JP7365558B2 - 組立家具の枠体 - Google Patents

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Description

本発明は組立家具の枠体に関し、詳細には組立家具の枠体を組付ける際の作業を簡素化させる技術に関するものである。
従来、複数のフレーム部材を連結して構成する組立家具が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。特許文献1及び特許文献2に記載の組立家具においては、軸心方向を鉛直方向に向けたフレーム部材に対して、水平方向にビーム部材を架け渡し、このビーム部材に天板等の部材を載置する構成が記載されている。
特開2003-61759号公報 特開2007-195721号公報
上記の特許文献の如く、フレーム部材にビーム部材を連結する構成において、ビーム部材に対してねじり方向の力が加わった際に、ビーム部材がフレーム部材に対して軸心回りに回動変位する場合がある。このようにビーム部材に生じる回動変位が、組立家具における剛性の低下やがたつきの原因となっていた。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ビーム部材に対してねじり方向の力が加わった場合でも、フレーム部材に対するビーム部材の軸心回りの回動変位を抑制することにより、組立家具における剛性の低下やがたつきを防止することのできる、組立家具の枠体を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下に構成する組立家具の枠体を提供する。
鉛直方向に延びる角管部材である複数のフレーム部材と、水平方向に延びる角管部材であって平行に隣接する前記フレーム部材に架け渡されるビーム部材と、前記ビーム部材と前記フレーム部材とを連結する組付部材と、を備え、前記組付部材は、上方を向くフック部を有し、前記フック部は、前記フレーム部材に形成された連結孔に係合され、前記ビーム部材は、前記組付部材を介して下方から挿入するねじ部材により前記フレーム部材と連結される、組立家具の枠体。
以上における本発明に係る組立家具の枠体は、以下に示す効果を奏する。
本発明に係る組立家具の枠体によれば、ビーム部材に対してねじり方向の力が加わった場合でも、フレーム部材に対するビーム部材の軸心回りの回動変位を抑制することにより、組立家具における剛性の低下やがたつきを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る枠体を用いた組立家具を示す斜視図。 フレーム部材に対する組付部材によるビーム部材の連結構造を示す斜視図。 (a)は第二の樹脂部材とビーム部材との連結構造を示す斜視図、(b)は板金部材と第一の樹脂部材との連結構造を示す斜視図。 (a)及び(b)はそれぞれ第二の樹脂部材を示す上下方向の斜視図。 フレーム部材に対するビーム部材の連結手順を示す斜視図。 フレーム部材に対するビーム部材の連結手順を示す断面図。 フレーム部材に対するビーム部材の連結構造を示す断面図。 組付部材における板金部材の支持構造を示す断面図。 組付部材における板金部材の支持構造を示す背面図。
以下では図1を参照して、本発明の一実施形態に係る組立家具の枠体(以下、単に「枠体」と表記する)1、及び、枠体1を用いて組立てた組立家具1Aについて説明する。本明細書においては、各図中に示す矢印で枠体1の方向を規定する。本実施形態に係る枠体1は、内部に種々のオプション(追加の部品や機器等)を組付けたり配置したりすることにより、使用者の意向に応じてバリエーションに富んだ組立家具を構成することができる。また、同一又は複数の種類の組立家具を構成した枠体1を連設することにより、使用者が自由に空間をカスタマイズすることができる。
枠体1は、互いに直交して連結される角管部材である複数のフレーム部材(第一フレーム部材10S、第二フレーム部材10L、及び、第三フレーム部材10M)と、これらのフレーム部材10S・10L・10Mを互いに連結する金属製部材である第一連結部材12及び第二連結部材13と、平行に隣接する第二フレーム部材10Lの間で軸心方向を前後方向に向けて架け渡される第一ビーム部材21と、第一ビーム部材21と第二フレーム部材10Lとを連結する組付部材30と、を備える。
枠体1は図1に示す如く、前後方向に沿って平行に設けられる四本の第一フレーム部材10Sと、上下方向に沿って平行に設けられる四本の第二フレーム部材10Lと、枠体1の上部で左右方向に沿って平行に設けられる二本の第三フレーム部材10Mと、を備える。枠体1において各フレーム部材10S・10L・10Mは互いに直交して設けられている。より詳細には、それぞれの第一フレーム部材10Sは第一連結部材12及び第二連結部材13を介して第二フレーム部材10Lの上端部と下端部とを前後方向に連結している。また、第三フレーム部材10Mは第一連結部材12を介して第二フレーム部材10Lの上端部を左右方向に連結している。
本実施形態においては、第三フレーム部材10Mを枠体1の上部のみに配置しているが、枠体1の下部にも第三フレーム部材10Mを設ける構成としても良い。また、枠体1の下部において、第一フレーム部材10Sに替えて第三フレーム部材10Mのみを設けることも可能である。
枠体1において、各フレーム部材10S・10L・10Mは互いに長さが異なる点以外、軸方向に直交する断面形状等は略同一に形成されている。このため、各フレーム部材10S・10L・10Mを製造する際の加工工程を共通化することにより、加工コスト等を抑制することが可能となる。本実施形態においては、各フレーム部材10S・10L・10Mのうち、第一フレーム部材10Sが最も短く、第二フレーム部材10Lが最も長くなるように形成されている。また、枠体1において各フレーム部材10S・10L・10Mの断面形状は一辺が数十mmの正方形で共通した形状に形成されている。
図1に示す如く、第一フレーム部材10Sにおいて、四面のうち一面(下側の第一フレーム部材10Sの上面)には二個の細孔である連結孔11が三箇所に開口されている。また、第二フレーム部材10Lにおいて、四面のうち隣接する二面に、連結孔11が軸方向に並んで形成されている。第二フレーム部材10Lにおいて、連結孔11は鉛直方向に沿って開口する二本の細孔が、近接して且つ平行に設けられている。連結孔11は、第一ビーム部材21を枠体1に組付ける際に使用される。
各フレーム部材10S・10L・10Mは第一連結部材12及び第二連結部材13で連結される。具体的には図1に示す如く、枠体1における四箇所の上側角部では、第一フレーム部材10S、第二フレーム部材10L、及び、第三フレーム部材10Mが各一個の第一連結部材12で連結される。また、枠体1における四箇所の下側角部では、第一フレーム部材10S及び第二フレーム部材10Lが各一個の第二連結部材13で連結される。
図1に示す如く、枠体1の下部において、第一フレーム部材10Sの下面には合計四個の脚部材14が組付けられる。第一フレーム部材10Sからの脚部材14の延出長さを各々調節することにより、床面において枠体1を水平に設置することができる。また、枠体1は、上側で対向する二本の第一フレーム部材10Sの中央部分を中間フレーム部材15で連結することにより、剛性を向上させている。
枠体1においては、前後に隣接する第二フレーム部材10Lに対して、軸心方向を前後方向に向けた第一ビーム部材21が左右両側に組付けられる。第一ビーム部材21は本発明に係るビーム部材の一例である。具体的には図2に示す如く、第一ビーム部材21の端部と第二フレーム部材10Lとが組付部材30を介して連結されている。第一ビーム部材21は各フレーム部材10S・10L・10Mと同様に、金属板を折り曲げて構成した角管部材である。
本実施形態に係る組立家具1Aは、机ユニットとして構成される。具体的には枠体1において、二本の第一ビーム部材21の中央部分に、組付部材30を介して支持ビーム部材22が連結される。そして、二本の第一ビーム部材21と支持ビーム部材との上面に天板51が固定されることにより、組立家具1Aが机ユニットとして構成される。
また、枠体1における下側で対向する二本の第一フレーム部材10Sの中央部分は、中間ビーム部材23で連結される。そして、中間ビーム部材23と支持ビーム部材22とを支持部材24で結合することにより、天板25に加わる荷重を支持する構成としている。
枠体1を用いて構成される組立家具の種類は、本実施形態に係る机ユニットに限定されるものではなく、使用者の意向に応じてバリエーションに富んだ構成とすることができる。例えば、枠体1に組付けるオプションを変更することにより、組立家具を椅子ユニット、OA機器ユニット、本棚ユニット、衣装棚ユニット、陳列棚ユニット、食卓ユニット、物置ユニット等として構成することも可能である。
次に、図2から図9を用いて、枠体1における組付部材30による第二フレーム部材10Lに対する第一ビーム部材21の連結構造について説明する。なお、図2から図9においては、枠体1の左後部の組付部材30を示している。本実施形態において、全ての組付部材30は同様に構成されている。
図2に示す如く、組付部材30は、板金部材31と、第一の樹脂部材32と、第二の樹脂部材33と、を備える。図5に示す如く、第一の樹脂部材32は板金部材31を介して第二フレーム部材10Lに組付けられる。図3(a)に示す如く、第二の樹脂部材33は第一ビーム部材21の端部に固定される。この状態で、ねじ部材Sとナット部材Nにより第一の樹脂部材32と第二の樹脂部材33とを連結することにより、第一ビーム部材21が第二フレーム部材10Lに固定される。
板金部材31は、図3(b)に示す如く一枚の金属板を折り曲げて構成されている。板金部材31は、第一の樹脂部材32に固定される基板部31aと、基板部31aに対して垂直に立ち上げて折り曲げた立上部31bと、立上部31bの両側部を基板部31aと反対側に折り曲げた二個のフック部31cを備える。二個のフック部31cは板金部材31において上側に向けて延出されている。立上部31bとフック部31cとの連結部分のうち上側は被当接面31gとして形成されている。また、基板部31aの略中央部分には基板部31aを貫通する貫通孔31fが開口されている。
板金部材31において、基板部31aと立上部31bとの間には、第二フレーム部材10Lにおける連結孔11が開口された面と平行となる第一の挿入部31dが形成されている。また、立上部31bの上端部にも同様に、第二フレーム部材10Lにおける連結孔11が開口された面と平行となる第二の挿入部31eが形成されている。
板金部材31は、第二フレーム部材10Lにおける互いに対向する面(枠体1において前後方向内側に向かう面)に開口された連結孔11に係合される。詳細には図5に示す如く、二個のフック部31cが連結孔11における二本の細孔に係合されることにより、板金部材31が第二フレーム部材10Lに組付けられる。
図3(b)に示す如く、第一の樹脂部材32は略板状に形成された部材である。第一の樹脂部材32は板状の支持部32aと、支持部32aの前端で立設される二個の傾斜突起部32bと、傾斜突起部32bの反対側に形成される二個の係止爪部32cと、を備える。傾斜突起部32bの上面には、後側(第一ビーム部材21の軸心方向の外側)に向かうに従って下方に傾斜する第一の傾斜面32gが形成されている。
第一の樹脂部材32において、支持部32aの略中央部分には支持部32aを貫通する貫通孔32dが開口されている。二個の傾斜突起部32bの間には、板金部材31における基板部31aの先端が当接される被当接部32fが形成されている。また、二個の係止爪部32cの間には、板金部材31における第一の挿入部31dを挿入可能な被挿入溝32eが形成されている。
図5に示す如く、第一の樹脂部材32は板金部材31に固定される。具体的には、板金部材31における基板部31aの先端部が被当接部32fに当接した状態で、基板部31aの他端部が係止爪部32cに係止される。この際、図9に示す如く、板金部材31の第一の挿入部31dは、第一の樹脂部材32における被挿入溝32eに挿入される。これにより、板金部材31と第一の樹脂部材32との、軸心方向を前後方向に向けた回転軸回り(第一ビーム部材21の軸心回り)の相対的な回動が規制される。
図2に示す如く、第二の樹脂部材33は第一ビーム部材21の端部に固定される角柱状の部材である。詳細には図3(b)中の破線矢印に示す如く、第二の樹脂部材33は第一ビーム部材21の端部における開口部21aから、第一ビーム部材21の軸方向に挿入される。第一ビーム部材21の下面における開口部21aの近傍は、切欠溝21bが形成されている。また、第一ビーム部材21の下面には、切欠溝21bに隣接して被係合孔21cが開口されている。
図4(a)及び(b)に示す如く、第二の樹脂部材33は、第二の樹脂部材33の外形形状を規定するケース部33aを備える。第二の樹脂部材33の下面には、板金部材31の基板部31a及び第一の樹脂部材32を収容する凹部である収容部33bが形成される。図6に示す如く、収容部33bにおける上側の面(第二の樹脂部材33の下面)には、後側(第一ビーム部材21の軸心方向の外側)に向かうに従って下方に傾斜する第二の傾斜面33iが形成されている。第一の樹脂部材32における第一の傾斜面32gと、第二の樹脂部材33における第二の傾斜面33iとは、図7に示す如く第一の樹脂部材32と第二の樹脂部材33とが組付けられた際に互いに当接する。
第二の樹脂部材33の後端面には、板金部材31の立上部31bが挿入される凹部である被挿入部33cが形成される。第二の樹脂部材33の下面における前端部には、下方に突出する係合突起33dが形成される。第二の樹脂部材33が第一ビーム部材21の開口部21aに挿入された際には、図7に示す如く係合突起33dが被係合孔21cと係合することにより、第二の樹脂部材33が第一ビーム部材21に固定される。
第二の樹脂部材33の後端面において、被挿入部33cの下側には、ナット部材Nを挿入するためのナット挿入部33eが形成される。図5に示す如く第二の樹脂部材33の後方からナット挿入部33eに挿入されたナット部材Nは、前後左右がナット挿入部33eの内壁と当接することにより相対変位が規制され、第二の樹脂部材33の内部で固定される。ナット部材Nが固定される箇所の下側には、ねじ部材Sが挿通される貫通孔33gが開口されている。
図4(b)に示す如く、被挿入部33cの上面には、下側に向けて二個の当接部33fが形成されている。図8に示す如く、第一の樹脂部材32と第二の樹脂部材33とが組付けられた際には、当接部33fと板金部材31の被当接面31gとが当接する。これにより、板金部材31に対する第二の樹脂部材33の相対変位が規制される。
第二の樹脂部材33において、被挿入部33cの上端部には、板金部材31における第二の挿入部31eを挿入可能な第二の被挿入溝33hが形成されている。第一の樹脂部材32と第二の樹脂部材33とが組付けられた際には、第二の挿入部31eが第二の被挿入溝33hに挿入されることにより、板金部材31と第二の樹脂部材33との、軸心方向を前後方向に向けた回転軸回り(第一ビーム部材21の軸心回り)の相対的な回動が規制される。
第二の樹脂部材33は、第一ビーム部材21の端部に固定された状態で、板金部材31及び第一の樹脂部材32と結合される。具体的には図5に示す如く、第一の樹脂部材32と板金部材31とが固定され、板金部材31のフック部31cが連結孔11に係合された状態で、上方から第一ビーム部材21及び第二の樹脂部材33を第一の樹脂部材32及び板金部材31に載置する。この際、板金部材31の基板部31a及び第一の樹脂部材32は切欠溝21bに挿入されて、図7に示す如く第二の樹脂部材33における収容部33bに収容される。
上記のように、第一ビーム部材21及び第二の樹脂部材33を第一の樹脂部材32及び板金部材31に載置した際には、図7に示す如く第一の樹脂部材32における第一の傾斜面32gと第二の樹脂部材33における第二の傾斜面33iとが互いに当接する。また、第二の樹脂部材33における当接部33fは板金部材31の被当接面31gと当接する。さらに、板金部材31の第二の挿入部31eが第二の樹脂部材33における第二の被挿入溝33hに挿入される。
上記の状態において、図5及び図7に示す如く、下方よりねじ部材Sを貫通孔32d、貫通孔31f、及び、貫通孔33gに挿入し、第二の樹脂部材33の内部で固定されているナット部材Nと螺合させる。これにより、板金部材31、第一の樹脂部材32、及び、第二の樹脂部材33が強固に連結されて、第一ビーム部材21が第二フレーム部材10Lに組付けられる。
第一ビーム部材21が第二フレーム部材10Lに組付けられた際には、図9に示す如く、板金部材31の第一の挿入部31dが第一の樹脂部材32における被挿入溝32eに挿入されている。このため、板金部材31と第一の樹脂部材32との、第一ビーム部材21の軸心回りの相対的な回動が規制される。これにより、第一ビーム部材21に対してねじり方向の力が加わった場合でも、第二フレーム部材10Lに対する第一ビーム部材21の軸心回りの回動変位を抑制することができる。即ち、組立家具1Aにおける剛性の低下やがたつきを防止することができる。
また、第一ビーム部材21が第二フレーム部材10Lに組付けられた際には、図9に示す如く、板金部材31の第二の挿入部31eが第二の樹脂部材33における第二の被挿入溝33hに挿入されている。このため、板金部材31と第二の樹脂部材33との、第一ビーム部材21の軸心回りの相対的な回動が規制される。これにより、第二フレーム部材10Lに対する第一ビーム部材21の軸心回りの回動変位をより抑制することができる。詳細には、第一ビーム部材21の回動変位の軸心であるフック部31cの下端部からより離れた箇所で第一ビーム部材21の回動変位を規制するため、第一ビーム部材21に回動が生じた際に第二の挿入部31e及び第二の被挿入溝33hに生じる力を小さくすることができる。なお、板金部材31に第二の挿入部31eを形成せず、また、第二の樹脂部材33に第二の被挿入溝33hを形成しない構成とすることも可能である。
また、第一ビーム部材21が第二フレーム部材10Lに組付けられた際には、図7に示す如く、第一の樹脂部材32における第一の傾斜面32gと第二の樹脂部材33における第二の傾斜面33iとが互いに摺接する。これにより、第一ビーム部材21の軸心方向における第一の樹脂部材32と第二の樹脂部材33との相対位置が規定される。このように、本実施形態に係る枠体1によれば、第二フレーム部材10Lに対する第一ビーム部材21の軸心方向の位置を容易に位置決めすることができる。
また、第一ビーム部材21が第二フレーム部材10Lに組付けられた際には、図8に示す如く、第二の樹脂部材33における当接部33fと板金部材31の被当接面31gとが当接する。このように本実施形態においては、板金部材31に対する第二の樹脂部材33の相対変位を規制している。これにより、第一ビーム部材21に下方向の荷重が加わった際に、組付部材30で一体的に荷重を支持することができるため、板金部材31に曲げ荷重が集中することを抑制できる。
図2に示す如く、枠体1において第二フレーム部材10Lに形成される連結孔11は、鉛直方向に沿って開口する二本の細孔が、近接して且つ平行に設けられている。また、板金部材31は図3(b)に示す如く、一枚の板金が折り曲げられて形成された二個のフック部31cを備えている。そして、二個のフック部31cが連結孔11における二本の細孔に係合されることにより、板金部材31が第二フレーム部材10Lに組付けられる。これにより、連結孔11を二個の細孔で形成することにより、一個の孔で形成するよりも板金部材31の連結強度を確保することができる。また、連結孔11を細孔で形成することにより、連結孔11への異物の侵入を防止できる。
本実施形態においては図5に示す如く、板金部材31におけるフック部31cは上側に向けて延出されている。これにより、第一ビーム部材21が下からの力を受けることにより組付部材30が上方に変位した場合でも、板金部材31が連結孔11に対して係合し続けるため、第一ビーム部材21が第二フレーム部材10Lから離脱することを防止できる。
本実施形態においては図7及び図8に示す如く、組付部材30の下面(第一の樹脂部材32と第二の樹脂部材33との下面)と、第一ビーム部材21の下面とは同一平面上に位置するように構成されている。これにより、第一ビーム部材21の下面をフラットに形成して、組立家具1Aにおけるデザイン性を向上させることができる。
1 枠体(組立家具の枠体)
10S 第一フレーム部材 10L 第二フレーム部材
10M 第三フレーム部材 11 連結孔
12 第一連結部材 13 第二連結部材
14 脚部材 15 中間フレーム部材
21 第一ビーム部材(ビーム部材)
21a 開口部 21b 切欠溝
21c 被係合孔 22 第二ビーム部材
23 中間ビーム部材 24 支持部材
25 天板 30 組付部材
31 板金部材 31a 基板部
31b 立上部 31c フック部
31d 第一の挿入部(挿入部)
31e 第二の挿入部 31f 貫通孔
31g 被当接面 32 第一の樹脂部材
32a 支持部 32b 傾斜突起部
32c 係止爪部 32d 貫通孔
32e 被挿入溝 32f 被当接部
32g 第一の傾斜面 33 第二の樹脂部材
33a ケース部 33b 収容部
33c 被挿入部 33d 係合突起
33e ナット挿入部 33f 当接部
33g 貫通孔 33h 第二の被挿入溝
33i 第二の傾斜面 S ねじ部材
N ナット部材

Claims (6)

  1. 鉛直方向に延びる角管部材である複数のフレーム部材と、水平方向に延びる角管部材であって平行に隣接する前記フレーム部材に架け渡されるビーム部材と、前記ビーム部材と前記フレーム部材とを連結する組付部材と、を備え、
    前記組付部材は、上方を向くフック部を有し、
    前記フック部は、前記フレーム部材に形成された連結孔に係合され、
    前記ビーム部材は、前記組付部材を介して下方から挿入するねじ部材により前記フレーム部材と連結される、
    組立家具の枠体。
  2. 前記組付部材は、前記ビーム部材の内部に収容されるとともに前記フック部が前記連結孔に係合した状態で、前記ビーム部材に対して固定される、
    請求項1に記載の組立家具の枠体。
  3. 前記連結孔は、鉛直方向に沿って複数形成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の組立家具の枠体。
  4. 前記連結孔は、鉛直方向に沿って開口する平行な二本の細孔であり、
    前記フック部は、前記二本の細孔に対応して二個設けられる、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の組立家具の枠体。
  5. 前記フック部は、一枚の板金で形成されている、
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の組立家具の枠体。
  6. 前記ねじ部材は、前記ビーム部材と前記フレーム部材とが連結された状態において、前記ビーム部材の下面から突出しないように設定されている、
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の組立家具の枠体。
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