JP7356870B2 - 積層型熱交換器のフランジ構造 - Google Patents
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Description
この熱交換器は、平坦な底面を有する皿状に形成された複数のプレートの積層体によりコア3を形成し、コア3の下端にそのプレートよりも厚みの厚いボトムプレート2を配置する。そして、ボトムプレート2の下端に平板部4aを介してフランジ部6を配置し、コア3の上端に一対の冷却水パイプ8を設けたものである。
この熱交換器は、フランジ部6がエンジンのケーシングの平坦面に固定され、エンジンからのオイルがコア3のオイル流路を流通し、冷却水11が冷却水パイプ8からコア3の冷却水流路に流通して、両流体間に熱交換が行われるものである。
そこで、本発明は走行車両の振動に基づくコア3のボトムプレート2の下面側の隅に生じる亀裂を可及的に防止できる、耐振性の高い熱交換器を提供することを課題とする。
特に、図6(D)の丸印の位置から生じる亀裂を効果的に防止できる熱交換器を提供する。
前記ボトムプレート2の底面と、平板部4の平面とが整合する外周を有し、
フランジ部6は中間平板部5および平板部4の外周より大きな平面を有し、
平板部4と中間平板部5とフランジ部6との横断面外周が、中間平板部5の位置で、その中間平板部5の平面の中心方向の内側に括れる凹部7を、中間平板部5の位置で形成したことを特徴とする積層型熱交換器のフランジ構造である。
前記平板部4は、その底面が矩形に形成され、中間平板部5は、その矩形の四隅の角部が平面円弧状に取り除かれて、そこに前記凹部7を形成する積層型熱交換器のフランジ構造である。
前記平板部4および中間平板部5は平面円形に形成され、中間平板部5の全周に前記凹部7が形成された積層型熱交換器のフランジ構造である。
前記平板部4と中間平板部5とフランジ部6とが、3枚のプレートを積層して、それらを互いに接合することにより形成され、
平板部4と中間平板部5とフランジ部6との積層方向の中間位置に前記凹部7が形成された積層型熱交換器のフランジ構造である。
このように、フランジ部6と中間平板部5と平板部4の各断面間で、中間平板部5の断面外周が内側に括れる凹部7を形成することにより、括れ凹部7を支点としてコア3が変形することを可能とし、熱交換器コアに加わる振動外力に基づく応力を凹部7の歪みに代えて、その応力を中間平板部5全体に分散し、耐震性の高い積層型熱交換器とすることが
できる。
そのため、熱交換器に加わる振動外力を中間平板部5の凹部7を支点として、中間平板部5の全体に歪みを分散し、耐震性の高い積層型熱交換器となる。
これにより、コア3に生じる応力を中間平板部5の全体に、均等に分散して耐震性の高い積層型熱交換器となる。
これにより、積層方向の中間位置に前記凹部7を容易に形成できる。
このボトムプレート2及びトッププレート10は、各プレート1の板厚よりも厚い。そして、トッププレート10の冷却水の出入口には一対の冷却水パイプ8が配置され、ボトムプレート2には平板部4と中間平板部5とフランジ部6とが順に配置されている。
これらの各部品は、組み立てられた後に一体的にろう付固定される。そして、最下端のフランジ部6の四隅に設けたボルト孔14に締結具を介して、そのフランジ部6が図示しないエンジンの平坦面に接続される。
ここにおいて本発明の特徴は、ボトムプレート2と平板部4と中間平板部5及びフランジ部6との相対関係である。
即ち、図2に示す如く、コア3の下端に設けたボトムプレート2の下方に平板部4,中間平板部5,フランジ部6が順に配置され、それらが一体にろう付されている。
コア3を構成するプレート1と、その下端に配置されるボトムプレート2は、平面が略方形に形成され、その方形の平面に整合する平板部4がボトムプレート2の下面に配置されている。
それらの各板厚は、フランジ部6が最も厚く、中間平板部5,平板部4は図1(A)に示す如く、フランジ部6に比べてその半分以下の厚みである。そして、ボトムプレート2の厚みは、平板部4の厚みのさらに半分以下である。
また、図2に示す如く、平板部4,中間平板部5,フランジ部6には、夫々オイル孔9が穿設されている。さらに、コア3の各プレート1にもオイル孔9と同一位置に図示しないオイル孔が形成されている。
そして、フランジ部6がそのボルト孔14を介して、図示しないボルトにより図示しないエンジンの平坦面に図示しないシールリングを介して固定される。そして、冷却水11が一方の冷却水パイプからコアの各冷却水流路を介して他方の冷却水パイプに導かれ、オイルが一方のオイル孔9からコアの各オイル流路を介して他方のオイル孔に導かれ、両流体間に熱交換が行なわれる。
図6(A)(B)において、フランジ部6が図示しないエンジンに装着されると、自動車の走行に基づいて熱交換器は、左右、上下に振動する。その振動により図6(B)の如く、熱交換器は上下方向等に振動する。すると、図6(B)においてボトムプレート2と平板部4と中間平板部5との各接続面に振動に伴う応力が発生する。
従来型熱交換器を示す、図6(C)(D)でも、ボトムプレート2の下端に平板部4aが配置され、その下端にフランジ部6が配置されており、図6(B)と同様の振動が生じる。そのため、従来の熱交換器では図6(D)に示す振動応力が上下方向に加わると、ボトムプレート2と平板部4aとの付根の丸印の位置に次第に亀裂が生じ、オイル漏れが生じることがあった。
図2において、平板部4と中間平板部5とフランジ部6との接続関係は、上記実施例では、図5(A)の如く、夫々3つの板材で形成していた。
これに代えて、図5(B)の如く、フランジ部6の上端面に一体に中間平板部5を形成し、その中間平板部5上に平板部4を配置してもよい。
さらには、図5(C)の如く、平板部4の下面側に中間平板部5を一体に形成し、その中間平板部5をフランジ部6に接続してもよい。
さらには、図5(D)の如く、平板部4の下面とフランジ部6の上面とに夫々中間平板部5を一体に形成し、それらを接続してもよい。
この例は、複数のプレートからなるコア3及びボトムプレート2並びにトッププレート10が円形に形成されると共に、そのボトムプレート2に整合して平板部4が配置される。さらに、平板部4よりも平面が小なる円形の中間平板部5が配置され、その中間平板部5の下面側に、それより大なる異形のフランジ部6が配置されている。
この例においても、平板部4とフランジ部6との間に挟持された中間平板部5は平板部4の平面よりも小さく形成され、それらの断面外周が、中間平板部5の位置で凹部7を形成する。そのため、熱交換器の振動に基づいて加わる応力を、中間平板部5の全体に分散させて、ボトムプレート2と中間平板部5間に生じる応力集中を防ぎ、振動に基づく亀裂の発生を防止できる。
2 ボトムプレート
3 コア
4 平板部
4a 平板部
5 中間平板部
5a 円弧部
6 フランジ部
7 凹部
8 冷却水パイプ
9 オイル孔
10 トッププレート
11 冷却水
12 オイル
13 オイルパイプ
14 ボルト孔
15 オイル流路
16 冷却水流路
Claims (4)
- それぞれ平坦な底面を有する皿状に形成された複数のプレート(1)の積層体からなり、積層方向の一端に皿状のボトムプレート(2)が配置されたコア(3)と、コア(3)のボトムプレート(2)に隣接して、積層方向に順に平板部(4)と、中間平板部(5)と、フランジ部(6)とが配置されて、それらが一体に形成され、フランジ部が固定部材に取付けられる積層型熱交換器のフランジ構造において、
前記ボトムプレート(2)の底面と、平板部(4)の平面とが整合する外周を有し、
フランジ部(6)は中間平板部(5)および平板部(4)の外周より大きな平面を有し、
平板部(4)と中間平板部(5)とフランジ部(6)との横断面外周が、中間平板部(
5)の位置で、その中間平板部(5)の平面の中心方向の内側に括れる凹部(7)を、中
間平板部(5)の位置に形成したことを特徴とする積層型熱交換器のフランジ構造。 - 請求項1に記載の積層型熱交換器のフランジ構造において、
前記平板部(4)は、その底面が矩形に形成され、中間平板部(5)は、その矩形の
四隅の角部が平面円弧状に取り除かれて、そこに前記凹部(7)を形成する積層型熱交換
器のフランジ構造。 - 請求項1に記載の積層型熱交換器のフランジ構造において、
前記平板部(4)および中間平板部(5)は平面円形に形成され、中間平板部(5)の
外周の全周に前記凹部(7)が形成された積層型熱交換器のフランジ構造。 - 請求項1~請求項3のいずれかに記載の積層型熱交換器のフランジ構造において、
前記平板部(4)と中間平板部(5)とフランジ部(6)とが、3枚のプレートを積層
して、それらを互いに接合することにより形成され、
平板部(4)と中間平板部(5)とフランジ部(6)との積層方向の中間位置に前記凹
部(7)が形成された積層型熱交換器のフランジ構造。
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