JP7361189B2 - パーソナルケア製品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パーソナルケア製品の製造方法に関する。
石鹸や、アイシャドウやファンデーション等の固形化粧料などのパーソナルケア製品は、一般的に、化粧料スラリーを含む流動体を所定の形状を有する容器に充填して固化させるか、あるいは、該流動体を基材又は事前に成形された別体の固体化粧料上に吐出した造形物として製造される。
このような化粧料の製造方法の一例として、特許文献1には、化粧品の製造のための注型方法が開示されている。同文献に記載の方法は、油を含有する組成物を加熱によって流動化させ、流動化した組成物をノズルから支持体上に射出し、その後、射出された組成物を冷却することで、固形の組成物を得るものである。
特許文献2には、模様付き固形化粧料が開示されている。同文献に記載の技術は、第1の積層用化粧料に対して第2の積層用化粧料の少なくとも一部を所定の方向に沿って積層させることによって、立体形状の模様を形成するものである。
特表2017-518983号公報 特開2019-108308号公報
特許文献1に記載の技術では、加熱によって流動化した組成物を射出した後に冷却固化させるので、射出直後の流動体で再溶融させてしまったり、射出量が多い場合等では流動性の組成物が射出直後から固化するまでの間に射出された領域外に流出してしまったりし、造形物の所定の形状を維持できない。つまり、特許文献1に記載の方法では、所望の形状や寸法を有し、パーソナルケア製品の立体的な造形及び加飾が困難であった。
特許文献2に記載の技術では、パーソナルケア製品の造形及び加飾に関し、形状や寸法の精度を高めることについて何ら検討されていない。
また、室温(23℃)で流動性を有する組成物を用いて、立体的な形状を付与することは、特許文献1及び2に記載の技術では何ら検討されていない。
本発明は、室温で流動性を有する組成物を用いた場合であっても、所望の形状や寸法を有するパーソナルケア製品の造形及び加飾を立体的に行うことができる製造方法に関する。
本発明は、人体に適用可能なパーソナルケア製品の製造方法に関する。
前記製造方法は、以下の(1)又は(2)を満たすことが好ましい。
(1)組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程を有し、
前記形成工程中に、前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程を有する。
(2)組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程と、該形成工程よりも前に、該形成工程において前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程とを有する。
本発明によれば、室温で流動性を有する組成物を用いた場合であっても、所望の形状や寸法を有するパーソナルケア製品の造形及び加飾を立体的に行うことができる。
図1は、本発明の製造方法で用いられる製造装置の一実施形態を模式的に表す斜視図である。 図2(a)~(c)は、本発明の製造方法において、堆積体を形成する工程の一実施形態を模式的に表す断面図である。 図3(a)及び(b)は、本発明の製造方法において、堆積体を形成する工程の別の実施形態を模式的に表す断面図である。 図4(a)及び(b)は、本発明の製造方法において、堆積体を形成する工程の更に別の実施形態を模式的に表す断面図である。 図5は、実施例1-1のパーソナルケア製品を凍結乾燥したものの平面視写真である。 図6は、実施例3-1のパーソナルケア製品(凍結乾燥後)の平面視写真である。 図7は、比較例3-1のパーソナルケア製品の平面視写真である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。
本製造方法によって製造されるパーソナルケア製品は、これを皮膚上に直接塗布したり、あるいは水等の液媒に溶解又は分散させた液体を皮膚上に塗布、散布又は滴下等したりすることで、人体に適用可能なものである。パーソナルケア製品は、1気圧、20℃において固体である。
このようなパーソナルケア製品としては、例えば、メークアップ化粧品などの化粧品、石鹸、入浴剤などが挙げられるが、これらに限られない。
メークアップ化粧品としては、アイシャドウやファンデーション、口紅が挙げられる。
口紅は典型的には油剤及び顔料を含む。
パーソナルケア製品は、典型的には化粧料粉末を含む。
本製造方法は、流動性を有する組成物を対象物上に供給し、その後、必要に応じて該組成物を固化させて、対象物上に組成物由来である堆積体を造形して、対象物を加飾させる際に好適に適用可能である。組成物が例えば化粧料を含む場合、得られる堆積体は、固形化粧料として使用可能である。
流動性を有する組成物は、液体そのものであるか、液体を含むものであることが好ましい。すなわち、本発明において用いられる組成物は、固体のみの形態又は気体のみの形態は除外される。
このような組成物としては、例えば、化粧料などの粉体と、液体である分散媒とを含む混合物である分散液(いわゆるスラリー)や、化粧料などの各種の化合物を液体の溶媒に溶解させた溶液、あるいは、化粧料又は油剤の単体又は化粧料を含む組成物を加熱溶融させた溶融液などが挙げられる。組成物及びその構成材料の詳細は後述する。
組成物が供給される対象物としては、特に制限はなく、例えば、紙、フィルム、不織布、金属、樹脂、あるいは、組成物の組成と同一又は異なる組成を有し、既に製造されたパーソナルケア製品などが挙げられる。
本発明の製造方法に好適に用いられる製造装置10は、典型的には、流動性を有する組成物Lを、組成物が供給される対象物(以下、単に対象物ともいう。)70上に供給する供給部20と、供給部20と連通するように一体的に配置されたノズル21とを備える。
本発明に用いられる製造装置10は、典型的には、平板状の対象物配置部90がノズル21の下方且つノズル21と対向する位置に配されており、対象物配置部90の上面に対象物70が載置又は固定できるようになっている。
これらの構造を備えた実施形態の一例を図1及び図2(a)~(c)に示す。
本発明に用いられる製造装置10は、供給部20と対象物配置部90とを所定の位置に支持又は保持する位置調整部50を備えることが好ましい。
位置調整部50は、ノズル21の位置及び対象物配置部90の位置を、任意の方向に相対的に移動させる位置調整機構を備えていることが好ましい。これによって、ノズル21及び対象物配置部90の少なくとも一方を、平面方向、鉛直方向又はその組み合わせの方向に移動させて、ノズル21及び対象物配置部90上の対象物70の少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させることができるように構成されている。位置調整機構は手動であってもよく、あるいはコントローラなどから発信された電気信号に対応して自動的に制御されていてもよい。
供給部20は、流動性を有する組成物Lを対象物70側に送液する部材である。供給部20は、送液部25と、組成物収容部26とを備えることが好ましい。
送液部25は、流路28を介して組成物収容部26が連通して接続されていることが好ましい。これにより、組成物収容部26から送液部25の内部に供給された組成物Lをノズル21側に連続的に又は非連続的に供給したり、あるいは供給を停止したりできる。
このような送液部25としては、組成物Lを液滴状に吐出可能なジェットディスペンサー、あるいは組成物Lを連続的に吐出可能なモーノディスペンサーやスクリューディスペンサーを用いることができる。
組成物収容部26は、その一方がエア等の加圧手段やポンプと接続されており、組成物収容部26に収容されている組成物Lを、流路28を介して、送液部25側に圧送できるように構成されていることが好ましい。
ノズル21は、典型的には、組成物Lを供給部20から対象物70に向けて供給する管状の部材である。ノズル21は、その内部に形成された空間である組成物Lの流路が組成物Lの流動方向Rに沿って形成されている。ノズル21は、その一方の端部であるノズル先端が組成物Lの供給口を構成し、他方の端部は上述した供給部20と連通して接続されている。
ノズルの構成材料は特に限定されず、例えば金属やプラスチックなどを採用できる。
ノズル21は、組成物Lのノズル21の流動方向Rと直交する断面における流路の最大長さD1(図2(a)参照)が、ノズル詰まりの抑制、連続吐出の安定化、圧力損失の低減といった観点から、内部空間の最大長さとして表して、好ましくは0.01mm以上、より好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上である。
また上述した最大長さD1は、微細塗布を可能にし、液垂れを抑制するといった観点から、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下、更に好ましくは0.6mm以下である。
なお、上述したノズル21の流路の最大長さD1は、ノズル21が円形状である場合の内径と同義である。
ノズル21は、組成物Lのノズル21の流動方向Rと直交する断面の断面積が、ノズル詰まりの抑制、連続吐出の安定化、圧力損失の低減といった観点から、好ましくは0.00008mm以上、より好ましくは0.008mm以上、更に好ましくは0.03mm以上である。
また上述したノズル21の断面積は、微細塗布を可能にし、液垂れを抑制するといった観点から、好ましくは3.2mm以下、より好ましくは1mm以下、更に好ましくは0.4mm以下である。
組成物の粘度を後述する範囲となるように適切に調整しやすくする観点から、製造装置10は、組成物Lの温度を調整する温度制御部材80が配されていることが好ましい。温度制御部材80は、組成物Lが対象物70に供給されるまでの流路の少なくとも一部に配されることも好ましい。
温度制御部材80が配される製造装置10の位置としては、例えば、供給部20、ノズル21、送液部25、組成物収容部26、及び流路28の少なくとも一つの部材における外周面などが挙げられる。
温度制御部材80としては、例えば、冷却部材、断熱材などが挙げられる。これらは単独で採用してもよく、組み合わせて採用してもよい。
冷却部材としては、例えば、冷却流体によって組成物Lを強制冷却可能な機構を採用することができ、例えば、製造装置10の構成部材の外周面に、冷却気体や冷却液体を接触させながら流動させて、該構成部材内部に流通する組成物Lを強制冷却させる機構を用いることができる。これらにはチラーやペルチェ素子が挙げられる。
断熱材としては、フェノール、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタンなどの樹脂を発泡させた発泡樹脂や、グラスウールなどを用いることができる。
また製造装置10は、供給部20よりも上流に、組成物Lの温度を調整する温度制御装置を有していてもよい。温度制御装置としては、例えば、上述の冷却部材が挙げられる。
本発明の製造方法は、所定の粘度を有する組成物Lをノズル21から対象物70に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程を有する。
形成工程においては、流動性を有する組成物Lをノズル21から対象物70に供給しながら、該ノズル21を該対象物70に対して相対的に移動させて、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成することが好ましい。
上述した実施形態と同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、上述した実施形態についての説明が適宜適用される。
本発明の製造方法においては、組成物Lの対象物70への供給は、液滴状に非連続的に供給してもよく、あるいは、直線状若しくは曲線状、又はこれらの組み合わせの形状で線状に連続的に供給してもよい。
以下の説明では、説明の便宜上、組成物Lとして、固体の化粧料粉末と液媒とを含む化粧料スラリーを用いて、該スラリーを線状に連続供給して、線状の堆積体を造形する場合を例にとり説明する。
典型例として、まず形成工程を行うに先立ち、対象物70を対象物配置部90上に載置して、その状態で、ノズル21と対象物70とを相対的に移動させて、対象物70の上方の所定の位置にノズル21が対向するように配置する。このノズル21の位置が対象物70への組成物Lの供給開始位置となる。
このとき、ノズル21の先端と対象物70との間は空隙を有しており、互いに非接触であることが好ましい。ノズル21と対象物70との相対的な移動は、位置調整部50における位置調整機構によって行うことができる。
この一例を図2(a)に示す。
続いて、組成物Lをノズル21から対象物70に向かって供給しながら、ノズル21及び対象物70の少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させて、対象物70上に組成物由来である堆積体Sを造形する(形成工程)。このとき、ノズル21からの組成物Lの供給は継続している。
ノズル21の相対的な移動方向は、目的とする堆積体Sの平面視形状や立体形状、あるいは描出されるデザインに応じて、平面方向、鉛直方向、あるいはこれらの組み合わせの方向とすることができる。
本明細書におけるデザインとは、例えばひらがな及びカタカナ等の日本語文字、アルファベット、アラビア数字、ローマ数字、諸外国の文字等の各種文字、直線及び曲線並びにこれらの組み合わせからなる図形や幾何学形状、記号、色、模様又はこれらの組み合わせの形状を意味する。
これらのデザインは、デザインが配される対象物70が本来有する地色と同一又は異なる色で着色されて表出される。
この一例を図2(b)に示す。
形成工程において使用される組成物Lは、少なくとも対象物70への供給時において、流動性を有し、且つ所定の粘度を有することが好ましい。
具体的には、対象物70への供給時における組成物Lの粘度は、23℃における組成物Lの粘度よりも高くされていることが好ましい。
その手段の典型例は組成物を冷却することである。
本明細書における冷却とは、23℃よりも低い温度にすることをいう。
本発明の製造方法においては、形成工程中にノズル21から供給される組成物Lを冷却する組成物冷却工程を有することが好ましい。組成物冷却工程においては、組成物Lを、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する。
形成工程中に組成物冷却工程を有する場合、形成工程が、組成物L自体が冷却された状態で行われるようにすることが好ましい。例えば、組成物Lを強制冷却した状態で室温の環境下で形成工程を行ってもよく、あるいは、室温よりも低温の環境下において外気温に対応して組成物Lが自然冷却された状態で形成工程を行ってもよい。なお、本明細書において室温とは23℃を意味する。
また本発明の製造方法は、形成工程とは別に組成物冷却工程を有することも好ましい。換言すれば、本発明の清掃方法は、形成工程と、組成物冷却工程とを有することも好ましい。この場合、組成物冷却工程は形成工程よりも前に行う。つまり、組成物冷却工程によって冷却された組成物Lを、形成工程において、ノズル21から対象物に供給する。例えば、供給部20よりも上流に配された冷却装置によって組成物Lを冷却した後、組成物Lを組成物収容部26に収容し、該組成物Lをノズル21からの供給に用いてもよい。
形成工程と組成物冷却工程とを有する場合も、組成物冷却工程においては、組成物Lを、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する。
以下、形成工程中に組成物冷却工程を有する場合と、形成工程とは別に組成物冷却工程を有する場合の両方に共通する事項について説明する。
組成物Lの冷却時の粘度は、冷却時の温度において、組成物に含まれる材料の均一分散性を向上し品質を安定化させることや、ノズルから吐出した堆積体の崩れを抑制し形状を安定化させるといった観点から、好ましくは5Pa・s以上、より好ましくは6Pa・s以上、更に好ましくは8Pa・s以上である。
また、組成物Lの冷却時の粘度は、冷却時の温度において、ノズルからの供給性・吐出性を向上させ、成形性を向上するといった観点から、好ましくは1000Pa・s以下、より好ましくは350Pa・s以下、更に好ましくは200Pa・s以下である。
組成物Lの粘度は、組成物の温度をノズル21からの供給時の組成物と同じ温度にした上で、B型粘度計(東機産業株式会社製、デジタル粘度計TVB-10R)を用いて測定された値とする。この場合の測定条件は、ローターをサンプルの粘度範囲に合わせてローターNo.M1、M2、M3、M4、H1、H2、H3、H4、H5、H6、H7、T-A、T-B、T-C、T-D及びT-Eのいずれかとし、回転数を3~100rpmとし、測定時間を60秒間とする。
組成物Lの冷却時の粘度を上述の範囲とするためには、例えば、冷却温度を変更したり、組成物中の液体と粉体との配合割合を変更したり、液体の種類を変更したりすることによって適宜調整することができる。
組成物Lの冷却温度は、組成物の組成や目的とする粘度に応じて適宜変更可能であるが、ノズルから吐出後の温度・粘度変化による形状保持性を向上するといった観点から、好ましくは15℃以下、より好ましくは10℃以下、更に好ましくは8℃以下となるように冷却される。
また、組成物Lの冷却温度は、特に限定されないがノズルからの供給性を良好に保つ観点から現実的には-10℃以上となるように冷却される。
周囲温度の影響を受けることなく、組成物Lの冷却温度を上述した範囲に維持しやすくして、対象物70上での組成物の形状保持性を高める観点から、形成工程中に、ノズル21から供給される組成物Lを冷却する組成物冷却工程を有することが好ましい。例えば上述した製造装置10を用いたときに、組成物Lが対象物70に供給されるまでの流路の少なくとも一部に、温度制御部材80が配された状態で形成工程を行うことが好ましい。温度制御部材80としては、上述のとおり、冷却部材、又は断熱材などが挙げられる。
また形成工程においては、ノズル21の断面の最大長さD1と、ノズル21の先端と対象物70との距離H1との比(距離H1/最大長さD1)が所定の関係となるように維持した状態で、組成物Lを対象物70上に供給することが好ましい。
詳細には、形成工程における最大長さD1に対する距離H1の比(H1/D1)は、吐出した堆積体をノズルにより潰してしまうことや、線幅を太くしてしまうことを抑制するといった観点から、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは0.7以上とする。
また、形成工程における最大長さD1に対する距離H1の比(H1/D1)は、ノズルと対象物との相対的な移動に対する吐出した堆積体の追従性を向上するといった観点から、好ましくは3未満、より好ましくは2.5以下、更に好ましくは2以下とする。
上述したH1/D1は、形成工程の開始から終了までにおいて一定となるように維持されていてもよく、上述の範囲で変化していてもよい。
形成工程におけるノズル21の断面の最大長さD1は、上述した範囲とすることができる。
形成工程におけるノズル21の先端と対象物70との距離H1は、ノズルと対象物との接触を抑制するといった観点から、好ましくは0.15mm以上、より好ましくは0.2mm以上、更に好ましくは0.25mm以上である。
また上述した距離H1は、ノズルと対象物との相対的な移動に対する吐出した堆積体の追従性を向上するといった観点から、好ましくは5mm以下、より好ましくは2.5mm以下、更に好ましくは2mm以下である。
距離H1は、例えば上述した位置調整部50によって適宜調整することができる。
形成工程における組成物Lの供給速度V1は、生産能力を向上するといった観点から、好ましくは1mm/s以上、より好ましくは3mm/s以上、更に好ましくは5mm/s以上とする。
また、形成工程における組成物Lの供給速度V1は、供給が可能な限り特に限定されないが、現実的な観点から、好ましくは5000mm/s以下、より好ましくは500mm/s以下、更に好ましくは200mm/s以下とする。
供給速度V1は、供給部20における送液部25として例えば上述したディスペンサーを用いた場合にはローターの回転数を適宜調整したり、あるいは、ノズル21の形状や内径、組成物Lの粘度などを調整したりすることで適宜変更可能である。
形成工程における組成物Lの供給量M1は、生産能力を向上するといった観点から、好ましくは0.05mm/s以上、より好ましくは0.1mm/s以上、更に好ましくは0.4mm/s以上とする。
また、形成工程における組成物Lの供給量M1は、動作が可能な限り特に限定されないが、ノズルの相対移動速度とのバランスにより高精細な堆積体の安定的な形成を行うといった観点から、好ましくは150mm/s以下、より好ましくは50mm/s以下、更に好ましくは15mm/s以下とする。
供給量M1は、供給部20における送液部25として例えば上述したディスペンサーを用いた場合にはローターの回転数を適宜調整したり、あるいは、ノズル21の形状や内径、組成物Lの粘度などを調整したりすることで適宜変更可能である。
最後に、ノズル21からの組成物Lの供給を停止する。以上の工程により、対象物70上に所定の形状を有する堆積体Sを形成する。これにより、例えば、化粧料スラリーを用いて形成された堆積体Sは、組成物由来である化粧料を含む線状体からなる立体物とすることができる。必要に応じて、ノズル21は、対象物70に対して同一平面上に相対的に移動させたり、あるいは、相対的に離間させたりしてもよい。
この一例を図2(c)に示す。
このとき、対象物70上に形成した堆積体Sは冷却されることが好ましい(堆積体冷却工程)。堆積体Sを冷却することで、堆積体Sの形状保持性を維持又は向上して、例えば後述する固化工程を行う際に、所望の形状や寸法を維持した状態で、意匠性の高いデザインを形成しやすくすることができる。
堆積体Sの冷却温度は、堆積体Sの形状保持性を向上するといった観点から、好ましくは-30℃以上、より好ましくは-20℃以上、更に好ましくは-10℃以上である。
また、堆積体Sの冷却温度は、好ましくは15℃以下、より好ましくは10℃以下、更に好ましくは5℃以下である。
堆積体Sを冷却するためには、例えば形成工程を低温環境下で行ったり、対象物70に冷却された他の部材を接触させるなどして冷却された対象物70上に堆積体Sを形成したりすればよい。
このように造形された堆積体Sは、これをそのまま目的とするパーソナルケア製品としてもよく、あるいは別の工程を更に行って、目的とするパーソナルケア製品としてもよい。いずれの場合であっても、本発明の製造方法によれば、室温で流動性を有する組成物を用いた場合であっても、型枠などが必要なく、組成物の処方自体で形状保持性を高めつつ、所望のデザインを高精度且つ高精細で描出できるので、形状や寸法の精度が良好な造形及び加飾を簡便に且つ効率的に行うことができる。
上述の方法で製造された堆積体Sの厚み(鉛直方向に沿う長さ)T1は、立体的なデザインを形成するといった観点から、好ましくは0.05mm以上、より好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.15mm以上である。
また、堆積体Sの厚みT1は、特に限定されないが、堆積体を1層形成した際の堆積体の崩れを抑制するといった観点から、好ましくは1mm以下、より好ましくは0.5mm以下、更に好ましくは0.3mm以下とする。
なお、上記厚みT1は、堆積体が1層のみの場合は、該1層の厚みを示し、堆積体が複数積層されている場合は、各層の単層単位での厚みを示す。
堆積体Sの厚みT1は、例えばノズル21の先端と対象物70との距離H1を上述した範囲としたり、あるいは、ノズル21の形状や内径、組成物Lの組成や粘度などを調整したりすることで適宜変更可能である。
堆積体Sの形状保持性を高めて、流通時及び使用時における耐衝撃性を向上させるとともに、製品の使用感を高める観点から、形成工程を行った後、対象物70上に存在する組成物Lを固化させて、堆積体Sとする工程(固化工程)を行うことが好ましい。固化工程は、例えば、非加熱条件下で乾燥する方法が好ましく挙げられる。
非加熱条件下で乾燥する方法としては、例えば、室温環境下での自然乾燥や減圧除去、あるいは、真空凍結乾燥等の液体除去方法が挙げられる。これによって、スラリー由来の液体を組成物Lから除去又は固化させて、固化した堆積体Sとすればよい。
固化工程を行う場合であっても、形成された堆積体Sの厚みT1は上述した範囲を満たすことが好ましい。厚みT1を上述した範囲とするためには、例えば化粧料スラリー中の粉体含有量を調整すればよい。
上述した組成物由来である堆積体は、パウダー化粧品等の粉体を主成分とするパーソナルケア製品を製造する観点から、その固形分として、粉体を好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは85質量%以上含む。
組成物由来である堆積体は、成形性といった観点から、その固形分として、粉体を好ましくは99質量%以下含む。
堆積体をこのような構成とするためには、例えば組成物Lに粉体を上述の固形分の範囲で含有させたり、あるいは、液媒及び粉体を含む組成物Lを用いて対象物70上に供給したあと、固化工程を行って液媒を除去したりすることで達成することができる。
本発明の製造方法は、目的とするパーソナルケア製品に付与するデザインに応じて、上述した形成工程を1回のみ行ってもよい。これに代えて、上述した形成工程を複数回行って、堆積体Sを同一平面上に複数個形成したり、立体形状となるように積層したりしてもよい。つまり、第1の形成工程を行って第1の堆積体を形成したあと、第2の形成工程を含む形成工程を更に一回以上行って、第1の堆積体以外の他の堆積体を一つ以上形成してもよい。この場合、他の堆積体は対象物70上に別個独立に形成されてもよく、第1の堆積体S1上に積層するように形成されてもよく、これらの組み合わせとなるように形成されてもよい。
詳細には、第1の堆積体の上に他の堆積体を積層する例としては、第1の形成工程を行い、対象物70上に第1の堆積体S1を形成する。その後、ノズル21からの組成物Lの供給を停止した状態で、ノズル21を対象物70に対して同一平面上に相対的に移動させる(移動工程)。移動工程を行うことで、ノズル21の位置が対象物70への組成物Lの供給開始位置に再配置される。この実施形態の一例を図3(a)に示す。
そして、ノズル21からの組成物Lの供給を再開して第2の形成工程を更に行って、第1の堆積体S1の上に、第1の堆積体S1以外の他の堆積体Sとしての第2の堆積体S2を形成する。この実施形態の一例を図3(b)に示す。
第1の堆積体以外の他の堆積体を別個独立に形成する例としては、第1の形成工程を行い、対象物70上に第1の堆積体S1を形成する。その後、移動工程を行う。この実施形態の一例を図4(a)に示す。
そして、ノズル21からの組成物Lの供給を再開して第2の形成工程を更に行って、対象物70上に、第1の堆積体S1以外の他の堆積体Sとしての第2の堆積体S2を形成する。この実施形態の一例を図4(b)に示す。
上述したいずれの実施形態であっても、形成工程と移動工程とをこの順で繰り返し行って、対象物70上及び第1の堆積体S1上の少なくとも一方に、既に形成した堆積体S以外の他の堆積体を一つ以上形成することができる。
各堆積体Sを形成する際に用いる組成物Lは、それぞれ同一の組成であってもよく、異なる組成であってもよい。
また各堆積体Sの形成後は、必要に応じて、各堆積体Sを冷却する工程や、固化工程を行ってもよい。固化工程は、堆積体Sが形成されるごとに複数回行ってもよく、目的とするすべての堆積体Sが形成された後で行ってもよい。
以上の製造方法によって、堆積体を含んで構成されるパーソナルケア製品を得ることができる。
例えば、対象物70がパーソナルケア製品であれば、堆積体はパーソナルケア製品上に直接形成されて、堆積体からなるデザインが視認可能となり、意匠性が高いパーソナルケア製品となる。また、バリエーションに富んだデザインを容易に描出、成形可能となる。更に、形成された堆積体は立体的且つ形状保持性が高く、また高精細であるので、視認されるデザインも意匠性が良好なものとなる。必要に応じて、別途造形した堆積体をパーソナルケア製品に積層する等して加飾したり、包装袋や包装箱等に収容する包装工程を行ったりして、市場に流通させることができる。
堆積体を含んで構成されるパーソナルケア製品の一実施形態として、堆積体として化粧料を含む立体造形体を備える形態が挙げられる。この立体造形体は、例えば、開空孔又は閉空孔を有する多孔質体である。このような構成とすることで、肌と接したときの感触が良好であり、また、とれ感(剥離の感覚)も良好である。
得られた堆積体を多孔質体とするためには、例えば、組成物の冷却温度や撹拌速度を調整し、氷結晶の大きさという条件を制御すればよい。
得られた堆積体が多孔質体であるか否かは、例えば、マイクロスコープによる観察という方法によって、10~100μm程度の孔の形成の有無といった基準で判断できる。
また、上述した立体造形体は堆積体であるので、上述のとおりの含有量で、固形分として粉体を含むことが好ましい。
以下に、上述した製造方法に適用可能な事項について説明する。特に断りのない限り、以下に説明する物質の状態(三態)は、1気圧、20℃を基準とする。
本発明に用いられる組成物Lは、組成物に含まれる材料の均一分散性を向上し品質を安定化させることや、ノズルから吐出した堆積体の崩れを抑制し形状を安定化させるといった観点から、その粘度が、好ましくは100mPa・s以上、より好ましくは500mPa・s以上、更に好ましくは1000mPa・s以上である。
また、上記粘度は、吐出性を向上させ、成形性を向上する観点から、好ましくは1000000mPa・s以下、より好ましくは500000mPa・s以下、更に好ましくは200000mPa・s以下である。
上述した組成物の粘度は、上述の組成物Lの粘度の測定手段と同じ手段で測定する。例えば組成物がスラリーである等といった加熱溶融液以外のものである場合には、23℃において測定する。
本発明に用いられる組成物Lは、粉体等の固体及び油剤から選ばれる一種又は二種以上を含むことが好ましい。
このような固体としては、例えば、着色顔料及び体質顔料などの通常の化粧料成分に用いられる粉体を含むことが好ましい。
着色顔料及び体質顔料としては、例えば、無機粉体、有機粉体、無機粉体と有機粉体との複合粉体などが挙げられる。
無機粉体としては、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、雲母、チタン被膜雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、カーボンブラック、チッ化ホウ素これらの複合体等が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミド、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウダー、セルロース、長鎖アルキルリン酸金属塩、N-モノ長鎖アルキルアシル塩基性アミノ酸、これらの複合体等が挙げられる。
これらの体質顔料や着色顔料は、着色しているか又は非着色(例えば、白色又は本質的に透明)であり、組成物又は皮膚に対して、着色、光の回折、油分吸収、半透明性、不透明性、光沢、光沢のない外観、滑らか感などのうちの一つ以上の効果を提供し得る。
組成物中における粉体の含有量は、その目的に応じて異なるが、乾燥といった生産性の観点から、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは40質量%以上である。
組成物中における粉体の含有量は、供給時の流動性といった生産性の観点から、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは70質量%以下である。
このような範囲であることで、高精細な立体形状を有するパーソナルケア製品を製造しやすくすることができ、また製品を使用したときの良好な使用感を高めることができる。
組成物中における粉体の平均粒径は、着色力や明度、彩度等の光学的性質の調整を容易にする観点から、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは1μm以上である。
組成物中における粉体の平均粒径は、ノズル詰まりを抑制し連続的に安定した吐出を可能とする観点から、好ましくは300μm以下、より好ましくは150μm以下、更に好ましくは100μm以下である。
平均粒径は、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置で測定される累積体積50容量%における体積累積粒径D50とする。
流動体中に含まれ得る油剤は、1気圧、20℃で液体の油(以下、これを液体油ともいう。)、及び1気圧、20℃で固体の油(以下、これを固体油ともいう。)から選ばれる一種又は二種以上が挙げられる。
液体油としては、例えば、直鎖又は分岐の炭化水素油、植物油、動物油、エステル油、シリコーン油、高分子アルコールが挙げられる。
直鎖又は分岐の炭化水素油としては、流動パラフィン、スクワラン等が挙げられる。
植物油としては、ホホバ油、オリーブ油等が挙げられる。
動物油としては、液状ラノリン等が挙げられる。
エステル油としては、モノアルコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
高分子アルコールとしては、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
固体油としては、例えば、ワセリン、セタノール、ステアリルアルコール、セラミド等が挙げられる。
組成物中における油剤の含有量は、その目的に応じて異なるが、総量として、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、更に好ましくは1.5質量%以上である。
組成物中における油剤の含有量は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である。このような範囲であることで、パーソナルケア製品としての良好な発色性や感触を高めることができる。
組成物は、目的とするパーソナルケア製品の種類に応じて、増粘剤、皮膜剤、界面活性剤、糖、多価アルコール、水溶性高分子、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、アミノ酸、有機アミン、pH調整剤、皮膚コンディショニング剤、ビタミン、酸化防止剤、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤等から選ばれる一種又は二種以上の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン誘導体、メトキシ桂皮酸誘導体から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
ベンゾフェノン誘導体としては、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸塩、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸塩等が挙げられる。
メトキシ桂皮酸誘導体としては、メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル等が挙げられる。
紫外線散乱剤としては、例えば平均粒径が0.1μm以下の微粒子を用いることができる。
紫外線散乱剤としては、酸化亜鉛、酸化チタン及びシリカ等の1種又は2種以上が挙げられる。
組成物Lは、液媒を更に含むことも好ましい。液媒は、化粧料を溶解又は分散させる溶媒又は分散媒として使用することができる液体である。組成物Lをスラリーの形態とする場合、組成物Lは、粉体及び液媒を少なくとも含む混合物であることが好ましい。組成物Lを化粧料スラリーの形態とする場合には、組成物Lは、上述した顔料を含む粉体、油剤及び液媒を少なくとも含む混合物であることが好ましい。
上述した液体(液媒)としては、例えば、液体の状態において揮発性を有する物質(揮発性溶媒)が挙げられる。具体的には液体(液媒)としては、水、アルコール、ケトン及び炭化水素等から選ばれる一種又は二種以上が好ましく挙げられる。
アルコールとしては、例えば一価の炭素数1~6の鎖式脂肪族アルコールや、一価の炭素数3~6の環式脂肪族アルコールや、一価の芳香族アルコールが好適に用いられる。それらの具体例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、フェニルエチルアルコール、プロパノール、ペンタノールなどが挙げられる。
ケトンとしては例えば炭素数3~6の鎖式脂肪族ケトンや、炭素数3~6の環式脂肪族ケトンや、炭素数8~10の芳香族ケトンが好適に用いられる。それらの具体例としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノンなどが挙げられる。
炭化水素としては、例えばイソパラフィン系炭化水素が好適に用いられ、その具体例としては、IPソルベントが挙げられる。
組成物Lに液媒を含む場合、組成物中における液媒の含有量は、その目的に応じて異なるが、総量として、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上であり、更に好ましくは40質量%以上である。
組成物中における液媒の含有量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。
このような範囲であることで、組成物Lの構成材料の均一分散性を高めつつ、取り扱い性を高めることができる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下のパーソナルケア製品の製造方法を開示する。
<1>
人体に適用可能なパーソナルケア製品の製造方法であって、
前記製造方法は、以下の(1)又は(2)を満たす、パーソナルケア製品の製造方法。
(1)組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程を有し、
前記形成工程中に、前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程を有する。
(2)組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程と、該形成工程よりも前に、該形成工程において前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程とを有する。
<2>
前記形成工程において、粘度が6Pa・s以上、好ましくは8Pa・s以上である組成物を前記対象物に供給する、<1>に記載の製造方法。
<3>
前記形成工程において、粘度が350Pa・s以下、好ましくは200Pa・s以下である組成物を前記対象物に供給する、<1>又は<2>に記載の製造方法。
<4>
前記組成物冷却工程において、5Pa・s以上1000Pa・s以下の粘度となるように前記組成物を冷却する、<1>~<3>のいずれか一に記載の製造方法。
<5>
前記組成物冷却工程において前記組成物を15℃以下、好ましくは10℃以下、より好ましくは8℃以下に冷却する、<1>~<4>のいずれか一に記載の製造方法。
<6>
前記組成物冷却工程において前記組成物を冷却し、-10℃以上とする、<1>~<5>のいずれか一に記載の製造方法。
<7>
前記組成物を供給しながら、前記ノズル及び前記対象物の少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させて、前記形成工程を行う、<1>~<6>のいずれか一に記載の製造方法。
<8>
前記対象物上に、前記堆積体以外の他の堆積体を一つ以上形成する、<1>~<7>のいずれか一に記載の製造方法。
<9>
前記形成工程を行ったあとに、前記ノズルからの組成物の供給を停止した状態で前記ノズルを前記対象物に対して同一平面上に相対的に移動させる移動工程を更に有し、
前記形成工程と前記移動工程とをこの順で繰り返して行って、前記対象物上に、該堆積体以外の他の堆積体を一つ以上形成する、<1>~<8>のいずれか一に記載の製造方法。
<10>
第1の前記形成工程を行ったあとに、第2の前記形成工程を更に行って、
前記堆積体上に、該堆積体以外の他の堆積体を一つ以上形成する、<1>~<9>のいずれか一に記載の製造方法。
<11>
前記形成工程を行ったあとに、前記ノズルからの組成物の供給を停止した状態で前記ノズルを前記対象物に対して同一平面上に相対的に移動させる移動工程を更に有し、
前記形成工程と前記移動工程とをこの順で繰り返して行って、前記堆積体上に、該堆積体以外の他の堆積体を一つ以上形成する、<1>~<10>のいずれか一に記載の製造方法。
<12>
前記組成物が液体と粉体との混合物である、<1>~<11>のいずれか一に記載の製造方法。
<13>
前記液体が、水、アルコール、ケトン及び炭化水素から選ばれる一種又は二種以上である、<12>に記載の製造方法。
<14>
前記組成物中の前記粉体の含有量が20質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上である、<12>又は<13>に記載の製造方法。
<15>
前記組成物中の前記粉体の含有量が85質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である、<12>~<14>のいずれか一に記載の製造方法。
<16>
前記組成物由来である前記堆積体における固形分中の前記粉体の含有量が70質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上である、<12>~<15>のいずれか一に記載の製造方法。
<17>
前記組成物由来である前記堆積体における固形分中の前記粉体の含有量が99質量%以下である、<12>~<16>のいずれか一に記載の製造方法。
<18>
前記製造方法は、組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程を有し、
前記形成工程中に、前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程を有しており、
前記組成物が前記対象物に供給されるまでの流路の少なくとも一部に冷却部材が配された状態で前記組成物冷却工程を行う、<1>~<17>のいずれか一に記載の製造方法。
<19>
前記組成物が前記対象物に供給されるまでの流路の少なくとも一部に断熱材が配された状態で前記形成工程を行う、<1>~<18>のいずれか一に記載の製造方法。
<20>
前記対象物上に形成した前記堆積体を冷却する、<1>~<19>のいずれか一に記載の製造方法。
<21>
前記堆積体の冷却温度は、-30℃以上、好ましくは-20℃以上、より好ましくは-10℃以上である、<20>に記載の製造方法。
<22>
前記堆積体の冷却温度は、15℃以下、好ましくは10℃以下、より好ましくは5℃以下である、<20>又は<21>に記載の製造方法。
<23>
前記対象物が、紙、フィルム、不織布、金属、樹脂、又はパーソナルケア製品である、<1>~<22>のいずれか一に記載の製造方法。
<24>
前記対象物上に形成した前記堆積体を非加熱条件下で乾燥する、<1>~<23>のいずれか一に記載の製造方法。
<25>
非加熱条件下の前記乾燥は、室温環境下での自然乾燥、室温環境下での減圧除去及び真空凍結乾燥から選ばれる一又は二以上の方法である、<24>に記載の製造方法。
<26>
前記パーソナルケア製品が、化粧品、石鹸又は入浴剤である、<1>~<25>のいずれか一に記載の製造方法。
<27>
化粧料を含む堆積体からなる立体造形体を含み、該立体成形体が多孔質である、パーソナルケア製品。
<28>
前記堆積体が、固形分として、粉体を70質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは85質量%以上含む、<27>に記載のパーソナルケア製品。
<29>
前記堆積体が、固形分として、粉体を99質量%以下含む、<27>又は<28>に記載のパーソナルケア製品。
<30>
化粧品、石鹸又は入浴剤である、<27>~<29>のいずれか一に記載のパーソナルケア製品。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1-1~1-5、比較例1-1~1-2〕
以下に示す原料を混合し、化粧料及び液媒としての水を含む化粧料スラリー(アイシャドウ1用スラリー)を組成物Lとして用いた。組成物L全量に対する粉体の割合は47.1質量%であった。
<アイシャドウ1用スラリーの組成>
(1)粉体成分
・パール粉体と顔料粉体との合計:91.79質量部
(2)粉体以外の成分
・水 :91.54質量部
・油剤 :8質量部
・湿潤剤 :0.01質量部
・防腐剤 :0.96質量部
次いで、対象物70として樹脂フィルムを用い、樹脂フィルム上に上述した組成物Lを連続的に供給して形成工程を行った。この時、組成物を収容している容器と樹脂フィルムをセットするプレートを、ペルチェ素子を用いて冷却した。形成工程における組成物の温度及び粘度は表1に示すとおりとした。実施例1-1~1-5において、冷却された容器に収容する前の組成物の粘度、即ち冷却する前の組成物の粘度は、3Pa・sであった。
形成工程の後すぐに-30℃で冷却するとともに、同温度で8時間かけて真空凍結乾燥による固化工程を行って、対象物70上の組成物Lから組成物由来の水を除去した。このようにして、堆積体Sとして、化粧料を含む立体造形体を対象物70上に形成した。これにより実施例1-1~1-5、比較例1-1~1-2のメークアップ化粧品を得た。得られた堆積体S中の粉体割合は91.1質量%であった。この装置には冷却部材と断熱材は配されていなかった。
形成工程における組成物Lの供給温度及び粘度は以下の表1に示す条件とした。組成物Lの供給温度は熱電対によって測定し、組成物Lの粘度は上述した測定方法で測定した。
実施例1-1で形成された立体造形体表面のマイクロスコープ観察像を図5に示す。図5に示すように、実施例1-1の堆積体(立体造形体)は、多孔質体であった。また図示しないが、実施例1-2~1-5のいずれも多孔質体として形成されていた。
〔実施例2-1~2-4、比較例2-1~2-2〕
以下に示す原料を混合し、化粧料及び液媒としての水を含む化粧料スラリー(アイシャドウ2用スラリー)を組成物Lとして用いた。組成物L全量に対する粉体の割合は45.1質量%であった。
それ以外は実施例1-1と同様の方法で各工程を行って、堆積体Sとして、化粧料を含む多孔質の立体造形体を対象物70上に形成した。得られた堆積体S中の粉体割合は78.3質量%であった。
形成工程における組成物Lの供給温度及び粘度は以下の表2に示す条件とした。実施例2-1~2-4において、冷却された容器に収容する前の組成物の粘度、即ち冷却する前の組成物の粘度は、1Pa・sであった。
<アイシャドウ2用スラリーの組成>
(1)粉体成分
・パール粉体と顔料粉体との合計:78.79質量部
(2)粉体以外の成分
・水 :74.13質量部
・油剤 :21質量部
・湿潤剤 :0.01質量部
・防腐剤 :0.88質量部
〔実施例3-1〕
以下に示す原料を混合し、化粧料及び液媒としての水を含む化粧料スラリー(アイシャドウ3用スラリー)を組成物Lとして用いた。組成物L全量に対する粉体の割合は42.6質量%であった。
それ以外は実施例1-1と同様の方法で各工程を行って、堆積体Sとして、化粧料を含む多孔質の立体造形体を対象物70上に形成した。得られた堆積体S中の粉体割合は78.2質量%であった。
形成工程における組成物Lの供給温度は10℃、粘度は7Pa・sとした。
〔比較例3-1〕
比較例として、市販のアイシャドウ(株式会社カネボウ化粧品製、2017年製造、KATE ブラウンシェードアイズ)を観察対象として用いた。
実施例3-1及び比較例3-1でそれぞれ形成された立体造形体表面のマイクロスコープ観察像を図6及び図7に示す。図6に示すように、実施例3-1の堆積体(立体造形体)は、多孔質体であった。一方、比較例3-1の堆積体(立体造形体)は、表面に孔が観察されず、多孔質体ではなかった。
<アイシャドウ3用スラリーの組成>
(1)粉体成分
・パール粉体と顔料粉体との合計:78.79質量部
(2)粉体以外の成分
・水 :84.08質量部
・油剤 :21質量部
・湿潤剤 :0.01質量部
・防腐剤 :0.93質量部
10 製造装置
20 供給部
21 ノズル
25 送液部
26 組成物収容部
28 流路
50 位置調整部
70 対象物
80 温度制御部材
90 対象物配置部

Claims (11)

  1. 人体に適用可能なパーソナルケア製品の製造方法であって
    成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程を有し、
    前記形成工程中に、前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程を有しており、
    前記組成物冷却工程では、前記組成物の冷却を、該組成物が前記ノズルから吐出されるよりも前に行う、パーソナルケア製品の製造方法。
  2. 人体に適用可能なパーソナルケア製品の製造方法であって、
    組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程と、該形成工程よりも前に、該形成工程において前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程とを有する、パーソナルケア製品の製造方法
  3. 人体に適用可能なパーソナルケア製品の製造方法であって、
    組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程を有し、
    前記形成工程中に、前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程を有しており、
    前記組成物が前記対象物に供給されるまでの流路の少なくとも一部に冷却部材が配された状態で前記組成物冷却工程を行う、パーソナルケア製品の製造方法。
  4. 人体に適用可能なパーソナルケア製品の製造方法であって、
    前記製造方法は、以下の(1)又は(2)を満たす、パーソナルケア製品の製造方法。(1)組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程を有し、
    前記形成工程中に、前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程を有し、
    前記組成物が前記対象物に供給されるまでの流路の少なくとも一部に断熱材が配された状態で前記形成工程を行う
    (2)組成物をノズルから対象物に供給して、該組成物由来である堆積体を対象物上に形成する形成工程と、該形成工程よりも前に、該形成工程において前記ノズルから供給される前記組成物を、23℃以下且つ粘度が5Pa・s以上1000Pa・s以下となるまで冷却する組成物冷却工程とを有し、
    前記組成物が前記対象物に供給されるまでの流路の少なくとも一部に断熱材が配された状態で前記形成工程を行う
  5. 記形成工程は、前記組成物自体が冷却された状態で行われる、請求項3又は4に記載の製造方法。
  6. 前記堆積体は、立体物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 前記組成物を供給しながら、前記ノズル及び前記対象物の少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させて、前記形成工程を行う、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 前記組成物が液体と粉体との混合物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 前記組成物由来である前記堆積体における固形分中の前記粉体の含有量が70質量%以上である、請求項に記載の製造方法。
  10. 前記対象物が、紙、フィルム、不織布、金属、樹脂、又はパーソナルケア製品である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
  11. 前記堆積体は、視認可能なデザインを形成するものである、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
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