JP2002357178A - 高粘度流体用ポンプ - Google Patents

高粘度流体用ポンプ

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JP2002357178A
JP2002357178A JP2001162194A JP2001162194A JP2002357178A JP 2002357178 A JP2002357178 A JP 2002357178A JP 2001162194 A JP2001162194 A JP 2001162194A JP 2001162194 A JP2001162194 A JP 2001162194A JP 2002357178 A JP2002357178 A JP 2002357178A
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Japan
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pump
viscosity fluid
grease
air
fluid
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Application number
JP2001162194A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Aoki
敏彦 青木
Shuichi Ando
秀一 安藤
Masakatsu Kimura
正勝 木村
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度流体用ポンプの吐出量を一定にするこ
とである。 【解決手段】 グリスポンプ1のポンプ部材の作動速度
を検出するピストン動作検知部44を設け、ポンプ部材
の作動速度が所定値より速くなることによりグリス内へ
空気が混入したことを検知し、ポンプ本体3を停止させ
る。空気が混入したグリスは、廃棄流路21,39から
外部に廃棄される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリス、ブチルゴ
ム等の高粘度流体を容器内から取り出して圧送する高粘
度流体用ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】高粘度流体用ポンプは、ドラム缶やペイ
ル缶等の容器内に収容されている高粘度流体を容器内か
ら取り出して圧送するものであり、このような高粘度流
体用ポンプにより圧送される高粘度流体としては、グリ
スやブチルゴムなど様々なものがある。
【0003】このような高粘度流体用ポンプとしては、
特開2000-310184号公報に示すように、プランジャポン
プと、このプランジャポンプの吸入口に接続されたパイ
プ部材の外周に固定され、高粘度流体を加圧するように
して容器の上面を封止するフォロープレートとを有する
ものがあり、このフォロープレートにより高粘度流体を
加圧しながらプランジャポンプを駆動して高粘度流体の
圧送を行うようになっている。
【0004】プランジャポンプは、圧縮空気により往復
運動するピストンが設けられたシリンダ室と、このピス
トンと一体に設けられたプランジャの先端部が突出する
ポンプ室が形成されたポンプケーシングとを有してい
る。ポンプ室には、それぞれ逆止弁が設けられた吸入口
および吐出口が設けられており、ピストンの往復運動に
伴ってポンプ室内に突出するプランジャの体積が増減す
ることによりポンプ室内の容積が増減し、吸入口から吐
出口に向けてポンプ動作が行われるようになっている。
【0005】また、このような高粘度流体用ポンプに
は、被塗布部材に塗布される高粘度流体の量を一定にす
るために、吐出流路に定量弁が設けられたものがあり、
この場合、定量弁は、プランジャポンプにより圧送され
る高粘度流体から繰り返し一定量の高粘度流体を抽出し
て吐出ノズルから吐出するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような高粘度流体
用ポンプでは、高粘度流体の内部に、たとえばその製造
工程や容器の交換などの際に空気が混入した場合には、
この空気により定量弁の機能が阻害され、吐出量が一定
とならない場合がある。
【0007】しかし、このような場合であっても、高粘
度流体の内部に空気が混入したことを検出することがで
きないため、被塗布部材に対して所定の量に満たない高
粘度流体を吐出してしまうことがあった。
【0008】本発明の目的は、高粘度流体用ポンプの吐
出量を一定にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高粘度流体用ポ
ンプは、容器内に収容された高粘度流体を、それぞれポ
ンプケーシングに設けられた吸入口から吐出口へ向けて
圧送するポンプ部材と、前記ポンプ部材の作動速度を検
出する作動速度検出手段とを有し、前記ポンプ部材の作
動速度が所定値より速くなることにより、前記高粘度流
体への空気の混入が検知されることを特徴とする。
【0010】本発明の高粘度流体用ポンプは、前記ポン
プ部材が、圧縮空気により往復運動するピストンと、前
記ピストンと一体に往復運動し、前記ポンプケーシング
内に形成されたポンプ室内の容積を増減させるプランジ
ャとを有することを特徴とする。
【0011】本発明の高粘度流体用ポンプは、前記吐出
口と連通する吸入ポートと吐出ノズルが接続される吐出
ポートとが設けられた定量弁を有し、前記吐出ノズルか
ら繰り返し一定量の高粘度流体を吐出することを特徴と
する。
【0012】本発明の高粘度流体用ポンプは、圧縮空気
により往復運動するピストンと、前記ピストンと一体に
往復運動し、ポンプケーシング内に形成されたポンプ室
内の容積を増減させるプランジャとを有し、容器内に収
容された高粘度流体を、それぞれ前記ポンプケーシング
に設けられた吸入口から吐出口へ向けて圧送するポンプ
部材と、前記吐出口と連通する吸入ポートと吐出ノズル
が接続される吐出ポートとが設けられ、前記高粘度流体
を前記吐出ノズルから繰り返し一定量吐出させる定量弁
と、前記ポンプ部材が所定量移動したことを検知する移
動検出手段と、前記ポンプ部材が所定量移動する間にお
ける前記定量弁の動作回数を検出する動作回数検出手段
とを有し、前記ポンプ部材が所定量移動する間における
前記定量弁の動作回数が、所定値より減少することによ
り、前記高粘度流体への空気の混入が検知されることを
特徴とする。
【0013】本発明の高粘度流体用ポンプは、前記高粘
度流体への空気の混入が検知されると、前記ポンプ部材
が停止することを特徴とする。
【0014】本発明の高粘度流体用ポンプは、前記吸入
口に接続されるパイプ部材により形成され、前記パイプ
部材の先端部と前記吸入口とを連通する吸入流路と、前
記パイプ部材の外周面に取り付けられ、前記高粘度流体
を加圧しながら前記容器の上面を封止するプレート部材
とを有することを特徴とする。
【0015】本発明の高粘度流体用ポンプは、空気が混
入した前記高粘度流体を外部に廃棄する廃棄流路を有す
ることを特徴とする。
【0016】本発明にあっては、高粘度流体への空気の
混入を検知することができ、空気が混入した高粘度流体
を廃棄流路から外部に廃棄するようにしたので、吐出ノ
ズルから被塗布部材に向けて吐出される高粘度流体の吐
出量を一定とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態であるグリ
スポンプの概略を示す斜視図であり、図2は、図1に示
すグリスポンプに用いられるポンプ本体の詳細を示す断
面図である。
【0019】図1に示す高粘度流体用ポンプとしてのグ
リスポンプ1は、容器としてのペイル缶2に収容された
高粘度流体としてのグリスGを、図示しない被塗布部材
に向けて繰り返し一定量吐出するために用いられるもの
であり、ポンプ本体3と定量弁4およびこのグリスポン
プ1の作動を制御する制御装置5を有して構成されてい
る。
【0020】ポンプ本体3は、図示しない圧縮空気供給
手段からの圧縮空気により作動するエアー式のプランジ
ャポンプとなっており、円筒状に形成されたシリンダ部
6と、このシリンダ部6の図中下方に設けられたポンプ
ケーシング7とを有している。また、このポンプ本体3
は、図示しない基台に支持されており、この基台により
ペイル缶2に対して昇降自在となっている。
【0021】図2に示すように、ポンプ本体3はピスト
ン8とプランジャ9とにより構成されるポンプ部材10
を有している。ピストン8は、シリンダ部6の内部に断
面円形に形成されたシリンダ室11の内部に軸方向つま
り図中上下方向に摺動自在に設けられている。また、こ
のシリンダ室11の側面には、それぞれシリンダ室11
の軸方向の両端に位置して圧縮空気流出入口12,13
が設けられており、これらの圧縮空気流出入口12,1
3は、それぞれ配管14,15を介して図示しない圧縮
空気供給手段と接続されている。圧縮空気供給手段は、
制御装置5からの指令により、それぞれの圧縮空気流出
入口12,13に対して交互に圧縮空気を供給するよう
になっており、この圧縮空気の圧力によりピストン8が
シリンダ室11内を往復運動するようになっている。
【0022】また、円柱形に形成されたプランジャ9
は、このピストン8の軸心に固定されており、ピストン
8と一体に往復運動するようになっている。
【0023】ポンプケーシング7の内部には、プランジ
ャ9の直径より大きい内径を有する断面円形に形成され
たポンプ室7aが設けられている。このポンプ室7aに
は、吸入口16と吐出口17および廃棄口18とが設け
られており、それぞれ、吸入口16には吸入流路19
が、吐出口17には吐出流路20が、また廃棄口18に
はポンプ本体側の廃棄流路21が接続されている。ま
た、このポンプ室7aとシリンダ室11との間には貫通
孔22が設けられており、ポンプ室7aの内部には、こ
の貫通孔22を介してプランジャ9の一端が突出してい
る。このプランジャ9のポンプ室7a内への突出量は、
ピストン8の往復運動に合わせて増減することになるた
め、ピストン8が往復運動することによりポンプ室7a
の容積が増減して、グリスGが吸入口16から吐出口1
7に向けて圧送されるようになっている。なお、本実施
の形態においては、ポンプ部材10は、圧縮空気により
作動するピストン8とプランジャ9とを有するエアー式
のプランジャポンプとなっているがこれに限らず、スク
リュー式など他の形式のポンプ部材としてもよい。
【0024】吸入流路19は、一端が吸入口16に接続
されたパイプ部材23により形成されており、吸入口1
6とペイル缶2内に収容されたグリスGの内部に埋入さ
れた状態となる図示しないパイプ部材23の先端部とを
連通するようになっている。また、パイプ部材23の外
周面の先端部近傍にはプレート部材としてのフォロープ
レート24が取り付けられている。このフォロープレー
ト24は、ペイル缶2の上面を封止するようになってお
り、ポンプ本体3をペイル缶2に対して下降させること
により、グリスGを加圧して強制的に吸入流路19に送
り込むようになっている。
【0025】吐出流路20は、2つのジョイント部2
5,26と高圧ホース27およびボールバルブ28から
なっており、ボールバルブ28はジョイント部25と高
圧ホース27との間に位置して取り付けられている。
【0026】また、ポンプ本体側の廃棄流路21は、ジ
ョイント部29と高圧ホース30およびボールバルブ3
1から成っており、ボールバルブ31は高圧ホース30
の先端部に取り付けられている。なお、それぞれのボー
ルバルブ28,31は、切り換えレバーにより各々の流
路の開閉を行うことができるようになっており、通常の
吐出動作の際には吐出流路20を開き、廃棄流路21を
閉じた状態となっている。
【0027】吸入口16には、円錐台形の逆止弁32が
設けられており、この逆止弁32は、その軸心に設けら
れた貫通孔33がプランジャ9と同軸かつ一体に設けら
れた支持ロッド34の外周面に摺動自在に取り付けられ
ることにより軸方向に移動可能となっている。そして、
この逆止弁32により、ペイル缶2からポンプ室7a内
に吸入されたグリスGが再度ペイル缶2に戻らないよう
になっている。
【0028】また、吐出流路20および廃棄流路21に
は、それぞれポンプ本体3に固定されるジョイント部2
5,29の内部に位置して、それぞれチェックボール式
の逆止弁35,36が設けられている。これらの逆止弁
35,36は、ポンプ室7a内からそれぞれの流路2
0,21に向かう方向にのみ、流路を開くように配置さ
れている。
【0029】吐出流路20の他端を形成するジョイント
部26はフィルタユニット36に接続されており、ま
た、このジョイント部26には、高圧ホース37とボー
ルバルブ38とからなる吐出流路側の廃棄流路39が取
り付けられている。
【0030】フィルタユニット36の内部には吐出流路
20を介して供給されるグリスGを濾過する図示しない
フィルタが設けられている。また、フィルタユニット3
6の流出側は、定量弁4の吸入ポート40に接続されて
おり、フィルタユニット36により濾過されたグリスG
が定量弁4に供給されるようになっている。また、この
定量弁4の吐出ポート41には、高圧ホース42を介し
て吐出ノズル43が接続されている。
【0031】定量弁4は、吸入ポート40に供給される
グリスGから、一定量のグリスGを抽出して吐出ポート
41から吐出するようになっており、この動作は、制御
装置5から出力される駆動信号に応じて行われることに
なる。そして、この動作をを繰り返し行うことにより、
吐出ノズル43からは、所定の被塗布部材に対して繰り
返し一定量のグリスGが吐出されることになる。
【0032】このグリスポンプ1には、作動速度検出手
段としてのピストン動作検知部44が設けられており、
このピストン動作検知部44は、センサ部45と制御装
置5に設けられた空気混入検知部46とにより構成され
ている。
【0033】センサ部45は、シリンダ部6の図中上方
に設けられており、ピストン8に固定されたロッド47
の先端部に設けられた永久磁石48と、この永久磁石4
8の磁束に反応する2つのセンサ49,50とから成っ
ている。それぞれのセンサ49,50は、支持台51に
支持されてピストン8が上死点もしくは下死点になった
ときに永久磁石48と対向するように配置されており、
これらのセンサ49,50の出力信号は空気混入検知部
46に入力されるようになっている。
【0034】空気混入検知部46は、各センサ49,5
0からの出力信号が入力されるタイミングからポンプ部
材10の作動速度を検出するようになっており、ポンプ
部材10の作動速度が所定の値より速くなることによ
り、グリスGへの空気の混入を検知するようになってい
る。また、ポンプ部材10の作動速度は定量弁4の作動
頻度により変化するため、この空気混入検知部46で
は、この所定値を、定量弁4へ出力する駆動信号の出力
頻度に基づいて設定するようにしている。なお、本実施
の形態においては、ピストン動作検知部44は、ピスト
ン8と一体に往復動する永久磁石48とセンサ49,5
0とによりポンプ部材10の作動速度を検出するものと
なっているがこれに限らず、他の方法により行うように
してもよい。
【0035】次に、このようなグリスポンプ1の作動に
ついて説明する。
【0036】グリスGが収容されるペイル缶2は、その
上面が開封された状態とされており、このペイル缶2を
封止するようにフォロープレート24が配置される。
【0037】この状態から、ポンプ本体3をペイル缶2
に対して下降させると、ペイル缶2に収容されているグ
リスGがフォロープレート24により加圧されて、強制
的に送出口から吸入流路19に圧送される。同時に、制
御装置5からの指令によりポンプ本体3が作動し、ポン
プ室7a内に突出しているプランジャ9がポンプ室7a
の容積を増大させる方向に移動することにより、吸入流
路19内のグリスGは、逆止弁32を介してポンプ室7
a内に吸入される。
【0038】次に、プランジャ9がポンプ室7a内の容
積を減少させる方向に移動すると、ポンプ室7a内のグ
リスGは加圧されることになるが、このとき、吐出流路
20のボールバルブ28が開かれ、廃棄流路21のボー
ルバルブ31が閉じられた状態であり、また、吸入口1
6は逆止弁32により閉塞されるため、グリスGは、吐
出流路20に向けて圧送されることになる。吐出流路2
0に圧送されたグリスGはフィルタユニット36により
濾過された後、吸入ポート40から定量弁4に吸入され
ることになる。
【0039】そして、定量弁4により一定量とされたグ
リスGが吐出ノズル43から被塗布部材に塗布されるこ
とになる。これらの一連の動作は、制御装置5により制
御されて繰り返し行われることになり、吐出ノズル43
からは、繰り返し一定量のグリスGが吐出される。
【0040】グリスポンプ1により圧送されるグリスG
には、たとえばその製造工程やペイル缶2の交換などの
際に空気が混入する場合がある。グリスGの内部に空気
が混入すると、この空気は粘度が高いグリスGの内部で
気泡となって、グリスGと共にグリスポンプ1に吸入さ
れることになる。このときの気泡の圧力は大気圧に近い
状態であり、この気泡が混入したグリスGをポンプ室7
a内に吸入すると、このポンプ室7a内の容積を増減さ
せるように定量弁4の作動頻度に合わせて一定の作動速
度で往復運動していたプランジャ9の作動速度つまりポ
ンプ部材10の作動速度が速くなる。これは、プランジ
ャ9により加圧されるポンプ室7a内のグリスGに空気
が混入すると、この空気が圧縮されて体積が減ることに
より、グリスGを圧送するプランジャ9の負荷が減少す
るためである。そして、プランジャ9の作動速度つまり
ポンプ部材10の作動速度の増加は、永久磁石48とセ
ンサ49,50とを介して空気混入検知部46に検出さ
れ、この空気混入検知部46がグリスGの内部に空気が
混入したことを検知する。
【0041】このように、グリスGの内部に空気が混入
したことを検知した場合には、制御装置5は、圧縮空気
供給手段により作動するポンプ部材10と定量弁4の作
動を停止させ、グリスポンプ1を停止するようになって
いる。
【0042】そして、ボールバルブ31を開いてポンプ
本体側の廃棄流路21を開き、ボールバルブ28を閉じ
て吐出流路20を閉じた状態として、再度圧縮空気供給
手段を作動させ、ポンプ室7a内に吸引された空気が混
入したグリスGを廃棄流路21から外部に廃棄すること
になる。また、吐出流路20内にも空気が混入した場合
には、ボールバルブ31を閉じてポンプ本体側の廃棄流
路21を閉じ、ボールバルブ28とボールバルブ38と
を開いて吐出流路20および吐出流路側の廃棄流路39
とを開いた状態として圧縮空気供給手段を作動させ、吐
出流路20内にある空気が混入したグリスGを吐出流路
側の廃棄流路39から外部に廃棄する。
【0043】このようにして、グリスポンプ1の内部に
吸入された空気をグリスGと共に外部に廃棄した後、再
度、通常の吐出動作を行うことになる。
【0044】このように、ポンプ部材10の作動速度を
検出するピストン動作検知部44を設けて、ポンプ部材
10の作動速度が所定値より速くなることでグリスGへ
の空気の混入が検知されるようにし、空気が混入したグ
リスGを廃棄流路21,39から外部に廃棄するように
したので、吐出ノズル43から被塗布部材に向けて吐出
されるグリスGの吐出量を一定とすることができる。
【0045】次に、このグリスポンプ1の変形例であ
り、高粘度流体つまりグリスGへの空気の混入の検知手
段が異なるものについて説明する。
【0046】この変形例の場合では、ピストン動作検知
部44が移動検出手段としての機能を有し、このピスト
ン動作検知部44を構成する空気混入検知部46が上述
の機能に加えて動作回数検出手段の機能を有するように
している。その他の構成は上述のものと同一となってい
るので、ここではグリスGに空気が混入したことを検知
する手段についてのみ説明する。
【0047】ピストン動作検知部44は、センサ部45
と制御装置5に設けられた空気混入検知部46とにより
構成されており、このセンサ部45を構成するセンサ4
9,50の出力信号が空気混入検知部46に入力される
ようになっている。
【0048】センサ49からの出力信号は、ピストン8
が図中上方のストローク端の位置に来たときに出力さ
れ、センサ50からの出力信号は、ピストン8が図中下
方のストローク端の位置に来たときに出力される。した
がって、それぞれの出力信号により、空気混入検知部4
6は、ポンプ部材10が所定量つまり1ストローク分移
動したことを検出することになる。
【0049】また、空気混入検知部46には、制御装置
から定量弁4に向けて出力される駆動信号の出力回数つ
まり定量弁4の動作回数が入力されるようになってい
る。
【0050】これらの入力から、空気混入検知部46
は、ポンプ部材10が1ストローク分移動する間におけ
る定量弁4の動作回数を検出するようになっている。な
お、本実施の形態においては、ポンプ部材10が1スト
ローク分移動する間における定量弁4の動作回数を検出
するようにしているがこれに限らず、ポンプ部材10が
移動する範囲を任意の範囲として、その範囲をポンプ部
材10が移動する間における定量弁4の動作回数を検出
するようにしてもよい。
【0051】ポンプ部材10が1ストローク分移動する
間における定量弁4の動作回数は、ポンプ部材10が1
ストローク分移動したときに、ポンプ室7aから定量弁
4に向けて圧送されるグリスGの量が一定であること、
また、定量弁4がポンプ室7a内のグリスGを一定量ず
つ吸引、吐出することから、グリスG内に空気が混入し
ない限り一定である。なお、この動作回数は、予め計量
されたポンプ部材10が1ストローク分移動したとき
に、ポンプ室7aから定量弁4に向けて圧送されるグリ
スGの量と定量弁4の1動作当たりの吐出量とで決まる
値である。
【0052】しかし、グリスG内に空気が混入した場合
には、この空気が圧縮されて体積が減ることにより、グ
リスGを圧送するプランジャ9の負荷が減少するため、
ポンプ部材10が1ストローク分移動するタイミングが
早まることになる。そのため、ポンプ部材10が所定量
つまり1ストローク分移動する間における定量弁4の動
作回数が所定の値より減少することになる。この動作回
数の変化を空気混入検知部46が検知することにより、
グリスGの内部に空気が混入したことを検知することが
できる。
【0053】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態に
おいては、グリスポンプ1はペイル缶2に収容されたグ
リスGを圧送するものであるがこれに限らず、ドラム缶
等の他の容器に収容されたものであってもよく、また、
この高粘度流体としてはグリスGに限らず、ブチルゴム
や接着剤など他の高粘度流体であってもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、高粘度流体への空気の
混入を検知することができ、空気が混入した高粘度流体
を廃棄流路から外部に廃棄するようにしたので、吐出ノ
ズルから被塗布部材に向けて吐出される高粘度流体の吐
出量を一定とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるグリスポンプの概
略を示す斜視図である。
【図2】図1に示すグリスポンプに用いられるポンプ本
体の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 グリスポンプ 2 ペイル缶 3 ポンプ本体 4 定量弁 5 制御装置 6 シリンダ部 7 ポンプケーシング 7a ポンプ室 8 ピストン 9 プランジャ 10 ポンプ部材 11 シリンダ室 12,13 圧縮空気流出入口 14,15 配管 16 吸入口 17 吐出口 18 廃棄口 19 吸入流路 20 吐出流路 21 ポンプ本体側の廃棄流路 22 貫通孔 23 パイプ部材 24 フォロープレート 25,26 ジョイント部 27 高圧ホース 28 ボールバルブ 29 ジョイント部 30 高圧ホース 31 ボールバルブ 32 逆止弁 33 貫通孔 34 支持ロッド 35,36 逆止弁 36 フィルタユニット 37 高圧ホース 38 ボールバルブ 39 吐出流路側の廃棄流路 40 吸入ポート 41 吐出ポート 42 高圧ホース 43 吐出ノズル 44 ピストン動作検知部 45 センサ部 46 空気混入検知部 47 ロッド 48 永久磁石 49,50 センサ 51 支持台 G グリス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 正勝 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 Fターム(参考) 3H075 AA17 BB03 CC11 DA14 DB10 EE02 4F042 AA01 AB01 BA04 BA06 BA12 BA25 CB02 CB10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に収容された高粘度流体を、それ
    ぞれポンプケーシングに設けられた吸入口から吐出口へ
    向けて圧送するポンプ部材と、 前記ポンプ部材の作動速度を検出する作動速度検出手段
    とを有し、 前記ポンプ部材の作動速度が所定値より速くなることに
    より、前記高粘度流体への空気の混入が検知されること
    を特徴とする高粘度流体用ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高粘度流体用ポンプにお
    いて、前記ポンプ部材が、圧縮空気により往復運動する
    ピストンと、前記ピストンと一体に往復運動し、前記ポ
    ンプケーシング内に形成されたポンプ室内の容積を増減
    させるプランジャとを有することを特徴とする高粘度流
    体用ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の高粘度流体用ポ
    ンプにおいて、前記吐出口と連通する吸入ポートと吐出
    ノズルが接続される吐出ポートとが設けられた定量弁を
    有し、前記吐出ノズルから繰り返し一定量の高粘度流体
    を吐出することを特徴とする高粘度流体用ポンプ。
  4. 【請求項4】 圧縮空気により往復運動するピストン
    と、前記ピストンと一体に往復運動し、ポンプケーシン
    グ内に形成されたポンプ室内の容積を増減させるプラン
    ジャとを有し、容器内に収容された高粘度流体を、それ
    ぞれ前記ポンプケーシングに設けられた吸入口から吐出
    口へ向けて圧送するポンプ部材と、 前記吐出口と連通する吸入ポートと吐出ノズルが接続さ
    れる吐出ポートとが設けられ、前記高粘度流体を前記吐
    出ノズルから繰り返し一定量吐出させる定量弁と、 前記ポンプ部材が所定量移動したことを検知する移動検
    出手段と、 前記ポンプ部材が所定量移動する間における前記定量弁
    の動作回数を検出する動作回数検出手段とを有し、 前記ポンプ部材が所定量移動する間における前記定量弁
    の動作回数が、所定値より減少することにより、前記高
    粘度流体への空気の混入が検知されることを特徴とする
    高粘度流体用ポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3,4のいずれか一項に
    記載の高粘度流体用ポンプにおいて、前記高粘度流体へ
    の空気の混入が検知されると、前記ポンプ部材が停止す
    ることを特徴とする高粘度流体用ポンプ。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4,5のいずれか一
    項に記載の高粘度流体用ポンプにおいて、前記吸入口に
    接続されるパイプ部材により形成され、前記パイプ部材
    の先端部と前記吸入口とを連通する吸入流路と、前記パ
    イプ部材の外周面に取り付けられ、前記高粘度流体を加
    圧しながら前記容器の上面を封止するプレート部材とを
    有することを特徴とする高粘度流体用ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5,6のいずれ
    か一項に記載の高粘度流体用ポンプにおいて、空気が混
    入した前記高粘度流体を外部に廃棄する廃棄流路を有す
    ることを特徴とする高粘度流体用ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112996606A (zh) * 2018-11-14 2021-06-18 三键有限公司 组装体、组装体的使用方法、涂敷装置、涂敷装置的使用方法、补给材料的方法

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