JP7361647B2 - 乾燥丸大豆油揚げの製造方法 - Google Patents
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Description
まず、原料である高オレイン酸大豆の丸大豆から豆乳を作製する。本発明における高オレイン酸大豆とは、丸大豆の中に含まれる油脂の脂肪酸の内、80重量%以上がオレイン酸である大豆をいう。高オレイン酸大豆由来の油は、オレイン酸以外の多価脂肪酸が少なく、油の酸化の指標であるCDM timeが通常の大豆油よりも高く、フライ油として使用している精製パーム油と同じくらいに油が酸化しにくい。そのため、フライ油に持ち込まれる大豆由来の油が高オレイン酸大豆由来の油に代わることでフライ油の酸化が抑えられる。
次いで作製した豆乳を75~85℃に加熱し、凝固剤を添加することで、豆乳中の蛋白質を凝固させる。凝固剤としては、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、グルコノデルタラクトンが挙げられる。凝固剤の濃度や添加量は、使用する凝固剤の種類によって適宜調整することが好ましい。一例を挙げると塩化マグネシウムを含むにがりを大豆1kg相当の豆乳に対して3重量%程度混入すればよい。また、本発明は、75~80℃と通常よりも高い温度で凝固反応させる。高オレイン酸大豆は、後述するフライ工程で豆腐生地が伸びやすく、乾燥丸大豆油揚げとしたときには、復元性が良いものの、食感としては、柔らかすぎ、また、保存中に割れやすい。通常よりも高い温度で凝固反応を進めることで、蛋白質同士の結合を強くでき、後述するフライ工程での豆腐生地の伸びを抑制でき、適正な食感とすることができる。
次いで、豆乳を凝固させた豆腐粒子(モロミ)を割砕して壊し、成形機にて、圧縮、脱水しながら、油揚げ用の豆腐生地を作製する。豆腐生地の大きさ、厚みについては、所望する油揚げの大きさ、厚みにより変わるため、適宜調整することが好ましい。生地の水分については、70~80重量%の範囲となるように脱水することが好ましい。70重量%未満であると、豆腐生地が固くなりすぎて膨化しにくくなり、80重量%よりも高いと豆腐生地が柔らかく、壊れやすくなる。
作製した豆腐生地を型枠に入れて食用油でフライし、油揚げを作製する。食用油の種類としては、特に限定はないが、乾燥丸大豆油揚げは、喫食されるまで長期間保存されることがあるため、酸化されにくく、保存中に溶解し、油が染み出ないものが好ましく、常温で半固形~固形の油を使用することが好ましい。具体的な油としては、精製パーム油、パームオレイン油が挙げられる。また、油染みが出ない範囲で、風味のために高オレイン酸大豆油を上記油に添加することもできる。
フライ工程で作製した油揚げを着味液に浸漬することで着味する。着味液の原料としては、砂糖、塩、醤油、みりん、昆布だしやかつおなどの魚介系だし、色素等の通常の着味液の原料の他、乾燥丸大豆油揚げの保管中の過乾燥による割れ防止のために、液糖や異性化糖などの保湿成分も添加することが好ましい。着味液は、できるだけ水分が少ないほうが、後述する乾燥工程において乾燥しやすいが、濃すぎると粘度が高くなり、着味液が内部まで浸透しにくく、着味ムラを起こしやすくなるため、着味液のBrixが50~60の範囲となるように着味液を調整することが好ましい。また、油揚げは、多孔質構造であるがゆえに、浸漬だけでは、着味の付着量の調整は難しく、着味液に浸漬中及び浸漬後に絞りローラーに通すことにより余計な着味液を落とし、付着量を調整することが好ましい。
次いで、着味した油揚げを乾燥する。本発明においては、マイクロウェーブにて乾燥した後、熱風乾燥にて乾燥を行う。本発明においては、マイクロウェーブ乾燥にて、着味した油揚げを膨化させた後は、焦げない程度の温度で熱風乾燥することで、乾燥後の油揚げが多孔質構造となり、復元性が改善するだけでなく、熱風乾燥においては、効率的に内部の水分を乾燥することができる。
油脂中のオレイン酸含有量が84.0重量%の高オレイン酸大豆の大豆60kgを水温20℃の水360kgの入ったタンクに入れ、12時間浸漬し、大豆を膨潤させた。膨潤させた大豆23kgに水を57kg加えながらグラインダーで豆摺りし、作製した呉を最終温度が100℃となるように蒸気で3分30秒間煮沸した後、戻し水を40Kg加え、圧縮濾過し、120メッシュの網でおからを分離して、Brix 5.7の豆乳を得た。
当たり20mlの空気が混入するように入れた。
澱粉液を600ml混ぜて撹拌した後、温度を75℃に調節し、さらに、凝固剤として塩化マグネシウム6.5重量%、塩化カルシウム3.5重量%、カラメル色素3.5重量%、炭酸カルシウム1重量%となるように溶解した凝固液1000mlを入れ、撹拌し、静置して7分間凝固させた。次いで凝固した豆乳を撹拌して壊し、もろみを作製した後、もろみを成型機に移した。
凝固剤を入れる前の温度を80℃とする以外は、実施例1の方法に従って乾燥丸大豆油揚げサンプルを作製した。
油脂中のオレイン酸含有量が81.9重量%の品種違いの高オレイン酸大豆を使用する以外は、実施例1の方法に従って乾燥丸大豆油揚げサンプルを作製した。
油脂中のオレイン酸含有量が82.8重量%の品種違いの高オレイン酸大豆を使用する以外は、実施例1の方法に従って乾燥丸大豆油揚げサンプルを作製した。
通常の油揚げ用の大豆(オレイン酸含有量24.9重量%)を使用し、凝固剤を入れる温度を70℃とする以外は、実施例1の方法に従って乾燥丸大豆油揚げサンプルを作製した。
凝固剤を入れる前の温度を75℃とする以外は、比較例1の方法に従って乾燥丸大豆油揚げサンプルを作製した。
凝固剤を入れる前の温度を80℃とする以外は、比較例1の方法に従って乾燥丸大豆油揚げサンプルを作製した。
凝固剤を入れる前の温度を70℃とする以外は、実施例1の方法に従って乾燥丸大豆油揚げサンプルを作製した。
凝固剤を入れる前の温度を85℃とする以外は、実施例1の方法に従って乾燥丸大豆油揚げサンプルを作製した。
Claims (1)
- オレイン酸含有量が80重量%以上の高オレイン酸大豆から豆乳を作製する豆乳作製工程と、
前記豆乳作製工程で作製した豆乳に対して、凝固剤を添加し、反応させることで、豆乳の凝固物を作製する凝固工程と、
前記凝固工程で作製した豆乳の凝固物を脱水、成形し、油揚げ用の豆腐生地を作製する
豆腐生地作製工程と、
前記豆腐生地作製工程で作製した油揚げ用の豆腐生地をフライすることにより、油揚げ
を作製するフライ工程と、
前記フライ工程で作製した油揚げを着味する着味工程と、
前記着味工程で着味した油揚げをマイクロウェーブにて乾燥した後、熱風乾燥する乾燥
工程と、を有する乾燥丸大豆油揚げの製造方法であって、
前記凝固工程において、凝固剤の反応温度を75~80℃とすることを
特徴とする乾燥丸大豆油揚げの製造方法。
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