JP7364096B2 - エレベーターの案内逸脱検出装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エレベーターの案内逸脱検出装置に関する。
特許文献1の図10等は、エレベーターの案内逸脱検出システムを開示する。当該案内逸脱検出システムにおいて、ワイヤは、昇降路の最下端から最上端までに渡って設けられる。リングは、昇降体に設けられる。リングは、ワイヤに貫通される。昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている場合、リングは、ワイヤに接触しない。昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱した場合、リングは、ワイヤに接触する。この際、ワイヤは、電流が流れる状態になる。検出部は、ワイヤに流れる電流を検出することで、昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出する。
日本特開平7-149482号公報
しかしながら、特許文献1の図10等に記載の案内逸脱検出システムにおいて、ワイヤまたはリングの表面が経年劣化していると、ワイヤとリングとが接触した場合でも、電流がワイヤに流れないこともある。この場合、検出部は、昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出しない。
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出する精度を向上させることができるエレベーターの案内逸脱検出装置を提供することである。
本開示に係るエレベーターの案内逸脱検出装置は、案内されながら昇降する昇降体に設けられた基台と、前記昇降体の昇降方向を長手方向として配置された長尺物に隣接して前記基台に設けられ、前記昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態のときは、前記長尺物に接触しないことで前記基台に対して基準姿勢をとり、前記昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱する状態となったときは、前記長尺物に接触することで前記基台に対して前記基準姿勢から姿勢を変化させる接触子と、前記昇降体に設けられ、前記接触子が前記基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する検出部と、を備え、前記接触子は、前記基準姿勢において前記基台から前記長尺物の方向へ伸びる腕部と、前記腕部に連結され、前記基準姿勢において前記長尺物の外周の一部を囲んだ接触部と、を備え、前記検出部は、前記昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱する状態となったときに、前記接触部が前記長尺物に接触することで前記腕部が前記基台に対して前記基準姿勢から姿勢を変化させた場合に、前記腕部が前記基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する
本開示によれば、検出部は、昇降体に設けられる。検出部は、接触子等が基準姿勢等から姿勢を変化させたことを検出する。このため、検出部は、接触子等が長尺物に接触したことを直接的に検出することができる。その結果、釣合おもりが昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出する精度を向上させることができる。
実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置が適用されるエレベーターシステムの概要図である。 実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置の平面図である。 実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置の動作を説明するための平面図である。 実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置が適用されてエレベーターシステムの制御回路による脱レール状態の検出を表す図である。 実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置の変形例の平面図である。 実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置の変形例の動作を説明するための平面図である。
本開示を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置が適用されるエレベーターシステムの概要図である。
図1において、+x方向は、紙面の奥側から手前側への方向である。+y方向は、紙面の左側から右側への方向である。+z方向は、紙面の下側から上側への方向である。
図1のエレベーターシステム100において、昇降路1は、図示されない建築物の各階を貫く。機械室2は、昇降路1の直上に設けられる。
巻上機3は、機械室2に設けられる。主ロープ4は、巻上機3に巻き掛けられる。かご5は、昇降体として昇降路1に配置される。かご5は、主ロープ4の一側に支持される。釣合おもり6は、昇降体として昇降路1に配置される。釣合おもり6は、主ロープ4の他側に支持される。
一対のガイドレール7は、長尺物として昇降路1に設けられる。一対のガイドレール7は、長手方向を鉛直方向として互いに平行に設けられる。一対のガイドレール7の一方は、釣合おもり6の一側に隣接する。一対のガイドレール7の他方は、釣合おもり6の他側に隣接する。
一対の第1ガイドシュー8aの一方は、釣合おもり6の上部の一側に設けられる。一対の第1ガイドシュー8aの一方は、一対のガイドレール7の一方に案内され得るように設けられる。一対の第1ガイドシュー8aの他方は、釣合おもり6の上部の他側に設けられる。一対の第1ガイドシュー8aの他方は、一対のガイドレール7の他方に案内され得るように設けられる。
一対の第2ガイドシュー8bの一方は、釣合おもり6の下部の一側に設けられる。一対の第2ガイドシュー8bの一方は、一対のガイドレール7の一方に案内され得るように設けられる。一対の第2ガイドシュー8bの他方は、釣合おもり6の下部の他側に設けられる。一対の第2ガイドシュー8bの他方は、一対のガイドレール7の他方に案内され得るように設けられる。
制御盤9は、機械室2に設けられる。制御盤9は、制御回路10を備える。制御回路10は、エレベーターシステム100を全体的に制御し得るように設けられる。
案内逸脱検出システム11は、電源回路12とリレー13と一対の案内逸脱検出装置14と導線15aと導線15bと導線15cと導線15dと一対のワイヤ16とを備える。
電源回路12は、制御盤9の内部に設けられる。
例えば、リレー13は、電磁リレーである。リレー13は、制御盤9の内部に設けられる。リレー13は、リレー接点13aとリレー接点13bとリレーコイル13cとを備える。
リレー接点13aは、a接点である。リレー接点13bは、a接点である。リレー接点13aとリレー接点13bとは、電気的に直列に接続される。リレーコイル13cは、リレー接点13aとリレー接点13bとを同時に操作し得るよう設けられる。
一対の案内逸脱検出装置14の一方は、一対の第1ガイドシュー8aの一方よりも上方において釣合おもり6の上部の一側に設けられる。
一対の案内逸脱検出装置14の他方は、一対の第1ガイドシュー8aの他方よりも上方において釣合おもり6の上部の他側に設けられる。
導線15aは、制御盤9の内部に設けられる。導線15aは、電源回路12とリレーコイル13cとを電気的に接続する。
導線15bは、昇降路1と機械室2とを経由して制御盤9と釣合おもり6の上部の一側との間に配置される。導線15bは、一対の案内逸脱検出装置14の一方とリレーコイル13cとを電気的に接続する。
導線15cは、昇降路1と機械室2とを経由して制御盤9と釣合おもり6の上部の他側との間に配置される。導線15cは、電源回路12と一対の案内逸脱検出装置14の他方とを電気的に接続する。
導線15dは、釣合おもり6の上部に設けられる。導線15dは、一対の案内逸脱検出装置14の一方と他方とを電気的に接続する。
一対のワイヤ16の一方は、長尺物として昇降路1の上端部から下端部にかけて張り渡される。一対のワイヤ16の一方は、一対のガイドレール7の一方と平行である。一対のワイヤ16の一方は、一対のガイドレール7の一方と釣合おもり6との間を通る。一対のワイヤ16の一方は、一対の案内逸脱検出装置14の一方の先端部に隣接する。
一対のワイヤ16の他方は、長尺物として昇降路1の上端部から下端部にかけて張り渡される。一対のワイヤ16の他方は、一対のガイドレール7の他方と平行である。一対のワイヤ16の他方は、一対のガイドレール7の他方と釣合おもり6との間を通る。一対のワイヤ16の他方は、一対の案内逸脱検出装置14の他方の先端部に隣接する。
信号出力回路17は、制御盤9の内部に設けられる。信号出力回路17は、リレー接点13aとリレー接点13bとを介して制御回路10に接続される。信号出力回路17は、常に信号を出力し得るように設けられる。
エレベーターシステム100において、制御回路10は、駆動指令を巻上機3に出力する。巻上機3は、当該駆動指令に基づいて回転する。主ロープ4は、巻上機3の回転に追従して移動する。かご5と釣合おもり6とは、主ロープ4の移動に追従して互いに反対方向に昇降する。この際、釣合おもり6は、一対の第1ガイドシュー8aと一対の第2ガイドシュー8bとを介して昇降方向に対して一対のガイドレール7に正しく案内されながら昇降する。
釣合おもり6が昇降方向に対して一対のガイドレール7に正しく案内される場合、一対の案内逸脱検出装置14aの一方は、導線15bと導線15dとの接続を維持する。一対の案内逸脱検出装置14aの他方は、導線15cと導線15dとの接続を維持する。この場合、電源回路12は、リレーコイル13cに電流を流す。電流がリレーコイル13cに流れている場合、リレー接点13aとリレー接点13bとは、閉成状態である。この場合、制御回路10は、信号出力回路17からの信号を検出する。
一対の第1ガイドシュー8aと一対の第2ガイドレール7bのうち少なくとも1つが一対のガイドレール7から外れた場合、釣合おもり6は、昇降方向に対して一対のガイドレール7に正しく案内されている状態から逸脱する。具体的には、釣合おもり6は、脱レール状態になる。釣合おもり6は、脱レール状態になった場合に+x方向または-x方向に移動する。
例えば、釣合おもり6の一側が+x方向に移動した場合、一対の案内逸脱検出装置14の一方は、釣合おもり6の一側とともに+x方向に移動する。この場合、一対の案内逸脱検出装置14の一方は、ワイヤ16に-x方向から接触する。この際、一対の案内逸脱検出装置14の一方は、導線15bと導線15dとの接続を遮断する。その結果、リレーコイル13cは、電流が流れない状態になる。電流がリレーコイル13cに流れない場合、リレー接点13aとリレー接点13bとは、開放状態になる。この場合、制御回路10は、信号出力回路17からの信号を検出しない。
例えば、釣合おもり6の一側が-x方向に移動した場合、一対の案内逸脱検出装置14の一方は、釣合おもり6の一側とともに-x方向に移動する。この場合、一対の案内逸脱検出装置14の一方は、ワイヤ16に+x方向から接触する。この際、一対の案内逸脱検出装置14の一方は、導線15bと導線15dとの接続を遮断する。その結果、リレーコイル13cは、電流が流れない状態になる。電流がリレーコイル13cに流れない場合、リレー接点13aとリレー接点13bとは、開放状態になる。この場合、制御回路10は、信号出力回路17からの信号を検出しない。
例えば、釣合おもり6の他側が+x方向に移動した場合、一対の案内逸脱検出装置14の他方は、釣合おもり6の他側とともに+x方向に移動する。この場合、一対の案内逸脱検出装置14の他方は、ワイヤ16に-x方向から接触する。この際、一対の案内逸脱検出装置14の他方は、導線15cと導線15dとの接続を遮断する。その結果、リレーコイル13cは、電流が流れない状態になる。電流がリレーコイル13cに流れない場合、リレー接点13aとリレー接点13bとは、開放状態になる。この場合、制御回路10は、信号出力回路17からの信号を検出しない。
例えば、釣合おもり6の他側が-x方向に移動した場合、一対の案内逸脱検出装置14の他方は、釣合おもり6の他側とともに-x方向に移動する。この場合、一対の案内逸脱検出装置14の他方は、ワイヤ16に+x方向から接触する。この際、一対の案内逸脱検出装置14の他方は、導線15cと導線15dとの接続を遮断する。その結果、リレーコイル13cは、電流が流れない状態になる。電流がリレーコイル13cに流れない場合、リレー接点13aとリレー接点13bとは、開放状態になる。この場合、制御回路10は、信号出力回路17からの信号を検出しない。
信号出力回路17からの信号が検出されない場合、制御回路10は、釣合おもり6が脱レール状態になったと検出する。この際、制御回路10は、釣合おもり6が脱レール状態であることに応じた制御を行う。例えば、制御回路10は、巻上機3の回転を停止させることでかご5と釣合おもり6とを緊急停止させる。
次に、図2を用いて、一対の案内逸脱検出装置14を説明する。
図2は実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置の平面図である。
図2に示されるように、一対の案内逸脱検出装置14の一方は、基台18と第1接触子19と第2接触子20と検出部21とを備える。
例えば、基台18は、直方体状である。基台18は、ワイヤ16の-y方向の側に配置される。基台18は、図2には図示されない釣合おもり6の上部に固定される。
例えば、第1接触子19は、ヒンジスイッチである。第1接触子19は、第1取付部19aと第1回転部19bと第1接触部19cとを備える。
第1取付部19aは、基台18における+x方向の側の側面に取り付けられる。
第1回転部19bは、第1取付部19aにおける+y方向の側の端部に取り付けられる。第1回転部19bは、z軸を中心に回転し得るよう設けられる。
第1接触部19cは、第1回転部19bから+y方向に延びる。第1接触部19cは、ワイヤ16に対して+x方向の側に隣接する。第1接触部19cは、第1回転部19bを中心としてワイヤ16と反対の側に回転し得るよう設けられる。
例えば、第2接触子20は、ヒンジスイッチである。第2接触子20は、第2取付部20aと第2回転部20bと第2接触部20cとを備える。
第2取付部20aは、基台18における-x方向の側の側面に取り付けられる。
第2回転部20bは、第2取付部20aにおける+y方向の側の端部に取り付けられる。第2回転部20bは、z軸を中心に回転し得るよう設けられる。
第2接触部20cは、第2回転部20bから+y方向に延びる。第2接触部20cは、ワイヤ16に対して-x方向の側に隣接する。第2接触部20cは、第2回転部20bを中心としてワイヤ16と反対の側に回転し得るよう設けられる。
検出部21は、基台18の内部に設けられる。検出部21は、接点21aと接点21bとを備える。接点21aは、b接点である。接点21bは、b接点である。接点21aと接点21bとは、電気的に直列に接続される。接点21aと接点21bとの直列回路は、導線15bと導線15dとの間に電気的に接続される。
釣合おもり6が昇降方向に対して一対のガイドレール7に正しく案内されている場合、ワイヤ16は、第1接触部19cと第2接触部20cとの間に位置する。この場合、第1接触部19cは、第1基準姿勢をとる。第2接触部20cは、第2基準姿勢をとる。具体的には、第1接触部19cと第2接触部20cとは、水平投影面上において平行である状態に維持される。この場合、接点21aと接点21bとは、閉成状態に維持される。その結果、一対の案内逸脱検出装置14は、導線15bと導線15dとの電気的な接続を維持する。
図示されないが、一対の案内逸脱検出装置14の他方も、一対の案内逸脱検出装置14の一方と同様の構成である。一対の案内逸脱検出装置14の他方は、導線15cと導線15dとの電気的な接続を維持する。
次に、図3を用いて、一対の案内逸脱検出装置14の動作を説明する。
図3は実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置の動作を説明するための平面図である。
釣合おもり6が一対のガイドレール7に正しく案内されているから逸脱した場合、一対の案内逸脱検出装置14に一方は、釣合おもり6とともに+x方向または-x方向に移動する。
例えば、図3の(A)に示されるように、一対の案内逸脱検出装置14の一方が+x方向に移動した場合、第2接触部20cは、ワイヤ16に-x方向の側から接触する。この際、第2接触部20cは、ワイヤ16から-x方向への軽い力を受けるだけでも第2基準姿勢から姿勢を変化させる。具体的には、第2接触部20cは、第2回転部20bを中心として-x方向へ回転する。この際、検出部21は、第2接触部20cが第2基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する。検出部21は、当該検出結果に基づいて接点21aと接点21bとを閉成状態から開放状態に切り替える。この場合、案内逸脱検出装置14は、導線15bと導線15dとの電気的な接続を遮断する。
例えば、図3の(B)に示されるように、一対の案内逸脱検出装置14の一方が-x方向に移動した場合、第1接触部19cは、ワイヤ16に+x方向の側から接触する。この際、第1接触部19cは、ワイヤ16から+x方向への軽い力を受けるだけでも第1基準姿勢から姿勢を変化させる。具体的には、第1接触部19cは、第1回転部19bを中心として+x方向へ回転する。この際、検出部21は、第1接触部19cが第1基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する。検出部21は、当該検出結果に基づいて接点21aと接点21bとを閉成状態から開放状態に切り替える。この場合、案内逸脱検出装置14は、導線15bと導線15dとの電気的な接続を遮断する。
図示されないが、一対の案内逸脱検出装置14の他方も、+x方向に移動した場合または+x方向に移動した場合に導線15cと導線15dとの電気的な接続を遮断する。
次に、図4を用いて、エレベーターシステム100の設計がフェールセーフの設計であることを説明する。
図4は実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置が適用されてエレベーターシステムの制御回路による脱レール状態の検出を表す図である。
図4は、「状態」と「脱レール状態の検出」との関係を示す図である。
「状態」は、エレベーターシステム100において発生し得る状態を表す。「脱レール状態の検出」は、制御回路10が脱レール状態の検出を行うか否かを表す。「脱レール状態の検出」において、「OFF」は、制御回路10が脱レール状態を検出しないことを表す。「脱レール状態の検出」において、「ON」は、制御回路10が脱レール状態を検出することを表す。
「状態」において、「正常(未接触)」は、エレベーターシステム100が正常状態であり、案内逸脱検出装置14がワイヤ16に接触していない状態を表す。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力される。その結果、「脱レール状態の検出」は、「OFF」となる。
「状態」において、「案内逸脱検出装置が回路遮断」は、案内逸脱検出装置14が回路を遮断した状態を表す。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力されない。その結果、「脱レール状態の検出」は、「ON」となる。
「状態」において、「制御回路への電力供給停止」は、制御回路10への電力の供給が停止された状態を表す。この場合、制御回路10が脱レール状態の検出をした時と同様に、かご5と釣合おもり6とは緊急停止される。その結果、「脱レール状態の検出」は、「ON」となる。
「状態」において、「電源回路が電力供給停止」は、電源回路12が電力の供給を停止した状態を表す。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力されない。その結果、「脱レール状態の検出」は、「ON」となる。
「状態」において、「導線が断線」は、導線15aと導線15bと導線15cと導線15dとのうち少なくとも1つが断線した状態を表す。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力されない。その結果、「脱レール状態の検出」は、「ON」となる。
「状態」において、「検出部の接点の1つがON故障」は、検出部21の接点の1つが常に閉成状態となるON故障になった状態を表す。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力される。その結果、「脱レール状態の検出」は、「OFF」である。
「脱レール状態の検出」において、「(※)」は、検出部21の接点の1つがON故障の状態で釣合おもり6が脱レール状態になった場合、制御回路10が脱レール状態を検出することを表す。例えば、接点21aがON故障の状態で釣合おもり6が脱レール状態になった場合、接点21bは、閉成状態から開放状態に切り替わる。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力されない。その結果、制御回路10は、脱レール状態を検出する。
「状態」において、「検出部の接点の1つがOFF故障」は、検出部21の接点の1つが常に開放状態となるOFF故障になった状態を表す。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力されない。この場合、「脱レール状態の検出」は、「ON」である。
「状態」において、「リレー接点の1つがON故障」は、リレー接点13aまたはリレー接点13bがON故障になった状態を表す。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力される。その結果、「脱レール状態の検出」は、「OFF」となる。
「脱レール状態の検出」において、「(※※)」は、リレー接点13aまたはリレー接点13bがON故障の状態で釣合おもり6が脱レール状態になった場合、制御回路10が脱レール状態を検出することを表す。例えば、リレー接点13aがON故障の状態で釣合おもり6が脱レール状態になった場合、リレー接点13bは、閉成状態から開放状態に切り替わる。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力されない。その結果、制御回路10は、脱レール状態を検出する。
「状態」において、「リレー接点の1つがOFF故障」は、リレー接点13aまたはリレー接点13bがOFF故障になった状態を表す。この場合、制御回路10には、信号出力回路17からの信号が入力されない。この場合、「脱レール状態の検出」は、「ON」となる。
以上で説明した実施の形態1によれば、検出部21は、釣合おもり6に設けられる。検出部21は、第1接触部19cが第1基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する。検出部21は、第2接触部20cが第2基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する。このため、検出部21は、第1接触部19cまたは第2接触部20cがワイヤ16に接触したことを直接的に検出することができる。その結果、釣合おもり6が+x方向および-x方向のうちのいずれ方向に移動した場合でも、釣合おもり6が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出する精度を向上させることができる。また、第1接触部19c、第2接触部20c、ワイヤ16が経年劣化しても、釣合おもり6が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出する精度を維持することができる。さらに、ワイヤ16に電流を流さなくても、釣合おもり6が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出できる。
なお、第1接触子19のみを設けてもよい。この場合でも、釣合おもり6が-x方向に移動した場合に、釣合おもり6が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出できる。
また、第2接触子20のみを設けてもよい。この場合でも、釣合おもり6が+x方向に移動した場合に、釣合おもり6が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出できる。
また、案内逸脱検出装置14は、釣合おもり6の下部に設けられてもよい。この場合も、釣合おもり6が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出できる。
また、案内逸脱検出装置14は、釣合おもり6が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱した場合に、ガイドレール7aに接触するように設けられてもよい。この場合、ワイヤ16は、設けられなくてもよい。この場合も、釣合おもり6が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱したことを検出する精度を向上させることができる。
また、検出部21は、2つの検出回路を備えることで、第1接触部19cの姿勢の変化と第2接触部20cの姿勢の変化とを区別して検出するように設けられてもよい。この場合、釣合おもり6が昇降方向に対して+x方向および-x方向のいずれの方向に逸脱したかを検出することができる。
また、図4に示されるように、エレベーターシステム100は、フェールセーフのシステムである。このため、案内逸脱検出システム11に異常が発生した場合に、かご5と釣合おもり6とを緊急停止させることができる。
なお、案内逸脱検出装置14は、3つ以上の接点を備えてもよい。
また、リレー13は、3つ以上の接点を備えてもよい。
なお、図示されないが、かご5は、かご用の一対のガイドレールに複数のガイドシューを介して案内される。この場合、案内逸脱検出装置14は、かご5に適用されてもよい。
また、機械室がなくて昇降路1の上部または下部に巻上機3と制御盤9が設けられるエレベーターシステム100に実施の形態1の案内逸脱検出システム11を適用してもよい。
次に、図5を用いて、案内逸脱検出装置14の変形例を説明する。
図5は実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置の変形例の平面図である。
図5に示されるように、案内逸脱検出装置14は、接触子22を備える。
接触子22は、腕部22aと第3接触部22bとを備える。
腕部22aは、基台15における+y方向の側の側面に取り付けられる。腕部22aは、基準姿勢において基台18から+y方向に延びる。腕部22aは、基台15に取り付けられた部分を中心に+x方向または-x方向へ回転し得るように設けられる。
第3接触部22bは、円の一部が繋がらないように形成される。第3接触部22bの端部は、腕部22aの+y方向の端部に連結される。第3接触部22bは、基準姿勢においてワイヤ16の外周の一部を囲む。
次に、図6を用いて、案内逸脱検出装置14の変形例の動作を説明する。
図6は実施の形態1におけるエレベーターの案内逸脱検出装置の変形例の動作を説明するための平面図である。
図6の(A)に示されるように、釣合おもり6が+x方向に脱レール状態になった場合、案内逸脱検出装置14は、釣合おもり6とともに+x方向に移動する。この場合、第3接触部22bは、ワイヤ16に-x方向の側から接触する。この際、腕部22aは、第3接触部22bがワイヤ16から-x方向の軽い力を受けるだけでも基準姿勢から姿勢を変化させる。具体的には、腕部22aは、基台18に取り付けられた部分を中心に-x方向に回転する。この際、検出部21は、第3接触部22cが基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する。
図6の(B)に示されるように、釣合おもり6が-x方向に脱レール状態になった場合、案内逸脱検出装置14は、釣合おもり6とともに-x方向に移動する。この場合、第3接触部22bは、ワイヤ16に+x方向の側から接触する。この際、腕部22aは、第3接触部22bがワイヤ16から+x方向の軽い力を受けるだけでも基準姿勢から姿勢を変化させる。具体的には、腕部22aは、基台18に取り付けられた部分を中心に+x方向に回転する。この際、検出部21は、第3接触部22cが基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する。
以上で説明した変形例によれば、第3接触部22bは、釣合おもり6が+x方向および-x方向のうちのいずれ方向に移動した場合でも、姿勢を変化させる。このため、釣合おもり6が+x方向および-x方向のうちのいずれ方向に移動した場合でも、釣合おもり6が脱レール状態になったことを検出する精度を向上させることができる。
以上のように、本開示に係るエレベーターの案内逸脱検出装置は、エレベーターシステムに利用できる。
1 昇降路、2 機械室、 3 巻上機、 4 主ロープ、 5 かご、 6 釣合おもり、 7 ガイドレール、 8a 第1ガイドシュー、 8b 第2ガイドシュー、 9 制御盤、 10 制御回路、 11 案内逸脱検出システム、 12 電源回路、 13 リレー、 13a リレー接点、 13b リレー接点、 13c リレーコイル、 14 案内逸脱検出装置、 15a 導線、 15b 導線、 15c 導線、 15d 導線、 16 ワイヤ、 17 信号出力回路、 18 基台、 19 第1接触子、 19a 第1取付部、 19b 第1回転部、 19c 第1接触部、 20 第2接触子、 20a 第2取付部、 20b 第2回転部、 20c 第2接触部、 21 検出部、 21a 接点、 21b 接点、 22 接触子、 22a 腕部、 22b 第3接触部、 100 エレベーターシステム

Claims (2)

  1. 案内されながら昇降する昇降体に設けられた基台と、
    前記昇降体の昇降方向を長手方向として配置された長尺物に隣接して前記基台に設けられ、前記昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態のときは、前記長尺物に接触しないことで前記基台に対して基準姿勢をとり、前記昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱する状態となったときは、前記長尺物に接触することで前記基台に対して前記基準姿勢から姿勢を変化させる接触子と、
    前記昇降体に設けられ、前記接触子が前記基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する検出部と、
    を備え
    前記接触子は、
    前記基準姿勢において前記基台から前記長尺物の方向へ伸びる腕部と、
    前記腕部に連結され、前記基準姿勢において前記長尺物の外周の一部を囲んだ接触部と、
    を備え、
    前記検出部は、前記昇降体が昇降方向に対して正しく案内されている状態から逸脱する状態となったときに、前記接触部が前記長尺物に接触することで前記腕部が前記基台に対して前記基準姿勢から姿勢を変化させた場合に、前記腕部が前記基準姿勢から姿勢を変化させたことを検出する
    エレベーターの案内逸脱検出装置。
  2. 前記接触部は、前記昇降体を昇降方向に案内するガイドレールと長手方向を合わせて配置されたワイヤを前記長尺物として前記ワイヤの外周の一部を囲んだ
    請求項1に記載のエレベーターの案内逸脱検出装置。
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