JP7363172B2 - レーダモジュールの車載構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の前部又は後部に搭載されたレーダモジュールの車載構造に関する。
下記特許文献1は、車体の後部に搭載されたレーダモジュールを開示している。レーダモジュールは、バンパ等の外装部品よりも内側に配置される。なお、このようなレーダモジュールは、車体の前部に搭載されることもある。特許文献1に開示されたレーダモジュールは、所定荷重が加わると破損する脆弱部を備えている。軽衝突時などに脆弱部が破損することで、レーダモジュール内のレーダ本体(検出部)の破損が防止される。具体的には、レーダ本体と外装部品との間に位置するカバーやレーダモジュールを車体に取り付けるブラケットに脆弱部が形成されている。
特開2018-59948号公報
特許文献1に開示されたレーダモジュールでは、脆弱部が破損しても、レーダモジュールの外側にはバンパなどの外装部品が残る。このため、レーダモジュールが正規位置にない状態でそのまま使用され続けてしまう可能性がある。
従って、本発明の目的は、車体の外側から外力を受けた際に、レーダモジュールのレーダ送受信面を保護する保護カバーを脱落させることで、レーダモジュールの確認を喚起することのできる、レーダモジュールの車載構造を提供することにある。
本発明に係るレーダモジュールの車載構造は、車体の前部又は後部に搭載されたレーダモジュールよりも車体外側に配置された外装部品と、この外装部品に取り付けられてレーダモジュールのレーダ送受信面を覆う保護カバーとを備えている。そして、外装部品と保護カバーとの間には、保護カバーを外装部品に係止すると共に、車体外側からの外力によるレーダモジュールと保護カバーとの接触による荷重を受けて保護カバーの外装部品への係止を解除する係止構造が構築されている。
本発明に係るレーダモジュールの車載構造によれば、車体に外力が作用した時には係止構造によって保護カバーが外装部品から脱落するので、レーダモジュールの確認を喚起することができる。
実施形態に係るレーダモジュールの車載構造を備えた車体の斜視図である。 上記車載構造の分解斜視図である。 上記車載構造の正面図である。 上記車載構造における係止構造の係止爪の拡大斜視図である。 上記車載構造の通常時の側断面図である。 上記車載構造の外力作用時の側断面図である。
以下、図面を参照しつつ実施形態に係るレーダモジュールの車載構造について説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態では、車体(車両)1の前部にレーダモジュール2が搭載されている。具体的には、レーダモジュール2は、フロントバンパ3の下部に取り付けられたロアグリル4の内側に搭載されている。ロアグリル4には、レーダモジュール2のレーダ送受信面2aを覆う保護カバー5が係止されている。ここで、フロントバンパ3及びロアグリル4は、車載構造における外装部品として設けられている。フロントバンパ3、ロアグリル4及び保護カバー5は、合成樹脂製である。
本実施形態の車体1は、SUVの車体であり、ラダーフレーム構造を有している。ラダーフレームの上にボディが架装されて、車体1が構成されている。ラダーフレームの前端には、車体1の幅方向に延びるフロントクロスメンバ6(図5及び図6参照)が剛結(溶接)されている。レーダモジュール2は、金属製のブラケット2bを有しており、このブラケット2bを介して、車体1、即ち、フロントクロスメンバ6に固定されている(図5及び図6参照)。
レーダモジュール2は、上述したブラケット2bに取り付けられたモジュール本体2cを有している。モジュール本体2cは、合成樹脂製であり、その内部にレーダを送受信するレーダ送受信機を備えている。モジュール本体2cの前面がレーダ送受信面2aであり、この面を通して、レーダが送受信される。レーダ送受信面2aを構成するモジュール本体2cの前面パネルは、レーダを散乱させないように円滑な面として形成されている。
モジュール本体2cには、上述したレーダ送受信機に付随する電子部品等も収納されており、モジュール本体2cの外面には、上述したレーダ送受信機や電子部品と接続されたコネクタ(図示せず)も設けられている。レーダモジュール2のこのコネクタは、ワイヤリングハーネス(図示せず)を介して、車体1の他の箇所に搭載されたコントローラと接続されている。モジュール本体2cは、ゴムブッシュ2d(図5及び図6参照)を介して、ボルト2eによってブラケット2b(図3参照)に固定されている。
ブラケット2bは、その上部に、レーダ送受信面2aよりも前方に突出する水平な上面板2buを有している。また、ブラケット2bは、その両側部に、レーダ送受信面2aよりも前方に突出する垂直な側面板2bsをそれぞれ有している。即ち、上面板2bu及び側面板2bsは、レーダ送受信面2aよりも保護カバー5に近接配置されている(図5参照)ブラケット2bの一部である。各側面板2bsの上端は、保護カバー5の傾斜形状に合わせて、その下端よりも前方に突出されている。
図2及び図3に示されるように、フロントバンパ3下部の開口に取り付けられるロアグリル4の中央には、保護カバー5が取り付けられる開口部4aが形成されている。開口部4aの内側に、レーダモジュール2が配置される。開口部4aの左右には、水平方向の桟が形成されており、内部に配されたラジエータやエアコンのコンデンサに走行風を取り入れる吸気開口として機能している。ロアグリル4は、フロントバンパ3の最外側縁(本実施形態では最前縁)よりも内側に位置している。また、開口部4aは、ロアグリル4の最外側縁(本実施形態では最前縁)よりも内側に配置されている。
開口部4aの内周縁の上部には、一対の切欠部7b1が形成されている。各切欠部7b1は、下方に向けて開放されている。また、開口部4aの内周縁の下部には、一対の係止孔7b2が形成されている。一対の係止孔7b2は、一対の切欠部7b1の真下にそれぞれ形成されている。切欠部7b1及び係止孔7b2は、後述する保護カバー5の係止爪7aと係合する被係止部7bとして形成されている。そして、係止爪7a及び被係止部7bによって、保護カバー5をロアグリル4に係止させる係止構造が構築されている。即ち、この係止構造は、ロアグリル4と保護カバー5との間に構築されている。
また、この係止構造は、車体1に外力が作用したとき(例えば、軽衝突時)のロアグリル4の車体1の内側への変位に伴うレーダモジュール2と保護カバー5との接触による荷重を受けて、保護カバー5とロアグリル4との係止を解除する。この係止解除については追って詳しく説明する。さらに、開口部4aの内周縁の両側部には、位置決め切欠部7cがそれぞれ形成されている。位置決め切欠部7cは、後述する保護カバー5の位置決め片5aをそれぞれ受け入れる。
上述したように、切欠部7b1及び係止孔7b2は二組形成され、各組において、両者は垂直方向に沿って配置されている。そして、図4に示されるように、組となる切欠部7b1及び係止孔7b2の間に、上述した側面板2bsが位置している。開口部4aに取り付けられる保護カバー5に対して言い換えれば、車体1の外側から見て(即ち、正面視において)、上部に設けられた係止爪7aと下部に設けられた係止爪7aとの間に側面板2bsが位置する。
上述した開口部4aに嵌め込まれる保護カバー5は、滑らかな表面を持つ、僅かに湾曲した樹脂製パネルである。保護カバー5の周縁にはフランジが形成されており、保護カバー5の上縁にはフランジから裏側に向けて突出する一対の係止爪7aが形成されている。上方の一対の係止爪7aは、上述した一対の切欠部7b1とそれぞれ係止される。一方、保護カバー5の下縁にもフランジから裏側に向けて突出する一対の係止爪7aが形成されている。下方の係止爪7aは、上述した一対の係止孔7b2とそれぞれ係止される。さらに、保護カバーの両側縁にもフランジから裏側に向けて突出する位置決め片5aがそれぞれ形成されている。
四つ設けられる係止爪7aについて、図4を参照しつつその一つを例に説明する。係止爪7aは、保護カバー5全体と一体成形されており、全体としてはほぼ長方形、より詳しくは、先端がやや幅狭の等脚台形の板状部である。係止爪7aには、U字型の貫通孔70が形成されており、この貫通孔70によって片持ち状の爪部71が形成されている。爪部71は、係止爪7aの先端側で係止爪7aの本体と一体的に結合している。爪部71は、係止爪7aの一面側に隆起されており、その基端(係止爪7aの先端側の端部)からその先端(係止爪7aの基端側の端部)に向けてなだらかな傾斜面を備えている。爪部71の先端は、係止爪7aの爪部71以外の部分や爪部71の基端よりも厚い。
各爪部71は、保護カバー5の周縁から外側に向けて突出される。即ち、保護カバー5の上縁に設けられた一対の係止爪7aの爪部71は、上方に突出されている。一方、保護カバー5の下縁に設けられた一対の係止爪7aの爪部71は、下方に突出されている。この爪部71は、保護カバー5を開口部4aに係止する際に、開口部4aの内周縁と摺接して内側に湾曲され、その先端が内周縁を超えたのちにその湾曲が弾性復元する。この結果、爪部71の先端面が開口部4aの内周縁と係合し、保護カバー5が開口部4aに係止される。
なお、係止爪7aの先端縁は、上述した切欠部7b1及び係止孔7b2(即ち、被係止部7b)に係止させやすいように、滑らかな曲面を形成している。また、係止爪7aの先端部の一面(爪部71の突出側の面)には、U字型の貫通孔70の両端と係止爪7aの先端角部をそれぞれつなぐV溝72が形成されている。V溝72は、車体1の外側から外力が作用したとき(例えば、衝突時)のロアグリル4の車体1の内側への変位に伴うレーダモジュール2(上面板2bu又は側面板2bs)と保護カバー5との接触による荷重により破断する脆弱部として形成されている。各係止爪7aにおいて、一対のV溝72の少なくとも一方が破断すると、爪部71の位置が保持されなくなるので、係止爪7aによる保護カバー5のロアグリル4への係止が解除される
レーダ送受信面2aを覆う保護カバー5は、レーダモジュール2によって送受信されるミリ波やマイクロ波の通過範囲をカバーしている。このため、保護カバー5を上述したように滑らかな表面を持つパネルとして形成することで、ミリ波やマイクロ波を安定的に送信すると共に、反射して返ってきたミリ波やマイクロ波を安定的に受信することができる。ミリ波やマイクロ波の送受信角が広角になればなるほど、保護カバー5の面積を大きくする必要がある。レーダモジュール2が車体1の前部に設けられる場合は、保護カバー5の面積が大きくなると、ロアグリル4を通過する走行風量が減るので、上述したラジエータやコンデンサの熱交換効率が低下してしまう。また、保護カバー5の面積が大きくなると美観を損ねる可能性もある
ここで、保護カバー5をレーダ送受信面2aにより近接させれば、保護カバー5の面積はより小さくできる。そこで、本実施形態では、保護カバー5が取り付けられる開口部4aをロアグリル4の最前縁よりも内側に配置して、保護カバー5の面積の増大を抑えて、ラジエータやコンデンサの熱交換効率の低下を回避している。しかし、保護カバー5をレーダ送受信面2a(レーダモジュール2)により近接させると、軽衝突時などにロアグリル4が車体1の内側に変位した際に、レーダモジュール2と保護カバー5とは接触しやすくなる。
本実施形態の保護カバー5は、レーダモジュール2と接触しても、上述した係止構造によってロアグリル4から脱落するので、レーダモジュール2が損傷を受けることはない。また、保護カバー5が取り付けられる開口部4aをロアグリル4の最前縁よりも内側に配置することで、少なくとも保護カバー5はロアグリル4の最前縁まで変位することができるため、係止爪7aは確実に破断される。ただし、本実施形態では、フロントバンパ3がロアグリル4よりも前方に位置しているため、保護カバー5はロアグリル4の最前縁よりもさらに前方に変位可能である。
次に、保護カバー5の脱落について、図5及び図6を参照しつつ説明する。
図5は、車体1に外力が作用する前の通常の状態を示している。図5において、保護カバー5は係止爪7aでの断面であり、レーダモジュール2はその中央での断面である。軽衝突などによって車体1に外力が作用するとフロントバンパ3は内側に変位するが、その変位量は少なく、弾性復元力で元の位置に戻る。このため、フロントバンパ3とフロントクロスメンバ6との間には、このような変位量を考慮して数十mmのクリアランスが設けられている。このクリアランスについては、モノコック構造を持つ車体に関しても同様に設けられている。
フロントバンパ3に取り付けられたロアグリル4にさらに取り付けられた保護カバー5は、レーダモジュール2の前方に配置されている。ここで、ブラケット2bの上面板2bu及び側面板2bsは、レーダ送受信面2aよりも保護カバー5に近接配置されている。図6は、フロントバンパ3及びロアグリル4が内側に変位した状態を示している。上述した変位によって、保護カバー5は、上面板2bu及び側面板2bsと接触して荷重を受ける。ただし、この荷重は、モジュール本体2cには作用しないので、その内部のレーダ送受信機や電子部品は影響を受けない。
また、上述した荷重は、係止構造の係止爪7aに作用し、脆弱部としてのV溝72を破断させる。図6は、保護カバー5が既に脱落した状態を示している。なお、図6では、係止爪7aが破断しないで保護カバー5が脱落しているように描かれているが、上述したように係止爪7aはV溝72で破断する。本実施形態では、上方の係止爪7aが係合する切欠部7b1が下方に開放されているため、上方の係止爪7aは、V溝72が破断すると引っかかることなく切欠部7b1との係合が確実に解除される。
上方の被係止部7bを切欠部7b1ではなく下方の係止孔7b2と同様な係止孔として形成しても、V溝72の破断によって保護カバー5は脱落する。しかし、本実施形態のように、上方の被係止部7bを下方に開放された切欠部7b1として形成することで、保護カバー5をより確実に脱落させることができる。また、保護カバー5が脱落するので、レーダ送受信面2aの前方にミリ波やマイクロ波の送受信を阻害するものはなく、レーダモジュール2を用いた制御は正常に機能し得る。
また、保護カバー5が脱落するような荷重がレーダモジュール2に作用した場合、ユーザは、保護カバー5が脱落していることで注意喚起される。この時、係止爪7aが破断するので、新しい保護カバー5に交換する必要がある。このため、ユーザはディーラーなどに赴いて、保護カバー5を購入すると共にレーダモジュール2の点検を受けることになる。レーダモジュール2の向きが変わってしまっている場合などは、この時に調整されるため、レーダモジュール2を用いた制御は正常に機能することが担保される。保護カバー5の購入が必要となるが、比較的安価な部品であるためユーザの負担は少ない。レーダモジュール2の方がかなり高価な部品である。従って、上記係止構造によって、レーダモジュール2の損傷を抑止すると共に、レーダモジュール2を用いた制御が正常に機能することも担保される。
本実施形態の車載構造によれば、上述した係止構造(係止爪7a及び被係止部7b)によって、保護カバー5を外装部品(ロアグリル4)に係止させる。係止構造(係止爪7a及び被係止部7b)は、車体1の外側からの外力による外装部品(ロアグリル4)の車体1の内側への変位に伴うレーダモジュール2と保護カバー5との接触による荷重を受けて、保護カバー5の外装部品(ロアグリル4)への係止を解除する。従って、上述したように、保護カバー5の脱落によって、レーダモジュール2に荷重が作用したのをユーザに喚起できる。また、レーダモジュール2に過剰な荷重が作用するのも防止できる。さらに、保護カバー5が脱落するため、レーダ送受信面2aの前方に邪魔な部材が存在せず、レーダモジュール2を用いた制御は正常に機能し得る。
ここで、本実施形態では、ブラケット2bの一部(上面板2bu及び側面板2bs)が、レーダ送受信面2aよりも保護カバー5に近接配置されている。従って、保護カバー5は、レーダ送受信面2a(モジュール本体2c)とは直接接触しないため、上述した荷重はレーダ送受信面2a(モジュール本体2c)に直接作用することはない。この結果、レーダモジュール2を用いた制御が正常に機能することがより確実に担保される。また、保護カバー5を、レーダモジュール2を車体1に固定する剛性の高いブラケット2bの一部(上面板2bu及び側面板2bs)と接触させることで、保護カバー5をより確実に脱落させることができる。
また、本実施形態では、係止構造が、上述した係止爪7a及び被係止部7bを備えており、係止爪7aが、上述した荷重により破断する脆弱部(V溝72)を備えている。従って、保護カバー5は、係止構造の一部である係止爪7aの破断によって脱落する。この結果、保護カバー5をより確実に脱落させることができる。また、保護カバー5を再利用することができないため、ユーザに点検を施すこととなり、レーダモジュール2を用いた制御が正常に機能することがより確実に担保される。
また、本実施形態では、係止構造が、上述した係止爪7a及び被係止部7bを備えており、係止爪7aが保護カバー5の上部と下部に設けられる。そして、車体1の外側から見て(本実施形態では車体1の正面視において)、この一対の係止爪7aは垂直方向に沿って配置され、これらの間に上述した保護カバー5と当接するブラケット2bの一部(側面板2bs)が配置されている。従って、上述した荷重は、ブラケット2bの一部(側面板2bs)を介して、保護カバー5の一対の係止爪7aの間に作用する。この結果、上述した荷重が効果的に一対の係止爪7aに作用し、保護カバー5の外装部品(ロアグリル4)への係止をより確実に解除することができる。特に、上述した脆弱部(V溝72)を用いる場合は、係止爪7aをより確実に破断させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態での車体1はラダーフレーム構造を有するものであったが、本発明の車載構造は、モノコック構造を有する車体に適用することもできる。この場合、レーダモジュール2は、フロントクロスメンバ6に代わって、フロントバンパレインフォースやラジエタコアサポート等にブラケット2bを介して取り付けられる。(フロントバンパレインフォースをフロントクロスメンバとみなすこともできる。)また、レーダモジュール2は、これらの部材(バンパレインフォースなど)に対して、(上記実施形態のように)上方に配置されてもよいし、下方に配置されてもよいし、同じ高さに配置されてもよい。例えば、バンパレインフォースに対して上方にレーダモジュールを配する場合、フロント(アッパー)グリルに取り付けられるエンブレムを保護カバーとして設けてもよい。図1を例に説明すれば、フロントアッパーグリル8に取り付けられるエンブレム9を保護カバー5として設け、この内側にレーダモジュール2が搭載されてもよい。
また、上記実施形態では、レーダモジュール2は車体1の幅方向の中央に搭載された。しかし、レーダモジュール2は車体1の幅方向中央に対して右側又は左側に寄せて搭載されてもよい。また、係止爪7aは、全体としてほぼ長方形(先端がやや幅狭の等脚台形)としたが、その形状はこれに限定されない。係止爪7aは、凸形状を有する、被係止部7bに係止する係止凸部であればよい。さらに、係止爪7aの爪部71は、その基端から先端に向けてなだらかな傾斜面を有する形状でなくてもよく、その形状は限定されない。また、上記実施形態では、被係止部7bは、車両前後方向に貫通する形状を有し、係止爪7aの爪部71を通したうえで引っ掛けるように係止する構造を形成している。しかし、被係止部7bは、貫通する形状でなく、凸状の係止爪7aを係止可能な凹形状を有する係止凹部であればよい。また、被係止部7bとして形成された係止孔7b2は、上方に開放された切欠部として形成されてもよい。また、上記実施形態では、レーダモジュール2は車体1の前部に搭載された。しかし、レーダモジュール2は車体1の後部に搭載されてもよい。また、上記実施形態では、係止爪7a及び被係止部7bは、四組設けられたが、その数は限定されない。
1 車体
2 レーダモジュール
2a レーダ送受信面
2b ブラケット
2bs 側面板(ブラケット2bの一部)
2bu 上面板(ブラケット2bの一部)
3 フロントバンパ(外装部品)
4 ロアグリル(外装部品)
5 保護カバー
7a 係止爪
7b 被係止部
7b1 切欠部
7b2 係止孔
72 V溝(脆弱部)

Claims (4)

  1. 車体の前部又は後部に搭載されたレーダモジュールの車載構造であって、
    前記前部又は前記後部に設けられ、前記レーダモジュールよりも車体外側に配置された外装部品と、
    前記外装部品に取り付けらた、前記レーダモジュールのレーダ送受信面を覆う保護カバーと、
    前記外装部品と前記保護カバーとの間に構築され、前記保護カバーを前記外装部品に係止させ、かつ、前記車体の外側からの外力による前記外装部品の車体内側への変位に伴う前記レーダモジュールと前記保護カバーとの接触による荷重を受けて前記保護カバーの前記外装部品への係止を解除する係止構造と、を備え
    前記レーダモジュールが、前記車体への固定用のブラケットを有しており、
    前記ブラケットの一部が、前記レーダ送受信面よりも前記保護カバーに近接配置されており、
    前記荷重は、前記ブラケットの一部と前記保護カバーとの接触によるものである、
    ことを特徴とするレーダモジュールの車載構造。
  2. 前記係止構造が、前記保護カバーに設けられた係止爪と、前記外装部品に設けられた前記係止爪が係止される被係止部とを備えており、
    前記係止爪が、前記荷重により破断する脆弱部を備えている、ことを特徴とする請求項に記載のレーダモジュールの車載構造。
  3. 前記係止爪が、前記保護カバーの上部と下部とにそれぞれ設けられており、
    前記保護カバーの上部に設けられた前記係止爪と係合する前記被係止部が、下方に開放された切欠部として形成され、
    前記保護カバーの下部に設けられた前記係止爪と係合する前記被係止部が、係止孔又は上方に開放された切欠部として形成されている、ことを特徴とする請求項に記載のレーダモジュールの車載構造。
  4. 前記係止構造が、前記保護カバーに設けられた係止爪と、前記外装部品に設けられた前記係止爪が係止される被係止部とを備えており、
    前記係止爪が前記保護カバーの上部と下部とにそれぞれ設けられ、かつ、上部に設けられた前記係止爪と下部に設けられた前記係止爪とが垂直方向に沿って配置されており、
    車体外側から見て、上部に設けられた前記係止爪と下部に設けられた前記係止爪との間に前記ブラケットの前記一部が位置している、ことを特徴とする請求項に記載のレーダモジュールの車載構造。
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