JP7363024B2 - 車両用導光部材、車両用灯具 - Google Patents

車両用導光部材、車両用灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP7363024B2
JP7363024B2 JP2018221006A JP2018221006A JP7363024B2 JP 7363024 B2 JP7363024 B2 JP 7363024B2 JP 2018221006 A JP2018221006 A JP 2018221006A JP 2018221006 A JP2018221006 A JP 2018221006A JP 7363024 B2 JP7363024 B2 JP 7363024B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
reflective
supplementary
incident
light guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018221006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020087724A (ja
Inventor
絵里 神近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP2018221006A priority Critical patent/JP7363024B2/ja
Publication of JP2020087724A publication Critical patent/JP2020087724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7363024B2 publication Critical patent/JP7363024B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Planar Illumination Modules (AREA)

Description

この発明は、点灯時において発光ラインを形成する車両用導光部材に関するものである。また、この発明は、車両用導光部材を備えていて、点灯時において発光ラインを形成する車両用灯具に関するものである。
発光ラインを形成する車両用導光部材、車両用灯具として、たとえば、特許文献1に示すものがある。特許文献1の車両用灯具は、透明部材と、光源と、を備え、透明部材が入光面と出光面と導光部とを含み、出光面が矩形形状をなす導光部の4辺のうちの3辺に沿ってコ字状に設けられている。
特許文献1の車両用灯具は、光源を点灯すると、光源からの光が、入光面から透明部材中に入光して、導光部で出光面に導光され、出光面から出光して、外部に照射されることにより、コ字状の発光ラインが形成される。
特開2018-106834号公報
ここで、かかる車両用導光部材、車両用灯具においては、被視認性や見栄えの上から、発光ラインが全長に亘って同一の幅で発光して、発光ラインにおいて細い部分が無いことが好ましい。
しかしながら、特許文献1の車両用灯具は、発光ラインを全長に亘って同一の幅で発光させる手段が設けられていない。この結果、特許文献1の車両用灯具は、発光ラインにおいて細い部分が発生する場合がある。
この発明が解決しようとする課題は、発光ラインが全長に亘って同一の幅で発光して、発光ラインにおいて細い部分が無い車両用導光部材、車両用灯具を提供することにある。
この発明の車両用導光部材は、光源からの光を入射光として内部に入射させる入射面を有する入射部分と、入射光を出射光として外部に出射させる出射面を有する出射部分と、入射部分と出射部分との間に配置されていて、入射光を入射部分から出射部分に導く導光部分と、入射部分と導光部分との間に連接して設けられていて、入射光を一次反射光として入射部分から導光部分に一次反射させる第1反射面を有する第1反射部分と、出射部分と導光部分との間に連接して設けられていて、一次反射光を二次反射光として導光部分から出射部分に二次反射させる第2反射面を有する第2反射部分と、を備え、出射部分が、導光部分の周辺部の一部に設けられていて、出射面が、二次反射光を出射光として外部に出射させることにより、導光部分の周辺部の一部に沿った発光ラインを形成し、導光部分の周辺部のうち、出射部分が設けられている導光部分の周辺部以外の周辺部には、補足反射部分が設けられていて、補足反射部分には、一次反射光を補足反射光として、第2反射部分の所定の部分に反射させる補足反射面が設けられている、ことを特徴とする。
この発明の車両用導光部材において、第2反射部分の所定の部分が、第2反射面における一次反射光の入射角が所定の角度よりも大きい部分である、ことが好ましい。
この発明の車両用導光部材において、第2反射部分の所定の部分が、二次反射光による出射面における発光ラインの幅が出射面の幅よりも細い部分である、ことが好ましい。
この発明の車両用導光部材において、補足反射部分が、導光部分の周辺部であって、一次反射光の第2反射部分への光路を遮る箇所以外の箇所に設けられている、ことが好ましい。
この発明の車両用導光部材において、補足反射面が、凹曲面であって、一次反射光を補足反射光として、第2反射部分の所定の部分に、平面をなす補足反射面で反射させた補足反射光よりも、収束させて反射させる凹曲面をなす、ことが好ましい。
この発明の車両用導光部材において、補足反射部分が、板形状をなす導光部分の周辺部に設けられていて、導光部分の板厚方向における補足反射部分の断面形状が、導光部分の板厚の中心線に対して、線対称の断面形状をなし、補足反射面が、導光部分の板厚方向に2つの面に形成されていて、中心線に対して、それぞれ、45°に傾斜している、ことが好ましい。
この発明の車両用灯具は、灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、灯室内に配置されている光源および前記の各発明にかかる車両用導光部材と、を備え、入射面が、光源に対向し、出射面が、ランプレンズに対向する、ことを特徴とする。
この発明の車両用導光部材、車両用灯具は、発光ラインが全長に亘って同一の幅で発光して、発光ラインにおいて細い部分が無い。
図1は、この発明にかかる車両用導光部材、車両用灯具の実施形態を示す車両用導光部材の正面図(図5におけるI矢視図)である。 図2は、光路を示す車両用導光部材の正面説明図である。 図3は、発光ラインの発光状態を示す車両用導光部材の正面説明図である。図3(A)は、発光ラインが全長に亘って同一の幅で発光している状態を示す車両用導光部材の正面説明図である。図3(B)は、この発明を実施しなかった車両用導光部材であって、発光ラインにおいて細い部分が発生している状態を示す車両用導光部材の正面説明図である。 図4は、車両用灯具を示す正面図(図5におけるIV矢視図)である。図4(A)は、消灯状態の車両用灯具を示す正面図である。図4(B)は、点灯状態で発光ラインが全長に亘って同一の幅で形成されている状態の車両用灯具を示す正面図である。 図5は、車両用灯具を示す縦断面図(図4(A)におけるV-V線断面図)である。 図6は、車両用導光部材の入射部分、第1反射部分および導光部分の一部における光路を示す断面説明図である。 図7は、車両用導光部材の導光部分の一部、第2反射部分および出射部分における光路を示す断面説明図である。図7(A)は、図2における7A-7A線断面説明図である。図7(B)は、図2における7B-7B線断面説明図である。 図8は、車両用導光部材における光路を示す断面説明図である。図8(A)は、図2におけるVIII-VIII線断面説明図である。図8(B)は、図8(A)における8B部の拡大断面説明図である。図8(C)は、出射面および第2反射面の変形例を示す一部断面説明図である。 図9は、第1反射面からの一次反射光の光路を示す説明断面図(図6におけるIX-IX線断面図)である。
以下、この発明にかかる車両用導光部材、車両用灯具の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用導光部材、車両用灯具を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。また、この明細書および別紙の特許請求の範囲において、車両用導光部材における反射は、内面反射である。なお、図面においては、概略図であるため、主な構成部品を図示し、主な構成部品以外の構成部品の図示を省略する。また、図5~図8において、ランプハウジングおよびランプレンズ以外の部材のハッチングを省略する。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる車両用導光部材、車両用灯具の構成について説明する。図中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具である。なお、この実施形態において、正面は、車両の後側の面であり、背面は、車両の前側の面である。また、図3(A)、図3(B)、図6において、符号Aは、基準軸であって、車両中心線に平行な軸線である。さらに、図中、実線矢印、破線矢印、一点鎖線矢印および二点鎖線矢印は、光路を示す。
(車両用灯具1の説明)
車両用灯具1は、この例では、リアコンビネーションランプである。車両用灯具1は、車両(図示せず)の後部の左右両側にそれぞれ装備される。車両用灯具1は、図4(A)、(B)および図5に示すように、ランプハウジング10と、ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターカバー、アウターレンズなど)11と、光源2と、この実施形態にかかる車両用導光部材3と、を備えるものである。
光源2および車両用導光部材3は、リアコンビネーションランプのストップランプSLを構成する。なお、光源2および車両用導光部材3は、リアコンビネーションランプのストップランプSL以外のランプ、たとえば、テールランプなどを構成するものであっても良い。
(ランプハウジング10およびランプレンズ11の説明)
ランプハウジング10は、たとえば、光不透過性の部材(樹脂部材など)から構成されている。ランプハウジング10は、主に車両の後側の部分が開口し、一方、主に車両の前側の部分が閉塞した形状をなす。
ランプレンズ11は、たとえば、光透過性の部材(樹脂部材など)から構成されている。ランプレンズ11は、主に車両の前側の部分が開口し、一方、主に車両の後側の部分が閉塞した形状をなす。ランプレンズ11の閉塞部分の意匠面は、車両の後部の意匠面に沿う。
ランプハウジング10の開口縁とランプレンズ11の開口縁とは、固定されている。これにより、灯室12が区画されている。灯室12内には、主要構成部品の、光源2および車両用導光部材3がそれぞれ配置されている。光源2は、ランプハウジング10の閉塞部分に取り付けられている。車両用導光部材3は、取付部材この例では取付ブラケット13を介してランプハウジング10の閉塞部分に取り付けられている。車両用導光部材3は、光源2に対して、ランプレンズ11側に配置されている。
なお、灯室12内には、光源2および車両用導光部材3から構成されているストップランプSL以外のランプが配置されている場合がある。たとえば、図4(B)に示すように、テールランプTL、バックアップランプBL、ターンシグナルランプTrLなどがそれぞれ配置されている場合がある。また、灯室12内には、インナーパネルやインナーハウジングやエクステンションなど(図示せず)がそれぞれ配置されている場合もある。
(光源2の説明)
光源2は、図5に示すように、ランプハウジング10の閉塞部分に取り付けられている。光源2は、この例では、赤色の光L1(以下、「光L1」と称する)を発する(放射する)。光源2からの光L1は、この例では、ストップランプSLの機能光L2としてランプレンズ11から外部に照射される。なお、光源2からの光L1は、必ずしも、赤色でなくても良い。ただし、ランプレンズ11から外部に照射される光がストップランプSLの機能光L2である赤色の光であれば良い。
光源2は、本体部20と、発光部21と、を有する。本体部20は、ランプハウジング10の閉塞部分に直接取り付けられている。なお、本体部20は、ランプハウジング10に取付ブラケットなどの取付部材を介して取り付けても良い。発光部21は、この例では、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型発光素子(半導体発光素子)を1個もしくは複数個有する。発光部21は、光L1を発する発光面を有する。前記の基準軸Aは、発光面の中心Bを通り、かつ、発光面に対して垂直である。
(車両用導光部材3の説明)
車両用導光部材3は、光源2からの光L1を、ストップランプSLの機能光L2として、ランプレンズ11を透過させて外部に照射させる光制御部材(または、光学部材)である。車両用導光部材3は、内部において光を直進させる導光作用を有する。また、車両用導光部材3は、内部(内面)において光を全反射させる全反射作用を有する。車両用導光部材3は、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの無色透明樹脂材からなる。車両用導光部材3は、この例では、無色透明であるが、有色この例では赤色透明であっても良い。
車両用導光部材3は、図1、図2、図3(A)、図5~図8に示すように、この例では、正面視形状が左右に長いほぼ四角形状の板形状をなす。この結果、この例における車両用導光部材3の正面視形状において、上辺および下辺が、左辺および右辺よりも長い。
車両用導光部材3は、図5に示すように、取付部材この例では取付ブラケット13を介してランプハウジング10の閉塞部分に取り付けられている。なお、車両用導光部材3は、光源2を一体に組み込んだ後に、ランプハウジング10に取り付けても良い。車両用導光部材3は、光源2に対して、ランプレンズ11側に配置されている。
車両用導光部材3は、入射部分30と、出射部分31と、導光部分32と、第1反射部分33と、第2反射部分34と、第1補足反射部分35と、第2補足反射部分36と、を有する。入射部分30、出射部分31、導光部分32、第1反射部分33、第2反射部分34、第1補足反射部分35および第2補足反射部分36は、一体構造をなす。なお、図5~図8において、車両用導光部材3の入射部分30、出射部分31、導光部分32、第1反射部分33、第2反射部分34、第1補足反射部分35および第2補足反射部分36の境界は、破線もしくは点線で示されている。
(入射部分30の説明)
入射部分30は、図5、図6、図8(A)に示すように、光源2からの光L1を入射光L3として車両用導光部材3の内部に入射させる入射面300を有する。すなわち、入射部分30は、光カプラである。なお、光L1は、図5、図6に示すように、入射面300から車両用導光部材3の内部に入射光L3として入射する際に屈折する。入射部分30は、導光部分32の背面側の中央部分(中央部)に光源2に対向して一体に設けられている。入射部分30は、基準軸Aを中心軸とする円錐台形形状をなす。
入射面300は、光源2に対向する入射部分30の背面に設けられている。入射面300は、光源2の発光面に対向していて、かつ、光源2の発光面と平行をなす。この結果、入射面300は、基準軸Aに対して垂直な平面をなす。また、入射面300は、基準軸Aを中心とする円形形状をなす。
(出射部分31の説明)
出射部分31は、図1、図2、図3(A)、図5、図7(A)、図7(B)、図8(A)、図8(C)に示すように、入射面300から入射した入射光L3を出射光L4として外部にランプレンズ11側に出射させる出射面310を有する。出射部分31は、導光部分32の正面側の周辺部の一部、すなわち、4辺の周辺部のうち、下辺、左辺および右辺の3辺(凹形状)に、一体に設けられている。出射部分31は、基準軸Aと平行にランプレンズ11側に突出した立壁形状をなす。出射部分31の壁厚は、3辺全体に亘って等しい。
出射面310は、ランプレンズ11に対向する出射部分31の正面に設けられている。この結果、出射面310は、ランプレンズ11に対向する。出射面310は、基準軸Aに対して垂直である。また、出射面310の幅は、出射部分31の壁厚と同様に、3辺全体に亘って等しい。さらに、出射面310は、後述する二次反射光L6を出射光L4として外部にランプレンズ11側に出射させる。
これにより、出射面310は、図3(A)および図4(B)中の格子模様が施されている部分に示すように、導光部分32の周辺部の一部であって、3辺の凹形状に沿った発光ライン310Lを形成する。発光ライン310Lの幅は、出射面310の幅と同様に、3辺全体に亘って等しい。
(導光部分32の説明)
導光部分32は、図1、図2、図3(A)、図5~図8に示すように、入射部分30と出射部分31との間に配置されていて、入射光L3を入射部分30から出射部分31に導く。導光部分32は、車両用導光部材3の類似形状、すなわち、正面視形状が左右に長いほぼ四角形状の平板形状をなすものである。
導光部分32は、基準軸Aに対して垂直であり、この結果、出射部分31と直交する。すなわち、導光部分32の正面および背面と、出射部分31の外側面および内側面とは、直交する。
導光部分32の背面側の中央部分には、第1反射部分33を介して入射部分30が一体に設けられている。導光部分32の正面側の周辺部の一部、すなわち、4辺の周辺部のうち、下辺、左辺および右辺の3辺(凹形状)には、第2反射部分34を介して出射部分31が一体に設けられている。
(第1反射部分33の説明)
第1反射部分33は、図1、図2、図3(A)、図5、図6、図8(A)、図9に示すように、入射部分30と導光部分32との間に連接して一体に設けられている。第1反射部分33は、入射光L3を一次反射光L5(L51、L52、L53)として入射部分30から導光部分32に一次反射させる第1反射面330を有する。
(第1反射面330の説明)
第1反射面330は、後述するように、複数の回転放物面からなる。第1反射面330の複数の回転放物面のうち、基本の回転放物面は、図6に示すように、基準軸A上に焦点Fを有する放物線Pを、基準軸Aを中心軸として回転させてなる回転放物面である。基準軸Aは、放物線Pの準線(図示せず)と平行である。
ここで、光源2の発光面の中心Bは、基準軸A上に位置し、かつ、第1反射面330の焦点Fよりも入射面300側に位置する。これにより、光源2から放射された光L1であって、入射面300で屈折して入射した入射光L3は、あたかも焦点Fから放射された光(図6中の破線を参照)となる。
この結果、複数の回転放物面からなる第1反射面330は、図5、図6および図8(A)に示すように、入射部分30からの入射光L3を平行光の一次反射光L5(L51、L52、L53)として導光部分32中に一次反射させる。平行光の一次反射光L5(L51、L52、L53)は、基準軸Aに対して垂直であり、かつ、導光部分32の正面および背面に対して平行である。
第1反射面330は、図1、図3(A)に示すように、正面視において、基準軸Aを中心として放射状に5つの範囲331、332、333、334、335に分割されている。図1中の破線で示すように、第1範囲331は、第1補足反射部分35に対向する。
以下、同様に、第2範囲332は、第2補足反射部分36に対向する。第3範囲333は、第2反射部分34の右辺および下辺の右側端部分(以下、「第2反射部分34の右側部分34R」と称する)に対向する。第4範囲334は、第2反射部分34の下辺の中央側部分(以下、「第2反射部分34の中間部分34C」と称する)に対向する。第5範囲335は、第2反射部分34の左辺および下辺の左側端部分(以下、「第2反射部分34の左側部分34L」と称する)に対向する。
図2に示すように、第1反射面330の第1範囲331、第2範囲332にそれぞれ対向する第1補足反射部分35、第2補足反射部分36は、一次反射光L5、L51を後述する第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として反射させるものである。
第1反射面330の第3範囲333、第5範囲335にそれぞれ対向する第2反射部分34の右側部分34R、左側部分34Lは、第1反射面330の第4範囲334に対向する第2反射部分34の中間部分34Cよりも、光源2の発光面の中心Bから離れている。この結果、第2反射部分34の右側部分34R、左側部分34Lに何も制御せずにそのまま届く(達する)一次反射光(図示せず)の光度(光束)は、第2反射部分34の中間部分34Cに同じく何も制御せずにそのまま届く(達する)一次反射光(図示せず)の光度(光束)よりも、弱い(少ない)。
(第1範囲331、第2範囲332の説明)
第1範囲331、第2範囲332は、入射光L3を一次反射光L5、L51として、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36にそれぞれ一次反射させる。ここで、第1範囲331、第2範囲332は、前記の基本の回転放物面(図6を参照)からなるものである。すなわち、第1範囲331、第2範囲332の基本の回転放物面は、図9中の実線にて示すように、回転軸C1が基準軸Aであって光源2の発光面の中心Bを通る、回転放物面である。
これにより、第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51は、図9中の実線矢印に示すように、光源2の中心B(基準軸A)から直進状態で放射状に照射された光路となる。これにより、直進する一次反射光L5、L51は、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36で、第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として、それぞれ容易に反射制御される。この結果、第1範囲331、第2範囲332は、直進する一次反射光L5、L51を、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36に、それぞれ一次反射させるのに適している。
(第3範囲333、第5範囲335の説明)
第3範囲333、第5範囲335は、入射光L3を一次反射光L5、L52として、第2反射部分34の右側部分34R、左側部分34Lにそれぞれ一次反射させる。ここで、第3範囲333、第5範囲335の回転放物面は、図9中の二点鎖線にて示すように、回転軸C2が基準軸Aおよび光源2の発光面の中心Bから第2反射部分34の右側部分34R、左側部分34Lに対して反対側にずれている、回転放物面である。
これにより、第3範囲333、第5範囲335からの一次反射光L5、L52は、図9中の二点鎖線矢印に示すように、第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51よりも収束された状態で放射状に照射された光路となる。この収束された一次反射光L5、L52の光度(光束)は、何も制御せずにそのまま届く(達する)一次反射光(図示せず)の光度(光束)よりも強い(多い)。この結果、第3範囲333、第5範囲335は、収束された一次反射光L5、L52を、光源2の発光面の中心Bから離れている第2反射部分34の右側部分34R、左側部分34Lに、それぞれ一次反射させるのに適している。
(第4範囲334の説明)
第4範囲334は、入射光L3を一次反射光L5、L53として、第2反射部分34の中間部分34Cに一次反射させる。ここで、第4範囲334の回転放物面は、図9中の一点鎖線にて示すように、回転軸C3が基準軸Aおよび光源2の発光面の中心Bから第2反射部分34の中間部分34C側にずれている、回転放物面である。
これにより、第4範囲334からの一次反射光L5、L53は、図9中の一点鎖線矢印に示すように、第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51よりも発散された状態で放射状に照射された光路となる。この発散された一次反射光L5、L53の光度(光束)は、何も制御せずにそのまま届く(達する)一次反射光(図示せず)の光度(光束)よりも弱い(少ない)。この結果、第4範囲334は、発散された一次反射光L5、L53を、光源2の発光面の中心Bに近い第2反射部分34の中間部分34Cに、一次反射させるのに適している。
(第2反射部分34の説明)
第2反射部分34は、図1、図2、図5、図7(A)、図7(B)、図8(A)、図8(C)に示すように、3辺からなる出射部分31と導光部分32の3辺との間に連接して一体に設けられている。この結果、第2反射部分34は、前記の通り、出射部分31および導光部分32と同様に、下辺、左辺および右辺の3辺(凹形状)からなる。
第2反射部分34は、一次反射光L5(L51、L52、L53)を二次反射光L6として導光部分32から出射部分31に二次反射させる第2反射面340を有する。第2反射面340と導光部分32の背面とのなす角度θ1(図7(A)、図8(A)を参照)は、この例では、45°である。この結果、第2反射面340は、水平の平行光の一次反射光L5(L51、L52、L53)を垂直の平行光の二次反射光L6として二次反射させる。
(第1補足反射部分35、第2補足反射部分36の説明)
第1補足反射部分35、第2補足反射部分36は、図1、図2、図3(A)、図8(A)、図8(B)に示すように、板形状をなす導光部分32の周辺部のうち、出射部分31が設けられている導光部分32の周辺部以外の周辺部に一体に設けられている。すなわち、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36は、導光部分32の4辺の周辺部のうち、下辺、左辺および右辺の3辺(凹形状)以外の1辺の上辺に一体に設けられている。
また、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36は、図2に示すように、導光部分32の周辺部であって、第1反射面330の第3範囲333、第5範囲335からの一次反射光L5、L52の第2反射部分34への光路(図2中の実線矢印を参照)を遮る箇所以外の箇所に設けられている。
すなわち、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36は、図1に示すように、導光部分32の出射部分31が設けられていない周辺部に設けられている。導光部分32の出射部分31が設けられていない周辺部とは、基準軸Aおよび発光面の中心Bから第2反射部分34の左側上端までを結ぶ線分D1と、基準軸Aおよび発光面の中心Bから第2反射部分34の右側上端までを結ぶ線分D2と、の間の部分である。
ここで、線分D1は、第1反射面330の第1範囲331と第5範囲335との間の分割境界線(図1中の実線を参照)の延長線(図1中の破線を参照)である。線分D2は、第1反射面330の第2範囲332と第3範囲333との間の分割境界線(図1中の実線を参照)の延長線(図1中の破線を参照)である。
図8(A)、(B)に示すように、導光部分32の板厚方向における第1補足反射部分35、第2補足反射部分36の断面形状は、導光部分32の板厚の中心線(図8(B)中の一点鎖線を参照)に対して、上下の線対称の断面形状をなしている。
(第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362の説明)
図1、図2、図3(A)、図8(A)、(B)に示すように、第1補足反射部分35には、第1反射面330の第1範囲331からの一次反射光L5、L51を第1補足反射光L7として、第2反射部分34の所定の部分に反射させる第1補足反射面351、352が設けられている。また、同様に、第2補足反射部分36には、第1反射面330の第2範囲332からの一次反射光L5、L51を第2補足反射光L8として、第2反射部分34の所定の部分に反射させる第2補足反射面361、362が設けられている。
第2反射部分34の所定の部分は、図2に示すように、第2反射面340における一次反射光L5の入射角が所定の角度θ2、この例では、40°よりも大きい部分である。また、第2反射部分34の所定の部分は、図3(B)に示すように、二次反射光L6による出射面310における発光ライン310Lの幅が出射面310の幅よりも細い部分(図3(B)中の二点鎖線の楕円にて囲まれている部分)である。さらに、第2反射部分34の所定の部分は、何も制御せずにそのまま届く一次反射光(図示せず)の光度が弱い第2反射部分34の右側部分34R、左側部分34Lである。
第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362は、正面視において、それぞれ、凹曲面をなすものである。すなわち、第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362は、それぞれ、一次反射光L5、L51を第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として、第2反射部分34の所定の部分に、平面をなす補足反射面(図示せず)で反射させた補足反射光(図示せず)よりも、収束させて反射させる凹曲面をなす。
図8(A)、(B)に示すように、第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362は、導光部分32の板厚方向に2つの面に形成されていて、導光部分32の板厚の中心線(図8(B)中の一点鎖線を参照)に対して、それぞれ、角度θ3、この例では、45°に傾斜している。この結果、水平の平行光の一次反射光L5、L51は、図8(A)に示すように、第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362の2つの面のうちのいずれか一方の面(図8(A)においては、下側の面352、362)で、垂直の平行光の反射光L9として、反射する。反射光L9は、第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362の2つの面のうちのいずれか他方の面(図8(A)においては、上側の面351、361)で、水平の平行光の第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として、第2反射部分34の所定の部分に向かって反射する。
なお、図8(A)においては、図示されていないが、水平の一次反射光が第1補足反射面、第2補足反射面の上側の面351、361で、垂直の反射光として、反射すると、垂直の反射光が第1補足反射面、第2補足反射面の下側の面352、362で、水平の第1補足反射光、第2補足反射光として、反射する。
(発光ライン310Lの幅が細くなる原理の説明)
ここで、第2反射面340における一次反射光L5の入射角が所定の角度θ2よりも大きくなると、二次反射光L6による出射面310における発光ライン310Lの幅が出射面310の幅よりも細くなる、原理について図2、図7(A)、(B)を参照して説明する。この例における第2反射部分34、出射部分31および発光ライン310L(出射面)310の正面視形状において、前記の通り、下辺が、左辺および右辺よりも長い。
第2反射面340における一次反射光L5の入射角は、3辺の第2反射部分34の位置によって変化する。すなわち、正面視(図1、図2、図3(A)、図3(B)を参照)において、基準軸A、発光面の中心Bから3辺の第2反射部分34へ引いた垂線の足(垂線と3辺とが直交する位置)であって、3辺の中央における入射角は、0°である。この入射角は、3辺の中央から両端に行くに従って、0°よりも大きくなる。
まず、第2反射面340における一次反射光L5の入射角が所定の角度θ2よりも小さい場合、たとえば、図2、図7(A)中の一次反射光L5、L53の光路に示すように、入射角が0°の場合について説明する。この一次反射光L5、L53の光路に沿う断面図である図7(A)に示すように、第2反射面340と導光部分32の背面とのなす角度θ1が、45°である。この結果、導光部分32中の水平の一次反射光L5、L53は、第2反射面340で、垂直の二次反射光L6として、出射部分31中に二次反射する。
つぎに、第2反射面340における一次反射光L5の入射角が所定の角度θ2よりも大きい場合、たとえば、図2、図7(B)中の一次反射光L5、L52の光路に示すように、入射角が40°の場合について説明する。この一次反射光L5、L52の光路に沿う断面図である図7(B)に示すように、第2反射面340と導光部分32の背面とのなす角度θ4が、図7(A)中の角度θ1(45°)よりも小さくなる。この結果、導光部分32中の水平の一次反射光L5、L52は、第2反射面340で、出射部分31の外側面に傾斜した二次反射光L6として、出射部分31中に二次反射する。なお、傾斜した二次反射光L6は、図7(B)に示すように、出射部分31の出射面310のうち、出射部分31の外側面との境界の角から、出射光L4として、外部に出射する。
そして、第2反射面340における一次反射光L5の入射角が所定の角度θ2(40°)よりも大きくなると、傾斜した二次反射光L6は、出射部分31中を出射部分31の外側面に向かって二次反射する。この結果、傾斜した二次反射光L6は、出射部分31の出射面310から、出射光L4として、外部に出射しない。これにより、二次反射光L6による出射面310における発光ライン310Lの幅が、出射面310の幅よりも細くなる。
しかも、一次反射光L5の入射角は、前記の通り、3辺の両端に行くに従って大きくなるので、右辺および左辺よりも長い下辺の両端における一次反射光L5の入射角が、右辺および左辺の両端における一次反射光L5の入射角よりも大きくなる。この結果、図3(B)に示すように、水平な発光ライン310Lの両端部分の幅が、中央側から両端側に行くに従って徐々に細くなる。
なお、この例における所定の角度θ2は、40°であるが、具体的な数値は、出射部分31の高さおよび出射面310の幅により、変化する。たとえば、出射部分31の高さがこの例の出射部分31の高さよりも低い場合において、所定の角度θ2の数値は、40°よりも大きくなる。また、出射面310の幅がこの例の出射面310の幅よりも大きい場合において、同様に、所定の角度θ2の数値は、40°よりも大きくなる。逆に、出射部分31の高さがこの例の出射部分31の高さよりも高い場合において、所定の角度θ2の数値は、40°よりも小さくなる。また、出射面310の幅がこの例の出射面310の幅よりも小さい場合において、同様に、所定の角度θ2の数値は、40°よりも小さくなる。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
光源2の発光部21を点灯する。すると、光源2の発光部21から光L1が発する。この光L1は、図5、図6、図8(A)に示すように、車両用導光部材3の入射部分30の入射面300から車両用導光部材3の内部に、入射光L3として入射する。入射光L3は、図5、図6、図8(A)に示すように、第1反射部分33の第1反射面330で導光部分32側に、一次反射光L5(L51、L52、L53)として一次反射する。
ここで、第1反射面330の第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51は、図2、図8(A)に示すように、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36に向かう。この一次反射光L5、L51は、第1補足反射部分35の第1補足反射面351、352、第2補足反射部分36の第2補足反射面361、362で、第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として、第2反射部分34の所定の部分に向かって反射する。
この時、第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51は、図9に示すように、光源2の中心B(基準軸A)から直進状態で放射状に照射された光路となる。この結果、第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51は、第1補足反射部分35の第1補足反射面351、352、第2補足反射部分36の第2補足反射面361、362で、第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として、容易に反射制御される。
また、第1反射面330の第3範囲333、第5範囲335からの一次反射光L5、L52は、図2、図7(B)に示すように、第2反射部分34の右側部分34R、左側部分34Lに向かう。この時、第3範囲333、第5範囲335からの一次反射光L5、L52は、図9に示すように、第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51よりも収束された状態で放射状に照射された光路となる。この結果、第3範囲333、第5範囲335からの一次反射光L5、L52は、収束された状態(すなわち、光度(光束)が強い(多い)状態)で、光源2の発光面の中心Bから離れている第2反射部分34の右側部分34R、左側部分34Lにそれぞれ向かう。
さらに、第1反射面330の第4範囲334からの一次反射光L5、L53は、図2、図7(A)に示すように、第2反射部分34の中間部分34Cに向かう。この時、第4範囲334からの一次反射光L5、L53は、図9に示すように、第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51よりも発散された状態で放射状に照射された光路となる。この結果、第4範囲334からの一次反射光L5、L53は、発散された状態(すなわち、光度(光束)が弱い(少ない)状態)で、光源2の発光面の中心Bに近い第2反射部分34の中間部分34Cに向かう。
第2反射部分34に向かった第1補足反射光L7、第2補足反射光L8(すなわち、一次反射光L5、L51)および一次反射光L5、L52、L53は、図5、図7(A)、図7(B)、図8(A)に示すように、第2反射部分34の第2反射面340で出射部分31側に、二次反射光L6として二次反射する。
出射部分31中の二次反射光L6は、図5、図7(A)、図7(B)、図8(A)に示すように、出射部分31の出射面310から外部(灯室12)にランプレンズ11側に向かって、出射光L4として出射する。これにより、出射部分31の出射面310は、図3(A)中の格子模様に示すように、正面視形状が左右に長い長方形形状の導光部分32の周辺部の4辺のうちの3辺(凹形状)に沿った発光ライン310Lを形成する。
出射部分31の出射面310からの出射光L4は、図5に示すように、ランプレンズ11を透過して外部に、機能光L2として出射する。これにより、車両用灯具1は、図4(B)中の格子模様に示すように、凹形状に沿った発光ライン310LによるストップランプSLが発光する。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、発光ライン310Lを全長に亘って同一の幅で発光させる手段を設けたものであるから、図3(A)、図4(B)に示すように、発光ラインが310L全長に亘って同一の幅で発光して、発光ライン310Lにおいて細い部分が無い。
すなわち、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、導光部分32の周辺部のうち、出射部分31が設けられている導光部分32の周辺部以外の周辺部に、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36を、設けたものである。また、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36に、一次反射光L5、L51を第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として、第2反射部分34の所定の部分に反射させる第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362を、設けたものである。
ここで、第2反射部分34の所定の部分とは、第2反射面340における一次反射光L5、L52の入射角が所定の角度θ2よりも大きい部分である。すなわち、第2反射部分34の所定の部分とは、一次反射光L5、L52による出射面310における発光ライン310Lの幅が出射面310の幅よりも細い部分(図3(B)中の二点鎖線の楕円にて囲まれている部分)である。
この結果、前記の通り、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、図3(A)、図4(B)に示すように、発光ライン310Lが全長に亘って同一の幅で確実に発光して、発光ライン310Lにおいて細い部分を確実になくすことができる。
ここで、この発明を実施しなかった車両用導光部材3A、すなわち、発光ライン310Lを全長に亘って同一の幅で発光させる手段を設けなかった車両用導光部材3A(たとえば、特許文献1の車両用灯具)について、図3(B)を参照して説明する。図3(B)は、この発明を実施しなかった車両用導光部材3Aであって、発光ライン310Lにおいて細い部分が発生している状態を示す車両用導光部材3Aの正面説明図である。なお、図3(B)中、図1~図3(A)、図4~図9と同符号は、同一のものを示す。
この種の車両用導光部材3、3Aは、一般に、正面視形状が四角形状をなす導光部分32の中央部分に第1反射面330、330Aを設け、導光部分32の周辺部の3辺に第2反射面340を経て出射面310を凹形状(コ字状)に設ける。このため、第2反射面340における一次反射光L5の入射角が、3辺の中央から両端に行くに従って大きくなる。
しかも、車両用導光部材3、3Aは、図3(A)、図3(B)に示すように、正面視形状が左右に長い四角形状をなすので、下辺が右辺および左辺よりも長い。この結果、水平な発光ライン310Lの両端部分において、入射角が所定の角度θ2(40°)よりも大きくなり、出射光L4が出射面310から外部に出射しない。これにより、この発明を実施しなかった車両用導光部材3Aは、図3(B)に示すように、水平な発光ライン310Lの両端部分の幅が中央から両端に行くに従って徐々に細くなるものである。
これに対して、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、発光ライン310Lを全長に亘って同一の幅で発光させる手段を設けたので、図3(A)、図4(B)に示すように、発光ライン310Lが全長に亘って同一の幅で確実に発光して、発光ライン310Lにおいて細い部分を確実になくすことができる。
この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36を、導光部分32の周辺部であって、第1反射面330の第3範囲333、第5範囲335からの一次反射光L5、L52の第2反射部分34への光路を遮る箇所以外の箇所に、設けたものである。この結果、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、第1反射面330の第3範囲333、第5範囲335からの一次反射光L5、L52の第2反射部分34への光路が第1補足反射部分35、第2補足反射部分36により遮られることが無い。これにより、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、第1反射面330の第3範囲333、第5範囲335からの一次反射光L5、L52を、第2反射部分34に全て導くことができ、全て効率良く有効利用することができる。
この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362を、凹曲面に形成したものである。この結果、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、一次反射光L5、L51を第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として、平面をなす補足反射面(図示せず)で反射させた補足反射光(図示せず)よりも、収束させて反射させることができる。これにより、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、収束させて光度(光束)が強く(多く)なった第1補足反射光L7、第2補足反射光L8を、光源2の発光面の中心Bから離れている第2反射部分34の所定の部分に、向かわせることができる。このため、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、3辺全長に亘って均一の明るさの発光ライン310Lを確実に得ることができる。
この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、まず、第1補足反射部分35、第2補足反射部分36を、板形状をなす導光部分32の周辺部に設け、つぎに、導光部分32の板厚方向における第1補足反射部分35、第2補足反射部分36の断面形状を、導光部分32の板厚の中心線に対して、線対称の断面形状とし、最後に、第1補足反射面351、352、第2補足反射面361、362を、導光部分32の板厚方向に2つの面に形成して、その中心線に対して、それぞれ、45°に傾斜させてなるものである。
この結果、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、第1反射面330の第1範囲331、第2範囲332からの一次反射光L5、L51を、第1補足反射部分35の第1補足反射面351、352、第2補足反射部分36の第2補足反射面361、362で、第1補足反射光L7、第2補足反射光L8として、第2反射部分34の所定の部分に、確実に反射させることができる。これにより、この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、発光ライン310Lを全長に亘って同一の幅でさらに確実に発光させて、発光ライン310Lにおいて細い部分をさらに確実になくすことができる。
(変形例の説明)
図8(C)は、出射面311および第2反射面341の変形例を示す一部断面説明図である。前記の実施形態における出射面310は、基準軸Aに対して垂直である平面をなすものである。また、前記の実施形態における第2反射面340は、一段の傾斜平面からなるものである。
これに対して、この変形例における出射面311は、高さが低い内側と高さが内側よりも高い外側との2条であって、ランプレンズ11側に突出した凸曲面をなすものである。また、この変形例における第2反射面341は、三段の傾斜平面からなるものである。
この変形例における出射面311および第2反射面341は、前記の実施形態における出射面310および第2反射面340と、ほぼ同様の作用効果を達成することができる。
(実施形態以外の例の説明)
なお、前記の実施形態においては、リアコンビネーションランプのストップランプSL(テールランプTL、バックアップランプBLおよびターンシグナルランプTrL)について説明するものである。しかしながら、この発明においては、リアコンビネーションランプのストップランプSL(テールランプTL、バックアップランプBLおよびターンシグナルランプTrL)以外のランプにも適用することができる。
また、前記の実施形態においては、入射面300が基準軸Aに対して垂直な平面をなすものであり、また、第1反射面330が基準軸A上に焦点Fを有する放物線Pを基準軸Aを中心軸として回転させてなる基本の回転放物面をなすものである。しかしながら、この発明においては、入射面300が基準軸Aに対して垂直な平面をなすもの以外のもの、また、第1反射面330が基準軸A上に焦点Fを有する放物線Pを基準軸Aを中心軸として回転させてなる基本の回転放物面をなすもの以外のものであっても良い。この場合における入射面および第1反射面は、入射面を経て入射した入射光を、第1反射面で平行光の一次反射光として反射させるものであれば良い。たとえば、特開2017-228463号公報に記載の入射面および第1反射面であっても良い。
さらに、前記の実施形態においては、導光部分32が内部において光L1を直進させる導光作用を有するものである。しかしながら、この発明においては、導光部分32に、光を、背面側から正面側に透過させる機能を持たせても良い。この場合、導光部分32の背面側に、他の機能の光源(たとえば、図4(B)に示すテールランプTL機能の光源)を配置させて、この他の機能の光源からの光を、導光部分32の背面側から正面側に透過させて、ランプレンズ11から外部に照射させても良い。これにより、複数のランプ機能(たとえば、図4(B)に示すストップランプSL機能とテールランプTL機能)を有することとなる。
さらにまた、前記の実施形態においては、発光ライン310Lが3辺の凹形状をなし、かつ、下辺が右辺および左辺よりも長い形状をなすものである。しかしながら、この発明においては、発光ライン310Lの形状を特に限定しない。
さらにまた、前記の実施形態においては、光源2および入射部分30を、図5に示すように、ランプハウジング10の閉塞部分側に配置するものである。しかしながら、この発明においては、光源2および入射部分30を、ランプハウジング10の開口部分側、すなわち、出射部分31と同様に、ランプレンズ11側に配置するものであっても良い。
なお、この発明は、前記の実施形態により限定されるものではない。
1 車両用灯具
10 ランプハウジング
11 ランプレンズ
12 灯室
13 取付ブラケット(取付部材)
2 光源
20 本体部
21 発光部
3、3A 車両用導光部材
30 入射部分
300 入射面
31 出射部分
310、311 出射面
310L 発光ライン
32 導光部分
33 第1反射部分
330、330A 第1反射面
331 第1範囲
332 第2範囲
333 第3範囲
334 第4範囲
335 第5範囲
34 第2反射部分
34C 中間部分
34L 左側部分
34R 右側部分
340、341 第2反射面
35 第1補足反射部分
351、352 第1補足反射面
36 第2補足反射部分
361、362 第2補足反射面
A 基準軸
B 発光面の中心
C1、C2、C3 回転軸
D1、D2 線分
F 焦点
L1 光
L2 機能光
L3 入射光
L4 出射光
L5、L51、L52、L53 一次反射光
L6 二次反射光
L7 第1補足反射光
L8 第2補足反射光
L9 反射光
P 放物線
BL バックアップランプ
SL ストップランプ
TL テールランプ
TrL ターンシグナルランプ
θ1、θ2、θ3、θ4 角度

Claims (9)

  1. ランプハウジングおよびランプレンズにより区画されている灯室内に配置される車両用導光部材であって、
    光源からの光を入射光として内部に入射させる入射面を有する入射部分と、
    前記入射光を出射光として外部に出射させる出射面を有する出射部分と、
    前記入射部分と前記出射部分との間に配置されていて、前記入射光を前記入射部分から前記出射部分に導く導光部分と、
    前記入射部分と前記導光部分との間に連接して設けられていて、前記入射光を一次反射光として前記入射部分から前記導光部分に一次反射させる第1反射面を有する第1反射部分と、
    前記出射部分と前記導光部分との間に連接して設けられていて、前記一次反射光を二次反射光として前記導光部分から前記出射部分に二次反射させる第2反射面を有する第2反射部分と、
    を備え、
    前記出射部分は、前記導光部分の正面側の周辺部の一部に設けられていて、前記ランプレンズ側に突出した板形状の立壁形状をなし、
    前記出射面は、前記導光部分の正面に設けられていて、前記二次反射光を前記出射光として前記外部に出射させることにより、前記導光部分の周辺部の一部に沿った発光ラインを形成し、
    前記導光部分の周辺部のうち、前記出射部分が設けられている前記導光部分の周辺部以外の周辺部には、補足反射部分が設けられていて、
    前記補足反射部分には、前記一次反射光を補足反射光として、前記第2反射部分の所定の部分に反射させる補足反射面が設けられている、
    ことを特徴とする車両用導光部材。
  2. 前記第2反射部分の所定の部分は、前記第2反射面における前記一次反射光の入射角が所定の角度よりも大きい部分である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用導光部材。
  3. 前記第2反射部分の所定の部分は、前記二次反射光による前記出射面における前記発光ラインの幅が前記出射面の幅よりも細い部分である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用導光部材。
  4. 前記補足反射部分は、前記導光部分の周辺部であって、前記一次反射光の前記第2反射部分への光路を遮る箇所以外の箇所に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用導光部材。
  5. 前記補足反射面は、凹曲面であって、前記一次反射光を前記補足反射光として、前記第2反射部分の所定の部分に、平面をなす前記補足反射面で反射させた前記補足反射光よりも、収束させて反射させる凹曲面をなす、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用導光部材。
  6. 前記補足反射部分は、板形状をなす前記導光部分の周辺部に設けられていて、
    前記導光部分の板厚方向における前記補足反射部分の断面形状は、前記導光部分の板厚の中心線に対して、線対称の断面形状をなし、
    前記補足反射面は、前記導光部分の板厚方向に2つの面に形成されていて、前記中心線に対して、それぞれ、45°に傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の車両用導光部材。
  7. 光源からの光を入射光として内部に入射させる入射面を有する入射部分と、
    前記入射光を出射光として外部に出射させる出射面を有する出射部分と、
    前記入射部分と前記出射部分との間に配置されていて、前記入射光を前記入射部分から前記出射部分に導く導光部分と、
    前記入射部分と前記導光部分との間に連接して設けられていて、前記入射光を一次反射光として前記入射部分から前記導光部分に一次反射させる第1反射面を有する第1反射部分と、
    前記出射部分と前記導光部分との間に連接して設けられていて、前記一次反射光を二次反射光として前記導光部分から前記出射部分に二次反射させる第2反射面を有する第2反射部分と、
    を備え、
    前記出射部分は、前記導光部分の周辺部の一部に設けられていて、
    前記出射面は、前記二次反射光を前記出射光として前記外部に出射させることにより、前記導光部分の周辺部の一部に沿った発光ラインを形成し、
    前記導光部分の周辺部のうち、前記出射部分が設けられている前記導光部分の周辺部以外の周辺部には、補足反射部分が設けられていて、
    前記補足反射部分には、前記一次反射光を補足反射光として、前記第2反射部分の所定の部分に反射させる補足反射面が設けられていて、
    前記第2反射部分の所定の部分は、前記第2反射面における前記一次反射光の入射角が所定の角度よりも大きい部分である、
    ことを特徴とする車両用導光部材。
  8. 光源からの光を入射光として内部に入射させる入射面を有する入射部分と、
    前記入射光を出射光として外部に出射させる出射面を有する出射部分と、
    前記入射部分と前記出射部分との間に配置されていて、前記入射光を前記入射部分から前記出射部分に導く導光部分と、
    前記入射部分と前記導光部分との間に連接して設けられていて、前記入射光を一次反射光として前記入射部分から前記導光部分に一次反射させる第1反射面を有する第1反射部分と、
    前記出射部分と前記導光部分との間に連接して設けられていて、前記一次反射光を二次反射光として前記導光部分から前記出射部分に二次反射させる第2反射面を有する第2反射部分と、
    を備え、
    前記出射部分は、前記導光部分の周辺部の一部に設けられていて、
    前記出射面は、前記二次反射光を前記出射光として前記外部に出射させることにより、前記導光部分の周辺部の一部に沿った発光ラインを形成し、
    前記導光部分の周辺部のうち、前記出射部分が設けられている前記導光部分の周辺部以外の周辺部には、補足反射部分が設けられていて、
    前記補足反射部分には、前記一次反射光を補足反射光として、前記第2反射部分の所定の部分に反射させる補足反射面が設けられていて、
    前記第2反射部分の所定の部分は、前記二次反射光による前記出射面における前記発光ラインの幅が前記出射面の幅よりも細い部分である、
    ことを特徴とする車両用導光部材。
  9. 灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
    前記灯室内に配置されている光源および前記の請求項1~8のいずれか1項に記載の車両用導光部材と、
    を備え、
    前記入射面は、前記光源に対向し、
    前記出射面は、前記ランプレンズに対向する、
    ことを特徴とする車両用灯具。
JP2018221006A 2018-11-27 2018-11-27 車両用導光部材、車両用灯具 Active JP7363024B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018221006A JP7363024B2 (ja) 2018-11-27 2018-11-27 車両用導光部材、車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018221006A JP7363024B2 (ja) 2018-11-27 2018-11-27 車両用導光部材、車両用灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020087724A JP2020087724A (ja) 2020-06-04
JP7363024B2 true JP7363024B2 (ja) 2023-10-18

Family

ID=70910054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018221006A Active JP7363024B2 (ja) 2018-11-27 2018-11-27 車両用導光部材、車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7363024B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018006315A (ja) 2016-06-27 2018-01-11 株式会社小糸製作所 車両用灯具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018006315A (ja) 2016-06-27 2018-01-11 株式会社小糸製作所 車両用灯具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020087724A (ja) 2020-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6714379B2 (ja) 車両用灯具
US8591083B2 (en) Vehicular lamp
JP4311371B2 (ja) 車両用灯具
JP5911397B2 (ja) 車両用前照灯
JP5077543B2 (ja) 車両用灯具ユニット
US8480266B2 (en) Vehicle light unit and vehicle light
JP4290601B2 (ja) 車両用灯具ユニットおよび車両用灯具
JP6264789B2 (ja) 車両用灯具
JP6256972B2 (ja) 車両用灯具
JP2004055482A (ja) 車両用灯具
JP6320816B2 (ja) 灯具
JP2014089941A (ja) 車両用灯具
JP2010050008A (ja) 灯具
JP5903279B2 (ja) 車両用灯具
JP2011113668A (ja) 車両用灯具
JP6378468B2 (ja) 光学部材
JP2012243734A (ja) 車両用灯具
JP2007250233A (ja) 車両用灯具ユニット
JP2020194622A (ja) 車両用灯具
JP7218039B2 (ja) 車両用導光部材、車両用灯具
JP6221438B2 (ja) 車両用灯具
JP2011138696A (ja) 車両用灯具
JP7363024B2 (ja) 車両用導光部材、車両用灯具
JP2020004483A (ja) 車両用灯具
JP2016024855A (ja) 車両用信号灯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7363024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150