JP7368211B2 - ブレーキディスク - Google Patents

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本発明は、鉄道車両などの車両に用いるブレーキディスクに関する。
この種のブレーキディスクでは、例えば、特許文献1のように、表面側を摺動面とするドーナツ形円盤状の板部と、この板部の裏面に放射状に突設された複数のフィン部とを備え、この板部が車輪に締結される鉄道車両用ブレーキディスクが知られている。この鉄道車両用ブレーキディスクでは、隣り合うフィン部の間にリブを設け、このリブの円周方向の中間部に、リブの車輪側端部から板部の裏面に向かう方向のスリットを設けている。
特許第5158209号公報
このように、上記特許文献1のブレーキディスクでは、フィン間に空気の流れを発生させるようにしている。
そうすると、空気が流れるのに合わせて異物もフィン間を通過することが予想されるが、従来はこの異物混入についてあまり考慮されていなかった。フィン間に異物が混入して付着すると、メンテナンス時に異物を取り除く手間が発生してしまう。
本発明は、上記の問題に着目し、車輪の回転時の異物の混入を防ぐことを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明では、複数のフィン部間に円周方向に延びるリブ部を、板部の内周側端部から所定位置に限って設けた。
具体的には、第1の発明では、
表面側を摺動面とするドーナツ形円板状の板部と、
上記板部の裏面に円周方向に互いに間隔を空けて放射状に延びるように突設された複数のフィン部と、
上記フィン部を隣り合うフィン部に接続する円周方向に延びるリブ部とを備え、
上記リブ部は、軸方向から見た、該リブ部の内周側端部と、上記板部の内周側端部との距離が0以上6mm以下である。
上記の構成によると、複数のフィン部間において円周方向に延びるリブ部を板部の内周側端部から近い0以上6mm以下の範囲に限定して配置することで、複数のフィン間への異物の侵入を防ぐことができる。なお「裏面」とは、摺動面と反対側を意味する。
以上説明したように、本発明によれば、板部の裏面に設けた複数のフィン部間を接続するリブ部を、その軸方向から見た内周側端部と板部の内周側端部との距離が0以上6mm以下となるように配置したことにより、複数のフィン間への異物の侵入を防いで、メンテナンスを容易にすることができる。
図4のI部拡大正面図である。 本発明の実施形態に係るブレーキディスクが締結された車輪を示す正面図である。 図2のIII-III線断面図である。 本発明の実施形態に係るブレーキディスクの裏面を示す背面図である。 リブ部の位置を変化させたときの異物吸い込み量を試験する様子を示す側面図である。 リブ部の位置を変化させたときの紙の吸い込み量の変化を示す表である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図4は、本発明の実施形態に係る鉄道車両用のブレーキディスク1を示し、このブレーキディスク1は、鉄道車両の車輪20の円板部20aの表裏両面に、例えば締結用ボルト21及び締結用ナット22によってそれぞれ着脱可能に取り付けられるものである。ブレーキディスク1は、例えば鋳鋼よりなる。
ブレーキディスク1は、表面側(外側面側)を摺動面とする、中央に円形開口が設けられたドーナツ形板状の板部1aを備えている。この板部1aの裏面(内側面)には、円周方向に互いに間隔を空けて複数のボルト締結用フィン部2が一体に突設されている。各ボルト締結用フィン部2の長手方向中間に設けたボルト挿通孔2aに締結用ボルト21を挿通して締結することで、ブレーキディスク1が車輪20に締結されるようになっている。本実施形態では、30°ずつ間隔を空けて合計12本のボルト締結用フィン部2が設けられている。なお、この本数は、12本に必ずしも限定されず、多くても少なくてもよい。
本実施形態では、一対のボルト締結用フィン部2の間に例えば1本ずつ、合計12本の放射状フィン部3が放射状に延びるように円板部20aに一体に突設されている。放射状フィン部3の太さは、ボルト締結用フィン部2の太さと同等としているが、ボルト締結用フィン部よりも細くても太くてもよい。また、その本数は本実施形態に必ずしも限定されず、多くても少なくてもよく、場合によっては放射状フィン部3はなくてもよい。
さらに、板部1aの裏面には、ボルト締結用フィン部2と放射状フィン部3と接続する円周方向に延びるリブ部4がそれぞれ突設されている。
そして、一対のブレーキディスク1は、図3に示すように、車輪20の円板部20aを、その厚さ方向両側から挟み込んだ状態で、ボルト挿通孔2aに挿通した締結用ボルト21に締結用ナット22を締結することで、車輪20に脱着可能に固定されるようになっている。
本実施形態では、図1にも拡大して示すように、リブ部4は、軸方向から見た内周側端部と、板部1aの内周側端部との距離xが0以上6mm以下の位置に設けられている(0≦x≦6)。リブ部4の厚さ自体は、例えば3mm程度あるが、ここでいう距離xは、リブ部4の幅方向中心からの距離という意味ではなく、リブ部4の内周側端部と板部1aの内周側端部との距離を意味する。
-異物混入試験-
次いで、円周方向に延びるリブ部4の板部1aの内周側端部からの距離xを変えて行った異物混入試験について説明する。
まず、上記実施形態のブレーキディスク1を締結した外径860mmの車輪20を用意する。ブレーキディスク1の形状は、外周径724mm、内周径476mm、板厚45mmのものを用いた。図5に示すように、この車輪20を図示しない車軸につなぐ。
そして、車軸中心から上方向に約50mm、摺動面から500mm離れた異物載置台30の平坦な上面位置に異物を想定した大きさの紙(10mm×50mm×0.07mm)を6~10枚配置する。これらの紙は、固定せずに異物載置台30の所定範囲内に並べて置く。
次いで、加速度約2km/h/sで、0km/hから加速し、最高速度300km/hまで加速した後、60秒の間、一定速度で回転し、その後、減速度約2km/h/sで、0km/hに減速するように、車輪20を回転させた。
リブ部4の位置は、x=6mm、56mm、81mm、94mmの場合と、リブ部4無しの場合の5通りについて試験した結果を図6に示す。なお、図6における%表示は、異物混入率であり、ブレーキディスク1と車輪20との間に形成された空間に混入した紙の枚数/配置した全紙枚数×100である。
図6を見てもわかるように、板部1aの内周端から6mmの位置にボルト締結用フィン部2及び放射状フィン部3と同じ高さのリブ部4を配置すると、異物混入しないことを確認できた。x=56mmのように、板部1aのほぼ径方向中間位置に設けると、最も異物が詰まりやすく、また、壁が全くない場合もある程度詰まることがわかった。
なお、ブレーキディスク1の内周径又は外周径の大きさが変化した場合、x=6mmの位置に影響を及ぼすことが想定されるが、流入量は回転数に大きく依存されるので、径の大きさが変わっても影響は小さいと考えられる。
したがって、本実施形態では、複数のフィン2,3間での異物の侵入を防いで、メンテナンスを容易にすることができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 ブレーキディスク
1a 板部
2 ボルト締結用フィン部(フィン部)
2a ボルト挿通孔
3 放射状フィン部(フィン部)
4 リブ部
20 車輪
20a 円板部
21 締結用ボルト
22 締結用ナット
30 異物載置台

Claims (1)

  1. 表面側を摺動面とするドーナツ形円板状の板部と、
    上記板部の裏面に円周方向に互いに間隔を空けて放射状に延びるように突設された複数のフィン部と、
    上記板部の裏面に突設され、上記フィン部を、隣り合うフィン部とスリットなく連続して車輪の円板部に接するように接続し、上記フィン部の間への異物の侵入を防ぐ、円周方向に延びるリブ部とを備え、
    上記リブ部は、軸方向から見た該リブ部の内周側端部と、上記板部の内周側端部との距離が0以上6mm以下である
    ことを特徴とするブレーキディスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007205428A (ja) 2006-01-31 2007-08-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両用ブレーキディスク
WO2019194203A1 (ja) 2018-04-03 2019-10-10 日本製鉄株式会社 空力音低減部材、鉄道車両用ブレーキディスクユニット、鉄道車両用ディスクブレーキ、鉄道車両用車輪および鉄道車両
JP2021081034A (ja) 2019-11-21 2021-05-27 日本製鉄株式会社 鉄道車両用ディスクブレーキ装置

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