JP7368739B2 - 組立体、組立体の使用方法、塗布装置、塗布装置の使用方法、材料を補給する方法 - Google Patents
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Description
第1容器10は、図2に示すように粘性材料Sを貯留する貯留空間11を備え、半閉空間となるように構成している。第1容器10は、後述する加圧部21を高さ方向Zにおいて貯留空間11に挿入可能に構成し、貯留空間11は加圧部21が第1容器10の上方に離間して位置した際に密閉状態とならないように構成している。第1容器10は、ベースプレートB等の板状部材の上に着脱可能に載置するか、ベースプレートBと一体に構成することができる。第1容器10の容量は任意であり、使用条件等に応じて適宜設定することができる。本実施形態では、一例として粘性材料Sを収容する18~20リットル程度の合成樹脂製等の袋を収容できるペール缶程度の大きさに構成している。しかし、貯留空間11の容量は上記以外であってもよい。粘性材料Sは、加圧部21が第1容器10から上方に離間して位置した際に密閉されていない第1容器10に直接注入してもよいし、粘性材料Sを収納した袋ごと第1容器10に収納して袋の上部等を開封してもよい。第1容器10は、本実施形態において平面視した際に略真円形状となる筒形状に形成している。ただし、粘性材料Sを所定量収容できれば、具体的な形状は上記に限定されない。第1容器は、上記以外にも平面視した際に真円でない円形状であってもよいし、多角形の多面体によって構成してもよい。
第1加圧部材20は、第1容器10に貯留された粘性材料Sを加圧可能に構成している。第1加圧部材20は、図2、6等に示すように加圧部21と、垂直部22と、第1当接部23と、第1流路24と、外壁25と、第3当接部26と、排出部27と、を備える。なお、排出部27は、図示の便宜上図2では省略している。
第2容器30は、粘性材料Sを貯留するとともに、第1加圧部材20に対して相対的に接近離間可能に構成している。第2容器30は、図2に示すように貯留空間31と、第2当接部32と、第2流路33と、第4当接部34と、を備える。第1加圧部材20と第2容器30とは、塗布装置100を水平面に相当する載置面Mに載置した状態において垂直方向に相当する高さ方向Zに接近離間可能に構成している。なお、本明細書において貯留空間11は第1空間とも称し、貯留空間31は第2空間とも称する。
第2加圧部材40は、第2容器30に貯留された粘性材料Sを加圧可能に構成している。第2加圧部材40は、後述する第2容器30の貯留空間31をポンプ50及びディスペンサ90等の下流に流通可能な流通口(図示省略)を設けている。第2加圧部材40は、第1加圧部材20の加圧部21と同様に第2容器30との境界にシール部材を設けて貯留空間31を液密に摺動できるように構成している。第2加圧部材40は、図7、8に示すように上方から下方に移動することによって第2容器30の貯留空間31に貯留された粘性材料Sを下流にあたるポンプ50及びディスペンサ90に向けて押し出すことによって流通させるように構成している。
ポンプ50は、第2容器30からの粘性材料Sをディスペンサ90に向けて流通させる。ポンプ50は、第2容器30からの粘性材料Sを吸い込む吸い込み口(図示省略)と、ポンプ室(図示省略)と、吐出口(図示省略)と、を備える。ポンプ50は、吸い込み口から吸引した粘性材料Sを吐出口からディスペンサ90に向けて吐出できれば、具体的な構成は特に限定されない。ポンプ50は、ギヤポンプ、プランジャポンプ、スクリューポンプ、ピストンポンプ等を適用することができる。
第1駆動部60は、第1加圧部材20に対して第2容器30を相対的に接近離間させる駆動力を第2容器30に付与する。第1駆動部60は、本実施形態において図6~9に示すように空気圧の供給ポート61、62を有する。供給ポート61は、第1加圧部材20の外壁25において下側に接続される。供給ポート62は、第1加圧部材20の外壁25において上側に接続される。第1駆動部60は、空気の供給先を供給ポート61、62のいずれかに選択することによって第1加圧部材20と第2容器30との相対的な位置を変化させるように構成している。
第2駆動部70は、第1容器10に対して第1加圧部材20を相対的に移動させる。第2駆動部70は、図2に示すように固定ロッド71と、伸縮可能な作動ロッド72と、を備える。第2駆動部70は、固定ロッド71が載置面Mに設置される。第2駆動部70の作動ロッド72は、固定ロッド71に対して移動可能に取り付けられる。また、作動ロッド72は、ポンプ50、第1加圧部材20と接続される第3駆動部80を取り付ける上部取り付け部Fに接続される。これにより、第2駆動部70は、上部取り付け部F及び第3駆動部80を介して第1加圧部材20を第1容器10に対して相対的に移動させる駆動力を第1加圧部材20に付与する。
第3駆動部80は、第2容器30に対して第2加圧部材40を相対的に移動させる。第3駆動部80は、図2に示すように固定ロッド81と、作動ロッド82と、を備える。固定ロッド81は、上部取り付け部Fに接続される。作動ロッド82は、固定ロッド81に対して移動可能に取り付けられる。また、作動ロッド82は、第1加圧部材20と接続される。これにより、第3駆動部80は、第2加圧部材40に対して第2容器30を相対的に移動させる駆動力を第1加圧部材20を通じて第2容器30に付与する。なお、第2駆動部70及び第3駆動部80は、第1駆動部60と同様に空気圧によって作動ロッドを駆動させるように構成しているが、上記に限定されず、油圧による作動ロッドの駆動や電磁的に作動ロッドの駆動を行うように構成してもよい。
ディスペンサ90は、ポンプ50の吐出口と接続される。ディスペンサ90は、第1容器10及び第2容器30に貯留され、ポンプ50から吐出された粘性材料Sを所定の位置に吐出する。ディスペンサ90は、ポンプ50から送られた粘性材料Sの出し入れを調整する弁を設けている。
次に、本実施形態に係る塗布装置100の使用例について説明する。図5は、本実施形態に係る塗布装置100の使用例を示すフローチャートである。塗布装置100の使用例について概説すれば、第1駆動部60によって第1加圧部材20の第1当接部23と第2容器30の第2当接部32とを離間させる(S4)。そして、第1容器10に貯留された粘性材料Sを第2容器30に移動させてディスペンサ90から吐出する(S5)。第1容器10の粘性材料Sがなくなった際には第1加圧部材20の第1当接部23と第2容器30の第2当接部32とを当接(S10)させて第2容器30に充填された粘性材料Sをディスペンサ90から吐出する(S11)。以下、詳述する。
20 第1加圧部材、
23 第1当接部、
24 第1流路、
30 第2容器、
32 第2当接部、
33 第2流路、
40 第2加圧部材、
60 第1駆動部、
70 第2駆動部、
80 第3駆動部、
90 ディスペンサ(吐出部)、
100 塗布装置、
A 組立体、
M 載置面、
S 粘性材料。
Claims (10)
- 第1容器に貯留された粘性のある材料を加圧可能な第1加圧部材と、
前記材料を貯留するとともに前記第1加圧部材に対して相対的に接近離間可能な第2容器と、を有する塗布装置に用いられ、
前記第1加圧部材は、前記第2容器と当接可能な第1当接部と、前記第1容器に貯留された前記材料を前記第2容器に流通可能な第1流路と、を備え、
前記第2容器は、
前記第1当接部と当接可能な第2当接部と、
前記第2当接部に設けられ、前記第1当接部と前記第2当接部との当接時に前記第1流路と遮断され、かつ前記第1当接部と前記第2当接部との離間時に前記第1流路と連通する第2流路と、を備える組立体。 - 前記第1加圧部材と前記第2容器とは、前記塗布装置を水平面に載置した状態において垂直方向に接近離間可能である請求項1に記載の組立体。
- 前記第1当接部及び前記第2当接部は、前記塗布装置を載置した状態において載置面に対して傾斜している請求項1又は2に記載の組立体。
- 前記第2流路は、前記第2当接部において複数設けられる請求項1~3のいずれか1項に記載の組立体。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の前記第1当接部と前記第2当接部とを当接させることによって前記第1流路から前記第2流路への前記材料の流通を遮断し、
前記第1当接部と前記第2当接部とを離間させることによって前記第1流路から前記第2流路へ前記材料を流通させる組立体の使用方法。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の前記組立体における前記第1加圧部材に対して前記第2容器を相対的に接近及び離間させる第1駆動部と、
前記第1容器及び前記第2容器に貯留された前記材料を吐出可能な吐出部と、を有する塗布装置。 - 前記第2容器に貯留された前記材料を加圧可能な第2加圧部材をさらに有する請求項6に記載の塗布装置。
- 前記第1容器に対して前記第1加圧部材を相対的に移動させる第2駆動部と、
前記第2容器に対して前記第2加圧部材を相対的に移動させる第3駆動部と、をさらに有する請求項7に記載の塗布装置。 - 請求項6~8のいずれか1項に記載の前記第1駆動部によって前記第1加圧部材に対して前記第2容器を相対的に離間させ、前記第1容器に貯留された前記材料を前記第2容器に移動させて前記吐出部から吐出する塗布装置の使用方法。
- 請求項7に記載の前記第2加圧部材を用いて前記第2容器に貯留された前記材料を前記吐出部に供給している間に、前記第1容器に前記材料を補給する方法。
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