JP7360995B2 - 昇降機の混雑状況表示システムおよび方法 - Google Patents

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Description

本発明は、昇降機の混雑情報を可視化するための昇降機の混雑状況表示システムおよび方法に関する。
オフィスビルや商業ビルを建築する際には、建築計画時にエレベーターの利用者の人数を予測し、スムーズな運行が行えるように設置台数や速度、容量などを最適な設備仕様でエレベーターを設置する。しかし、利用人数は建物用途や階床、入居しているテナントの種類や数などによっても変わる。
このため、設置後のエレベーターの運行状況が建築計画時の予測と異なる場合がある。特に朝の通勤時間帯や昼休みの時間帯が混雑する。このため、エレベーター設置後は、ビル管理会社やエレベーターのメンテナンスを行う保守会社が運行状況を監視、エレベーターの運行情報を収集し、データ分析を行う。そして、適時複数エレベーターの運行制御や出発基準階などの設定変更を行い、各階の乗り場待ち時間が少なく、最適な運行が出来るように調整している。
これらに関する従来技術として、エレベーターの乗客の移動の傾向を分析しやすくするために乗降運行履歴情報の可視化装置と可視化プログラムを提供し、ビルテナント配置の最適化等のコンサルティング業務に活用する技術が、特許文献1に記載されている。
特開2012-246115号公報
前述の特許文献においては、エレベーターの乗客の乗降階履歴から移動の傾向やかご内の乗車人数等を分析することは可能であるが、乗り場の待ち時間等の混雑の指標(混雑度)については分からなかった。そこで、本発明では、より容易に昇降機の混雑状況を把握できるようにすることを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、昇降機の相対的な混雑状況を多面的に可視化することとした。具体的には、昇降機に対する混雑状況を表示する昇降機の混雑状況表示システムにおいて、顧客端末もしくは技術員端末を介して前記昇降機の顧客または技術員から指定された昇降機の第1の混雑状況を特定し、指定された前記昇降機に類似する複数の類似昇降機における混雑状況の履歴データを検索する情報検索部と、前記第1の混雑状況を用いて、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機の絶対混雑度を特定し、前記第1の混雑状況を示す情報を、所定の比較単位ごとに、前記絶対混雑度に応じた表示形態で表示される絶対評価画面を生成し、前記顧客または前記技術員からの相対評価タブの指定に応じて、前記履歴データに基づいて、前記複数の類似昇降機の混雑状況を代表する第2の混雑状況を算出し、前記第1の混雑状況を前記第2の混雑状況と前記比較単位ごとに比較し、当該比較の結果を用いて、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機の相対混雑度を特定し、前記第1の混雑状況および前記第2の混雑状況を示す情報を、前記比較単位ごとに、前記相対混雑度に応じた表示形態で表示される相対評価画面を生成し、前記相対評価画面および絶対評価画面を、前記顧客または前記技術員からのタブの指定に応じて切り替えて表示装置である前記顧客端末もしくは前記技術員端末の表示画面に表示させる混雑状況画面生成部を有する昇降機の混雑状況表示システムである。なお、本発明には、昇降機の混雑状況表示方法やこれを実行するためのコンピュータープログラムも含まれる。
本発明を実施することで、昇降機の相対的な混雑状況の比較が可能となり、階床、時間帯などの比較単位別に、その混雑状況を把握することが出来る。
本発明の一実施例に係わる機能ブロック図である。 本発明の一実施例に係わる群管理エレベーターと人流監視関連機器の構成例を示した機能ブロック図である。 本発明の一実施例に係わる混雑状況を確認するエレベーターの設置されたビルを選択するための画面例である。 本発明の一実施例に係わる混雑状況を確認するエレベーターを選択するための画面例である。 本発明の一実施例に係るエレベーターの混雑度(絶対評価)を表した画面例である。 本発明の一実施例に係るエレベーターの混雑度(相対評価)を表した画面例である。 本発明の一実施例に係かるエレベーター情報を示す図である。 本発明の一実施例で用いられる平均待ち時間評価基準を示す図である。 本発明の一実施例に係る相対混雑度の値の算出方法を説明するグラフである。 本発明の一実施例で用いられる平均待ち時間相対評価基準示す図である。 本発明の一実施例に係わるエレベーター時間帯別相対混雑度の詳細を示した画面例である。 本発明の一実施例に係わる改善後のエレベーター混雑状況予測の画面例である。 本発明の一実施例におけるエレベーターの混雑に対する利用者からのクレームへの対応手順を示す運用フローである。 本発明の一実施例に係るデータセンターサーバのハードウェア構成図である。 本発明の一実施例で用いられるエレベーター運行情報を示す図である。 本発明の一実施例で用いられる人流監視情報を示す図である。 本発明の一実施例で用いられる混雑状況情報を示す図である。 本発明の一実施例に係るエレベーターの混雑状況(相対評価)を表示するための処理手順を示すフローチャートである。
この発明をより詳細に説明するため、図示の実施例に基づいて説明する。なお、本実施例では、昇降機の一例として、エレベーターの混雑状況の把握について説明する。
図1は、本実施例に係るデータセンターサーバ5およびこれに関連するシステム構成を示した機能ブロック図である。1は、ビルを所有するオーナーやビルを管理する顧客である。2は、顧客1が管理するビルのエレベーターの混雑状況を確認するための顧客端末である。3は、エレベーター保守会社の技術員3である。4は、技術員3がエレベーターの混雑状況を確認したり、群管理エレベーターの運行シミュレーションを実施可能な技術員端末4である。
5は、いわゆるデータセンターに設置されるデータセンターサーバである。このうち、6は、サーバ処理部である。そして、サーバ処理部6は、顧客端末2や技術員端末4に表示する画面データを生成するために混雑状況画面生成部7および情報検索部8を有する。また、サーバ処理部6は、エレベーター保守会社の技術員3が使用する技術員端末4から群管理エレベーターの運行シミュレーションを実施するためのエレベーター運行模擬部9を有する。
また、13は、顧客ビルの群管理エレベーター20から通信装置12を介して、エレベーター運行データ25と人流監視データ28を収集するエレベーター運行データ収集装置である。ここで、エレベーター運行データ収集装置13は、これらの情報を、高速通信網を通じて定期的に収集することが望ましい。そして、14は、エレベーター運行データ収集装置13が収集したエレベーター運行データ25および人流監視データ28を、変換(形式の統一等)したエレベーター運行情報15と人流監視情報16を蓄積するエレベーター運行情報記憶部である。なお、この変換に関しては、後述する。
ここで、図15および図16を用いて、エレベーター運行情報15と人流監視情報16を説明する。まず、図15に、エレベーター運行情報15を示す。エレベーター運行情報15は、エレベーターごとに、各階床へのかごの到着時間と出発時間を記録したデータである。この一例として、ビルID151、バンクID152、ビル名153、バンク名称154、号機155、階床156、到着時間157および出発時間158が記録されている。
次に、図16に、人流監視情報16を示す。監視された人ごとに、エレベーター前のロビーへの到着時間とエレベーターの乗り込み時間を記録するデータである。その一例として、ビルID161、バンクID162、ビル名163、バンク名称164、号機165、階床166、人物167、ロビー到着時間168および乗り込み時間169が対応付けられて記録されている。なお、人物167は、利用者数を計測するための単位であればよく、匿名性を有するデータでもよい。また、同一人物でも時間帯ごとに別の識別情報を付与してもよい。
さらに、17は、ビルマスタ情報10やエレベーター情報11を格納するビル・エレベーター情報記憶部である。
ここで、データセンターサーバ5をコンピューターとして実現するためのハードウェア構成を、図14を用いて説明する。データセンターサーバ5は、処理部51、メモリ部52、記憶装置54および通信装置12で構成される。
処理部51は、CPUのようなプログラムに従って演算する機能を有する。本実施例では、処理部51は、メモリ部52に展開された混雑状況画面生成プログラム507、情報検索プログラム508、エレベーター運行模擬プログラム509およびエレベーター運行データ収集プログラム513に従った処理を実行する。ここで、図14に示す各プログラムと図1の各構成の対応関係は、以下のとおりである。つまり、各プログラムに従って行われる演算により、図1の各構成の機能が実現できる。
混雑状況画面生成プログラム507:混雑状況画面生成部7
情報検索プログラム508:情報検索部8
エレベーター運行模擬プログラム509:エレベーター運行模擬部9
エレベーター運行データ収集プログラム513:エレベーター運行データ収集装置13
また、記憶装置54は、上述した各種情報を格納する。さらに、通信装置12は、上述の高速通信網を介して、顧客端末2、技術員端末4や群管理エレベーター20と接続する。
以上で、データセンターサーバ5の説明を終了する。次に、図2を用いて、群管理エレベーター20とこれに接続する人流監視機器26について、説明する。
図2に、群管理エレベーター20と人流監視機器26の機能ブロック図を示す。群管理エレベーター20は、顧客ビルに設置され、複数のエレベーター23a~nを含み、これを制御するための構成を有する。この構成としては、高速通信網に接続する通信装置21と、複数のエレベーター23a~23nの運行を制御するための群管理制御装置22と、複数のエレベーターの運行データを群管理制御装置22が含まれる。また、群管理エレベーター20は、エレベーター運行データ25を格納する運行データ記憶部24を有する。なお、運行データ記憶部24は、HDD(ハードディスクドライブ)、メモリカードと言った記憶媒体で実現可能である。
また、顧客ビルには、群管理エレベーター20と接続する人流監視機器26が設置されている。人流監視機器26は、人流、つまり、エレベーターの待ち人数など利用者数を計測する各種機器を有する。これには、乗り場の待ち人数やかご内の乗員数などの人数計測機能を有する乗り場カメラ29や顧客ビルのセキリティゲートなど通過人数を計測するための人流監視装置30が含まれる。また、人流監視機器26は、前述の機器から収集した人流監視データ28を格納する人流監視データ記憶装置27も有する。
ここで、これらデータセンターサーバ5と群管理エレベーター20の間は、高速通信網を介して接続されている。そして、エレベーター運行データ収集装置13は、通信装置12を通じて、周期的に通信装置21に接続しエレベーター運行データ25および人流監視データ28を収集する。つまり、エレベーター運行データ収集装置13は、運行データ記憶部24および人流監視データ記憶装置27から、エレベーター運行データ25および人流監視データ28を収集する。そして、エレベーター運行データ収集装置13は、これらを、エレベーター運行情報15および人流監視情報16に変換し、エレベーター運行情報記憶部14に記憶する。エレベーター運行データ25および人流監視データ28と、エレベーター運行情報15および人流監視情報16は内容的には同じものである。このため、前述の変換として、エレベーター運行データ収集装置13が、非定型データであるエレベーター運行データ25および人流監視データ28を定型情報であるエレベーター運行情報15および人流監視情報16に変換することが挙げられる。
次に、エレベーターの混雑に対する利用者からのクレームへの従来の対応手順を、説明する。群管理エレベーター20は、複数のエレベーター23a、23b、…23nのかご呼びや、乗り場呼びに応答して最適に運行するよう制御されている。但し、例えばオフィスビルなどの場合、出勤や昼食の時間帯にエレベーターの乗り場に利用者の待ち行列が発生したり、乗り場の呼びにてかごが到着してもかご内が満員で乗車できないときがある。このような場合、エレベーターの利用者からのクレームや改善要望が発生することがある。
このような場合、従来の対応手順では、まず、管理会社やビルオーナーにてエレベーターの混雑やクレームの原因を調査する。この調査結果によっては、管理会社やビルオーナーは、エレベーターの運行に関する調査をエレベーターの保守会社に依頼する。
そして、エレベーター保守会社にて、運行データを一定期間収集し、併せて現地の乗り場やかごの混雑状況を調査する。そして、その結果を基にエレベーターの運行制御に関わる設定を最適なものに変更して対応していた。また、その後も混雑状況の現地調査を継続して実施する必要があり、対策が完了するまでに数ヶ月間掛かることがあった。
そこで、本実施例では、このような遅延を防ぐために複数の群管理エレベーターにおける運行状況を、エレベーター運行データ収集装置13が収集しておき、これを用いて混雑状況を確認できるようにする。以下、図13に示す運用フローを参照して、本実施例の対応手順を説明する。なお、以下、システム側で行う処理の処理主体については、図1や図2の機能ブロックに示す構成要件を主体として説明する。
まず、ステップS1において、顧客1や技術員3が、顧客端末2もしくは技術員端末4を介して、データセンターサーバ5にアクセスし、クレームのあったエレベーターの混雑状況を確認する。具体的には、顧客端末2もしくは技術員端末4は、顧客1や技術員3からクレームのあったエレベーターが設置されたビル、エレベーターの号機、対象階、日時の入力を受け付ける。なお、なお、本実施例では、対象として、群管理エレベーターもしくはこれを構成する各エレベーターのいずれも用いることができる。このため、特に断らない限り、以下これらを「エレベーター」と称する。
ここで、この入力を行う際の顧客端末2や技術員端末4の表示画面を説明する。図3は、顧客1や技術員3が、エレベーターの混雑状況を確認する際に、対象となるエレベーターが設置されたビルを選択する画面である。
顧客1や技術員3が管理、担当するビルが複数ある場合、本画面からビル契約者名101、ビル名102、住所入力欄に検索キーとなるデータを設定し、検索ボタン104を選択する。このことで、顧客端末2ないし技術員端末4は、これらをキーとする検索要求を、データセンターサーバ5に送信する。これを受け、データセンターサーバ5の情報検索部は、検索要求に対応する検索を、ビル・エレベーター情報記憶部17のビルマスタ情報10に対して実行する。ビルマスタ情報10については、図示しないが、図3の「管理ビル選択」に表示されるビル名やその住所が、ビルを識別するビルIDと対応付けられて記憶されている。また、ビルごとに、バンク名や号機も対応付けて記憶されている。
この結果、情報検索部8から検索結果を受け取った混雑状況画面生成部7は、顧客端末2ないし技術員端末4に、検索結果、つまり、図3の管理ビル名一覧105に表示させる。なお、契約者名は、システムログイン時にログインIDから判定し、契約者名が契約形態などにより複数存在する場合に今回対象となる管理ビルの契約者を一つ選択できるようにする。
その後、顧客端末2や技術員端末4は、顧客1や技術員3からのラジオボタン106を用いて行われる管理ビル名一覧105より該当するビルの選択を受け付ける。そして、顧客端末2ないし技術員端末4は、顧客1や技術員3からのビル選択ボタン107の押下を受け付けることで、図4の画面に遷移する。
図4は、図3の画面で選択されたビルに設置されたエレベーターのうち、混雑状況の確認対象となる群管理エレベーターを選択するための画面である。管理するビルに群管理エレベーターが複数ある場合、群管理エレベーターの管理単位であるバンク一覧201からバンク名と号機を確認し、該当するバンクを選択欄202より選択することで、群管理エレベーターを特定できる。なお、個々のエレベーターを対象とする場合、号機を用いることでこれを特定できる。このために、顧客端末2ないし技術員端末4は、先に特定されたビルをキーとする検索要求を、データセンターサーバ5に送信する。これを受け、データセンターサーバ5の情報検索部は、検索要求に対応する検索を、ビルマスタ情報10に対して実行する。以上で、ステップS1の説明を終了する。
次に、ステップS2では、ステップS1で特定されたエレベーターの混雑情報を、顧客端末2や技術員端末4に表示する。このために、顧客端末2や技術員端末4が、選択された対象号機をキーにする検索要求を、データセンターサーバ5に送信する。これを受け、データセンターサーバ5の情報検索部8は、エレベーター運行情報記憶部14を検索する。本実施例では、図15および図16に示すエレベーター運行情報15および人流監視情報16を検索する。
そして、混雑状況画面生成部7が、検索されたエレベーター運行情報15および人流監視情報16から、混雑状況を示す混雑状況情報18を作成する。混雑状況情報18は、混雑状況を把握するための比較単位ごとに、各エレベーターの混雑状況を対応付けて記憶したものである。図17に、混雑状況情報18の一例を示す。混雑状況情報18は、ビルID181、バンクID182、ビル名183、バンク名称184、号機185、階床186、日時187、平均待ち時間188および利用人数189を有する。ここで、図17の例では、比較単位として、階床186および日時187を用いているが、いずれか一方や、これら以外であってもよい。また、日時は1時間単位としたが他の単位でもよい。また、混雑状況として、平均待ち時間188および利用人数を用いているが、いずれか一方やこれら以外を用いてもよい。
そして、混雑状況画面生成部7は、混雑状況情報18から図5に示す絶対評価を基準としたエレベーターの混雑状況から求められる混雑度を表す画面を生成する。そして、混雑状況画面生成部7により、顧客端末2や技術員端末4の画面が、図5に示す画面に遷移する。
ここで、図5に示す画面の詳細について、説明する。図5では、ステップS1での指定日時の時間帯別の利用人数グラフと、乗り場の階床、時間帯別の混雑度を表示している。利用人数は、1時間あたりのエレベーターかごに乗車した人数を示し、混雑状況情報18の利用人数189を用いることになる。算出して表示する。エレベーター時間帯階床別混雑度は、混雑状況情報18の利用人数の平均待ち時間188を用いることになる。ここで、平均待ち時間188、つまり、エレベーター時間帯階床別混雑度として、以下の情報を利用できる。利用者が乗り場に並んでからエレベーターのかごに乗れるまでの平均待ち時間を秒単位で表したものや、利用者の60秒を超える待ち時間の発生頻度(%)を算出した長待ち率、単位時間あたりの乗り場待ち人数などである。これらの混雑指数は、エレベーターの乗り場の混雑状況を可視化するのに多く用いられている。但し、エレベーターの混雑状況を可視化するに、エレベーターかご内の混雑度やエレベーターの使用頻度を表す起動回数等のエレベーター稼働状態データを用いても良い。
なお、図5の画面を表示するために混雑状況画面生成部7は、以下のように処理を行ってもよい。初めに、混雑状況画面生成部7は、図3のように選択されたビルのビル名を、顧客端末2ないし技術員端末4のビル名表示欄301に表示させる。そして、混雑状況画面生成部7は、図4で選択した群管理エレベーターのバンク名を、顧客端末2ないし技術員端末4のバンク名表示欄302に初期表示させる。
次に、混雑状況画面生成部7は、該当する年月日の指定を、顧客端末2ないし技術員端末4の対象年月日指定欄303を介して受け付ける。これらは、カレンダーを表示するサブ画面を表示させ、そこから選択できるようにしても良い。また、混雑状況画面生成部7は、時間帯を限定して表示する場合は、開始時刻と終了時刻を時間帯指定欄304に設定する。これも時刻(時、分)を選択するプルダウンにしても良い。
次に、混雑状況画面生成部7は、平均待ち時間や長待ち率等の表示対象とする混雑度の項目の選択を、顧客端末2ないし技術員端末4の混雑度表示項目プルダウン305を介して受け付ける。また、混雑状況画面生成部7は、混雑度表示に用いる時間あたりの単位(時、30分、5分、1分等)の選択を、顧客端末2ないし技術員端末4の表示単位プルダウン306を介して受け付ける。そして、混雑状況画面生成部7は、検索ボタン307の選択を、顧客端末2ないし技術員端末4を介して受け付けると、指定された日時のエレベーター利用者数310と階床別時間帯別の乗り場混雑度311を、図5に示すように表示させる。なお、混雑状況画面生成部7は、混雑状況情報18を予め作成しておき、記憶しておいた情報を表示させてもよいし、要求ごとに作成してもよい。
なお、エレベーター利用者数310と階床別時間帯別の乗り場混雑度311は、それが示す値に応じて、表示形態を変更して表示されることが望ましい。例えば、基準値の範囲毎に該当する色を分けて表示したり、混雑度を示す符号(アルファベット)を記載してもよい。これらはいずれか一方であってもよい。さらに、色を分ける場合、混雑度が高いほど、濃度の高い色や目立つ色とすることが望ましい。
なお、このような混雑度に応じて、表示形態を変えて表示するための平均待ち所間評価基準601を図8に示す。混雑状況画面生成部7は、各比較単位(時間帯、階床)の混雑度(平均待ち時間)が、サーバ処理部6に格納された平均待ち所間評価基準601のいずれか該当するかを判定し、311の該当欄に該当する色などの表示形態で表示を行う。
次に、ステップS3において、特定の号機のエレベーターの相対評価に基づく混雑情報を、顧客端末2や技術員端末4に表示する。図5では絶対評価による混雑度の表示を行ったが、本実施例では相対評価に基づく表示を可能とする。
このために、顧客端末2ないし技術員端末4が、顧客1や技術員3から、図5に示す相対評価タブ309の選択を受け付ける。この結果、顧客端末2ないし技術員端末4には、図6に示す表示画面が表示される。この内容は、類似するビルのエレベーターと混雑度を比較した相対評価を基準にした混雑状況を示すものである。オフィスビルなどでは、出勤時や昼休みは常に混雑する状態が続くため、図5の絶対評価では混雑度が常に混雑している判定となってしまう。そこで、本実施例では、このような場合に他のビルとの相対混雑度にて、ビルのエレベーターの混雑状況を評価することが可能とする。
初めに、図6の画面の内容を説明する前に、この画面を表示するための処理手順について、図18を用いて説明する。図18は、図6に示すエレベーターの混雑状況(相対評価)を表示するための処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートでは相対評価の基準となる類似するビルのエレベーター(類似エレベーター)の混雑状況を示す情報を検索し、これを用いて図6に示す画面を作成する。
まず、ステップS31において、顧客端末2ないし技術員端末4は、顧客1や技術員3の入力に応じて、データセンターサーバ5に、相対評価要求を送信する。これは、図5の相対評価タブ309の指定でもよいし、ステップS1でアクセスしたことをトリガーとしてもよい。
次に、ステップS32において、データセンターサーバ5の情報検索部8は、ステップS1で受け付けたビル、エレベーターの号機を用いて、エレベーター情報11から対象のエレベーターに関するエレベーター情報を検索する。この結果、図7(a)に示す対象エレベーターのエレベーター情報11-1が検索される。エレベーター情報11-1は、ビルID111-1、バンクID112-1、ビル名113-1、バンク名称114-1、ビル用途115-1、階床数116-1、納入台数117-1、定格速度118-1、輸送量119-1などで構成される。ここで、納入台数117-1は、群管理エレベーター20を構成するエレベーターの台数など所定のグループの台数であればよい。また、情報検索部8は、ビルマスタ情報10からこの情報を特定してもよい。
次に、ステップS33において、情報検索部8は、検索されたエレベーター情報11-1のうち、当該エレベーターの特徴を示す所定の項目をキーに類似エレベーターを、エレベーター情報11から検索する。本実施例では、ビル用途115-1、階床数116-1、納入台数117-1、定格速度118-1および輸送量119-1をキーとする。そして、情報検索部8は、これらの値が一致ないし一定範囲内のエレベーター情報を検索する。
この検索対象であるエレベーター情報11-2の一例を、図7の(b)に示す。エレベーター情報11-2は、エレベーター情報11-1に対応する情報である。このため、ビルID111-2、バンクID112-2、ビル名113-2、バンク名称114-2、ビル用途115-2、階床数116-2、納入台数117-2、定格速度118-2、輸送量119-2などで構成される。なお、納入台数117-2は、群管理エレベーター20を構成するエレベーターの台数など所定のグループの台数であればよい。
この検索について、対象のエレベーター情報11-1のビル用途115-1が'オフィスビル'、階床数116-1が'18'、納入台数117-1が'6'、定格速度118-1が'60'、輸送量119-1が'120'の場合を例に説明する。図7(b)のエレベーター情報11-2のうち、5項目共に値が一致しているデータとして、以下の2レコードが検索される。これらのデータが示すバンクで用いられるエレベーターを類似エレベーターとして特定することになる。
・ビルID111-2が'10003'でバンクID112-2が'10003-001'
・ビルID111-2が'10003'でバンクID111-2が'10003-002'
なお、本例では、各項目が一致するデータを検索したが、一定範囲内など所定条件を満たすデータを検索してもよい。例えば、階床数に関して、予め所定範囲ごとにグループ化しておき、このグループに一致するかで判断してもよい。さらに、その差が予め定めた一定範囲内であるかで判断してもよい。なお、前述の類似するビルのエレベーターのデータの抽出処理については、他の顧客ビルや地域で絞り込んだり、5項目全てが一致(AND条件)した場合に抽出する以外にも、抽出も含まれる。5項目の少なくともいずれか1つと一致(OR条件)で抽出するなど、項目毎に条件や範囲を決めて抽出できるようにしても良い。またさらに、エレベーター情報11-1については、類似エレベーターのビルIDやバンクIDもしくは類似エレベーターを識別する情報を記憶しておき、このデータを用いて検索の手間を省略してもよい。
また、ステップS34において、情報検索部8は、類似エレベーターのエレベーター運行情報15と人流監視情報16を検索する。つまり、ビルID111-2が'10003'、バンクID112-2が'10003-001'、'10003-002'に該当データを抽出する。
次に、ステップS35において、混雑状況画面生成部7は、類似エレベーターについての混雑状況を示す混雑状況情報を作成する。これは、ステップS2で説明した対象エレベーターの混雑状況情報18と同様にして作成する。つまり、類似エレベーターごとに、混雑状況を把握するための比較単位ごとに、類似エレベーターの混雑状況を対応付けた情報を作成する。
そして、混雑状況画面生成部7は、各類似エレベーターの混雑状況(平均待ち時間や利用人数)を用いて、類似エレベーター全体を代表する代表値を、比較単位ごとに算出する。この代表値としては、平均値が含まれる。ここで、これら代表値を算出する際、類似エレベーターにおける過去の一定期間の情報を用いることになる。なお、過去の一定期間の情報として、クレーム、問い合わせのあった日時に対応する情報を用いることが望ましい。例えば、クレーム、問い合わせのあった日時が平日であれば、過去の一定期間の情報も平日の情報を用いる。
次に、ステップS36において、混雑状況画面生成部7は、作成された類似エレベーターの代表値(混雑状況情報)と、対象エレベーターの混雑状況情報を、比較単位ごとに比較する。本例では、比較単位として、時間帯、階床を用いることになる。
そして、混雑状況画面生成部7は、比較の結果から、相対的な混雑状況を示す相対混雑度を特定する。この相対混雑度は、比較の結果である差分およびいずれが大きいか示している。例えば、図9に示すように類似するビルの該当時間帯の平均待ち時間(秒)の平均値が702の場合で、顧客1が管理する該当エレベーターの平均待ち時間の値が701の場合、701から702の値を引いた差分を相対混雑度値703として特定する。
そして、混雑状況画面生成部7は、この相対混雑度値703に応じて、表示形態を決定し、これに従って、図6に示す内容で、顧客端末2や技術員端末4に表示をさせる。ここで、表示形態を決定するために、混雑状況画面生成部7は、例えば、図10に示すような平均待ち時間相対評価基準を用いる。このようにして決定された表示形態の具体的な内容を説明する。図6では、403に示す1階の12時~13時の平均待ち時間の値が45秒で、類似エレベーターの平均待ち時間の平均値が40秒である。この場合、差は-5秒となるため、図10の「平均よりやや良い」が特定される。このため、混雑状況画面生成部7は、該当欄に「B+」を表示させる。
また、相対混雑度値703については、平均からの差分にて相対混雑度を算出したが、標準偏差を用いた方法にて相対混雑度を算出しても良い。このように階床別、時間帯別に他のビル群との相対的な混雑度を並べて比較表示することで階床、時間帯別といった比較単位での混雑状況を一目で把握することが可能になる。
以上で、図18の説明を終了する。次に、図13の運用フローに戻る前に、図6の表示内容の詳細を説明する。図6は、エレベーターの混雑度(相対評価)を示す画面である。このうち、401は、対象ビル(自社ビル)のエレベーターの利用人数と、類似エレベーターの平均利用人数を時間帯別に、比較表示する画面領域である。
また、402は、ステップS36で作成された相対混雑度を表示する画面領域である。つまり、エレベーター時間帯階床別相対評価混雑度を表示する表示領域である。本例では、平均待ち時間相対評価基準に示すように、相対混雑度が示す符号(差が+もしくは-)により表示色を、無色地(差が-)か有色地(差が+)とし、その程度をA+~C-で示している。また、表示色を、赤系統(差が-)と青系統(差が+)に分け、段階的に色を変更し混雑度を表してもよい。
また、404は、混雑状況を確認したい階床を選択可能とするチェックボックスである。顧客端末2ないし技術員端末4は、顧客1や技術員3からチェックボックスに対する選択と、階床別詳細混雑度ボタン405の選択を受け付ける。この選択に応じて、混雑状況画面生成部7は、図11の画面を顧客端末2ないし技術員端末4に表示させる。
図11は、平均待ち時間を用いた、エレベーター時間帯別相対混雑度詳細を示す画面である。本画面901により、顧客端末2ないし技術員端末4は、平均待ち時間で例示される相対混雑度の詳細を確認することが可能である。例えば、図6の1階の8時台の詳細を確認する場合は、顧客1や技術員3は、顧客端末2ないし技術員端末4を介して、階床選択欄404にて1階のみを選択し、階床別詳細混雑度ボタン405を押下する。これを受け、混雑状況画面生成部7は、図11の画面から8時台の相対混雑度グラフ902を生成し、顧客端末2ないし技術員端末4に表示させる。
また、顧客端末2ないし技術員端末4が、いわゆるパソコンの場合は画面上から該当グラフをクリック、タブレットの場合は、画面から該当グラフ指でタッチすることで相対混雑度の値(903)の確認が可能である。以上で運用フローのステップS3までの処理の説明を終了する。
以上の手順にて顧客1や技術員3は、管理するビルのエレベーターの混雑状況を確認することができる。そして、その後混雑への対応を実施していくことになるが、顧客1、つまりビルの管理者やオーナーは、自身だけで混雑への対応が可能かを判断する。不可能と判断した場合(No)は、ステップS5に進み、エレベーターの保守会社にエレベーターの混雑の原因調査を依頼することになる。この依頼は、電話、メール、手紙などその手段は問わない。また、可能と判断した場合(Yes)は、顧客自らが何らかの対応を行うとし、本運用フローを終了する。
次に、依頼を受けたエレベーターの保守会社では、エレベーターの技術員3が該当エレベーターの現地の混雑の調査を実施することなる。このために、ステップS6において、技術員端末4を介した技術員3からの入力指示に応じて、データセンターサーバ5のエレベーター運行模擬部9が、運行シミュレーションを実行する。このために、まず、エレベーター運行模擬部9は、周期的に収集しているエレベーター運行情報15、人流監視情報16を基にエレベーターの運行状態の解析し、原因を調査する。
その後、調査結果を基に技術員3が技術員端末4から入力する混雑の緩和策に従って、エレベーター運行模擬部9が、運行シミュレーションを実行する。そして、エレベーター運行模擬部9が、運行シミュレーションの結果を、技術員端末4に表示させる。技術員3は、この内容を理解し、入力した混雑の緩和策の効果を検証する。この際、複数種類の混雑の緩和策が入力され、それぞれについて運行シミュレーションが行われることが望ましい。
なお、運行シミュレーターは、特開2018-167966号公報で提案されたエレベーターシミュレーターなどを利用することが可能である。また、この際、エレベーター運行模擬部9は、運行シミュレーションの結果として、図5や図6に示すエレベーターの混雑状況と同様の形式で表示させることや後述する図12の画面を表示させることが望ましい。この場合、図6については、類似エレベーターの混雑状況としては、ステップS3で算出したものを用いる。
次に、技術員3が、ステップS6の複数の混雑の緩和策うち、運行シミュレーションの結果から効果が期待できる案を、顧客1に提示する。顧客1は、顧客端末2を使用して改善後のエレベーター混雑状況予測を確認する。この混雑緩和策を実施した場合の改善後のエレベーター混雑状況予測を顧客端末2に表示した画面例である。例えば、混雑緩和策として案1に利用者の運用改善(昼休み時間変更によるピークシフト運用)等複数の案が提案された場合について、説明する。
この場合、図12上の改善案表示切替プルダウン1001にて、各案の選択を受け付ける。このことで、顧客端末2の表示画面を切替え、その内容を顧客1は確認することが可能になる。具体的には、技術員端末4は、シミュレーション結果を基に算出した時間帯別のエレベーター利用人数予測1002(現在の利用者数、改善後の利用者数予測)と、エレベーター混雑度予測1003に、現在の混雑度1004と改善後の混雑度1005を表示する。このことで、これらを技術員3が比較できる。なお、この表示は、エレベーター運行模擬部9が、技術員端末4に表示させるよう制御してもよい。さらに、ステップS7において、ステップS6と同様に、エレベーター運行模擬部9は、運行シミュレーションの結果として、図5や図6に示すエレベーターの混雑状況と同様の形式で表示させることが望ましい。但し、この表示は、予め技術員端末4に格納された情報に従って、技術員端末4が単体で表示ししてもよい。
その後、ステップS8において、ステップS7で提示した混雑の緩和策、つまり、提案内容に顧客1が同意しない場合(No)は、ステップS6に戻る。同意した場合(Yes)は、ステップS9に進む。ここで、顧客1の同意を確認する方法としては、エレベーター保守会社から別途提出されるエレベーターの混雑に対する調査報告書や、顧客端末2に前述の各混雑緩和策の案を表示させて、同意を得ることが挙げられる。
次に、実際に顧客1やエレベーター保守会社が、ステップS8で同意した混雑の緩和策を実施する。そして、ステップS9の混雑の緩和策実施後、ステップS9において、顧客1や技術員3は混雑への対応が完了したかを判断する。つまり、混雑の緩和策に効果があるかを判断する。このために、前述のステップS1~S4(特に、ステップS3)と同様の処理を実行する。この結果、今まではエレベーターの保守会社の技術員3が現地にて定期的に監視する必要があったが、ビルの管理会社などの顧客1が顧客端末2を使用し、混雑状況を随時把握することが可能となる。
1 顧客
2 顧客端末
3 技術員
4 技術員端末
5 データセンターサーバ
6 サーバ処理部
7 混雑状況画面生成部
8 情報検索部
9 エレベーター運行模擬部
10 ビルマスタ情報
11 エレベーター情報
12 通信装置
13 エレベーター運行データ収集装置
14 エレベーター運行情報記憶部
15 エレベーター運行情報
16 人流監視情報
17 ビル・エレベーター情報記憶部
20 群管理エレベーター
21 通信装置
26 人流監視機器

Claims (10)

  1. 昇降機に対する混雑状況を表示する昇降機の混雑状況表示システムにおいて、
    顧客端末もしくは技術員端末を介して前記昇降機の顧客または技術員から指定された昇降機の第1の混雑状況を特定し、指定された前記昇降機に類似する複数の類似昇降機における混雑状況の履歴データを検索する情報検索部と、
    前記第1の混雑状況を用いて、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機の絶対混雑度を特定し、前記第1の混雑状況を示す情報を、所定の比較単位ごとに、前記絶対混雑度に応じた表示形態で表示される絶対評価画面を生成し、
    前記顧客または前記技術員からの相対評価タブの指定に応じて、前記履歴データに基づいて、前記複数の類似昇降機の混雑状況を代表する第2の混雑状況を算出し、前記第1の混雑状況を前記第2の混雑状況と前記比較単位ごとに比較し、当該比較の結果を用いて、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機の相対混雑度を特定し、前記第1の混雑状況および前記第2の混雑状況を示す情報を、前記比較単位ごとに、前記相対混雑度に応じた表示形態で表示される相対評価画面を生成し、
    前記相対評価画面および絶対評価画面を、前記顧客または前記技術員からのタブの指定に応じて切り替えて表示装置である前記顧客端末もしくは前記技術員端末の表示画面に表示させる混雑状況画面生成部を有することを特徴とする昇降機の混雑状況表示システム。
  2. 請求項1に記載の昇降機の混雑状況表示システムにおいて、
    前記情報検索部は、前記複数の類似昇降機を、エレベーターに関する情報を示すエレベーター情報から検索することを特徴とする昇降機の混雑状況表示システム。
  3. 請求項2に記載の昇降機の混雑状況表示システムにおいて、
    前記情報検索部は、前記複数の類似昇降機を、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機における、設置された建物の用途、利用可能な階床数、台数、速度および輸送量のうち少なくとも1つを用いて検索することを特徴とする昇降機の混雑状況表示システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の昇降機の混雑状況表示システムにおいて、
    前記相対混雑度は、前記第1の混雑状況と前記第2の混雑状況の比較の結果が、複数の範囲からなる相対評価基準のいずれに該当するか示すことを特徴とする昇降機の混雑状況表示システム。
  5. 請求項4に記載の昇降機の混雑状況表示システムにおいて、
    前記比較単位は、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機を利用する日時および階床であり、
    前記第1の混雑状況および前記第2の混雑状況は、前記階床ごとの前記日時での平均待ち時間であることを特徴とする昇降機の混雑状況表示システム。
  6. 昇降機に対する混雑状況を表示する昇降機の混雑状況表示方法において、
    顧客端末もしくは技術員端末を介して前記昇降機の顧客または技術員から指定された昇降機の第1の混雑状況を特定し、指定された前記昇降機に類似する複数の類似昇降機における混雑状況の履歴データを検索し、
    前記第1の混雑状況を用いて、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機の絶対混雑度を特定し、前記第1の混雑状況を示す情報を、所定の比較単位ごとに、前記絶対混雑度に応じた表示形態で表示される絶対評価画面を生成し、
    前記顧客または前記技術員からの相対評価タブの指定に応じて、前記履歴データに基づいて、前記複数の類似昇降機の混雑状況を代表する第2の混雑状況を算出し、
    前記第1の混雑状況を前記第2の混雑状況と前記比較単位ごとに比較し、
    当該比較の結果を用いて、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機の相対混雑度を特定し、
    前記第1の混雑状況および前記第2の混雑状況を示す情報を、前記比較単位ごとに、前記相対混雑度に応じた表示形態で表示される相対評価画面を生成し、
    前記相対評価画面および絶対評価画面を、前記顧客または前記技術員からのタブの指定に応じて切り替えて表示装置である前記顧客端末もしくは前記技術員端末の表示画面に表示させることを特徴とする昇降機の混雑状況表示方法。
  7. 請求項6に記載の昇降機の混雑状況表示方法において、
    前記複数の類似昇降機を、エレベーターに関する情報を示すエレベーター情報から検索することを特徴とする昇降機の混雑状況表示方法。
  8. 請求項7に記載の昇降機の混雑状況表示方法において、
    前記複数の類似昇降機を、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機における、設置された建物の用途、利用可能な階床数、台数、速度および輸送量のうち少なくとも1つを用いて検索することを特徴とする昇降機の混雑状況表示方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれかに記載の昇降機の混雑状況表示方法において、
    前記相対混雑度は、前記第1の混雑状況と前記第2の混雑状況の比較の結果が、複数の範囲からなる相対評価基準のいずれに該当するか示すことを特徴とする昇降機の混雑状況表示方法。
  10. 請求項9に記載の昇降機の混雑状況表示方法において、
    前記比較単位は、前記顧客または前記技術員から指定された昇降機を利用する日時および階床であり、
    前記第1の混雑状況および前記第2の混雑状況は、前記階床ごとの前記日時での平均待ち時間であることを特徴とする昇降機の混雑状況表示方法。
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