JP6555476B2 - 車両の前部構造 - Google Patents
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Description
フロントバンパと、
前記フロントバンパの上方に位置するグリルとを有し、
前記フロントバンパの上端部は、車両後方側に折曲した断面略L字状に形成されている車両の前部構造に関する。
この技術では、特許文献1の図1〜図3等に示されているように、グリル9の下側外周枠部13に、車両前方側ほど下方に位置する脚部53と、この脚部53に対して下方に屈曲した荷重受け部55とが設けられている。さらに、脚部53と荷重受け部55の境界部分61の下側に、脆弱部としての断面V字状のノッチ63が設けられている。
そして、特許文献1の図5に示されているように、
(1) グリル9が衝突荷重を受けて後方移動したときに、グリル9の下側外周枠部13の上端部に設けられた干渉部51の後端51aが衝撃吸収部材39に当接する。
(2) 次に、前記荷重受け部55、脚部53、及び、干渉部51が、干渉部51の後端51aを中心として下方に回動する変形することにより、衝突荷重が吸収される。
(3) また、前記境界部分61の下側にはノッチ63が設けられているので、回動によって下方位置にある荷重受け部55が衝撃吸収部材39に当接すると、側面視で、荷重受け部55が脚部53に対して開き変形する。この開き変形によって、さらに衝突荷重が吸収される。
本発明の目的は、被衝突体との衝突時の衝撃吸収性能を向上させることができる構造でありながら、フロントバンパを支持するためのバンパ支持部の剛性を十分確保することができる車両の前部構造を提供する点にある。
フロントバンパと、
前記フロントバンパの上方に位置するグリルとを有し、
前記フロントバンパの上端部は、車両後方側に折曲した断面略L字状に形成されている車両の前部構造であって、
前記フロントバンパの断面略L字状の上端部に下方及び後方から重なって、前記上端部を支持する断面略L字状のバンパ支持部を前記グリルの下端部に備え、
車両前方側から見て前記バンパ支持部に隣接するとともに、前記バンパ支持部の前面、及び、前記グリルの意匠面よりも車両後方側に位置して、車体又は車載部品に固定される固定部が前記バンパ支持部に連結壁を介して連結し、
前記連結壁に、車両前後方向の断面においてクランク状の段差部が形成されている点にある。(請求項1)
これにより、被衝突体との衝突時の車両の衝撃吸収性能を向上させることができる。そして、前記被衝突体が歩行者であった場合、歩行者の脚部の車両に対する侵入を抑制し過ぎることがなくなって、歩行者に加える負荷を軽減することができる。
例えば、前記連結壁に前記段差部を設けることなく、切り欠きや貫通孔だけを形成して、同等の歩行者保護性能を得ようとすると、フロントバンパを支持するためのバンパ支持部の剛性を確保できない虞がある。
これに対して、本発明の上記構成によれば、前記連結壁に前記段差部が形成されているから、フロントバンパを支持するためのバンパ支持部の剛性を確保することができる。そして、グリルを車体に組み付ける際には、バンパ支持部の強度を十分確保することができる。(請求項1)
前記バンパ支持部の上面部の下側の空間であって、かつ、前記バンパ支持部の前面部の車両後方側の空間を、前記連結壁の車両前方側の前部が車幅方向で覆う状態に、前記連結壁の前部が前記バンパ支持部の一端部に連なり、
前記段差部は、前記バンパ支持部の上面部と前面部と前記連結壁の前部とで形成されるコーナー部よりも車両後方側に位置し、
前記コーナー部に脆弱部を有すると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記脆弱部は、前記コーナー部に形成された貫通孔であり、
前記貫通孔と前記段差部の間の連結壁部分が、この連結壁部分の周囲の連結壁部分よりも薄肉に設定されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
また、貫通孔の大きさを調整することで、バンパ支持部に必要な剛性と衝突時のバンパ支持部の破壊とのバランスを容易にチューニングすることができる。
つまり、組み付けや見切り出しに影響を与えないことと、歩行者等の被衝突体との衝突時にグリルを破壊させることとを確実に両立することができる。(請求項3)
被衝突体との衝突時の衝撃吸収性能を向上させることができる構造でありながら、フロントバンパを支持するためのバンパ支持部の剛性を十分確保することができる車両の前部構造を提供することができた。
図1,図2に車両の前部構造を示してある。この車両の前部構造は、フロントバンパ1と、フロントバンパ1の上方に位置するグリル2とを有し、グリル2の左右両端部側にヘッドライト3(車載部品に相当)が配設されている。
図3に示すように、フロントバンパ1の上端部6は、車両後方側Rrに折曲した断面略L字状に形成され、第1前面部7と第1上面部8とを備えている。第1前面部7と第1上面部8の間のコーナー部9は後ろ上がりに傾斜している。
図2に示すように、グリル2の左右両端部に、ヘッドライト3を収容する横長の開口10が形成されている。グリル2は環状枠11を備え、左右一対の開口10間の下方に位置する前記環状枠11の第1枠部12は、開口10の下方に位置する環状枠11の第2枠部13よりも少し上方に位置している。
図3に示すように、バンパ支持部16は断面略L字状に形成されて、フロントバンパ1の断面略L字状の上端部6に下方及び車両後方側Rrから重なっている。すなわち、このバンパ支持部16は、フロントバンパ1の上端部6の第1上面部8に下方から重なる第2上面部18と、フロントバンパ1の上端部6の第1前面部7に車両後方側Rrから重なる第2前面部17とを備えている。
図4,図5に示すように、前記エプロンサイドメンバアッパエクステンション4に固定される固定壁30(固定部に相当)が、バンパ支持部16に連結壁21を介して連結している。固定壁30の壁面は車両前後方向を向いている。
(1) 前記連結壁21に、車両前後方向の断面においてクランク状の段差部24が形成されているから、被衝突体と車両とが衝突した時に、衝撃力により連結壁21がせん断変形して段差部24が破断しやすくなる。つまり、被衝突体と車両とが衝突した時に、段差部24でグリル2のせん断破壊を意図的に発生させることができる。
これにより、被衝突体との衝突時の車両の衝撃吸収性能を向上させることができる。そして、前記被衝突体が歩行者であった場合、歩行者の脚部の車両に対する侵入を抑制し過ぎることがなくなって、歩行者に加える負荷を軽減することができる。
例えば、前記連結壁21に前記段差部24を設けることなく、切り欠きや貫通孔だけを形成して、同等の歩行者保護性能を得ようとすると、フロントバンパ1を支持するためのバンパ支持部16の剛性を確保できない虞がある。
これに対して、本発明の上記構成によれば、前記連結壁21に前記段差部24が形成されているから、フロントバンパ1を支持するためのバンパ支持部16の剛性を確保することができる。そして、グリル2を車体に組み付ける際には、バンパ支持部16の強度を十分確保することができる。
また、貫通孔31の大きさを調整することで、バンパ支持部16に必要な剛性と衝突時のバンパ支持部16の破壊とのバランスを容易にチューニングすることができる。
つまり、組み付けや見切り出しに影響を与えないことと、歩行者等の被衝突体との衝突時にグリルを破壊させることとを確実に両立することができる。
2 グリル
3 ヘッドライト(車載部品)
4 車体(エプロンサイドメンバアッパエクステンション)
6 フロントバンパの上端部
16 バンパ支持部
17 バンパ支持部の前面部(第2前面部)
18 バンパ支持部の上面部(第2上面部)
21 連結壁
23M 連結壁の車両前方側の前部(連結壁の側壁の前部)
23S 貫通孔と段差部の間の連結壁部分(側壁の前後方向中間部)
24 段差部
30 固定部(固定壁)
31 脆弱部(貫通孔)
Fr 車両前方側
Rr 車両後方側(後方)
S 空間
Claims (3)
- フロントバンパと、
前記フロントバンパの上方に位置するグリルとを有し、
前記フロントバンパの上端部は、車両後方側に折曲した断面略L字状に形成されている車両の前部構造であって、
前記フロントバンパの断面略L字状の上端部に下方及び後方から重なって、前記上端部を支持する断面略L字状のバンパ支持部を前記グリルの下端部に備え、
車両前方側から見て前記バンパ支持部に隣接するとともに、前記バンパ支持部の前面、及び、前記グリルの意匠面よりも車両後方側に位置して、車体又は車載部品に固定される固定部が前記バンパ支持部に連結壁を介して連結し、
前記連結壁に、車両前後方向の断面においてクランク状の段差部が形成されている車両の前部構造。 - 前記バンパ支持部の上面部の下側の空間であって、かつ、前記バンパ支持部の前面部の車両後方側の空間を、前記連結壁の車両前方側の前部が車幅方向で覆う状態に、前記連結壁の前部が前記バンパ支持部の一端部に連なり、
前記段差部は、前記バンパ支持部の上面部と前面部と前記連結壁の前部とで形成されるコーナー部よりも車両後方側に位置し、
前記コーナー部に脆弱部を有する請求項1記載の車両の前部構造。 - 前記脆弱部は、前記コーナー部に形成された貫通孔であり、
前記貫通孔と前記段差部の間の連結壁部分が、この連結壁部分の周囲の連結壁部分よりも薄肉に設定されている請求項2記載の車両の前部構造。
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JP2015204204A JP6555476B2 (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 車両の前部構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015204204A JP6555476B2 (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 車両の前部構造 |
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ID=58550810
Family Applications (1)
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JP2015204204A Active JP6555476B2 (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 車両の前部構造 |
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- 2015-10-16 JP JP2015204204A patent/JP6555476B2/ja active Active
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