JP7356760B1 - 蓋体、蓋体付き容器、蓋体と容器の組み合わせ - Google Patents

蓋体、蓋体付き容器、蓋体と容器の組み合わせ Download PDF

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Abstract

【課題】 蓋体が貫通部を有する場合に、蓋体で容器の開口部を被覆した状態で内容物が貫通部から蓋体上への飛び出すことを抑制することが可能な蓋体、蓋体付き容器、及び蓋体と容器の組み合わせを提供する。【解決手段】 蓋体は、開口部と前記開口部の外周を形成する縁部とを有する容器に接合可能に形成された本体を有し、撥水性を有する通気性シートを少なくとも1つ有し、前記本体は、前記容器の前記縁部に沿って前記容器に接合される領域に対応する接合領域対応部と、前記接合領域対応部から内側の部分で構成される蓋領域対応部とを有し、前記蓋領域対応部は、貫通部を有しており、少なくとも1つの前記通気性シートの少なくとも一部は、前記蓋領域対応部の面のうち前記容器との対向面の少なくとも一部の領域に向かいあう。【選択図】図1

Description

本発明は、蓋体、蓋体付き容器、蓋体と容器の組み合わせに関する。
上端に開口部を形成した容器に飲食料品等(以下においては「内容物」とも言う。)を収容して蓋体を取り付けることで容器内を閉じた状態で提供することが広く行われている。
容器に取り付けられる蓋体としては、環境負荷軽減の観点から、紙系素材を用いたものを用いることが求められている。容器に蓋体を取り付ける方法としては、熱プレス等の方法を用いて蓋体を容器の上端の開口部の外周を形成する縁部に接合する方法(シール法)が知られている。蓋体を取り付けられた容器(蓋体付き容器)から内容物を摂取するための構造としては、特許文献1に示すように、容器の縁部から蓋体を剥がし取る(取り除く)構造や、蓋体に貫通部を設け、貫通部に内容物を取り出すための部材(例えばストロー等)を差し込む機能を担わせること(差し込み口の構成部分とすること)が考えられる。
特開2014-84128号公報
蓋体が貫通部を有する場合に蓋体で容器の開口部を被覆した状態で内容物が貫通部から蓋体上へ飛び出すことを抑制する点で改善の余地がある。特に、内容物が例えば熱い飲料や冷たい炭酸飲料等といった蒸気や気体を放出するようなものである場合において、蓋体付き容器の内部の圧力上昇に伴い、放出される蒸気や気体に巻き込まれて内容物が一緒に外部に漏れ出ることを抑制する点で、蓋体には、改善が要請される。
本発明は、次の(1)から(22)にかかる発明を要旨としている。
(1)開口部と前記開口部の外周を形成する縁部とを有する容器に接合可能に形成された本体と、前記容器の前記縁部に沿って前記容器に接合される接合領域と、を有し、撥水性を備えた通気性シートを少なくとも1つ有し、前記本体は、前記接合領域に対応する接合領域対応部と、前記接合領域対応部から内側の部分で構成される蓋領域対応部とを有し、前記蓋領域対応部は、貫通部を有しており、少なくとも1つの前記通気性シートの全体が、前記蓋領域対応部の面のうち前記容器との対向面に向かい合うように前記蓋領域対応部の外周縁から内側に設けられ、少なくとも1つの前記通気性シートは、前記貫通部の少なくとも一部を覆うように配置され且つ前記蓋領域対応部に対して部分的に接合されている、蓋体。
(2)前記通気性シートは、前記蓋領域対応部の少なくとも一部分よりも表面粗さが大きい、上記(1)に記載の蓋体。
(3)前記通気性シートの面のうち前記蓋領域対応部に対する対向面側の表面と前記蓋領域対応部の間に隙間が存在する、上記(1)に記載の蓋体。
(4)前記通気性シートは、不織布シートである、上記(1)に記載の蓋体。
(5)前記不織布シートを構成する繊維は、パルプ繊維を有する、上記(4)に記載の蓋体。
(6)前記通気性シートは、撥水化処理を施された繊維シートである、上記(1)に記載の蓋体。
(7)前記通気性シートは、複数設けられており、複数の前記通気性シートが積層されている、上記(1)に記載の蓋体。
(8)前記通気性シートは、複数設けられており、前記蓋領域対応部において複数の前記通気性シートが互いに重なる部分を有し且つ複数の前記通気性シート材が互いにずれた位置に設けられている、上記(1)に記載の蓋体。
(9)前記通気性シートには、前記貫通部に対応した位置の少なくとも一部に重なるように切れ目部が形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(10)前記切れ目部は、直線状に形成されている、上記(9)に記載の蓋体。
(11)前記蓋領域対応部には、差し込み口が設けられており、前記貫通部は、前記差し込み口を形成している、上記(1)に記載の蓋体。
(12)前記貫通部が複数設けられており、前記蓋領域対応部には、差し込み口が設けられており、前記差し込み口には、前記蓋領域対応部における分断位置を案内する脆弱化部が形成されており、前記脆弱化部は、複数の前記貫通部と、少なくとも2つの前記貫通部の間に形成された少なくとも一つの連続部とを有する、上記(1)に記載の蓋体。
(13)前記脆弱化部は、前記連続部の周囲に放射状に複数の前記貫通部を形成している、上記(12)に記載の蓋体。
(14)前記貫通部は、スリット状に形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(15)少なくとも前記蓋領域対応部と前記接合領域対応部が、紙系素材で形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(16)前記通気性シートと前記蓋領域対応部との接合部は、超音波溶着部である、上記(1)に記載の蓋体。
(17)前記蓋領域対応部は、前記容器の前記開口部よりも小さな開口面積を有する小開口部を有するベース部と、前記小開口部を開閉する小蓋部と、前記ベース部と前記小蓋部とを繋げるヒンジ部とを備え、前記小蓋部は、前記ヒンジ部を軸として前記ベース部に対して回動可能に構成されており、前記貫通部が、前記小蓋部の外周縁と前記小開口部の開口縁との境界位置に形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(18)前記小蓋部の上面側に摘み部が設けられている、上記(17)に記載の蓋体。
(19)前記通気性シートは、複数の繊維を有する、上記(1)に記載の蓋体。
(20)前記通気性シートは、前記通気性シートの外周縁から前記通気性シートの内側に向かって前記本体から離れる方向に前記通気性シートに撓みを生じることができるように配置されている、上記(1)に記載の蓋体。
(21)上記(1)から(20)のいずれか1項に記載の蓋体と、上端に形成された前記開口部を有する前記容器と、有し、前記蓋体を前記容器に接合した、蓋体付き容器。
(22)上記(1)から(20)のいずれか1項に記載の蓋体と、上端に形成された前記開口部を有する前記容器と、を有する、蓋体と容器の組み合わせ。
本発明によれば、蓋体が貫通部を有している場合に、蓋体で容器の開口部を被覆した状態で内容物が貫通部から蓋体上へ飛び出すことを抑制することが可能な蓋体、蓋体付き容器、及び蓋体と容器の組み合わせが提供される。
図1Aは、第1の実施形態にかかる蓋体の一実施例を表す平面図である。図1Bは、第1の実施形態にかかる蓋体の一実施例を表す底面図である。図1Cは、図1AのA-A線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図2Aは、第1の実施形態にかかる蓋体の一実施例を表す平面図である。図2Bは、第1の実施形態にかかる蓋体の一実施例を表す底面図である。図2Cは、図2AのB-B線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図3A、図3Bは、第3の実施形態にかかる蓋体の一実施例を表す平面図である。 図4Aは、蓋体付き容器の一実施例を表す平面図である。図4Bは、図4AのC-C線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図5Aは、第2の実施形態にかかる蓋体の一実施例を表す平面図である。図5Bは、第2の実施形態にかかる蓋体の一実施例を表す底面図である。図5Cは、図5AのD-D線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図6は、図5Bの領域SAの部分についての状態を拡大した状態を模式的に示す平面図である。 図7Aから図7Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図7Cは、図7AのE-E線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図8Aから図8Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図8Cは、図8AのF-F線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図9Aから図9Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図9Cは、図9AのG-G線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図10Aから図10Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図10Cは、図10AのH-H線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図11Aから図11Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図11Cは、図11AのI-I線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図12Aから図12Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図12Cは、図12AのJ-J線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図13Aから図13Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図13Cは、図13AのK-K線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図14Aから図14Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図14Cは、図14AのL-L線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図15A及び図15Bは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す底面図である。 図16は、第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図である。 図17Aから図17Cは、それぞれ第2の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図17Cは、図17AのM-M線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図18Aから図18Cは、それぞれ第2の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図18Cは、図18AのN-N線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図19Aから図19Cは、それぞれ第2の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図19Cは、図19AのO-O線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図20Aから図20Cは、それぞれ第2の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図20Cは、図20AのP-P線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図21Aから図21Cは、それぞれ第2の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図21Cは、図21AのQ-Q線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図22Aから図22Cは、それぞれ第2の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図22Cは、図22AのR-R線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図23Aから図23Cは、それぞれ第2の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図23Cは、図23AのS-S線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図24Aから図24Cは、それぞれ第2の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図24Cは、図24AのT-T線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図25Aから図25Cは、それぞれ第4の実施形態の蓋体から差し込み口を省略し、通気孔を設けた一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図5Cは、図5AのU-U線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図26Aから図26Cは、それぞれ第5の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図26Cは、図26AのV-V線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図27Aから図27Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図27Cは、図27AのW-W線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図28Aから図28Cは、それぞれ第6の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図28Cは、図28AのX-X線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図29Aから図29Cは、それぞれ第6の実施形態の蓋体の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図28Cは、図28AのY-Y線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。 図30A及び図30Bは、それぞれ第6の実施形態の蓋体の一実施例を示す背面図である。
以下、本発明に係る蓋体について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明に係る蓋体は、コーヒーカップのような各種の飲料物を入れる容器(カップ)に対して用いられる蓋体を例として挙げて説明するが、飲料物を入れる容器の蓋体に限定されるものではなく、飲料物以外の食料品を収容する容器の蓋体としても適用することが可能である。また、本発明に係る蓋体は、飲食物以外の各種物品、例えばインク等といった液体性の物品や、上記した以外の物品を収容することのできる容器にも適用することができる。さらに、本発明に係る蓋体は、平面視したときの形状が円形状であるものの例を用いて以下においては説明するが、蓋体の形状は平面視したときに円形状であるものに限定されることはなく、楕円形状、矩形状、三角形状などの多角形状、面取り矩形状、面取り多角形状等、円形状以外の各種の形状にも適用することができる。
以下、本発明に関係した及び適用例について、第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態、第5の実施形態及び適用例の順に、順次、図面を参照しながら説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下の説明は本発明の好適な具体例であり、本発明の内容は、これらの実施の形態等に限定されるものではない。また、以下の説明において、説明の便宜を考慮して、前後、左右、上下等の方向及び水平面の方向を示すが、本発明の内容はこれらの方向に限定されるものではない。図1から図26の各図に示す大きさ等の相対的な大小比率は便宜上の記載であり、特に限定しない限り、実際の大小比率を限定するものではない。
[1 第1の実施形態]
[1-1. 構造]
第1の実施形態にかかる蓋体1は、本体50を有し、本体50は、開口部102を有する容器に対して開口部102を被覆した状態を形成し且つ容器101を接合することが可能となるように形成される。蓋体1は、図4A、図4B等を用いて後述するように、上端に形成された開口部102と開口部102の外周を形成する上端縁部となる縁部103とを有する容器に接合可能に形成されている。図4A、図4Bは、図1Aから図1Cに示す蓋体1を容器101に接合した蓋体付き容器150の例を示す斜視図、断面図である。蓋体1は、縁部103に沿って接合されて用いることができるものである。蓋体1において、蓋体1の平面視上、縁部103に接合される領域を接合領域Rと呼ぶ。図1Aは、蓋体1の一実施例を示す平面図である。なお、容器101としては、開口部102の縁部103に可撓性を有するものがより好ましく用いられる。ただし、これらのことは容器101が、金属製の容器など可撓性の少ないあるいはほとんど認められないような容器であることを禁止するものではない。
接合領域Rは、図1Aから図1Cの例では、容器101の開口部102に応じた形状で開口部102に沿っておおむね環状に形成される領域に対応している。
本明細書において、蓋体1の露出面72とは、蓋体付き容器150の状態で外側に露出する方の面を示しており、蓋体1の対向面73とは、露出面72に対して背反するほうの面を示す。したがって、対向面73とは、蓋体1の本体50の面のうち、蓋体付き容器150の状態で容器101に向かい合う方を向いた面を示す。本体50や蓋領域対応部5Bについても、蓋体1の露出面72と同様の方向を向いた面を単に露出面と称呼し、蓋体1の対向面73と同様の方向を向いた面を単に対向面と称呼することがある。
蓋体1は、本体50(蓋本体)と通気性シート51を有する。
(本体)
本体50は、その材質を特に限定されるものではなく各種の樹脂(天然樹脂、合成樹脂等)や繊維素材等を使用可能であるが、紙系素材を含む、又は紙系素材から形成される、ことが好適である。
(紙系素材)
紙系素材としては、パルプだけからなるもののほか、非パルプ系の天然繊維や合成繊維、再生繊維等の繊維を含むものであっても良いが、パルプを50質量%以上含むことが好ましく、70質量%以上含むものがより好ましく、更に80質量%以上含むものが好ましいが、特にパルプ100質量%からなるものが好ましい。紙系素材は、不織布、木箔等の木質系素材等、さらにはアルミ箔等の素材との複合材料も用いることができるが、複合材料とする場合、複合材料全体としてパルプを50質量%以上含有することが好ましく、特に80質量%以上のパルプを含むものが好ましい。パルプ含有分の高いほど、紙系素材が生分解されやすくなるため好ましい。ここにいう「パルプ」は、パルプ繊維及びパルプを原料とする繊維(再生繊維等)を含む。本体50は、単層構造を有してもよいが、複数の層を積層した構想を有してもよい。本体50が複数の層を積層した構造を有する場合、本体50を構成する層のうちの少なくとも1つの層が、紙系素材で形成された紙系素材層(ただし、紙系素材層には、紙系素材を有する層を含む)であればよく、本体50を構成する上記した少なくとも1つの層を除く他の層は、紙系素材層であってもよいし、紙系素材層ではない層(非紙系素材層)てもよい。非紙系素材層としては、ポリエチレン等の樹脂等で構成された樹脂層等を例示することができる。したがって、本体は、紙系素材層の少なくとも一方の表面に、樹脂等をコーティングすることで樹脂層を形成した構造を有してもよい。このような構造を有するものとしては、いわゆるコート紙等を例示することができる。
本体50は、各種樹脂が含まれることを禁止されない。ただし、本体50が各種樹脂を含む場合においては、各種樹脂の中でも環境汚染の問題の少ない生分解性樹脂が選択されることが好ましい。生分解性樹脂としては、例えば、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)やPHA系共重合体等の微生物生産系生分解性樹脂;酢酸セルロース等のセルロース誘導体やトウモロコシデンプン等の澱粉を主原料とした澱粉系樹脂等の天然物系生分解性樹脂;ポリ乳酸(PLA)、ポリ乳酸/ポリカプロラクトン共重合体、ポリ乳酸/ポリエーテル共重合体等の乳酸系樹脂、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)、ポリエチレンテレフタレートサクシネート(PETS)等のサクシネート系樹脂、ポリカプロラクトン、ポリビニルアルコール(PVA)等の化学合成系生分解性樹脂等、その他、ポリグリコール酸(PGA)、ポリブチレンアジペート/テレフタレート、生分解性ポリオレフィン(商品面:Biorecover、商品名;Cra Drop等)が挙げられる。
蓋体1は、接合領域対応部5Aを有する。また、蓋体1は、図1に示すように、蓋領域対応部5Bと外側領域対応部5Cと、を有している。蓋領域対応部5Bは、開口部102を被覆する部分で構成される。外側領域対応部5Cは、蓋領域対応部5Bよりも外側部分で構成される。
(接合領域対応部)
接合領域対応部5Aは、蓋体1のうち容器101の縁部103に沿って容器101に接合される領域に対応する部分である。すなわち、接合領域対応部5Aは、接合領域R(容器101の縁部103に向かい合う領域且つ容器101に接合される領域)に対応した蓋体1の部分である。接合領域対応部5Aは、蓋体付き容器150においては、蓋体1のうち蓋体1と容器101との接合部151を形成する部分である。具体的には、蓋体1の平面視上(図1の例ではZ軸方向(上下方向)を視線方向とした場合)、接合領域Rを形成する部分が接合領域対応部5Aとして定められる。接合領域対応部5Aは、通常、図1に示すように環状に形成されている。特に、図1に示すように、容器101の縁部103がおおむね円環状に形成されている場合には、接合領域Rが円環状となり、接合領域対応部5Aについても蓋体1の平面視上、おおむね円環状となる。接合領域対応部5Aの外縁は、接合領域Rの外縁の位置に応じて定められる。接合領域対応部5Aの外縁は、蓋体1の外周縁に位置していてもよいし(この場合、接合領域対応部5Aと外側領域対応部5Cが一致する)、図1の例に示すように蓋体1の外周縁よりも内側に位置してもよい。蓋体1と容器101との接合領域Rが連続的に形成されていない場合には、隣り合う接合領域Rで挟まれた部分且つ縁部103に向かい合う部分についても後述する接合領域対応部5Aに含まれるものとする。
(蓋領域対応部)
蓋領域対応部5Bは、開口部102を被覆する部分で構成される部分である。蓋領域対応部5Bは、図1の例では、蓋体1のうち接合領域対応部5Aから内側の部分となっている。蓋領域対応部5Bは、蓋体付き容器150において開口部102を覆う部分となっている。なお、開口部102を覆う部分とは、開口部102の少なくとも一部を覆う部分であり、後述するように差し込み口12のような部分的に開口可能となる部分を有する場合が含まれる。
(外側領域対応部)
なお、図1の例に示すように、蓋体1の蓋領域対応部5Bの外側の部分は、外側領域対応部5Cであり、接合領域対応部5Aと同じ部分又は接合領域Rを含む部分となる。
蓋体1の本体50においては、蓋領域対応部5Bは、蓋領域対応部5Bの外周縁である周端縁74から内側に貫通部10を有する。ただし、このことは貫通部10の一部が蓋領域対応部5Bの外側に形成されていることを禁止するものではない。
(貫通部)
本体50において、少なくとも蓋領域対応部5Bには、貫通部10が形成されている。図1の例では、貫通部10はおおむね蓋領域対応部5Bの内側における中心CTに対してより近い位置に形成されている。ただしこれは一例であり、貫通部10の位置はこれに限定されるものではない。
貫通部10は、蓋体1の一方面から他方面まで(露出面72から対向面73)上下方向(本体50の厚み方向)に切り込まれた構造(貫通させた構造)を有しており、いわゆる切り込み部である。切り込み部は、スリット状に形成されている部分である。貫通部10の形状は、特に限定されず、図1の例では十字形状に形成されているが、これらは、一例であり、貫通部10の形状を限定するものではない。貫通部10の形状は、C字状でも、U字状でも、そのほかの形状に形成されてよい。
貫通部10の形状は上記したスリット状に形成されている場合に限定されない。貫通部10は、環状に形成されてもよい。この場合、貫通部10は、本体50を形成する部材(紙系素材等)を押し広げた孔部分でもよいし、本体50を形成する部材を打ち抜き加工を施した部分でもよい。
(差し込み口)
図1の例では、本体50には、外部からストローなどを差し込む差し込み口12が形成されており、この差し込み口が、貫通部10で形成された構造部分となっている。すなわち、図1の例では、貫通部10が、外部からストローなどを差し込む差し込み口12として機能させる構造部分を形成している。
貫通部10は、差し込み口12を形成する構造に限定されず、蓋体付き容器150の状態で容器101の内圧を下げる通気孔を形成する構造や、飲み口を形成すための開口(蓋領域対応部5Bから内側に形成される開口)を形成する構造であってもよい。
(本体の厚み方向についての本体の形状)
図1Aの例に示す蓋体1では、本体50が平板状に形成されているが、これは、一例であり、本体50に凹凸が形成されてもよい。
(通気性シート)
蓋体1においては、通気性シート51が少なくとも1つ(1枚)設けられている。通気性シート51は、本体50に接合されている。通気性シート51は、少なくとも本体50の面のうち容器101との対向面73側に配置されている。
(通気性)
通気性シート51は、通気性シート51の一方面(蓋体1の対向面73)側を向いた面から他方面(蓋体1の露出面72)側に向けられた面(本体50に向かいあう面)に向かって、炭酸等の気体や蒸気(水蒸気等)を通過させることができる程度の通気性を有することが好適である。炭酸等の気体や蒸気(水蒸気等)は、「気体等」との用語で総称されることがある。
少なくとも1つの通気性シート51の少なくとも一部が、蓋領域対応部5Bの面のうち容器との対向面の少なくとも一部の領域に向かいあうように、少なくとも1つの通気性シート51が配置されている。
(通気性シートの設置領域)
本体50に対する通気性シート51の設置領域について、通気性シート51の少なくとも一方面の少なくとも一部が、蓋領域対応部5Bの面のうち容器101との対向面(蓋体1の対向面73と同様の方向を向いた面)の少なくとも一部の領域に向かいあっている。
図1の例では、通気性シート51が蓋領域対応部5Bのおおむね全面を被覆するように設けられている。なお、通気性シート51は、蓋領域対応部5Bの外側の領域を覆うように設けられていてもよい。例えば、通気性シート51は、蓋領域対応部5Bのみならず、さらに接合領域対応部5Aの少なくとも一部を覆うように設けられてもよい。ただし、容器と蓋体との密着性を高める観点からは、通気性シート51は蓋領域対応部5Bから内側に設けられていることが好ましい。
(通気性シートと蓋領域対応部との接合部)
通気性シート51は、蓋領域対応部に対して部分的に直接もしくは間接的に接合されている。図1の例では、通気性シート51と蓋領域対応部5Bとが直接接合されている。通気性シート51と蓋領域対応部5Bとの接合により形成される接合部53は、図1の例では、通気性シート51の外周に沿って形成されている(図1Bにおいて接合部53は、通気性シートの外周に沿ってハッチングを付した部分で示す(図2、図5において同じ))。接合部53の内側では、通気性シート51と蓋領域対応部5Bとが非接合の状態となっている。ただし、これは一例であり、接合部53は、通気性シート51の内部領域に形成されてもよい。通気性シート51と蓋領域対応部5Bとの非接合部が存在するように、通気性シート51と蓋領域対応部5Bとの接合部53が形成されることが好適である。これにより通気性シート51と蓋領域対応部5Bとの間に隙間(空間)をより確実に確保することができる。また、図1の例では、通気性シート51の外周に沿って環状に形成されているが、部分的に形成されてもよく、通気性シート51の外周に沿った複数の位置のそれぞれに形成されてもよい。接合部53は、接着剤などによって通気性シート51と蓋領域対応部5Bとを接合した部分でもよいし、通気性シート51と蓋領域対応部5Bとを超音波を用いて接合した部分(超音波接合部)でもよい。超音波を用いて接合する方法としては、超音波溶着法等を例示することができる。
(通気性シートと本体の隙間)
図1Aでは、説明の便宜上、通気性シート51と本体50とが密着しているように図示されているが、通気性シート51と本体50との間に隙間が存在していることが好適である。通気性シート51の少なくとも一方面の少なくとも一部が、蓋領域対応部5Bの面のうち容器101との対向面(蓋体1の対向面73と同様の方向を向いた面)の少なくとも一部の領域に隙間をあけて向かいあうことが好ましい。なお、通気性シート51と本体50との隙間の確保の観点からは、通気性シート51は凹凸を有することが好ましい。通気性シート51に凹凸を形成する方法としては、エンボス加工を施すことが例示できる。
図1の例では、通気性シート51が蓋領域対応部5Bのおおむね全面を被覆するように設けられている。なお、通気性シート51は、蓋領域対応部5Bの外側の領域を覆うように設けられていてもよい。例えば、通気性シート51は、蓋領域対応部5Bのみならず、さらに接合領域対応部5Aの少なくとも一部を覆うように設けられてもよい。ただし、容器と蓋体との密着性を高める観点からは、通気性シート51は蓋領域対応部5Bから内側に設けられていることが好ましい。
通気性シート51は、図27Aから図27Cに示すように、その通気性シート51の外周縁から通気性シート51の内側に向かって本体50から離れる方向(図27Cの例では、露出面72から対向面73に向かう方向側)に通気性シート51に撓みを生じることができるように配置されていることが好ましい。特に、通気性シート51が、その通気性シート51の外周縁で本体50に接合されている場合、上記したように撓みを生じるように通気性シート51が配置されていることで、通気性シート51と本体50との間に隙間55を確保でき、また、通気性シート51の面のうち、本体50との非対向面側を凸面56とすることができる。この場合において、蓋体1を用いた蓋体付き容器150において容器101の内部に炭酸等の気体等と液体が含まれる場合に、液体が波立っても、その波を通気性シート51の凸面56に衝突させることができ、波を崩すことが容易となる。なお、通気性シート51の撓みは、蓋体1の未使用時にはおおむね発生せずに、蓋体1を蓋体付き容器150に使用された状態において通気性シート51に気体等や液体が通過した場合に、通気性シート51の撓みが生じて隙間55が形成されることが好適である。これを効果的に実現する観点からは、通気性シート51としてわずかでも伸張性を有するものが用いられることが好ましく、また、通気性シート51として塑性変形可能であるものが用いられることが好ましい。
(表面粗さ)
通気性シート51は、蓋領域対応部5Bの少なくとも一部分よりも表面粗さ(最大高さRz)(μm)が大きいことが好ましい。通気性シート51の面において表面粗さが大きい方の面は、容器101の空間部105側に向けられていてもよいし、蓋領域対応部5B側に向けられていてもよい。また、通気性シート51の両面ともに、蓋領域対応部5Bの少なくとも一部分よりも表面粗さ(最大高さRz)(μm)が大きいことが好ましい。通気性シート51が表面粗さの大きなものであると、液体の漏れ出しが効果的に抑制される。通気性シート51の面において表面粗さが大きい方の面が、容器101の空間部105側に向けられている場合、気体等とともに通気性シート51に付着した液体が通気性シート51でからめとられやすくなる。通気性シート51の面において表面粗さが大きい方の面が、蓋領域対応部5B側に向けられている場合、通気性シート51と本体50との間に隙間が存在しやすくなる。
(通気性シートの配置数)
通気性シート51の配置数は、1つでもよいし、2つ以上でもよい。通気性シート51が2つ以上である場合においては、複数の通気性シート51が積層されていてもよい。また、蓋領域対応部5Bにおいて複数の通気性シート51が互いに重なる部分を有し且つ複数の通気性シート51が互いにずれた位置に設けられていてもよい。また、蓋領域対応部5Bにおいて複数の通気性シート51が互いに重なる部分を有さずに且つ複数の通気性シート51が互いにずれた位置に設けられていてもよい。
通気性シート51の形状は、図1の例では円形状に形成されているが、これは一例である。通気性シート51の形状は、矩形状や楕円形状などであってもよい。
(通気性シートの材質)
通気性シート51は、複数の繊維を有するシート材であることが好ましい。このような通気性シート51は、繊維シート31を有することが好ましい。
(繊維シート)
繊維シート31としては、織布シートや不織布シートを例示することができる。貫通部10からの液体の漏れ出しを抑制する効果を高める観点からは、不織布シートであることが好ましい。図1の例では、通気性シート51となる繊維シート31として不織布シートが用いられている。
(不織布シート)
不織布シートとは、JIS L0222に不織布として定義されている、「繊維が一方向又はランダムに配向されており、交絡、及び/又は融着、及び/又は接着によって繊維間が結合されたもの。ただし、紙、織物、編物、タフト及び縮絨フェルトを除く。」ものを示す。不織布シートは、例えば、スパンボンド不織布、ケミカルボンド不織布、エアレイド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド不織布、レジンボンド不織布、ナノファイバー不織布等が挙げられ、またメルトブローン不織布も挙げられる。不織布シートとしては、パルプ繊維を繊維の主成分とするものが好適であるが、これに限定されず、合成繊維等の非パルプ系繊維を主体とする繊維からなるものが用いられてよいが、不織布シートについてパルプ繊維を繊維の主成分とするものとは、パルプ繊維を50質量%以上含むものをであり、好ましくは、70質量%以上のものであり、80質量%以上含むものが更に好ましい。非パルプ系繊維としては、羊毛、蚕糸、綿等の天然繊維、ナイロン、ビニロン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアクリル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリウレタン等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維等が挙げられるが、合成繊維が好適に用いられる。
不織布シートは、同一もしくは異なる種類の不織布シートを重ねて用いることができ、異なる素材からなるものを積層させたものであってもよい。
(繊維)
繊維シート31を構成する繊維は、パルプ繊維が好ましいが、このことは、繊維をパルプ繊維に限定することを示すものではない。繊維は、非パルプ繊維でもよい。非パルプ繊維としては、パルプ繊維以外の天然繊維素材、合成繊維、金属繊維、繊維状に形成された木材、ガラス繊維等を挙げることができる。
(パルプ繊維を含む繊維シート)
パルプ繊維を含む繊維シート31としては、レーヨンや、テンセル(商標)等のリヨセル繊維を用いたシート等を例示することができる。リヨセル繊維は、通常、再生セルロース繊維を示す。
通気性シート51は、上記したような繊維シート31を複数枚積層した積層構造を有するものが含まれる。また、繊維シート31には、パルプ繊維の他、化学繊維や、耐水性等の機能を付与された繊維、金属繊維、ガラス繊維等のパルプ以外の繊維を有するシート材料が含まれる。
繊維シート31がパルプ繊維を含む場合、繊維シート31は、パルプ繊維だけからなるもののほか、非パルプ系繊維としての天然繊維、合成繊維や再生繊維等の各種の繊維を含むものであっても良いが、パルプ繊維を50質量%以上含むことが好ましく、70質量%以上含むものがより好ましく、更に80質量%以上含むものが好ましいが、特にパルプ100質量%からなるものが好ましい。
(撥水性)
通気性シート51は、撥水性を有するシート材である。通気性シート51が撥水性を有するものであると、蓋体1を蓋体付き容器150に用いられた場合にあって容器101の内部に炭酸等の気体ととともに内容物として液体が収容されている場合に、液体を液体の漏れ出しを効果的に抑制することができる。
(撥水化処理)
通気性シート51を形成するための繊維シート31は、撥水性を有することが好ましいが、繊維シート31を形成する繊維の素材そのものが十分な撥水性を備えていない場合であっても、繊維シート31に撥水化処理が施されていればよい。すなわち、通気性シート51は、繊維シート31に撥水化処理を施されたものを好適に用いることができる。例えば、通気性シート51がパルプ繊維を含む繊維シート31から形成されている場合、具体的には、レーヨンや、テンセル(商標)等のリヨセル繊維を用いたシート等から形成されている場合、通気性シート51は、こうした繊維シート31に撥水化処理を施されたものが用いられることが好適である。
撥水化処理は、特に限定されず、例えば、処理液に繊維シート31を浸漬し、浸漬された繊維シート31を引き上げた後、乾燥させる方法(浸漬法と呼ぶ)を挙げることができる。また、撥水化処理は、繊維シート31の表面に処理液を塗布する方法を挙げることができる。なお、塗布する方法としては、具体的に印刷法等を例示することができる。印刷法としては、ロールコート、スプレーコート等のコート法、グラビア印刷、スクリーン印刷等を例示することができる。
前記通気性シートは、前記通気性シートの内部まで撥水性を有することが撥水性をより強く発揮可能である観点からは好ましく、この点で、撥水化処理としては、浸漬法が用いられることが好ましい。
処理液は、撥水化剤を有する液を例示することができる。撥水化剤は、例えば、フッ素系撥水化剤や、ワックス類などを例示することができる。
(切れ目部)
図1Aから図1Cの例に示す蓋体1においては、貫通部10に対応した位置の少なくとも一部に重なるように切れ目部52が形成されている。切れ目部52は、通気性シート51をその厚み方向に貫通するように切り込まれた部分である。通気性シート51が切れ目部52を有することで、貫通部10が差し込み口12を形成している場合においても、差し込み口12から容器101内の空間部105に向かってストロー等の部材をより確実に差し入れることができる。ただし、図1は一例であり、通気性シート51には、貫通部10に対応した位置に重ならないように切れ目部52が形成されていてもよいし、また、切れ目部52の形成は省略されてもよい。
切れ目部52は、直線状に形成されている。ただし、これは一例であり、切れ目部52の形状は特に限定されず、曲線状でもよい。
(通気性シートと貫通部の位置関係)
通気性シート51は、貫通部10の少なくとも一部を覆うように設けられていることが好ましい。通気性シート51が貫通部10の少なくとも一部を覆うことで、液体の漏れ出しを抑制する効果をより高めることができる。図1の例では、通気性シート51が貫通部10の全体を覆っている。なお、通気性シート51が貫通部10の全体を覆っている場合には、通気性シート51が切れ目部52を有している場合(切れ目部52が貫通部10に重なる場合を含む)が含まれるものとする。ただし、このことは、通気性シート51が貫通部10を覆わないように設けられていることを禁止するものではない。貫通部10を覆わないように設けられている場合にあっても、通気性シート51で覆われた部分では、容器内の液体が気体等に巻き込まれた状態で移動することを抑制することができ、容器内の空間全体として気体等に巻き込まれた状態で移動する液体の量を減じることができ、気体等の貫通部10からの噴出に伴って貫通部10から液体が漏れ出ることを減少させることが期待できる。
(孔部)
不織布シートは、孔部の形成を避けるように構成されていることが好ましいが、不定形状や楕円形状、円形状等の孔部が形成されてもよい。なお、ここにいう孔部は、孔部の周縁のうち向かい合う周縁の接触が避けられるように形成されている孔構造を示す。ただし、この場合、本体50の厚み方向を視線方向とした場合に、孔部が貫通部10に重ならないような位置に形成されていることが好ましい。また、孔部は、不織布シートを打ち抜いた孔でもよいが、不織布シートを形成する繊維の間隔を押し広げた孔であることが好ましい。
[1-2. 製造方法]
(製造方法例1)
蓋体1の製造方法としては、例えば、蓋体1の材質に応じた材料で形成されたシート材料(原反シート)を蓋体1の形状に応じて打ち抜き形成されたブランク材に通気性シート51を接合させる工程を経て、蓋体1を製造することができる。この場合、ブランク材は、本体50を形成する。ブランク材には、賦形処理が施されてもよい。なお、ブランク材に賦形処理を施す場合には、蓋体1がブランク材のみで形成されている場合に限定されず、蓋体1がブランク材に別の部材を取り付けられた構造を有している場合を含むものとする。賦形処理としては、ブランク材をエンボスロールに通じることでブランク材に凹凸構造を設ける処理を例示することができる。
(本体と通気性シートの接合)
本体50を形成するブランク材には所定の位置に通気性シート51が接合される。通気性シート51を本体50(ブランク材)に接合するための方法は、超音波接合やヒートシール、接着剤による接合などといった各種の方法を例示することができるが、上記したもののうち接合のしやすさや接合の強度等といった観点から、超音波接合法が好ましい。本体50と通気性シート51と接合位置は、本体50に通気性シート51の少なくとも一部の領域が向かい合うような位置であれば特に限定されない。図1の蓋体を製造する場合の例では、通気性シート51の外周に沿って本体50の蓋領域対応部5B(蓋領域対応部5Bの面のうち容器との対向面)に接合される。
原反シートは、本体50を形成する繊維シート31で構成されている。
(製造方法例2)
蓋体1を構成する本体50は、パルプモールド法によって形成されてもよい。パルプモールド法によれば、モールド型を用いて繊維原料を含有するスラリーを成形し、乾燥ないし押圧乾燥して得ることができる。得られた本体50に対して上記製造方法例1でも示したように本体50の所定の位置に通気性シート51が接合される。
[1-3. 作用及び効果]
蓋体付き容器においては、蓋体が貫通部を有する場合で、且つ、蓋体付き容器の内部に収容された内容物が液体である場合、蓋体の貫通部から液体が漏れ出る虞を抑制することが要請される。特に、蓋体付き容器に収容された液体が、熱い液体や炭酸を含ませた液体である場合には、蓋体付き容器内に蒸気や炭酸などの気体が充満し、これらの気体が蓋体の貫通部から外部に噴き出る。そして、蓋体付き容器が動かされると、容器内での液体の動きに伴って液体の液面が波立つことがあり、波立った液体の一部が容器の外部に噴き出ようとする気体の流れに巻き込まれて気体とともに捲き上げられ貫通部から外部に噴き出てしまうことがある。
この点、第1の実施形態にかかる蓋体1は、本体50の対向面73側における少なくとも蓋領域対応部5Bに通気性シート51が設けられている。蓋体付き容器150が動かされた際に気体等の気流に巻き込まれた液体が通気性シート51に衝突すると、気体等が通気性シート51を通過し、気体に巻き込まれた状態で液体も通気性シート51の内部に入り込みうる。このとき一部の液体は通気性シート51を構成する素材に衝突し、液体は、さらに上昇する勢いを削がれる。また、上昇する液体の粒は、通気性シート51を通過する際に、細かく砕かれ、液体の進行方向が変更されやすくなる。
また、通気性シート51は、撥水性を有するため、通気性シート51に水が付着しても、通気性シート51の表面が水でぬれた状態になりにくいため、水を介して本体50の対向面73側に通気性シート51が貼り付いた状態が形成されにくく、通気性シート51と本体50との間の隙間が確保された状態が維持されやすくなる。そして気体等の気流に巻き込まれた液体の一部が通気性シート51を通過した場合にあっても、蓋領域対応部5Bと通気性シート51との間に隙間が形成されていることで、液体を一時的に隙間に位置させた状態を形成することができ、蓋領域対応部5Bの対向面73に衝突して容器101の空間部105側に液体を移動させる(戻す)ための原動力として、液体の勢いが使用されることを抑制することができる。このことからも、液体の動きが制約されやすくなり、第1の実施形態にかかる蓋体1によれば、液体が蒸気や炭酸などの気体とともに貫通部10から外部に噴き出てしまうことを抑制することができる。
また、蓋領域対応部5Bと通気性シート51との間に隙間が形成される場合、通気性シート51は本体50)から離れる方向(容器101の空間部105に向かう方向)に撓みを生じやすくなる。特に、通気性シート51が、その外周縁から中央に向かって撓むことができるように構成されていると、通気性シート51が撓んだ状態で液体が通気性シート51に衝突しやすくなり、液体の表面の波面が崩されやすくなる。これにより、液体が上方向に位置しにくくなり、蒸気や炭酸などの気体とともに液体が貫通部10から外部に噴き出てしまうことを抑制することができる。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。
[1-3. 変型例]
(変形例1)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図2Aから図2Cに示すように、差し込み口12は貫通部10で形成されることに限定されず、差し込み口12が脆弱化部16で形成されてもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例1と称呼する。図2Aは、第1の実施形態の変形例1にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図である。図2Aの例に示すように、蓋体1において、蓋領域対応部5Bに、差し込み口12を形成するように貫通部10を形成していることにかえて、蓋領域対応部5Bにおける分断位置を案内する脆弱化部16が設けられてよい。脆弱化部16は、複数の貫通部10と、少なくとも2つの貫通部10の間に形成された少なくとも一つの連続部17とを有してよい。図2Aの例では、脆弱化部16は、連続部17の周囲に放射状に複数の貫通部10を形成している。連続部17は、複数の貫通部10の間に形成され蓋領域対応部5Bの非貫通状態となっている部分を示している。連続部17は、ハーフカット部であってもよい。図2Aに示す脆弱化部16は、差し込み口12を形成することができる。例えば、図2Aに示す脆弱部では外部からストロー等を脆弱化部16に差し込みながら、連続部17を破壊することで、ストローを差し込むことができる。
(変形例2)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図7Aから図7Cに示すように、通気性シート51が外側領域対応部5Cまで形成されていてもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例2と称呼する。図7Aから図7Cは、それぞれ第1の実施形態の変形例2にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図7Bでは、通気性シート51は蓋領域対応部5Bだけでなく外側領域対応部5Cの外周縁75まで覆うように形成されている。ただしこれは一例であり、通気性シート51は、外側領域対応部5Cの外側まで延び出ていてもよいし、外側領域対応部5Cの外周縁75より内側の位置まで覆うように形成されてよい。
(変形例3)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図8Aから図8Cに示すように、通気性シート51が多角形の輪郭形状を有してもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例3と称呼する。図8Aから図8Cは、それぞれ第1の実施形態の変形例3にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図8Bでは、通気性シート51は矩形状に形成されている。
(変形例4)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図9Aから図9Cに示すように、通気性シート51が通気孔80を形成していてもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例4と称呼する。図9Aから図9Cは、それぞれ第1の実施形態の変形例4にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。
(通気孔)
通気孔80は、蓋体1の厚み方向に本体50を貫通する構造部である。通気孔80は、差し込み口12と異なる位置に設けられていることが好適である。通気孔80は、蒸気や炭酸などの気体等の通過が可能な形状に形成されている。通気孔80は、貫通部10と同様の構成を有してもよい。図9Aの例では、通気孔80がスリット状に形成されている。通気孔80の形状はスリット状に限定されず、円形状や、多角形状、楕円形状などを例示することができる。通気孔80の形状は、通気孔80の向かい合う面同士が接触するように形成されてもよいし、通気孔80の向かい合う面同士が接触しない程度の孔状構造(例えば、円形状の打ち抜き孔など)となるように形成されてもよい。
(複数の通気孔の配置)
通気孔80の形成数は限定されず、本体50は通気孔80を単数個形成されてもよいし、複数個形成されてもよい。例えば図9Aでは、本体50に通気孔80が、差し込み口12の周囲に4つ形成されている。
(変形例5)
第1の実施形態の変形例4にかかる蓋体1では、図9Aから図9Cに示すレイアウトで、通気性シート51に複数の通気孔80が形成されていたが、図10Aから図10Cに示すように、複数の通気孔80は図9Aから図9Cに示すレイアウトとは異なる他のレイアウトであってもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例5と称呼する。図10Aから図10Cは、それぞれ第1の実施形態の蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。
図10Aの例では、通気孔80がスリット状に形成されている場合において、通気孔80の少なくとも一部は、そののびる方向(通気孔80の長手方向)に沿った延長線上に他の通気孔80が存在するように配置されていてもよい。図10Aでは、本体50は通気孔80が複数形成されている。
(変形例6)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図11Aから図11Cに示すように、通気性シート51が通気孔80を形成している場合に、差し込み口12が脆弱化部16で形成されてもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例6と称呼する。図11Aから図11Cは、それぞれ第1の実施形態の変形例6にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。第1の実施形態の変形例6にかかる蓋体1では、通気性シート51は、通気孔80を覆うように配置されていることが好適である。
(変形例7)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図12Aから図12Cに示すように、複数枚の通気性シート51が積層されていてもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例7と称呼する。図12Aから図12Cは、それぞれ第1の実施形態の変形例7にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図12B、図12Cでは、複数の通気性シート51が積層されている。
(通気性シートと蓋領域対応部との接合部)
図12Bの例では、通気性シート51と蓋領域対応部5Bとの接合により接合部53が形成される。図12Cの例では、接合部53は、複数の通気性シート51を互いに接続するとともに通気性シート51を蓋領域対応部5Bに対して接続する部分となっている。このような接合部53は、例えば、複数の通気性シート51と本体50を重ね合わせた状態で、超音波溶着法等で接合することで実現することができる。
複数の通気性シート51の間や、通気性シート51と蓋領域対応部5Bとの間には隙間が形成されていることが好適である。隙間が形成されていることで、容器内の気体等が差し込み口から噴き出す際に、気体等に巻き込まれて漏れ出す液体の量を減じることができる。
(変形例8)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図13Aから図13Cに示すように、複数枚の通気性シート51が積層されている場合に、通気性シート51の物理的形状が異なっていてもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例8と称呼する。図13Aから図13Cは、それぞれ第1の実施形態の変形例7にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図13B、図13Cでは、複数枚の通気性シート51についての大きさが異なっており、複数の通気性シート51のうち、本体50に近い方のもの(蓋領域対応部5Bに対して近位に位置するもの)のほうが、本体50から遠いほうのもの(蓋領域対応部5Bに対して遠位に位置するもの)よりも、大きさが小さい。
また、複数の通気性シート51のうち、本体50に近い方のもの(蓋領域対応部5Bに対して近位に位置するもの)には開口部が形成され、本体50から遠いほうのもの(蓋領域対応部5Bに対して遠位に位置するもの)には開口部が非形成とされていてもよい。この場合、本体50に近位に位置する通気性シート51の開口部に対応した部分と、本体50に遠位に位置する通気性シート51と、本体50とで隙間となる空間を形成することができる。そして、本体50に遠位に位置する通気性シート51と、本体50とで隙間となる空間が形成されることで、容器内の気体等が差し込み口から噴き出す際に、気体等に巻き込まれて漏れ出す液体の量をより効果的に減じることができる。
(変形例9)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図14Aから図14Cに示すように、複数枚の通気性シート51が積層されている場合に、複数の通気性シート51が部分的に重なるように配置されていてもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例9と称呼する。図14Aから図14Cは、それぞれ第1の実施形態の変形例9にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図14Aから図14Cの例では、複数の通気性シート51がおおむね半円状に形成されており、一方の通気性シート51の輪郭のうち直線状に延びる部分の一部が、他方の通気性シート51の内部に位置するように重なっている。
(変形例10)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、本体50と通気性シート51との接合位置は、通気性シート51の外周に限定されない。このような実施形態を第1の実施形態の変形例10と称呼する。すなわち第1の実施形態の変形例10にかかる蓋体1では、図15A及び図15Bに示す例では、蓋領域対応部5Bと通気性シート51との接合部53は、通気性シート51の外周から内側に形成されてもよい。図15A及び図15Bは、それぞれ第1の実施形態の変形例10にかかる蓋体1の一実施例を示す底面図である。図15A、図15Bでは、本体50と通気性シート51の接合部分が通気性シート51よりも内側に形成されている。図15Aでは、蓋領域対応部5Bと通気性シート51との接合部53は、通気性シート51の外周及び通気性シート51の内側の4か所に形成されている。図15Bでは、通気性シート51の外周での蓋領域対応部5Bと通気性シート51の接合を省略されており、蓋領域対応部5Bと通気性シート51との接合部53は、通気性シート51の内側の4か所に形成されている。なお、本体50と通気性シート51の接合部分が通気性シート51よりも内側に形成されている場合においては、接合部53は、通気性シート51が本体50に対して部分的に接合されるように形成されることが好ましい。この場合、通気性シート51と本体50の蓋領域対応部5Bとの間に隙間が形成されやすくなる。
(変形例11)
第1の実施形態にかかる蓋体1では、図16に示すように、外側領域対応部5Cの外周縁75に延出部60が形成されていてもよい。このような実施形態を第1の実施形態の変形例11と称呼する。図16は、第1の実施形態の変形例11にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図である。図16では、外側領域対応部5Cの外周縁75の所定の位置に延出部60が形成されている。延出部60は、外側領域対応部5Cの外周縁75から外側方向に延び出た部分として定められる。延出部60が形成されていることで、延出部60を摘み部として用いることができ、使用者が蓋体1の蓋領域対応部5Bに触れることを避けて蓋体1を持ち運ぶことができる。
[2 第2の実施形態]
[2-1. 構造]
第2の実施形態にかかる蓋体においては、図5A、図5B、図5Cに示すように、蓋領域対応部5Bは、容器101の開口部102よりも小さな開口面積を有する小開口部6を有するベース部2と、小開口部6を開閉する小蓋部3と、ベース部2と小蓋部3とを繋げヒンジ部4とを備え、小蓋部3は、ヒンジ部4を軸としてベース部2に対して回動可能
に構成されている。
小開口部6は、小蓋部3が回動することに伴って形成される開口部分で定められる。
ベース部2は、蓋体1から小蓋部3を除く部分で構成されている。ベース部2は、図5Aの例では、蓋領域対応部5Bから小蓋部3を除く部分と、外側領域対応部5Cとを合わせた部分で構成される。
小蓋部3は、容器101に蓋体1を取り付けた状態においてベース部2に対して変位させることができる部分として定められる。小蓋部3はベース部2とは異なる部材をヒンジ部4で連結させたものでもよいが、図5Aの例に示すように小蓋部3とベース部2が連続一体的に形成されてもよい。ただし、連続一体的という場合には、小蓋部3とベース部2とがわずかでも連続する部分が存在する場合を含み、ヒンジ部4で部分的に切断されている場合を含む。図5A、図5B、図5Cは、第2の実施形態にかかる蓋体の一実施例を示す平面図、底面図、断面図(図7AのD-D線縦断面図)である。第2の実施形態にかかる蓋体1は、ベース部2と小蓋部63とヒンジ部64の構成を除く他の構成については、第1の実施形態と同様でよい。第2の実施形態の説明については、第1の実施形態と重複する構成の部分についての説明を省略する。なお、第2の実施形態にかかる蓋体1は、図5の例では、差し込み口12の形成が省略されているが、これは一例であり、第1の実施形態と同様に、差し込み口12の形成がなされていてもよい。
小蓋部3の外周縁3Aと小開口部6の開口縁6Aとの境界位置には、貫通部10が形成されてもよい。貫通部10は、上記第2の実施形態で説明したものと同様の構造を有する部分でよい。小蓋部3の外周縁3Aと小開口部6の開口縁6Aとの境界位置には、貫通部10に変えて、図6に示すように脆弱化部16が形成されてもよい。脆弱化部16は、上記第1の実施形態の変形例で説明したものと同様の構造(連続部17と貫通部10の組み合わせ構造)を有する部分でよい。
第2の実施形態の蓋体1においては、小蓋部3の上面側(露出面72側)に摘み部21が設けられていてもよい。図5Aの例では、小蓋部3で小開口部6を閉鎖した状態において、小蓋部3の露出面(蓋体1の露出面72)側である上面側に摘み部21が設けられている。摘み部21の構造は、特に限定されないが、ヒンジ部4を軸として小蓋部3を回動させることができるものであることが好ましく、図5Aの例では、摘み部21としてタブ部材23が設けられている。
(タブ部材)
小蓋部3で小開口部6を閉鎖した状態において、タブ部材23は、タブ部材23の一端部23Aを小蓋部3に接合されており、タブ部材23の他端部23Bを自由端としていることが好ましい。他端部23Bを自由端としている場合には、他端部23Bを容剥離性の粘着剤で剥離可能に小蓋部3に固定されている場合を含む。タブ部材23のうち小蓋部3に接合された部分をタブ接合部28と呼ぶ。タブ部材23の材質は、第1の実施形態において説明した蓋体1の材質と同様でよく、紙系素材で構成されてよい。
蓋体1において、小蓋部3におけるタブ部材23の取り付け位置や取り付け方向は特に限定されるものはないが、図5Aの例では、タブ部材23は、小蓋部3の先端寄りの位置(すなわち前端縁部3Bの近傍)において小蓋部3に接合している。
タブ部材23を小蓋部3に接合するための方法(すなわちタブ接合部28の形成方法)は、超音波接合やヒートシール、接着剤による接合などといった各種の方法を例示することができる。タブ接合部28の形成方法としては、上記したもののうち接合のしやすさや接合の強度等といった観点から、超音波接合が好ましい。
第2の実施形態にかかる蓋体1においては、図5A、図5Bの例に示すように、ヒンジ部4を軸としてベース部2に対して小蓋部3を回動して小開口部6を開放した状態で小蓋部3を保持する保持構造を形成する部分である保持構造形成部24を有していてもよい。
(保持構造形成部)
保持構造形成部24の構成は特に限定されるものではない。例えば、図5Aに示す蓋体1の例では、爪部25と受け部26が保持構造形成部24を形成している。
(爪部)
爪部25は、後述する受け部26に対して掛け止めや差し込み等によって係止することが可能な構造を有する部分であればよい。図5Aの例では、爪部25は、摘み部21の例としてのタブ部材23に設けられている。また、この例では、爪部25は、タブ部材23の所定位置におおむね山型形状等の輪郭形状に形成された切り込み部分で形成される。なお、図5の爪部25は一例であり、爪部25の構成は、これに限定されない。爪部25の概念には、図5の例とは異なる形状且つ受け部26に係り止め又は差し込みができるような形状を有するものが含まれてもよい。
(受け部)
受け部26は、爪部25を係り止め又は差し込みができるような形状に形成されている。図5Aの例では、受け部26は、ベース部2の所定位置に形成された貫通部10となっている。貫通部10は、第1の実施形態で説明したものと同様に構造を有する構成でよい。受け部26は、小蓋部3をヒンジ部4またはその近傍をおおむね軸として回動させるようにタブ部材23を変位させた際に爪部25に向い合うことができる位置に形成される。
(保持構造の形成)
図5Aの例では、蓋体1において小蓋部3を立ち上げる場合等では摘み部21が引き上げられる。このとき、タブ部材23を引き上げるとともにタブ部材23の自由端側(他端部23B側)の所定部分を折り曲げること又はねじることで爪部25が下方向又は上方向に突出した形状となる。そして、小蓋部3の爪部25が受け部26に向い合う位置又はその位置の近傍位置に到達するまで小蓋部3を回動させるようにタブ部材23を変位させる。そしてタブ部材23の爪部25を受け部26に掛け止め又は差し込みする。これにより小開口部6を露出させた状態で小蓋部3を保持する保持構造が形成される。
上記の説明では、保持構造形成部24が、受け部26として貫通部10が形成されている場合について説明したが、受け部26に対応する構造は貫通部10に限定されない。
(通気孔)
第2の実施形態にかかる蓋体1においては、図5A、図5Bの例に示すように、蓋領域対応部5Bの内側の所定位置に、通気孔80が形成されていてもよい。通気孔80は、容器101の内部に熱いコーヒー等の高温液体が収容された場合の蒸気抜き孔として機能させることができる。通気孔80は、針のような部材で押し開けられた穿設孔でもよいし、通気孔80の輪郭形状に対応して打ち抜かれた打ち抜き孔でもよい。通気孔80は、蒸気抜き孔として機能させる場合に限定されず、広く炭酸等の気体を抜くための気体抜き孔として機能させてもよい。
(通気性シートの設置領域)
本体50に対する通気性シート51の設置領域について、第1の実施形態と同様に、通気性シート51の少なくとも一方面の少なくとも一部が、蓋領域対応部5Bの面のうち容器101との対向面(蓋体1の対向面73と同様の方向を向いた面)の少なくとも一部の領域に向かいあっている。
図5Aの例では、通気性シート51が小蓋部3を避けて蓋領域対応部5Bを被覆するように設けられており、通気孔80と受け部76とを被覆するように設けられている。通気孔80は、小蓋部3と小開口部6との間よりも蒸気が排出されやすくなる程度の大きさで開口しているため、蒸気とともに液体漏れが生じやすい。そこで、通気孔80を覆うように通気性シート51が設けられていることで、蒸気が通気孔80から排出される状態を保持しつつも蒸気とともに液体が漏れ出る虞を抑制することができる。
[2-2.作用及び効果]
第2の実施形態にかかる蓋体1においては、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に第2の実施形態の変形例について説明する。
[2-3.変形例]
(変形例1)
第2の実施形態の蓋体1においては、図17Aから図17Cに示すように、摘み部21となるタブ部材23が省略されてもよい。このような形態を第2の実施形態の変形例1と称呼する。図17Aから図17Cは、それぞれ第2の実施形態の変形例1にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。
図17Aから図17Cの例では、通気性シート51は小蓋部3を覆うように形成されている。図17Bでは、通気性シート51に切れ目部52が設けられていないが、小開口部6の開口縁6Aに沿うように(小蓋部3の外周縁3Aに沿うように)切れ目部52が形成されていることが好ましい。なお、切れ目部52は、小蓋部3の外周縁3Aよりもやや外側に(小蓋部3の外周縁3Aと小開口部6の開口縁6Aの境界に重なる位置に対してずれた位置)形成されてもよい。また、図17B、図17Cに示す例では、通気性シート51は小蓋部3に接合されている(接合部53が形成されている)ことが好ましい。
なお、第2の実施形態の変形例1において、図17B、図17Cに示す例では、通気性シート51は小蓋部3を覆っているが、これは一例であり、図18Aから図18Cに示すように、通気性シート51は小蓋部3を避けて形成されていてもよい。図18Aから図18Cは、それぞれ第2の実施形態の変形例1にかかる蓋体1の他の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。
図18Bでは、通気性シート51は小蓋部3を避けて形成されている。この場合、通気性シート51の形状は、小蓋部3を避けた部分に配置できるような形状であれば特に限定されないが、小蓋部3の外周縁3Aと小開口部6の開口縁6Aとの境界の近傍まで覆われるような形状であることが好ましい。
図17及び図18の例では、通気孔80が省略されているが、これは一例であり、第2の実施形態の変形例1についても通気孔80が形成されてよい。
(変形例2)
第2の実施形態の変形例1にかかる蓋体1においては、図19Aから図19Cに示すように、摘み部21が設けられてもよい。このような形態を第2の実施形態の変形例2と称呼する。図19Aから図19Cは、それぞれ第2の実施形態の変形例2にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図19Aの例では、摘み部21としてタブ部材23が設けられている。図19Bでは、通気性シート51は小蓋部3を覆うように形成されている。通気性シート51は、第2の実施形態の変形例1でも説明したものと同様に形成されてよい。また、通気性シート51には、切れ目部52が形成されていることが好ましい。
なお、第2の実施形態の変形例2において、図19B、図19Cに示す例では、通気性シート51は小蓋部3を覆っているが、これは一例であり、図20Aから図20Cに示すように、通気性シート51は小蓋部3を避けて形成されていてもよい。図20Aから図20Cは、それぞれ第2の実施形態の変形例2にかかる蓋体1の他の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。
図19及び図20の例では、通気孔80が省略されているが、これは一例であり、第2の実施形態の変形例2についても通気孔80が形成されてよい。
(変形例3)
第2の実施形態の変形例2にかかる蓋体1においては、図21Aから図21Cに示すように、保持構造形成部24が設けられてよい。このような形態を第2の実施形態の変形例3と称呼する。図21Aから図21Cは、それぞれ第2の実施形態の変形例3にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。第2の実施形態の変形例3にかかる蓋体1には、摘み部21としてタブ部材23が設けられており、さらに保持構造形成部24が設けられている。保持構造形成部24として、爪部25と受け部26が設けられている。爪部25は、タブ部材23に設けられており、受け部26は、蓋領域対応部5Bに形成されている。受け部26は貫通部10で形成されてよい。図21Bでは、通気性シート51は小蓋部3と受け部26を覆うように形成されている。
第2の実施形態の変形例3にかかる蓋体1において、図23Aから図23Cに示すように、通気性シート51は、切れ目部52を備えることが好ましい。切れ目部52は、蓋体1の平面視上、受け部26に沿って形成されていることが好ましい。図23Aから図23Cは、それぞれ第2の実施形態の変形例3にかかる蓋体1の他の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。図23Bでは、通気性シート51は小蓋部3を覆うように形成されており、切れ目部52が受け部26に対応した位置に形成されている。
なお、第2の実施形態の変形例3において、図21B、図21Cに示す例では、通気性シート51は小蓋部3を覆っているが、これは一例であり、図22Aから図22Cに示すように、通気性シート51は小蓋部3を避けて形成されていてもよい。図22Aから図22Cは、それぞれ第2の実施形態の変形例3にかかる蓋体1の他の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。
図22Aから図22Cの例に示す蓋体1においても、図24Aから図24Cに示すように、通気性シート51は切れ目部52を備えることが好ましい。図24B、図24Cの例に示す蓋体1では、通気性シート51の切れ目部52は、蓋体1の平面視上、受け部26に沿って形成されている。
[3 第3の実施形態]
第1の実施形態及び第2の実施形態にかかる蓋体においては、図3A、図3Bに示すように、外側領域対応部5Cの外周縁75に複数の延出部60を備え、少なくとも一部の前記延出部60から前記蓋領域対応部5Bの内側に向かった所定の位置、且つ、前記外周縁75よりも内側の位置に、表示部61が設けられていてもよい。このような形態を第3の実施形態と称呼する。図3A、図3Bでは、表示部61は、一例として、一点鎖線で囲まれた部分で特定されている。図3A、図3Bでは、第3の実施形態にかかる蓋体1の一例として、第1の実施形態にかかる蓋体1において延出部60と表示部61が設けられている場合の一実施例が図示されている。この例に基づき説明を続ける。なお、延出部60と表示部61が設けられている他の構成については、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様であるので説明を省略する。
[3-1. 構造]
(延出部)
蓋体1では、延出部60は、表示部との組み合わせでラベル部62として機能することができる。延出部60の大きさや形状は、ラベルとして使用可能な程度に突出した形状を有していれば特に限定されない。複数の延出部60は、その間隔が均等となるように形成されてもよい。延出部60の形成数は特に限定されないが、2以上であることが好適である。図3Aでは、延出部60が2つ形成されており、図3Bでは、延出部60が3つ形成されている。
延出部60は、基端60Aを軸として折り曲げ可能に形成されている。延出部60の基端は、おおむね延出部60の外周縁60Bに沿って突出を開始する2つの位置(突出開始位置N1、N2)を結ぶ直線で定められる部分であるものとする。また、基端60Aは、外周縁75に位置しているものとする。
表示部61は、文字、図形、賦形形状、色、記号などいずれでもよくまたこれらの組み合わせでもよい。また、表示部61は、互いに繋がっていてもよい。表示部61は、互いに分離していることで、延出部60と表示部61との組み合わせで内容物の識別ラベルとして活用することが容易となる。図3Aの例では、表示部61が文字で構成されている。すなわち、それぞれの表示部61は、COLA、TEAという文字を形成した部分となっている。なお、表示部61は、印刷部であってもよいし、エンボス等で凹凸形状を賦形した部分であってもよい。図3の例は、表示部61は印刷部となっている。この例では、印刷部は、文字を印刷した部分となっている。
表示部61の位置については、表示部61の少なくとも一部が外側領域対応部5Cに形成されていることが好ましい。ただし、このことは、表示部61が全て外側領域対応部5Cに形成されていないことを禁止するものではない。複数の延出部60のそれぞれの形成位置から蓋領域対応部5Bの中心に向かった所定の位置、且つ、外周縁75よりも内側の位置に、それぞれ表示部61が形成されていることが好ましい。
蓋体1を容器101に接合させた蓋体付き容器150の状態において、延出部60の基端60Aを軸として折り曲げることで、容器101内の内容物が何であるかを知ることができる。この場合、延出部60が形成され且つ延出部60に対応した位置に表示部61が形成されているため、延出部60を下方向に折り曲げられると、延出部60で表示部61が覆われることもなく、容器内の内容部が何であるかと知ることができる。
蓋体1に延出部60が形成されていることで、延出部60を摘まみとして蓋体1を摘まむことが容易となる。この場合、使用者が蓋体1の蓋領域対応部5Bに触れずに、蓋体1を摘まんで蓋体1を持ち運ぶことができるため、蓋体1の蓋領域対応部5Bの汚染を抑制することができる。
[4 第4の実施形態]
第4の実施形態の蓋体1は、図25Aから図25Cに示すように、本体50と通気性シート51を備えており、本体50に通気孔80を設けている。第4の実施形態の蓋体1は、第1の実施形態の蓋体1から差し込み口12と切れ目部52を省略し、且つ、通気孔80を設けた構成を有する他は、第1の実施形態と同様である。このような形態を第4の実施形態と称呼する。図25Aから図25Cは、それぞれ第4の実施形態にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。
通気孔80は、第2の実施形態で説明された通気孔80と同様に形成されてよい。図25Bでは、通気性シート51は通気孔80を覆うように形成されている。このように通気孔80が形成され且つ通気孔80を覆うように通気性シート51が設けられているため、蒸気等の気体等が通気孔80から排出される状態を保持しつつも気体等とともに液体が漏れ出る虞を抑制することができる。
[5 第5の実施形態]
第5の実施形態の蓋体1は、図26Aから図26Cに示すように、通気性シート51と本体50との間にスペーサ54を設けている。このような形態を第5の実施形態と称呼する。図26Aから図26Cは、それぞれ第5の実施形態にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。第5の実施形態について、通気性シート51、本体50のそれぞれの構成については、第1の実施形態と同様であるから説明を省略する。第5の実施形態では、通気性シート51は、スペーサ54を介して蓋領域対応部5Bに対して間接的に接合されている。
(スペーサ)
スペーサ54は、通気性シート51と本体50との間の隙間を確保する。図26Bの例では、スペーサ54は、通気性シート51の外周に沿って環状に形成されている。図26Cに示すように、スペーサ54は一方端(本体50の厚み方向に沿った方向に端を定めた場合における一方端)を本体50に接合しており、スペーサ54の他方端を通気性シート51に接合させている。図26Cの例では、第5の実施形態の蓋体1における通気性シート51は、本体50に直接的には接合されていないがこれは一例であり、通気性シート51は、本体50に直接的に接合されていてもよい。
スペーサ54の配置位置は、通気性シート51の外周に対応した位置に限定されず、通気性シート51の内部に対応した位置でもよい。
スペーサ54の材質は、紙系素材、樹脂等特に限定されないが、本体50と同様に、紙系素材であること又は紙系素材を含むことが強度等の差が生じにくい観点からは好ましい。
第5の実施形態にかかる蓋体1によれば、スペーサ54が設けられていることで、通気性シート51と本体50との間の隙間を確保することができ、蓋体付き容器150の状態で、容器101の外部に気体等とともに液体が漏れ出る虞を抑制することができる。
[6 第6の実施形態]
第6の実施形態の蓋体1は、図28Aから図28Cに示すように、通気性シート51と本体50との間に樹脂製シート57を設けている。このような形態を第6の実施形態と称呼する。図28Aから図28Cは、それぞれ第6の実施形態にかかる蓋体1の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。第6の実施形態について、通気性シート51、本体50のそれぞれの構成については、第1の実施形態と同様であるから説明を省略する。
(樹脂製シート)
樹脂製シート57は、その材質を特に限定されず、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂でもよいし、通気性シート51の材質として使用可能な各種の樹脂が用いられてもよい。ただし、樹脂製シート57を形成する樹脂は、蓋体1と通気性シート51の双方に対して接合可能な樹脂であることが好適である。
樹脂製シート57の形状は、図28Aから図28Cでは、通気性シート51の外周縁に沿った環状に形成されているがこれは一例である。例えば、図29Aから図29Cに示すように、通気性シート51の形状に合わせた形状(図29Aから図29Cでは円板状または円形状)に形成されてもよい。図29Aから図29Cは、それぞれ第6の実施形態にかかる蓋体1の他の一実施例を示す平面図、背面図及び断面図である。この場合、本体50と通気性シート51とが直接的に対面しないように構成される。なお、図29Aから図29Cに示すように樹脂製シート57が円板状等といった通気性シート51の形状に合わせた形状に形成されている場合、貫通部10を覆うように樹脂製シート57が配置されるが、貫通部10を差し込み口12として機能させやすくする観点から樹脂製シート57のうち、差し込み口12に対応する部分またはその近傍部分に、樹脂製シート57を貫通する切れ目(シート内切れ目90)が設けられていることが好適である。
樹脂製シート57の形状は、円形状や円環状に限定されず、図30Aに示すように矩形環状に形成されてもよいし、図30Bに示すように矩形状に形成されてもよい。図30A、図30Bは、それぞれ第6の実施形態にかかる蓋体1の他の一実施例を示す背面図である。
(樹脂製シートと通気性シートとの接合部)
樹脂製シート57と通気性シート51の接合部(シート間接合部58)は、図28Aから図28Cの例、図30Aの例では、本体50の平面視上、貫通部10を取り巻くように、環状に形成されている。なお、樹脂製シート57と通気性シート51のシート間接合部58は、本体50の平面視上、樹脂製シート57の全面に形成されてもよいし、図28Cに示すように、シート間接合部58が環状に形成されていれは樹脂製シート57の面の一部に形成されてよい。シート間接合部58が環状に形成されることが好適である点については、図29Aから図29Cに示すように樹脂製シート57が円形状に形成されている場合や、図30Bに示すように樹脂製シート57が矩形状に形成されている場合においても同様である。
(樹脂製シートと本体との接合部)
樹脂製シート57と本体50の接合部(本体接合部59)は、図28Aから図28Cの例、図30Aの例では、本体50の平面視上、貫通部10を取り巻くように、環状に形成されている。なお、樹脂製シート57と通気性シート51の本体接合部59は、図28Aから図28Cの例では、本体50の平面視上、樹脂製シート57の全面に形成されてもよいし、図28Bに示すように、本体接合部59が環状に形成されていれは樹脂製シート57の面の一部に形成されてよい。本体接合部59が環状に形成されることが好適である点については、図29Aから図29Cに示すように樹脂製シートが矩形状に形成されている場合や、図30Bに示すように樹脂製シート57が矩形状に形成されている場合においても同様である。
図28B、図28Cに示すように、樹脂製シート57が環状に形成され、シート間接合部58と本体接合部59が環状に樹脂製シート57の面の一部に形成されている場合、樹脂製シート57の内側端57Aが自由端となる。
第6の実施形態にかかる蓋体1によれば、樹脂製シート57が設けられていることで、本体50と通気性シート51とがヒートシール性に乏しいものであっても、樹脂製シート59が介在することで、本体50と通気性シート51をより確実に接合することができる。
また、第6の実施形態にかかる蓋体1によれば、樹脂製シート57が設けられていることで、通気性シート51と本体50との間の隙間55を確保することができ、蓋体付き容器150の状態で、容器101の外部に気体等とともに液体が漏れ出る虞を抑制することができる。また、樹脂製シート57の内側端57Aが自由端となっている場合や、本体50と通気性シート51とが直接的に対面しないように構成される場合には、隙間55の一部に樹脂製シート57を介在させた状態とすることができ(樹脂製シート57と通気性シート51の間の隙間と、通気性シート51と本体50の隙間を形成することができ、隙間を階層化させることができ)、空間をさらに容器101の外部に気体等とともに液体が漏れ出る虞を抑制することができる。なお、図28C、図29Cでは、説明の便宜上、樹脂製シート57と通気性シート51の間の隙間と、通気性シート51と本体50の隙間の記載を省略している。
[5 適用例]
上記第1の実施形態から第5の実施形態で説明した蓋体1は、図4A、図4Bに示すように蓋体付き容器150に用いることができる。図4Aは、蓋体1を、上端に形成された開口部102を有する容器101の開口部102の外周を形成する縁部103に接合させた実施例を示す斜視図である。図4Bは、図4AのC-C線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。図4A、図4Bを用いて蓋体付き容器150について説明を続ける。
(蓋体付き容器)
蓋体付き容器150は、容器101と蓋体1とが接合する接合部151を有しており、接合部151を形成する蓋体1の領域が接合領域Rとなる。蓋体1と容器101との接合方法は特に限定されず、圧着法や、熱融着法(ヒートシール)等の接合方法と適宜用いることができる。以下では第1の実施形態にかかる蓋体1を蓋体付き容器150に使用した場合を例として説明する。
容器101は、上方向にむかって径が太くなるような(下方向に向かって先細りするような)筒状の側壁104と底部107を有し内部に空間部105を形成する容器本体110と、容器本体110の上端(側壁104の上端)で開口した開口部102を有する。図示しないが、容器101の開口部102は円形状に形成されている。ただし、ここに示す容器101は一例であり、容器101の構成を限定するものではない。たとえば、容器101は開口部102を矩形状に形成されてもよい。容器101は、蓋体1で開口部102を被覆できるものであればよい。また、容器101の内部(空間部105)に収納されるものは、特に限定されず、例えば液体状のもの、固形状のもの、またはそれらの組み合わせなどを例示することができる。
図4A等に示す容器101では、開口部102の縁部103は、フランジ部を有している。フランジ部は、容器本体110を形成する部材を外向きに巻きまわされたカール部108であってもよいし、外側方向に平面上に延びる部分(つば部)として形成されてもよい。
また、蓋体1は、開口部102を有する容器101との組み合わせとされてもよい。
これまで説明したように、本発明に係る蓋体1は、このような多くの態様の蓋体1に対して適用することができる。また、上記した以外の態様の蓋体1に対しても適用することが可能である。以上、本発明に係る蓋体について詳細に説明したが、上記したのは本発明係る蓋体を例示したに過ぎず、これらに限定されるものではない。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更してよい。また、上記した蓋体の構成は、それぞれの例の蓋体の構成を独立して用いてもよいし、それぞれの例の蓋体の構成を適宜組み合わせて適用してもよい。
以上の本明細書の説明に基づき、本発明は、次に示す[E1]から[E25]の構成を採用されてよい。
[E1]
開口部と前記開口部の外周を形成する縁部とを有する容器に接合可能に形成された本体を有し、
撥水性を備えた通気性シートを少なくとも1つ有し、
前記本体は、前記容器の前記縁部に沿って前記容器に接合される領域に対応する接合領域対応部と、前記接合領域対応部から内側の部分で構成される蓋領域対応部とを有し、
前記蓋領域対応部は、貫通部を有しており、
少なくとも1つの前記通気性シートの少なくとも一部は、前記蓋領域対応部の面のうち前記容器との対向面の少なくとも一部の領域に向かいあう、
蓋体。
[E2]
前記通気性シートは、前記蓋領域対応部の少なくとも一部分よりも表面粗さが大きい、
上記[E1]に記載の蓋体。
[E3]
前記通気性シートと前記蓋領域対応部の間に隙間が存在する、
上記[E1]または[E2]に記載の蓋体。
[E4]
前記通気性シートは、不織布シートである、
上記[E1]から[E3]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E5]
前記不織布シートを構成する繊維は、パルプ繊維を有する、
上記[E4]に記載の蓋体。
[E6]
前記通気性シートは、撥水化処理を施された繊維シートである、
上記[E1]から[E5]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E7]
前記通気性シートは、複数設けられており、
複数の前記通気性シートが積層されている、
上記[E1]から[E6]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E8]
前記通気性シートは、複数設けられており、
前記蓋領域対応部において複数の前記通気性シートが互いに重なる部分を有し且つ複数の前記通気性シートが互いにずれた位置に設けられている、
上記[E1]から[E7]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E9]
前記通気性シートには、前記貫通部に対応した位置の少なくとも一部に重なるように切れ目部が形成されている、
上記[E1]から[E8]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E10]
前記切れ目部は、直線状に形成されている、
上記[E9]に記載の蓋体。
[E11]
前記通気性シートは、前記貫通部の少なくとも一部を覆うように設けられている、
上記[E1]から[E10]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E12]
前記通気性シートは、前記蓋領域対応部に対して部分的に直接もしくは間接的に接合されている、
上記[E1]から[E11]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E13]
前記通気性シートは、さらに前記接合領域対応部の少なくとも一部を覆う、
上記[E1]から[E12]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E14]
前記蓋領域対応部には、差し込み口が設けられており、
前記貫通部は、前記差し込み口を形成している、
上記[E1]から[E13]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E15]
前記貫通部が複数設けられており、
前記蓋領域対応部には、差し込み口が設けられており、
前記差し込み口には、前記蓋領域対応部における分断位置を案内する脆弱化部が形成されており、
前記脆弱化部は、複数の前記貫通部と、少なくとも2つの前記貫通部の間に形成された少なくとも一つの連続部とを有する、
上記[E1]から[E14]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E16]
前記脆弱化部は、前記連続部の周囲に放射状に複数の前記貫通部を形成している、
上記[E15]に記載の蓋体。
[E17]
前記貫通部は、スリット状に形成されている、
上記[E1]から[E16]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E18]
少なくとも前記蓋領域対応部と前記接合領域対応部が、紙系素材で形成されている、
上記[E1]から[E17]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E19]
前記通気性シートと前記蓋領域対応部との接合部は、超音波溶着部である、
上記[E1]から[E18]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E20]
前記蓋領域対応部は、前記容器の前記開口部よりも小さな開口面積を有する小開口部を有するベース部と、前記小開口部を開閉する小蓋部と、前記ベース部と前記小蓋部とを繋げるヒンジ部とを備え、
前記小蓋部は、前記ヒンジ部を軸として前記ベース部に対して回動可能に構成されており、
前記貫通部が、前記小蓋部の外周縁と前記小開口部の開口縁との境界位置に形成されている、
上記[E1]から[E19]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E21]
前記小蓋部の上面側に摘み部が設けられている、
上記[E20]に記載の蓋体。
[E22]
前記通気性シートは、複数の繊維を有する、
上記[E1]から[E21]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E23]
前記通気性シートは、前記通気性シートの外周縁から前記通気性シートの内側に向かって前記本体から離れる方向に前記通気性シートに撓みを生じることができるように配置されている、
上記[E1]から[E22]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E24]
前記通気性シートと前記本体との間にスペーサが設けられている、
上記[E1]から[E23]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E25]
前記通気性シートと前記本体との間に樹脂製シートが設けられている、
上記[E1]から[E24]のいずれか1つに記載の蓋体。
[E26]
上記[E1]から[E25]のいずれか1つに記載の蓋体と、
上端に形成された前記開口部を有する前記容器と、有し、
前記蓋体を前記容器に接合した、
蓋体付き容器。
[E27]
上記[E1]から[E25]のいずれか1つに記載の蓋体と、
上端に形成された前記開口部を有する前記容器と、有する、
蓋体と容器の組み合わせ。
1 :蓋体
2 :ベース部
3 :小蓋部
3A :外周縁
3B :前端縁部
4 :ヒンジ部
5A :接合領域対応部
5B :蓋領域対応部
5C :外側領域対応部
6 :小開口部
6A :開口縁
10 :貫通部
12 :差し込み口
16 :脆弱化部
17 :連続部
21 :摘み部
23 :タブ部材
23A :一端部
23B :他端部
24 :保持構造形成部
25 :爪部
26 :受け部
28 :タブ接合部
31 :繊維シート
50 :本体
51 :通気性シート
52 :切れ目部
53 :接合部
54 :スペーサ
55 :隙間
56 :凸面
57 :樹脂製シート
57A :内側端
58 :シート間接合部
59 :本体接合部
60 :延出部
60A :基端
60B :外周縁
61 :表示部
62 :ラベル部
63 :小蓋部
64 :ヒンジ部
72 :露出面
73 :対向面
74 :周端縁
75 :外周縁
76 :受け部
80 :通気孔
90 :シート内切れ目
101 :容器
102 :開口部
103 :縁部
104 :側壁
105 :空間部
107 :底部
108 :カール部
110 :容器本体
150 :蓋体付き容器
151 :接合部
CT :中心
N1 :突出開始位置
N2 :突出開始位置
R :接合領域
Rz :最大高さ

Claims (22)

  1. 開口部と前記開口部の外周を形成する縁部とを有する容器に接合可能に形成された本体と、前記容器の前記縁部に沿って前記容器に接合される接合領域と、を有し、
    撥水性を備える通気性シートを少なくとも1つ有し、
    前記本体は、前記接合領域に対応する接合領域対応部と、前記接合領域対応部から内側の部分で構成される蓋領域対応部とを有し、
    前記蓋領域対応部は、貫通部を有しており、
    少なくとも1つの前記通気性シートの全体が、前記蓋領域対応部の面のうち前記容器との対向面に向かい合うように前記蓋領域対応部の外周縁から内側に設けられ、
    少なくとも1つの前記通気性シートは、前記貫通部の少なくとも一部を覆うように配置され且つ前記蓋領域対応部に対して部分的に接合されている、
    蓋体。
  2. 前記通気性シートは、前記蓋領域対応部の少なくとも一部分よりも表面粗さが大きい、
    請求項1に記載の蓋体。
  3. 前記通気性シートの面のうち前記蓋領域対応部に対する対向面側の表面と前記蓋領域対応部の間に隙間が存在する、
    請求項1に記載の蓋体。
  4. 前記通気性シートは、不織布シートである、
    請求項1に記載の蓋体。
  5. 前記不織布シートを構成する繊維は、パルプ繊維を有する、
    請求項4に記載の蓋体。
  6. 前記通気性シートは、撥水化処理を施された繊維シートである、
    請求項1に記載の蓋体。
  7. 前記通気性シートは、複数設けられており、
    複数の前記通気性シートが積層されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  8. 前記通気性シートは、複数設けられており、
    前記蓋領域対応部において複数の前記通気性シートが互いに重なる部分を有し且つ複数の前記通気性シートが互いにずれた位置に設けられている、
    請求項1に記載の蓋体。
  9. 前記通気性シートには、前記貫通部に対応した位置の少なくとも一部に重なるように切れ目部が形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  10. 前記切れ目部は、直線状に形成されている、
    請求項9に記載の蓋体。
  11. 前記蓋領域対応部には、差し込み口が設けられており、
    前記貫通部は、前記差し込み口を形成している、
    請求項1に記載の蓋体。
  12. 前記貫通部が複数設けられており、
    前記蓋領域対応部には、差し込み口が設けられており、
    前記差し込み口には、前記蓋領域対応部における分断位置を案内する脆弱化部が形成されており、
    前記脆弱化部は、複数の前記貫通部と、少なくとも2つの前記貫通部の間に形成された少なくとも一つの連続部とを有する、
    請求項1に記載の蓋体。
  13. 前記脆弱化部は、前記連続部の周囲に放射状に複数の前記貫通部を形成している、
    請求項12に記載の蓋体。
  14. 前記貫通部は、スリット状に形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  15. 少なくとも前記蓋領域対応部と前記接合領域対応部が、紙系素材で形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  16. 前記通気性シートと前記蓋領域対応部との接合部は、超音波溶着部である、
    請求項1に記載の蓋体。
  17. 前記蓋領域対応部は、前記容器の前記開口部よりも小さな開口面積を有する小開口部を有するベース部と、前記小開口部を開閉する小蓋部と、前記ベース部と前記小蓋部とを繋げるヒンジ部とを備え、
    前記小蓋部は、前記ヒンジ部を軸として前記ベース部に対して回動可能に構成されており、
    前記貫通部が、前記小蓋部の外周縁と前記小開口部の開口縁との境界位置に形成されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  18. 前記小蓋部の上面側に摘み部が設けられている、
    請求項17に記載の蓋体。
  19. 前記通気性シートは、複数の繊維を有する、
    請求項1に記載の蓋体。
  20. 前記通気性シートは、前記通気性シートの外周縁から前記通気性シートの内側に向かって前記本体から離れる方向に前記通気性シートに撓みを生じることができるように配置されている、
    請求項1に記載の蓋体。
  21. 請求項1から20のいずれか1項に記載の蓋体と、
    上端に形成された前記開口部を有する前記容器と、有し、
    前記蓋体を前記容器に接合した、
    蓋体付き容器。
  22. 請求項1から20のいずれか1項に記載の蓋体と、
    上端に形成された前記開口部を有する前記容器と、有する、
    蓋体と容器の組み合わせ。
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