JP6631053B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタタイプの車両用灯具に関する。
従来より、車両の走行状況に応じて複数の配光パターンを切り替えて照射するプロジェクタタイプの車両用灯具が知られている。この車両用灯具は、光源と、光源からの光を灯具前方へ照射するための反射面を備えるリフレクタと、反射面の前方に配置された投影レンズと、投影レンズのレンズ焦点近傍に配置されたシェードとを主体に構成されている。
ロービーム用配光パターンを形成する場合、光源からの光又はリフレクタからの反射光の一部はシェードにより遮蔽される。遮蔽されなかった残りの光は、投影レンズを透過して、シェードの上端エッジに応じたカットオフラインを有する配光パターンとして、車両の前方に照射される。
一方、光の一部がシェードにより遮蔽されるため、路面の上方に配置されたオーバーヘッドサインが見えにくくなることから、ロービーム用配光パターンと、この上方に位置付けられるオーバーヘッドサイン用配光パターンとを形成する車両用灯具が知られている。
例えば特許文献1には、プロジェクタタイプの車両用前照灯が開示されている。この車両用前照灯は、光源と、光源からの光を反射させるリフレクタと、光を前方へ照射する投影レンズと、カットオフラインを形成するシェード機構とを主体に構成されている。また、車両用前照灯は、光源の上方でリフレクタと投影レンズとの間に設けられたオーバーヘッドサイン用反射面と、シェードの前面に設けられ、オーバーヘッドサイン用反射面からの光を投影レンズに向けて反射するオーバーヘッドサイン用受光面とを備えている。そして、オーバーヘッドサイン受光面上には、その受光面による反射光の一部を減光させる照度低下手段及び付加照度低下手段が設けられている。
また、例えば特許文献2には、プロジェクタタイプの車両用前照灯が開示されている。この車両用前照灯は、投影レンズと、第一光学系と、第二光学系と、透明部材とを主体に構成されている。第一光学系は、投影レンズの前方における下側照射領域を照射してロービーム用配光パターンを形成する光学系であり、第一光源と、第一リフレクタとで構成されている。第二光学系は、投影レンズの前方における上側照射領域を照射する光学系であり、第二光源と、第二リフレクタとで構成されている。一方、透明部材は、前方側へ延在するベース部と、ベース部の前端から前方斜め下方へ延在するレンズ部とで構成されており、ベース部の前端側の上面には、反射面をなす蒸着膜が形成されている。第一光源を点灯すると、下側照射領域が照らされてロービーム用配光パターンが形成される。この場合、蒸着膜が第一光学系からの光の一部を遮ることで、ロービーム用配光パターンのカットオフラインを形成する。また、第一光学系からの光の一部は、第一リフレクタの付加リフレクタで反射されると、透明部材のレンズ部で全反射され、投影レンズへと導かれる。これにより、オーバーヘッドサイン用配光パターンが形成される。
特開2007−294203号公報 特開2014−120342号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された手法によれば、ロービーム用配光パターンと、オーバーヘッドサイン用配光パターンとが上下に分離してしまうため、ドライバーの視認性が低下する可能性がある。一方で、ロービーム用配光パターンとオーバーヘッドサイン用配光パターンとを単純にオーバーラップさせた場合には、グレアの増大を招く可能性がある。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、グレアの増大を招くことなくドライバーの視認性の向上を図ることができる車両用灯具を提供することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、光源と、光源からの光を前方に反射させる反射面を備えるリフレクタと、入射した光を前方に照射する投影レンズと、投影レンズのレンズ焦点近傍に配置される板状部材と、リフレクタと投影レンズとの間に配置され、リフレクタの前端に接続され、光源からの光を板状部材側に反射させる第1反射面を備える反射部材と、を有する車両用灯具を提供する。ここで、板状部材は、投影レンズに入射する光の一部を遮蔽して配光パターンのカットオフラインを形成するシェード部をなすとともに、第1反射面からの反射光をオーバーヘッドサイン用配光パターンとして投影レンズ側に反射させる第2反射面を備える。そして、反射部材の第1反射面は、光源からの光を反射させて第2反射面に入射させる主反射部と、光源からの光を反射させる反射面をなすとともに、上方から下方に向けて窪むと共に車両前後方向に延びる下向き凸部を形成し、光源からの光を板状部材と投影レンズとの間に反射させることにより光源からの光が第2反射面へ入射することを抑制する光抑制部と、を備える。
ここで、本発明において、板状部材の上端エッジは、カットオフラインを形成するシェード部の上端エッジをなすとともに、第2反射面の反射領域の上端エッジとして共用されることが好ましい。
また、本発明において、光抑制部は、オーバーヘッドサイン用配光パターンのうち下側中央部の配光をなす光の光路に対応して配置されることが好ましい。
また、本発明において、光抑制部の表面には光拡散部としてのローレットが形成されていることが好ましい。
また、本発明において、主反射部は、光抑制部の前側の前側領域、及び光抑制部の車両左右方向の領域であって前側領域の後側の後側領域を有し、光源からの光を前側領域及び後側領域で反射させて第2反射面に入射させ、光抑制部は、光源からの光が第2反射面に入射されるのを抑制し、オーバーヘッドサイン用配光パターンの上側中央部を配光しつつ下側中央部の配光を上側中央部よりも欠落させる、ことが好ましい。
本発明によれば、ロービーム用配光パターンのカットオフラインと、オーバーヘッドサイン用配光パターンとが上下に分離するといった事態を抑制することができる。その結果、ドライバーの視認性の向上を図ることができる。また、オーバーヘッドサイン用配光パターンについて、所定の配光領域の光量を低下させることができるので、グレアの増大を抑制することができる。
本実施形態に係る車両用灯具の構成を模式的に示す断面図 本実施形態に係る車両用灯具の構成を模式的に示す断面図 一対の板状部材を模式的に示す斜視図 リフレクタを含む反射部材の構成を模式的に示す斜視図 配光パターンの説明図
図1及び図2は、本実施形態に係る車両用灯具1の構成を模式的に示す断面図である。ここで、図1及び図2は、車両用灯具1を異なる切断でそれぞれ描いたものであり、また、各図では、断面状態を示すハッチングを便宜上省略している。さらに、本明細書において、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」は、車両用灯具1を車両に装備した状態での前、後、上、下、左、右をそれぞれ示している。
車両用灯具1は、車両の前部の左右両側に設けられて車両前方を照射する前照灯である。この車両用灯具1は、ロービーム用配光パターンと走行用配光パターンとを切り替えて照射する。
車両用灯具1は、前方が開口したハウジング(図示せず)と、アウターレンズ(図示せず)とを備えている。ハウジングの開口にアウターレンズを取り付けることで、その内部に密閉した灯室が形成される。
車両用灯具1は、光源部2と、ヒートシンク3と、リフレクタ4と、反射部材5と、投影レンズ6と、シェード部7とを備えており、これらの部材が灯室内に配置されている。
光源部2は、光を放射する発光面を有する光源20と、基板21とから構成されている。光源20は、例えばLEDやOEL又はOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源であり、基板21に搭載されている。光源20が搭載された基板21の裏面にはヒートシンク3が接続されている。光源20は、リフレクタ4の第1焦点又はその近傍に配置されている。光源20は、リフレクタ4の反射面40及び反射部材5の第1反射面50に対向している。
ヒートシンク3は、例えば金属製ダイカスト(アルミダイカスト)などの熱伝導率が高い材料から形成されている。ヒートシンク3は、基板21に当接する水平板部と、この水平板部の下面に一体に設けられている複数のフィン形状部とから構成されている。
リフレクタ4は、光源20からの光を前方に反射させるものである。リフレクタ4は、例えば樹脂部材などの光不透過性の材料から形成されている。リフレクタ4は、後側部分、上側部分及び左右両側部分が閉塞した中空形状を有している。リフレクタ4の閉塞部分に対応する凹内面は楕円を基本とする自由曲面に形成されており、アルミ蒸着又は銀塗装などにより反射面40が形成されている。
反射部材5は、光源20の上方でリフレクタ4と投影レンズ6との間に配置されており、光源20からの光をシェード部7側に反射させるものである。反射部材5は、例えば樹脂部材などの光不透過性の材料から形成されており、本実施形態では、リフレクタ4と一体形成されている。反射部材5は、リフレクタ4の前端と接続する後側部分が当該リフレクタ4の前端から起ち上げられた立壁形状とされるとともに、この後側部分から前方に延出して上側部分を閉塞した湾曲形状を有している。反射部材5の内面は、アルミ蒸着又は銀塗装などにより第1反射面50が形成されており、上側部分の閉塞部分に対応する凹内面は、楕円を基本とする自由曲面に形成されている。なお、反射部材5の詳細については後述する。
投影レンズ6は、非球面を基本とする投影レンズであり、入射した光を前方に照射する。投影レンズ6は、後面の入射面60と前面の出射面61とを有しており、入射面60は、リフレクタ4の反射面40と対向する。入射面60は、平面又は非球面のほぼ平面をなし、出射面61は、非球面の凸面をなしている。
投影レンズ6のレンズ焦点F(物空間側の焦点面であるメリジオナル像面)は、リフレクタ4の第2焦点に一致又はほぼ一致する。投影レンズ6のレンズ焦点Fは、リフレクタ4の第1焦点(光源20)よりも上側に位置する。投影レンズ6のレンズ軸Axは、レンズ焦点Fを通り、水平又はほぼ水平である。このため、レンズ軸Axは、レンズ焦点F又はその近傍においてリフレクタ4の光軸と交差する。
投影レンズ6は、例えばPC材やPMMA材又はPCO材などの樹脂製のレンズから形成されている。半導体光源から放射される光は、高い熱を持たないので、投影レンズ6として樹脂製のレンズを使用することができる。
シェード部7は、投影レンズ6の焦点近傍に配置されており、投影レンズ6に入射する光の一部を遮蔽してロービーム用配光パターンのカットオフラインを形成する。シェード部7は、一対の板状部材70,71で構成されている。個々の板状部材70,71は、例えば金属(SUS)板から構成されており、金属板を所要の形状にカットし、かつ、プレス加工して形成されている。
図3は、一対の板状部材70,71を模式的に示す斜視図である。一対の板状部材70,71は、光源20からの光及びリフレクタ4の反射面40で反射された反射光の一部を遮蔽し、遮蔽されていない残りの光で、上縁にカットオフライン及びエルボー点を有するロービーム用配光パターンを形成する。すなわち、一対の板状部材70,71で遮蔽されていない光は、投影レンズ6に入射し、投影レンズ6からロービーム用配光パターンとして車両の前方に出射される。ロービーム用配光パターンは、車両の前方を照明するものである。
一対の板状部材70,71には、カットオフライン及びエルボー点を形成する上端エッジ70a,71aが設けられている。第1板状部材70の上端エッジ70aは、レンズ焦点Fの後方近傍に位置し、第2板状部材71の上端エッジ71aは、レンズ焦点Fの前方近傍に位置する。また、一対の板状部材70,71は、投影レンズ6のレンズ軸Ax、投影レンズ6のレンズ焦点Fよりも下側に位置する。
また、第2板状部材71の前側表面は、第2反射面73を構成している。第2反射面73は、反射部材5の第1反射面50からの反射光をオーバーヘッドサイン用配光パターンとして投影レンズ6側に反射させるものである。これにより、第2反射面73で反射された反射光は、投影レンズ6に入射し、かつ、投影レンズ6からオーバーヘッドサイン用配光パターンとして車両の前方を照射する。オーバーヘッドサイン用配光パターンは、ロービーム用配光パターンの上端とオーバーラップし、そのロービーム用配光パターンの上方を照射するものである。この第2反射面73については、その反射率を変更するための加工等を施してもよい。
ここで、第2板状部材71の前側表面においては、その上端エッジ71aに至る範囲まで第2反射面73として構成されている。したがって、第2板状部材71の上端エッジ71aは、カットオフラインを形成するシェード部7の上端エッジ、さらには、第2反射面73の反射領域における上端エッジとして共用されている。
シェード部7は、ソレノイドなどの駆動機構により、一対の板状部材70,71の上端エッジ70a,71aを上下動させることができる。これにより、ロービーム用配光パターンと、走行用配光パターンとを切り替えることができる。
図4は、リフレクタ4を含む反射部材5の構成を模式的に示す斜視図である。同図(a)は、リフレクタ4及び反射部材5を外方から眺めた図であり、同図(b)は、リフレクタ4及び反射部材5を内方から眺めた図である。
反射部材5の第1反射面50は、主反射部51と、光抑制部55とを備えている。
主反射部51は、図1に示すように、光源20からの光を反射させて第2板状部材71の第2反射面73に入射させるものである。主反射部51は、主反射領域52と、この主反射領域52の周囲に位置付けられる周囲領域53とから構成されている。
主反射領域52は、車両の左右方向に延在する境界線を境に、前側領域52aと後側領域52bとに分けられる。これらの2つの領域52a,52bのうち、車両の前方に位置付けられる前側領域52aには、ローレット52a1が設けられている。ローレット52a1は、車両の前後方向に延在する湾曲又は屈曲した凹条又は凸条を、車両の前後方向に対して交差する方向(車両の左右方向)に連続して配置したものである。このローレット52a1は、光源20からの光を拡散反射光として拡散させる光拡散部としての機能を担っている。
主反射部51で反射される光を車両前方の同一投影面で観測した場合、面発光の光源20を用いた際には、光源20から遠い位置(車両の前方の位置)で反射される光ほど、単位面積当たりの光量が強くなる傾向がある。そのため、オーバーヘッドサイン用配光パターンのうち、前側領域52aの反射光により形成される配光、すなわち、上側の配光での光量が強くなる。そこで、前側領域52aにローレット52a1を設けることで、上側の配光に作用する光を拡散させ、オーバーヘッドサイン用配光パターン内での光量分布のバランスを図っている。
また、周囲領域53には、ローレット53aが設けられている。ローレット53aは、車両の前後方向又は上下方向に延在する湾曲又は屈曲した凹条又は凸条を、車両の左右方向に連続して配置したものである。ローレット52a1は、光源20からの光を拡散反射光として拡散させる光拡散部としての機能を担っている。ローレット53aは、上述したローレット52a1よりもピッチが狭く設定されるとともに、高さ(深さ)が大きく設定されており、ローレット52a1よりも光の拡散効率が高い形状とされている。これは、ローレット53aが、周囲領域53から第2反射面73へと反射される光を抑制し、投影レンズ6から照射される配光パターンに影響することを抑制することを目的とするものだからである。
光抑制部55は、第1反射面50に入射した光の一部が第2反射面73へ入射することを抑制するものである。この光抑制部55は、オーバーヘッドサイン用配光パターンのうち下側中央部(投影レンズ6の光軸周囲の光)の配光をなす光路と対応して、第1反射面50に設けられている。具体的には、光抑制部55は、光軸の左右幅方向に跨がって形成されている。
本実施形態の光抑制部55は、主反射部51と同様、光源20からの光を反射させる反射面として構成されている。特に、光抑制部55は、反射部材5を上方から下方に向けて窪ませた凸部(下向き凸部)として形成されており、その内側の表面55aは、主反射部51とは異なる面形状(平面又は曲面)に設定されている。すなわち、光抑制部55は、主反射部51を形成する面とは連続しない面として形成されている。これにより、光抑制部55により反射された光は、主反射部51における反射とは異なる角度で反射され、第2反射面73への入射が抑制される。例えば光抑制部55において反射した光は、図2に示すように、シェード部7と投影レンズ6との間に反射される。
この光抑制部55の表面55aには、ローレット55a1が設けられている。ローレット55a1は、車両の前後方向に延在する湾曲又は屈曲した凹条又は凸条を、車両の左右方向に連続して配置したものであり、上述したローレット53aと同程度のピッチで構成されている。このローレット55a1は、光源20からの光を拡散反射光として拡散させる光拡散部としての機能を担っており、シェード部7と投影レンズ6との間に入射する光を拡散させることで、強い光がシェード部7と投影レンズ6との間に入射してこれがノイズとして作用することを抑制している。
このような構成の車両用灯具1について、以下、その動作を説明する。
光源20を点灯発光させる。すると、光源20から放射された光は、リフレクタ4の反射面40で投影レンズ6側に反射される。この反射光及び光源20から放射された光の一部は、シェード部7である一対の板状部材70,71により遮蔽される。遮蔽されなかった残りの光は、投影レンズ6を透過して、カットオフライン及びエルボー点を有するロービーム用配光パターンLPとして、車両の前方に照射される。ロービーム用配光パターンLPは、図5(a)に示すように、車両の前方を照明する。
また、図1に示すように、光源20から放射された光L1は、反射部材5の第1反射面50に入射する。この入射光L1のうちその一部は、主反射部51で、第2板状部材71の第2反射面73に反射される(光L11)。そして、この反射光L11は、第2反射面73により投影レンズ6側に反射され、投影レンズ6を透過して、オーバーヘッドサイン用配光パターンLOとして、車両の前方に照射される。オーバーヘッドサイン用配光パターンLOは、図5(a)に示すように、車両の前方を照明する。
また、図2に示すように、第1反射面50に入射した入射光L1のうちその一部は、光抑制部55に入射する。この入射光は光抑制部55により反射拡散され、第2反射面73に至ることなく、シェード部7と投影レンズ6との間に導かれる(光L12)。すなわち、光抑制部55により、オーバーヘッドサイン用配光パターンLOのうち下側中央部の配光領域をなす光源20からの光については、第2反射面73へと入射することが抑制される。これにより、オーバーヘッドサイン用配光パターンLOは、その下側中央部(HVの交点近傍)の配光が部分的に欠落した配光パターンとして形成される。
このように本実施形態において、車両用灯具1は、光源20と、光源20からの光を前方に反射させる反射面40を備えるリフレクタ4と、入射した光を前方に照射する投影レンズ6と、投影レンズ6のレンズ焦点F近傍に配置される第2板状部材71と、光源20の上方でリフレクタ4と投影レンズ6との間に配置され、光源20からの光を第2板状部材71側に反射させる第1反射面50を備える反射部材5と、を有している。ここで、第2板状部材71は、投影レンズ6に入射する光の一部を遮蔽してロービーム用配光パターンLPのカットオフラインを形成するシェード部7をなすとともに、第1反射面50からの反射光をオーバーヘッドサイン用配光パターンLOとして投影レンズ6側に反射させる第2反射面73を備えている。そして、反射部材5の第1反射面50は、光源20からの光を反射させて第2反射面73に入射させる主反射部51と、光源20からの光の一部が第2反射面73へ入射することを抑制する光抑制部55と、を備えている。
この構成によれば、シェード部7をなす第2板状部材71が第2反射面73としての機能を備えているので、シェード部7と第2反射面73との間に生じる構造的なギャップを抑制することができる。これにより、ロービーム用配光パターンLPとオーバーヘッドサイン用配光パターンLOとをオーバーラップさせることができ、ロービーム用配光パターンLPのカットオフラインと、オーバーヘッドサイン用配光パターンLOとが上下に分離するといった事態を抑制することができる。その結果、ドライバーの視認性の向上を図ることができる。
また、光抑制部55により、光源20からの光の一部が第2反射面73へ入射することが抑制されるので、オーバーヘッドサイン用配光パターンLOにおける配光の一部を部分的に欠落させることができる。これにより、ロービーム用配光パターンLPとのオーバーラップする領域での光量を低下させることができるので、グレアの増大を抑制することができる。ここで、図5(b)は、光抑制部55を設けない状態での配光パターンを模式的に示す説明図であり、「LP1」はロービーム用配光パターンであり、「LO1」はオーバーヘッドサイン用配光パターンである。
また、本実施形態において、第2板状部材71の上端エッジ71aは、カットオフラインを形成するシェード部7の上端エッジをなすとともに、第2反射面73の反射領域の上端エッジとして共用されている。
カットオフラインを形成するシェード部7の上端エッジと、第2反射面73の反射領域の上端エッジとが分離している場合には、ロービーム用配光パターンLPとオーバーヘッドサイン用配光パターンLOとが上下に分離する。その点、本実施形態によれば、第2板状部材71の上端エッジ71aが、シェード部7の上端エッジ、第2反射面73の反射領域の上端エッジとして共用されるので、両者エッジ間に生じる構造的なギャップを無くすことができる。そのため、ロービーム用配光パターンLPとオーバーヘッドサイン用配光パターンLOとをオーバーラップさせ、上下方向への分離を抑制することができる。
また、本実施形態において、光抑制部55は、オーバーヘッドサイン用配光パターンLOのうち下側中央部の配光をなす光の光路に対応して配置されている。
この構成によれば、投影レンズ6の光軸付近の配光を抑制することができるので、グレアの増大を抑制することができる。
また、本実施形態において、光抑制部55は、光源20からの光を反射させる反射面をなすとともに主反射部51の反射面とは異なる面形状に形成されている。そして、光抑制部55は、光源20からの光を第2板状部材71と投影レンズ6との間に反射させている。
この構成によれば、光抑制部55において反射された光は、第2板状部材71と投影レンズ6との間に反射されるので、光源20からの光の一部が第2反射面73へ入射することを適切に抑制することができる。
また、本実施形態において、光抑制部55の表面55aには光拡散部としてのローレット55a1が形成されている。
この構成によれば、光抑制部55によって拡散反射されるので、第2板状部材71と投影レンズ6との間に強い光がそのまま入射するといった事態を抑制することができる。これより、灯具内の部品等で反射した光がノイズ光となるといった事態を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、光抑制部55は、主反射部51とは異なる角度で反射させることで、第2反射面73から光を逃がす構成としている。しかしながら、光抑制部55は、光源20からの光の一部が第2反射面73へ入射することを抑制するものであれば、その他の構造で実現してもよい。例えば、光抑制部55は、光を吸収する部材を第1反射面50に貼付・塗布するといった構成で実現してもよい。また、第1反射面50に貫通孔を形成し、反射部材5において光を通過させる構成としてもよい。もっとも、この手法では、反射部材5を通過した光が不要なノイズとならないように対策を講じる必要はあるが、光抑制部55としての機能をこれでも十分である。
また、本実施形態では、光抑制部55を第1反射面50にて実現しているが、例えば第2反射面73に同等の機能を持たせることもできる。しかしながら、反射部材5は成形品としてその構造作成が容易であり、金属板のプレス加工等を用いる第2反射面73で実現するよりも、製造工程の簡素化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態にかかる車両用灯具について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。
1 車両用灯具
2 光源部
20 光源
3 ヒートシンク
4 リフレクタ
40 反射面
5 反射部材
50 第1反射面
51 主反射部
55 光抑制部
6 投影レンズ
7 シェード部
70 板状部材(第1板状部材)
71 板状部材(第2板状部材)
73 第2反射面
F レンズ焦点
Ax レンズ軸

Claims (5)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を前方に反射させる反射面を備えるリフレクタと、
    入射した光を前方に照射する投影レンズと、
    前記投影レンズのレンズ焦点近傍に配置される板状部材と、
    前記リフレクタと前記投影レンズとの間に配置され、前記リフレクタの前端に接続され、前記光源からの光を前記板状部材側に反射させる第1反射面を備える反射部材と、を有し、
    前記板状部材は、
    前記投影レンズに入射する光の一部を遮蔽して配光パターンのカットオフラインを形成するシェード部をなすとともに、
    前記第1反射面からの反射光をオーバーヘッドサイン用配光パターンとして前記投影レンズ側に反射させる第2反射面を備え、
    前記反射部材の前記第1反射面は、
    前記光源からの光を反射させて前記第2反射面に入射させる主反射部と、
    前記光源からの光を反射させる反射面をなすとともに、上方から下方に向けて窪むと共に車両前後方向に延びる下向き凸部を形成し、光源からの光を前記板状部材と前記投影レンズとの間に反射させることにより前記光源からの光が前記第2反射面へ入射することを抑制する光抑制部と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記板状部材の上端エッジは、前記カットオフラインを形成する前記シェード部の上端エッジをなすとともに、前記第2反射面の反射領域の上端エッジとして共用されることを特徴とする請求項1に記載された車両用灯具。
  3. 前記光抑制部は、前記オーバーヘッドサイン用配光パターンのうち下側中央部の配光をなす光の光路に対応して配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載された車両用灯具。
  4. 前記光抑制部の表面には光拡散部としてのローレットが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載された車両用灯具。
  5. 記主反射部は、前記光抑制部の前側の前側領域、及び前記光抑制部の車両左右方向の領域であって前記前側領域の後側の後側領域を有し、前記光源からの光を前記前側領域及び前記後側領域で反射させて前記第2反射面に入射させ、
    前記光抑制部は、前記光源からの光が前記第2反射面に入射されるのを抑制し、
    オーバーヘッドサイン用配光パターンの上側中央部を配光しつつ下側中央部の配光を前記上側中央部よりも欠落させる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された車両用灯具。
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