JP7218039B2 - 車両用導光部材、車両用灯具 - Google Patents
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Description
以下、この実施形態にかかる車両用導光部材、車両用灯具の構成について説明する。図1および図5中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具である。なお、この実施形態において、正面は、車両の後側の面であり、背面は、車両の前側の面である。また、図2、図4において、符号Aは、基準軸であって、車両中心線に平行な軸線である。さらに、図中、実線矢印は、光路を示す。
車両用灯具1は、この例では、リアコンビネーションランプである。車両用灯具1は、車両(図示せず)の後部の左右両側にそれぞれ装備される。車両用灯具1は、図1、図5(A)、図5(B)に示すように、ランプハウジング10と、ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターカバー、アウターレンズなど)11と、光源2と、この実施形態にかかる車両用導光部材3と、インナーレンズ4と、を備えるものである。
ランプハウジング10は、たとえば、光不透過性の部材(樹脂部材など)から構成されている。ランプハウジング10は、主に車両の後側の部分が開口し、一方、主に車両の前側の部分が閉塞した形状をなす。
光源2は、図1に示すように、ランプハウジング10の閉塞部分に取り付けられている。光源2は、この例では、赤色の光L1(以下、「光L1」と称する)を発する(放射する)。光源2からの光L1は、この例では、テールランプTLの機能光L2としてランプレンズ11から外部に照射される。なお、光源2からの光L1は、必ずしも、赤色でなくても良い。ただし、ランプレンズ11から外部に照射される光がテールランプTLの機能光L2である赤色の光であれば良い。
車両用導光部材3は、光源2からの光L1を、テールランプTLの機能光L2として、ランプレンズ11を透過させて外部に照射させる光制御部材(または、光学部材)である。車両用導光部材3は、内部において光を直進させる導光作用を有する。また、車両用導光部材3は、内部(内面)において光を全反射させる全反射作用を有する。
入射部分30は、図1~図3、図4(B)に示すように、光源2からの光L1を入射光L3として車両用導光部材3の内部に入射させる入射面300を有する。すなわち、入射部分30は、光カプラである。なお、光L1は、図1~図3に示すように、入射面300から車両用導光部材3の内部に入射光L3として入射する際に屈折する。入射部分30は、導光部分32の第1平面321の中央部分(中央部)に光源2に対向して一体に設けられている。入射部分30は、基準軸Aを中心軸とする円錐台形形状をなす。
出射部分31は、図1に示すように、入射面300から入射した入射光L3を出射光L4として外部にランプレンズ11側に出射させる出射面310を有する。出射部分31は、導光部分32の正面側の周辺部の一部、すなわち、4辺の周辺部のうち、下辺、左辺および右辺の3辺(凹形状)に、一体に設けられている。出射部分31は、基準軸Aと平行にランプレンズ11側に突出した立壁形状をなす。出射部分31の壁厚は、3辺全体に亘って等しい。
導光部分32は、図1~図4に示すように、入射部分30側の平面である第1平面321と、第1平面321と平行である第2平面322と、を有する。なお、第1平面321は、導光部分32の背面である。一方、第2平面322は、導光部分32の正面である。
第1反射部分33は、図1~図3、図4(B)に示すように、入射部分30と導光部分32との間に連接して一体に設けられている。第1反射部分33は、入射光L3を一次反射光L5として入射部分30から導光部分32に一次反射させる第1反射面330を有する。
第2反射部分34は、図1に示すように、3辺からなる出射部分31と導光部分32の3辺との間に連接して一体に設けられている。この結果、第2反射部分34は、前記の通り、出射部分31および導光部分32と同様に、下辺、左辺および右辺の3辺(凹形状)からなる。
入射部分30のうち、入射面300に対して対向する面(この例においては正面)には、入射光L3の一部を通過光(透過光)L7として外部に通過(透過)させる通過面(透過面)301が、設けられている。
以下、通過面301と第1反射面330の作成過程(作成手順、設計過程、または、設計手順)について、図4を参照して説明する。
インナーレンズ4は、光源2からの光L1を、装飾ランプDLの装飾光L10として、ランプレンズ11を透過させて外部に照射させる光学部材である。インナーレンズ4は、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの透明樹脂材であって、光透過性の部材からなる。
この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
この実施形態にかかる車両用導光部材3、車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
ここで、第1比較例および第2比較例について、図6(A)および図6(B)を参照して説明する。なお、図6(A)および図6(B)中、図1~図5と同符号は、同一のものを示す。図6(A)中においては、通過面(301)が図示されていないが、第1比較例の説明中においては、通過面(301)が括弧つきの符号を付して記載されている。また、図6(A)中においては、出射部分31および出射面310が図示されていないが、第1比較例の説明中においては、出射部分31および出射面310が記載されている。さらに、図6(B)中においては、出射部分31、出射面310および出射光L4が図示されていないが、第2比較例の説明中においては、出射部分31、出射面310および出射光L4が記載されている。
なお、前記の実施形態においては、リアコンビネーションランプのテールランプTLについて説明するものである。しかしながら、この発明においては、リアコンビネーションランプのテールランプTL以外のランプ、たとえば、リアコンビネーションランプのストップランプ、バックアップランプまたはターンシグナルランプ、ならびに、フロントコンビネーションランプのターンシグナルランプまたはデイタイムランニングランプにも適用することができる。
10 ランプハウジング
11 ランプレンズ
12 灯室
13 取付ブラケット(取付部材)
2 光源
20 本体部
21 発光部
3、3A、3B 車両用導光部材
30 入射部分
300 入射面
301 通過面(透過面)
302 側面
31 出射部分
310 出射面
32 導光部分
321 第1平面
322 第2平面
33 第1反射部分
330 第1反射面
34 第2反射部分
340 第2反射面
351 第1境界面(延長面)
352 第2境界面
4 インナーレンズ(光学部材)
40 入射面
41 出射面
A 基準軸
B 発光面の中心
DL 装飾ランプ
F 焦点
L1 光
L2 機能光
L3 入射光
L4 出射光
L5 一次反射光
L6 二次反射光
L7 通過光(透過光)
L8 入射光
L9 出射光
L10 装飾光
P 放物線
P1 第1ポジション
P2 第2ポジション
P3 第3ポジション
T1 板厚(実施形態の一次反射光L5の幅)
T2 幅(第2比較例の一次反射光L5の幅)
T3 幅(第1反射面330の通過面301により切り取られた部分の幅)
TL テールランプ
θ1、θ2 放射角度(照射角度)
Claims (4)
- 灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
前記灯室内に配置されている光源、車両用導光部材およびインナーレンズと、
を備え、
前記車両用導光部材は、
前記光源からの光を入射光として内部に入射させる入射面を有する入射部分と、
前記入射光を出射光として外部に出射させる出射面を有する出射部分と、
前記入射部分と前記出射部分との間に配置されていて、前記入射光を前記入射部分から前記出射部分に導く導光部分と、
前記入射部分と前記導光部分との間に連接して設けられていて、前記入射光を一次反射光として前記入射部分から前記導光部分に一次反射させる第1反射面を有する第1反射部分と、
前記出射部分と前記導光部分との間に連接して設けられていて、前記一次反射光を二次反射光として前記導光部分から前記出射部分に二次反射させる第2反射面を有する第2反射部分と、
前記入射部分のうち、前記入射面に対して対向する面に設けられていて、前記入射光の一部を外部に通過させる通過面と、
を備え、
前記入射面は、前記光源に対向し、
前記出射面は、前記ランプレンズに対向し、
前記インナーレンズは、
前記通過面と前記ランプレンズとの間に配置されていて、
前記通過面に対向し、前記通過面からの通過光を入射光として入射させる入射面と、
前記ランプレンズに対向し、前記入射光を出射光として前記ランプレンズに向けて出射させる出射面と、
を有し、
前記光源および前記車両用導光部材は、コンビネーションランプのランプを構成し、
前記インナーレンズ、前記光源および前記車両用導光部材は、装飾ランプを構成する、
ことを特徴とする車両用灯具。 - 前記インナーレンズは、半球形状をなし、正面視形状が円形状をなし、
前記インナーレンズは、小半球面形状をなす内側面の前記入射面と、大半球面形状をなす外側面の前記出射面と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記車両用導光部材において、
前記導光部分は、板形状をなし、前記入射部分側の平面である第1平面と、前記第1平面と平行である第2平面と、を有し、
前記通過面は、前記第1平面から延長された延長面上に設けられていて、
前記第1反射面は、前記通過面と前記第2平面との間に連接して設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。 - 前記車両用導光部材において、
前記出射部分は、前記第2反射部分を介して前記導光部分の周辺部に設けられていて、
前記出射面は、前記二次反射光を前記出射光として外部に出射させることにより、前記導光部分の周辺部に沿った発光ラインを形成する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
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