JP7364373B2 - タッチパネル - Google Patents

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本発明はカラーフィルターを備えたタッチパネルに関し、特に屋外での使用に適したタッチパネルに関する。
屋外で用いられるタッチパネルを備えた表示装置においては、太陽光下での使用等、表示装置外部からの入射光量が高い環境においても良好な表示特性が求められている。言い換えれば、タッチパネル配線の特性として、表示装置外部からの入射光に対しては低反射で、かつ、表示用光源からの光は高透過であることが求められる。一方、タッチパネルに要求されるタッチセンサとしての応答性および感度などから電気的には低抵抗であることも求められる。
さらに、基板の一方主面上に、カラーフィルターとタッチパネルを一体的に形成する、一種のインセル化を行うことにより、タッチパネル基板を別途設ける場合に比べ、装置全体の厚さ低減できるため、インセル化したタッチパネルを用いた表示装置は薄型軽量化による機能向上および構造の簡素化により、コスト低減に対して有効である。
しかし、アウトセルのタッチパネルを形成した後に液晶表示装置(LCD)と組み合わせる場合に比べ、インセルタッチパネルはタッチセンサパターンを形成した後に、カラーフィルターパターンおよび配向膜を形成し、配向処理、画素アレイ基板との貼り合わせおよび液晶注入等の追加のプロセスを経る必要があり、各プロセスでの静電気破壊による歩留まりの低下に対する対策が必要となる。
一般的な形態のタッチパネルの静電気対策として、特許文献1には、タッチパネルの配線と接地線(GND)との間にダイオード接続したスイッチング素子を配置する例が記載されている。また、特許文献2および3には、静電気放電(ESD)対策としてダイオード接続した薄膜トランジスタ(TFT)を用いる構成において、半導体膜を酸化物半導体膜で形成することが開示されている。
米国特許出願公開第2014/0092510号明細書 特開2017-147385号公報 特開2011-119667号公報
しかしながら、特許文献1ではタッチパネルの配線と接地線(GND)との間にダイオード接続したスイッチング素子を配置してESD保護回路とするので、通常のタッチパネルの製造工程では用いない半導体層を形成する必要があり、製造プロセスが大きく増加するという課題がある。
また、特許文献2および3に開示されるように、酸化物半導体膜を半導体層に用いたとしても、通常のタッチパネルに適用するには特許文献1と同様に製造プロセスの増加という課題がある点では同じである。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、製造工程で発生する静電気対策を施したタッチパネルにおいて、製造プロセスの増加を抑制することを目的とする。
本発明に係るタッチパネルは、複数の画素がマトリクス状に設けられたアレイ基板と、前記アレイ基板と対向して配置され、透明基板上にタッチパネル層を有する対向基板と、を備え、前記対向基板は、第1の方向に配列される第1の検出線と、前記第1の方向とは直交する第2の方向に配列される第2の検出線と、前記第1の検出線の配列の一方の外側に、前記第1の検出線の配列に沿って設けられた第1の周辺配線と、前記第2の検出線の配列の一方の外側に、前記第2の検出線の配列に沿って設けられた第2の周辺配線と、を有し、前記タッチパネル層は、前記透明基板側から順に、下層配線透明膜、下層配線半透過膜および下層配線導電膜が積層された下層配線と、前記下層配線を覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に前記層間絶縁膜側から順に、上層配線透明膜、上層配線半透過膜および上層配線導電膜が積層されて構成される上層配線と、前記上層配線を覆う保護絶縁膜と、を有し、前記第1の検出線は、前記下層配線で構成され、前記第2の検出線は、前記上層配線で構成され、前記第1の周辺配線は、前記下層配線透明膜で構成され、前記第2の周辺配線は、前記上層配線透明膜で構成され、前記第1の周辺配線は、前記下層配線を構成する前記下層配線透明膜を少なくとも有する第1の引き出し部を介して前記第1の検出線と電気的に接続され、前記第2の周辺配線は、前記上層配線を構成する前記上層配線透明膜を少なくとも有する第2の引き出し部を介して前記第2の検出線と電気的に接続され、前記第1の周辺配線と前記第2の周辺配線とは、接続部を介して互いに電気的に接続されており、前記下層配線透明膜および前記上層配線透明膜は、酸化物半導体膜で構成される。

本発明に係るタッチパネルによれば、製造プロセスを増加させることなく静電気対策を施したタッチパネルを得ることができる。
本発明に係るタッチパネルを有する表示装置の全体構成を示す断面図である。 本発明に係る実施の形態1のタッチパネルの対向基板の平面図である。 画素アレイ基板と対向基板の電気的な接続を説明する断面図である。 X方向検出線およびY方向検出線の構成を示す平面図である。 対向基板の断面図である。 カラーフィルター層の平面図である。 カラーフィルター層の色材の平面配置図である。 カラーフィルター層の色材の平面配置図である。 タッチパネルを有する表示装置の他の構成を示す断面図である。 画素アレイ基板の平面図である。 下層配線端子の構造を説明する断面図である。 上層配線端子の構造を説明する断面図である。 下層配線端子および上層配線端子の平面図である。 下層配線端子および上層配線端子の平面図である。 下層配線端子および上層配線端子の平面図である。 下層配線端子の構造を説明する断面図である。 上層配線端子の構造を説明する断面図である。 X方向検出線およびY方向検出線の断面図である。 対向基板の下層配線とX方向検出線ショートリングとの接続部分を示す断面図である。 対向基板の上層配線とY方向検出線ショートリングとの接続部分を示す断面図である。 ショートリング接続部の断面図である。 対向基板の下層配線とX方向検出線ショートリングとの接続部分を示す断面図である。 ショートリング接続部の断面図である。 ショートリング接続部の断面図である。 ショートリング接続部の断面図である。 対向側マザーガラス基板と画素アレイ側マザーガラス基板と組み合わせた状態を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態1の変形例のタッチパネルの対向基板の平面図である。 対向基板の下層配線とX方向検出線ショートリングとの接続部分を示す断面図である。 対向基板の上層配線とY方向検出線ショートリングとの接続部分を示す断面図である。 ショートリング接続部の断面図である。 本発明に係る実施の形態2のタッチパネルの対向基板の平面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の断面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の断面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の変形例の断面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の変形例の断面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 本発明に係る実施の形態2の変形例のタッチパネルのY方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 本発明に係る実施の形態2の変形例のタッチパネルのX方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 本発明に係る実施の形態3のタッチパネルの対向基板の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の断面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の断面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の変形例の断面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の変形例の断面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の変形例の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の変形例の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の変形例の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の変形例の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の変形例の断面図である。 本発明に係る実施の形態3のタッチパネルの変形例の対向基板の平面図である。 本発明に係る実施の形態4のタッチパネルの対向基板の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 X方向検出線に接続される非線形素子の断面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の平面図である。 Y方向検出線に接続される非線形素子の断面図である。 本発明に係る実施の形態4のタッチパネルの変形例の対向基板の平面図である。 非線形素子を遮光する構成を有する表示装置の部分断面図である。 非線形素子を遮光する構成を有する表示装置の部分断面図である。 非線形素子を遮光する構成を有する表示装置の部分断面図である。 非線形素子を遮光する構成を有する表示装置の部分断面図である。 非線形素子を遮光する構成を有する表示装置の部分断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態について説明する。なお、図面は模式的に示されるものであり、異なる図面にそれぞれ示されている画像の大きさと位置との相関関係は必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとし、それらについての詳細な説明を省略する場合がある。
また、以下に示される説明において、「上」、「下」、「側」、「底」、「表」または「裏」などの特定の位置と方向とを意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられているものであり、実際に実施される際の方向とは関係しない。
また、以下の実施の形態における画素アレイ基板は、スイッチングデバイスとして薄膜トランジスタ(TFT)が用いられたアクティブマトリクス基板を例に挙げて説明する。なお、画素アレイ基板は、例えば、液晶表示装置(LCD)などの平面型表示装置(Flat Panel Display;FPD)に用いられるものとする。
<表示装置の全体構成>
図1は、本発明に係る実施の形態のタッチパネルを有する表示装置100の全体構成を示す断面図である。図1に示す表示装置100は、屋外で使用することを前提としてタッチパネルによる入力が可能な構成となっており、手指等によるポインティング機能を有している。
図1に示す表示装置100は、液晶ディスプレイパネルとして構成され、筐体14内に、底部側から順に、底面バックライトユニット13、画素アレイ基板15、液晶部6と液晶部6を囲むシール材7、および対向基板16となるCF(カラーフィルター)付タッチパネル基板を備えた積層構造を有している。なお、表示装置100の全体構成は、以下に説明する実施の形態において共通である。
画素アレイ基板15は、透明基板4および画素アレイ層5の積層構造で構成されている。一方、対向基板16は、透明基板1と、透明基板1の対向基板16側の主面(下主面)上に形成されたタッチパネル層2と、タッチパネル層2上に形成されたカラーフィルター層3との積層構造で構成されている。
このような構成の対向基板16を、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)機器を構成する表示モジュールと組み合わせて用いることにより、表示装置100にポインティング機能を持たせることができる。なお、表示モジュールには、液晶部6、画素アレイ基板15等が含まれる。
タッチパネル層2は、投射容量方式のタッチパネルであり、ガラスまたはPET(polyethylene terephthalate)等で構成される透明基板1上に形成され、X方向検出線およびY方向検出線を有しているが、便宜的に図示は省略している。
図2はタッチパネル基板である対向基板16の平面図であり、タッチパネル層2内に設けられるセンサ配線であるX方向検出線40(第1の検出線)およびY方向検出線43(第2の検出線)を模式的に示している。X方向検出線40は列方向、すなわち図2のY方向(第1の方向)に延在して配置され、Y方向検出線43は、X方向検出線40の上方に配設され、かつ、X方向検出線40と立体的に交差するように行方向、すなわち図2のX方向(第2の方向)に延在して配置される。第2の方向である行方向は、第1の方向である列方向に垂直で、列方向と平面視で交差している。このように、タッチパネル層2は、これらX方向検出線40およびY方向検出線43によるマトリクス配線を有した構成となっており、X方向検出線40およびY方向検出線43が設けられた領域がタッチ検出領域となる。
また、図2に示されるように、X方向検出線40およびY方向検出線43のそれぞれは、対向基板16の端縁部、すなわち、図に向かって下側端縁部および右側端縁部に設けたX方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44にそれぞれ電気的に接続される。
X方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44は、画素アレイ基板15からの信号入出力用の端子部として機能する。なお、対向基板16の平面構成については、後にさらに説明する。
また、対向基板16の図2に向かって上側端縁部および左側端縁部には、それぞれX方向検出線ショートリング42(第1の周辺配線)およびY方向検出線ショートリング45(第2の周辺配線)が設けられている。X方向検出線ショートリング42は、X方向検出線40の配列方向(X方向)に沿って設けられ、それぞれのX方向検出線40が検出線引き出し部49a(第1の引き出し部)を介して電気的に接続されている。Y方向検出線ショートリング45は、Y方向検出線43の配列方向(Y方向)に沿って設けられ、それぞれのY方向検出線43が検出線引き出し部49b(第2の引き出し部)を介して電気的に接続されている。
また、X方向検出線ショートリング42とY方向検出線ショートリング45とは、ショートリング接続部46を介して互いに電気的に接続されている。なお、配置高さの異なるX方向検出線ショートリング42とY方向検出線ショートリング45とを接続するショートリング接続部46の構成については、後に説明する。
X方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44と、画素アレイ基板15側の信号入出力用の端子部との電気的な接続について、図3を用いて説明する。図3においては、対向基板16側のX方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44を対向基板側端子18として示し、画素アレイ基板15側の信号入出力用の端子部を画素アレイ基板側信号接続端子19として示しており、対向基板側端子18と画素アレイ基板側信号接続端子19とは、導電性スペーサー17を介して電気的に接続される。導電性スペーサー17は、液晶部6を囲むように設けられたシール材7中に配置されている。
ここで、図2においてはX方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44を模式的に示したが、X方向検出線40およびY方向検出線43は、それぞれが図4に示すようにメッシュ状の細線の束で構成されている。
すなわち、図4では複数のX方向検出線40のうち、n番目のX方向検出線をXn、n+1番目のX方向検出線をXn+1として示しており、複数のY方向検出線43のうち、n番目のY方向検出線をYn、n+1番目のY方向検出線をYn+1として示している。このようにX方向検出線およびY方向検出線は、メッシュ状の細線の束で構成されており、細線の幅は3μm程度であり、X方向検出線およびY方向検出線のそれぞれの幅は数mm程度である。
なお、上記ではX方向検出線およびY方向検出線はメッシュ状として説明したが、検出方法によって、ダミーパターン等を用いたパターンとなるように形成しても良い。また、図4ではX方向およびY方向に平行な配線パターンとしたが、X方向およびY方向に対して傾斜していても良く、また、円弧を含む配線パターンとしても良い。円弧を含む配線パターンとすることで光条の発生を抑えることが可能となる。
図5は対向基板16の断面図であり、図2のX-X線での矢示断面図に相当する。図5に示されるように、透明基板1上に形成されたX方向検出線40(下層配線60)は層間絶縁膜63に覆われており、層間絶縁膜63の上に形成されたY方向検出線43(上層配線64)は保護絶縁膜67に覆われているが、一部が露出している。
タッチパネル層2上のカラーフィルター層3は、ブラックマトリクス30間に赤の領域用の色材31r、青の領域用の色材31bおよび緑の領域用の色材31gが設けられており、ブラックマトリクス30および各色材上にはオーバーコート膜32が設けられて、カラーフィルター層3を平坦化している。また、液晶駆動方式によっては対向電極33がオーバーコート膜32上に設けられている。
対向基板16の色材の配置パターンの一例を図6に示す。画素アレイ基板15の画素電極34の配置に対応するように色材31r、31gおよび31bが配置され、色材31r、31gおよび31bのそれぞれの周囲をブラックマトリクス30で覆うことで、画素電極34の周辺領域からの光漏れを防止している。なお、図6では各色の配置を縦方向(Y方向)で同色とし、横方向(X方向)に、赤、緑、青の順で並ぶストライプ配置としたが、図7に示すように、白の領域用の色材31wを加えた4色の色材がマトリクス状に配置されて一組をなすような配置としても良い。また、図8に示すように、黄色の領域用の色材31yを加えた4色の色材がマトリクス状に配置されて一組をなすような配置としても良い。
また、図1に示した表示装置100では、対向基板16のタッチパネル層2が透明基板1上に配置されていたが、タッチパネル層2とカラーフィルター層3の上下関係はこれに限定されず、図9に示される表示装置200のように透明基板1上にカラーフィルター層3が配置され、カラーフィルター層3上にタッチパネル層2が配置された構成であっても良い。
図10は、画素アレイ基板15の平面図である。図1に示したように、画素アレイ基板15は、透明基板4上に画素アレイ層5が積層されており、画素アレイ層5には、図10に示すように列方向(X方向)に延在する複数のゲート配線20、ゲート配線20と直交する行方向(Y方向)に延在する複数のソース配線21およびゲート配線20と同じ方向に延在する共通配線22が配置されている。各配線は基板周辺において引き回され、画素アレイ信号外部接続端子24と電気的に接続されている。なお、画素アレイ基板15は、画素アレイ信号外部接続端子24を介して図示しない制御基板などと電気的に接続される。
また、ゲート配線20とソース配線21に囲まれた領域が画素領域であり、液晶を駆動するための画素スイッチング素子23を介して画素電極34(図1)と電気的に接続される。画素電極34の形状および構造は液晶駆動方式に応じて異なり、TN(Twisted Nematic)方式であれば四角形状、FFS(Fringe Field Switching)および面内スイッチング(In Plane Switching)方式であれば櫛歯形状、VA(vertical alignment)方式であればフィッシュボーン形状などに設定される。
画素アレイ基板15の図に向かって上側端縁部に、X方向に配列されるように設けられた複数のタッチセンサ用X方向検出信号接続端子25は、タッチセンサ用X方向検出信号引き回し配線26を介して下側端縁部に設けられた複数の対向基板信号用外部接続端子29に電気的に接続されている。また、画素アレイ基板15の右側端縁部に、Y方向に配列されるように設けられた複数のタッチセンサ用Y方向検出信号接続端子27は、タッチセンサ用Y方向検出信号引き回し配線28を介して下側端縁部に設けられた複数の対向基板信号用外部接続端子29に電気的に接続されている。なお、対向基板信号用外部接続端子29は、図示されない制御基板などと電気的に接続される。
ここで、図3を用いて説明した画素アレイ基板15側の画素アレイ基板側信号接続端子19が、タッチセンサ用X方向検出信号接続端子25およびタッチセンサ用Y方向検出信号接続端子27に相当し、また、図3を用いて説明した対向基板16側の対向基板側端子18が、図2に示したX方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44に相当する。そして、図3を用いて説明したように、対向基板側端子18と画素アレイ基板側信号接続端子19とは、導電性スペーサー17を介して電気的に接続されるので、対向基板16は画素アレイ基板15の対向基板信号用外部接続端子29を介して図示されない制御基板などと電気的に接続されることとなる。
なお、以下で説明する実施の形態では図2に示した対向基板16のX方向検出線40を透明基板1側に配置する下層配線60とし、Y方向検出線43を液晶部6側に配置する上層配線64として説明するが、X方向検出線40およびY方向検出線43の上下関係を逆に配置しても良い。従って、以下の説明では、X方向検出線40およびY方向検出線43の上下関係を特定しないように、下層配線60および上層配線64の呼称を用いるものとする。
また、下層配線60および上層配線64は、図2に示したX方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44を介して画素アレイ基板15との間で信号が入出力されるが、X方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44と、X方向検出線40およびY方向検出線43との接続関係を特定しないように、下層配線端子62および上層配線端子66の呼称を用いるものとする。
図11は、下層配線端子62の構造を説明する断面図である。図11に示すように下層配線60は、透明基板1上に形成された層間絶縁膜63に覆われており、層間絶縁膜63上には保護絶縁膜67が形成されている。このため下層配線端子62は、保護絶縁膜67を貫通すると共に、下層配線60上の層間絶縁膜63を貫通して下層配線60に到達する開口部72の内面を覆うように設けられた端子保護導電膜68を有している。端子保護導電膜68は、開口部72の底部に露出する下層配線60上も覆い、また、開口部72の周囲の保護絶縁膜67上も覆っている。
図12は、上層配線端子66の構造を説明する断面図である。図12に示すように上層配線64は、層間絶縁膜63上に形成された保護絶縁膜67に覆われている。このため上層配線端子66は、上層配線64上の保護絶縁膜67を貫通して上層配線64に到達する開口部73の内面を覆うように設けられた端子保護導電膜68を有している。
端子保護導電膜68は、開口部73の底部に露出する上層配線64上も覆い、また、開口部73の周囲の保護絶縁膜67上も覆っている。なお、下層配線60および上層配線64の層構造については、実施の形態1において説明する。
図13は、対向基板16の下層配線端子62および上層配線端子66を液晶部6側から見た平面図である。平面視形状はどちらも同じであるので、両方の参照符号を付している。なお、図13のZ-Z線での矢視断面が図11および図12に対応する。
また、図11~図13に示した下層配線端子62および上層配線端子66では、開口部72および73は、何れも配線の幅よりも狭い幅の開口とし、配線の上方にのみ設けられていたが、開口部72および73の幅を配線の幅よりも広くして、配線だけでなく配線の近傍の構成の上方も開口する構成としても良い。
図14は、下層配線60および上層配線64の端縁部とその周囲に配線幅よりも広い開口部72および73を設けた場合の下層配線端子62および上層配線端子66の平面図であり、端子保護導電膜68は、開口部72および73の内部において、下層配線60および上層配線64の一部を覆っている。
図15は、下層配線60および上層配線64の中途部分とその近傍に配線幅よりも広い開口部72および73を設けた場合の下層配線端子62および上層配線端子66の平面図であり、端子保護導電膜68は、開口部72および73の内部において、下層配線60および上層配線64の一部を覆っている。
図16は、図14で示した下層配線端子62のZ-Z線での矢視断面図である。図16に示すように開口部72は、下層配線60の端縁部上と、その近傍の保護絶縁膜67および層間絶縁膜63を貫通するように設けられており、開口部72の底面では、下層配線60の側面が露出している。そして、端子保護導電膜68は、保護絶縁膜67および層間絶縁膜63の側面だけでなく、下層配線60の側面も覆っている。
図17は、図14で示した上層配線端子66のZ-Z線での矢視断面図である。図17に示すように開口部73は、上層配線64の端縁部上と、その近傍の保護絶縁膜67を貫通すると共に、上層配線64の端縁部近傍の層間絶縁膜63を貫通するように設けられており、開口部73の底面では、上層配線64の側面が露出している。そして、端子保護導電膜68は、保護絶縁膜67および層間絶縁膜63の側面だけでなく、上層配線64の側面も覆っている。
<実施の形態1>
以下、本発明に係る実施の形態1のタッチパネルについて説明する。図18は、図4に示したメッシュ状の細線の束で構成されるX方向検出線40(下層配線60)およびY方向検出線43(上層配線64)が形成された領域のY-Y線での矢視断面図である。
図18に示すように下層配線60は、透明基板1側から順に積層された下層配線透明膜603、下層配線半透過膜602および下層配線導電膜601を有している。上層配線64は、層間絶縁膜63側から順に積層された上層配線透明膜643、上層配線半透過膜642および上層配線導電膜641を有している。
下層配線透明膜603および上層配線透明膜643は、酸化物半導体で形成されており、例えばIn(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)およびO(酸素)の化合物で構成される透明膜である。その厚さは、例えば30nm~70nm、望ましくは50nm程度に形成されており、屈折率は1.7~2.4である。
下層配線半透過膜602および上層配線半透過膜642は、例えばAl(アルミニウム)系合金の窒化膜であり窒素の組成比が30~50at%(atomic%)である窒化度が高い窒化Al膜である。その厚さは、例えば20nm~80nm、望ましくは50nm程度に形成されている。
このような多層膜を下層配線60および上層配線64に用いることで、膜の表面での反射光と膜の裏面での反射光による干渉効果(光干渉効果)により、トータルの反射光の輝度が低下し、下層配線60および上層配線64による反射光が抑制される。
下層配線導電膜601および上層配線導電膜641は、例えばCu(銅)、Nd(ネオジウム)、Ni(ニッケル)等の添加物を微量に添加されたAl系合金である。その厚さは、例えば300nm程度に形成されている。
なお、上記Al系合金の膜厚は配線抵抗と層間絶縁膜63および保護絶縁膜67の被覆性のバランスにより調整しても良い。このような積層膜で下層配線60および上層配線64を形成することで、透明基板1側、すなわち表示装置100の視認側から入射する光に対するセンサ配線での反射光を低減することができ、外光下での表示性が向上する。
また、図2に示したA-A線での矢視断面図を図19に示す。図19に示すように、下層配線60のうち、透明基板1の端縁部(基板端縁部)に向かって延在する部分が検出線引き出し部49aを構成し、検出線引き出し部49aよりもさらに基板端縁部側に設けられた下層配線透明膜603が下層配線ショートリング61、すなわち図2に示したX方向検出線ショートリング42を構成している。
また、図2に示したB-B線での矢視断面図を図20に示す。図20に示すように、上層配線64のうち、基板端縁部に向かって延在する部分が検出線引き出し部49bを構成し、検出線引き出し部49bよりもさらに基板端縁部側に設けられた上層配線透明膜643が上層配線ショートリング65、すなわち図2に示したY方向検出線ショートリング45を構成している。
図19および図20に示したように、検出線引き出し部49aおよび49bを、それぞれ下層配線60および上層配線64と同じ積層膜で構成することで、製造工程を簡略化できる。
ここで、下層配線透明膜603および上層配線透明膜643のキャリア濃度を1×1012/cm以下とすることで、酸化物半導体が半導体として機能するのに適したキャリア濃度となり、急激な電圧変化を抑制しつつ各配線間の帯電電荷の均一化が可能となり、静電気破壊を抑制することが可能となる。
なお、キャリア濃度が高過ぎると、静電気対策として設けるダイオード接続したスイッチング素子の半導体膜としても使用される酸化物半導体が導電体となり、ソース電極とドレイン電極との間が電気的に短絡した状態となる。逆に、キャリア濃度が低過ぎると、ソース電極とドレイン電極との間が絶縁状態となりESDによる電荷を逃がすことができなくなる。なお、ソース電極およびドレイン電極をエッチングにより形成した場合は、エッチングで生じた酸化物半導体の酸素欠損により当該酸化物半導体のキャリア濃度が増加する。下層配線透明膜603および上層配線透明膜643のキャリア濃度を1×1012/cm以下とするためには、当該エッチング後に、酸化物半導体を酸素を含んだ雰囲気中でアニールするなどの処理を行う。
また、図2に示したショートリング接続部46のC-C線での矢視断面図を図21に示す。図21に示すように、下層配線ショートリング61を構成する下層配線透明膜603と、上層配線ショートリング65を構成する上層配線透明膜643とは、保護絶縁膜67および層間絶縁膜63を貫通して下層配線透明膜603に達する開口部69、保護絶縁膜67を貫通して上層配線透明膜643に達する開口部70および端子保護導電膜68を介して電気的に接続されている。
下層配線ショートリング61(X方向検出線ショートリング42)と上層配線ショートリング65(Y方向検出線ショートリング45)とを電気的に接続することで、層間絶縁膜63を挟んだ配線間の電圧差を緩和でき、静電気破壊に対する防止効果がさらに向上する。
図19では検出線引き出し部49aの構造を下層配線透明膜603、下層配線半透過膜602および下層配線導電膜601の積層構造として示したが、図22で示されるように下層配線透明膜603の単層構造として、下層配線60(X方向検出線40)と下層配線ショートリング61との間の接続抵抗をさらに高抵抗とすることで、配線からショートリングに急激に電流が流入することを抑制できる。
ショートリング接続部46として、図21では、下層配線透明膜603と上層配線透明膜643とが端子保護導電膜68を介して電気的に接続される構成を示したが、図23に示される断面構成としても良い。
すなわち、図23に示すようにショートリング接続部46の形成領域のみ、下層配線ショートリング61を下層配線透明膜603、下層配線半透過膜602および下層配線導電膜601の積層構造とし、上層配線ショートリング65を上層配線透明膜643、上層配線半透過膜642および上層配線導電膜641の積層構造としても良い。これにより、開口部69および70が浅くて済むので、製造工程を簡略化できる。
また、図24に示すように層間絶縁膜63を貫通して下層配線透明膜603に達する開口部71を介して上層配線透明膜643が直接接続する構造としても良い。層間絶縁膜63に開口部71を形成する工程が増加するが、タッチパネル層2の配線形成完了前に下層配線ショートリング61と上層配線ショートリング65との間を高抵抗で接続することができるので、下層配線と上層配線との電気的接続が形成される前までの製造プロセスで発生する静電気破壊に対して対策を講じることが可能となり、歩留まりが向上する効果がより高まる。
また、図24に示した構造に対して図25に示すよう、開口部71の開口端部において上層配線透明膜643の上に上層配線半透過膜642および上層配線導電膜641を積層した構造としても良く、上層配線64での電気的接続の信頼性が向上する効果が得られる。
以上説明したように、実施の形態1のタッチパネルでは、検出配線間が高抵抗のショートリングで接続されているので、製造工程で発生する静電気等によるタッチパネルセンサのショート不良を抑制でき、歩留まりを向上することができる。
ただし、このような構成を最終形態まで維持していると、製品検査において配線ショートとして検出される場合もある。このため、このような場合には、最終形態となる前にショートリングを除去することが望ましい。
すなわち、図26に示すように、複数の表示装置に対応するタッチパネル層2、カラーフィルター層3等の各パターンを対向側マザーガラス基板50上に形成し、画素アレイ側マザーガラス基板(図示せず)と組み合わせた後に、破線で示す対向基板外形51に沿って切断して個々の表示装置に分離する。この際、X方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45が設けられたショートリング領域は、対向基板外形51より外側の基板切断領域に設けられているので、対向基板外形51に沿った切断により除去される。これにより、ショートリングに検出線が接続されていることに起因する配線間ショートの検出を防止でき、オーバーキルによる歩留まりの低下を抑制できる。
なお、検出線引き出し部49aおよび49bの抵抗が高く、タッチパネル駆動ICのタッチ動作検出への影響がない場合、例えば、隣接配線間ショート等の不具合、ショートリング近傍での検出感度の低下等がない場合は、ショートリングを残したまま製品化することもできる。
X方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45の形成方法は、配線透明膜、配線半透過膜、配線導電膜を順に形成し、この積層膜の上に写真製版(フォトリソグラフィー)により、検出線、引き出し部およびショートリングが形成される領域を覆い、その他の領域が開口されたレジストパターンを形成する。このレジストパターンを用いて積層膜を上から順にエッチングして、検出線、引き出し部およびショートリングが形成される領域のみに上記の3層膜を残す。
レジストを剥離した後、検出線、引き出し部をパターニングするレジストパターンを写真製版により形成し、これを用いて、配線導電膜および配線半透過膜をエッチングし、レジストを剥離する。その後、露出した配線透明膜のダメージを酸素を含んだ雰囲気中でのアニール処理等により回復させることで、所望のキャリア濃度を有する高抵抗の酸化物半導体膜とする。
なお、上記では写真製版を2回行ったが、ショートリング部のレジスト膜厚を他の部分より薄く形成するハーフトーン露光を用いることで写真製版回数を削減することも可能である。
<変形例>
以上説明した実施の形態1では、X方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45を検出配線の最下層の酸化物半導体膜を用いて形成したが、これらを検出線と同じ多層膜で形成しても良い。
図27は、実施の形態1の変形例の対向基板16Aの平面図である。なお、図27においては、図2を用いて説明した対向基板16と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図27に示す対向基板16Aにおいては、X方向検出線40(60)とX方向検出線ショートリング42A(61)とは、検出線引き出し部47aを介して電気的に接続されており、Y方向検出線43(64)とY方向検出線ショートリング45A(65)とは、検出線引き出し部47bを介して電気的に接続されている。
図27に示したD-D線での矢視断面図を図28に示す。図28に示すように、下層配線透明膜603だけで単層の検出線引き出し部47aが構成され、検出線引き出し部47aよりもさらに基板端縁部側に設けられた下層配線ショートリング61、すなわち図27に示したX方向検出線ショートリング42Aは、X方向検出線40と同じ下層配線透明膜603、下層配線半透過膜602および下層配線導電膜601の積層膜で構成されている。
図27に示したE-E線での矢視断面図を図29に示す。図29に示すように、上層配線透明膜643だけで単層の検出線引き出し部47bが構成され、検出線引き出し部47bよりもさらに基板端縁部側に設けられた上層配線ショートリング65、すなわち図27に示したY方向検出線ショートリング45Aは、Y方向検出線43と同じ上層配線透明膜643、上層配線半透過膜642および上層配線導電膜641の積層膜で構成されている。
ここで、下層配線透明膜603および上層配線透明膜643である酸化物半導体膜のキャリア濃度を1×1012/cm以下とすることで、酸化物半導体が半導体として機能するのに適したキャリア濃度となり、急激な電圧変化を抑制しつつ各配線間の帯電電荷の均一化が可能となり、静電気破壊を抑制することが可能となる。なお、キャリア濃度が高過ぎると、静電気対策として設けるダイオード接続したスイッチング素子の半導体膜としても使用される酸化物半導体が導電体となり、ソース電極とドレイン電極との間が電気的に短絡した状態となる。逆に、キャリア濃度が低過ぎると、ソース電極とドレイン電極との間が絶縁状態となりESDによる電荷を逃がすことができなくなる。
また、図27示したショートリング接続部46のF-F線での矢視断面図を図30に示す。図30に示すように、下層配線ショートリング61を構成する下層配線積層膜と、上層配線ショートリング65を構成する上層配線積層膜とは、保護絶縁膜67および層間絶縁膜63を貫通して下層配線導電膜601に達する開口部69、保護絶縁膜67を貫通して上層配線導電膜641に達する開口部70および端子保護導電膜68を介して電気的に接続されている。
下層配線ショートリング61(X方向検出線ショートリング42A)と上層配線ショートリング65(Y方向検出線ショートリング45A)とを電気的に接続することで、層間絶縁膜63を挟んだ配線間の電圧差を緩和でき、静電気破壊に対する防止効果がさらに向上する。
<実施の形態2>
以下、本発明に係る実施の形態2のタッチパネルについて説明する。図31は、実施の形態2の対向基板16Bの平面図である。なお、図31においては、図2を用いて説明した対向基板16と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図31に示す対向基板16Bにおいては、それぞれのX方向検出線40は、非線形素子48a(第1の非線形素子)を介してX方向検出線ショートリング42と電気的に接続されている。それぞれのY方向検出線43は、非線形素子48b(第2の非線形素子)を介してY方向検出線ショートリング45と電気的に接続されている。
また、X方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45は、下層配線ショートリング61で形成されており、各ショートリングは同層にあるので直接に接続されている。
図32は非線形素子48bの構成を示す平面図である。図32に示される非線形素子48bは、Y方向検出線43(上層配線64)と電気的に接続するゲート電極80a(上層配線64)、ソース電極81a(下層配線60)およびドレイン電極82b(下層配線60)と、Y方向検出線ショートリング45(下層配線60)と電気的に接続するゲート電極80b(上層配線64)、ソース電極81b(下層配線60)およびドレイン電極82a(下層配線60)と、チャネル部83aおよび83b(下層配線透明膜603)を有している。なお、上層配線64および下層配線60の積層膜の構成は実施の形態1と同様なので説明を省略する。
図33は非線形素子48aの構成を示す平面図である。図33に示される非線形素子48aは、X方向検出線40(下層配線60)と電気的に接続するゲート電極80a(上層配線64)、ソース電極81a(下層配線60)およびドレイン電極82b(下層配線60)と、X方向検出線ショートリング42(下層配線60)と電気的に接続するゲート電極80b(上層配線64)、ソース電極81b(下層配線60)およびドレイン電極82a(下層配線60)と、チャネル部83aおよび83b(下層配線透明膜603)を有している。
図32に示したG-G線での矢視断面図を図34に示す。図34に示すように、下層配線60の積層膜で構成されたソース電極81a(第1のソース電極)とドレイン電極82a(第1のドレイン電極)との間、およびソース電極81b(第2のソース電極)とドレイン電極82b(第2のドレイン電極)との間には、下層配線60の最下層の下層配線透明膜603で構成されるチャネル部83a(第1のチャネル部)およびチャネル部83b(第2のチャネル部)がそれぞれ形成されている。
ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82b、チャネル部83aおよび83bは層間絶縁膜63で覆われ、層間絶縁膜63上には上層配線64の積層膜で構成されたゲート電極80aおよび80bが形成され、ゲート電極80a(第1のゲート電極)およびゲート電極80b(第2のゲート電極)は保護絶縁膜67で覆われている。
下層配線透明膜603である酸化物半導体膜のキャリア濃度を1×1012/cm以下とすることで、層間絶縁膜63をゲート絶縁膜88とするトップゲート型のTFT構造を得ることができる。
図32に示したH-H線での矢視断面図を図35に示す。図35に示すように、上層のゲート電極80aと下層のソース電極81aとは、保護絶縁膜67を貫通してゲート電極80aに達する開口部74と、保護絶縁膜67および層間絶縁膜63を貫通してソース電極81aに達する開口部75とを介して、端子保護導電膜68と同層に設けられた接続電極76により電気的に接続されている。この接続によりTFTのダイオード接続構造が形成されるので非線形特性を有する非線形素子を得ることができる。
また、図32において上層のゲート電極80bと下層のソース電極81bとは接続電極76により電気的に接続されている。この接続によりTFTのダイオード接続構造が形成される。このように非線形素子48bは、2つのダイオード接続構造により互いに逆並列に接続された2つのダイオードで構成される双方向ダイオードとなり、Y方向検出線43とY方向検出線ショートリング45との間に製造時の静電破壊を防止するための保護回路が設けられた構成となる。
なお、図33に示した非線形素子48aの構成も非線形素子48bと同様であり、X方向検出線40とX方向検出線ショートリング42との間に製造時の静電破壊を防止するための保護回路が設けられた構成となる。
以上説明したように、実施の形態2のタッチパネルでは、非線形素子48aおよび48bを下層配線60および上層配線64の形成工程で形成できるので、保護回路の形成のために半導体膜の形成工程を追加せずにTFTの形成が可能となるので、大幅なプロセスの増加によるコストアップを抑制すると共に、製造時の静電気破壊による歩留まり低下を抑制することができる。
実施の形態2におけるソース電極、ドレイン電極、チャネル部の形成方法について、図34の断面構造を例に取って説明する。透明基板1上に配線透明膜、配線半透過膜、配線導電膜を順に形成し、この積層膜の上に写真製版により、ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82b、チャネル部83aおよび83bを形成する領域が覆われ、他の領域が開口されたレジストパターンを形成する。このレジストパターンを用いて積層膜を上から順にエッチングして、ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82b、チャネル部83aおよび83bが形成される領域のみに上記の3層膜を残す。
レジストを剥離した後、ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82bをパターニングするレジストパターンを写真製版により形成し、これを用いて、配線導電膜および配線半透過膜をエッチングし、レジストを剥離する。その後、露出した配線透明膜のダメージを酸素を含んだ雰囲気中でのアニール処理等により回復させることで、所望のキャリア濃度を有する高抵抗の酸化物半導体膜とする。
なお、上記では写真製版を2回行ったが、チャネル部83aおよび83bのレジスト膜厚を他の部分より薄く形成するハーフトーン露光を用いることで写真製版回数を削減することも可能である。
図34に示した非線形素子48bの断面図では、チャネル部83aおよび83b上は層間絶縁膜63で覆われる構成となっていたが、図36に示すようにチャネル部83aおよび83b上を絶縁膜89a(第1の絶縁膜)および絶縁膜89b(第2の絶縁膜)で保護する構成としても良い。
絶縁膜89aおよび89bの形成においては、上述したソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82bをパターニングするレジストパターンを用いた2回目のエッチングにおいて、配線導電膜をエッチングした後にレジストを剥離し、配線半透過膜を露出させる。
配線半透過膜は窒化Al膜であり、それを酸素雰囲気で酸化させて絶縁性の酸化窒化Al膜または窒素雰囲気で窒化させて絶縁性の窒化Al膜となった絶縁膜89aおよび89bを設けることで、酸化物半導体膜で構成される配線透明膜に与えるダメージを低減すると共に、ゲート絶縁膜、すなわち層間絶縁膜63形成時の水素による影響を低減することができる。
すなわち、配線半透過膜をエッチングすると、その下の配線透明膜を構成する酸化物半導体膜の表面の組成および終端状態が変化し、また、層間絶縁膜63形成時のプラズマ照射により酸化物半導体膜の終端状態が変化し、さらにプラズマ中の水素により酸化物半導体膜中の酸素結合が還元される。
しかし、絶縁膜89aおよび89bとして配線半透過膜を残すことで、配線半透過膜をエッチングすることによるダメージは入らない。また、酸化物半導体膜上に絶縁膜が存在することで、層間絶縁膜63形成時に酸化物半導体膜はプラズマに曝されることがないのでダメージが入らない。
さらに、酸化窒化Al膜または窒化Al膜は水素を透過しにくいので、ゲート絶縁膜、すなわち層間絶縁膜63形成後に熱処理工程行う際に、ゲート絶縁膜中に含まれる水素が酸化物半導体中に移動することを抑制できる。水素が酸化物半導体中に多く含まれると酸素欠損が増加し、キャリア濃度が上昇して、望ましい状態の半導体膜とはならないが、酸化窒化Al膜または窒化Al膜を設けることで安定した非線形特性を有する非線形素子が得られる。
なお、ダイオード接続構造としては、図35に示したように、上層のゲート電極80aと下層のソース電極81aとを端子保護導電膜68と同層に設けられた接続電極76により電気的に接続する構造以外に、図37に示す構造としても良い。
すなわち、上層のゲート電極80aと下層のソース電極81aとは、層間絶縁膜63を貫通してゲート電極80aに達する開口部77を介して、ゲート電極80aを直接にソース電極81aに接続しても良い。開口部77上にゲート電極80aを形成し、ゲート電極80aの最下層の上層配線透明膜643が開口部77内に埋め込まれることでソース電極81aに接続される。
これに対応する非線形素子48bおよび48aの平面図をそれぞれ図38および図39に示す。図38および図39に示すように、ゲート電極80aおよび80bは、直接にソース電極81aおよび81bに接続されている。このような構造とすることで、接続電極76が不要となり、製造工程を簡略化できる。なお、図38に示すH-H線での矢視断面図が図37に対応する。
<変形例>
以上説明した実施の形態2では、X方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45を下層配線ショートリング61で形成したが、上層配線ショートリング65で形成しても良い。
この場合の非線形素子48bの平面図を図40に、非線形素子48aの平面図を図41に示す。図40に示すG-G線での矢視断面図は図34と同じであり、図40に示すH-H線での矢視断面図は図35と同じである。
<実施の形態3>
以下、本発明に係る実施の形態3のタッチパネルについて説明する。図42は、実施の形態3の対向基板16Cの平面図である。なお、図42においては、図2を用いて説明した対向基板16と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図42に示す対向基板16Cにおいては、それぞれのX方向検出線40は、非線形素子48cを介してX方向検出線ショートリング42と電気的に接続されている。それぞれのY方向検出線43は、非線形素子48dを介してY方向検出線ショートリング45と電気的に接続されている。
また、X方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45は、上層配線ショートリング65で形成されており、各ショートリングは同層にあるので直接に接続されている。
図43は非線形素子48cの構成を示す平面図である。図43に示される非線形素子48cは、X方向検出線40(下層配線60)と電気的に接続するゲート電極80a(下層配線60)、ソース電極81a(上層配線64)およびドレイン電極82b(上層配線64)と、X方向検出線ショートリング42(上層配線64)と電気的に接続するゲート電極80b(下層配線60)、ソース電極81b(上層配線64)およびドレイン電極82a(上層配線64)と、チャネル部83aおよび83b(上層配線透明膜643)を有している。なお、上層配線64および下層配線60の積層膜の構成は実施の形態1と同様なので説明を省略する。
図44は非線形素子48dの構成を示す平面図である。図4に示される非線形素子48dは、Y方向検出線43(上層配線64)と電気的に接続するゲート電極80a(下層配線60)、ソース電極81a(上層配線64)およびドレイン電極82b(上層配線64)と、Y方向検出線ショートリング45(上層配線64)と電気的に接続するゲート電極80b(下層配線60)、ソース電極81b(上層配線64)およびドレイン電極82a(上層配線64)と、チャネル部83aおよび83b(上層配線透明膜643)を有している。
図43に示したJ-J線での矢視断面図を図45に示す。図45に示すように、下層配線60の積層膜で構成されたゲート電極80aおよび80bは層間絶縁膜63で覆われ、層間絶縁膜63上には、ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82b、チャネル部83aおよび83bが形成されている。
チャネル部83aおよび83bは、上層配線64の積層膜で構成されたソース電極81aとドレイン電極82aとの間、およびソース電極81bとドレイン電極82bとの間にそれぞれ形成されており、どちらも上層配線64の最下層の上層配線透明膜643で構成されている。
上層配線透明膜643である酸化物半導体膜のキャリア濃度を1×1012/cm以下とすることで、層間絶縁膜63をゲート絶縁膜88とする逆スタガ型(またはボトムゲート型)のTFT構造を得ることができる。
図43に示したK-K線での矢視断面図を図46に示す。図46に示すように、下層のゲート電極80aと上層のソース電極81aとは、保護絶縁膜67および層間絶縁膜63を貫通してゲート電極80aに達する開口部74と、保護絶縁膜67を貫通してソース電極81aに達する開口部75とを介して、端子保護導電膜68と同層に設けられた接続電極76により電気的に接続されている。この接続によりTFTのダイオード接続構造が形成されるので非線形特性を有する非線形素子を得ることができる。
また、図43において下層のゲート電極80bと上層のソース電極81bとは接続電極76により電気的に接続されている。この接続によりTFTのダイオード接続構造が形成される。このように非線形素子48dは、2つのダイオード接続構造により互いに逆並列に接続された2つのダイオードで構成される双方向ダイオードとなり、Y方向検出線43とY方向検出線ショートリング45との間に製造時の静電破壊を防止するための保護回路が設けられた構成となる。
なお、図44に示した非線形素子48cの構成も非線形素子48dと同様であり、X方向検出線40とX方向検出線ショートリング42との間に製造時の静電破壊を防止するための保護回路が設けられた構成となる。
以上説明したように、実施の形態3のタッチパネルでは、非線形素子48cおよび48dを下層配線60および上層配線64の形成工程で形成できるので、保護回路の形成のために半導体膜の形成工程を追加せずにTFTの形成が可能となるので、大幅なプロセスの増加によるコストアップを抑制すると共に、製造時の静電気破壊による歩留まり低下を抑制することができる。
なお、実施の形態3におけるソース電極、ドレイン電極、チャネル部の形成方法については、実施の形態2の方法を上層配線に適用することで同様に形成されるので説明は省略する。
図44に示した非線形素子48dの断面図では、チャネル部83aおよび83b上は保護絶縁膜67で覆われる構成となっていたが、図47に示すようにチャネル部83aおよび83b上を絶縁膜89aおよび89bで保護する構成としても良い。
絶縁膜89aおよび89bの形成においては、実施の形態2において説明したソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82bをパターニングするレジストパターンを用いた2回目のエッチングにおいて、配線導電膜をエッチングした後にレジストを剥離し、配線半透過膜を露出させる。
配線半透過膜を酸化させて絶縁性の酸化窒化Al膜または窒化させて絶縁性の窒化Al膜となった絶縁膜89aおよび89bを設けることで、酸化物半導体膜で構成される配線透明膜に与えるダメージを低減すると共に、保護絶縁膜67形成時の水素による影響を低減することができる。
絶縁膜89aおよび89bとして配線半透過膜を残すことで、配線半透過膜をエッチングすることによるダメージは入らない。また、酸化物半導体膜上に絶縁膜が存在することで、層間絶縁膜63形成時に酸化物半導体膜はプラズマに曝されることがないのでダメージが入らない。
さらに、酸化窒化Al膜または窒化Al膜は水素を透過しにくいので、保護絶縁膜67形成後に熱処理工程行う際に、保護絶縁膜67中に含まれる水素が酸化物半導体中に移動することを抑制できる。水素が酸化物半導体中に多く含まれると酸素欠損が増加し、キャリア濃度が上昇して、望ましい状態の半導体膜とはならないが、酸化窒化Al膜または窒化Al膜を設けることで安定した非線形特性を有する非線形素子が得られる。
なお、ダイオード接続構造としては、図46に示したように、上層のソース電極81aと下層のゲート電極80aとを端子保護導電膜68と同層に設けられた接続電極76により電気的に接続する構造以外に、図48に示す構造としても良い。
すなわち、上層のソース電極81aと下層のゲート電極80aとは、層間絶縁膜63を貫通してゲート電極80aに達する開口部77を介して、ゲート電極80aを直接にソース電極81aに接続しても良い。開口部77上にソース電極81aを形成し、ソース電極81aの最下層の上層配線透明膜643が開口部77内に埋め込まれることでゲート電極80aに接続される。
これに対応する非線形素子48dおよび48cの平面図をそれぞれ図49および図50に示す。図49および図50に示すように、ゲート電極80aおよび80bは、直接にソース電極81aおよび81bに接続されている。このような構造とすることで、接続電極76が不要となり、製造工程を簡略化できる。なお、図49に示すK-K線での矢視断面図が図48に対応する。
<変形例1>
以上説明した実施の形態3では、X方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45を上層配線ショートリング65で形成したが、下層配線ショートリング61で形成しても良い。この場合の非線形素子48dの平面図を図51に、非線形素子48cの平面図を図52に示す。
<変形例2>
以上説明した実施の形態3では、図45に示したように、ソース電極81aおよび81bとドレイン電極82aおよび82bは、ゲート電極80aおよび80bと上下において重なった部分を有していなかったが、図53に示すように、ソース電極81aとドレイン電極82aとの間隔およびソース電極81aとドレイン電極82aとの間隔を狭くすることで、ゲート電極80aおよび80bが、ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82bと上下において部分的に重なった構成としても良い。
このような構成とすることで、TFTのチャネル長を短くできるので順方向電圧(Vf)を低く設定でき、また、ソース電極とドレイン電極との間隔を狭くすることで非線形素子の形成スペースを縮小でき額縁領域を狭くすることができる。
<変形例3>
以上説明した実施の形態3では、図42に示したように、X方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44は、それぞれX方向検出線40およびY方向検出線43の端部外方に配置した構成を示したが、図54に示すように対向基板16Cの1つの端縁部に集め、X方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44とは、引き回し配線ELによって電気的に接続する構成としても良い。
このような構成は、実施の形態1の対向基板16、実施の形態2の対向基板16Aおよび実施の形態16Bにおいても適用可能である。
<変形例4>
以上説明した実施の形態3では、図42に示したように、X方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45は同層にあるものとして説明したが、それぞれが異なる層に設けられ、また、非線形素子も異なる構造としても良い。これは、実施の形態2においても同じである。
<実施の形態4>
以下、本発明に係る実施の形態4のタッチパネルについて説明する。図55は、実施の形態4の対向基板16Dの平面図である。なお、図55においては、図2を用いて説明した対向基板16と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図55に示す対向基板16Dにおいては、それぞれのX方向検出線40は、非線形素子48e(第1の非線形素子)を介してX方向検出線ショートリング42と電気的に接続されると共に、X方向検出線ショートリング42と直接に接続されている。また、それぞれのY方向検出線43は、非線形素子48f(第2の非線形素子)を介してY方向検出線ショートリング45と電気的に接続されると共に、と直接に接続されている。
ここで、対向基板16Dにおいては、X方向検出線ショートリング42は、図に向かって対向基板16Dの下側端縁部の、X方向検出線接続端子41の配列よりも内側に配置され、X方向検出線接続端子41の配列に隣接しており、X方向検出線ショートリング42がX方向検出線接続端子41に電気的に接続されている。
また、Y方向検出線ショートリング45は、図に向かって対向基板16Dの右側端縁部の、Y方向検出線接続端子44の配列よりも内側に配置され、Y方向検出線接続端子44の配列に隣接しており、Y方向検出線ショートリング45がY方向検出線接続端子44に電気的に接続されている。
対向基板16Dにおいては、X方向検出線40は下層配線60で形成されており、X方向検出線ショートリング42は上層配線ショートリング65で形成されており、Y方向検出線ショートリング45は下層配線ショートリング61で形成されているので、X方向検出線ショートリング42とY方向検出線ショートリング45は、ショートリング接続部46で接続されている。なお、ショートリング接続部46の断面構造は図23に示した構造を採ることができ、説明は省略する。
図56は非線形素子48eの構成を示す平面図である。図56に示される非線形素子48eは、X方向検出線40(下層配線60)と電気的に接続するゲート電極80a(下層配線60)、ソース電極81a(上層配線64)およびドレイン電極82b(上層配線64)と、X方向検出線ショートリング42(上層配線64)と電気的に接続するゲート電極80b(下層配線60)、ソース電極81b(上層配線64)およびドレイン電極82a(上層配線64)と、チャネル部83aおよび83b(上層配線透明膜643)を有している。なお、上層配線64および下層配線60の積層膜の構成は実施の形態1と同様なので説明を省略する。
図56に示したL-L線での矢視断面図を図57に示す。図57に示すように、下層配線60の積層膜で構成されたゲート電極80aおよび80bは層間絶縁膜63で覆われ、層間絶縁膜63上には、ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82b、チャネル部83aおよび83bが形成されている。
チャネル部83aおよび83bは、上層配線64の積層膜で構成されたソース電極81aとドレイン電極82aとの間、およびソース電極81bとドレイン電極82bとの間にそれぞれ形成されており、どちらも上層配線64の最下層の上層配線透明膜643で構成されている。
上層配線透明膜643である酸化物半導体膜のキャリア濃度を1×1012/cm以下とすることで、層間絶縁膜63をゲート絶縁膜88とする逆スタガ型(またはボトムゲート型)のTFT構造を得ることができる。
なお、図53に示したように、ゲート電極80aおよび80bが、ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82bと上下において部分的に重なった構成としても良い。
図58は非線形素子48fの構成を示す平面図である。図58に示される非線形素子48fは、Y方向検出線43(上層配線64)と電気的に接続するゲート電極80a(上層配線64)、ソース電極81a(下層配線60)およびドレイン電極82b(下層配線60)と、Y方向検出線ショートリング45(下層配線60)と電気的に接続するゲート電極80b(上層配線64)、ソース電極81b(下層配線60)およびドレイン電極82a(下層配線60)と、チャネル部83aおよび83b(下層配線透明膜603)を有している。
図58に示したM-M線での矢視断面図を図59に示す。図59に示すように、下層配線60の積層膜で構成されたソース電極81aとドレイン電極82aとの間、およびソース電極81bとドレイン電極82bとの間には、下層配線60の最下層の下層配線透明膜603で構成されるチャネル部83aおよび83bがそれぞれ形成されている。
ソース電極81aおよび81b、ドレイン電極82aおよび82b、チャネル部83aおよび83bは層間絶縁膜63で覆われ、層間絶縁膜63上には上層配線64の積層膜で構成されたゲート電極80aおよび80bが形成され、ゲート電極80aおよび80bは保護絶縁膜67で覆われている。
下層配線透明膜603である酸化物半導体膜のキャリア濃度を1×1012/cm以下とすることで、層間絶縁膜63をゲート絶縁膜88とするトップゲート型のTFT構造を得ることができる。
また、図56において、下層のゲート電極80aと上層のソース電極81aとは接続電極76により電気的に接続され、下層のゲート電極80bと上層のソース電極81bとは接続電極76により電気的に接続されている。この接続により非線形素子48eは、2つのダイオード接続構造により互いに逆並列に接続された2つのダイオードで構成される双方向ダイオードとなり、X方向検出線40とX方向検出線ショートリング42との間に製造時の静電破壊を防止するための保護回路が設けられた構成となる。
同様に、非線形素子48fも2つのダイオード接続構造により互いに逆並列に接続された2つのダイオードで構成される双方向ダイオードとなり、Y方向検出線43とY方向検出線ショートリング45との間に製造時の静電破壊を防止するための保護回路が設けられた構成となる。
以上説明したように、実施の形態4のタッチパネルでは、非線形素子48eおよび48fを下層配線60および上層配線64の形成工程で形成できるので、保護回路の形成のために半導体膜の形成工程を追加せずにTFTの形成が可能となるので、大幅なプロセスの増加によるコストアップを抑制すると共に、製造時の静電気破壊による歩留まり低下を抑制することができる。
また、X方向検出線ショートリング42がX方向検出線接続端子41の近傍に配置され、X方向検出線接続端子41に電気的に直接接続されるので、対向基板16Dの構造を簡略化できる。同様に、Y方向検出線ショートリング45がY方向検出線接続端子44の近傍にされ、Y方向検出線接続端子44に電気的に直接接続されるので、対向基板16Dの構造を簡略化できる。
<変形例1>
以上説明した実施の形態4では、図55に示したように、X方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44は、それぞれX方向検出線40およびY方向検出線43の端部外方に配置した構成を示したが、図60に示すようにX方向検出線ショートリング42、Y方向検出線ショートリング45、非線形素子48eおよび48fと共に、対向基板16Dの1つの端縁部に集め、X方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44とは、引き回し配線ELによって電気的に接続する構成としても良い。
このような構成を採ることで、X方向検出線接続端子41およびY方向検出線接続端子44の近傍に、それぞれX方向検出線ショートリング42およびY方向検出線ショートリング45を配置する実施の形態4においては、複数の非線形素子が近接して配置されることとなり、非線形素子を離散して配置するより特性が揃った非線形素子を得ることができ、帯電分布をより均一化することが可能となる。
ここで、特性が揃う理由は、薄膜を形成する場合、膜厚および膜質を均一に形成することは困難であり、分布が発生する。一般的に分布はマザーガラス基板上で緩やかに変化するので、離れた場所に比べて近い場所の方が分布による差が小さくなり、複数の非線形素子を近接して配置することで、特性が揃うこととなる。
また、帯電分布をより均一化できる理由は、素子特性が異なると検出線からショートリングに非線形素子を介して電荷を移送する際の移送特性が異なり、その結果、残留電荷量に差が発生する可能性がある。しかし素子特性が揃っていると残留電荷の差がより小さくなり、帯電分布がより均一化される。
<変形例2>
図57に示した非線形素子48eの断面図では、チャネル部83aおよび83b上は保護絶縁膜67で覆われる構成となっていたが、図47に示したようにチャネル部83aおよび83b上を絶縁膜89aおよび89bで保護する構成としても良い。
絶縁膜89aおよび89bを設けることで、酸化物半導体膜で構成される配線透明膜に与えるダメージを低減すると共に、保護絶縁膜67形成時の水素による影響を低減することができ、安定した非線形特性を有する非線形素子が得られる。
また、図59に示した非線形素子48fの断面図では、チャネル部83aおよび83b上は層間絶縁膜63で覆われる構成となっていたが、図36に示したようにチャネル部83aおよび83b上を絶縁膜89aおよび89bで保護する構成としても良い。
絶縁膜89aおよび89bを設けることで、酸化物半導体膜で構成される配線透明膜に与えるダメージを低減すると共に、層間絶縁膜63形成時の水素による影響を低減することができ、安定した非線形特性を有する非線形素子が得られる。
<非線形素子の遮光>
表示装置において、薄膜トランジスタの酸化物半導体で構成されるチャネル部は、外光およびバックライト光から遮光されていることが望ましく、対向基板上に設けられる非線形素子はバックライト光から遮光されている。
<第1の例>
図61は非線形素子を遮光するための構成を備えた対向基板16Xの端縁部近傍の表示装置100Aの構成を示す部分断面図である。なお、図61においては、図1を用いて説明した表示装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
酸化物半導体で構成される非線形素子のチャネル部83の表示領域側の端面は、筐体14(フロントフレーム)の表示領域側の端面より距離W1だけ透明基板1の端縁部側に位置しており、かつカラーフィルター層3のブラックマトリクス30の表示領域側の端面より距離W2だけ透明基板1の端縁部側に位置している。これにより、外光およびバックライト光がチャネル部83に到達することを防止している。なお、距離W1およびW2は、透明基板1、偏光フィルム9、保護絶縁膜67および層間絶縁膜63の膜厚および組み立て精度等により適宜最適に設定すれば良い。
図62は非線形素子を遮光するための構成を備えた対向基板16Xの端縁部近傍の表示装置100Bの構成を示す部分断面図である。なお、図62においては、図1を用いて説明した表示装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図62に示す表示装置100Bにおいては、外光入射側は筐体14で遮光するのではなく保護ガラス11の裏面に設けた黒枠印刷36で遮光する。黒枠印刷36は、保護ガラス11の端面から表示領域近傍まで設けられ、チャネル部83の表示領域側の端面は、黒枠印刷36の表示領域側の端面より距離W3だけ透明基板1の端縁部側に位置しており、かつカラーフィルター層3のブラックマトリクス30の表示領域側の端面より距離W2だけ透明基板1の端縁部側に位置している。これにより、外光およびバックライト光がチャネル部83に到達することを防止している。
図63は非線形素子を備えた対向基板16Yの端縁部近傍の表示装置100Cの構成を示す部分断面図である。なお、図63においては、図1を用いて説明した表示装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図63に示す表示装置100Cにおいては、画素アレイ基板15の透明基板4上の画素アレイ層5内にメタルパターン35を形成している。メタルパターン35は、透明基板4の液晶部6側の主面の端縁部に設けられ、チャネル部83の表示領域側の端面は、筐体14の表示領域側の端面より距離W1だけ透明基板1の端縁部側に位置しており、かつメタルパターン35の表示領域側の端面より距離W6だけ透明基板1の端縁部側に位置している。これにより、外光およびバックライト光がチャネル部83に到達することを防止している。
なお、メタルパターン35は、画素アレイ基板15に設けられるゲート配線20(図10)およびソース配線21(図10)等と同層の金属膜であり、ゲート配線20およびソース配線21と同じ工程で、同じ材質で形成される。なお、金属材料として、Al(合金)、Mo(合金)、Cr(合金)、Cu(合金)、TiおよびTaまたはこれらの積層膜が挙げられる。
<第2の例>
図64は非線形素子を備えた対向基板16Yの端縁部近傍の表示装置100Dの構成を示す部分断面図である。なお、図64においては、図1を用いて説明した表示装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図64に示す表示装置100Dにおいては、外光入射側は筐体14で遮光するのではなく保護ガラス11の裏面に設けた黒枠印刷36で遮光する。黒枠印刷36は、保護ガラス11の端面から表示領域近傍まで設けられ、チャネル部83の表示領域側の端面は、黒枠印刷36の表示領域側の端面より距離W3だけ透明基板1の端縁部側に位置しており、かつ画素アレイ層5内に設けたメタルパターン35の表示領域側の端面より距離W6だけ透明基板1の端縁部側に位置している。これにより、外光およびバックライト光がチャネル部83に到達することを防止している。
<第3の例>
図65は非線形素子を備えた対向基板16Zの端縁部近傍の表示装置200Aの構成を示す部分断面図である。なお、図65においては、図9を用いて説明した表示装置200と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図65に示す表示装置200Aにおいては、透明基板1上にカラーフィルター層3が配置され、カラーフィルター層3上にタッチパネル層2が配置されている。
非線形素子のチャネル部83の表示領域側の端面は、カラーフィルター層3のブラックマトリクス30の表示領域側の端面より距離W2だけ透明基板1の端縁部側に位置し、かつ、画素アレイ層5内に設けたメタルパターン35の表示領域側の端面より距離W6だけ透明基板1の端縁部側に位置している。これにより、外光およびバックライト光がチャネル部83に到達することを防止している。
なお、図61~図65においては、対向基板側のチャネル部83が下層配線透明膜603で形成された場合を示したが、上層配線透明膜643で形成しても良い。その場合は、
ただし、層間絶縁膜63上にチャネル部83が形成されるので、層間絶縁膜63の厚みを考慮して配置位置を設定する。
<他の適用例>
以上説明した実施の形態1~4においては、液晶表示装置を例に採って説明したが、自発光素子をマトリクス状に配置し、発光状態で表示を変更するマトリクス型の発光表示装置であれば、実施の形態1~4で説明した対向基板の構成は適用可能である。マトリクス型の発光表示装置としては、液晶表示装置の他に、例えば、OLED(Organic Light Emitting Diode)、マイクロLED等が挙げられる。
以上説明した実施の形態1~4においては、対向基板16にカラーフィルター層3を設けたが、画素アレイ基板15の内側にカラーフィルターを設けるカラーフィルタ・オン・アレイ(COA)としても良い。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
2 タッチパネル層、5 画素アレイ基板、16 対向基板、40 X方向検出線、42 X方向検出線ショートリング、43 Y方向検出線、45 Y方向検出線ショートリング、46 ショートリング接続部、48a,48b,48e,48f 非線形素子、49a,49b 検出線引き出し部、60 下層配線、63 層間絶縁膜、64 上層配線、67 保護絶縁膜、80a,80b ゲート電極、81a,81b ソース電極、82a,82b ドレイン電極、83a,83b チャネル部、88 ゲート絶縁膜、89a,89b 絶縁膜、601 下層配線導電膜、602 下層配線半透過膜、603 下層配線透明膜、641 上層配線導電膜、642 上層配線半透過膜、643 上層配線透明膜。

Claims (5)

  1. 複数の画素がマトリクス状に設けられたアレイ基板と、
    前記アレイ基板と対向して配置され、透明基板上にタッチパネル層を有する対向基板と、を備え、
    前記対向基板は、
    第1の方向に配列される第1の検出線と、
    前記第1の方向とは直交する第2の方向に配列される第2の検出線と、
    前記第1の検出線の配列の一方の外側に、前記第1の検出線の配列に沿って設けられた第1の周辺配線と、
    前記第2の検出線の配列の一方の外側に、前記第2の検出線の配列に沿って設けられた第2の周辺配線と、を有し、
    前記タッチパネル層は、
    前記透明基板側から順に、下層配線透明膜、下層配線半透過膜および下層配線導電膜が積層された下層配線と、
    前記下層配線を覆う層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜上に前記層間絶縁膜側から順に、上層配線透明膜、上層配線半透過膜および上層配線導電膜が積層されて構成される上層配線と、
    前記上層配線を覆う保護絶縁膜と、を有し、
    前記第1の検出線は、前記下層配線で構成され、
    前記第2の検出線は、前記上層配線で構成され、
    前記第1の周辺配線は、前記下層配線透明膜で構成され、
    前記第2の周辺配線は、前記上層配線透明膜で構成され、
    前記第1の周辺配線は、
    前記下層配線を構成する前記下層配線透明膜を少なくとも有する第1の引き出し部を介して前記第1の検出線と電気的に接続され、
    前記第2の周辺配線は、
    前記上層配線を構成する前記上層配線透明膜を少なくとも有する第2の引き出し部を介して前記第2の検出線と電気的に接続され、
    前記第1の周辺配線と前記第2の周辺配線とは、接続部を介して互いに電気的に接続されており、
    前記下層配線透明膜および前記上層配線透明膜は、酸化物半導体膜で構成される、タッチパネル。
  2. 前記第1の引き出し部は、
    前記下層配線透明膜、前記下層配線半透過膜および前記下層配線導電膜を有して構成され、
    前記第2の引き出し部は、
    前記上層配線透明膜、前記上層配線半透過膜および前記上層配線導電膜を有して構成される、請求項1記載のタッチパネル。
  3. 前記第1の周辺配線は、
    少なくとも前記接続部と接する部分が前記下層配線透明膜、前記下層配線半透過膜および前記下層配線導電膜の積層膜で構成され、
    前記第2の周辺配線は、
    少なくとも前記接続部と接する部分が前記上層配線透明膜、前記上層配線半透過膜および前記上層配線導電膜の積層膜で構成される、請求項記載のタッチパネル。
  4. 前記下層配線透明膜および前記上層配線透明膜は、
    キャリア濃度が1×1012/cm以下で構成される、請求項1記載のタッチパネル。
  5. 前記下層配線半透過膜および前記上層配線半透過膜は、
    アルミニウム系合金の窒化膜であって、窒素の組成比は30~50atomic%であり、
    前記下層配線透明膜および前記上層配線透明膜の屈折率は、1.7~2.4である、請求項1記載のタッチパネル。
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