる。これにより、スイッチ303がオフする。すなわち、時刻t14から時刻t15の期間は第1電流源301と第2電流源302の両方からの電流によって容量素子306が充電される。そして、時刻t15から時刻t16の期間は第1電流源301からの電流によって容量素子306が充電される。
つまり時刻t14から時刻t15までは参照信号RAMP_Oは第1変化率のd12で変化する。そして、時刻t15から時刻t16までは参照信号RAMP_Oは第2変化率のd1で変化する。
この時刻t14から時刻t16は、増幅S信号をAD変換する期間である。この期間をSAD期間と表記する。
SAD期間のAD変換ゲインもNAD期間と同じく、時刻t15での参照信号RAMP_OがV1であり、前述した式2の条件になるため傾きd1で決まる。
時刻t17から時刻t18に信号P_RAMP_RESがHiとなる。これにより、参照信号RAMP_Oは接地電位GNDにリセットされる。
本実施形態の様にオフセット付与期間、NAD期間、SAD期間で、参照信号RAMP_Oを、第1電位から第2電位に変化させる際は第1変化率とする。そして、第2電位から第3電位(時刻t5、時刻t11、時刻t16のいずれかにおける電位)に変化させる際は、第1変化率よりも小さい第2変化率とする。これにより、第1電位から第3電位まで第2変化率で参照信号RAMP_Oを変化させるよりも、オフセット付与期間(比較器のリセットに要する期間)、AD変換期間を短縮することができる。
なお、本実施形態ではオフセット付与期間についても、NAD期間、SAD期間と同様に2つの傾きで参照信号RAMP_Oを変化させている。オフセット付与期間は例えばd12の1種類の傾きで参照信号RAMP_Oを変化させるようにしても良い。NAD期間、SAD期間の少なくとも一方で、第1変化率、第2変化率の両方を用いたランプ信号の電位変化を行うようにしてもよい。しかし、本実施形態のように、オフセット付与期間における参照信号RAMP_Oの電位の変化のさせ方を、NAD期間、SAD期間と同じとすることによって、上述したように、水平方向のシェーディングを低減させることができる効果が得られる。
また、AD変換ゲインが低い場合など、つまり参照信号RAMP_Oを大きな傾きで変化させる場合など、本実施形態の様にNAD期間,SAD期間について複数の傾きで参照信号RAMP_Oを制御しなくても良い。
既に説明した様に、本実施形態を行う事でAD変換ゲインを変えてもコンパレータオフセット期間、NAD期間、SAD期間の増加を抑制できるため、高速なAD変換を実現できる。これにより、フレームレートを低下させずに良好な画像を取得する事が可能となる。
なお、本実施形態では、電流によって容量素子306を充電することによって、ランプ信号を生成していたが、容量素子306を放電させることでランプ信号を生成するようにしても良い。
(第2実施形態)
本実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
NAD期間のデジタル信号とSAD期間のデジタル信号に含まれるオフセット成分、ノイズ成分が、それぞれ行毎にばらついた場合、デジタル信号を用いて生成される画像に横縞状のノイズが発生する可能性がある。
本実施形態では、容量素子306の充電開始タイミング、参照信号RAMP_Oの傾き変更タイミング、カウンタ動作開始タイミングを同期させる構成とする。これにより、前述した画像に生じる横縞状のノイズを抑制することができる。
図5に本実施形態のAD変換回路500の構成を示す。
AD変換回路500は、各列の比較回路104、カウンタを制御する制御回路501を有する。制御回路501は、後述するが、図1に示したTG111を含む。
図6は、制御回路501の構成を示した図である。
基準クロック信号である信号CLKがTG111と同期回路601に入力される。TG111は同期回路601に信号P_RAMP_EN2、P_RAMP_RES、P_CNT_ENのそれぞれを出力する。また、TG111は信号P_RAMP_EN1を、ランプ信号生成回路108に出力する。同期回路601は信号P_RAMP_EN2_O、P_RAMP_RES_Oのそれぞれをランプ信号生成回路108に出力する。また、同期回路601は、カウンタクロックをカウンタ109に出力する。
同期回路601は、PLL回路と、ランプ信号生成回路108を制御する信号を生成するランプ制御信号回路を有する。同期回路601の構成を示した図を図7として示す。
図7を用いて、同期回路601の構成を説明する。
同期回路601は、PLL回路701を有する。基準クロック信号である信号CLKが撮像装置の外部から位相比較器705に入力される。位相比較器705の出力は、チャージポンプ、ループフィルタを有するフィルタ回路704に入力される。そしてフィルタ回路704の出力がVCO(Voltage-Controlled-Oscillator)703に入力される。VCO703の出力である信号PLLCLKはAND回路710に入力される。
信号PLLCLKは、分周器706へ入力される。分周器706は、信号PLLCLKを1/N倍に分周する。よって、分周器706の出力DIVCLKは、
DIVCLK=PLLCLK/N ・・・(式3)
となる。PLL回路701がロックしている時は
CLK=DIVCLK=PLLCLK/N ・・・(式4)
となる。
カウンタクロックのカウンタ109への出力を許可する信号である信号P_CNT_ENについて説明する。なお、信号P_CNT_ENは図4には記載していないが、NAD、SAD期間のそれぞれにおいて、参照信号RAMP_Oの電位変化が開始してから終了するまでの期間に渡ってHiとなる信号である。
FF707は、信号P_CNT_ENの信号変化タイミングを、信号CLKの信号変化タイミングに同期させる。FF708が、FF707の出力の信号P_CNT_EN_1の信号変化タイミングを、信号DIVCLKの信号変化タイミングに同期させる。FF709は、F708の出力の信号P_CNT_EN_2の信号変化タイミングを、信号PLLCLKの信号変化タイミングに同期させる。FF709の出力の信号P_CNT_EN_3は、AND回路710の一方の入力端子に入力され、他方の入力端子には信号PLLCLKが入力される。信号P_CNT_EN_3がHiの期間に信号PLLCLKがカウンタクロックとして、カウンタ109に供給される。
次に、ランプ制御信号回路702について説明する。
信号P_RAMP_EN2はFF714に入力される。FF714は、入力される信号P_RAMP_EN2の信号変化タイミングを、信号CLKの信号変化タイミングに同期させることによって、信号P_RAMP_EN2_1を出力する。
FF715は、入力される信号P_RAMP_EN2_1の信号変化タイミングを、信号PLLCLKの信号変化タイミングに同期させることによって、信号P_RAMP_EN2_2を出力する。
FF716は、入力される信号P_RAMP_EN2_2の信号変化タイミングを信号PLLCLKの信号変化タイミングに同期させることによって、信号P_RAMP_EN2_Oを出力する。この信号P_RAMP_EN2_Oはランプ信号生成回路108へ入力される。
FF711は、入力される信号P_RAMP_RESの信号変化タイミングを信号CLKの信号変化タイミングに同期させることによって、信号P_RAMP_RES_1を出力する。
FF712は、入力される信号P_RAMP_RES_1の信号変化タイミングを、信号DIVCLKで同期を取った信号P_RAMP_RES_2を出力する。
FF713は、信号P_RAMP_RES_2の信号変化タイミングを、信号PLLCLKで同期を取った信号P_RAMP_RES_Oを出力する。信号P_RAMP_RES_Oはランプ信号供給回路108に入力される。
上述した制御信号の生成について、図8を用いて説明する。なお、本実施形態では図8に示す動作以外は実施形態1で説明した動作と同じとすることができる。
図8には信号P_RAMP_EN2、CLK、DIVCLK、PLLCLKとの同期の取り方のみを示している。他の信号P_RAMP_RES、P_CNT_ENは、信号P_RAMP_EN2と同じ同期の取り方によって生成することができる。
図8を説明するにあたり、まずFF714、715、716の動作を説明しておく。
FF714はFFのクロック端子の入力がHiにある期間にD端子に入力される入力データを取り込む。そして、クロック端子の入力がLoに変化したタイミングでQ端子から信号を出力する動作を行う。一方、FF715とFF716はクロック端子がLoにある期間にD端子に入力される入力データを取り込む。そして、クロック端子の入力がHiに変化したタイミングでQ端子から信号を出力する。
FF714は、時刻t1に信号CLKの立下りに同期して、時刻t1の前の信号CLKがHiの時の信号P_RAMP_EN2を信号P_RAMP_EN2_1として出力する。この時、信号P_RAMP_EN2_1はLoからHiに変化する。
時刻t4にCLKの立下りに同期して、時刻t4の前のCLKがHiの時のP_RAMP_EN2をP_RAMP_EN2_1として出力する。この時、P_RAMP_EN2_1はHiからLoになる。このようにして、FF714によってCLKに同期したP_RAMP_EN2_1が作られる。
FF715は、時刻t2に信号DIVCLKの立ち上がりに同期して、時刻t2の前のDIVCLKがLoの時の信号P_RAMP_EN2_1を信号P_RAMP_EN2_2として出力する。この時、信号P_RAMP_EN2_2はLoからHiになる。時刻t5に信号DIVCLKの立ち上がりに同期して、時刻t5の前の信号DIVCLKがLoの期間の信号P_RAMP_EN2_1を、信号P_RAMP_EN2_2として出力する。この時、信号P_RAMP_EN2_2はHiからLoになる。このようにして、FF715によって信号DIVCLKに同期した信号P_RAMP_EN2_2が作られる。
FF716は、時刻t3に信号PLLCLKの立ち上がりに同期して、時刻t3の前の信号PLLCLKがLoの時の信号P_RAMP_EN2_2を、信号P_RAMP_EN2_Oとして出力する。
この時、信号P_RAMP_EN2_OはLoからHiになる。時刻t6に信号PLLCLKの立ち上がりに同期して、時刻t6の前の信号PLLCLKがLoの期間の信号P_RAMP_EN2_2を信号P_RAMP_EN2_Oとして出力する。この時、信号P_RAMP_EN2_OはHiからLoになる。このようにして、FF716によって信号PLLCLKに同期した信号P_RAMP_EN_Oが作られる。
本実施形態では、フリップフロップ回路(FF)709、713、716のそれぞれのクロック端子に共通の信号PLL_CLKを入力させている。これにより、信号P_CNT_EN3、信号P_RAMP_RES_O、信号PRAMP_EN2_Oが、共通の信号PLLCLKによって同期される。信号P_CNT_EN3は、カウンタクロックのカウンタ109への出力を許可する信号である。また、信号P_RAMP_RES_Oは、参照信号RAMP_Oの電位変化の開始タイミングを制御する信号である。信号PRAMP_EN2_Oは参照信号RAMP_Oの単位時間あたりの電位の変化率を変化させる信号である。
本実施形態では、信号P_CNT_EN3、信号P_RAMP_RES_O、信号PRAMP_EN2_Oが同期される。これにより、参照信号RAMP_Oの電位変化を開始するタイミングと、参照信号RAMP_Oの電位の変化率が変化するタイミングのそれぞれに対し、カウンタ109が出力するカウント信号が同期される。これにより、参照信号RAMP_Oの電位変化を開始するタイミングとカウント信号のズレ、あるいは参照信号RAMP_Oの電位の変化率が変化するタイミングとカウント信号のズレによるAD変換の精度低下を抑制することができる。これにより、画像に生じる横縞状のノイズを低減することができる。
なお、本実施形態では、信号P_CNT_EN3、信号P_RAMP_RES_O、信号PRAMP_EN2_Oのそれぞれが信号CLK、信号DIVCLK、信号PLLCLで3回、同期化されているが、この形態に限られるものではない。信号P_CNT_EN3、信号P_RAMP_RES_O、信号PRAMP_EN2_Oが共通の信号によって同期化されていればよく、同期化される回数は1回以上であればよい。
(第3実施形態)
本実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図9は、本実施形態のランプ信号生成回路908の構成を示した図である。本実施形態の撮像装置の構成は、図1の構成に対し、ランプ信号生成回路108を、図9のランプ信号生成回路908に置き換えた構成である。
本実施形態のランプ信号生成回路908は、電圧源901、スイッチ902を備えている点で、第1実施形態のランプ信号生成回路108と異なる。スイッチ902は、TG111からの信号P_OFFSETによってオン、オフが制御される。スイッチ902がオンすることによって、電圧源901から、電位Voffsetが参照信号RAMP_Oの電位として出力される。
本実施形態のランプ信号生成回路908は、電圧源901が電位Voffsetを出力する。第1実施形態では、図4に示した動作において、時刻t3~t4の期間、電流源による電流で容量素子306を充電することにより、参照信号RAMP_Oを電位Voffsetに変化させていた。本実施形態では、電位Voffsetを出力する電圧源901をランプ生成回路908が備える。これにより、参照信号RAMP_Oを電位Voffsetに変化させる期間を短縮することができる。
なお、NAD期間、SAD期間のそれぞれの動作は、第1実施形態と同じとすることができる。
(第4実施形態)
本実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1実施形態では、ランプ信号生成回路は、電流源による電流によって容量素子を充電することによってランプ信号を生成していた。本実施形態は、ランプ信号生成回路として、デジタルアナログ変換回路(DAC)を用いた形態である。
図10は、本実施形態のランプ信号生成回路1111の構成を示した図である。なお、本実施形態の撮像装置は、図1のランプ信号生成回路108を、ランプ信号生成回路1111に置き換えた構成である。
本実施形態のランプ信号生成回路1111は、AND回路1201、カウンタ1202、スイッチ1203、電流源1204、スイッチ1205、抵抗素子1213、電流源群1214を有する。
電流源群1214は、電流源1206、1208、1210、1212と、スイッチ1205、1207、1209、1211を有する。カウンタ1202は、信号P1~Pnを対応するスイッチ1205、1207、1209、1211に出力する。なお、図10では、電流源群1214には4つの電流源、4つのスイッチが示されているが、実際にはさらに多くの電流源、スイッチを備える。この電流源、スイッチの個数は、AD変換で生成するデジタル信号のビット数に1を足した数となる。12ビットのAD変換を行うのであれば、nは13となり、カウンタ1202が制御する電流源、スイッチは13ずつとなる。
電流源1206、1208、1210、1212が供給する電流量の関係は、2のn乗に対応するように設定されている。つまり、電流源1206、1208、1210、1212のそれぞれが供給する電流量は順に、Ib、2・Ib、4・Ib、2・Ibとなっている。
カウンタ1202のカウント値と制御信号と抵抗1213に流れる電流の関係を図12に、表として示す。図12の表のようにカウンタ1202が出力するカウント値が1上がる毎に信号P1はHiとLoを繰り返す。また、信号P2はカウント値が2上がる毎にHiとLoを繰り返す。信号P3はカウント値が4上がる毎にHiとLoを繰り返す。表には信号P3までを記載している。信号P1から信号Pnは2進数の下位ビットから上位ビットに対応している。そして、信号P1~Pnの各々に対応した電流源の電流値も、基準となるIbの2のn乗の関係となっている。
図12に示したように、カウンタ1202のカウントが1増える毎に、抵抗素子1213に流れる電流値はIbずつ増えることとなる。
AND回路1201は、入力される信号PLLCLK、信号P_RAMP_E2の論理積をカウンタ1202に出力する。
スイッチ1203には、TG111から信号P_RAMP_EN1が入力される。また、スイッチ1215にはTG111から信号P_RAMP_RESが入力される。
図11は、図10のランプ信号生成回路1111を備える撮像装置の動作を示した図である。
時刻t1から時刻t2の期間、信号P_RAMP_RESがHiとなる。これにより、カウンタ1202がリセットされる。また、スイッチ1215がオンし、参照信号RAMP_Oは接地電位GNDとなる。
時刻t2から時刻t5の期間、信号P_COMP_FBがHiとなる。この期間は第1実施形態で説明したオフセット付与期間にあたる。
時刻t3から時刻t4の期間、信号P_RAMP_EN2がHiとなる。この期間に信号PLLCLKがカウンタ1202に供給される。カウンタ1202は、信号P1~Pnを対応するスイッチ1205、1207、1209、1211に供給する。
時刻t3から時刻t6の期間、信号P_RAMP_EN1がHiとなる。スイッチ1203がオンし、電流源1204が抵抗素子1213に電流値Iaを供給する。
抵抗素子1213の抵抗値をR1とすると、時刻t3における参照信号RAMP_Oは
RAMP_O=R1×Ia=V1 ・・・(式5)
となる。
時刻t3以降、時刻t4までの期間は、カウンタ1202のカウント値によって
RAMP_O=R1×Ia+R1×(Pn×2+P(n-1)×2(n-1)+・・・+P3×2+P2×2+P1×2)×Ib ・・・(式6)
となる。
(式6)の信号Pn~P1は、信号Pn~P1のそれぞれがHiの時に1、Loの時に0とする。
時刻t4で信号P_RAMP_EN2がLoになる、これにより、カウンタ1202への信号PLLCLKの供給が停止し、カウンタ1202のカウント動作が停止する。そのため、電流源群1214のトータルの電流はその時点の電流値で固定される。この時の参照信号RAMP_Oが電位Voffsetである。
時刻t4から時刻t6までの期間は抵抗素子1213に流れる電流値が変化しないので、参照信号RAMP_Oは電位Voffsetのままとなる。
(式5)、(式6)に記載したように、R1×Iaは参照信号RAMP_Oの傾きには寄与してせず、オフセットとして働く。そのため、電流Iaを可変とする場合には、任意のオフセットを参照信号RAMP_Oに付与することが可能となる。
時刻t6から時刻t7までの期間、信号P_RAMP_RESがHiとなる。これにより、カウンタ1202のカウント値がリセットされる。また、スイッチ1215がオンすることによって、参照信号RAMP_Oが接地電位GNDにリセットされる。
時刻t8から時刻t10までの期間、信号P_RAMP_EN1がHiとなる。また、時刻t8から時刻t9までの期間、信号P_RAMP_EN2がHiとなる。
時刻t8の参照信号RAMP_Oは(式5)と同じになる。時刻t8から、その後の時刻t9まで、参照信号RAMP_Oは(式6)に則って、カウンタ1202のカウント値によって上昇していく。
本実施形態では、時刻t8から時刻t9までの期間が第1実施形態で説明したNAD期間に対応している。
時刻t9に、信号P_RAMP_EN2がLoになる。これにより、カウンタ1202のカウント動作が停止する。電流源群1214のトータル電流はその時点の電流値に固定される。時刻t9から時刻t10の期間は抵抗素子1213に流れる電流値が変わらないので時刻t9の時点の参照信号RAMP_Oが時刻t10まで保たれる。
時刻t10から時刻t11までの期間、信号P_RAMP_RESがHiとなる。これにより、カウンタ1202のカウント値がリセットされる。また、スイッチ1215がオンすることで参照信号RAMP_Oが接地電位GNDにリセットされる。
時刻t12から時刻t14までの期間、信号P_RAMP_EN1がHiとなる。また、時刻t12から時刻t13までの期間、P_RAMP_EN2がHiになる。
時刻t12の参照信号RAMP_Oは(式5)と同じである。時刻t12以降、その後の時刻t13まで、参照信号RAMP_Oは(式6)に則って、カウンタ1202のカウント値によって上昇していく。
本実施形態では、時刻t12から時刻t13までの期間が、第1実施形態で説明したSAD期間に対応している。
時刻t13に信号P_RAMP_EN2がLoになる。これにより、カウンタ1202のカウント動作が停止する。よって、電流源群1214のトータルの電流はその時点で固定される。時刻t13から時刻t14までの期間、抵抗素子1213に流れる電流値が変わらないので時刻t13の時点の参照信号RAMP_Oが時刻t14まで保たれる。
時刻t14から時刻t15までの期間、信号P_RAMP_RESがHiとなる。カウンタ1202がリセットされる。また、スイッチ1215がオンすることで参照信号RAMP_Oが接地電位GNDにリセットされる。
上述したように、オフセット付与期間、NAD期間、SAD期間に参照信号RAMP_Oに任意のオフセットを付与する。これにより、必要なオフセットを短時間で付与する事ができる。
よって、AD変換ゲインを上げるために、NAD期間とSAD期間の参照信号RAMP_Oの傾きを緩やかにしても、AD変換期間の増加を抑制しながら参照信号RAMP_Oに所望のオフセットを付与した状態からAD変換を開始することができる。よって、高いAD変換ゲイン時においても、フレームレートの低下を抑制する事が出来る。
なお、本実施形態においても、第2実施形態と同様の方法で信号P_RAMP_EN2、P_CNT_ENを同一の信号を用いて同期させるようにしても良い。
また、オフセット付与期間、NAD期間、SAD期間のIaは、それぞれの期間で互いに異なる値にしても良い。
例えば、オフセット付与期間のIaをIao、その他の期間(NAD期間、SAD機関の少なくとも一方)のIaをIaadとした場合、
Iao>Iaad ・・・(式7)
とする。これにより、図11の時刻t3から時刻t4期間の信号P_RAMP_EN2をLoに固定しても、
Voffset>時刻t8のV1 ・・・(式8)
が成り立つ。よって、オフセット付与期間の信号P_RAMP_EN2をHiにして、電流源群1214を用いてオフセットを付与する必要がないため、オフセット付与期間を短縮し、フレームレートの低下を抑制することができる。
(第5実施形態)
本実施形態による光電変換システムについて、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態による光電変換システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1~第4実施形態で述べた撮像装置は、種々の光電変換システムに適用可能である。適用可能な光電変換システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、光電変換システムに含まれる。図13には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図13に例示した光電変換システムは、撮像装置1004、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズ1002、レンズ1002を通過する光量を可変にするための絞り1003、レンズ1002の保護のためのバリア1001を有する。レンズ1002及び絞り1003は、撮像装置1004に光を集光する光学系である。撮像装置1004は、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)であって、レンズ1002により結像された光学像を電気信号に変換する。
光電変換システムは、また、撮像装置1004より出力される出力信号の処理を行うことで画像を生成する画像生成部である信号処理部1007を有する。信号処理部1007は、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。信号処理部1007は、撮像装置1004が設けられた半導体基板に形成されていてもよいし、撮像装置1004とは別の半導体基板に形成されていてもよい。また、撮像装置1004と信号処理部1007とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
光電変換システムは、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部1010、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)1013を有する。更に光電変換システムは、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体1012、記録媒体1012に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)1011を有する。なお、記録媒体1012は、光電変換システムに内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に光電変換システムは、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1009、撮像装置1004と信号処理部1007に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部1008を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、光電変換システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された出力信号を処理する信号処理部1007とを有すればよい。
撮像装置1004は、撮像信号を信号処理部1007に出力する。信号処理部1007は、撮像装置1004から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部1007は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)を適用した光電変換システムを実現することができる。
(第6実施形態)
本実施形態の光電変換システム及び移動体について、図14を用いて説明する。図14は、本実施形態の光電変換システム及び移動体の構成を示す図である。
図14(a)は、車載カメラに関する光電変換システムの一例を示したものである。光電変換システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上記のいずれかの実施形態に記載の光電変換装置(撮像装置)である。光電変換システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、光電変換システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、光電変換システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
光電変換システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、光電変換システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。また、光電変換システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を光電変換システム300で撮像する。図14(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の光電変換システムを示した。車両情報取得装置320が、光電変換システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、光電変換システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施例の一部の構成を他の実施例に追加した例や、他の実施例の一部の構成と置換した例も、本発明の実施例である。
また、上記第5実施形態、第6実施形態に示した光電変換システムは、光電変換装置を適用しうる光電変換システム例を示したものであって、本発明の光電変換装置を適用可能な光電変換システムは図13及び図14に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画素アレイ部
101 単位画素
102 読出し回路
104 比較回路
106 列メモリ
108 ランプ信号生成回路
109 カウンタ
110 垂直走査回路
111 タイミングジェネレータ(TG)
113 PLL回路
201 比較器

Claims (20)

  1. アナログ信号とランプ信号との比較を行い、前記比較の結果を示す比較結果信号を出力する比較器を有し、前記比較結果信号を用いて前記アナログ信号をデジタル信号にAD変換するAD変換回路であって、
    前記比較において、前記ランプ信号は、時間の経過に伴って、第1電位から第電位に渡って電位が変化し、
    前記比較の前に、前記ランプ信号は単位時間あたり第1変化率で変化した後、単位時間あたり前記第1変化率よりも小さい第2変化率で変化することによって、前記第1電位と前記第電位の間の第電位に、前記第1電位から変化し、前記第電位が前記比較器に入力された状態で前記比較器のリセットが行われることを特徴とするAD変換回路。
  2. 前記比較において、前記ランプ信号は、前記第2電位まで、前記第1電位から前記第1変化率で変化し、前記第電位から前記第2変化率で変化することを特徴とする請求項1に記載のAD変換回路。
  3. 前記比較器のリセットにおいて、前記ランプ信号は、前記第2電位まで、前記第1電位から前記第1変化率で変化し、前記第3電位まで、前記第2電位から前記第1変化率で変化することを特徴とする請求項1または2に記載のAD変換回路。
  4. 前記第1変化率から前記第2変化率に変化する前記ランプ信号の電位が、前記比較と、前記比較器のリセットで同じであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のAD変換回路。
  5. アナログ信号とランプ信号との比較を行い、前記比較の結果を示す比較結果信号を出力する比較器を有し、前記比較結果信号を用いて前記アナログ信号をデジタル信号にAD変換するAD変換回路であって、
    前記比較において、前記ランプ信号は、時間の経過に伴って、第1電位から第電位に渡って電位が変化し、
    前記比較の前に、前記第1電位と前記第電位の間の電圧である第電位が前記比較器に入力された状態で前記比較器のリセットが行われ、
    前記比較で前記ランプ信号は、前記第1電位から前記第3電位までの電位変化において、単位時間あたり第1変化率で変化した後、単位時間あたり前記第1変化率よりも小さい第2変化率で変化することを特徴とするAD変換回路。
  6. 前記比較において、前記ランプ信号は、前記第1電位から前記第2電位まで、前記第1変化率で変化し、前記第電位から前記第電位まで、前記第2変化率で変化することを特徴とする請求項5に記載のAD変換回路。
  7. 前記比較器のリセットにおいて、前記ランプ信号は、前記第1電位から前記第1変化率で変化した後、前記第2変化率で前記第電位に変化することを特徴とする請求項5または6に記載のAD変換回路。
  8. 前記比較器のリセットにおいて、前記ランプ信号は、前記第1電位から前記第2電位まで、前記第1変化率で変化し、前記第2電位から前記第3電位まで、前記第2変化率で変化することを特徴とする請求項5~7のいずれか1項に記載のAD変換回路。
  9. 前記第1変化率から前記第2変化率に変化する前記ランプ信号の電位が、前記比較と、前記比較器のリセットで同じであることを特徴とする請求項7または8に記載のAD変換回路。
  10. 前記AD変換回路は、複数の前記AD変換を行い、
    前記複数のAD変換のそれぞれの前記比較の、前記ランプ信号の前記第1電位から前記第3電位までの電位変化において、前記第1変化率で変化した後、前記第2変化率で変化することを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のAD変換回路。
  11. 前記複数のAD変換は、互いに異なる値の前記アナログ信号をデジタル信号に変換することを特徴とする請求項10に記載のAD変換回路。
  12. 前記第1電位から電位変化を開始してから、前記第1変化率から前記第2変化率に変化するまでの期間の長さが、前記複数のAD変換で同じであることを特徴とする請求項10または11に記載のAD変換回路。
  13. 前記第1変化率から前記第2変化率に変化する前記ランプ信号の電位が、前記複数のAD変換で同じであることを特徴とする請求項10~12のいずれか1項に記載のAD変換回路。
  14. 前記ランプ信号を生成するランプ信号生成回路と、
    パルス信号を計数することによってカウント信号を生成するカウンタと、
    同期回路とを有し、
    前記同期回路は、制御信号を前記ランプ信号生成回路に出力し、前記パルス信号を前記カウンタに出力することを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載のAD変換回路。
  15. 前記制御信号が、前記ランプ信号の電位の変化率を前記第1変化率から前記第2変化率に変更する信号であることを特徴とする請求項14に記載のAD変換回路。
  16. 前記同期回路は、前記制御信号を生成するための回路であり第1クロック端子を備える第1フリップフロップ回路と、前記パルス信号を生成するための回路であり第2クロック端子を備える第2フリップフロップ回路とを有し、
    前記第1クロック端子と前記第2クロック端子に共通の信号が入力されることを特徴とする請求項14または15に記載のAD変換回路。
  17. 前記ランプ信号は、容量素子を電流によって充電あるいは放電させることによって電位が変化し、
    前記電流の値を変化させることによって、前記第1変化率と前記第2変化率を変更することを特徴とする請求項1~16のいずれか1項に記載のAD変換回路。
  18. 第1容量素子と、第2容量素子をさらに有し、
    前記比較器は、第1入力端子と、第2入力端子を有し、
    前記第1入力端子に、前記第1容量素子を介して前記アナログ信号が入力され、
    前記第2入力端子に、前記第2容量素子を介して前記ランプ信号が入力され、
    前記比較器のリセットが、前記第1容量素子と前記第2容量素子の電荷をリセットする動作であることを特徴とする請求項1~17のいずれか1項に記載のAD変換回路。
  19. 請求項1~18のいずれか1項に記載のAD変換回路と、
    入射する光に基づく電荷を生成し、前記電荷に基づく信号を前記アナログ信号として出力するアナログ信号出力部と、を有することを特徴とする光電変換装置。
  20. 請求項19に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する前記デジタル信号を用いて画像を生成する画像生成部とを有することを特徴とする光電変換システム。
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